RYBARは今月7日「クピャンスク包囲には時間がかかる」と警告していたが、DEEP STATEは25日「ロシア軍がクピャンスク西市内に足場を築いた」「ロシア軍がソボリフカ郊外まで到達した」と報告し、P-79の物理的遮断=事実上のクピャンスク包囲まで最短4kmとなった。
兎に角「ソボリフカ郊外の広大な森林地帯」に取り付かれると「オスキル川西岸からのクピャンスク包囲」が事実上完成してしまう
DEEP STATEはハルキウ州クピャンスク方面について今月6日「ロシア軍がホルビフカ郊外で支配地域を広げた」と、RYBARは7日「ロシア軍がティシチェンキフカ郊外で支配地域を広げた」「ロシア軍の破壊・工作部隊がソボリフカ郊外に到達した」と報告、視覚的にもロシア兵士1人がソボリフカ郊外=ⒶⒷを移動している様子が登場したが、RYBARは「現段階でオスキル川西岸からの包囲を語るの時期尚早」と警告した。
“クピャンスク方面ではオスキル川西岸で戦闘が続いており、前線から4km以上離れたソボリフカ郊外で単独行動するロシア兵士の存在が登場したが、現時点でソボリフカ制圧について言及されていない。登場した映像に映るのは森林地帯を経由して敵の背後に侵入したDRG=破壊・工作を行う特殊部隊の活動か、偶然または命令によって敵支配地域の奥深くに迷い込んだ兵士が映っている。前線の地形やオスキル川西岸への補給状況を考慮すると「一度に複数の集落を制圧する大規模な突破」は楽観的すぎる”
“したがって、現段階でオスキル川西岸からの包囲を語るの時期尚早だ。もしクピャンスクが西岸から包囲される危険があれば、東岸に展開しているウクライナ軍部隊は撤退を開始しているはずだが、今のところ東岸での防御を維持し、ペトロパブリフカ、ステポワ・ノヴォセリフカ、フルシキフカから撤退する兆候は確認されていない”

出典:Сливочный каприз
クピャンスクを守るウクライナ軍の状況は悪化しているものの、ロシア軍もオスキル川西岸に渡河する安定的なルートを確保出来ていないため、西岸に大規模な戦力を送り込むのも、その兵站を維持するのも困難で「一度に複数の集落を制圧する大規模な突破」は難しく、RYBARは「クピャンスクの包囲網を完全に閉じるには時間がかかる」と警告しているのだが、DEEP STATEは25日「ロシア軍がクピャンスク西市内の郊外に足場を築いた」「ロシア軍が線路を越えてモスコフカ集落を通過しソボリフカ郊外まで到達した」と報告。
視覚的にもウクライナ軍兵士がクピャンスク西市内の住宅地にあるロシア軍陣地=Ⓐを襲撃する様子、ウクライナ軍がクピャンスク西市内の住宅地=Ⓑを砲撃(?)する様子が登場、恐らくDEEP STATEの評価はウクライナ軍側の視覚的証拠に基づいている可能性が高いものの、クピャンスク方面の状況について詳しく述べていないためソボリフカ方向のロシア前進が如何なる種類のものかは不明だ。
どちらにしてもDEEP STATEの報告によって「ロシア軍が初めてクピャンスク西市内に取り付いた」「ロシア軍がソボリフカ方向に前進したためP-07の物理的遮断まで最短2km、P-79の物理的遮断まで最短4kmまで近づいた」となり、兎に角「ソボリフカ郊外の広大な森林地帯」に取り付かれると「オスキル川西岸からのクピャンスク包囲」が事実上完成してしまう。
オスキル川西岸から東岸に渡るための橋は全て破壊済みで、P-79のアクセスが物的に遮断されるとクピャンスクへの補給は「クプヤンシク・ヴズロヴィイ~フルシキフカの限られた範囲でオスキル川を渡河して東岸に渡り、そこからクピャンスク東市内に入って破壊された橋(徒歩なら通過可能)を通過し西市内に入る」というものになるため、市内での抵抗は一気に弱まることになるはずだ。
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※アイキャッチ画像の出典:42 окрема механізована бригада






















