RYBARはトレツク・二ューヨーク方面について15日「ロシア軍がピヴ二チネからトレツク方面に前進した」「ロシア軍がピヴ二チネ市内のテリコンを占領した」「ロシア軍がテリコンを除くザリズネ全体を占領した」と報告し、第1スラブ旅団がザリズネを占領したと報告する映像も登場した。
クルスク侵攻の目的の1つだった「戦力誘引によるドネツク方面の攻勢鈍化」は今のところ観測されていない
DEEP STATEはドネツク州トレツク・二ューヨーク方面について14日夜「ロシア軍が二ューヨーク中心部と北市内で支配地域を広げた」「二ューヨーク西市内と郊外で支配地域を広げた」と報告、ロシア軍は二ューヨーク中心部を一気に制圧した格好だったが、RYBARも15日「ロシア軍がトレツク・二ューヨーク方面で大きな前進を遂げた」と報告した。

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RYBARは「ロシア軍がピヴ二チネからトレツク方面に前進した」「ロシア軍がピヴ二チネ市内のテリコンを占領した」「ロシア軍がテリコンを除くザリズネ全体を占領した」と、二ューヨーク方面についてDEEP STATEの報告とほぼ同じ内容(ロシア軍が二ューヨーク中心部と北市内で支配地域を広げた)と報告し、第1スラブ旅団がザリズネを占領したと報告する映像も登場したが、これが何処で撮影されたのかは分かっていない。
RYBARはザリズネについて「敵はテリコン付近で激しい抵抗を示している」「ロシア軍はザリズネを解放したことでトレツクへの圧力を強めている」「ネリピフカ方向にも前進が可能になった」と、二ューヨークについて「フェノール製造工場を制圧すれば街を守るウクライナ軍はトレツク方向に撤退を強いられるだろう」と述べている。
ロシア軍が変電所を制圧してザリズネからネリピフカ方向に進むか、フェノール製造工場を落として二ューヨークからネリピフカ方向に進めばウクライナ軍は「ザリズネと二ューヨークの間に広がる荒野」や「二ューヨーク東郊外の住宅地」を放棄しなければならず、ネリピフカを奪われればトレツクを守るウクライナ軍は東に加えて南からの攻撃にも対処しなければならなくなり、トレツクをどれだけ長く保持できるかはネリピフカ方向の抵抗次第だろう。
因みにUkrainska Pravdaは14日「シルスキー総司令官はトレツク方面やポクロウシク方面の戦力がクルスクに移動することを期待していたが、取材に応じたウクライナ軍関係者は『クルスク侵攻が始まって1週間が経過したものの特に変化は感じられない』と語った」と指摘。
New York Timesも14日「ウクライナ軍はロシア軍が占領地から一部部隊の撤退を開始したと発表したが、ウクライナ軍当局者は『クルスク侵攻が始まって1週間が経過したがドネツク方面の攻勢は衰えを見せていない』『敵はチャシブ・ヤール、トレツク、二ューヨーク、ポクロウシクに向けてゆっくりと前進を続けている』と、第32機械化旅団の報道官も『まだトレツク方面への攻撃や砲撃の密度に何の影響も出ていない』と述べた」と報じている。
管理人もトレツク・二ューヨーク方面について「ロシア軍の前進テンポに変化はない」と、ポクロウシク方面については「ロシア軍の前進テンポがどんどん早くなっている」と感じており、クルスク侵攻の目的の1つだった「戦力誘引によるドネツク方面の攻勢鈍化」は今のところ観測されていない。
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※アイキャッチ画像の出典:Оперативные сводки
ドネツク方面はロシア軍も部隊を引き抜いている報告はありますがウクライナ軍も部隊引き抜いている報告があるので、結局は戦力バランスがそのままになってしまって進軍スピードが落ちないという感じですかねら。
大して戦局に意味を与えない場所に対して残る精鋭を軒並み投入して無駄に大損害を受けている上に重要な戦場では一層の前進を許してしまう、改めて春の目覚め作戦まんまで逆に興味深いですね
もうここまで来ると、このままロシアに攻められ続けて負けるのは癪だからロシア領内へ八十数年ぶりに外国軍が攻め込んだという歴史を刻み、それを我々ウクライナが実行したという事実を保持した上で負けようといった思惑も幾分かあったのではないかと思ってしまいますな
>このままロシアに攻められ続けて負けるのは癪だからロシア領内へ八十数年ぶりに外国軍が攻め込んだという歴史を刻み
多分本当にそういう話題性・バズり目的でクルスク侵攻()してますよ…
トレツク=ニューヨーク、泥濘期まで持つのか正念場ですね。
東部、最前線や凸部が、ロシア軍の兵力=火力を引きつける形になってきました。
トレツク=ニューヨークが陥落すれば、これらが別の作戦に転用されます。
クルスク攻勢が、東部の相対的有利に繋がっているのか疑問に感じています。
追記です。
海外Youtuberが、分かりやすい解説を出しており、編成・兵器なども興味深い物を出しています(滑空誘導爆弾の3D透過解説は面白かったです)。
一番興味深いのは、ウクライナ軍1万人程度?にとんでもない期待をかけた動画ですが、すごい視聴回数(23時間70万回!)になっています。
スジャ占領は達成していますが(国内エネルギーリンク遮断になるかは疑問)、残り2つはハードルが高く、とにかく期待感は凄いため引くに引けなくなりそうなのが動画からも伝わります。
後方航空基地の無力化(リペツク)・スジャのガス施設占拠(エネルギーリンクの遮断目的)・クルスク原発の占領、この3つを目的として挙げています。
アニメーションは面白く、日本人の勇ましいだけのYoutubeよりも、制作に金と力が入っていて見応えを感じます。
バズ目的・戦意高揚は達成していますが、これもうクルスクから引けないですよね…
(2024.08.15 How did Ukraine Attack Russia? Kursk ,AiTelly Youtube)
戦力誘引が出来ず寧ろクルスクの方へ人や物資移動させてる感じですし、寧ろ東部と南部捨ててるように見えるのは気のせいでしょうか。
スジャとかロシア軍は組織的に防御戦闘をしながら下がってるからか、ウクライナ軍物凄い損耗しながら進んでて、ただでさえ貴重な人的資源の損耗に果たして耐えれるのかなと。
無理でしょうね。というか、後退しようと思えばできるのにせずに精鋭をすり減らし続けている感じですね。ロシア軍が増派込みでまともに相手にせず遅滞戦術を開始した時点で下がっておけばよかったものを。
クルスクへの戦力誘引なんて願望みたいなものでしょう…シルスキー司令はなんでこんな投機的な作戦に予備リソースを全ブッパしてしまったのか理解に苦しみます。
クルスク州の戦いはロシアにとって名実ともに国内防衛戦なのだから、法律的に投入OKな徴集兵をあてがって堅実に守ればよろしい。激戦区から精鋭を引き抜く必要なんて全くない。クルスクに突っ込んできたウクライナ軍部隊は、ウクライナの最後の戦略予備なのだから、焦って反撃するより足止めしてじっくりじっくり消耗させたほうが余程有益です。
ロシアは国力で勝っているのだから、目先のニュースや政治的インパクトに惑わされず、純軍事的な優先順位を守って、丁寧に丁寧に東部を平押しすれば十分。
2年半続いたウクライナの決死の抵抗の最後がこんな大和特攻じみたずさんな結末で終わるなんて残念すぎます。クルスクに突っ込んだ部隊もジリジリ消耗が目立ってきている。温存したチャレンジャーやストライカーが露軍の徘徊型弾薬の的になって、櫛の歯が欠けるように撃破されているのは見るに耐えません。
もし、「クルスク原発や州都クルスクまで快進撃して占領し」「ロシアによる武力奪還を許さないほど堅く守備を固める」事が出来るなら、講和時にザポリージャ原発やバフムート、アウディーイウカなど要衝と交換する最強の外交カードたりえますが、そんなのは夢のまた夢です。
露軍の増援がまだ来ていない今なら最小限の損害で引き返せます。ウクライナは馬鹿な夢見てないで、どうか現実的なルートに引き返してください。我々西側諸国は、国連憲章に定められた国家の主権と独立の不可侵原則を守るために支援しているんです。ウクライナのインプ稼ぎに血税を注いでるわけじゃありません。
南東部の戦線を守る第79独立空中強襲旅団のテレグラムによると、シルスキー司令官はドネツクでの劣勢が悪化することからクルスク侵攻に猛反対したが、ゼレンスキー大統領に押し切られて作戦が決行されたという噂が広まっているようです。
あくまでも噂レベルであることに留意が必要ですが、軍側から極めてリスクの高い作戦が提案されるとは思えず、さもありなんという印象ですね。
情報ありがとうございます。
ウクライナは、大統領官邸が軍事作戦の主導権を握っており、(大きな部隊移動を行っていますから)少なくとも大統領官邸のGOサインがなければ高リスクの作戦は発令されないと思います。
軍人(官僚)のような立場は、高リスクの飛躍した作戦(政策)は採用しにくいでしょう。
ウクライナ東部の前線部隊・重要拠点を見捨てかねない、ハイリスクの作戦ですから尚更感じます。
追記です。
管理人様の過去記事に、ゼレンスキー大統領が軍部にどうなっていったのか、言及がありますのでご興味のある方がいらっしゃれば。
(2023.12.5 大統領と軍部との対立、ゼレンスキーが軍事作戦や指揮に介入したのが原因 航空万能論)
なにげにヒトラーしぐさ。
独ソ戦というよりはバルジ大作戦だと思うけどね
バルジ攻勢はまだ成功すれば連合軍主力を包囲できた(戦力不足でだいぶ難しい作戦だったけど)けど、ウクライナのクルスク侵攻は本当に何がしたかったんだレベル。目的を全てロシアに上手く吸収されてなんの成果も出せず損耗を出し続けるだけになってる
東部にいたはずのウクライナ第95空中強襲旅団や第80空中強襲旅団もクルスクで新たに確認されてます。
本気でクルスク原発や州都クルスクを狙ってるか、損害が予想より多くて急遽投入したかのどちらかでしょう。
精鋭を大量投入した上に戦果が絶大とPRしているので、戦わず引き上げる選択はできなさそう。
あれ?当初はロシア側が慌ててドンバスからクルスクに戦力急行させるシナリオだった筈が…
第47旅団はそろそろキレていいと思います。
反転攻勢で消耗して再編成中に急遽エイブラムスを与えられてアウディーィウカ撤退の火消しに投じられて、休息してたらオチェレティネの崩壊からずっと地味にポクロウシク方面。半年以上ローテーション無いんじゃないですかね。
兵力で劣る側が、新たに戦線を広げて敵の戦力を誘引するなんて常識的には考えられない事ですからね。
何もしていないのにウクライナ軍の虎の子の「精鋭」部隊を防衛優位な自国領内に拘束できるという、ロシア軍からすればカモネギか棚ぼたか、といった状況で困惑しているでしょう。
ロシアが陣地構築しながら着実に前進している東部戦線に6個旅団を増援しても時間を掛けて磨り潰されるだけでしょう
ウクライナもそれを理解しているから投機的なクルスク侵攻に出たのだと思いますしそれは正しい方策であるとも言えます
現に低下の一途を辿っていた国民の支持は盛り返しました
もはや為すすべなく削られるだけだとハイライトが消えた目で見ていた支援国の目にまだウクライナには利用価値があると光を取り戻せたかもしれない
大した宣伝効果です
あとは越境部隊が壊滅的被害を受ける前に国内に退かせることができれば誰の目にも大勝利と映る戦果を演出できます
しかしただ暴れて帰っただけでは敵増援を恐れて逃げたように受け取られかねない
そこで話の立て付けを補強するのがボグダン氏や報道が語るガス奪取が目的という方便だと自分は考えます
これなら占領地域を放棄して撤退しても作戦目的を達しての凱旋という体を保てます
極端な話ガスが取れなくてもおそらくは問題はない
こっそり支援国から融通してもらった物資でエネルギーを賄ったとしても相応の供給量があれば誤魔化しは効きますから
ニューヨークは実質陥落しトレツクもはや数日中に市内に突入される情勢。ドンバスの防衛ラインは絶望的な状況。
クルスクの状況はRybarでも大きな変化なし。補給ハブとなる集落でウ軍が確保できたのはスジャのみで集落南東の頑固に抵抗する露軍を排除できていない。恐らく前線の拡大に対して歩兵が足りてない。
コレネヴォ方面でも立ち往生が続き、迂回するコマンド部隊の浸透とコマンド狩りの応酬が続く情勢。
また、スーミィ州国境5キロの地点でHimarsがイスカンダルに撃破された。視覚証拠付き撃破確実はこれで3両程度。供与数は40以下程度のはずなのでウ軍にとって非常に痛い損失。
クルスクは奇襲開始から一週間以上が経過し初期の混乱と機動戦のフェーズは終わりつつある。
まだ大きな動きはないものの、ロシア軍は防衛が手薄になったと思われるハリコフ州リプシに地上部隊を投入している映像が出回っており、他戦線でもまだそれなりにリソースの余裕はありそうな印象です。
一方で、クルスク侵攻の第一陣を担った第80、第82旅団は損耗が激しく、撤退を願い出ているという情報が親宇側の情報アカウントからも出ています。クルスク方面での支配領域の拡大・維持を志向すれば、さらに他地域からの戦力の引き抜きが生じてもおかしくない状況で、事態はより深刻になる危険性を孕んでいますね。
ウクライナの次の一手は何なのか?ゼレンスキー降ろしが起こる中、絶対にゼレンスキーはこう思っている。「辞めへんで~」
どうやればゼレンスキーが辞めずに済むのか考えてみよう。
どっかの国の、上辺だけ平和な国の、地方行政長みたいですね〜
県民の…だから…辞めません。
そういや、朝日新聞によれば、ゼレンスキー大統領の発言で占領した所に司令所を置くそうですよ。ウ軍は絶望ですかね?
しかし何だな、戦争が終わったら、日本にウクライナ兵何百人かでも招いて、陸自と模擬戦でもしてみてほしいね。実際のところ鍛えに鍛えられて強いだろうなぁと。お礼はしゃもじの贈呈で。
日本じゃなくて第三国で反露勢力に多数つくのが社会復帰しきれなかった兵の行く先でしょうねぇ。NATO兵器をぶら下げて。
アラブとアフリカはまだまだ荒れそうです。
ちなみに悪い予想だと欧米含む関係国でテロですね。
実戦では肝っ玉こそデカくなりますが練度は上がりませんね
穴をほったりそ中に座ってたりそこら辺をぶらぶらするのが「実戦」の大部分です
撃ったり隠れたりみたいな兵士の技術を試される機会は極めて少なく、実戦を重ねるほど部隊の練度はむしろ低下します
トレツク方面は2014年以来の要塞地帯だから、陥落したらアウディーウカみたいに一気にロシア軍が食い込むだろうな。またいつものように、後方に陣地が無いだの言われそう。ロシアとの国力の差を考えて小国らしく地道に最善を尽くすべきなのに博打をしてばかり。冬戦争のフィンランドを見習うべき。ゼレンスキーは軍人経験の無い素人なんだから軍部に首突っ込むな。思想だけでなく行動も、某チョビ髭閣下の真似しなくても良いのに。歴史は繰り返されるんですね。
どなたか右端の兵士が掲げている何か文字らしきものが入ったソ連国旗のような旗について教えていただけませんか?
なんで未だにあんな旗を持ってるんでしょうあの国の兵士は。
「勝利の旗」で検索すると出てきますね。
定例の戦勝パレードでも同じデザインのものが登場してたと思います。
wikipediaの記事によると
>侵攻中の4月28日には、ロシアの宇宙飛行士が国際宇宙ステーション外でスペース・ウォーク中に勝利の旗を掲げた。
なにやってんだか…。
これじゃボーイングの宇宙線がぶっ壊れてもロシアに帰還船の手配を頼めないわけだ。
調べた結果、第二次大戦戦勝記念旗というのがあるらしい。