ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは19日「ベルゴロド西部国境を突破するウクライナ軍の試みが続いている」「特にプリレセ方向の状況は複雑で激しい戦闘が続いている」「クルスク方面から撤退したウクライナ軍は力を失っておらず国境を突破する能力を十分持っている」と報告した。
参考:Бои на границе Белгородской области Что известно к 14:00 19 марта
参考:Белгородская область, обстановка на вечер.
ベルゴロド西部方面の攻勢は単発ではなく、クルスク方面から撤退してきたウクライナ軍部隊も能力を維持している可能性
RYBARはベルゴロド西部方面について「ウクライナ軍は19日朝も国境地帯の突破を試み続けている。18日の戦闘で散り散りになったウクライナ軍兵士は国境地帯の森林地帯に留まっているが、大きな前進を遂げていない」と述べ、19日午後2時時点の状況として「ウクライナ軍が戦車・歩兵戦闘車でデミドフカ方向に前進しようとして阻止されたが詳しい状況は不明」「グラフォフカ方向は比較的静かで新たな前進をウクライナ軍は試みていない」「プリレセ方向の状況は複雑で激しい戦闘が続いている」「ウクライナ軍がデミドフカ~レピャホフカ間の道路一帯に地雷を散布した」と報告。
さらにRYBARはスームィ方面のウクライナ軍について「クルスク方面から撤退したウクライナ軍は力を失っておらず、実戦が示しているように国境を突破する能力を十分持っている」「我々もウクライナ軍の前進を阻止できる即応部隊が何処にでもある訳ではない」「敵の活動が継続していることを考えると『異なる方向で新たな突破の試みが行われる可能性』を否定できない」「我々が話をしている範囲にはクルスク州の別方向やブリャンスク州も含まれている」と言及。
RYBARに匹敵する登録者数を誇るАРХАНГЕЛ СПЕЦНАЗАも「ウクライナ軍はデミドフカに到達出来なかったが、2つの森林地帯に居座って戦闘が続いている。さらに戦力のマリン移転が継続しているため、ウクライナ軍はロシア領への侵攻を続けるつもりだ」と報告しており、スームィ方面のウクライナ軍部隊=クルスク方面から撤退してきた部隊はSNS上で指摘されるほど能力を失っていないのだろう。
因みにRYBARは「登場する視覚的証拠の大部分(管理人は位置が特定できるものを確認していない)はデミドフカ方向のもの」と述べているため、プリレセ方向の状況は現地からの情報に基づいていると思われる。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
トランプ大統領=ゼレンスキー大統領、19日に電話会談予定ですから、20日には何らかの情報がでるかもしれません。
電話会談直前に、ベルゴロド方面の国境突破したわけですが、アメリカを停戦監視に巻き込みたいという意向があるようです(英仏だけでは戦力不足ですからね)。
トランプ大統領=プーチン大統領の直接会談、実現しそうという話しが出てるみたいですから、どうなるのか注目ですね。
>フィンランドのストゥブ大統領とヘルシンキで行った共同会見で、 ゼレンスキー氏は、プーチン大統領の言質は十分でないと指摘。米国と同盟国が停戦監視に協力することを期待するとし、エネルギー施設のリストを提供する意向を示した。
(2025年3月19日 ウクライナ大統領「米が部分停戦監視を」、米大統領ときょう電話会談へ ロイター)
(2025年3月19日 米ロ首脳の直接会談、実現の公算大─中東特使=TV ロイター)
追記です。
アメリカが、ウクライナの原発を所有する案が、提案されたようです。
ザポリージャ原発だけならば下記の論点になると思いますが…
他の原発も所有するとなれば、ウクライナの核開発を警戒(余分な核物質を管理させない)しているのかも気になりますね。
所有は、全面出資・部分出資どちらなのか。
アメリカ国営・複数政府の合弁・電力会社・投資家集団のどれか。
無償譲渡・有償譲渡どちらか、有償譲渡ならばどちらにいくら支払うのか。
電力売却先は、ウクライナ=ロシア=欧州どこに売却するのか、シンプルに入札なのか(ロシア占領地には過大)。
ウラン調達メンテナンスは、ロシア系企業・ウクライナ系企業どちらかが行っていくのか(ロシア?)。
ザポリージャ原発の警備は、ロシア・アメリカ・欧州平和維持軍の誰が行うのか(実行支配ならばロシア?)。
トランプ大統領=プーチン大統領の電話会談後ですから、論点は上記を詰めていくのかなと。
(2025年3月20日 トランプ大統領 ウクライナにある原発のアメリカ所有を提案 NHK)
戦闘能力残してるのはよかったんですが
なんで東部放置してロシアに再侵攻してるんですかね…
ゼレンスキーの考えは凡人には及ばないところにありますね…
・停戦する気が無い
・停戦する気はあるけど、領土交換が成立するると考えてそのために攻勢をかけている
・攻勢をかける事で東部でも優勢になれると考えている
・何らかの更なる支援の約束を取り付けたので勝てると信じている
・その他?
正直、何を考えているのか分からないですね
ウクライナの人的資源をどこまですり減らす気なのか、そちらが心配になってきます
国のことなど最早眼中になく、己の保身(名声、虚名も含む)だけを考えている。に一票。
単純に、この3年間で彼の「器」は溢れて砕けてしまい、失敗と罪に怯え、判断基準も価値観もシッチャカメッチャカになっているのではと。もしそうなら、彼に「大統領」という分不相応な役を演じさせた者達にも相当の責任があるだろう。その多くがEUやらNATOやらにも分散していて、誰のせいとも特定し難いのがあれですが。
戦いになる前から、ロシアの大統領とは器に差がありすぎた。あれは怪物だと思っています。
本当によく分からないですよね。
トランプ大統領との電話会談前ですが、外交的な意味も感じない作戦ですし…
なんか戦力は使い切らないといけないルールに縛られているんでしょうかね
停戦後に生き残った「戦力」たちからクーデターを起こされるのを恐れているとか?(ザルジニー元総司令官などを担いで)だから、アゾフ系列など戦後も自分と一蓮托生の部隊以外はできるだけすり減らして、使い潰そうとしている。なんて可能性も。
半ば冗談でいいましたが、仮に停戦したとして帰還した兵士たちのことを思うと案外あり得たりしますね。
前線での使い潰しみたいな運用をみていると、帰還後政権への責任追及の先駆けになって広がりそうな気がします。戦後様々なことが明るみにでるとしたら、もしかしたらゼレ大も引き返せないところにいるのかもしれない(邪推
ギャンブルに負けてもそれを認められず倍ベットしてる人みたいな状態なのかも
アップされている映像からも侵入を試みているウクライナ軍はかなりの損害を出しているようですし、また無意味に磨り潰す位ならトレツクかポクロウシク、或いは南部戦線への補強へ回すべきでしょうけど、キエフの首脳部は相変わらずなのでしょうね…
クルスクから撤退してきたウクライナ兵もインタビューで撤退路は地獄だったと語っていましたが、せめてせっかくクルスクから戻した兵士をベルゴロドへ突っ込むというような真似はしないでほしいなと思いますけど、高確率でやりそうだなあと
この作戦を嘲笑する人が多いのは分かるが、
東部の状況が以前よりは膠着化していることを思い出してもらいたい
クルスクでロシア軍を引きつけた事がこれに関係してないことは無いだろう
これにRYBERが指摘した今回の作戦におけるウクライナ軍の目標を合わせて考えると、
クルスクとベルゴロドを深入りしない程度に攻撃するのには一定の理があると言えると思う
状況を複雑にして侵略者に負担を強いる、
という考えですかね。
もしくは前からロシア国内に戦争を持ち込むって言ってたし、侵略国の厭戦を高めて、戦争継続できなくなることを期待してるのかも
残ってる戦闘力が、無謀な再侵攻で無駄遣いされていくのを見るのはやるせない。
停戦の方に舵を切れば多くの兵士が助かる。「戦闘経験を積んでクルスクから撤退できた」兵士も士官も将官も、次代のウクライナ軍を育成する上で教導部隊の中核になるべき人材だろうに。23年の反転攻勢の失敗からずっと、ウクライナ軍はあまりに多くの人的資源を失い続けてきた。立ち直るのも難しいほどに被害は出ているのだから、【種籾】を次世代へ少しでも多く残すことを考えるべき段階だろう。ロシアとは最初から軍隊の母数が違う。
停戦すればロシアが再侵攻してくるという意見も継戦派からよく聞くが、その再侵攻に備えるためにも、今残っている経験者たちをこれ以上失うわけにはいかない。もし、もうその分水嶺を越えてしまっているなら、ウクライナ国民が考えたくない未来へと繋がってしまうだろうが。まだ手遅れではないことを祈る。
海外のフォーラムでも確かにウクライナが攻撃を継続しているという情報が出ていますね、映像からして今のところ撃退され続けているようですが。
それにしてもクルスクと違って初動で国境を超えた地点で足踏みして防衛線を突破できていない時点で攻撃そのものが失敗な気がします。戦力で劣る側がちまちまと守りが固められた個所に攻撃を続けて何の意味があるでしょうか。クルスクとの距離からして地理的に戦力の誘引とは考えにくいですし。
正直素人目から見て軍事的に禁忌とされる『戦力の逐次投入』にしか見えません。
スジャ市街の映像ではウ軍は重機どころか、ジャベリンや機銃、ドローンの様な軽装備まで捨てて逃げている。
食料や燃料もなく徒歩で逃げてきた部隊が1週間もたたないうちに他の戦線で戦ってるなら驚き。
一方、露軍の映像を見る限り、スジャに攻め入った部隊は大した人数でもない様に感じる。
市街に入ってもウ軍はいなし、なぜなんだろう?という感じだったのではないか。
露軍が1万を超えるような大部隊ならゴゴレフカの様な攻めやすい場所で手間取るはずがない。
因みに他の2サイトではグエボ方面はグレーゾーンになっている。
北の部隊?
真面目に戦ってるのは、こちらの方面かもしれない。
失敗した作戦に従事した将兵を他の前線に回す。ミッドウェー後の母艦航空部隊かな?
ウクライナの上層部は、安月給で社員を積極的に働かせようとするブラック企業の経営層みたいなモンだな、もう……
浮いた利鞘は自分達の懐に収めて、退職金貰ってバイバイだ
こいつ等が逃げる時は株式会社ウクライナが分割されるか売却されるか、子会社化される時だろう
ウクライナ兵は本当に良く戦ってるよマジで
楯突いたり批判したりすると左遷したり、激戦地へ送るメカニズムもまんまだ(何処かの国で見た事ある)
この上ベルゴロド州での新規案件ですか?
ちょっとコレ誰か止めるヤツ居なかったのかよ……居ないんだろうな……
止める代わりに、今はイギリス、フランス、カナダあたりが反トランプと混ざって煽ってますね。バルト三国もずっとそうですが。対してイタリアは派兵は拒否、ドイツとポーランドも派兵には否定的。ハンガリーやスロバキアなどの親露政権、中立のスイスや、イスラエルとの火種も抱えるトルコなども含めると、思惑はそれぞれバラバラでしょう。欧州の温度差、分断も目立ってきました。
前書いたコメントでは「愚かな作戦」と書きましたがどちらかというと「邪悪な作戦」という感じだなと考えが変わりました。
クルスクでのウクライナ軍は色々とやらかしていたそうですし、元々無謀な作戦でもあり、またまともな撤退支援もしなかったという事もあって、なんとか帰還出来てもウクライナというか、ウクライナの現政府や軍中枢にとってはクルスク帰りの兵隊は厄介の種でしか有りません。
何を言い出すかわかったものではない兵隊が逃げてきたのにはゴロゴロいるはずです。彼等をキーヴなどには入れてはいけない!は「非常に良くわかる」話です。
それならば、まだ交戦の記憶とロシアに対する憎悪が強いうちにベルゴロドにでも侵入させて、いっそロシアの手によって始末してしまおうかというのもわからなくはない。名誉回復をしたい君達へ新たな任務というわけですね。
こうしてクルスクで何があったかを語る人間がウクライナのために戦う事で消えるわけですよ。「名誉の戦死」です。
勿論こんな発想は鬼畜そのものですが、ゼレンスキーの背後には英国とフランス、特に英国がいます。何時もくだらない事ばかり考えて、しかも実行してしまう国が。
あれらならこんな感じで作戦を急遽でっち上げても全然おかしくは無い。(実際、急遽決まった作戦でしょう。投入された兵がクルスク帰りなら)
今は激しく戦ってるみたいですが、この先ベルゴロドに侵入したウクライナ側にろくな支援もなかったとなったら「迷惑な存在を始末するための作戦」だった事になると思います。
プーチン氏は光の戦士としてあわれなウクライナ兵のためにも頭を捻って貰いたいものです。これは半分冗談であり半分は本気です。助けられるのはロシア側です。ウクライナ側とかその仲間達にはもしも俺の考えている通りか、それに近いなら何も期待する事は出来ませんので。
クルスク侵略は、ウクライナにとって、北朝鮮の参加をもたらした。これは、可能性だけだが、ポーランドの中の好戦派を引っ掛けて、ウクライナ戦争を、東ヨーロッパ戦争に持って行かせる展開もありえたから、ギャンブルだけど、分からなくは、ない。でも、今回は、ウクライナの戦略的利益が、何処にあるのか、分からない。
UKにとっては、どうだろう。トランプ政権の過剰反応を惹起させて、悪手を誘い、全ての責任をUSになすり付けて、ウクライナ戦争を幕引きしたい、誘い水かなぁ。
UKにとっては、ドイツが、ヨーロッパの代表国であるのが、気に入らないのかと。ドイツの経済をウクライナ戦争で、悪化させるまでは、良かったけど、再軍備させて、藪蛇になっているし。
英仏獨と言ういわば、西ヨーロッパの勢力争いで、東ヨーロッパの土地に戦争が起きるのは、勘弁して欲しい。大体、ソ連を作ったのは、西ヨーロッパでしょう。
ウクライナは東部4州を手放してもすぐにでも停戦して前回のミンスク合意の時みたいに軍備拡張の時間を稼ぐべきだと思う。
もちろんロシアも軍備の再建を行うだろうけど、数は多いが再建されたロシア軍が最新装備で固められる訳はないので、ウクライナ軍は最先端西側装備で統一された精鋭軍を再建すべきだ。
今までの100両ちょっとの西側戦車ではなく数百両単位の西側戦車、数十機の長距離対空システムで残る国土をカバーし、砲弾も数百万発を備蓄、数十万機のドローン、空軍もF-16だけではなくタイフーンを100機単位で装備し、なおかつしっかりと訓練され練度が高いウクライナ軍100万があれば再戦の時に必ず全領土奪還だけでなく、さらなるロシア領への侵攻が可能となる。
その為には数年の停戦と準戦時体制となった欧州軍需産業の数年分の生産量を全て供与出来れば行ける。
イギリス、フランス、ドイツにはこの先数年間の覚悟はあると思う。そのほうが今のまま勝機もないのにダラダラと消耗戦やるよりずっといいと思う。
無理だよなぁ。
>欧州軍需産業の数年分の生産量を全て供与できれば
日本が北朝鮮と戦う韓国に、自衛隊への全装備の数年分を全て供与しろと言われて、担保も米国の関与もなしに出来ますかという話になるでしょうね。
何より、供与されたものを持ち逃げして、敵側に寝返らない保証がどこにもないわけで。国家単位では無理にしても、旅団単位、オリガルヒ単位ならいくらでもありえる。
まあぶっちゃけ、日本本体が北朝鮮とがっぷり四つで戦っても勝ちきれないんですけどね。
専守防衛以外では陸自の装備がしょぼすぎるし、弾薬が足りなさすぎる。
クルスクのやり直しを望んでいるのかな
クルスク占領中もポクロフスク等は抜かれなかったし
停戦が現実になりそうな今、守勢の持久戦に戻る必要性は無いと判断したのだろうか
ただロシアも警戒しているし、クルスクでの損害も小さく無いだろうから
戦果を見込めるかは怪しい
この作戦にどんな政治的、軍事的、合理的理由があるか考えるのは無意味だから止めるとしてこの作戦に従事する兵士たちはどんな思いなんだろう?
文民統制の原則はあるにしたってさ…
また市街地に対人地雷ばら撒いてやがる
いかれてるわウクライナ
廃墟になった戦場で地雷をつかうのは軍事的に適切でしょ?「イカれている」とは言いません