ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは21日「ロシア軍がヴェリカ・ノボシルカ方面で5km以上も前進した」と報告していたが、ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEも22日夜「ロシア軍に防衛ラインの脆弱さを察知され突破を許した」と報告した。
参考:Мапу оновлено
参考:Ворог проводить штурмові дії на Велику Новосілку та Роздольне
参考:Высадка в Ильинке, рывок на Времьевском направлении, штурм Курахово — сводка за 22 ноября
参考:Александро-Калиновское направление: городские бои в Дзержинске и контратаки ВСУ в районе Леонидовки обстановка к исходу дня 22 ноября 2024 года
信用できない防衛ラインとは領土防衛隊である可能性が高い
DEEP STATEはスバトボ・リマン方面ゼレベツ川沿いについて「グレーゾーンがペルショトラヴネヴェからコンパキ方向に伸びた」と報告、視覚的にもロシア軍兵士がコンパキ集落内=Ⓐで国旗を掲げる様子が登場。
ステルマキフカ~ミャソジャリフカ~アンドリエウカの渓谷ラインはオスキル川方向に前進を試みたロシア軍を1年以上も阻止してきたが、10月上旬までに崩壊し、アンドリエウカ方向に突破したロシア軍はヴィシュネヴェからペルショトラヴネヴェに前進し「オスキル川沿いのボロバ方向に向かうのか」「そのまま南下するのか」に注目していたが、コンパキ方向に前進したためゼレベツ川東岸よりも標高が高いゼレベツ川西岸沿いを迂回される可能性がある。
このまま南下されればゼレベツ川西岸沿いの防衛陣地は背後を突かれるため、ポクロウシク方面ヴォブチャ川西岸沿いの高台陣地を短期間で失った時と同じ状況になる恐れがあり、これを避けるにはロシア軍の南下をコンパキ周辺で絶対に阻止しなければならない。
DEEP STATEはトレツク市内について「ロシア軍がトレツク市内ザバルカ西地区まで支配地域を広げた」と報告、ウクライナ側視点として初めて「ロシア軍支配地域がシャフタリブ通りを越えた」と認めたことになり、ジェルジンスキー鉱山南地域の状況は急速に悪化している。
因みにRYBARはザバルカ地区の評価を大幅変更した理由について「今月13日までにザバルカ西地区に保持していた陣地を放棄しなければならなかった」「17日までにザバルカ地区南部分の陣地を再占領し、乳製品工場付近の森林地帯からもウクライナ軍を追い払った」と説明したが、トレツク市内の状況については「ロシア軍側の兵力が完全に不足している」と述べており、この規模の市街戦に必要な戦力が足りないらしい。
DEEP STATEはポクロウシク・ディミトロフ方面について「ロシア軍がペトリフカとユリウカの間でプスチンカ方向に前進した」と報告。
この方面の戦闘は決して静かというわけではなく「ほぼ毎日」と言っていいほど前線の変化が確認されているが、ロシア軍の前進方向はペトリフカ周辺かセリダブ周辺に限られており、この後に紹介する南ドネツク方面やヴェリカノボシルカ方面と比べれば変化の規模はささやかだ。
DEEP STATEはクラホヴェ・ヴフレダル(南ドネツク)方面について「ロシア軍がヤスナ・ポリアナの北で前進した」「グレーゾーンがロマ二フカ北郊外まで伸びた」と、RYBARは「ロシア軍がイリンカ北郊外に到達した」と報告。
ウクライナ軍が保持するポケット内(カテリニフカ~ウスペニフカ)の範囲は急速に縮小しており、北と南からの圧力を受けて西=ウスペニフカ方向に押し出されるのも時間の問題だろう。
DEEP STATEはヴェリカ・ノボシルカ方面について「ロシア軍が攻勢を開始し戦術的成功を収めた」と、DEEP STATEはRYBARは21日夜「ロシア軍がヴェリカ・ノボシルカ方面で大きく前進した」と報告し、RYBARはロシア軍の攻勢について以下のように述べていた。
“先週末に始まったヴェリカ・ノボシルカ方面の攻勢結果を話せるようになった。ロシア軍はヤスナ・ポリアナとシャフタールからロズドルネ方向に大きく前進し、幾つかの森林地帯と陣地が支配下に入った。第40海軍歩兵旅団と第5戦車旅団はロズドルネ郊外に到達し、第139戦車旅団も集落を北から迂回してT-0518にほぼ到達した。南東の陣地は特に苦労することなく占領したが、幾つかの陣地でウクライナ軍が必死の抵抗を見せている。さらにロシア軍はT-0510に沿って5.5kmも前進してヴェリカ・ノボシルカ郊外に到達した”
DEEP STATEも22日夜「ロシア軍がロズドルネ郊外に到達した」「ロシア軍がロズドルネの南方向に前進した」「ロシア軍がO-0515沿いにヴェリカ・ノボシルカ方向へ前進した」「ロシア軍がT-0509沿いにヴェリカ・ノボシルカ方向へ前進した」「ヴェリカ・ノボシルカ東郊外から3km地点にロシア軍兵士が取り付いた」「ウクライナ軍の防衛ラインはあまり信用できるものではなかった。これをロシア軍も察知して別方向に投入予定だった予備戦力を素早く転用してきた」と報告。
DEEP STATEが更新した戦況マップの「ロシア軍支配地域」の範囲はRYBARの報告に近づき、グレーゾーンを含めた範囲なら「ほぼ一致している」と言っても過言ではなく、ロシア軍がヴェリカ・ノボシルカ方向に突破したのは事実だ。
因みにkyivIndependentも11月5日付の記事の中で「ロシア軍の成功はウクライナ軍の弱点を的確に狙い撃ちしてくる。この問題は南ドネツクで特に深刻で、ロシア軍が最大の成果を上げているのは領土防衛隊が守っている地区だ。クラホヴォ方向で戦う将校も『これらの部隊は撤退すると罰せられるため報告なしで陣地を捨てる』『彼らが所定の陣地を保持していると報告しても、実際にはロシア軍に乗っ取られているため我々の部隊は孤立することが多い』と述べた」と報じており、信用できない防衛ラインとは領土防衛隊である可能性が高い。
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※アイキャッチ画像の出典:ANNA NEWS
>これらの部隊は撤退すると罰せられるため報告なしで陣地を捨てる
サラッと言ってるけど、これかなり士気が低下しているのでは……そもそも撤退させない軍もアレですが
領土防衛隊なのに、もう領土を防衛する気が無くなって来てる
実際戦線整理して、大都市を要塞化してライン作った方が遙かに犠牲は少なそうだ
その大都市を要塞化する能力と人員が不足してきてるのが今のウクライナ軍なのではないでしょうか?
もう、天然の要害であるドニエプル川西岸とかに移動した方がマシな気が・・・
確かに……
もう自然の大障壁であるドニエプル川を利用して戦線構築し直した方が、少なくとも兵士に取っては安心でしょうね
死守って言っても、「増援が来るまで死守しろ」と「増援来ないけど、死守しろw」じゃ、意味が違うからな。
しかも、他の部隊が死守しないのがバレているから、包囲待ちにしかならない。そりゃ、逃げるよ。
ロシア軍はクルスク序盤で戦闘ヘリ導入して時間稼ぎしたみたいだけど。塹壕戦と言っても、機動力のある予備戦力は重要なんだなと思う。ウクライナ軍はクルスクに使って・・案の定だけだど。
>領土防衛隊なのに、もう領土を防衛する気が無くなって来てる
組織の名称は領土防衛旅団ですけどだいぶ前から遠隔地への展開もされています
ベリカノヴォシルカ南西に展開する第127領土防衛旅団などはハリコフの部隊ですし
領土防衛隊は動員兵で構成された部隊で戦えば戦死濃厚で撤退すれば罰せられるのであれば
戦線放棄するしかないのでしょう。
ウクライナ軍は南側からの侵攻を想定して防衛ラインを構築していましたが、東側からの攻勢は想定しておらずロシア軍に簡単に突破を許しました。ロシア側がウクライナ側の弱点を的確に見抜いてきています。さらには別方向に投入予定の予備戦力を素早く転用してきており、ロシア軍は柔軟に対応してきています。ロシア軍が進撃してウクライナ軍が後退続きなのも納得ですね。
まさに仰る通りです。
アウディーイウカ陥落からガタガタになっていたように、ヴフレダル陥落前のアプローチ~ヴフレダル陥落後が南ドネツクのターニングポイントに感じます。
ロシア軍の犠牲がよく言われますが、(方法が微妙な時はあるものの)攻撃目標としての正統性もあったのでしょうし。
ウクライナ軍も、過酷な砲爆撃・粗末な陣地もある中で、長期間ローテーション不足でよく守り抜いてきたなと感じています。
あえて細かく指摘しませんが浮くに優しいですね?(ロシア好きなの)
自分が、一般庶民だからですかね。末端として、現場に駆り出されるかもしれないですし。
両軍ともに、現場の前線歩兵は、奮闘しているなと感じていますよ。
DEEP STATEとRYBARのマッピングは多少の差異が出ても最終的に収斂していくので、両者を比較して分析する方法は有用ですね。
いつも大変参考にさせて頂いています。
ただ、DEEPSTATEは事態がウ側不利な時、たまになかなか認めない悪癖があるため、管理人さんのマップが一時的に非現実的になることがあって困ります。
具体的には今だとクピャンスクですね。工場地帯各所でずっと激戦が続いているのに、最初の報告で、ロシア軍の攻撃はうまくいかずに掃討しているとか言っちゃったのを糊塗するためか、いつまでも細いグレー線を一本伸ばしたままです。
クラホヴェでも第三学校と後方はつながってないとか言っちゃったせいで後方が長い事グレーでした。そこから逆方向にロシア軍が前進しちゃったのでさすがに修正しましたけど。
チャソフヤール東南の運河の向こう側の支配地域もかなり前から実体がなかったでしょうが、今も広大なグレーゾーンを表示しています。
Ryberが更新してくれない時に、こういうことされてると困るんですよね。。
クピャンスクの細い線は無言修正でいいから早くなんとかしてほしいものです。
親ロシアのウクライナ人ミルブロガー(この分類が正確かは分かりませんが)が述べていましたが、長らく南部戦線にはウクライナ軍の大規模な拠点都市があり、ロシア軍の北進を阻んだ上で反転攻勢の拠点として使われた四つの都市がありました。ウグレダル、ヴェリーキー・ノヴォセリカ(ヴェリカ・ノヴォシルカ)、グリャイポレ(フリャイポレ)、オレホヴォです。
ウグレダルはすでに陥落し、これは南ドネツクのウクライナ軍に壊滅的な影響をもたらしました。それに伴いヴェリーキー・ノヴォセリカは陥落しつつあります。年内にも落ちるかもしれませんね。クラホヴォも落ちれば、南ドネツクのウクライナ支配地域に都市と呼べるものはなくなります。地図を見れば分かりますが、まともに抵抗できそうな都市が全くありません。西方にはドニエプロペトロフスク州まで行き、さらに進んだポクロフスケ(グリャイポレの北)まで畑と村しかないので、弱体化したウクライナ軍の防衛は困難を極めるでしょう。
2025年にはロシアは恐らくグリャイポレとオレホヴォの占領に取り組むと考えます。これが達成されればクリミア回廊は恒久的に安全となり、更にはザポロージェへの前進が可能となるかと。すでにこの方面でロシア軍は増強され砲撃回数も増えているようですね。また、ここを守るウクライナ軍は新設の100番代旅団と領土防衛部隊が中心です。精鋭部隊は反攻作戦で消耗したりクルスクに送られたりしました。
ザポロージェへの前進についてですが、ザポロージェは大都市ですがドニエプル川に面しているため補給線を切断されやすい特徴があります。今年ウクライナ軍が被った消耗と支援の先細りを考えれば来年中にザポロージェの戦いが始まっても驚きませんね。とは言ってもクラマトルスク方面が優先された場合は再来年までずれ込むかもしれませんが。都市が一旦包囲されてしまえば市街戦は比較的短期間(とは言っても数ヶ月にはなるでしょうが)で終わるでしょう。願わくばマリウポリやバフムートほど壊滅的にならないことを願います。
また新しい地名が俺らの頭は慣れない名前に大変です。
そしてそれをやってる管理人さんもご苦労様です。
Google Mapで調べても名前が違ったりして分かりにくいので助かります
戦線放棄した兵士や脱走兵は、その後どのような生活を送る事になるのだろうか
そのまま逃亡して帰って来ないのでは?
割と自宅に戻ってるそうですよ。
脱走兵の逮捕はMPの仕事なんですが、脱走兵が多すぎて摘発が間に合ってないのがかなり前から問題になってますね。そしてどこも重度の労働力不足なので、しれっと元の職場に戻っても周りの人は見て見ぬふりだそうで。
脆弱な部隊が守備しているのがバレると言う事は
1、ドローンなどによる偵察
2、威力偵察の実施と分析
3、ウクライナ側からの内通や通報
だと思います。ただあまりにも的確に弱い所を突いているように感じるので3のウェイトが大きい気もします。
逃亡兵士も50000とかシャレにならない数ですから前線は軍隊として機能不全かも知れません。
しっかりと訓練を受けてきた古参の兵員の比率が減り、新たに送られてくるのは50~60代の訓練一ヶ月未満みたいな動員兵ばかり
しかも前線に新兵が来たら24時間ドローンで身動きは取れないし砲撃では撃ち負けて、一方的にFAB滑空弾とか落とされる
普通に軍隊としての機能不全じゃないでしょうか?
むしろ、ウクライナ軍は1000日以上も良く頑張ってる方だと思う
反転攻勢とかクルスク侵攻とかしなければもっと粘れたはず
ウクライナ軍、仰る通り、よく頑張ったと思います。
毎週800発近くの爆撃、大量の砲撃を、粗末な陣地でも受け止めている訳ですから過酷な環境だなと…
ロシアの目的がウクライナ壊滅ではないというのも大きいかと。
ウクライナ軍を戦闘不能にしたいというのはあっても、基本的には取り込む対象なので占領地は重機が入って解体や再建が始まってます。
ウクライナでは「住民の帰還場所を略奪し、破壊し、奪っている」という報道がされていますが、
流石に砲撃受けてかろうじて躯体残っているマンションやビルに戻るつもりの住人はいないでしょう。
最近の敗走続きはクルスク侵攻しているのを見て「あきらめた」兵士たちが安全なうちに撤退しているのが大きいと思います。
ロシアが前線で戦闘をして前進しながら、遥か後方の占領地域では、インフラ再興工事とか進めてるという国としての体力と方向性の差を見せつけられてますね
そりゃ際限の無い人手不足にもなるわって感じ
一方のウクライナが多額の援助を受けつづ戦時経済化してるのにGDPマイナス30%(2023年)で今年はもっと落ちそうな状況なので戦況以上に何もかも苦しいところでしょう
ロシア側に逃げてる住民もけっこう居そう
逃亡兵士、又は逃亡予定の兵士の一部が情報提供しているのでは?撤退の許されない過酷な環境で「情報提供すれば命は助ける」と言われればかなりの魅力でしょう。
いつの間にか陣地が乗っ取られているパターンなど、そういう事例がありそうな雰囲気だと思いました。
南ドネツク防衛、ガタガタになっていますね。
ウクライナ軍の領土防衛隊に、厳しい任務を望むのは過酷な話で、機械化旅団などが打撃部隊として援軍に駆け付けられたらえよかったんですけどね。
クルスク侵攻に、ウクライナ軍が追加投入しているという情報もありますから、厳しい情勢だなと感じています…
クラホヴェ方面の攻勢が今日はマシなことからも、DSの「別方向に投入予定だった予備戦力を素早く転用してきた」と言う話に信憑性を与えますね。隣合う戦域だから転換も早いこと。やはりブフレダール陥落は痛すぎました。
何と言うか相手のアラを見つけてから、兵力集めて大攻勢までが早すぎませんかね。ロシア軍って官僚組織的な割には柔軟だな…
連隊や旅団単位で動くことの多かった2022年頃に比べ、大隊、中隊単位で動き、小隊や分隊単位ですらも動くにようになるにつれ、現場の裁量権が上がっていったという話を聞きます。
流石に、人事や補給部隊は官僚組織的に動かざるを得ないでしょうが、バイク部隊、ドローン部隊などの運用は相当に柔軟で戦力集中が早くなった印象があります。
ロシアの戦場でのレベルアップ速度、もはや恐怖の域ですよね。
兵士の数も少ないし、フル充足編制師団より、半充足旅団作って、ついでに旅団もフル充足とそれ以外で分けようぜ(BTGの初期のロシアの考え)
→グルジア紛争で使えた、これ良いじゃん
→歩兵が足りないけど、PMCや現地兵使えば何とかなるだろ(2014ドンバス紛争)
→権限委任は良いけど純粋に兵士が足らん、やっぱりフル充足!(2022ウクライナ紛争)
→装甲車はドローンの的、なら部隊を細かくせな。やっぱり時代は裁量分権!
→小部隊浸透ってめっちゃ効く!それなら、尖兵は大隊クラスの戦域内で小部隊はある程度の裁量権与えたほうがいいな!
とばかりに、末恐ろしい速度でレベルアップして、戦術も巧妙化してますね……
陸軍国の横綱相撲を見せられていますね
一国の軍隊が改革する速度としてはあまりに速すぎますから、非正規戦向けの構成を取りつつも、常にNATOを睨んで正規戦向けの再編に備えていたのかもしれません
米軍も現在師団中心編成への再編を計画していますが、2030年頃までかかる見込みです
一周回って大隊戦闘団に戻ってきた
ただし補給はマシマシで部隊休養もちゃんとせなあかんぞ!
みたいな余裕ある適応って感じですかね?
必ずしも優秀な部隊ばかりでは無いんですが。南部戦線は上級指揮官がHIMARSを撃ち込まれて死にまくったせいか、結果として若くて優秀な指揮官に代替わりしているようです。
そしてあのエリアの指揮のスタイルを観察すると、今はドローン観測による「リアルタイム指揮」をやってますね。モニタに上空からの映像を映して、それを見ながら各部隊に指示を出してます。もうほとんどRTSゲームをプレーしてるみたいな感じです。
なので、砲撃支援なんかは現場からの要請を待たず、上からドローンで見てる指揮官が適宜砲兵に指示出してますね。
あれは強いですよ、歩兵から見ると「進行方向の敵陣地に、何もしなくても自動的に戦況に合わせてタイムリーに砲撃やFPVドローンが攻撃を加えてくれる」みたいな感じです。
周辺の警戒も索敵もドローンがやってくれますし。あれは歩兵は心強いでしょうね。
西側も恐らくこのやり方を真似ることになるでしょうね。
いくら西側の通信技術が優れていても、前線兵士の視点よりは上から俯瞰した方が状況を掴みやすい(どちらもあれば尚良いが)、それをほぼ民生品のFPVで出来てしまうのだから勝てっこない。支援にしても混乱した前線の観測員よりはFPVを通じて眺めてる指揮官の方が正確に座標も掴めるのは明白。今後砲兵部隊の前線観測員はFPV必修とかになるのかな。
米軍の特殊部隊は衛星通信まで使ってこの手のリアルタイム作戦指揮を地上のどこでも実施出来る能力を実現してますね。
が、あれは特殊部隊の特殊作戦用であり。
一般部隊までは落とし込まれてはいないですね。
一般部隊ではタブレットに戦況図をリアルタイムで描画するあたりのデータ共有です。
どちらが良いとも言い切れませんが、上意下達のロシア軍と情報共有を重視するアメリカ軍それぞれに最適な方法を民生品(FPS、タブレット)で実現する手法は流石両軍だなと。
個人的には両者を折衷して、司令部がFPVや砲兵を指揮しつつ、FPVを元にタブレット戦局図を書き換えて前線と共有するのが良いかと。
前線から報告を上げるのは難しいですが、前線に情報を共有した方が臨機応変に対応できますし。
ロシアの将校はFPVが記録した動画を通じて、上級司令部までウクライナ軍前線の惨状を正確に把握出来てる一方で、ウクライナの将校は上に行くほど雪だるま式に膨らむ嘘報告通りのお花畑な前線しか把握してないと…
そりゃ負けるだろうな。
ロシア軍は自分達の構築した陣地をFPVで確認してるらしいが、ウクライナ軍も毎日の進捗をFPVを通じて将校内で共有した方が良いだろうな。FPVの量産に成功してるんだから、運用の幅も広げりゃ良いのに。
>>→小部隊浸透ってめっちゃ効く!それなら、尖兵は大隊クラスの戦域内で小部隊はある程度の裁量権与えたほうがいいな!
これが出来るのは、現場の創意工夫や実践を経たレベルアップのようなちゃちいものでは無いのが恐ろしい。
裁量権を与えられて的確に指示を出せる下士官や尉官を戦前からしっかり育成していないとこんな真似はできない。腐ってもかつてはアメリカと世界を2分した軍事大国だからこそなせる技。
トランプ
いや、信用できない呼ばわりは流石に酷すぎでしょ
そもそも2線級の防衛用の部隊なわけだし
ロシア軍だってストームZと国家親衛隊だけでザボロジェ守れなんて言わないでしょ
そんなに死守して欲しいならTDFの編成まともにしてやれば?
せめて支援系だけでもつけてやりゃいいのに
確かに二線級なのに、軍上層部の怠慢でロシア軍の正面に立たされてるのは可哀想なんですが、せめて報告は正直にして欲しいところです。軍上層部もロシア軍が迫ってると認知出来なければ精鋭を呼ぶことも出来ないので悪循環が起きてしまいます。
正直に報告しても報われないし、「損壊した自分達を後退させてくれる増援・撤退支援」も来てくれないから、こうなっているのではという気が…
正直に報告すればなんとかなるものを報告しないならばまだ処罰も残当…なのでしょうけれども。
そんな雰囲気も合わせて軍上層部の怠慢以外の何者でもないでしょうね。本当に軍上層部は大作戦練る前にお互いに崩れきった信頼関係をどうにかしないと戦争にならんでしょ。
どれだけ苦境に陥っても上級司令部は何の手当もしてくれないとあれば責任ある立場にない兵下士官は自主退役といった保身を図るのは道理
そして部下を勝つ見込みがない死地に追いやる良心の呵責に耐えられなくなった前線指揮官は自害するのです
第123領土防衛旅団第186領土防衛大隊指揮官イゴール・フリブ中佐のように
ウクライナの高官が、ロシア軍がクルスクに部隊を引き抜いたせいで、ヴェリカ・ノボシルカの攻勢がこの程度ですんでる。って言ってクルスク侵攻をまだ評価してる。
えっ…
ウクライナの諜報機関の推定ではロシア軍は58万人なそーな(クルスク含む)
本当かどうかは別としてやっぱロシアも兵力が不足気味なのは事実でトレツクぶち抜きは厳しいもんがあるんだろうなと。
ロシアも駄目な攻勢を仕掛けて無意味に損害を負ったりと苦しい点があるのでしょう。
ウクライナの兵力も損耗により減ってはいますけど動員した人数を考えると流石に同程度の数は居そうですし。
露軍が投入している数は、露側から漂ってくる数字でも60万以下だから58万は良い所でしょう。徴兵も含めて総兵力は140万弱なので実際は40~50万程度かな。まあ、国境警備隊のような軍ではないが軍並みの部隊が別に結構な規模であるようでややこしいですけど。国内のクルスク辺りでは彼らも結構な規模で投入されているようですね。
ウ軍の方は60万くらいいるかは疑問。今年4月の時点でのウ側発表で46万ですから。その後、月に2~3万の動員を掛けたのですが、損耗が月に6~7万出ている模様(露側発表。ウ国会議員が月に千人の損耗とバラした頃、露側は700人と言っていたのでそこそこ信用できそう)。今も3か月で16万の緊急動員だの、50万動員だの言っている様子から見て、残存兵数の実相はいいとこ20∼30万くらいではないか。
従って現場指揮官が”兵力比は1:6~8”というのも当然の状況でしょう。そして22年頭に部隊にいた将兵はほぼほぼ部隊には残っていないでしょうね。
ですから、プーチン&露軍幹部が損耗を嫌がって進撃を急がないのでウ軍がそこそこ保っているように、そこそこの数が残っているように見えるということでしょうね。
緒戦の頃から警鐘が鳴らされバフムトの頃には嘆きになっていましたが、いくら戦っても日に日にロシアの兵力が増えていくのはウクライナにとって絶望的なものがありますね(そしてその絶望感がクルスクへの逆侵攻に…)。
2022年秋から兵力増強を始めたロシアは2023年からウクライナ入りする数がモリモリ増加し続けていますが、1年前プーチンが「62万人」だと発言した時にウクライナ側は「45万人」と主張(西側分析でも同程度)しています。が、この頃にはもう東部の兵力は拮抗していたそうで。そして2024年春にロシア軍が推計50万を超えてくると攻勢が始まり戦況が一気に傾きはじめているので、ウクライナが対応可能なロシアの侵攻兵力限界こそが「45万人」だったのでしょうね。
蛇足の妄想ですが、当時ウクライナ側の前線兵力が30万くらいだったはずなので、1.5倍差までは跳ね返せる想定なのかな。
日本人義勇兵のgangsta氏の体験談ですが、
訓練キャンプを卒業してきた新兵がメディキットの使い方も分からないけどドラッグは使える。何処で手に入れたんだと聞いたら訓練キャンプに売人がいるとか。
2022年でコレだったらしいので今はどうなっているのやら
自分は活躍している。周りは問題だらけだ。なんて言ってる人の文学にいかほどの価値があるのかと。
ミリタリー系のサイトで実戦経験者の体験談を文学とはたまげたなぁ
クラホボはもう無理だな、コンチノプールまでとれらるのは一月くらいか?
ゼレンスキーの地元までだ通されそう