ウクライナ軍はドローンの運用、戦術、訓練、新技術の統合などにおいて「優位性を持っている」と自負していたが、kyiv Independentは3日「ルビコン、ドゥームズデイ、スードナヤノーチといったロシア軍のドローン部隊が登場して優位性を事実上失った」と指摘した。
参考:Deadly, elite, and scaling — inside Russia’s Rubikon front-line drone system
ロシア軍が戦場で成功を拡大できるのは「ドローン戦におけるウクライナ軍の優位性喪失」にも関係がありそうだ
ウクライナ軍はドローンの運用、戦術、訓練、新技術の統合などにおいて「優位性を持っている」と自負し、ロシア人ミルブロガーも「生産量においては優位性を確保したものの、運用方法、訓練、部隊への技術支援といった部分が状況改善の足を引っ張っている」と認めていたが、kyiv Independentは3日「ルビコン、ドゥームズデイ、スードナヤノーチといったロシア軍のドローン部隊が登場し、ウクライナ軍は苦労して勝ち得てきた優位性を事実上失った」と報じた。

出典:Центр «РУБИКОН»
“ウクライナ軍のドローン部隊は敵部隊を監視して変化の兆候を見張っているが、ドネツク方面のある指揮官は「敵部隊の動きに何の変化も確認できなかったが、敵のドローン戦術が変化していることに気づいた。それから2日か3日で敵の戦術が完全に新しいものに切り替わった」「ドゥームズデイがやって来て物流と視界を奪った」「この精鋭部隊はドローン作戦の基盤ともいえるインターネット接続ノードのネットワークを破壊することに長けており、このことが前線の分断に繋がった」と証言した”
“ロシア軍兵士には暗視装置が行き渡っておらず、ウクライナ軍が使用する熱感知カメラを備えたDJI Matriceは敵の夜間移動を大きく制限したため、ロシア人はDJI Matriceのことをババ・ヤーガ(スラヴ民話に登場する魔女)と呼んで恐れていたが、ルビコンはババ・ヤーガの夜間迎撃に長けていた。さらにルビコンは戦場に設置されたパッチアンテナからStarlink端末に至るまでありとあらゆるインターネットインフラを攻撃することが得意でウクライナ軍の大きな脅威になった。ネットワークに依存するウクライナ軍のドローン運用を封殺する上でインターネットインフラの破壊は極めて効果的な戦術だ”
要するにルビコン、ドゥームズデイ、スードナヤノーチといった精鋭部隊はインターネットインフラを破壊(さらにMavicの直接迎撃)してウクライナ軍の視界を奪うことに長けており、こうした戦術が「前線の維持」と「ドローン戦における優位性」に問題を引き起こしているという意味だが、kyiv Independentの取材に応じた戦略国際問題研究所のボンダール氏は「ウクライナ人はルビコンのことばかり話すが、本当の脅威は規模の大きさで、ロシア人がもっと多くのドローンを、もっと多くの人材を、もっと優れたソフトウェアを持つことを想像してほしい」「このことに彼らが気づいているかどうかはわからない」と指摘。
ドネツク方面のある指揮官も「ウクライナ軍とロシア軍の終わりのない応酬を見て絶望する必要はないが、残念ながら状況は悪化し続け、敵はどんどん強化されている。兎に角、敵を馬鹿だと侮る人間は長生きできないということだ」と述べており、ロシア軍が戦場で成功を拡大できるのは「ドローン戦におけるウクライナ軍の優位性喪失」にも関係がありそうだ。

出典:ОЗ БССП «Тайфун»
因みにハルキウ方面で戦う第34機械化歩兵大隊の指揮官は「ドゥームズデイは本当に厄介で全く太刀打ちが出来なかった」「もうドゥームズデイは光ファイバー制御のFPVドローンを使用していない」「彼らが戦場から去るまでモルニヤ(中継機を備えたFPVドローンのマザードローン)の最大到達範囲を調べていた」と述べており、ルビコンはスジャ奪還後にポクロウシク方面やコンスタンチノフカ方面に移動してウクライナ軍を苦しめている。
そしてルビコンに匹敵すると言われているウクライナ軍のドローン部隊は国家親衛隊のタイフーン部隊らしい。
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※アイキャッチ画像の出典:Центр «РУБИКОН»





















>「もうドゥームズデイは光ファイバー制御のFPVドローンを使用していない」
もうしていないシリーズ、この戦争多すぎない?😇
バイクもカートももう使ってないんでしたっけ?
光ファイバードローンが有効でなくなったわけではなくて、電波領域の戦いで有利になったから通常のFPVで十分平押し出来るようになったって事でしょうけどね
ロシアの方が、人口が多いという事は、より多くのエンジニアがいるということになります。
韓国人の教授に『中国人、例えば数学に強い人材が豊富なのよ、理由は人口が多いからよ。君がそういった道で競争したら大変になるよ』こういうアドバイスを貰ったことを思い出しました。
ウクライナ=ロシアの人口差・国力差によく思い至るのは、(どの分野でもですが)上記のアドバイスがあったからなんですよね。
ルビコンはベロウソフが就任した時にロシア軍に足りない物として設立したからね。
ショイグ&ゲラシモフより軍事的才覚がある。(経済畑出身なので軍事知識は疎い・・・はず)万全ではないけどもね。
あとルビコンは公式テレグラムで一回も寄付を募った事が無いからベロウソフ経由で潤沢な資金が供給されてるのだろうね。
ベロウソフは今年の11月12日に、独立軍種として無人システム部隊を設立してるんですよね。構想自体は去年の12月くらいにあって、例のルビコンもその一環として創設されたものですが、全く違う畑でしかも急速に変化する戦争の流れを理解して、即座に効果的な行動を採れるのは本当に優秀だと思います(そういえばショイグも元は非常事態相で畑違いですがどこでこんなに差がついたのか…)。ちなみにこの無人システム部隊は、現在は1~2万人規模でこれからも拡大される予定なので、ボンダール氏の懸念はもうすぐにやってきそうですね。
ショイグのやった改革って結局セルジュコフの引き継ぎだしな
自分で何かを考えてやるのは苦手なタイプだったのでは
先行きはどうなるかは分からないが、負けた側から安価にドローン関係のお雇い外国を大量に招くべきだろう
逆にどうしてロシアの技術力を馬鹿にできるのか教えてほしいと思ってしまいます
教訓から学習して、パフォーマンスを著しく改善していますし、侮っていい要素はないかと
人命のためにも、そろそろ停戦が妥当かと考えます
両国の人命が大事と考えるからこそ、感情で行動するフォンデアライエン氏一派には退いていただきたいと考えます
そもそもロケットの単独打ち上げ能力や戦闘機の開発製造能力を保持している国の技術力が低いわがないんですよね。
ロシアの強みはアナログ電波技術ですね。あれは非常に高度な数学の世界で。ロシアは伝統的に数学者を高く評価しますし、工学分野に積極的に取り入れる土壌があります。
ウクライナが主に使うCDMA方式は原理的に探知が難しいとされていますが、おそらくロシアは電波源を効率的に発見する方法を既に見つけているんでしょう。
草原の中でピカピカ電波を発信してる場所があれば、それはほぼ確定でウクライナの拠点でしょうから。
まずドローンで端末局や基地局を見つけてるんじゃないかな
多分戦地の画像・映像分析から、大体の目途をつけて端末局がカバーする範囲で怪しい建物や塹壕・廃墟・要塞を割り出しているんだとは思う
「西側のラジオ放送をどうやって検閲するか」に対して冷戦時代は並々ならぬ努力をしてましたからね。
受信機を一軒一軒フルシチョョフカの中に入って捜索するのは現実的では無いので妨害電波を放つ方向にシフトしましたから
後、スウェーデン狂詩曲の解読なんかにも高度な数学は必要ですし
ロシアはスコップやロバで戦っているという過去の設定が懐かしい。
まあ今もロバ、スコップとも活躍はしてるんだと思いますよ。
ロバ使ってドローンを運んだりしてるでしょう。
YouTubeにもロシア軍のドローンがウクライナ軍のドローン部隊の拠点や通信アンテナに突っ込む動画が高頻度でアップされてますね
どれくらい効果があるのか疑問でしたがウクライナ軍が悲鳴を上げるくらいあったみたいですね…
ドローン同士の戦いでの優位というよりは、アンテナなどのドローンインフラの破壊に力を入れた結果が今のロシアの進撃の理由だとすれば、ウクライナ軍もすでにその対策に取り掛かっているのだろう。前線でのドローンインフラの設置と破壊合戦になっているのだろうか。ウクライナ軍の苦戦が、秋から冬への悪天候によるドローン活動の低下だけではなかったということか。
ところで、組織的にドローン戦を行うルビコンのような部隊はどのくらいの規模でどのくらいの範囲をカバーするのだろうか。規模が知りたいものだ。ロシア軍は、各前線に配備できるように単位をこれからも増やしていくとなるのかな。
EUよりもイラン・中国のほうがはるかに役に立つって陣営の話だとおもうわ
北朝鮮も忘れないで、最低でも欧州よりは頑張って弾薬作ってるんだから。
陸戦のポイントがどんどん空中からの精密攻撃にシフトしていますね。
戦車による機甲戦は無用ではないかもしれないですが、もはやメインとは
言えないでしょう、”主力戦車”なんて今や過大呼称もいい所だと思います。
正直地下に作った陣地以外は最前線で存在できないように見える。
車程度の大きさがあるものは容易に破壊されてしまう、しかし陣地にも
補給は必要なので、攻略のコツは陣地に補給する車両を狙うことのようだ。
陣地の維持をかけて陣地後方への精密攻撃を繰り返す詰将棋的な陣地戦が
現代の陸戦でしょう。
比べるものじゃないと言われるだろうが、10式戦車なんかよりFPVともっと
塹壕を効率的に掘れる機材が必要だと思います。
ルビコンの「ゲーミングドローン部隊」感がスゴイロゴ。
開戦当初から、ロシアを侮るウクライナ人と軍などを見て『ウクライナの敗北は必至』だなと思ったけど、その負け方に関してもロシアを過小評価した蒙昧な作戦でことごとく反転攻勢に失敗し、敗退していくのだろうなと当時から考えてた。
相手を侮って勝てる戦争などあり得ない。
ロシアも散々ウクライナ人と軍を侮ってただろ。だから緒戦で大失態を晒したわけで
なぜウクライナと西側だけが相手を侮ってたと思えるのか
ウクライナを侮ってたっていうか
西側の結束を侮ってただけでしょ。まさか自国民と自国の首を絞めてまで支援するなんて思わんだろ。
西側の結束がなかったら、2022年はまだしも2023年にはウクライナも今の状態だったろうに。
少なくともロシアと軍は、対ウクライナでは侮ってたわけじゃないと思うがね。
我ら西側諸国市民は「自由と民主主義」の守護者として、圧政と戦う自由の民と共にある。
人類の尊厳を守るため多少の犠牲は厭わない・・・はずが極右勢力の台頭を許す副作用を伴った。かつてソ連として右派の敵意の的であったロシアが現在、極右の躍進を招いているとは大いなる皮肉だ。
ウクライナが今日まで戦い抜いてこれたのは、ウクライナの力では無い。ウクライナが使っている武器、資金、装備、復興設備、その殆どが支援物資。ウクライナは人しか無い。確かに人は大事だが、それと同じ位かそれ以上に金と装備は大切。あの戦争をウクライナの功績と言うには既に無理がある。
ある意味で、ベンチャー企業が有意性を証明してみせた分野に大企業が本格参戦したら…みたいな話でしょうかね。
命のやり取りの現場では、残念ながら特許制度は適用外ですので…
“親衛隊”のドローン部隊まで現れるとはなぁ
この手のは精鋭部隊なり何なりの通常よりテコ入れされた部隊等付けるものだから、相当強化された部隊なんだろうなぁ…
あまりに謎なことが多すぎるんだが、彼等はドローン部隊なのか電子戦部隊なのか対空部隊なのか?
どういう戦術でウクライナ軍を苦しめてるんだろうか。ソ連時代のスペツナズのようにロシアの軍事的脅威の代名詞として、いつまでも語られ続けるんだろうな。