ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは28日「クルスク方面でロシア軍がスジャ検問所を占領した」「ロシア軍はグエボ集落の北地域を占領した」と、さらにDEEP STATEとRYBARは「リマン方面ゼレベツ川西岸でロシア軍が大きく前進した」と報告した。
参考:Мапу оновлено
参考:Окремо хочемо виділити динаміку штурмових дій ворога на Покровському відтинку
参考:Успехи западнее Суджи Обстановка на границе Курской области по состоянию на 17:00
参考:Продвижение за Жеребцом Обстановка на рубеже Терны — Новое на Лиманском направлении к исходу дня 27 марта 2025 года
DEEP STATE調べによるとポクロウシク方面の衝突回数は2月と比べて半分、1月と比べて1/4まで減少
ロシア人ミルブロガーらはクルスク方面について「スジャ検問所の解放」を主張していたが、RYBARは28日「ロシア軍はスジャ検問所を占領した」「ロシア軍はゴゴレフカを占領した」「ロシア軍はグエボ集落の北地域を占領した」と報告、視覚的にもロシア軍兵士がスジャ検問所の建物=Ⓐで国旗を掲げる様子が登場。
RYBARは19日「クルスク方面から撤退したウクライナ軍は力を失っていない」「実戦(ベルゴロド西部方面)が示しているように国境を突破する能力を十分持っている」と、24日「ウクライナ軍はロシア軍がスームィ州に緩衝地帯を作ることを恐れているというより、新たな突破口を開くことを期待して大規模な戦力を集中させている」「ウクライナ軍はベルゴロド西部方面で起きているような攻撃を実行するのに十分な戦力を有している」と警告。
28日の報告でも「敵はクルスク州とベルゴロド州で新たな攻勢を仕掛けるの十分な戦力をスームィ州に集結させている」と述べている。
DEEP STATEはリマン方面ゼレベツ川沿いについて「ロシア軍が渓谷沿いにカテリ二フカ方向に前進した」「ロシア軍がノーヴェ方向とゼレナ・ドリナ方向にも前進しようとしている」「ロシア軍がテルニーを事実上占領している」「ロシア軍がヤンポレフカ方向に圧力をかけている」と、RYBARは「ロシア軍がゼレベツ川西岸で足場を拡大した」と報告。
DEEP STATEはカテリ二フカ方向の状況について「敵はカテリ二フカ集落に接近して周辺地域に足場を築こうとしている」「同時にロシア軍はゼレベツ川西岸の成功をノーヴェ方向とゼレナ・ドリナ方向にも広げようとしている」と、RYBARも「現地からの情報によればゼレベツ川西岸での成功は1度きりのものではなく数週間に渡る戦闘の結果だと言う」と述べている。
関連記事:DEEP STATEがベルゴロド西部に初めて言及、スームィ州侵入への対抗策
関連記事:クルスク方面の状況、ウクライナ軍が新たな突破口を開くため戦力を集中か
関連記事:ベルゴロド西部方面、ウクライナ軍が複数集落に侵入して足場を拡大
関連記事:ロシア軍が東部戦線の複数方向で前進、ウクライナ軍も占領された集落を奪還
関連記事:一方的でなくなった2025年の東部戦線、ウクライナ軍も黙っていない
関連記事:ロシア人ミルブロガー、クルスク方面やベルゴロド方面の状況は複雑
関連記事:将来の停戦ラインを巡る戦い、ロシア軍が東部戦線の複数方面で前進
関連記事:トレツクに関する嘘報告とウクライナ軍の反撃、市内は巨大なグレーゾーン
関連記事:ロシア人ミルブロガー、クルスクから撤退したウクライナ軍は力を失っていない
関連記事:ウクライナ軍はスジャ方向で安定を取り戻し、ベルゴロド西部に侵入
※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
期待されたた停戦は条件折り合わず破談もしくはごく短時間になりそうな雰囲気出てきたので、双方停戦ありきの作戦ではなく長期戦を考慮した作戦に変化しつつあると思います。
ロシア、ウクライナ双方の長期的プランがこれからの戦いに見えて来るのかもしれません。
停戦ではなくとも、3月後半が小康状態なのは戦闘回数からも察せられますね。支援物資に限りがあるウクライナ、交渉相手のアメリカの顔を立てる必要もあるロシア、双方の思惑が嚙み合った結果かと。「建前上4月頃に一度停戦」とはなったものの、細かな条件で折り合わず、小規模な攻撃が双方続くくらいが今のところ予想されます。
長期的に見れば、ロシアは戦闘規模を縮小して大規模演習代わりに駐留を続ける。ウクライナは「欧州のために戦ってるアピール」で支援をEUから貰い続けるためだけに戦いを続ける、実は双方実戦訓練が出来ればいいだけの『ファニーウォー』へと移行していく形になる可能性もありそう。
アメリカの面子のためだけなら、2、3ヶ月で少し攻勢を緩めれば十分でしょう
四つの州を取得し、ウクライナ軍の大部分を解散し、再選挙を行うことは、現在のロシアにとって譲れない一線だろう。
この最低限の目標を達成する前に、「停戦のきっかけ」、「戦争の強度を下げる方法」、「勝ったと国民に信じさせる」などは必要ありません。プーチンは面子のために戦争をしているわけではないから
もちろんロシアを倒すのも一つの方法だが、今のところは不可能だ
包囲されずにスジャから逃げ出すことは何とか出来ても、国境付近の兵站路が改善されたわけじゃないから、やがてはこうなりますよね。ユナキフカまで退いて兵站を短くして防衛線を引き直すか、オレシュニャやゴナルに留まったまま戦うか。個人的には戦線整理のためにも退いたほうがよいと思いますが。
自分も、仰る通りと思います。
犠牲を対価にして時間を稼いでるわけですが、有利なポジションで防衛しているようには、衛星写真の地形・38K-004の被害車輛を見る限り感じないんですよね。
後方陣地整備・歩兵補充のために時間を有効利用できたのか、ベルゴロド攻勢を見ていると心配になります…
奇跡的に停戦が完璧に実現したとして、西側からの軍事支援が止まる分にはまだ何とかなるだろうが、経済支援が完璧に止まったらウクライナはどうなってしまうのだろうか。
仮に完全停戦が実現すれば、経済支援が止まった分を、歳出の55%を占め、歳入とほぼ同額である莫大な軍事費から削って捻出するのではないでしょうか?停戦しているのでこれほど高額な軍事費を維持することは必然ではありません(停戦終了後の再戦を考慮すれば必要ですが、優先順位として目先の政府財政を賄う方が先になるとおもいます)
今度は債権者と戦うことでしょうね。
まさに真理ですね。
債務者は、借金の金額が大きくなりすぎると強くなり、債権者と戦うのが世の常になります。
発展途上国型の多重債務国ですから、既得権益層に金をできるだけ配って国庫を空にして、債権放棄を主張するわけです。
> 奇跡的に停戦が完璧に実現したとして、西側からの軍事支援が止まる分にはまだ何とかなる
動員が解除されたらそこが事実上の終戦(ゼ政権の崩壊)
もう国民は戦いに赴きたがらないだろうから
だから今でもエネルギーインフラへの攻撃を続行していたり
黒海の穀物協定がリスタートしても黒海艦隊への攻撃を続けると宣言したり
なんとしても停戦を成らないようにしている……
そういう指摘がありますね
なお終戦したらロシアへの制裁解除への話になってくるわけで
そうなったら困る国が欧州軍設立!などのスローガンで励ましているわけです
日本は、シーレーンに関わる地域の変化が、国家としての最重要課題なんですよね。
ミャンマーM7.7巨大地震によりタイの建設中ビルが崩れたり、ガザ紛争が再開・イエメン空爆があったり、国際社会とやらの関心も変化していきます。
ウクライナへの関心は、(エリート除く)ヨーロッパでさえも低下傾向が続いていますから、部分的停戦交渉がどのように進展するのか注目しています。
衝突回数減少は、春の泥濘期・補給再編により変化しているのか、外交情勢・攻勢限界点なのか、4月になれば結果が分かりそうですね。
そういやミャンマーは一帯一路の重要拠点でもあった記憶が
リマンまではいきそう
東南アジアの国々は、中国の影響力が大きくなるのは嫌い。南アジアはインドの影響力が大きくなるのが嫌い。遠交近攻は世の常。インドの圧力を嫌うミャンマーが中国を頼るのは自然。中国人も資源地帯の中東・アフリカへの道は鄭和の昔も今も重要。さすがにお隣の資源大国クマノプースケさんに全面的に頼るのも躊躇するだろう。インド洋に有効拠点がほしいだろう。だからといって、共産主義で抑えられてきた遊牧・収奪本能爆発で、破産した都市の横の豪華な港に犯罪者集団の街というのを建設して、ウクライナ・東欧みたいになって、空も地上もルートが破綻というのでは「過ぎたるは及ばざるがごとし」かな。
スジャからの軍勢が国境に達したか。これでバシフカは陥とせるが、スジャ勢としてはこちらのスジャ攻めを助けるためのバシフカ攻め勢を逆に助けて上げる展開になって不満そう。
それらしても、ゼレンスキーは、右往左往だな。旧約聖書重視新約聖書読まない不動産屋のトランプからは、バイデンが無償で送ったはずの「兵器代金を払え、払えなければ地下資源をよこせ。領土のことは知らん。もちろん、過去のいきさつも知らん。」といわれ、とやって、フランス、イギリスに支援を物乞いに行けば、「停戦になったら兵隊に占領させる。領土はウクライナが自分で奪うまでは、戦時下での支援はほそぼそとする、アメリカになけなしの地下資源を売って土下座して兵器を貰って来い、ロシアとの停戦に必要な経済制裁解除はしないから頑張れ」といわれ。しかたなく、「せめてバイデン時代の分だけでもくれ、地下資源は引き渡す」なんてやって、やけくそで、ベルゴロド攻撃を始めたわけだ。30年戦争ではやった戯れ歌「プファルツはおそらく大軍の兵を集めるだろう。なんとなれば、デンマーク王は一千の塩漬けニシンを、オランダは一万のバターをイギリスは十万の公使をそれぞれ送ってよこすだろうから」(戦うハプスブルク家)⇒「ウクライナは、おそらく大軍の兵を集めるだろう。なんとなれば、フランスは一千の新聞記者を、ドイツは一万の口約束を、イギリスは十万の公使をそれぞれ送ってよこすだろうから」しかし、欧米の旧約聖書重視思想は恐ろしいなあ。