RYBARは8日「ロシア軍がハルキウ州ボルチャンスク市の部品工場を再占領し、クピャンスク方面、ポクロウシク・ディミトロフ方面、ヴフレダル方面でも前進した」と、シヴェルシク方面で登場した視覚的証拠についても「ロシア軍によるプロパガンダだ」と報告した。
参考:Отход от Выемки, успехи в Волчанске и под Купянском, наступление на Запорожье — сводка за 8 октября
参考:Кирило Буданов був з нами на ключовому етапі операції у Вовчанську, ― розвідник Лінукс
参考:Северское направление: ошибаться можно, врать нельзя ч.1 Обстановка по состоянию на 16.00 9 октября
参考:Северское направление: ошибаться можно, врать нельзя ч.2
参考:Мапу оновлено!
シヴェルシク方面で登場した視覚的証拠は「ロシア軍によるプロパガンダだった」というのが真相らしい
ウクライナ国防省情報総局はハルキウ州ボルチャンスク市内の部品工場について9月24日「GURの特殊部隊が完全に解放して部品工場をウクライナ軍支配下に戻した」と発表したが、RYBARは8日「ロシア軍が再び部品工場一帯を占領した」と報告。
もう部品工場を含むボルチャンスク市内はほぼ更地化しており、両軍が部品工場の支配にこだわる理由も良くわからないが、GURは9日「ブダノフ中将が部品工場の解放作戦に直接参加していた」「作戦の重要な瞬間に立ち会って直接指揮していた」「これは兵士らのモチベーションを高めるのに役立った」と発表している。
RYBARはクピャンスク方面について「ロシア軍がイヴァニフカ周辺で支配地域を広げた」「ロシア軍がキスリブカから線路沿いにステポワ・ノヴォセリフカ方向へ前進した」「ロシア軍がタバイフカ方向から北に支配地域を広げた」「ロシア軍がクルフリャフカの東で前進した」「ロシア軍がベレストベ方向に前進した」と報告。
ロシウ軍は相変わらずクピャンスク方面でじりじりと突出部を拡大させているものの「オスキル川方向への前進」は止まっており、クピャンスク東市内を含むオスキル川東岸地域は孤立化の一歩手前で踏みとどまっている格好だが、状況的には最後の蓋がいつ閉じられても不思議ではない。
RYBARはポクロウシク・ディミトロフ方面について「ロシア軍がフロディフカを完全に解放した」と報告。
RYBARはヴフレダル方面について「ロシア軍がコンティアンティ二フカからアントニフカ方向に前進した」「ロシア軍がヴフレダルの北で支配地域を広げた」「ロシア軍がゾロタ・二ヴァを占領した」と報告。
DEEP STATEは8日に報告を行っておらず、ドネツク州シヴェルシク方面とトレツク方面で登場した視覚的証拠がDEEP STATEとRYBARの戦況マップに反映されるのは明日以降になるだろう。
追記:RYBARはシヴェルシク方面で登場した視覚的証拠=ⒶⒷについて「ロシア軍兵士がドネツ川沿いの細い森林地帯を通ってフリホリフカ東郊外で国旗を掲げて元の位置に戻っただけ」「ロシア軍がフリホリフカ集落の東半分を占領しているという情報は間違い」「現時点でロシア軍がフリホリフカを制圧するのは不可能」「ヴェルフノカミャンスケで登場した国旗もドローンによって投下されただけ」「フリホリフカもヴェルフノカミャンスケもウクライナ軍が支配している」と報告。
ということで、シヴェルシク方面で登場した視覚的証拠は「ロシア軍によるプロパガンダだった」というのが真相らしい。
追記:DEEP STATEは9日「ロシア軍がドネツク州トレツク方面、ヒルニク・クラホヴォ方面、ヴフレダル方面で前進した」「ザポリージャ州オリヒウ方面のロボティネ付近で敵の前進が明らかになった」と報告。
DEEP STATEはトレツク方面について「ロシア軍がトレツク市内で支配地域を広げた」と報告。
DEEP STATEはヒルニク・クラホヴォ方面について「ロシア軍がツクリネ近郊の線路沿いで支配地域を広げた」「ロシア軍がツクリネ集落の西部分に侵入した」と報告。
DEEP STATEはヴフレダル方面について「ロシア軍がヴフレダルの北で支配地域を広げた」「ロシア軍がゾロタ・二ヴァ集落内に侵入した」と報告。
DEEP STATEはオリヒウ方面について「ロボティネ付近で敵の前進が明らかになった」と報告したが、これは更新してこなかった「ロシア軍の前進範囲」を一気に反映したものだと思われる。但し、DEEP STATEの報告はRYBARが報告した前進範囲を部分的に超えており、昨年夏に奪還したロボティネや周辺の占領地の大半が失われた格好だ。
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※アイキャッチ画像の出典:Головне управління розвідки МО України
早とちりしたり、大袈裟な報告をすることもあるRYBARが否定するくらいだからシヴェルスク方面のウクライナ軍が崩れてる訳では無さそうですけど、川を渡った先の集落に進入されて記念撮影されるほど防衛線に穴がある事は証明してしまったから、次は数十人、数百人による本物の攻撃があるかもしれませんね。
ミルブロガー、シリア情勢で明らかに上から情報貰ってたり、最近だと塹壕見学とかしてて軍に近いのに単なる翼賛スピーカーじゃなくて「何回同じ失敗してんねん」的なキレ方してたりと立ち位置が良くわからない…
Rybarのトップ、ミハイル・ズヴィンチュク(余談ですが、名前からして民族的にはウクライナ人と思われるんですよね)は元ロシア国防省の職員だったはずですし、少なくともRybarは体制とは太いパイプを持っていますね。
ミルブロガーの立ち位置に関して私が推測していることを書くと、ご存知の通りロシアのメディアには報道の自由がほぼありません。政治に無関心な層はそれでも文句を言わないでしょうが、特に若者はそれでは不満でしょう。リベラル派等はともかく、右翼はプーチン大統領に本来近しい存在ですから嫌われたり、海外メディアにアクセスされるのは勿体無いです。そのためガス抜きとしてミルブロガーに限定的とは言え、戦場の現実を報道させているのではないかと思っています。
実際、ソ連やロシアでは公的な場での自由は乏しいものの、裏ではある程度自由にやらせることで動揺を避けつつ、不満蓄積を防ぐという伝統があったそうなので今回もそのような戦略なのではないでしょうか。
日本の2chや暴力団が、情報収集のために、ほっとかれてたのに少し似てるのかなと解釈していました。
戦時中ですから、なかなか不思議なものですよね。
ロシア=ウクライナともに、上層部が程よい加減でグリップしてるのであれば、とても興味深く感じます。
駄目なものを駄目って言う身内も大切な存在ですし。特にロシアのような硬直した国家にとっては。
ただRybar自身もメンツ重視だったり無謬性の側面を出すこともチラホラある。完璧な人間なんて存在し得ないって事ですな。(今回のも損害が出てるならもう少し早く言ってあげなよと。)
ボルチャンスクの工場はロシア軍が撤退してそこにウクライナ軍が入ったとおもったらファブ1500を複数叩きこまれて吹き飛ばされたからなあ
守備兵の大半は吹き飛ばされただろう
ウクライナが積極的に奪還に動いたことが結果的に消耗に繋がったんですかね。。。わざわざブダノフまで出張ったのに、なんともやるせないっすね。
死して屍拾うものなし とはこのことか。
ボルチャンスク、両軍の砲爆撃が激しかったですからね。
市街地は廃墟ですが、ロシア軍がボブチャ川まで抑えたいというこどてしょうか?
ヴフレダル陥落により、南ドネツクも動き出しているように見えます。
泥濘期〜冬季に向けて、全戦線どういった動きになるのか注目したいと思います。
アメリカ大統領選挙、ブックメーカーが参考になると言われていますがどうなりますかね。
イスラエル情勢も、沈静化の兆しがないですし…
骨材工場を取り戻そうと躍起になり喜び勇んで入ってたウクライナ兵が見事にODAB-9000を壮大に喰らって全員ぶっ飛んだんでしょうか?ウクライナ軍が苦しくて撤退するときに用意う「下がりながらキルゾーン()にロシア兵を誘い込みすりつぶす」みたいな勇ましい発言がそのままブーメランで飛んでったんでしょうかね。それならこの取った取られたも納得。とにかくハリコフは情報線ばかりでイマイチわかりませんね
サーモバリック弾だったのは確かかもかもしれませんが、大型爆撃機が必要になるソレはないと思われます。
ちなみにODAB-9000という形式自体が存在しないとJSF氏が主張していました。
ゾロタ・二ヴァに関してはウクライナ寄りのOSINTであるPoulet volantもロシア軍が占領したとジャッジしていましたから、かなり確度が高い感じでしょうし、おまけにチャシブ・ヤールでも市内でロシア軍が前進した可能性が高いと報告していましたね
おまけにウクライナ軍はクルスクに対し先月末に虎の子の第1独立戦車旅団を投入していましたが、今回新たに第47独立機械化旅団と第41独立機械化旅団、第17独立戦車旅団を増援として送り込んだとの話も出てきていますけど、この期に及んで本当に何を考えているんでしょうな…
国境の目の前にあるスジャの攻略だけで1週間以上かかった時点で戦略的大失敗が確定し、加えてコレネヴォの奪取に失敗したことで最低限の目標すら達成できる可能性が潰えた以上、幾ら精鋭を投入したところでどうにもならないでしょうに
情報ありがとうございます。
ゼレンスキー大統領が、勝利計画にクルスク州の占領地確保を含めていましたが、訪米後もビデオ演説で触れていました。
戦力投入の情報が事実であれば、ゼレンスキー大統領=大統領官邸が、政治主導でクルスクに戦力投入を続けていく兆候かもしれませんね。
第47機械化旅団は激戦続きであり、何らかの補充はあるのでしょうが、部隊の中身はどうなっているのでしょうね…。
(2024年10月8日 ウクライナ ゼレンスキー大統領 ロシア越境攻撃続ける考え強調 NHK)
ヒルニク・クラヒフカとか、どうするのかな?
下手に部隊を置いて、クレミナバルカ・ヴォズネセンカとか取られたら、シャレにならないからな。
部隊をひきたいところだけど、引いたらロシア軍がドンと取るわけだし。
プーチン10月1日厳命説の副作用が出てないか?
未だにクルスクに増援送ってるそうですからね
防空のない敵中に孤立したところに
だから森林地帯などに隠して運用してるようです。
落葉してきたらどうなるのかなと、それとも全部針葉樹なのかな?
「ブダノフ中将が部品工場の解放作戦に直接参加していた」
ブタノフ中将が通常の戦闘に関わるのは驚いたな。GURの特殊部隊が部品工場で戦ったから当然か。もしかしてプーチン大統領の暗殺計画を阻止されたから特殊部隊が暇してたのかな?マリでの一件とか、モスクワのテロとか、ブタノフがまた何か企んでるのかと心配してたけど、通常の戦闘に関わるくらい手持ち無沙汰で一安心したゾ!
最近はゼレンスキー氏との不仲が噂されていて更迭説が浮上してます。
ここらで国民ウケする成果を出しとかないと再就職に響くのでは。
ウクライナの唯一残された勝ち筋は「ロシア軍の継戦能力がなくなるまで粘ること」なんだけど、アウディイウカ陥落から、要塞ですらも今までとは違ってあっさりと落とされてしまうぐらい日々悪化している前線の状況を見るに「ウクライナ軍の方が、特に兵士の数の枯渇による継戦能力がなくなる方が早そう」と評価するのが妥当。
クルスクやチャシブヤールやディミトロフ&ポクロウシクにはウクライナ軍の人員物資をつぎ込んでるから、ロシア軍を抑えられてるけど(そこでさえもロシア軍に押されてるけど……)他の戦線はどこもかしこもボロボロだから。
せめて一つだけでも押し返せてたり前進したりしてれば、それでも大勢に影響はなさそうでも、勝てるかもしれないという希望もわいてこないこともないだろうけど、相手の守備が手薄だったクルスクでも普通に押し返されてて、それすらも難しくなってしまってるし……
「逃げるが勝ち」という手が残っています。
ゼレンスキーと政府・軍の高官が亡命して、亡命先で「自由ウクライナ臨時政府・自由ウクライナ軍」を旗揚げして、「ロシアは我々を滅ぼせなかった、我々は不滅でありロシアの野望を挫いた」と宣言すれば。
それからNATOは、「フィンランドとスウェーデンがNATOに加盟して、我々は強くなった、ウクライナのおかげだ」と宣言。
負け犬の遠吠えに聞こえるとしたら、たぶん気のせい、ということで。
>「ロシア軍の継戦能力がなくなるまで粘ること」
そのためには、ロシアの継戦能力をウクライナが上回る必要があります
当初、西側は、西側の兵器性能は露軍とは比較にならず、少数でも露兵器を圧倒できるし、西側の支援はほとんど無限なのに対し、ロシアの経済力では兵器供給が間に合わずすぐに底をつくし、侵略を受けている側のウクライナ人の戦意は衰えることなく、逆にロシアの民意は無益な戦争に耐えられないという前提のもと、ロシアが諦めるまで粘るという戦略を組み立てました
今や、そのすべての前提が完全に崩れ去っています
ロシアは巨大な資源国であり、高い生産能力を持ち、人口で数倍上回り、兵器は強力でウクライナに多大な損害を強い続け、国民のプーチン支持は堅固で体制が揺らぐ気配は微塵もありません
さて、どうやってロシアの継戦能力がなくなるまで、ウクライナの継戦能力を保たせますかね
旗が立ったのはウクライナ軍が要塞としている村の背後に位置する無人の村でした。ロシア軍支配地からウクライナ陣地を回り込んで行くには危険な森の中を隙間を縫うように何kmも移動する必要があります。当然道など一切なく、徒歩以外で行く手段はないため、そのまま占領してウクライナ軍陣地への補給を遮断するどころか、自分たちがいつドローンに見つかって孤立するか分からないような命がけの旗上げだったそうです。
正直、現地司令官の功名心を満足させる以外の効果は殆どなく、RYBARはそこまで無理してうそをつくなといっています
>正直、現地司令官の功名心を満足させる以外の効果は殆どなく
偉大なるゼレンスキー閣下の自尊心を傷つけるという効果だけは絶大にありそう。
こうして翌日には真相が伝わってくるレベルのプロパガンダであっても、インスタ映えばかりを気にして軍事行動を行う世界唯一の指導者殿には、効果覿面かと。
シヴェルスク方面軍に、顔を真っ赤にした大統領からふざけたロシア軍への攻撃命令が飛んでくるかまでは分かりませんが。
問題は現地司令官があたかも攻勢が成功したかのように”ロシア軍本部”へ報告していることです
つまり身内にも嘘をついたのです
実際に、ロシア軍は公式声明でヴェルフノカミャンスケを開放したと発表してしまいました
RYBARはこのようなことが続けば、ロシア軍全体の作戦方針(補給の優先順位や空軍援護)にも影響を与えあると非難しています
また、西側諸国でも”ロシア軍、重要拠点を占領と発表⇒実は嘘でした。苦境のロシア軍、苦し紛れに嘘の戦果を乱発”みたいな見出しで、ロシア軍が苦境であるため苦し紛れに嘘を流しているという論調で報道されかねない(実際、過去にされている)ので、信用を無くすという意味でもマイナスの方が大きいと思います
功名心はともかくとして、とにかく成功したことには注意を払うべき。
秋になりまして気候も良くハイキングや遠足のシーズンですからなあ。
普通にドローンなどで偵察ができていて戦力分布がわからないと出来ませんから密度がスカスカなのでしょう。