ウクライナ戦況

ロシア軍がクラホヴェ方面で4km以上前進、街の包囲が現実味を帯びてくる

ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは3日夜「ロシア軍がポクロウシク・クラホヴェ方面で前進した」と報告、特にロシア軍はクラホヴェ方面で4km以上の前進を遂げており、そのためクラホヴェ後方の開口部は約9kmしかなく、そろそろ「クラホヴェ陥落」が現実を帯びてきた。

参考:Мапу оновлено
参考:Сложная обстановка в Торецке, битва за Новый Комар, отход под Часовым Яром — сводка за 3 декабря

ウクライナ人軍事アナリストのイヴァン・ストゥパク氏が言及したようにクラホヴェは数週間以内ではなく数日以内に陥落する可能性が高い

DEEP STATEはポクロウシク・クラホヴェ方面について「ロシア軍がE-50周辺でポクロウシク方向に支配地域を広げた」「ロシア軍がプーシキンの南で前進した」「ロシア軍がクラホヴェ東郊外で支配地域を広げた」「ロシア軍がコンスティアンティノポルスケ集落に到達した」「ロシア軍がスキ・ヤリ方向に前進して集落内に侵入した」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

ノヴォホロディフカからジョフテの間の凸凹した前線が押し上げられ、ロシア軍がスキ・ヤリ集落まで前進したことでクラホヴェ後方の開口部(スキ・ヤリ~スターリ・テルニー)は約9kmになり、スキ・ヤリからゼレニフカ→ウラクリー→アンドリイフカに進まれると「もっと大きな大釜」が登場する可能性もある。

クラホヴェ市中心部もウクライナ軍はコンクリート製建造物が密集するアパート地区周辺しか保持しおらず、西郊外のクラホヴェ火力発電所もロシア軍がスターリ・テルニーから南下してくればどうにもならないため、ウクライナ人軍事アナリストのイヴァン・ストゥパク氏が言及したようにクラホヴェは数週間以内ではなく数日以内に陥落する可能性が高い。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

RYBARはヴェリカノボシルカ方面について「ロシア軍がノヴィ・コマール集落の大部分を支配している」「ロシア軍がロズドルネからノヴィ・コマール方向に支配地域を広げた」と報告、RYBARが主張するノヴィ・コマール方向への突出部はDEEP STATEが報告するものよりも太く、これが事実ならノヴィ・コマールへの移動は安定的なもののように見える。

どちらにしてもDEEP STATEとRYBARは「ロシア軍がノヴィ・コマール方向に突破した」という評価で一致しており、次はリヴノピルやノヴォダリウカからO-0510遮断の動きが出てくるだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:24 ОМБр імені короля Данила 

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コメント

    • かぼ
    • 2024年 12月 04日

    ウクライナ軍って絶対に前線整理しないんだけど、ずーっとこのままの方針なのかな?

    50
      • たむごん
      • 2024年 12月 04日

      ヴフレダルで、中隊120人が10人程度になるまで消耗させてましたから、仰る通りなのかもしれませんね…。

      部隊再編が不可能になりますから、来年大丈夫なのかなあと。

      38
      • ななしい
      • 2024年 12月 04日

      後退、撤退すると負けてる印象になって支援国の世論に響くとか言われてるけどよくわからないですね、負けてればむしろ支援は集めやすい気もするので
      一応アウディーイウカ、マリンカ、ウグレダルが生きていた時は、長年をかけて建設したこれら要塞に拠って戦うのが合理的でしょうけど、それらが陥落してしまった後のプランがない感じなのかも
      あるいはまさかと思いますが、粘っているうちにロシアが突如戦費負担や国民の不満で音を上げて後退してくれるという願望があるのか、もしくはしつこく要求し続ければNATO加盟、直接参戦があると思っているのか

      32
      • toto
      • 2024年 12月 04日

      ウスペニフカ以東はどう考えても放棄して戦線整理すべきですよね。
      既に大釜に捉えられている上に、クラホヴェ市内とヴェリカノボシルカ東郊外に侵入されてるから、ここで粘っても重要拠点の兵力が減るだけで悪影響しかない。

      26
        • Easy
        • 2024年 12月 04日

        確か、ウクライナでは領土をロシアに明け渡すことを禁じる法律があったはず。ロシアとの交渉を禁じた法律と同じ時に作られたと記憶してます。その影響じゃないですかね。
        いくらなんでも軍事合理的に意味が分からないクソ粘り→貴重な部隊が壊滅のパターンが多過ぎます。なんらか、後退を禁じられている原因があるはずですよ。
        もしかしたら、大統領から全軍に対して領土死守命令が出ているのかもしれないですね。

        24
          • かぼ
          • 2024年 12月 04日

          >後退を禁じられている原因があるはずですよ。
          ウクライナ軍の督戦隊クラーケンみたいなのがまだあるんですかね?
          確かロシア軍が無茶苦茶に怒って潰してた部隊だったと思いますが

          9
      • 2024年 12月 04日

      戦線放棄したとして予備の塹壕作りを怠るNATO式教育に染まっているウクライナ軍にとっては物理的な距離が一瞬開く以外の意味がないですから。
      最前線が一番マシな塹壕があるだけ下がるよりマシです。

      9
    • たむごん
    • 2024年 12月 04日

    クラホヴェから後退・撤退していくとして、南東部のポケット(ハニフカ周辺)はもう見捨てるしかないのでしょう。

    ノヴィ・コマールの突出を撃退できず、陣地を拡大しているのであれば、ヴェリカノボシルカ防衛線も苦しくなりそうですね。

    ヴェリカノボシルカ南方は、早めに後退させる必要がでてきます。

    27
      • かぼ
      • 2024年 12月 04日

      ウクライナ軍の惨状を見てると
      『今ここで全滅してしまっては、地球を守る為に戦う者がいなくなってしまうのだ。明日の為に今日の屈辱に耐えるんだ。』
      って撤退を説得した某アニメの台詞を思い出しますね
      どうもウクライナ軍は目先の政治的な事を重要視して長期的な軍事効率を無視した事ばかりやっるように見えます
      もし、戦う力を完全に失ったら政治的にも交渉が不利になり、下手するとイーロンマスクが警告してたようにオデッサまで政治的交渉で取られる可能性が・・・

      35
        • たむごん
        • 2024年 12月 04日

        意味のない犠牲は、次に繋がらないでしょうし。
        政治交渉が不利になるのは仰る通りで、そのためにも余力のあるうちに停戦交渉すべきなんですけどね…。

        外交交渉で様々な条件を突き付けられそうですが、交渉内容として充分有り得そうですね。
        西部隣国からも、ウクライナ支援の対価として、ザカルパッチャ州の少数民族の権利拡大・歴史認識の変更など様々なものが求められそうだなと。

        21
      • 匿名
      • 2024年 12月 04日

      真面目にドニエプル川以西まで下がるしかない…。ハリコフとかドニプロとかの大きめの工業都市も放棄することにもなるけど。

      16
        • たむごん
        • 2024年 12月 04日

        ハリコフは、工業生産の観点から見て、悲観的でして…

        ドネツの鉱工業資源・生産物を使えず、黒海のアクセスが使いにくく、ロシア国境から縦深があまりないんですよね。
        ウクライナ国内に投資するとすれば、他の地区に投資・人間も集まるだろうなと…(最前線近くに住みたくないでしょうし)。

        どこを維持するのか仰る点難しい課題だなと…

        17
    • D
    • 2024年 12月 04日

    ロシア軍「隙あり」
    なんつって

    20
      • らっく
      • 2024年 12月 05日

      わー、寒いダジャレはヤンタルネ

      3
    • あかんて
    • 2024年 12月 04日

    ウクライナ軍が弱すぎる
    やはり消耗戦に持ち込まれたら勝ち目なし

    21
      • toto
      • 2024年 12月 04日

      まあ、これだけ消耗させられたら、弱体化するのはどうしようもないですよね。
      ロシア軍も兵力から弾薬まで相当に消耗はしているでしょうが、“運用効率の改善”、“戦争への慣れ”、“新規補充のシステム確立”が好循環を生み出しており、2022年2月当初に比べて総合戦力が落ちているようには見えない。むしろ、あの頃は出来なかった諸兵科の統合が、小さな規模ではあっても出来るようになっている。

      40
      • ジェム
      • 2024年 12月 04日

      いや、ウクライナ軍は異常に頑張ってる。
      もっと戦略的レベルで負けてるんだ。

      30
        • cosine
        • 2024年 12月 04日

        おそらくですが、外交のはいぼk

        19
    • ざる
    • 2024年 12月 04日

    ポクロウシクは炭鉱方面に迂回してから囲い込むと思ってたので市内方面に進んでるのが気になりますね。
    手前の集落あたりまで進むつもりなんでしょうかね。

    24
      • たむごん
      • 2024年 12月 04日

      砲撃主体で考えれば同じ砲撃でも、短射程になれば装薬を減らせて、砲身寿命を延ばせるんですよね…。

      他の短射程火砲も使えるようになるでしょうから、どこまで距離を詰めていくのか、仰る点が気になっています。

      17
    • マンゴー
    • 2024年 12月 04日

    多分これから流されるニュースで『クラホヴェは戦略的に重要ではない』
    または『都市』から『大規模な集落』に格下げされる
    それはそうとウスペニフカは孤立状態なので、犠牲が出るのは最早決定的だ
    なんで撤退の決断をしなかったのか、軍事的合理性からも兵士の命を尊重する見方からも本当に理解に苦しむ

    50
      • かぼ
      • 2024年 12月 04日

      軍事的合理性に欠けてる戦争は見ていてキツイですね
      まあ、こうやって戦場の動きが可視化されてる現代だからこそなんでしょうが・・・
      兵隊さん、可哀想

      38
        • kasugi
        • 2024年 12月 04日

        非線形会戦は分散した前線部隊をセンサー・ノードとして大火力で敵を制圧していくものでありますので、大火力の随伴は大前提です

        また現在のロ軍は非線形会戦のコンセプトを十分に達成できておらず、単に火力格差によってゴリ押している状態です
        ここ最近の動向を見るにロ軍は戦略的重要性を鑑みないで目先の目標の制圧に固執する習性がありますので、ここからヴェリカノボシルカを一端脇において道の遮断に動けるかは疑問ですね
        道の真ん中に旗を立てたってSNSで映えませんので

        4
          • マンゴー
          • 2024年 12月 04日

          誰もそんな話してないのにいきなり非線形会戦だとか言い出すのは、ちょっと怖いぜ

          39
            •  
            • 2024年 12月 04日

            たぶん↓の自分のコメントへの返信の付け間違えですからこちらで対応します

            13
          •  
          • 2024年 12月 04日

          非線形会戦において先鋒に火力を随伴させる必要はありません
          それはこのコンセプトが従来の諸兵科連合部隊という構造を破壊し、接触戦と非接触戦という2つの次元への再構築をもたらすからです
          非線形会戦において高度な機動戦が行われるものと想定されていたBTG編成時代の話でしたら確かにあなたの主張するような火力の随伴は必要不可欠な要素であり、実際モデル的な編成においてもそうなっていました
          しかし現在のロシア軍は陣地戦への適応の結果3年前からはまるで別物になっており、特に攻勢時において接触戦を担う臨時編成のストーム部隊と非接触戦を担う基幹部隊に編成上において分割されています
          このヴェルカノボシルカ戦域への理論の適応という次元においても、N15までは十分に榴弾砲の射程圏内であり、火力の随伴の必要性を認めません

          27
            • kasugi
            • 2024年 12月 05日

            返信の付け間違いについては失礼しました

            まず大隊編成上分割されていると言っても、両者間が同師団なり旅団なりの管轄下で顕密な連携を保ち、また物理的な距離が近いのであればそれは十分に随伴していると表現することができます
            榴弾砲が常に先鋒を支援圏内に収めるように運用されているならばそれは随伴です

            そして非接触戦とはサイバー戦、航空攻撃、長距離ミサイル攻撃など、人的犠牲が生じ得ない手段で一方的に行う戦争についての試みを指し、榴弾砲での近接支援射撃は完全に接触戦の領分です

            3
              •  
              • 2024年 12月 05日

              随伴していると言えますとかそういう言葉遊びではなく、現実への適応の次元で砲兵は現在ノヴィコマール方面に進出している部隊と補給路を同じにしておらず迂回のデメリットを受けないという話なので

              あとこれも今回の話とは関係のないものですが言葉遊びに付き合うと、接触戦と非接触戦を分けるのに手段でもって行うのは非常にナンセンスで本質を見誤っていると言わざるをえません
              そもそも非接触戦という概念は従来の接触戦と区別するために生まれたものであり、なぜそのような分類が必要になったのかと言えば、それはオガルコフやマーシャルの唱えた軍事における革命に適応するためです
              すなわちこれは敵の無力化という目標に対して、従来型の敵戦力の破壊による達成を志向する接触戦とは違う、敵システムの破壊による達成を志向する非接触戦、という新たな戦場の開拓であり、だからこそサイバー戦などがその範疇に含まれるわけです
              従来の榴弾砲を使っているからこれは接触戦だ、というのは全く的外れです
              確かに榴弾砲による近接支援は従来型の接触戦に分類できますが、既に榴弾砲はそれだけを行う兵器ではなく、それはHIMARSだろうとイスカンデルだろうと同じで、これら全ては非接触戦を担う装備です
              逆にあなたの挙げた航空攻撃にも同じことが言えますよ
              航空攻撃だろうと現在のロシア軍が多用している滑空爆弾の攻撃は陣地を吹き飛ばすための従来型のCASであり、接触戦の範疇です

              13
              •  
              • 2024年 12月 05日

              あと付け加えるのであれば、非接触戦は従来型の接触戦よりも反撃を受けにくい傾向はあるもののそれでも無縁ではなく、人的犠牲が生じ得ない手段で一方的に行う戦争形態ではありません
              これはたとえ敵システムを破壊し得たとしても敵戦力の個別の反撃力は残存するためです
              わかりやすい例を提示しましょう
              スリプチェンコは有史以来の人類の戦争形態をいくつかの世代に分類しており、その中で世界大戦などで見られた接触戦による戦争を第4世代戦争とし、そしてそこから人類が初めて非接触戦能力を獲得したことをもって軍事における革命と見做して第5世代戦争の時代が始まり、しかしそれも既に終わりを迎えて人類は第6世代戦争を生きています
              さて、この第5世代戦争を象徴する人類が初めて獲得した非接触戦能力とは何でしょうか?
              おわかりですよね、核ミサイルです

              12
                • kasugi
                • 2024年 12月 05日

                人的犠牲が生じ得ない手段で一方的に行う戦争についての”試み”と書きましたのでよくお読みください
                またスプリチェンコが第五世代戦争の鏑矢として挙げているのは「核ミサイル」ではなく「核兵器」です

                言ってることがまるで噛み合いませんが同一人物とみなしてよろしいでしょうか?
                あなたは昨日まで先の大戦から存在していた榴弾砲を非接触戦兵器とみなし、大隊レベルの兵科連合が師団レベルの伝統的な編成に回帰したことを指して「従来の諸兵科連合部隊という構造を破壊し」などと述べておりましたが

                2
                  •  
                  • 2024年 12月 05日

                  改めて書きますが、人的犠牲が生じ得ない手段で一方的に行う戦争についての”試み”ではありません
                  こんなことあえて説明する必要もないだろうと考え上のコメントでは省きましたし今も詳しく述べる気はありませんが、第五世代戦争が相互確証破壊という概念に帰結した理論的背景について理解しましょう
                  最後の文は非接触戦能力を獲得する以前からあった榴弾砲が非接触戦能力を持つのはおかしいということを言いたいのですか?
                  それは同じ兵器を使っているだけで戦場認識力の拡大によって運用法が根本から変わっているからです、その結果伝統的な部隊編成の破壊と現在の形への変質が導かれました
                  ……なんというか全体的に言い返すことだけが目的になって揚げ足取りしようとしているだけにしか見えませんし同じ説明をさせられるのも疲れるだけで発展性がないので次はコメント返さないと思います

                  12
                    • kasugi
                    • 2024年 12月 05日

                    >非接触戦能力を獲得する以前からあった榴弾砲が非接触戦能力を持つのはおかしいということを言いたいのですか?
                    そのとおりですよ

                    非接触戦能力とは航空爆撃、長距離ミサイル攻撃、電子戦などなど「人的犠牲が生じ得ない手段で一方的に行う戦争についての”試み”」ですので、榴弾砲にその能力は未来永劫生じません
                    距離的に不可能です

                    榴弾砲の届く範囲においてシステムの結節点に阻止砲撃を狙うことも太古の昔から行われており、全く新しい戦術ではありません

                    ロシア軍の戦術は非常に古典的な諸兵科連合運用です
                    大隊戦術群の限界に気づき師団レベルの連合に再編成したのは、単なる再発明であり革命でもなんでもありません
                    あなたはその再発明を勝手に革命だと誤解して、その物語に基づいて後付で持論を強化しようとしてしまっている、だから言葉遣いを間違えるわけです

                    たくさんの文献をお持ちのようですから、ほしいワードだけをかいつまむのではなく、一度フラットな視点で最初から精読なさってください

                      • まず
                      • 2024年 12月 05日

                      まず核からして違うじゃんってとこにあんた何も答えられてないじゃん
                      そこからじゃね

                      1
    •  
    • 2024年 12月 04日

    ノヴィコマールの突出部が拡大しようとここだけを起点にしたヴェリカノボシルカの攻略は不可能でしょう
    モクリヤリー川は西岸が比較的高地になっており、短期的に対岸への渡河が実現する可能性は低いです
    2023年に生起したウクライナ軍の反転大攻勢に際して同方面のロシア軍はこの高低差を利用した防衛計画を策定し、突進してくるウクライナ軍を撃滅せしめていますから、地形条件について十分理解していることでしょう
    狙いはむしろN15の遮断にあると見るべきです
    以前の戦場であればこのような迂回機動はバルジの戦いなどで見られたように先鋒部隊に補給の観点からの問題が生じたわけですが、非線形会戦下では部隊が高度な分散を強いられる反面大兵力を運用する必要もなければ砲火力を随伴させる必要もなく、先鋒部隊の戦闘能力を維持出来ます

    13
      • ポンポコ
      • 2024年 12月 04日

      いや、ヴェリカノボシルカのウクライナ軍は、

      ノヴイ・コマールを占領されたら、かなりコマールのです。

      もし、私のような弱兵だったら、この時点でヴェリカノボシルカから西方に逃げ出します。

      14
        •  
        • 2024年 12月 04日

        ヴェリカノボシルカは重要な拠点ですが、ロシア軍から見るとモクリヤリー川西岸を制圧しない限り活用できないウクライナの釣り餌のような目標でもあります
        短期的にこの街に戦力を投入することは愚策ですし、ウクライナ軍の視点に立てばヴェリカノヴォシルカから西への撤退はさほど致命的ではありません
        むしろ重要になるのはヴレミフカでしょう

        12
    • kasugi
    • 2024年 12月 04日

    渡河を試みても包囲に動いてもクラホヴェ陥落は数日とはいかないと思いますが

    4
      • 無名
      • 2024年 12月 04日

      プー大統領やロシア軍高官が言った訳でもない期限を超えて持ちこたえたら、ロシア軍またしても期限内に占領できず。ってアピールするためのものでしょう。

      57
        • kasugi
        • 2024年 12月 04日

        あなたもウ軍が持ちこたえた場合には「ロ軍が前進を選択しなかっただけ」とアピールする準備は万端というわけですね

        2
          • ヤギ
          • 2024年 12月 04日

          一個人にまで噛みつくなよ、恥ずかしい

          66
            • kasugi
            • 2024年 12月 05日

            ブーメラン投げがお上手ですね

            1
          • 無名
          • 2024年 12月 04日


          ウクライナ軍はよく頑張ってる。それだけです。
          本当にロシアが期限を設けて攻撃してるのかしてないのか分からない以上それ以外の感想はありません。

          16
          • 通りがかりさん
          • 2024年 12月 06日

          そもそも、都市等の奪取以外で無理に前進する必要性は無いと思います。
          小規模な範囲でただの平地で索敵外区域まで突貫する事に何の意味が?

      • 弾正
      • 2024年 12月 04日

      どうもあなたのコメントの端々に潜むそもそものスタンスが気に掛かる。
      ロシアを疲弊させたいだけの動機でウクライナは最後の一兵まで戦えと示唆しているようです。そのような横縞な考えはやめて、あなた自身が志願されたら良い。同じ事は英国にも言いたいけれども

      48
        • 弾正
        • 2024年 12月 04日

        同じような発信をしている英国の人は志願して傭兵になったらよろしいと言う意味です。英国が参戦して大戦にしろと言っているのではありません。

        37
        • kasugi
        • 2024年 12月 05日

        日本の掲示板で匿名の個人が行ったコメントがウクライナ兵に何らかの「示唆」を与えるのですか?

        であればあなたのコメントもたくさんの示唆をもたらすはずだ
        言い出しっぺなのですから今すぐ傭兵として参戦しなさい

        2
          • 弾正
          • 2024年 12月 05日

          論点ずらしも甚だしいけれども、釣りと判断して既読無視します。

          17
      • あかんて
      • 2024年 12月 04日

      数日以内に撤退にしなければ
      包囲殲滅されるのがオチだから
      粘る判断したら無能だ

      35
    • paxai
    • 2024年 12月 04日

    ユーリー・ポドリャカが主張するようにロシア軍は指揮官によって強さのムラが激しいな。
    将官クラスだと必死に勉強し優秀な成績で軍学校なりを卒業したのだろうに戦場で学べない指揮官が多い。
    評価システムも機能不十分に見える。
    ロシア軍の前進も一部の優れた指揮官に頼ってて安定してるとは言い難いなと。

    17
      • マンゴー
      • 2024年 12月 04日

      最低限の教育や訓練は必要ですが、それ以上は実戦が素質を炙り出して行くのかなぁ、と……
      仕事やスポーツは大体そうですけども

      20
      • toto
      • 2024年 12月 04日

      機能不十分なら、今後改善されて機能十分になるでしょう。この3年間、ロシア軍はずっとトライアンドエラーとアップグレードの繰り返しでした。米軍は3年前と比べて進歩は何もなく、20年前のイラク戦争の頃と比べても改善はおろか、組織はより鈍重になり、兵器開発のペースも鈍っているだけに見える。
      私は、ロシア軍が地道なペースでも“改善され続けている”ことが日本にとって脅威だと考えます。2022年の開戦当初は西側の誰もがロシア軍を嘲笑い続けていたが、こうして全く笑えない今の惨状がある。にも拘らず、懲りずに今のロシア軍を過小評価して笑う者は、3年後のロシア軍に完敗を喫することになりそう。

      46
        • kitty
        • 2024年 12月 04日

        「この20年、非対称戦という弱い者イジメしかしてこなかった米軍の現状はヤベーよ」
        って盛んに提言してた米軍関係者もいたんですけどねえ。
        一方で、対テロ戦争で全く無駄遣いしなかった中国は、装備の近代化はものすごい勢いで進められましたが、実戦を経験していない。
        米中戦争ってどんな様相になるんだろう。

        米露の通常兵器のみでの戦争はどういうシチュで起こるのかは現状、想像の埒外。

        14
      • kasugi
      • 2024年 12月 04日

      濃密な霧に包まれた戦場で学ぶなんてのは人間には不可能です
      戦訓は後方での綿密な研究と分析を経て初めて形になるものであり、新米指揮官が戦闘を重ねて成長していくなんてことはありえません

      ただ結果を出せない指揮官を片っ端から更迭しまくれば、結果を出せる天才を厳選することは可能です
      結果を演出するのが上手いだけの詐欺師が生き残ってしまうこともありますが

      8
        • ras
        • 2024年 12月 04日

        その戦場の霧を晴らすのが常時ドローン監視の戦場なので画期的なのですが、その今回の戦争の新しい戦訓を扱えるかどうかというのはおっしゃる通り古典派には難しいですね。
        ただ、このドローン戦場によって多くの戦訓の元となる情報が収集されてます。

        ウクライナ軍人もNATO訓練を戦争に適応していないと非難してましたが、ロシア軍は少なくとも戦争で得た戦訓を後方に回して分析し、多くの論文を公開してます。
        まあNATO国家も分析してるのですが、少なくとも他ならぬウクライナ軍が言っている通りロシア軍の戦術は成長しているので、ロシア軍の指揮訓練に反映されて、古典派が更迭された時に訓練を積んだ指揮官に入れ替わっているのでしょうね。

        33
          • cosine
          • 2024年 12月 04日

          戦訓をどれだけ積み上げ、そしてそれをどれだけ研究機関まで持ち帰れるかどうかの戦いでもあるということなのでしょう。
          ロシアとウクライナだけではなく、関わったり巻き込まれたりしている各国にとっても。

          21
          • kasugi
          • 2024年 12月 05日

          敵によるドローンへの対処、司令部の処理能力、更にドローンカメラの解像度や通信・飛行距離の限界などにより結局霧が立ち込める

          無線が発明されたときも、飛行機が飛んだときも、衛星が打ち上げられたときも誰かが「霧を晴らす」と言ったことでしょう

          人間にしても組織にしても、成長とは計画・行動・確認・改善の繰り返しによって達成されます
          しかしながら戦場の霧の中では十分な成果確認が困難であり、改善につなげることができません

          4
      • あかんて
      • 2024年 12月 04日

      262の法則と言って
      どんな組織でも優秀な人は
      上位2割くらいしか居ない

      平凡な真ん中の6割を何とか使いながら
      大コケせず仕事を進めていくのが
      マネジメントというもんです

      32
      • イーロンマスク
      • 2024年 12月 04日

      その辺はセンスでしょうなあ
      どんな人でも努力次第で結果が出せる
      そんなふうに考えていた時期が僕にもありますた

      14
        • cosine
        • 2024年 12月 04日

        確かに本物のイーロン・マスク氏は努力だけではないでしょうからね…

        15
    • 匿名
    • 2024年 12月 04日

    オスキル川の東岸といい、戦線整理だの戦略的撤退だの勿体ぶらず

    さ・っ・さ・と・逃・げ・ろ

    親露だの反宇だの以前に見てられなくなってきたわ

    33
    • ななし
    • 2024年 12月 04日

    クラホヴェの「市内」は数日で陥落するでしょうが、
    前にも書かせていただいたように、クラホヴェ火力発電所は
    もっと持ち堪えるでしょうね
    ロシアは東部南部の大規模工場・インフラ施設は戦後復興の
    為に、出来るだけ破壊しないよう慎重に制圧しますから

    欧米がクラホヴェ数日陥落に言及していることで察しました
    クラホヴェ火力発電所制圧にロシアが時間がかかれば、
    「ロシア苦戦!」を喧伝できるからです。実に分かりやすい

    38
      • toto
      • 2024年 12月 04日

      そういえば、アウディーイウカ東の浄水施設や、北西のコークス工場も予想されたほどには破壊されませんでしたね。トレツクの南の変電所もそうでしたし、破壊する箇所を選んでいられるだけの余裕が、ロシア側にはあるということですか。

      5
      • 774
      • 2024年 12月 04日

      兵站が途切れないか援軍が来る希望がないと火力発電所に籠もっても神経すり減らすだけなので
      スターリーテルニーがほぼ占拠されて兵站も援軍も厳しそうな以上、発電所でどれだけ粘るかがボクロウシク方面ウクライナ兵の士気を測るバロメーターになりそう

      14
      • 帝国
      • 2024年 12月 04日

      クラホヴェ火力発電所はすでに爆破されていなかったっけ?煙突は残っていると思うけど。

      7
    • みー
    • 2024年 12月 04日

    記事や軍事とは関係ない事で恐縮なのですが、航空万能論さんにはNGルール的なものはありますか?↓のようなふわっとした認識で大丈夫でしょうか?
    ・相手を罵るOR見下すのはNG
    ・相手を言い負かすのを目的とした執拗なレスは避ける
    (建設的な議論や推察が重なるのは問題無い)
    ・なるべく事実やニュースソースを基に議論する

    9
    • Mr.R
    • 2024年 12月 04日

    本日更新のヴェリカ·ノボシルカ周辺のコントロールマップより。
    全てのウクライナ軍のアイコンが南北に流れる川(モクリヤリー川でしょうか?)の西に移動しています。流石に背水の陣で戦おうとはしていないと思いたいですね。そうなると大統領旅団第3機械化大隊が先にヴレミフカの辺りに移動したのは他の部隊の後退支援だったとかかな?

    Googleマップで確認したのですがT-0518とN-15がぶつかるバハティルの交差点には陣地がありますね。もっともロシア軍が正面からここへ突っ込むとも思えませんが。

    先日ここの記事でザポリージャでは要塞ができているという話があり、本当だったら良いなぁとsentinel-2(普通の写真)とsentinel-1(SAR画像)で確認したんですが、確かにカミアンスケ北の幹線道路沿いに陣地構築している様子があります(10/2撮影のsentinel-2)。
    問題は、その後天候不良のためsentinel-1のSAR画像頼りだったとはいえ、多少なりとも土を掘れば出るはずの塹壕や対戦車濠の反応(電波の反射)が全く確認できないんです。

    これは私の確認のしかたが悪かったんですよね? 書類上にしか要塞が存在しない訳じゃないですよね???

    12
      • Mr.R
      • 2024年 12月 04日

      自己レス
      韓国の戒厳令で投入された特殊部隊(特戦司の707とか何とか。詳しくないのでどの程度の部隊かは分からないです)は当初対北朝鮮関連の作戦だと言われてヘリに乗り込んだら連れてこられたのは国会議事堂だったとか。まんま2022年2月24日の再現で涙がで、出ますよ······
      あとその特殊部隊員の小銃を掴みにいった共に民主党の女性議員はマジで反省した方が良い。相手の精神次第じゃ発砲からの大惨事は避けられなかったゾ

      11
        • 納屋の戸
        • 2024年 12月 04日

        むしろあの状況で報道関係者に発砲したら韓国が終わるので絶対にないです
        多少パフォーマンスはあるだろうが、国会に銃を持ち込むのを制止しないと議員が拘束されかねない

        8
    • 暇な人
    • 2024年 12月 04日

    ポクローシクはやはり炭鉱狙ってますかね。
    ここ抑えれば鉄道網遮断し
    都市を包囲出来る

    9
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