ロシア軍は9日夜からウクライナのエネルギーインフラを大規模に攻撃、ロシア人ミルブロガーは「キーウ第6熱電併給発電所、カニウ水力発電所、クレメンチュグ水力発電所、クリヴォリシュカ火力発電所、プリドニプロフスカ火力発電所など計10ヶ所のエネルギーインフラを攻撃した」と報告した。
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水力発電所や火力発電所が完全に破壊された可能性は低いと思われるものの、多くの地域で電力供給が厳しい状況
ロシア軍は9日夜から10日朝までにウクライナのエネルギーインフラを大規模に攻撃、ウクライナ空軍は「ロシア軍がShahed型やGerbera型を含む様々な無人機を465機、Kinzhal、Iskander-M、Iskander-K、Kh-59/69を計32発発射した」「無人機465機の内Shahed型無人機は約200機だった」「防空部隊は無人機を405機、ミサイルを15発を無力化した」「さらに4発のミサイルは目標に到達できなかった」「無人機60機とミサイル13発が19ヶ所に着弾し、撃墜した無人機の破片が7ヶ所に落下した」と報告。
kyiv Independentは「キーウ州、ポルタヴァ州、スームィ州、ドネツク州、チェルニーヒウ州、チェルカースィ州、オデッサ州、ドニプロペトロフスク州、ハリコフ州で緊急電力制限が導入された」と、国営電力会社のウクレネルゴも「首都キーウ、キーウ州、ポルタヴァ州、スームィ州、チェルニーヒウ州、ハリコフ州の電力供給が特に厳しい」「火力発電所関連の設備が深刻な被害を被った」と報告したが、具体的に何処の火力発電所が攻撃されたのかは不明だ。
ロシア人ミルブロガーのДва майора(Two Majors)は「ロシア軍がキーウ第6熱電併給発電所、カニウ水力発電所、クレメンチュグ水力発電所、クリヴォリシュカ火力発電所、プリドニプロフスカ火力発電所など計10ヶ所のエネルギーインフラを攻撃した」と報告しているが、これを裏付ける視覚的証拠は今のところ登場していない。
ロシア人もウクライナが被った被害の規模に言及しておらず、ウクレネルゴも「復旧作業が完了したドニプロペトロフスク州、ハリコフ州、スームィ州で電力制限の緩和が始まった」と述べているため、水力発電所や火力発電所が完全に破壊された可能性は低いと思われるものの、ロシア軍が繰り返し攻撃を続けているチェルニーヒウ州の電力事情だけは非常に厳しいと報じられてる。
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※アイキャッチ画像の出典:ДСНС України






















ロシア昔は早期復旧が簡単な変電所ばかり攻撃していて、明らかに「エスカレーションするならお前んとこの電力止まるぞ」という警告でしたが
度重なるウクライナによるインフラ攻撃により遂に発電所潰しに本腰入れるんでしょうかね?
ゼレンスキーとしても覚悟の上で石油精製施設攻撃してたんでしょうから、ウクライナ側の返しの一手や如何にと言うところですか注目点は
こういう報復反応的な攻撃をするのがロシア軍の悪い所だと思う。
一時期はインフラ破壊に手を出してたのにスーっと辞めてウクライナから手痛い攻撃を受けてからまた同じ手段の報復に出る。
ウクライナ軍にとっては容易に想像できる攻撃対象とタイミングで対応し易い。
定期的に少しずつインフラ破壊を行っていればウクライナの「デンマークモデル」も機能停止出来たのでは?
これもファイターボマーが昔言ってた事の受け売りだけども。
本当に辞めてたのかなと。もう毎日ソコソコの量が飛んできてウクライナ人も慣れたから、大規模攻撃でもなければ報道しないだけなんじゃ?
ウクライナ軍の発表によれば以下の通りらしいですね。
405機撃墜または無力化/465機発射 シャヘド、ガーベラがUAV(他のタイプのドローン)
1発撃墜/2発発射 Kh-47M2キンジャール
4発撃墜/14発発射 イスカンデル-M/KN-23弾道ミサイル
9発撃墜/12発発射 イスカンデル-K巡航ミサイル
1発撃墜/4発発射 Kh-59/69誘導ミサイル
追記:ウクライナSBUが長距離無人機=FP-2による前線拠への攻撃動画を出しましたね。
FP-2は弾頭重量105キロの自爆型無人機なのでゲラン等と同じように固定目標には有効かと思われます
つまり欧米はそれだけの迎撃ミサイル提供する訳だから、経済落ちるのは当然か
やっぱ弾頭威力が足りないね。一番弾頭が大きいキンジャールでもたった500kgだ。
ましてゲラン程度じゃ発電所のようなコンクリート建造物内部に致命的な破壊をもたらすには足りなすぎる。
例え一時的にエネルギーインフラが破壊されてもウクライナの強みは復旧用の資材や機器が西側から無尽蔵に手に入るからすぐ復旧出来る。
それに対してロシアは復旧に必要な西側しか製造出来ない精密機器が手に入らないから復旧出来ずジリ貧。
このようなエネルギーインフラの破壊合戦はウクライナの勝利が確定しており、貴重なミサイルを無駄に利用しているに過ぎない。
中国からの支援次第ですね。
ウクライナの勝利が確定していることはないと思います。
ウクライナは戦況が良くないので、後方のインフラ攻撃に活路を求めました。それに対してロシアが倍返ししいる状況だと思います。
どうでしょうね。ウクライナのインフラは今までの財政的に旧式のものが多そうですが、旧式の部品の調達は結構大変ですよ。
両陣営とも部品がないものはコスト度外視で作るしかないですが、その点は中国がバックにあるロシアのほうが有利にすら思えます。
あと、精密部品がというのもありますが、商品としては市場で勝てるものは作れなくても。機能を代替するくらいならできる製品を作ることは可能なものもあるでしょうし、欧米にしか作れない精密機器というのもあまり当てにしないほうがいいと思いますよ。
なんせ戦時ですからね。平時の常識は通用しません。
「ロシアは復旧に必要な西側しか製造出来ない精密機器が手に入らないから復旧出来ずジリ貧。」
それって開戦当初から言われ続けてるがミサイルに必要な半導体や精密機器制限されててもミサイル増産してるから大した効果無いんじゃない?
それにベラルーシとか中国で精製したり貯蓄されたらロシアはガソリン不足にならないし、実際ロシア内の配信者がモスクワやウラジオストクや車多い場所でもガソリン不足起きてないのがバレてるして
あと実際にじり貧でもウクライナが耐えられるは別という。
外国から輸入する必要があるとかロシアは外国からの輸入に依存してんのかよ
ウクライナみたいに外国から送られてくる物質に依存するのと、ロシアみたいに自国の原油やガソリンを他国で製油したり保存するのとは違うぞ?
もし、それでもロシアも外国からの輸入に依存してるとか言うなら全ての国が何かしら輸入に依存する事になる
大日本帝国は東南アジアの油田を確保したがそれを輸送ができなくなって詰んだからロシアも同様の状況になっているのでは?
陸上輸送と海上輸送では難易度が段違いだから日帝とロシアを同様に扱うのは無理があると思われます
他国から燃料輸入しなきゃいけない時点で自給できてないじゃん
他国から燃料輸入しなきゃいけない時点で自給できてないじゃん
ロシアは自国で自給出来てて、更に貿易で外国と取引してる。
ウクライナは経済も軍事支援も欧米依存で別物。そんな事も理解出来ないの?
そもそもの疑問なんだが、ロシアにとって原油の精製は西側の技術に頼らないといけないほど難易度高いのか?
その西側は長期的なウクライナ支援で疲弊し経済悪化してるから無尽蔵は無理だろ
23年の冬前に火力発電所を集中攻撃してぶっ壊しておけば、都市部のウクライナ住民は厭戦気分が蔓延して今頃勝てていたのになんだってこんな中途半端に攻撃するんだか
自国の石油インフラが攻撃されたから報復しますって、そんな原理原則論に無駄にこだわってるから勝てないんだろう。そもそも他国の主権を踏み躙って攻め込むっていうウルトラC級の蛮行をしてるんだから、何も遠慮など要らんのだ。
厳冬期までに、両軍どうなるかなあと。
最近どれくらいから冬が始まり、どの程度の寒さになるのかも想像つかないですからね。
冬の寒さはモスクワやサンクトペテルブルクみたいなヨーロッパロシアはともかく、国土の大部分はウクライナより数段厳しいので、耐寒ではロシアがウクライナに勝てる余地はなさそう
シベリアのクラスノヤルスクなんて寒い日には−50度とかにもなりますもんね…よくあんなところに100万人も住んでいるんだなぁ…
日本の雪国でも、自分の感覚であれば大変だなと思うわけですが、-50度とは…。
大勢が住んでいるのだなと感じるとともに、大資源国ですから、ガンガン燃料使って温められるのかもしれませんね。
ウクライナはEUから燃料提供してもらえるんじゃない?
ロシアは資源大国だから自国で需要補えるし製油施設も順次復旧してたり、外国で備蓄や精製したりとベラルーシや中国と陸続きの強み活かしてるし
ウクライナ側は、主要都市にリスクがあると、国営通信の記事にありますがどうなりますかね。
今冬、両国どうなるのか見守りたいと思います。
>同氏は、その他、暖房供給のリスクがある町としてスーミ、ハルキウ、ミコライウ、オデーサを挙げた。
>また同氏は、キーウも電力不足があり、暖房期のリスクがあると指摘した。
(2025.09.09ウクライナでは冬季に再び局地的な停電・暖房供給停止のリスクあり=専門家 ウクルインフォルム)
3Dプリンターでドローン製造してるだろうから、電力攻撃されると製造ペース落ちてウクライナ軍の火力は一気に下がるじゃん
大丈夫か?
マイクロウェーブ送電施設の開発進みそうだなー
ウクライナ側の長距離攻撃やインフラ破壊が赫奕たる戦果を上げている様な向きもありますが、無人機も資源も有限である限り必ず何かの影響が…。判り辛いだけで「空のクルスク」になっている恐れは無いのでしょうか?…。そして“西側の援助が続く限継戦可能なウクライナ”という陥穽に嵌まり衰弱して行くのは、戦前はロシアの資源が頼りだった欧州という可能性は?(その相互関係を破壊する役目を見事果たしたのが現ウクライナ)。ガザの戦争で“道義”や“大義”めいたものが木っ端微塵になった米国・イスラエルと完全に同陣営という流砂にも呑まれつつある「我が方」の現在位置は、とても楽観視出来るものでは無いと感じています。