ウクライナにとって前線の状況は酷いことになっており、ドネツク州の主要防衛拠点=シヴェルシクの補給ルートは事実上遮断された可能性が高く、RYBARは「もうウクライナ軍が反撃に出る機会は失わている」「残る問題はシヴェルシク市内をどれだけ速く制圧できるかだ」と報告した。
参考:Мапу оновлено
参考:Ворог продовжує наступати на Приморське та намагається обійти Степногірськ із заходу
参考:Освобождение Звановки
参考:Радостные вести
RYBAR基準でみればシヴェルシクは「陥落へのカウントダウン」が始まっている状況だ
RYBARはシヴェルシク方面について22日「ロシア国防省が発表していたプラトニフカ解放を裏付ける視覚的証拠=ⒶⒷが登場した」「ロシア軍がズヴァニフカ集落=Ⓒで国旗を掲げた」「ロシア軍がズヴァニフカを占領した」と報告し、シヴェルシク方面の状況について以下のように述べた。
“ロシア軍はシヴェルシク周辺のポケットを切り崩し続けている。今日も第3軍の兵士達がズヴァニフカ集落で国旗を掲げる映像を公開した。ロシア軍は2週間足らずで大きく前進し、シヴェルシク周辺の広大な範囲を占領してスビアト・ポクロフスケに迫っている。ロシア国防省が以前に発表していたプラトニフカ解放について現地からの情報は無かったが、これを裏付ける視覚的証拠も登場した”
“シヴェルシク市内に残るウクライナ軍の状況は危機的に近く、街に繋がる全ての補給ルートは遮断されたか無人機の火力管制下にある。これまでの動きを考えるとウクライナ軍がシヴェルシクで反撃して状況を安定化させる機会は失わている。残る問題はシヴェルシク市内をどれだけ速く制圧できるかだ”

出典:Сливочный каприз
DEEP STATEはYouTubeの放送で「ロシア軍兵士がシヴェルシク市内に侵入している」に言及しているが、フェドリフカ、ペレイズネ、クズミニフカ、ズヴァニフカの状況については一切触れておらず、ここにどんな意図があるのかは不明だが、RYBAR基準でみればシヴェルシクは「陥落へのカウントダウン」が始まっている状況だ。
DEEP STATEはフリアイポレ方面について22日までに「ロシア軍がO-080618北側のポケットを占領した」「ロシア軍がヴェセレを占領した」「ロシア軍がゼレンイ・ハイの大部分を占領した」「ロシア軍がヴィソケ集落内に足場を確保して周辺地域を占領した」と、RYBARは「ロシア軍がネチャイフカを占領した」「ロシア軍がラディスネを占領した」「ロシア軍がヴェセレを占領した」「ロシア軍がヴェセレ北西で支配地域を広げた」「ロシア軍がノヴェ・ザポリージャ東郊外で前進した」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)
RYBARはフリアイポレ方面の状況について「ロシア軍がネチャイフカをラディスネを占領したが、この区間は依然として状況が厳しく敵が反撃を試みている」「ウクライナ軍はハイ方向、ヴェルボーヴ~ステポヴェ方向で積極的に活動している」「幾つかの情報によれば第92機械化旅団がこの方向に移動した」「フリアイポレ方向では激しい戦闘が続いている」「ロシア軍は解放されたヴェセレ近郊の高地奪取を試みており、敵陣地への空爆で突破口を開いている」「敵はフリアイポレ方面の前線崩壊によって他方面からの戦力移動を余儀なくされているが、それでもロシア軍の前進を止められずにいる」と述べている。
DEEP STATEはドニエプル川沿いについて21日までに「ロシア軍がプラヴニを占領した」「ロシア軍の支配地域がステプノヒルスクの高層地区まで広がった」「プリモルスキーまでグレーゾーンが伸びた」「ステプノヒルスクの北西に孤立したグレーゾーンが登場した」と報告していたが、22日「ロシア軍がステプノヒルスクを迂回してプリモルスキー経由でグリホリフカに向おうとしている」と説明した。
“ザポリージャ方向の状況は依然として厳しい。プリモルスキーでも戦闘が続いており、ロシア軍はプラヴニからカホフカ貯水池の川底を経由してプリモルスキーに破壊・工作部隊を送り込んでいる。さらにステプノヒルスクや南郊外の高層地区への攻撃も再開したが成功しておらず、敵の支配下にあるのは一部の家屋のみだ。ステプノヒルスクに対する新たな圧力はグリホリフカに向う道路を突破する試みに関係がある”
“敵はプリモルスキー南郊外のダーチャ北に広がる荒野に拠点を築こうとせず、リスクを冒してプリモルスキー集落の北側や防衛陣地のある場所に侵入しようとしている。さらにダーチャを経由してステプノヒルスク西郊外への浸透も試みている。西側諸国のアナリストらはドニエプル川沿いの状況を批判しているが、この批判の妥当性は鳥と鳥のミルクがもつ共通点程度で本当に滑稽だ”
DEEP STATEは以前から「ロシア軍の目標はグリホリフカへの到達」「ステプノヒルスクがもつ高地の優位性を活かせばロシア軍の前進を阻止できる」と指摘し、ロシア軍もステプノヒルスクの突破に苦戦しているが、攻撃アプローチを「プリモルスキー突破によるステプノヒルスクの迂回」にシフトして「プリモルスキー経由でのグリホリフカ到達(同時にステプノヒルスク北郊外への回り込み)」を試みており、ここが突破されるとウクライナ軍の防衛ラインはコンカ川沿いまで後退することになる。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ























補給路を圧迫されると、どこも厳しくなりますね。
大型トラック10t以上の物資を運べるわけですが、乗用車だと100kg単位・バイクだと数十kg程度しか運べなくなるからです。
フリアイポレの補給路P-85沿いの南下が顕著ですが、ここも北側からの攻勢は想定外でしょうから、このまま厳しそうですね。
ザポリージャ方面もグリホリフカまで、さすがにいきなり占領は厳しいだなろうなと思うわけですが。
直線距離で15km程度(ザポリージャ郊外~グリホリフカ)野砲の射程になるため、DeepStateがグリホリフカを狙っていると分析は妥当と思います。
追記です。
ゼレンスキー大統領が、ポクロウシクで『撤退判断を現地司令官に委ねる』(現場に委ねる)というような趣旨を表現していましたが、トップリーダーが判断するしかない気がするんですよね。
上層部でなければ、政治外交交渉がテーブルでどのように進展・話されているのか分からず、現地司令官が忖度すればどうしようもないわけで…
『27日の回答期限』ここまで無理してでも粘ろう、両国ですが充分有り得るわけです。
現場の状況を知らない後方から死守命令や撤退命令を指示されても混乱するだけですかけどねえ。
全体主義国家の軍隊ならいざしらず、民主主義国家の軍隊では流動的な状況下で現地指揮官に現場指揮の裁量を任せることは普通に行われることですが。
グレーゾーン判定の部分広すぎて飛び地みたいになってるな
DSではラディスネ周辺は報告無しなのにRYBERでは写真付きの報告がある状況をマッピングしたからでは無いでしょうかね。
そうですね、その上でやはりウクライナ軍には最前線の状況をディープステートに報告できる歩兵がもうろくに居ないというのがこの現状を裏付けているんじゃないかなと思う次第ですね
確かに前線の状況が把握出来ないからグレーゾーンを広く取ってるとすれば、戦況マップの質劣化も納得ですね。
ウクライナでは、軍や政府が認めているロシア軍の支配地域以外の地域がロシアに制圧されてる。みたいな情報を流すと処罰される可能性があります。
処罰されてでも現場の声を届ける。みたいな気概のある人がDSにも少なくなってるのかも。
現場からは声なのか阿鼻叫喚なのか断末魔なのか…
いずれにせよ、もはやお届けされない方がまだマシなような気も…
ロシア軍的にはボーナスステージが始まってるから、ウクライナには和平を蹴ってほしいでしょうね。
いまのウクライナ軍総崩れの状態なら、ピクニック気分で安全にウクライナの領土をたくさん獲得できる。
もしくは、もっとたくさん領土を要求しないと、和平は割に合わない。
>ウクライナ軍総崩れの状態
総崩れならなぜ未だに東部で市街戦してるんですかねえ…ドニエプル川渡ってキーウ近郊まで到達しててもおかしくない筈ですが
ロシアも戦争を続ければロシア本土の生命線を爆撃されるリスクがあるのでは
ハンネ消してるけどキーウまであと何十年とかコメントしてたタイプの人でしょ君?
歩兵がいない以上、遅滞戦術も要塞で籠城もクソもないけどこれから大丈夫そすか?
総崩れとは言っても、そう単純なものじゃないでしょうしなぁ。
少なくとも、ウクライナ軍がまともに抵抗できてないのは明白なわけで…昔と違ってドローンがある分
昔より多少遅くなったりしてるだけの話でしょ。
んでもってロシアからしてみれば、本土爆撃をされればされるだけ
攻撃する理由ができちゃうんだから
リスクとは言っても感。
ここでアメリカの和平案受け入れても戦後がどうしようもない感じがするんですがねえ
そう言い張ってこれまでに何度かはあった停戦機を突っぱね続けてきての今なんですがね…
もっとも、そもそもロシア側が今挙がってるそのままで受ける気は無いようですので、トランプ案をウクライナや欧州が弄ったところで意味は無いのですが。
和平案を受け容れようが蹴ろうが戦後はどうしようもないでしょうね。
これが破断点ちゃんですか。いつかどっかで限界が来て一気に前線が崩れるときがくると思っていましたが、ついに来ましたね。ポクロウシクが市内に踏み込まれた瞬間あっさり陥落し、ディープステートに戦況を報告できる歩兵すらいない現状を見るに、コンスタンチノフカもろくな抵抗もできずに落ちるでしょう。天下の要塞都市でも守備隊が居なければ腐った納屋同然です。
ウクライナの選択肢は2択。トランプ案を飲んで降伏するか、国民に総動員/徴兵をかけて督戦隊を設置し、ヨーロッパの支援のみを頼りに徹底抗戦するかです。
もし後者が成功して、ウクライナによるロシア本土攻撃を重ねてロシアも厳しくなったなら、その時点の戦線凍結と賠償請求放棄くらいで講和できるでしょうが……さて成功率は何パーセントやら
破断点きちゃった感じはありますね。トランプが蹴っても戦い続けることが出来ると言ってましたが、最後通牒ですよね、ほぼ。
仰る通り、2択ですが、ゼレンスキーに後者を選択できるんですかね?有志連合とやらは不発。英仏が主張する欧州軍など何もない。ヨーロッパなんぞを頼ってもロクな結果にならないと思いますが、、、、、
むしろ前者を選択できるならゼレンスキーではありません
95%以上の確率で後者ですよ
そうなんですよね。これまでは西側支援でウハウハだった国民も最大のスポンサーが去ったらどうなるんでしょうね?
選択できるんですかね?はわかりにくい表現でしたが、皮肉のつもりでした。「そんなに尊厳と自由が大事なら、とっくに決断すべき。どうせ、アメリカは支援してくれるはずとか、ヨーロッパはズッ友とか考えてるんだろ?」という意味を言外に込めたつもりでした。伝わりにくい文章ですみません。
ロシア側からすると、まさしく「3年待ったのだぁッ」って感じでしょうね。
…この人がこの後やったこと的にはよろしくない喩えですけど。
ウクライナ軍は60万人までOKだっけ?中身NATO各国軍になりそうだし、何より中途半端に生かしておくとまーたミンスク合意やシリアの二の舞いになる。それこそプーチンやトランプ(数週間で真逆のこと言ってる可能性も高い)の任期後または没後も踏まえて。
継戦するにしてもやはりドニエプルまで下がるレベルで整理しないととても戦線保たないでしょうね。
未来の戦闘機100機とか夢はどうでも良いので、現実直視し終戦するなり戦線整理するなりしないと前線で圧倒的に不利な中で時間稼いでいる人間に合わせる顔ないと思う。