RYBARはシヴェルシク方面の誤報について「質の低い従軍記者やジャーナリストが嘘つきの利益のため現実とかけ離れた映像を作成しただけ」と、トレツク方面について「ロシア軍が市内で支配地域を広げた」と報告し、これが事実ならウクライナ軍はトレツク南市内から撤退しているかもしれない。
参考:Сказ о том, как казаки Верхнекаменское «брали»
参考:Продвижение на юге Торецка, спорная ситуация под Северском, удары по складам — сводка за 9 октября
RYBARの報告が事実ならトレツクを巡る戦いはピークに差し掛かっている
ドネツク州シヴェルシク方面でロシア軍兵士がフリホリフカ集落の家屋=Ⓐで国旗を掲げる様子、ロシア軍がヴェルフノカミャンスケ集落の家屋=Ⓑで国旗を掲げる様子が登場、これに基づいて「ロシア軍がフリホリフカ集落の東半分とヴェルフノカミャンスケを占領した」という主張が出回っていたが、RYBARは9日夜「これは事実ではない」と否定し、次の日も「質の低い従軍記者やジャーナリストが嘘つきの利益のため現実とかけ離れた映像を作成しただけ」と指摘した。
RYBARはⒶの視覚的証拠について「ロシア軍はビロホリウカ郊外の取水施設に足場を確保したが、ここはウクライナ軍が支配する主要な高地よりも低地なため誰も管理していない場所だ。ここから数人の兵士がドネツ川に沿ってフリホリフカに移動し、郊外の家屋で国旗を掲げ元の位置に戻っただけのでロシア軍は集落を支配していない」と指摘。
さらにⒷの視覚的証拠についても「ロシア軍がヴェルフノカミャンスケ集落の家屋にドローンで国旗を設置しただけで集落を支配していない。この映像に含まれるロシア軍兵士が国旗を掲げる様子はヒルニク・クラホヴォ方面のゼランヌ・ペルシェで撮影されたもので、質の低い従軍記者やジャーナリストが嘘つきの利益のため現実とかけ離れた映像を作成しただけ」と指摘し、ヴィムカ方向に伸びていたロシア軍支配地域も「ウクライナ軍に押し戻された」と報告した。
この件について他の従軍記者やミルブロガーも「RYBARの指摘は正しい」と報告しており、あるロシア人従軍記者(Позывной Брюс)も「知り合いに確認してみたが現地指揮官が上級司令部に報告しているほど現地の状況はバラ色ではない」「信頼できない報告のせいで指導者らは誤った判断を下す」「存在しない勝利は部下の命を危険に晒すだけ」「この報告に現実を追いつかせるため現場の兵士らは無謀な攻撃を強いられる」「そして上層部は存在しない勝利を根拠に次の攻撃計画を策定する」と今回の誤った報告を批判している。
RYBARはトレツク方面について「ロシア軍がトレツク市内で支配地域を広げた」「ロシア軍がトレツク南市内で支配地域を広げた」と報告、これは以前の記事で紹介した視覚的証拠に基づいているものの、DEEP STATEはトレツク南市内について何も言及していない。
流石に視覚的証拠が登場しているので次の報告辺りでトレツク南市内の評価を変更してくるかもしれないが、RYBARの報告が事実ならトレツクを巡る戦いはピークに差し掛かっている。
関連記事:ロシア軍が東部戦線の複数方向で前進、ボルチャンスクの工場も再占領か
関連記事:シヴェルシク方面で三色国旗が掲げられ、トレツク南市内にもロシア軍が侵入
関連記事:ロシア軍が東部戦線で複数の集落を占領、南部戦線でも新たな動き
関連記事:ウクライナ軍はクルスクで後退、ロシア軍はハルキウとドネツクで前進
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
シヴェルシク方面のロシア軍司令官は”無能な働き者”のようで、
1、2週間に1度、定期的に正面から大きめの攻撃をしかけては失敗し、戦力がたまったら同じことを繰り返しているようです。
また、嘘の戦果を報告することも多かったのですが、今回は他の戦線に進展に焦ったのかこのような行動にでました。
ゼレンスキーがロシア軍の味方になっているように、この方面軍もウクライナ軍の味方をしているようです。
今回の事例の真偽がどうなのかわかりませんが、バフムト以北と以南でロシアOSINTの評価の基準がかなり違う気がします
心なしかRYBARはロシア軍の北部の方面軍に対して厳しいように思えます
ポクロウシク方面でも過大な評価とかあったのにそちらは指摘してないですしね
トップ画戦車改造(再生)APCに見えた人一緒に靖国行きましょう偽造侮れないデス
間違えて返信になってしまいましたすみません…
情報ソースの違いもあるでしょうが、やはり悪質性の違いでしょう
ポクロウシク方面はグレーゾーンの扱いによる面も大きいですし、特にセリタブに関しては最初に占領が報告されたテリコンの取り違えである程度説明が尽きます。何よりその周辺でのロシア軍の損害も、通常の進撃の過程で生じるものとして了解できます。少なくとも、旗をたてるためだけにウクライナ支配陣地に強硬突入はしていません。
シヴェルシクが悪質なのは、わざわざ画像を捏造したり、兵士を無駄な危険にさらしてまで、すぐにばれる嘘を”上層部へむけて”しようとしている点だと思います
敵より怖い味方の無能。
無能な司令官説が本当ならば、能力不足、保身、結果として等色々と無能にも意味合いはあると思うけど、まずは結果で次に過程を見るになると思うが結局は結果出せないなら弾除け要員になるか、別の向いてる任務に配置転換しないと現場に何もいいことは起きないと思うが、ロシアは組織の柔軟性を示せるのでしょうか。
でも、これを指摘して修正を促すことが出来ると言うことはまだ健全なんだぜ。
隠し通した挙げ句の果てに占領されましたを続けるウクライナより余程マシだと思います。
ロシア軍は問題が露見したからといってすぐに修正されるほど、西側的な常識が通用する柔軟な組織ではない。だからこそかつてのウグレダールでも何度も突撃して壊滅したわけで。
組織的失敗の代償を現場の血で払う悪習はWWⅡから変わらない。まあ今回もパワープレイで何とかするんだろう。
>ロシア軍は問題が露見したからといってすぐに修正されるほど、
西側的な常識が通用する柔軟な組織ではない
西側的な常識ですか。むしろロシアの方が修正を繰り返したから
今ウクライナを圧倒しているのでは?
ロシアは圧倒していない!とおっしゃるならまあ、、、
>今回もパワープレイで何とかするんだろう。
パワープレイが何を指しているのかよく分からないです
ブフレダルで大損害を被った後、ロシアは周到に包囲網を構築し
陥落させました。これは作戦を修正したと言えませんか?
2年近く同じ轍を踏み続けたのを「すぐに」修正したとは言えませんし、今は追い込まれたウクライナが東部防衛を半ば放棄している状況だから包囲を実行できたのであって、結局のところその状況を作ったのは物量差だと思います。
ウクライナへの流れ弾の方がダメージでかいの草
普通の国の軍隊でも、他の地域の味方は前進してて、自分の担当エリアだけ前進できないと焦るでしょう。
それがロシアともなれば、出世の道が閉ざされるどころか命の危機。
> 出世の道が閉ざされるどころか命の危機
作戦の失敗で更迭された話は聞きますが、処刑された
話は今のロシアでは聞きませんな。旧ソ連の、
それもスターリン時代のイメージだけで書き込んでません?
その更迭が、ただの解任とか降格ではなく突撃兵にされたり、犯罪者扱い。
というイメージ
日本が仮に戦争するとして、RYBAR=DeepStateのように、上層部・現場指揮官を諫めたりできるものでしょうか?
(現代の日本でも)敵に味方するのか?親〇〇派とレッテル貼りをするだけで、まともな分析でもできずに潰されて終わりそうですね…
ゼレンスキー大統領が、ロシア軍の滑空誘導爆弾に言及していますが、以前よりも数が増えた報告もでています。
ロシア空軍がは活動を継続しており、西側メディアが言っていた、部品不足により航空機が稼働できなくなる状況とは程遠く感じています(稼働率が気になりますね)。
(2024年7月29日 ウクライナ“約700発の誘導弾” ロシア“無人機攻撃”応酬続く NHK)
(2024年10月7日 ロシア、週に滑空爆弾800発超 無人機400機も攻撃 日経新聞)
情報かブロガーに流れず、記者クラブ経由の情報と、アメリカ報道経由の情報になりそう。
正義マンが、マスコミの仰る情報に煽られて暴れて、何か月かすれば元の報道も忘れてるのかもしれませんね。
そんな世論に迎合すれば、まともな政策・分析も期待できず、令和の米騒動がさらに巨大になって降りかかるみたいになりそうな気がします…。
そもそも日本には土壌が無い
まさに仰る通り無理そうなので、無謬性で突っ走りそうですね…
個人ブロガーは別として、日本のTVマスコミ特に民放のワイドショーでは
ある事態の政府対応に対しての報道とそれに対する反論を同じ時間・同程度取り上げることが
報道の中立であり、反論の客観性・科学的正しさについては重視しない という状況になるかと思います。
後はその場の悲惨な光景を取り上げればOK、追跡報道や分析はしないということにになってしまうかと
で、戦時でもただひたすらに何々市が敵に占領された、これは現在の政府の怠慢だ、と
24年正月の能登の震災時のような報道を繰り返すことになるかと
大手マスコミも、投資=不動産業=コンテンツ収入が本業になっちゃってますからね…
ワイドショーが、世論に仰るような形で力を持ち過ぎていますが、いつでも切り捨てれるので暴走しているように感じています。
番組に問題が噴出しても、打ち切り=衣替えするだけですから、構造的に変わらないのでしょうね…
シヴェルシク方面はウクライナ軍の精鋭部隊が健在に
加えて、ルハンシク州とドネツク州の州境というのも
ありますな
実のところルハンシク州の元民兵達は、ハリコフや
ドネツク州の制圧に積極的ではありません
元々ルハンシクとドネツク州は「独立か高度な自治か?」
で考えに違いがあり、ルハンシク州は領土をほとんど制圧
しているので、ドネツク州の為に血を流す事に積極的ではなく
もちろん現在は「ロシア軍」に民兵も統合されていますが、
「ドンバス」の中でも考え方の違いがありますな
RYBARはトレツク市南部の視覚的証拠までの進軍ルートを以前から支配を主張しているネリピフカ一帯からの北進と判定し管理人様作成の地図もそれに沿ったものになっていますがネリピフカ一帯のロシア軍支配を認めてないOSINTは、自動車整備工場付近から南西に進軍したものと判定していますね
DEEP STATEがトレツク市南部の状況を地図に反映しないのもネリピフカ一帯の陥落を認めRYBARの主張を追認するのかより地図の修正が少なくなる自動車整備工場から南下したものと判定するのかで悩んでいるのではないかと思われます
ついに乳製品工場を包囲した
ドローン設置はともかく、兵士が侵入して旗掲げる事ができるほどガバガバなら普通に侵攻可能なのでは?
現場の兵士はやる気があり、現地司令部がやる気がないパターンかな?
ごくごく少数での侵入と部隊での侵攻では全く話が違います
侵入と侵攻は全く違うので、、、ウクライナがクリミア半島にピンポンダッシュしているのと同じ。
FPSみたいに旗立てたらそこからリスボン出来るわけでもないし、、
ポルトガルの首都定期
突然、ネット上に溢れ出した--『存在しない勝利』
冗談はさておき、ビロホリウカ周辺でロシア軍が失った車両等は開戦以降200を超えます(破壊および鹵獲のみ・War Spotting参照)。そのうち約半数は2022年5月の渡河作戦でボコボコにされた時のものですが、そこから2年で戦車、IFV、トラックや自走砲もろもろ含めて100輌以上ロストしていながらもまだまだ攻勢をかけられるのがロシア軍の強さですね。おかわりはいくらでもあるでしょうし。
人はどうなんでしょうね。双方共に正確な死傷者数なんて発表するはずもないし。でも個人的には少し前に日経新聞が出していたロシア国内で鉄道員の募集に14歳以上の未成年も対象に含まれている事、また女性に多産が推奨されている事を考えると、そこまで余裕はないのかなとも思えます。(戦後に対NATOまたは対中国を見据えているのかもしれませんが)
「どんな軍がタイプだ?」
「よくわかんねぇけど、強いて言うなら射程距離が長くて、火薬投射量の多い軍かな」
大統領選と選後の交渉に向けた材料作りを厳命されてるので予定された前進予定に常に答え続けてまい進している事にしなければならず、こんな感じになっちゃうんだろうね。
もっとも、中長期的な喧伝が目的ではなく数か月程度のムード創出が目当てだろうから、案外上層部あたりも一枚噛んでいてこの程度の杜撰さでも良いのでとにかく明るい話をと考えているのかも知れないですが。ただ、話を盛るとしてもあまりにも杜撰過ぎるとかえって逆効果になるって感じですかね。
ウクライナ側が劣勢なのはまあ開戦当初から当たり前な話でして、むしろ未だにドネツク州を掌握されてないという方が驚きなくらいな話なのだけども…
ロシア側の問題としては激しい連続攻勢を続けるまでならば継続可能な範疇には収まっているのだけども、要するに大規模な一大攻勢で一気に躍進し大きく突破縦深に切り込んで敵を包囲殲滅たらしめ支配下を確定させ敵の防衛を完全に打ち砕くみたいなのには程遠いというか…
また、本来はプリゴジン氏らが喧伝してたそういった状況へ導くための軍略な筈が「連日激しい連続攻勢を末端で行う」という事の方が主目的化してて、その後に投入するべき予備軍が取り崩されてるというか…
大体、当初のロシアの喧伝ではウクライナを完全にうちのめし東欧を瞬く間に席捲する予定だったそうだけど、ウクライナを倒す為に余力をどんだけ目減りさせるのかという話にもなってるんですよね。
ウクライナ側の兵力や装備だって完全吸収する予定だったので頑強に抵抗されるだけで自分でそれを砲爆撃で弾薬を消耗しながら破壊してる状況ですし…当初の皮算用からびっくりするくらい隔たりが出てる話になってますよね。
ロシア軍が侮れない&そこらの国や武装組織とはけた違いに大きいのは確かなんだけどね…一部で言い張られてるのとは違ってそれだけやっても簡単な事ではない現実の紛争の難しさを見せられている感もあります。彼らの話を聞いてると数日とは言わなくても数週間ですべて終わってそうな勢いだけども…実戦はそんな簡単な話ではないと。