ウクライナ戦況

ロシア軍がクルスク方面の補給路遮断に前進、クラホヴェ方面でも大きく前進

ロシア国防省は17日「クルスク州のスヴェルドリコヴォを解放した」と発表、RYBARも「ロシア軍はスジャを守るウクライナ軍の生命線=38K-004まで8km以内だ」「クラホヴェ方面でもロシア軍が大きく前進した」と報告し、前線位置に左右される将来の停戦ラインは刻々と悪化している。

参考:Курское направление: освобождение Свердликово обстановка по состоянию на 18.00 17 февраля 2025 года
参考:Андреевское направление: ликвидация «кармана» на рубеже Улаклы — Дачное обстановка по состоянию на 20.00 17 февраля 2025 года 

まもなくロシア軍がドニプロペトロウシク州に侵入するかもしれない

ロシア国防省は17日「クルスク州のスヴェルドリコヴォを解放した」と発表、RYBARもクルスク州スジャ方面について「ロシア軍がスヴェルドリコヴォ集落を占領した」「ウクライナ軍がスヴェルドリコヴォ集落から周辺の森林に撤退した」「ウクライナ軍がスヴェルドリコヴォ周辺に戦力を増強している」「ロシア軍はウクライナ軍の生命線=38K-004まで8km以内にいる」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

視覚的にもウクライナ軍がスヴェルドリコヴォ集落内=でロシア軍を攻撃する様子が登場、ここから38K-030に沿って前進して38K-004を物理的に遮断されればスジャを保持することは不可能になるため、この8kmの空間を守りきれるかどうかがウクライナ軍にとって非常に重要だ。

RYBARはクラホヴェ方面について「ロシア軍がダクネ方向のポケットを占領した」「ロシア軍がアンドリイフカ集落内で前進した」「ロシア軍がゼレ二フカの北でウラクリー方向に前進した」「ロシア軍がコスティアンティノピルへの侵入ロに陣地を構築して戦力を集結させている」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

視覚的にもウクライナ軍がウラクリー南東の森林地帯=ⒶⒷに取り付いたロシア軍を攻撃する様子、ウクライナ軍がウラクリー南東郊外の農場=に取り付いたロシア軍を攻撃する様子、ウクライナ軍がコスティアンティノピル南東郊外の森林地帯=に取り付いたロシア軍を攻撃する様子が登場し、RYBARはダクネ方向の荒野に展開していたウクライナ軍部隊について「ロシア軍の砲撃を受けながら西に後退した」と報告しているため大掛かりな包囲戦は発生しなかったようだ。

DEEP STATEは「ロシア軍がウラクリー集落内に足場を築いた」と報告済みだが、RYBARは「ロシア軍の装甲車輌が南東郊外に侵入したものの集落内に足場を築けているかどうかは不明」と言及し、今のところ「集落の東がグレーゾーンになったと」しか報告していないものの、たった数日でN-15沿いの状況が著しく悪化しているため、まもなくロシア軍がドニプロペトロウシク州に侵入するかもしれない。

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※アイキャッチ画像の出展:Сухопутні війська ЗС України

ロシア高官がクレバン解放を発表、RYBARは絶対に不可能で事実はない前のページ

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コメント

  • コメント (53)

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    • 無明
    • 2025年 2月 18日

    ロシア軍の行動そのものは以前と何も変わってない
    それを将来の停戦ラインを見据えたものとして解釈するのはいくらなんでも勇み足じゃないか

    56
      • ジャム
      • 2025年 2月 18日

      そもそも停戦は成立しませんからね。だから前提がおかしい。
      停戦が成立するには
      1「アメリカがロシアの譲れない要求に同意して」
      2「その同意をゼレンスキーに強要することに成功する」
      という段階を経なければならないけど、1すらまだ怪しい段階です。
      現場のロシア軍は既定路線の作戦をただやってるだけでしょう。

      53
        • NIVEA万能論
        • 2025年 2月 18日

        停戦が成立しないと断言するのもどうかと。1の段階も2の段階も時間はかかれどクリアは不可能とは限らないと思います。

        アメリカといってもバイデン政権時代のアメリカとは別物ですので。

        22
          • ジャム
          • 2025年 2月 18日

          まだ、ロシア側が領土で譲るとか米高官が発言してましたよ。

          そしてNATO問題にも選挙問題にも決定的な同意は与えていません。
          最終的には停戦するとしても、それはまだまだまだまだ遠い位置かと。

          19
            • 匿名
            • 2025年 2月 18日

            てか単純に「してない」を誤字って「しない」って書いただけやろ?

            3
            • NHG
            • 2025年 2月 18日

            どういう範囲のことかわからないからね
            それこそイスタンブール交渉で同意しかけたという停戦ラインまで下がれというなら100%同意しないだろうけど、2025年に入ってから獲得した範囲を手放せなら飲めない条件ではない

            10
              • 匿名
              • 2025年 2月 18日

              飲めるかどうかで言えば飲めるだろうけど飲む必要が無いだろ。
              ウクライナがアメリカに対価を支払えるならまだしも声高に被害者の我々に支援をしろって喚いてるだけじゃトランプが支援する訳ないし。

              16
                • NHG
                • 2025年 2月 18日

                飲む必要がないというほどロシアに余裕はないと思う。現にアメリカとの和平交渉に乗り気なわけだし。
                結局、ロシアにとってもアメリカの兵器供与が最大のファクターなわけだから、アメリカが決めた停戦ラインをウクライナが飲まずアメリカが手を引くならロシア軍は圧倒的に有利に。飲んで停戦・終戦なら、クリミアとの陸路・豊かな鉱床を確保したうえで(噂の段階だけど→)制裁解除されるなら十分利がある終わり方だろうし。

                6
                  • NHG
                  • 2025年 2月 18日

                  追記

                  だから今支配してる地域の一部を手放してでもアメリカとの停戦合意を作るのはロシアにとっては利益しかない

                  5
            • 2025年 2月 18日

            ドンバスの傀儡共和国とクレムリンの意思は別物なので、プーチンがトランプから良い条件を引き出せたらドンバス解放を中断して停戦する可能性はあると思うよ。
            アメリカとロシア間の利害はウクライナのことだけでないから。
            アメリカがウクライナの頭ごなしに停戦を強要するのと同じでロシアもドンバスの頭ごなしに停戦をするということ。
            プーチンって狂信者のイメージあるけど意外と柔軟だから理念より利益を追求する。
            プリゴジンとかギルギンとか右翼の過激派が怒るのはプーチンのそういうところ。

            18
              • Mr.R
              • 2025年 2月 18日

              プリゴジンはもういないじゃない

              (これが言いたかっただけです)

              9
                • T.T
                • 2025年 2月 18日

                うまいこと返そうと思ったけど、続くセリフがアウトすぎて断念しました。

                7
              • NHG
              • 2025年 2月 18日

              ロシア連邦に併合しておきながらクレムリンの統率が及んでない考えるのは無理筋すぎでは
              少なくともロシア正規軍やロシア共和国の市民をウクライナの戦場に送り込んでるのはクレムリンの意思

              7
        • 匿名
        • 2025年 2月 18日

        まぁ従来のロシア(ソ連)の行動を考えると停戦協定が纏まるまではずっと進めるだけ進めるだろうし何なら成立しても連絡不備とか言って少なくとも数日は戦闘続けるだろうなぁとは思うw

        19
          • T.T
          • 2025年 2月 18日

          状況が状況とは言え、ベルリン陥落の時に、いかなる停戦も受け入れない、受け入れるのは降伏のみと言ってのけたお国ですし?

          5
      • nk
      • 2025年 2月 18日

      停戦だとロシアとして余り意味を成さないと思うので、結局はロシアが納得する終戦になるかどうかだと思っているがアメリカの思惑は如何にという所でしょうか。
      欧州は蚊帳の外で当事者のウクライナも一応いますがという感じに見えるのでズテーデン割譲の様な歴史を繰り返すのか、蚊帳の外に置かれた欧州が参戦するのか、このまま継戦か、ロシアの要求を飲むのかこの戦争はどういった展開見せますかね。

      29
        • a.k
        • 2025年 2月 18日

        ロシア的には普通にプランA・プランBでやるだけかと。
        停戦の話が進むようだととりあえず必要なエリアを重点的に急いで取りに来る方針で、
        宇・欧の抵抗で話が進まないようであればこのまま無理押しはせずに前進を続ける。
        少なくともクルスクにウクライナが居る間はロシア側から積極的な停戦を申し込む事は無いでしょうし(クルスクのウクライナ軍は撃破・殲滅すると明言してましたし)、急速にウクライナ軍が戦力を盛り返して反攻することは考えられないので、現状維持の方針で前進していればどっちにも行ける、という程度では?

        33
          • nk
          • 2025年 2月 18日

          確かに1回目で決まるとは到底思えないしアメリカが切れるカードもそう無いと思うので当面ロシアは地道に進軍するのみという感じになりそうですかね。
          結局クルスクは交渉材料にならずロシアに戦争辞めない理由の補強を与えただけになりそう。

          18
            • ノーテイスト
            • 2025年 2月 18日

            西側・現ウクライナのプロパガンダは論外としても、確実にロシアは軍事的・経済的ダメージを負っていますので、軍事力では無く交渉で目的を達成しようと舵を切っても不思議ではありません。普通なら。只ミンスク・イスタンブールを抜きにしても、現ウクライナはロシアにダメージを与えるべく余りにも非常識な行為を繰り返して来て実質「ならず者国家」化しており「普通」が通じ無い上、米英(現)イスラエルと結託して世界規模でロシアの国益に大損害を与え続けていますので、聖人君子でも無い限り看過・放置する事は無いのでは…。しかもロシアは「冷酷無惨な暴君にして侵略者・悪の帝国」らしいので1ミリでも譲歩してくれたら、奇跡でしょう。

            16
              • 匿名
              • 2025年 2月 18日

              言うてロシア側が戦闘を止められるライン超えてる気がするのよね。
              今やめたら多分逆に経済破綻しかねない。

              経済が軍需偏重しすぎた。

              9
    • Mr.R
    • 2025年 2月 18日

    クラホヴェ方面について、やっぱり数日前にゼレニフカで反撃したのはダクネのポケットから部隊を交代させるためのものだったのかな。ドニプロの防衛ラインがどれくらいできているのかまだハッキリとは分からないですが可能な限り時間を稼ごうとするんでしょうね。その戦闘が激しいほど戦後の国民間の軋轢も深まると思います。動員逃れしてた人とか迂闊に町を歩けなくなるんじゃないでしょうか
    クルスクは···うん···

    29
      • Mr.R
      • 2025年 2月 18日

      交代じゃない後退や

      11
    • じゃぐりんぐ
    • 2025年 2月 18日

    停戦に向けてタイミングを合わせてきている感ありますね。

    6
    • D-day
    • 2025年 2月 18日

    やはり250回の攻撃は前進に繋がりましたか。
    まだまだロシアが前進した箇所は出て来ると思います。
    前線の兵士も外交のニュースに触れられるならロシア側は士気も上がったかも知れません。
    逆にウクライナは任務放棄などが目立つようになるかも知れません。

    36
    • ななし
    • 2025年 2月 18日

    ロシアからすると、クルスクはあと数ヶ月もすれば
    取り戻せるので、停戦交渉の材料になりえないでしょう
    こんな北に長く伸び切った補強線を、ウクライナは維持
    するだけでも貴重な戦力を消耗し続けるわけで

    米露交渉でポクロウシク・クラマトルスク・スリャビンスク
    を割譲させられれば、ロシアとしては御の字でしょうな。
    大都市の攻略は損害も大きいので、できればやりたくない

    ロシアにとって交渉足り得るのはスームィ州、クピャンスクと
    その北・北西一帯、ドニプロペトロウシク州、ザポリージャ州
    をどれだけ緩衝地帯で削り取るかであって、ドンバス完全制圧
    はマストで、奪い取るか割譲させるかの違いでしかないですね

    33
      • ななし
      • 2025年 2月 18日

      自己レス修正です、すみません
      クピャンスクとその北・北西一帯→
      クピャンスクとその北・北東一帯

      5
      • 匿名
      • 2025年 2月 18日

      と言うかロシアからしたら広大な領土をウクライナは精鋭部隊引っこ抜いて防衛してくれてるんだからむしろ意図的に放置するまであるわな。
      真面目に戦略意図が分らんレベルで致命的なミスだわな。

      41
      •  
      • 2025年 2月 18日

      >ロシアからすると、クルスクはあと数ヶ月もすれば
      取り戻せるので

      根拠は?

      2
        • 匿名
        • 2025年 2月 18日

        前線崩壊してる状況で細々と補給してるだけの地域。
        戦力も既に本土にすら居ない状況の飛び地を守り切れると思う方がおかしいだろ。
        論理的思考をしていたら「ロシアが奪還しようと決めたらいつでも取り戻せる地域」って分かる。

        現状奪還しないのは単純に攻め手の方が不利なのとほっとけば勝手に精鋭部隊を張り付かせて前線に配備できない状況に出来た上に無駄に長大な補給線をウクライナ側に強いれるからだよ。

        ロシアからしたら自分達は新平を張り付けるだけで相手に無茶苦茶強力な負担を与えられるんだからむしろさっさと撤収される方が困る。

        そして純軍事的に見ればウクライナは今すぐにでも撤収するべきだけど政治的に見たら辛うじて手に入った敵の領土すら喪失したらもう国内維持が出来ないから引けない。

        最低最悪の行動をしてしまった状態やな。

        59
    • マンゴー
    • 2025年 2月 18日

    ロシアとしては最低限バハティル(ロシア語名:ボガトゥイリ)まで取る気だろう
    そうすれば南部から北部の戦域への流通が改善するし
    ロシア軍の戦後を見据えた軍事作戦がこれから活発化していくと思うので、その軌跡に注目したい
    交渉の経過と連携した戦争をハッキリと見られるのは、貴重な機会だ
    因みにボガトゥイリはロシア語で『勇者』という意味
    なんというか、示唆に富んだ地名だと思う

    21
    • 赤狐
    • 2025年 2月 18日

    ロシア側が領土で譲る方法があるんです。
    ロシアの極右もドネツクの分離派勢力?も「これならOKやで?」っていう譲り方があるのです。
    停戦交渉がモタモタしてる間にロシアが進撃を続ければいい訳なんですね。
    つまり、ロシアのうるさい連中が「ここまでは別にだから譲ってもいいな」ってなる所まで進撃をすればいい。必要分だけではなく十分すぎる所まで進んでその分を「譲る」。
    そうなれば「進撃した分だけ譲る」が成立する訳です。確かにこれでも譲ってる事になる。
    そういう意味では管理人さんの言っている「将来の停戦ラインを見据えたもの」である可能性は高いですね。
    俺はトランプが交渉を急いでるのは単にロシアに譲っているのではないと思います。
    前線がひたすらウクライナが押し込まれるようならトランプ側が交渉しようとしてもその都度条件設定からやりなおしになります。
    だからゼレンスキーや欧州諸国の動きはある意味でロシアを利している訳ですね。絶対譲るなって頑張るほど妥当な交渉が出来なくなっていくので、それに拘っているうちはロシアは進撃できるわけですから。
    そして大事な事ですが、こういった事をロシアは別に隠していません。事実上仄めかしてすらいる。
    ですが、ウクライナの敗戦は西側諸国指導部の無能と定見の無さを見せる事になる訳ですからなかなか合理的行動が出来ない。出来ない間にロシアは進撃する。知った事ではないトランプ政権は当然怒る。
    こういう事です。

    35
      • マンゴー
      • 2025年 2月 18日

      ロシアが東部やドネツクで譲る可能性は無いと思いますよ
      特にドネツク人民共和国は元々中央政府と東部の抗争によって出来上がってますし
      そのイデオロギーは『東部の完全な分離」にまで進行してます
      ロシア(プーチン氏と言い換えても良い)はその影響をモロに受けちゃってるので、『譲っても良い』という発想自体が無い
      譲っても、西部まで進撃した上で交換条件付きで撤収するとかでしょう
      無論、トランプ氏もこんな戦争はさっさと終わらせて太平洋地域に注力したいので、ロシアの言い分を丸吞みする可能性すらあります
      アメリカ含めた西側の本当の敵は中国なので

      30
        • 赤狐
        • 2025年 2月 18日

        >ロシアが東部やドネツクで譲る可能性は無いと思いますよ
        俺もそう思います。
        だから譲るとしたら別の地域への攻撃が有り得ます。そしてそこを「譲る」。
        ポクロフスクとかを制圧してもそこは多分ロシア的には譲る対象にはならないと思っています。
        でも他の地域で作戦行動するには結構な準備が必要でウクライナの予備戦力も更に可能な限り別に引きつける必要がある。
        そこでクルスクなのでしょう。
        今までだって出来たろう38K-004へ向かう動きを控えていたのは、クルスクを便利に使う為だと思います。
        「もうちょっとクルスクに梃子入れしないと危ないかもしれませんよ、ゼレンスキー君」って事で、多分ゼレンスキーは少ない予備戦力を更にクルスクの制圧地域確保の為に使うしかないはずです。
        ウクライナだけではなく西欧諸国の多くも政治的都合で物事を決めたり考えたりし過ぎます。利権とかが絡むからなのでしょうが、お金が大好きすぎる。
        本当に金に執着しているのはビジネスマン呼ばわりされるトランプではなく、理想を守ろうとしている西側の上層部の多くだと思いますね。
        それと欧州については中国よりもむしろ日本を敵視していてもおかしくは無いと思います。これは割と真面目な話で。だから欧州や英国は全くあてにはなりません。

        36
          • マンゴー
          • 2025年 2月 18日

          >英国は全くあてにはなりません。
          これに関しては心の底から同意しますね
          ゼレンスキー氏はクルスクに全ベッドしながら、『オメーの席ねぇから!』状態で米露の交渉を眺めるしかありません
          もう彼の言葉は神通力を失ってるので、今更何を言ってもって感じです

          43
          • 774
          • 2025年 2月 18日

          >英国は全くあてにはなりません。
          スターマー英首相はウクライナのNATO加盟「不可逆的」と人参をぶら下げましたが強硬に反対するであろうハンガリーやスロバキア、嫌な顔をするであろう東欧や南欧諸国の説得などはしないでしょう
          停戦「後」の平和維持軍の派遣に前向きな発言をしましたが停戦するために動く様子はありません
          それどころか派遣には米国の安全保障上の約束が必要と言い出しました

          ひどい話です

          43
            • 2025年 2月 18日

            ヨーロッパの安全保障はアメリカに依存せずヨーロッパだけでやる!とか言えず、結局色々口は出すのにアメリカ頼みだからアメリカは「自分達の勢力圏は自分達でやれ」と切り捨てる事になってるのに…。
            まあ、今のイギリスにはそんな国力は無いって気はしてましたけど。

            22
      • 匿名
      • 2025年 2月 18日

      と言うかまぁ…完全に負けた戦争で停戦しない譲歩もしないってただの売国奴の域だからなぁ。
      ゼレンスキーはしゃーないにしても欧州がそれを理解出来ない辺り、左翼的空想主義の汚染が酷いんだろうなぁとしか…

      現実見れてたらこの戦争は我々の負けだから次の戦争に備えるって方針転換するしかないやろこんなの。
      なんか占領地に古代の超兵器が埋まっててそれを取られたら負けるとかならまだしもさ。

      てかそもそも同盟でも何でもない国のために西側がここまで出血する必要あったの?としか思わん。
      変なちょっかい出した結果西側の世界支配が終わっちまったわ。

      49
        • とある帝國臣民
        • 2025年 2月 18日

        >完全に負けた戦争で停戦しない譲歩もしない

        其れを最悪の形でやり切つたのがナチスドイツだね。
        お陰で国が無くなつた。
        日本は国体だけ守つて他は譲歩したので国が残つた。
        ウクライナ戦争は戦場や兵器面で独ソ戦の焼き直しと言われるけど戦争の結末迄同じに成りそう。

        24
        • T.T
        • 2025年 2月 18日

        以前ヴィシーフランスの論考本を読んだ時、著者の歴史家は、フランスがナチスドイツに降伏したのは道徳的な悪だと言い切っていたんですよね。そっか、野戦軍を撃滅されてパリに迫られても、領土が残っている限り徹底抗戦しないといけないのか。負けたら降伏するという20世紀前半までの常識って悪いことだったんだ・・・。30年前からこんな感じじゃ仕方ないね。

        7
      • たむごん
      • 2025年 2月 18日

      アルメニア=アゼルバイジャンが、分かりやすい事例ですね。

      ナゴルノカラバフ戦争は、国内からの反発を受けても、妥協して停戦していました。

      トップリーダーの能力差を感じますが、定石で言えば負けている側は、戦争長期化により他国の介入を招けばロクな事にならないですからね。

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        • 負け方の技術
        • 2025年 2月 19日

        これ本当に有能だと思います。
        損失が拡大し続けると確定した賭けを降りる、極めて常識的・合理的判断がなぜかとても難しい。

        なぜ既知の不利益を取りに行ってしまうのか?という命題が興味深い一方、このような合理性を超えた人間の習性を打破して決断できたアルメニアは一体どのような魔法を使ったのか。

        仮想敵に対し劣勢な国家にとって、ともすれば軍備よりも必要性の高い技術ではないでしょうか。

        4
          • たむごん
          • 2025年 2月 19日

          仰る通りです。
          長期戦は愚の骨頂ですが、トップリーダーとして歴史の汚名を背負う覚悟でもあり、物凄い判断だと思います。

          日本のように、アメリカ追随があるから、ウクライナ支援をした国があるんですよね。
          アメリカ政権交代リスクは充分あったため、米露だけで停戦交渉が進むリスクヘッジのために、絶対に停戦しとくべきと思っていたのですが現実は難しいですね…

          パしニャン首相が、ウクライナ大統領だったら早期停戦してたのでは?と少し考えてしまいました。

          5
      • Mr.R
      • 2025年 2月 18日

      でしょうなぁ···ドニプロ州に攻めこんで州境から何キロか制圧してから州境までは譲歩するみたいな形はありそうですね

      8
    • たむごん
    • 2025年 2月 18日

    クルスクは、スヴェルドリコヴォまでの補給線を、ロシア軍も繋いでいるということなんですよね。
    ウクライナ軍が、後方を遮断できないということは、戦力差があると判断するのが妥当ではないでしょうか。

    マラヤロクニャ周辺38K-024の道路付近では、ドローンが運転席を狙って車輛攻撃している映像をいくつか拝見しました。
    38K-004はスジャ~スームィを繋ぐ主要補給路で、車輛の通行量が多いでしょうから、補給にかなりの打撃になるかもしれませんね。

    クラホヴェのポケット整理は、正面戦線の整理に繋がりますから、次はどういった動きになるのか注目したいと思います。
    この方面、1対5~1対7の兵力差という話しがでていましたからね…

    18
    • ポンポコ
    • 2025年 2月 18日

    停戦についてはコメントでも意見が別れていて、無理だと言う意見もなる程と思う根拠もあります。しかし、トランプに停戦の意向が強いので個人的には半年くらいで停戦の可能性があると思います。でも、どっちみち未来の予測に過ぎませんから、可能性はどちらもあると思います。

    また、今回の戦況記事のクルスクのスジャ方面とクラホヴェのアンドリフカ方面の戦況の記事は取捨選択のセンスがいいと思います。この戦争の戦線は広く、戦場も色々ありますが、今現在、この2つの戦線は、わりと見逃せないポイントかなと思います。

    • teisenline
    • 2025年 2月 18日

    管理人氏の戦況図から露クルスク州の前線と宇ドネツク州南部の前線が連動してる
    ロシア軍がスジャはともかく北のマラヤロクニャを先に制圧しない理由の一つが
    ウクライナ軍精鋭を釘付け状態でドネツク州南部ポクロウシク陥落、ドニプロ州境
    侵攻で停戦ライン確保の時間稼ぎにも見える。
    また、米トランプ大統領の公約は停戦・休戦で平和条約締結ではないから任期中だけ
    維持できれば成功の米露合意であり、宇ゼレンスキー政権、英欧が望む恒久和平とは
    全く違う。仮にゼレンスキー政権が協議開始を拒否しようが意に介さないでしょう。
    露プーチン政権は英欧が主力部隊派兵や軍事支援増大しなければ停戦破棄の利益が
    なくウクライナの大統領・議会選挙で強硬派の敗北が期待できる。

    7
      • 無名
      • 2025年 2月 18日

      停戦後にフランスやイギリスがウクライナに駐留したとして、最前線付近に駐留するか、首都やウクライナ西部に駐留するかでウクライナ政府と揉めるでしょう。
      最前線で監視してくれないとウクライナとしては意味がない。
      ウクライナ西部はウクライナ至上主義者も多いから、ウクライナ西部に駐留したら、「何しに来たんだ。ロシアと戦え。」って反発する勢力もいそう。

      13
    • ルイ16世
    • 2025年 2月 18日

    クルスクについて
    1ウクライナ軍は数的不利であり全ての戦線に十分訓練された兵士を配置出来ない
    2強固に守られた防御陣地を正面突破する事は多大な犠牲を覚悟する必要がある
    この二つから導き出される結論は
    3十分訓練された兵士があまりいないところを攻めれば良い
    となり基本的にこの原則に従っている様に見える
    この原則に従い前の反攻により目標を切り替えたのだと思います

    11
    • cosine
    • 2025年 2月 18日

    言われているトランプ停戦ってのはバイデン一行が焚き付け英国らが煽った諍いの米露間手打ちでしかないでしょうから。
    英国はしれっと「手打ち式」に参列する可能性もありますが。

    プーチンら「ノヴォロシア勢」VSウクライナ民族主義者との戦いは、互いの主張の性質上、停戦で収められるものとは到底考え難く、ゼレンスキーとプーチンが去った後でさえも、今のような広域戦ではなくなったとてもケリがつくまで続いていくかと。

    米露はお互いに「真に為すべき戦い」に集中できるようにするために手打ちへ向かっているのでしょうね。

    17
      • たむごん
      • 2025年 2月 18日

      隣国との紛争は、50年・100年単位になるのはよくある話で、仰る通りと思います。

      イギリスは政権支持率10%台なうえに、政党支持率も危なくなっていますから、仰るような手打ちに参加する可能性は十分ありますね。

      11
    • col
    • 2025年 2月 18日

    スジャ方面にいるウ軍への兵站は大変だろう。
    被災地の様な場所なんで、電気水・食料だけでも、どれくらい必要かな。
    露軍ドローンは、中継地ユナキフカにも出没してる。
    唯一?の舗装路、R200に穴あけ作戦もありうるね。
    滑空爆弾で穴あけ>工兵が来るのをドローンで待ち伏せ。
    それをあちこちでやられたら舗装路を一気に走ってスジャに入る事が出来なくなる。
    ノヴェンケを取られたら終わるのではないか。

    22
    • Authentic
    • 2025年 2月 18日

    停戦の具体的な日時が出てきたから多少強引でも押してくるんじゃないかな
    ここが残ると交渉が厄介になるからね

    あと関係ないけど管理人さんここIP表示にしませんか?
    自演疑われると鬱陶しいし串通してると書き込めないから荒れにくくなると思います

    21
      • T.T
      • 2025年 2月 18日

      そんなことされたら、私が出張先から暇つぶしに書き込んでいたことが管理人以外にもバレちゃうでしょ!

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