ウクライナ戦況

ポクロウシク方面のロシア軍は勢いを維持、6月の領土損失は2025年最大を記録

ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは2日「残念ながらロシア軍の勢いは6月も維持され、我々は1ヶ月間に556平方キロメートルの土地を失った」「この数値は2025年において最悪の指標だ」と報告、最大の領土損失はドネツク方面で方面で発生した。

参考:DeepState
参考:У червні ворог окупував 556 кв км української території, що є найгіршим показником у 2025 році
参考:Командир 110-ї ОМБр Захаревич загинув внаслідок ракетного удару РФ по Гуляйполю

リマン方面ゼレベツ川沿いの状況

リマン方面のロシア軍はゼレベツ川左岸で前進し、DEEP STATEとRYBARは4月18日~7月1日の間に「ロシア軍がノヴォミハイリウカを占領した」という点で一致したが、フレキフカ、リドコダブ、ゼレナ・ドリナ方向、カルピフカ方向、コロディアジ方向、トルスケ方向の報告は食い違っている上、RYBARはゼレベツ川左岸について6月以降何も報告していない。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

さらにRYBARは「ロシア人の一部が主張するルハンシク州の完全制圧」についても言及しておらず、DEEP STATEとRYBARは共に「ウクライナ軍がルハンシク州のナディア、ノヴォイェホリフカ、トヴェルドフリボヴェ、フレキフカと周辺地域を支配している」という点で一致している。

リマン方面の動きはポクロウシク方面やトレツク方面に比べれば非常に静かで、まだ大騒ぎするほどの状況ではない。

コンスタンチノフカ・トレツク方面の状況

コンスタンチノフカ方面のロシア軍は4月23日~7月1日の間にチャシブ・ヤール北郊外で前進しただけだが、トレツク方面のロシア軍は同じ期間にドゥルジバ、クリムスケ、ダクネ、ネリピフカ、スハ・バルカ、ロマニフカ、カリノヴェ、スタラ・ミコライウカ、ナティフカ、ゾリャ、ゼレーネ・ポール、オレクサンドロピル、タラシフカ、ヴォディヤネ・ドゥルヘ、ベレジフカ、ノヴァ・ポルタフカ、ノヴォレニフカを占領。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

さらにディリイフカ方向、ディリイフカ方向、ヤブルニフカ方向、オレクサンドロ・カリノヴェ方向、ポピフ・ヤル方向、ポルタフカ方向にも前進し、コンスタンチノフカに対して西と南から接近中で、トレツクやチャシブ・ヤールを正面から攻略するのではなく「大きく迂回してコンスタンチノフカとトレツク、コンスタンチノフカとチャシブ・ヤールのアクセスを遮断する方向」にシフトしている。

但し、T-0504方向への突破がコンスタンチノフカ方面を目指したものなのか、ポクロウシク方面を目指したものなのかは不明で、ロシア軍にもトレツク、チャシブ・ヤール、コンスタンチノフカ、ポクロウシクを同時に攻略する戦力的余裕はないだろう。

ポクロウシク右翼方面の状況

ポクロウシク右翼方面のロシア軍は4月23日~7月1日の間にT-0504の防衛を突破、エリザベティフカ、マリニフカ、シェフチェンコ・ペルシェ、コプチェヴェを占領、ノヴォトレツケ方向、ラジン方向、マーン方向、ミロリュビフカ方向にも前進してディミトロフの右側面方向に安定した足場を確保した。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

さらにポクロウシクの南でもウスペニフカとノヴォレクサンドリヴカを占領、ノヴォセルヒイウカ方向にも前進してドニプロペトロウシク州に接近しているが、こちらの動きは後で紹介するポクロウシク左翼方面の動きと連動している。

右翼方面の動きだけ見ると「ロシア軍がディミトロフやポクロウシクの背後に回り込もうとしている」と映るが、依然としてウダチネやコトリーネ方向のロシア軍は前進を阻まれており、ポクロウシクの運命は右翼のロシア軍を止められるかどうかにかかっている。

ポクロウシク左翼方面の状況

ポクロウシク左翼方面のロシア軍は4月23日~7月1日の間に3つの方向に前進、ホリホヴェ方向に前進したロシア軍はナディイフカ、コトリャリフカ、プレオブラジェンカ、トロイツケ、ボダニフカを占領、N-15沿いに前進したロシア軍はアンドリイフカ、コスティアンティノピル、オドラドネ、ザポリージャを占領、ヤルタ方向、ジルカ方向、ピドゥブネ方向、ペレブドヴァ方向、コマール方向に前進した。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

リチウムイオン鉱床があるシェフチェンコ地域に前進したロシア軍はフェドリフカ、ヴェセレ、ドニプロエネルヒヤ、ブルラツケ、プリヴィル、ノボシルカ、ゼレーネ・ポールを占領、ヴォスクレセンカ方向、シェフチェンコ方向、ヴィルネ・ポール方向、ノボピル方向にも前進し、この全てがドニプロペトロウシク州への接近にリンクしているため、ウクライナ人とロシア人の関心は「ロシア軍がドニプロペトロウシク州に入ったかどうか」「ロシア軍が安定的な占領地をドニプロペトロウシク州に確保したかどうか」に集中している。

ゼレンスキー大統領にとって「ロシア軍がドニプロペトロウシク州に侵入する」と「ドネツク州、ルハンシク州、ザポリージャ州、ヘルソン州、ハルキウ州、スームィ州以外の新しい州に戦いが持ち込まれる」という政治ダメージに繋がるが、ポクロウシクに対する昨年の攻勢を食い止めたことでドニプロペトロウシク州の防衛拠点は強化進んでおり、軍事的にはロシア軍がドニプロペトロウシク州に侵入しても大きな違いはない。

出典:Сухопутні війська ЗС України

ロシア軍にとっても政治的要求=ドネツク州やルハンシク州の制圧が優先されるため、恐らくドニプロペトロウシク州侵入を目的にした攻勢は本命ではないだろう。

因みにクピャンスク方面、シヴェルシク方面、ザポリージャ方面は特に大きな動きはなく、ウクライナ軍が報告する「毎日の衝突回数」から言っても夏季攻勢の本命はポクロウシク方面だ。

追記:DEEP STATEは2日「6月も5月の勢いが維持された結果、残念ながら敵は556平方キロメートルの土地を占領した。この数値は2025年において最悪の指標(全期間における最悪の指標は昨年11月の730平方キロメートル)だ」と報告した。

追記:ロシア軍の弾道ミサイルがドニプロペトロウシク州グリャイポレに着弾し、第110独立機械化旅団の旅団長が死亡した。

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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

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コメント

  • コメント (42)

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    • Mr.R
    • 2025年 7月 02日

    そういえばこの前スムィ方面で言及のあった425連隊って元はポクロウシクに配属されていましたよね。M2とか装備していた記憶があります。

    11
    • p-tra
    • 2025年 7月 02日

    戦線が広いからウクライナのマンパワーじゃ守りきれないな。
    各所にいる戦力がスカスカになってしまう…
    逆にロシアはなんか新しいドクトリンと言えるそうなものを作った気がする。
    ソ連が実践するつもりだった縦深攻撃は戦線を縦に攻撃することがポイント
    だったが、今ロシアがやってるのは戦線を横に広げて敵の戦力を薄く伸ばして
    から各所で小さな突破・包囲を繰り返し前進する、という戦術に見える。
    電撃戦とも縦深攻撃とも違うのは戦力の集中が否定される現代の環境に適応し
    自身も敵も広く分散することが前提ってことだ。
    縦深攻撃の逆だから”横広攻撃”? 名前がかっこよくない…

    46
      • 2025年 7月 02日

      広域拡散攻撃とかどうでしょう?

      24
      • グロズヌイ
      • 2025年 7月 02日

      延翼を繰り返して相手の包囲を狙って負担を強いる戦術は極めて古典的な戦術で、目新しいドクトリンでもなんでもないです。ロシア軍がこつこつ基本に忠実に戦ってることの証左です。まあ、それなりに犠牲は出ますが、兵員は補充できるからヨシ!

      31
    • もへもへ
    • 2025年 7月 02日

    ロシアの量的優位を支える戦時経済にやっと陰りが見えてきたとの報道が増えてきた。
    あと1年粘ればまだまだ希望はあるので、その時まで無理な反撃を控えて2024年からずっと言われてるけど、力を蓄えるべき。

    NATOの軍事費5%への増加で西側軍需産業が活況を呈するだろうし、支援金もたんまり来るはず。
    武器も金もこれから支援は今まで以上に増えるはずなので、後はずっと言われ続けてる動員問題をなんとかして徴兵強化すれば、質的量的共に優位に立てる。

    動員拒否者も今まで以上の給料と豊富な西側装備を見れば必ず心変わりして、積極的に動員に応じるはず。ウクライナ人の祖国愛は再度激しく燃え上がるはずです。

    12
      • ゴモラ
      • 2025年 7月 02日

      希望的観測を二度揚げするの辞めてくれ。そもそも、西側兵器は豊富では無いし大多数は歩兵になるので、地獄の戦闘は変わらない。そもそも、ロシアの経済ばかり気にしているがウクライナの経済はどうなるんだ。既にウクライナ経済は、虫の息で欧米の支援無しでは、生きられない。これ以上動員するなら、ウクライナの経済は、ほぼ確実に戦後の生存性を失う。ロシアがとかウクライナがとか以前に、これ以上戦争を続けたらロシア以前にウクライナが後戻り出来無い損害を被る。戦争を続けても国は強くならないぞ。

      99
    • まる
    • 2025年 7月 02日

    うーん、ドニプロ州の防衛準備って進んでるんですかね?クルスク州の悲劇がまた繰り返されるのではないかと危惧します。

    16
      • お家芸
      • 2025年 7月 02日

      ドニプロ州ノヴォパブロフカなどは、川と低地を盾に高地のウクライナ軍が陣取る形になるので、これをドローン兵器と組み合わせれば防衛は可能なはずです。

      5
    • たむごん
    • 2025年 7月 02日

    ロシア=ウクライナ、双方ともに動員はどうなっているのでしょうね。

    ロシア社会は、大きな政治動向の変化(革命・政変)は見られないうえに、JTロシア事業を見ても特に変化もありません。

    無人機発射数・生産数の増加を見ていても、どちかかが兵士不足になったり力尽きるまで、まだまだ戦争は続きそうですね。

    23
      • 2025年 7月 02日

      ウクライナの動員数ですが、諸説を総合すると2025年6月末の段階で140万人~180万人程度と推測しています。2022年が80万~100万人の動員、2023年1月以降の月平均動員数が2万人~2万5千人という想定です。1割が女性兵士や外国人であると想定すると、成年男性が125万人~160万人くらいでしょうか。

      2021年のクリミア・親ロ派地域を除く、25-65歳の男性が1250万人程度です。
      そのため、少なく見積もっても男性労働人口の10人に1人が既に動員されている計算になります。仮に男性の労働人口の1割が何らかの形で脱出(欧州orロシア)に成功していたとすると、最大で国内に残った男性の7人に1人が動員されたことになります。

      ウクライナの動員持続可能性ですが、過去の総力戦の時代とは経済構造も人口動態も価値観も異なるため想定が難しいです。第一次・第二次世界大戦時のドイツは”国民全体”の20~25%を動員して滅びていきましたが、これは極端な例で参考になりません。旧日本軍のように本土総人口の10%を根こそぎ動員可能とした場合、現在のペースならあと4~8年は可能な筈ですが・・・

      もちろん想定に想定を重ねた数字なので外している可能性もあります
      なおロシアはウクライナ以上に動員状況が不明のため、推測不可能です
      余剰人口(失業者)が尽きているため、本格的な動員兵の使用を開始しないといけない段階だとは思いますが・・・

      25
        • たむごん
        • 2025年 7月 02日

        情報ありがとうございます、勉強になります。
        ウクライナ戦争初期の国外避難民、成人男性1割程度という報道があり、徴兵逃れが続いた今どうなのでしょうね。

        大学が徴兵逃れに使われてきた一方で、捕虜の年齢を見ると、20歳~62歳という報道もあります。
        (ハイエース警戒があるかもしれませんが)キーウの動画を見ると、女性が多く映っていると感じるものもあり、実体は気になるところですね。

        ロシアは気になるところですが、北朝鮮は工兵6000人を追加派兵するとの情報(韓国の情報機関)があるようですね。

        >最年長は62歳、最年少は20歳だった。

        (2022/03/21 国外避難民339万人、9割は女性と子供…18~60歳の男性は国外に出られず 読売新聞)
        (2024.02.09 ロシアとウクライナ、数百人規模の捕虜交換 CNN)
        (2024年2月19日 大学生が20倍?ロシアと戦わない“徴兵逃れ”の実態は? NHK)
        (2025年6月26日 北朝鮮 早ければ7月か8月 ロシアに追加派兵か 韓国情報機関 NHK)

        5
        • ゴモラ
        • 2025年 7月 02日

        一つ抜けているのは、ウクライナの経済規模はドイツや日本とは比べ物にならないほど小さい。そもそも、産業基盤もドイツの様に大規模なものではない訳でウクライナの経済がドイツや日本の様に急激に回復し発展できる可能性は其処まで高くない。

        31
          • たむごん
          • 2025年 7月 02日

          まさに仰る通りです。

          ウクライナの重化学工業も、すでに国際競争力がありません。
          ドネツを中心とした、鉱山=炭田、発電所製鉄所コンビナートが競争力を生み出していたからです。

          ウクライナ人が、何で稼いでいくのか、非常に難しい問題と思います。

          18
            • 2025年 7月 02日

            ウクライナの重工業地帯は東部なんでロシアが併合or占領してる地域が多く、更に戦場になってるんでどうしようもない地域になってますしね。
            それに東部に資源の大半がありますし、最近はロシアがリチウム鉱床制圧してたのでどんどん貧しくなっていくのが確定しているというか。

            ウクライナのGDP大半は重工業でしたし、それを失った今は西部の農業でやってくしかないのでは?
            ただウクライナの安価な農作物が流入は競合するポーランドを始めとした東欧諸国が反発してるので難しい気もしますけど。

            7
              • たむごん
              • 2025年 7月 03日

              仰る通り、暗い未来が確定しているでしょうね。

              農業は重要産業ですが、農業生産だけでは付加価値が低いため、ウクライナの人口を養うのは厳しいでしょうし…。
              東欧の反発、ポーランドの激しい抗議を思い出しても、仰る通り凄まじいことになりそうですね。

              ドイツなどで夜の仕事という話しがあったり、代理出産など、そういった方向に流れていくのでしょうかね。
              国家間戦争の最前線に、1兆円単位の投資が必要になる重化学工業を、何年もかけて投資する海外企業なんてないでしょうから…

              5
            • 特盛
            • 2025年 7月 02日

            ウクライナにはアントノフ、イーウチェンコ=プロフレース、KMDB KhPZなど軍事産業の基盤があるのでそこを活かすのはどうでしょう。

            2
              • たむごん
              • 2025年 7月 03日

              ロシアを直接敵に回すことを覚悟して、購入するメリットをどの程度提供できるのかでしょうか…

              武器購入は、安全保障面での外交関係深化に繋がりますが、ウクライナが行使できる外交力は悩ましいものを感じます。
              ウクライナ国家が、金融面で対外協力できることは皆無ですが、資金支援・現地工場の建設・雇用創出なども重視されている風潮を感じています。

              どこか、いいパートナーを見つけられることができれば、活路が開けてくるかもしれませんね。

              4
                • 特盛
                • 2025年 7月 03日

                対ロシアで軍備強化しようとしている欧州諸国相手ならその点も心配いらないかと。欧州防衛企業との共同開発などいろいろできることはあると思います。

                1
        • 病まんと
        • 2025年 7月 02日

        動員に関して推定月2万は多すぎるような
        ここでの以前の記事でも動員令改正以前は月1万程って話があった気もしますし……
        あとは動員は全員軍ではなくて後方勤務主体こ準軍事組織行きみたいなのもありますから数字程の動員ではないかもしれません

        5
          • たむごん
          • 2025年 7月 03日

          後方勤務についての御指摘、コメント欄でも拝見した記憶があります。

          前線は、ロシア軍のほうが3倍の戦力差がある方面があると言われたり、(ウクライナ側から)南ドネツクの一部でそれ以上という話しもでていましたね。

          1
      • もへもへ
      • 2025年 7月 02日

      過去の歴史的には人口の1割ぐらいが限界じゃないかと言われてますけど、ウクライナには国内産業の維持を捨てて武器弾薬、食料などの生活物資、収入も全て西側保証付き戦時国債としてしまえもっと動員数増やせるのではないでしょうか。

      そうすれば数でもロシア軍を圧倒的に上回ることが可能となります。

      現状でもウクライナの軍事費以外の支出は西側援助で賄われてて、事実上西側がウクライナ財政を運営してるようなものですから、それをもっと進める形となり、案外すんなり進められるのではと思います。

      9
        • たむごん
        • 2025年 7月 02日

        ウクライナ国債は、デフォルトしていますから、今後どうなるのか興味深いですね。

        英仏が掲げた、ウクライナ平和維持軍が兵数面でも厳しいですから、欧州が財政面どこまでコミットしていくのか注意深く見ていきたいと思います。

        25
        • 2025年 7月 02日

        上で私も人口の1割の動員を想定しましたが、これが可能だったのは”命の値段”が今とは比較にならないほど安かったためです。
        例えば旧日本軍の場合、南方の激戦地にであっても一般兵士の給与は平均的月収の半分程度、再末期の大多数を占めた本土待機のかかし部隊に至っては2-3割程度でした。また、例え支払われたとしても家族には平均月収の7ヶ月分しか支払われていません。今の日本でいえば月給6万円で強制徴兵されて、月給15万円で死地に送られるようなものです。死亡しても200万円くらいです。

        現在のところウクライナは最前線であれば、危険手当を含めて平均月収の8倍程度が支払われており、後方であっても最低限度の給与が支払われます。また負傷者には恩給や治療費の支給が、戦死者の遺族には見舞金(3000万円?)が支払われています。(あと行方不明者であっても生きている想定で、家族には給与が送られている筈ですが・・・)

        これは喜ばしいことですし、民主主義の最前線を名乗るならば避けられない支出ですが、今でさえざっと計算しただけで年金だけでも年15億ドルずつ支出が増え続ける計算となります。しかも年金ですので戦後も支払いは続きます。最近の一時金の増額やボーナスなど、大盤振る舞いしていますが、それを全て援助や借金に頼るのは現実的ではありません。

        26
          • たむごん
          • 2025年 7月 02日

          英雄に対して、対価は当然あるべきですが、なかなか難しいものですね。

          アメリカの手を引く姿勢は鮮明ですから、欧州が全て引き受けられるのか注目しています。

          ゼレンスキー大統領は以前から正直に訴えていますが、他国の年金肩代わりが増えていくのは、生活の苦しい庶民の支持を得られるのか気になりますね…

          (2024年1月12日 ウクライナ・ゼレンスキー大統領が窮状訴え「西側の支援なしでは年金支払えない」 ANN)

          19
        • 納豆兵
        • 2025年 7月 02日

        それ戦後のウクライナは西側の植民地確定じゃないか…。そうじゃなくても戦後はウクライナ破綻確定…。

        41
          • たむごん
          • 2025年 7月 02日

          自分も、有利なうちに早期停戦すべきと考えていたのは、仰る点もの凄い気になってたんですよね…

          ウクライナ国債はデフォルトしていますから、自力での対外資金調達(国債発行)は事実上、不可能になりました。

          欧米は、(良くも悪くも)世界の覇権を握ってきた歴史が長いわけですから、雁字搦めにされないのかも(既になっていないか)心配しています。

          15
            • 納豆兵
            • 2025年 7月 02日

            なんか戦後はウクライナに大量の移民を送るという話を聞いたことがある。

            物凄い口悪いことを言えば移民という粗大ゴミをウクライナというごみ捨て場に捨てるみたいな…。

            22
              • たむごん
              • 2025年 7月 02日

              イギリスがルワンダに移送計画を立てたり、アメリカが南米に送り返すなどがありましたよね。

              ウクライナが、援助の交換条件として求められた時に、断れるのかどうかは少し気になりますね。

              ウクライナ政府の話を見ていると、(復興資金を)予算執行者としてタクトを握る雰囲気をだしていますが、そんな簡単な話しなのかなあと…

              11
    • ノーテイスト
    • 2025年 7月 02日

    多くの皆さんが仰っている通り、大きな犠牲を覚悟すればロシアを食い止め、数年間の継戦も可能なのでしょう。ロシア経済の方は即効果が見え無くとも「終わりの始まり」と仮定。しかし、政治的にはウクライナ現政権は破滅の淵では?ネタニヤフ政権支持&彼等と同様の破壊工作・暗殺・謀略の連発、最大の支援国(だった)アメリカもネタニヤフ政権に続き国際法破り、欧州は口先介入…。味方陣営の結束や正当性・大義は深刻な状態。国際法や道義と掲げてロシアを非難し孤立させる事が以前にも増して困難になってしまったのでは?矢張り「正当性」「道理」こそ未だ大切な人間の条件。これでロシアに今と比較にならない程のダメージを与えねばならない筈なのに、逆サイドに追い遣られてしまった気がします。

    32
    • 兵卒
    • 2025年 7月 02日

    DeepState観に行ったらロシアの占領地が今日の更新だけで58.8㎢前進してて、ちょっと驚いてしまった。
    劣勢になると指数関数みたいに1日の喪失面積も増えていくなあ。

    36
      • お家芸
      • 2025年 7月 02日

      昨日の更新によるとウダチネ付近でもロシア軍の前進が再開、間違いなくポクロフスクの攻略は諦められていません。
      ただロシア軍の前進が顕著なコマール方面とディミトロフ方面は、いずれも川と低地が待ち構えているので、それらを越えてロシア軍が前進を維持できるかは微妙なところです。

      仮に7月中にこの不利な地形をロシア軍が突破するようなことがあれば、ウクライナ軍の防衛能力の低下を確信しても良いかもしれません。

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      •  
      • 2025年 7月 03日

      > 劣勢になると指数関数みたいに1日の喪失面積も増えていくなあ

      それ、去年の夏秋も同じこと言ってなかった?

      2
    • かかお
    • 2025年 7月 02日

    最近ポクダンYouTube更新してないけど元気かな?

    10
    • maru
    • 2025年 7月 02日

    米、対ウクライナ軍事支援を一部停止
    2025年7月2日 13:22 発信地:ワシントンD.C

    ポリティコなどの米メディアは、防空システム「パトリオット」用のミサイル、精密誘導弾、ヘルファイア空対地ミサイルなどの供給が停止されたと報じている。

    21
      • ras
      • 2025年 7月 02日

      ポリティコはさらに匿名が兵器在庫の減少で保留中の兵器が打ち切られるとあって、やはり西側軍事が弱体化しているまずい状況と再認識させられましたね…

      10
    • .
    • 2025年 7月 02日

    最近マスコミがすっかりイラン関係のニュースになっていて知らなかったが、チャシブヤールもトレツクも無事取れてコンスタンチノフカを半分包囲してたんすね。めでたい。

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      • メンボー 怒りの耳かき
      • 2025年 7月 02日

      何がめでたいや

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        • Mr.R
        • 2025年 7月 03日

        ウクライナに早く降伏してほしい方々からすればめでたいのでしょう。世の中色んな人がいるんだなと思い知らされた3年でしたね

        4
    • 2025年 7月 02日

    ウクライナが6月に失地した556平方キロメートルの広さって、去年の夏にルシア領のクルスク州に奇襲をかけて一時的に奪った最大の占領地の半分より大きい。
    しかも今まで通り失地を繰り返すだけで守るのに精一杯なパターンが繰り返されると考えるのが妥当な評価で、取り戻せる可能性は極めて低い。
    この厳しい局面に対しての打開策が何もないのが問題。

    4
    • リンゴ
    • 2025年 7月 03日

    DEEP STATEがこう言うって事は実際の状況はもっと悪いかもしれない
    しかし国防費を増やして支援した所で、コスト効率が違い過ぎるからマジで不利だわ
    はよ戦争終わってくれや

    4
    • Mr.R
    • 2025年 7月 03日

    不味いニュースですが…オデーサ地域の大隊指揮官および4人の部下が拘束された模様です。罪状としては
    ・軍の予算1億UAH横領
    ・徴兵免除の保証金→徴兵逃れスキームのアレ
    ・偽の戦闘参加証明書
    ・軍用車両の燃料の違法販売

    判決は推測ですが懲役12年程度とのこと

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    • 暇な人
    • 2025年 7月 03日

    日数経過かとおもったら別の方面で両方とも包囲されてるのかこれはひどい

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