DEEP STATEとRYBARは「ロシア軍がドヴォリチナ方面、クピャンスク方面、リマン・シヴェルシク方面、ポクロウシク方面、ドネツク南西・ドニプロペトロウシク南東方面、ザポリージャ方面オリヒウ方向で前進した」と報告し、ロシア軍はほぼ全ての戦場で前進した。
参考:Мапу оновлено
参考:Освобождение Новоселовки Обстановка на Новоселовском направлении по состоянию на 12.00
参考:Хроника специальной военной операции за 1-2 сентября 2025 года
ドネツク南西・ドニプロペトロウシク南東方面の状況は何が事実か不明で、もう前線ラインはグチャグチャだ
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEはクピャンスク方面オスキル川沿いのドヴォリチナ方向について2日「ロシア軍がカムヤンカからストロイフカの間で支配地域を広げた」「カムヤンカ集落全体がグレーゾーンに収まった」と報告。
この方向で新たな動きが観測されたのは1ヶ月半ぶりで、ウクライナ軍がカムヤンカの完全な支配を失ったことがトピックと言えるものの、ここは両軍にとって優先順位の高い戦場ではないため急速に何かが変わることはない。
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARはクピャンスク方面について「ロシア軍がラドキフカ付近で支配地域を広げた」「この動きは長らく形成されてきたオスキル川東岸のポケット内に残存する敵殲滅の準備かもしれない」と述べていたが、DEEP STATEも4日「ロシア軍がキスリブカ周辺から西に前進した」「ロシア軍がステポワ・ノヴォセリフカ方向に前進した」「グレーゾーンがペトロパブリフカ方向に伸びた」と報告し、この方向の評価が一致した。
ウクライナ軍が支配するオスキル川東岸地域は南北に分断され、オスキル川にかかる橋や鉄道橋も破壊されているためクピャンスク周辺の東岸地域は孤立しており、ここにアクセスするには破壊された橋を使用した徒歩移動か、舟橋でオスキル川を渡河するしかない。
ここでの抵抗力はウクライナ軍にとって圧倒的不利に見えるものの、当該地域はオスキル川西岸から20km以内=FPVドローンや榴弾砲の射程圏内なので、ロシア軍も安易にオスキル川東岸地域で前進を試みれば手痛い損害を被るかもしれないが、ここでの攻勢は「クピャンスクに対する東からの圧力」になるため中々興味深い状況だ。
DEEP STATEはリマン・シヴェルシク方面について31日「ロシア軍がザリチネ集落内の支配地域を広げた」と、4日「ロシア軍がシャンドリホラブ郊外の突出部を東に広げた」と、RYBARは4日「ロシア軍がセレブリャンカ集落内に足場を築いた」「ロシア軍がヴェルフノカミャンスケから西に支配地域を広げた」「ロシア軍がヴィムカ方向に支配地域を広げた」と報告。
リマン方向のロシア軍はシャンドリホラブ郊外の突出部からスタフキー方向に前進しようとしており、この方向に進まれるとコロディアジやマーンの背後に回り込まれる可能性が、その先にはゼレベツ川沿いの防衛拠点=ザリチネがあるため、上記の拠点を失うとリマン北東部はロシア軍の直接的な脅威に晒されるだろう。
DEEP STATEはポクロウシク方面について4日「ヴォロディミリフカとパンキフカがグレーゾーンに移行した」「ソフィイフカ方向にグレーゾーンが広がった」と、RYBARは「ロシア軍がソフィイフカ方向に前進した」「ロシア軍がルシン・ヤールを占領した」「ロシア軍がスタハノフ炭鉱を占領した」「ロシア軍がディミトロフ東郊外に前進した」「ロシア軍がフロディフカ北郊外で前進した」「ロシア軍がセリシュチェ・ベリイカ北郊外で前進した」と報告。
RYBARは「ロシア軍がカピタルナ鉱山の第3立坑まで前進した」と報告しているが、これはウクライナ軍が公開した「ロシア軍装甲車輌を第3立坑付近で破壊した映像」に基づいている可能性が高く、DEEP STATEは1日「ロシア軍が複数の装甲車輌を投入しノヴォエコノミチネ経由でディミトロフへの侵入を試みたが阻止された」と報告している。
ドネツク南西・ドニプロペトロウシク南東方面ではDEEP STATEとRYBARの報告が大きく食い違い、国旗部隊の映像を供給しているВоин DVからもノヴォセリフカ解放の映像(これが国旗部隊によるものかどうkは不明)が登場し、もう前線ラインはグチャグチャだ。
DEEP STATEは3日「ウクライナ軍がアンドリーイフカ・クレフツォヴェの支配を取り戻した」「トルストイがグレーゾーンに移行した」「ウクライナ軍がN-15沿いでロシア軍を押し戻した」「ロシア軍がコマールを占領した」「ロシア軍がシクネヴェ方向に前進した」「ロシア軍がマリイフカ集落内で支配地域を広げた」と、RYBARは4日「ロシア軍がオレクサンドロフラードに隣接した樹林帯を占領した」「ロシア軍がヴォヴチャ川沿いまでの地域を占領した」「ロシア軍がノヴォセリフカを占領した」「ロシア軍がコミシュヴァハを制圧したことでテルノヴェ郊外に到達した」と報告。

出典:Воин DV
Воин DVはロシア軍兵士がノヴォセリフカ集落のⒶⒷⒸで国旗を掲げる映像を公開し、RYBARが報告した「ノヴォセリフカ占領」もВоин DVの映像が根拠になっている。
ドネツク南西・ドニプロペトロウシク南東方面は国旗を掲げるゲームが頻発しているため、もうどれが事実でどれが情報戦なのか良くわからない。
RYBARはザポリージャ方面オリヒウ方向について3日「ロシア軍がT-0408沿いで支配地域を広げた」「ロシア軍がノヴォポクロフカ付近で支配地域を広げた(過去分)」と、DEEP STATEは4日「ロシア軍がノヴォポクロフカ付近で支配地域を広げた」と報告。
さらにDEEP STATEはT-0408方向のグレーゾーンを大幅に増やしており、徐々にザポリージャ方面の動きが騒がしくなってきた。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ


























