ドイツ軍のフロイディング少将は20日「ロシアの目標は1日の攻撃に無人機2,000機を投入することだ」と述べ、Defense Newsも「この目標は早ければ11月に達成されるかもしれない」と報じ、ウクライナは対抗手段として迎撃ドローンに期待しているものの効果は結果を見るまで分からない。
参考:Russia seen as boosting combat-drone output, switching attack angles
攻撃コストが迎撃コストを上回ればロシアが、迎撃コストが攻撃コストを上回ればウクライナが疲弊する
Economistは5月「今から1年前、ウクライナを攻撃する自爆型無人機が一晩で数十機にもなれば『異常事態』と認識されていたが、現在では数百機の自爆型無人機がウクライナ軍の防空能力を飽和させている。これまでロシアのShahed生産能力は月300機程度と考えられてきたが、現在では同じ数を3日以内に出荷することができ、ウクライナの諜報機関も『1日の生産量を500機まで増やす計画を示唆する文書を持っている』『ロシアは1,000機の自爆型無人機を1度の攻撃に投入してくるかもしれない』と懸念している」と報じた。

ウクライナ国防省情報総局も6月「ロシアはGeran2とGarpiya-A1を計6,000機以上、Shahedを模した安価な囮無人機=Gerberaも6,000機以上保有しており、Geran2とGarpiya-A1を1日で最大170機も生産している。これを2025年末までに190機に増やす予定だ」と指摘、実際にロシア軍は一方通行型無人機を6月だけで計5,337機も発射し、Kyiv Independentも「ロシア軍のディープストライクは5月と6月に劇的に激化し、大規模な攻撃はより頻度が高くなり、より致命的になった」「2024年夏の1ヶ月間に発射した数と同じだけの無人機を1日で発射できる」と報じていた。
メディアが使用する「Shahedの生産能力」とは「Shahed-136」や「Geran2」の生産数ではなく、Shahedタイプの自爆型無人機のことを指しており、ここにはShahedを模した安価な囮無人機=Gerberaの生産数も含まれている可能性が高く、自爆型無人機の生産数は1日170機、Gerberaを含めたディープストライク向け無人機の生産数が1日300機と解釈するのが妥当と思うが、ドイツのウクライナ支援を監督するクリスチャン・フロイディング少将は20日「ロシアの目標は同時運用が可能な無人機(ここでいう無人機とはディープストライク向け無人機のこと)を2,000機保有することだ」と述べた。
ウクライナ訪問を終えたフロイディング少将は「ロシア製Shahedの質と数が向上し、2週間に1回の頻度で発生していたディープストライクも3日~4日に1回も頻度になり、ロシアは攻撃のピーク時に最大7,800機の無人機を攻撃に投入している」「イラン製のShahedをコピーしたGeran2は品質が大幅に向上し、攻撃の有効性も50%増加したと推定され、電子妨害に対する耐性も強化されたため防御するのが困難になっている」と指摘。
さらに「この無人機の製造コストは3万~5万ユーロなのでパトリオットの迎撃弾で対抗しないのは当然だが、これまで費用対効果の高い迎撃手段だった機動射撃部隊は効果を失いつつある。ロシアは従来よりも高い高度で無人機を運用し始めたため機関砲では効果がない」「そのため2,000ユーロ~4,000ユーロの新たな対抗手段が必要になっている」とも述べ、この件を取り上げたDefense Newsも「一晩で2,000機もの無人機を同時運用するという目標は早ければ11月に達成されるかもしれない」「ロシアが最近採用した戦術の中には無人機を編隊飛行させたり、より高い高度域で運用することが含まれている」と報じている。
但し、戦争技術の革新は一方方向ではなく相対的なものであり、ウクライナ国防調達庁も迎撃ドローンを数万発調達するための契約を締結を発表、ゼレンスキー大統領も20日「前線で友軍が使用するドローンとロシア軍の攻撃から都市を守るドローンに関連した追加契約を来週締結する予定だ」と明かしたが、実用レベルの迎撃ドローンが存在するのかどうかは結果を見るまで何とも言えない。
因みに一方通行型無人機を巡る空の戦いは経済性の戦いであり、攻撃コストが迎撃コストを上回ればロシアが、迎撃コストが攻撃コストを上回ればウクライナが疲弊し、もしウクライナが経済性と効率性を両立した迎撃手段を確立すればロシアが模倣するため、ウクライナの一方通行型無人機による攻撃も効果を失うだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:ТЕЛЕКАНАЛ ЗВЕЗДА





















米空軍「迎撃するよりは航空機でランチャーと生産工場を叩いた方が早いってはっきりわかんだね」
それをやるには中東やアフリカで見られた西側無双みたいに相手が飛車角落ちであることが大前提では?
おい最後の1議席の宗男、ちょっくらこの設計図とノウハウ貰ってこい
落選したヒゲの隊長の僅差の直上にムネオがいて脱力したわw。
国防は票にならんのだね。
閉鎖する自動車工場の生産ラインを転用すれば一日数百台生産とかできそうな気がする
車作るよりバイク作るラインの方が近い気がする
絶対車の方が時間かかるでしょ
もう製造コストは3万ドル切ってんじゃねーかな
これはもうまともに迎撃してたら戦争にならんから製造工場をどーにかして叩くしかないわね
しかしウクライナの攻撃が届くのはせいぜい南ウラルくらいまでで、東シベリアで生産とかされたら手も足も出ないわよ
蜘蛛の巣作戦みたいに特殊部隊を忍び込ませて派手な爆破工作とかしないと追いつかんわ
何でゼレンスキーは1年以上かけて準備した蜘蛛の巣作戦で製造工場じゃなくて爆撃機なんかを目標に選んだのかしらね。
あんなの見栄えはするけど10機かそこら壊したところで戦況は覆らないわよ。
まぁ…下手に工場狙うより、爆撃機という
素人でも戦争においては重要なものと分かるものを破壊したと言えれば、支援国の国民達に…みたいな考えはあったのではなかろうか。
ただまぁ、10機程度しか破壊できてないから
去年や一昨年同様、ただただ愚策というかなんというか
無駄が多いというか…
工場みたいな大きな構造物がFPVドローンで破壊できるわけないでしょ
流石に西側とウクライナの爆破工作を警戒するうえで、ロシア側も複数の製造拠点に分散してドローンを製造しているように思いますけどもね。蜘蛛の巣作戦で1年程度も掛かったことを考えたら、それらをしらみつぶしに爆破工作するとなると1年程度で出来るとは思えないですし、準備し終わるころにはウクライナ侵攻が終わっているかもしれませんしね。
製造に特殊な技術、工作機械は必要なく、例え工場を破壊しても別の場所ですぐに再建されてしまう。有効なのは部品、特にロシアで作れない半導体の流入を止める事だが、現状の西側規制は抜け穴が多すぎて効果が出ていない。
流石に西側とウクライナの爆破工作を警戒するうえで、複数の製造拠点に分散してドローンを製造しているように思いますけどね。蜘蛛の巣作戦の準備に1年以上も掛かったことを考えたら、複数あるドローン製造拠点をしらみつぶしに爆破工作の準備し終わるころにはウクライナ侵攻が終わっているかもしれませんよ。
いやたかだか三桁の小型ドローンで工場襲撃したところでどんな戦果が上げられると。
屋根や壁に小穴開けても仕方ないし、集中攻撃で構造レベルで破壊するとしたらせいぜい数棟。
電力施設とかをピンポイントで狙えばもっと多くの対象の操業を一時的に止められるかもしれないけど、ピンポイントな分復旧も容易。
小型ドローンの火力で回復困難なダメージ与えられて喪失分の補充も困難な爆撃機、って標的はそれなりに妥当だと思いますよ。
> あんなの見栄えはするけど10機かそこら壊したところで戦況は覆らないわよ
典型的な負け惜しみ
工場の建屋って扱うものにもよりますけど基本的に頑丈なんですよ
耐火・消火設備も義務付けられてますし、なにより施設が大きいので小型ドローン程度では一部を爆破・炎上させる事はできても全損は難しいでしょう
何らかの燃料・爆発物がある場所をピンポイントで狙えるなら話は変わってきますが、工場での危険物管理って厳しいので上手く着弾させても工場そのものを吹き飛ばせるかはやはり疑問です
ですので、蜘蛛の巣作戦のような小型ドローンでの破壊工作では無理があると思います。大型ミサイルぶち込むか、潜入して爆破するかでしょうね
機関砲が届かない高度を飛行してくるのなら、高射砲の出番でしょう。
レーダーと射撃指揮装置、近接信管を備えたアハトアハトが現代に蘇れば、低速のドローン相手には凄まじい威力を発揮してくれそうな気がします。
製造技術がどこかに残っていないものだろうか。。。
アハト・アハト!そいつは素敵だ!大好きだ!
OTOMATIC 対空自走砲「呼びましたか?」
イタリアでKF-51用120mm滑空砲と射程30kmのヴァルカノ120mm誘導砲弾を開発中なので、対空砲弾も可能かもしれませんね。ただし、外部から標的を指示しないとイケナイそうなので、共同交戦能力前提の様です。
現代の155mm自走榴弾砲は射撃能力的にはWW2に間に合わなかった海軍の6インチ自動砲(ウースター級とか)に相当すると思いますから高射装置と連動させれば使えなくは無いですよ。
シャヘド相手なら回避しないし旋回速度が間に合わないって事も無いでしょう。出来れば最初から織り込んで設計した両用砲が望ましいとは思います。
第二次大戦の焼き直しみたいな状況になってるのが…
旧日本軍の25mm機関砲が有効射程3000mしかなく進化する航空機には無力になっていったみたいな展開ですね
質より量の泥臭い戦場が帰ってきた
ローテクな弾薬って作るのに必要な設備を整えるのに時間もコストもかかってしまうんだよな。
西側が155mm砲弾を作れなかったのがそれで。
ウクライナはカラシニコフの銃弾すら作れなかったから入手に苦労したし。
その点ドローンは町工場レベルで作れるからウクライナがそっちに全振りしたのも分かる。
対空ドローンに期待するのも必然的な流れ
西側の場合は政治的駆け引きと各国の調整が必要だから作れなかったというより作らなかったが正しい
一度予算が通ったら即座に動き出したから動き出したら止まらないタイプ
ロシアが1日に2000機の無人機を作った場合、ウクライナは迎撃無人機を1日に4000機作らないといけないんですがその辺り話題にならないね
※迎撃は複数出すのが基本
ウクライナは今まで画期的な兵器を開発したと豪語するけど全く量産されない
低性能とはいえ量産してる北朝鮮とイランの方が凄いんだよなぁ
しかも量産・迎撃できたとしても攻撃側の生産能力が減るわけではないので、状況が改善しないのですよね
記事にある通り「迎撃コストが攻撃コストを下回る」状況を作りだして、それを維持・改善し続けないとリソース競争で負けて疲弊してしまうというやるせない状況
まあ迎撃が基本不利っていうのは今に始まった話じゃないと思うけどね。
対艦ミサイルより艦対空ミサイルの方がまず高価だろうけど(もちろん2発撃つ訳だし)
じゃあ艦隊防空なんかやめようぜって主張が正論だと思う?
そんなこと言い出したら誰も艦隊なんて作れない。費用対効果だけで戦争を分析すると
兵器なんか用意しない、つまり戦争しない方がコスパ良くねというある意味真っ当な結論に至ってしまう。
それは軍事的には無意味だろ…艦隊が浮かんでいることには意味があるのだ、という価値観そのものが戦争なので。
宇が一発のシャヘドで何人か民間人が死ぬのが絶対に嫌でそれを避けるために金を掛けるのだ、とあくまで考えるならそれはそれで一つの考え方だろ(個人的には否定するけどね)。
今のところウクライナが用意してる迎撃ドローンは近接信管を付けた自爆タイプだそうですが、もうちょっと頑張って再利用するように出来ないですかね。
自爆する代わりに近づいてロケット弾やショットガンシェルをぶっ放なすようにする。
弾を撃ったらエンジン停止してパラシュートを開く。
あとは国民の皆さんにお願いして落ちてる機体を回収してもらう。
自国領内での使用が主なので敵軍の手に落ちる可能性は低いはず。
一日2000機と言うと徘徊兵器の値段が3〜5万ユーロ程度の値段なら日本円で500〜850万円、徘徊兵器の価格だけで毎日100〜170億円位の金が飛んでいくのか、本当に戦争は金食い虫だな。
ドローン飽和攻撃、まさに悪夢ですね。
ドローン対策が生まれる前に、ポクロウシク=ディミトロフ方面が削り切られるのではないかと。
ウクライナ前線部隊は存分に戦ってきたわけですから、後退しても仕方ないので、無理しないで欲しい物ですね。
敵の物量に怯え対策を迫られるってもう完全に敗戦のパターンだな。頼みの西側諸国も生産力死んでるし。
西側諸国は予算通して大軍拡始めてるんですがそれは
なお必要な時には届かず必要な数は揃わない模様
ヨーロッパのことを馬鹿にしすぎでしょ アンチ欧州か何か?
始めてるけどさあ、例えばドイツが1000両戦車用意したってそれは
自分たちで使うつもりで用意してる訳でえ
それって宇に派兵する気が無いって名言してる以上宇が消滅した後の
準備をしているって言ってるのと同じじゃないすか?
欧州大体こんな感じだから確かに宇の頼りにはあんまりならないと思う。
というかxでAirpower2.0がRoadrunnerが現在29万ドルって言ってて
びっくりしちゃった。
まだ低率生産だから!これから安くなるから!って言ってたけど…
これじゃスティンガー7万ドルで迎撃するのと何が違うんですかね(射程で正当化できるコストか?)
そもそもライバルのコヨーテblock2(10万ドル)に対するメリットis何。
迎撃ドローンって攻撃用ドローンよりある程度速度必要ですよね? 向こうからやってくるのを迎え撃つような形なら敵ドローンを追いかけるわけではないので、敵ドローンと同速度程度でも大丈夫なんでしょうか?
あと、戦闘機(の機関砲)による迎撃って、迎撃数全体のどのくらいを占めてるんでしょう? 大規模攻撃の内のほんの少しなんでしょうか?
迎撃する相手によって必要な速度が違うそうが基本少し優速である必要があります。
例えばオルランとかの偵察用ドローンが100km/h前後で巡航するので
民生FPV改造で撃墜できていた(最高200くらい出る)
しかしシャヘドが200km/hで巡航するので民生FPVが通用しない。
そこで200より出る専用デザインの迎撃ドローンが作られている、大体プッシャー式の
4軸ペラで細長い形態をしています。
どちらにせよ事前に高度を得ると容易なので空中発射母機を用意したりある程度
滞空時間をとれるデザインにしたりします。
(ただし空中発射母機は民生FPVでしか行われていないぽい)
そしてレーダーによる早期警戒+誘導は前提。
あとヘッドオンで撃墜されている例はあるけど少ないと思われます。
人力誘導なのでおそらく難しい、なので後ろからアプローチする、
つまり追いかけるのがメジャーのようです。
返信遅れてすみません。
そうなんですね。情報ありがとうございます。ただそうなると攻撃側も速度向上をしてくるでしょうし、ドローンの速度向上には限界があるでしょうから、イタチごっこになると防御側が不利な気がしますね。高高度で飛ばれると高度差の利用も難しそうですし。