DEEP STATEとRYBARは30日夜「ロシア軍が東部戦線の様々な方向で前進した」と、特にDEEP STATEはクピャンスク方面ドヴォリチナ方向について「敵がオスキル川西岸に第二の足場を形成した」「ロシア軍がオスキル川を渡河してドヴォリチナの南に足場を築いた」と報告した。
参考:Мапу оновлено
参考:Кацапи на човнах форсували Оскіл ще й біля Масютівки
参考:Времьевское направление: освобождение Раздольного и продвижение в районе Урожайного обстановка к исходу 30 ноября 2024 года
オスキル川東岸の砲兵戦力で西岸の一定範囲をカバー可能なため、ロシア軍は本気でドヴォリチナ占領を目論んでいるのかもしれない
DEEP STATEはクピャンスク方面ドヴォリチナ方向のオスキル川沿いについて24日夜「ロシア軍がドヴォリチネからボートでオスキル川を渡河し西岸に上陸した」「これは写真撮影のための渡河ではなく我が軍の陣地を占領したのだ」「敵があぶり出されて元の場所に戻ることを願っている」と、RYBARも25日夜「ロシア軍がオスキル川を渡河したというニュースがある」「2023年5月も同じような作戦が行われたものの対岸の橋頭堡を維持できなかったため短期間で撤退した」「再び同じ物語が繰り返されているようだ」と言及していたが、オスキル川西岸の足場は拡大中だ。
DEEP STATEは26日夜「ロシア軍がノヴォムリンスク集落に侵入した」「ロシア軍がオスキル川西岸の足場を広げた」と報告していたが、30日夜「敵がオスキル川西岸に第二の足場を形成した」「ロシア軍がオスキル川を渡河してドヴォリチナの南に足場を築いた」「ロシア軍がドヴォリチナの南に要塞を築こうとしている」「ロシア軍がノヴォムリンスク近郊からフィホリフカに前進を試みたが失敗した」「状況は厳しいがウクライナ軍が状況の安定化に努めている」と報告。
DEEP STATEが更新した戦況マップではクピャンスクとドヴォリチナを結ぶP-97までグレーゾーンが広がっており、どうやらロシア軍はドヴォリチナの南にある比較的大きな森林地帯に取り付いたようだ。重装備をオスキル川西岸に運びこむのは難しいと思われるものの、オスキル川東岸の砲兵戦力で西岸の一定範囲をカバー可能なため本気でドヴォリチナ占領を目論んでいるのかもしれない。
DEEP STATEはクピャンスク方面クルフリャフカ方向のオスキル川沿いについても「ロシア軍がロゾヴァ方向に支配地域を広げた」と報告した。
DEEP STATEはポクロウシク・ディミトロフ方面について「ロシア軍がジョフテ周辺で支配地域を広げた」「ロシア軍がプーシキン集落内と周辺で支配地域を広げた」と報告、ジョフテ周辺ではグレーゾーンがノヴォプスチンカに迫っており、全体的にはT-0515方向に前進するロシア軍を止められない状況だ。
ロシア軍がT-0515に到達するとポクロウシクとクラホヴェ間の移動が複雑になり、ノボトロイツケ周辺まで前線を押し上げられるポクロウシク炭鉱が大砲の砲撃範囲に入ってくるため、国内のコークス生産が絶たれるというシナリオが現実味を帯びてくる。
ウクライナ国内で唯一「コークスの原料に適した歴青炭」を産出するポクロウシク炭鉱の価値は高く、農業に次ぐ外貨獲得手段の製鉄産業にとってコークスの国内供給が止まると輸入に切り替える必要があり、この物流を構築するのに年単位の調整が必要で、さらにコークスの輸入はコスト増を招き「ウクライナ産鉄鋼の競争力が低下する」と言われている。
ロイターの取材に応じたウクライナコークス協会のアナトリー・スタロヴォイト会長も「昨年はポクロウシク炭鉱が供給する石炭で約350万トンのコークスを生産した」「もしポクロウシクを失えば石炭をどこから入手すればいいのか」「海外から海路で石炭を入手するのは容易ではない」と、ウクライナ製鉄協会のオレクサンドル・カレンコフ会長も「黒海に面した地域には水深が深い港が幾つかあるものの、軍事的リスクに加えて港湾施設が輸入用ではなく輸出用に作られているため大量の石炭を輸入するのは難しい」と指摘。
一部の製鉄企業はポクロウシク炭鉱の喪失に備えて備蓄を始めているものの、製鉄産業界の関係者は「石炭の輸入は生産コストの上昇に繋がって市場競争力を低下させるだろう」と予測、ウクライナメディアのRBC-Ukraineも21日「ポクロウシク炭鉱では最大1万人が働き年間800万トンもの石炭が供給してきた。現在でも炭鉱で約6,000人が働いているが、ロシア軍が街に接近しているため労働者の数は大幅に減少している。ウクライナの輸出額に占める鉄鋼の割合は1/3だったが、ポクロウシク炭鉱が失われれば生産量は半減するだろう。ロシアもそのことを認識している」と言及。
ウクライナ製鉄企業=メトインヴェストのユーリ・リジェンコフ最高経営責任者も「ウクライナ軍を信じているもののプランBも用意している。もしポクロウシク炭鉱を失っても立ち止まるつもりはないし、DTEK、ポーランド、米国から石炭を買うことも出来るし、コークスを輸入することも出来るが、これはウクライナ経済にとって無視できない打撃になるだろう」と述べている。
152mm榴弾砲、BM-21、BM-30の最大射程で計算すればポクロウシク炭鉱は既に射程圏内だが、砲兵部隊の運用は前線からある程度距離をとる必要があるので「目標から10km以内」に近づくと「砲撃圏内」と言われることが多く、ジョフテ周辺からポクロウシク炭鉱(コークス生産のため現在も3,500人前後の鉱夫が働いているらしい)までの距離は12km程度しかない。
DEEP STATEはクラホヴェ・ヴフレダル(南ドネツク)方面について「ロシア軍がスターリ・テルニー郊外まで前進した」「グレーゾーンがスターリ・テルニー集落全体に広がった」「ロシア軍がベレストキーの北で支配地域を広げた」「ロシア軍がクラホヴェの南で支配地域を広げた」と報告。
DEEP STATEは過去「捕虜への尋問によって敵の目標がスターリ・テルニー到達だと判明した」と言及していたが、この一帯を取られるとクラホヴェ火力発電所はロシア軍に見下される格好となり、クラホヴェを守るウクライナ軍にとって深刻な影響をもたらすだろう。
DEEP STATEはヴェリカノボシルカ方面について「ロシア軍がT-0518の東に生じたポケット内で支配地域を広げた」と、RYBARは「ロシア軍がロズドルネの北東で支配地域を広げた」「ロシア軍がロズドルネ周辺で支配地域を広げた」「ロシア軍がノヴォダリウカをほぼ占領した」「ロシア軍がグルシェパ渓谷付近で支配地域を広げた」と報告。
RYBARはヴェリカノボシルカ方面の状況について「ロシア軍は長い平穏状態を経てゆっくりと攻勢を開始した。ロシア軍は様々な無人システムを使用してウクライナ軍陣地をノックアウトしている。この戦術は最速ではないものの、不必要な人的損失を避けながら最も効果的な前進を可能にする」と述べている。
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※アイキャッチ画像の出典:24 ОМБр імені короля Данила
本記事の締めくくりとなっている「最速ではないものの最も効果的」の評がまさしくですね。
もちろん、効果効率の改善は今後も試み続けられるでしょうけれども。
泥濘期・冬季でも前進が止まっておらず、仰るように、着実に進んでいる感じがしています…
高炉は1度完全停止すると、爆破したりして整備する必要もあるため、半年くらい再生産に時間がかかったりします。
ウクライナ鉄鋼業界は、安い中国製と価格競争するわけですから、自国産コークスでなければ価格競争力も低いでしょう。
ヴェリカノボシルカが陥落すれば、ヴフレダル陥落後のように戦線が動く可能性が高いため、ポケットを埋めながら接近しているのは気になります。
ロシア軍が、冬季に入り始めても前進が続いているうえに、渡河作戦・重要拠点への攻防など作戦能力がそれほど落ちていないように見えます。
ウクライナ軍の抵抗力が、かなり落ちていると見るべきなのでしょうね。
石炭を輸入するしかなくなるなら後方での経済活動は大変なころになるだろうし、そうするとウクライナ軍自体の維持も難しくなるでしょうしね。
まあ、既に人が足りないから新たに年齢拡大しての動員、装備が足りないから支援国にもっとくれと懇願、それらを維持するための金が足りないから増税するしかないって話とか出てたんでどうするんだろうって感じはありますが。
もう12月で冬に対して電気などのインフラの問題もありますし。
2回目の渡河はドヴォリチナ占領を狙ったものと見ることができ、そうなるとクピャンスク北方のロシア軍は作戦レベルの動きを始めたことになりますね。
ただ、それにしては奇妙な感じがします。クピャンスク東市内への攻撃もそうでしたが、なんだか中途半端で合理性を欠くというか。この戦争はそんなことばかりではあるのですが。
作戦の範囲としてはドヴォリチナを占領することでウクライナ軍に対応のジレンマを迫りクピャンスク東岸を攻略し易くするというものから、重装備を渡河させP-79を南下しクピャンスク西岸を直接攻略することまで考えられますが、後者はさすがに戦力の調整が難しいでしょう。
クピャンスクは「いけそうならやっちゃえ」的な動きだったのではないですかね
ですがロシア軍の予想・偵察結果に反してクピャンスクは十分な兵力が残っていて撃退されたように見えます
オスキル川の渡河自体はドニエプル川の渡河に比べれば遥かに容易なので(あくまで比較ですが)さほど無茶とは思えないです
ドヴォリチナを掌握する事ができれば破壊した橋を再建して、事実上オスキル川を無効化する事が出来ますのでウクライナ軍もこの動きを軽視する事は出来ないでしょうね
各部隊ごと、出世争いの競争が絡んでくるので。
他の地域で華々しい前進が報告されてますから,焦って何かしなくちゃとやっているのかもですね。
ただ、前はそういう攻撃はあっさり撃退されていたのが、ウクライナ側の力が落ちて撃退し切れなくなっているのかもしれません。
自分もロシア軍の動きは中途半端に感じました。
クピャンクスの攻略は長引くと見てその前に渡河の確かな足場を築きたいってことなんですかね?
現状ロシアはウクライナ領の1/5前後、およそ100000km2を占領し、その住民や様々な施設を掌握している。
この面積は韓国やブルガリアに匹敵する。当然ながらそこには耕作地が広がり、ソレダルの塩地や本記事に言及されたようなポクロウシク炭鉱といった天然の産地も多く含まれる(いちばん大事なのはクリミアの港湾だが、2014年から占領済)。
一部には「たとえロシアが戦争に勝っても、厳しい経済制裁を受け衰退する」(一時はロシア惨敗がしきりに唱えられていたことを思えば、既に大幅な主張の後退ではある)といった論も見受けられるが、こういった取得資産のプラスを考えると、鵜呑みにはできない言説だ。
ヨーロッパが経済制裁を続けられるの?というのが、そもそも疑問にあります。
ロシアの天然ガスがなければ、ヨーロッパは産業競争力低下・庶民の生活悪化で、めちゃくちゃになってますからね。
プーチンですら考えてないウクライナ東西可分論に基づけばですが
考えていないと言うか話としてはあるのでは?少なくともキーウポストにウクライナ3分割の話が最近で居るし西側から紛争地域/親ロシア国家体/ロシア連邦に分けてあるロシア国防省作成マップが流出しているらしいけどね。親ロシアなんて実質ロシアだろうから事実上の東西分割。
Kremlin’s 2045 Plan to Divide Ukraine and Reshape Global Power Revealed
まさにその地図こそがプーチンの思惑であろうと思います
しかしながらその地図はこの話題においては「不可分論」に当たります
愛国戦線さんのプランが成り立つには、東部四州の生産地域だけをロシアが切り取り、消費地であるキエフ以東はほったらかしにしなければいけません
こうすることで食い扶持を極力増やさずに生産能力だけを掠め取れます
しかしながらあなたに見せていただいた地図においては、キエフ以東の行政能力の部分までロシアの管理下に収め、莫大な投資をしなければいけません
食い扶持が大幅に増えてしまうため掠め取った生産能力の分が丸儲けにならず、むしろ戦後復興も担わなければならず、単純な損得で考えれば赤字の公算が大きい
むしろ逆に、どうやれば「2014年以前のウクライナ」を維持できるのかを聞きたい。EU諸国も経済が厳しく、これまでと同規模の支援をあと数年も続けられないことが明らかな今の状態で。
そんなことは誰も話題にしていません
今の話題はこの掲示板でしばしば話題になる「ロシアが東部四州のみを切り取ってめでたしめでたし」という未来が本当に起こるかどうかです
南ドネツクに隠れていますが、ポクロフスク方面でのロシア軍前進は注目すべき規模ですね。恐らく目下の目標はシェフチェンコで、それを占領後E-50号線に沿って張り出す形になったウクライナ軍の突出部を潰してポクロフスクに取り付くのでは。その後はポクロフスク炭鉱方面に向かうか、ディミトロフ南部を占領してテリコンを奪取するか等して市街戦に向けて有利な環境を作り、その後市街戦を経て来年の前半中にはポクロフスクを占領くらいのスケジュールではないかと思っています。
現在でも炭鉱で結構な人数残って操業している様ですね、ウクライナにとり必要なのもあるだろうし避難しろと言われても生活基盤があれば逃げるのも大きな決断になるだろうし、避難したとて拉致徴兵の危険があれば前線近くとも炭鉱に残る選択肢は結構現実的な判断なのかな。今後ロシアに炭鉱制圧されても何となく粛々とロシア側として炭鉱操業継続している可能性も否定できないか。
>ロシアに炭鉱制圧されても何となく粛々とロシア側として炭鉱操業継続している可能性も否定できないか
ロシア連邦領になってロシア連邦法が適用されれば、実質賃金は倍じゃ済まないでしょうし、年金などの福祉も倍増でしょうし、(国家資源収入がデカいので)税金もガクンと減るようですから破壊されずに職場が残っていれば粛々と働きたいでしょうねえ。教育や医療、それ以外の民生もずっといいでしょうし。言葉もウク民の母語であるロシア語が通じるし、”後ろ暗いこと”のない多くの?労働者にとっては良いことばかりですな。
権力者や金持ちらに小突き回される平民とその生活にとって国名、國體、所有者、為政者が何なのかよりもこうしたことの方が重要でしょう。要するに猫の毛色(三毛か青黄か)が問題なのではなく、”ネズミをよく獲る猫が良い猫”なわけです。で、今の國體は大喰らいだがネズミは獲れず、替りに自分らを100万、200万獲って貪り喰う化け猫なんですから比較にもなりますまい。
予々思っていたのですが、ロシア軍って南北で精強さに差があり過ぎませんか?
南部のロシア軍は常々恐ろしい存在で、初年度にはヘルソン、ベルジャンシク、マリウポリを落とし、二年目のウクライナ軍南部反転攻勢を完封、その後もアウディウカ、クラスノホリフカ、アウディウカと要塞線を一つ一つ攻略しており、畏怖すべきです。
一方でバフムト以北のロシア軍はどうもなんと言うかで、キーウ、ハルキウ攻略は失敗、イジュームは大敗走、バフムトはワグネル頼り、第二次ハルキウは微妙、クルスクは火消しに手間取る(逆襲に転じたのは南部の部隊の投入後)、シヴェルスクは嘘報告、このクピャンスクも(南ドネツクと比べると特に)行き当たりばったり感が否めないんですが、この差は何なんですかね。
東部・南部で回廊を創設・維持することが特別作戦の「モスクワにとっての」目的なので、十分な面積を切り離さなければ勝利になりません。
持久戦に切り替えた以降の北部は、敵を引き付けて足止めまで果たせばひとまずは十分。
再度のハリコフ州入りは、人数からして深く制圧するつもりなんてないのは明らかでした。
そして、能動的ではなかったのでしょうが自国領すらも、他の利益になるならば「使う」
全裸中年男性氏などロシア軍事クラスタでは南部軍管区は戦前から精強で知られているのでそれはあるかもしれませんね。
駄目将軍はハイマース破壊に貢献した長距離偵察ドローン使いを文句言ってきたという理由で突撃部隊にして死亡させるし。
その一方で出来過ぎ将軍は10対1の損失差で堅い要塞を陥落させるらしい。
ちなみに駄目将軍の多くはシリアなどの中東に飛ばされたらしい。綺麗な状態で重要兵器が鹵獲されてるのは駄目将軍の動きが鈍かったせいもあるんじゃねえかと・・・
現代戦においても指揮の差は大きく出るように見える。
恐らくいくつかの異なる要因による差かと。
ヘルソン、ベルジャンスク、マリウポリの陥落に関しては事前の優れた調略(その努力をキエフでも発揮できれば良かったのですが)によって無抵抗で大都市を奪取できたことと、きちんとした戦闘体制をとって進軍したことが大きいようです。
それに対しキエフ方面ではロシア軍は戦闘というより示威行進のような気分で進入しました。アントノフ空港への空挺作戦のような無謀な作戦などですね。機甲部隊には装填もされていなかったようです。当然ながら散々にやられました。これのソースは松里公孝『ウクライナ動乱』なので確かな話です。
あとは必ずしも精強とは言えない一般部隊と空挺部隊等の優良部隊どちらが投入されたかも大きいと考えます。反転攻勢もラボティノ(ロボティネ)が陥落し雲行きが怪しくなったところで、第76親衛空挺師団が増援されると途端に反転攻勢は沈黙しそのまま息を吹き返すことはありませんでした。バフムートにおいてもワグネルの強烈な存在感に隠れてはいましたが、第98親衛空挺師団等は活躍していました。クルスクにも複数の空挺部隊が投入されました。
また、アウディーイウカにおいては旧ドネツク人民共和国第一軍団が主力だったことが大きいかと。アウディーイウカはドネツク市へウクライナ軍が違法に行なっていた民間人に対する砲撃の拠点都市であり、第一軍団は地元出身者で構成されているわけなので故郷解放の作戦において士気は非常に高かったでしょう。
ロボティネ防衛に投入された第76親衛空挺師団はブチャの虐殺に関与した部隊の1つと認定されていた&当時は最後の精鋭揃いの予備空挺部隊とされていたので、ウクライナ軍は恨みを晴らそう、一気に突破しよう、と無理な突撃を繰り返し、結果力尽きました。
アントノフ空港強襲は別に無謀な作戦ではないだろ。
結果的に遅れたとは言え空港を保持するための後詰部隊がいたんだから。
アントノフ空挺作戦はよく酷評されますが、あれはあれは全面侵攻直下の対地ミサイルによるDEADからSAMを対比させたアメリカの情報戦における勝利から生起した失敗ですからね
あの時にSAMが死んでキエフは即陥落していたことでしょう
輸送機の撃墜はセンセーショナルでしたが、それだけで壊滅せしめたわけでもないでしょう
作戦の根本的な破綻要因は、輸送機の到着までに滑走路を制圧できなかったことだと思いますよ
より深堀りすれば、ウクライナ軍の反応速度を見誤ったロシア軍の根本的な見積もりの甘さということになります
ニュースで話題になるほどの声量でアメリカから警告されていたにも関わらず首都に片足をつけられたウクライナの緒戦での立ち回りはとても褒められたものではなかったと思います
ダム破壊は想定外でしたでしょうからね
私も色々と動きの差を疑問を思っていましたが
皆様の一連の流れの状況分析、すごく勉強になりました
なるほどと納得です
初動が大きいでしょうね。
ペレコープ地峡(最狭部8km程度)、ここが南部防衛で最大の要衝、クリミア封じ込めの最重要拠点でした。
ウクライナ戦争の初動であっさり突破されて、3月には南部の回廊が繋がりそうになる所まで迅速に行っています。
ロシアは、クリミア~ロシア本土接続のために、南に優先順位をつけた可能性が高いのもあるでしょうね。
経済的に見れば、ウクライナが黒海沿岸(南部)を全て失ってしまえば、内陸国として勝手に衰退するしかなくなるのもあります。
南北差は投入された指揮系統、部隊や装備、地形とか様々な要因が有ると思うので単純に比較して良い物なのかは有るのでは?北部辺りだと東部軍管区や中央軍管区がメインだったように思いますし中央よりなら恐らく西部軍管区で南はそのもの南部軍管区で侵攻の指揮は南部軍管区の司令官で指揮系統がすっきりしている感じはする。
勝手な分析ではそれなりに調子が良い所は西部軍管区と南部軍管区で元々がウクライナと接しており地理の把握含め戦力準備は整っていたが、振るわない所はそもそも管轄外である余所から引張られてきた軍で準備自体は盤石な物ではなくアウェーでの戦いに苦労している感じはする。
ウクライナ軍が首都防衛に注力したのが大きいと思う
それと平地が多い南部と比べて北部は湿原で行動が制約されてたというのも大きかったという話だったはず
一見順調に見える南部にしても半年もせず膠着状態になりスロヴィキンラインで固定化、そのまま2024年の2月にアウディーイウカ落とすまでほぼほぼ戦線に動きはなく、現在の快進撃はウクライナ軍のクルスク注力による空白化の要素が大きいことを考えると、それほど能力に差はないように思える
*ハルキウ失地は22年9月、スロヴィキンライン着工が23年頭なので、22年内にウクライナ軍が南部反攻作戦やってたらハルキウと同様に奪還されてたと思う
ヘルソン方面の露軍もイジュームと同時期にウクライナ軍の反転攻勢に晒されてましたが、敗走せずに隊列を整えて整然と撤退していきましたし、ハルキウと南部ではやはり実力に差があるように思います。
時間的・精神的余裕があったからでは?
ウクライナ軍がハルキウで攻勢に出る寸前までヘルソンで攻勢に出るとブラフかけてたから予定通りの撤退(時期は早まったかも)をしただけな気がする
それにウクライナの反抗作戦以後判明したのは、兵士の質より塹壕と砲弾が何より必要ということだから50歩100歩の違いじゃないかな
うーんクピャンスクのロシア軍の状況はよくありませんね
当初ロシア軍はシンキフカ方面からクピャンスクの攻略を狙っていましたが、この路線は失敗しました
次の方針では東からクルリャフカ方面に進出しクピャンスクの補給路の遮断を狙い、O-211942の遮断自体には成功しましたが、しかしクピャンスクの防衛力はさほど低下せず未だに攻略は遅々として進んでいません
なぜクピャンスクの攻略は失敗するのか、それはこの方面のウクライナ軍の非接触戦戦力がオスキル川西岸で活動しており、東岸の接触戦戦力は川幅の狭いオスキル川のボート輸送で賄える程度の補給しか必要としていないからです
またオスキル川沿いをシンキフカ方面から攻撃するロシア軍は常に側面から観測・攻撃を受けることになりなります
これではクピャンスクを攻略出来ないのも当然でしょう
だからこそ非接触戦戦力をクピャンスクから遠ざける目的で渡河に活路を見出したものと思われますが、これはウクライナ軍の厳しい現状のために地図上においては一定の成功を収めているように見えますが、悪手です
ウクライナ軍が川の対岸にあるクピャンスクを維持出来ているのは防勢だからであり、攻勢で川から離れる方向に進出していくのはわけが違います
どうにもクピャンスク方面のロシア軍指揮官は非線形会戦に対応できていないように見えます
ロシアはもう戦車やら装甲車、武器弾薬が枯渇して肉弾戦で突っ込むしかないそうだ。
一日2000人の死傷者が出てる状態が果たしていつまで持つのかな?
どこがソースか、疑問符しか浮かびませんが、、、
ロシアが武器や砲弾などの生産で猛烈な人手不足になっているという、ロイターなどの報道はご存知ないんですか?
枯渇するということは、ロシアは生産していないのでしょうか?また、砲弾の量の差はウクライナ軍も認めていますよ。その状況で、肉弾戦になっているなどどうやったら出てくるのでしょうか?
加えて、継続的に空爆実施していることをどう説明するのですか?
肉弾戦でこんなに前進できるわけないでしょう?投射量の差で上回っているから前進ペースが早いんです。ウクライナ軍すら言っていない枯渇というその情報を確かめた方がいいですよ。
>ロシアはもう戦車やら装甲車、武器弾薬が枯渇して肉弾戦で突っ込むしかないそうだ。
カマラ・ハリスが当選した世界線での話ですね。
我々の現実では、オールドメディアが流していた情報は嘘だったと有権者に判断され、ロシア崩壊論を唱えていた政権は軒並み退陣しました。「一日2000人の死傷者が出てる状態」だったならば、そもそも2年9ヶ月も続いていません。1000日を超えているのですから、150万人~200万人の死傷者をロシアは出していることになります。小学生の算数でも分かることです。貴方の頭の中身が、小学生以上であることを祈ります。
プーチンが北朝鮮に援軍要請し、素人同然の北朝鮮兵士が最前線に送り込まれて一気に死傷者が増えてるのが現実。そしてロシアが奪われたクルスク方面の奪還攻撃は無茶な特攻で犠牲者を出しまくってる。
死傷者2000人ってのはここ数か月の話。
そもそも開戦当初からずーっと2年9か月間2000人の死傷者が出てるわけないw
子供の計算かよw
ここのサイト初めての人かな?いい機会だからオールドメディアのプロパガンダから離れるのもいいと思うよ
夕方のニュース番組で「ロシアに派兵された北朝鮮の部隊は『暴風部隊』でゲリラ戦に特化した精鋭部隊』と報じていた。草生やす暇があるならせめてオールドメディアのニュースくらいチェックした方が良い。
北朝鮮の肩を持つつもりは無いし嫌いだが、国軍なのだから素人同然な訳ないし北朝鮮を馬鹿にし過ぎ。
近いうちに派遣された北朝鮮兵を超える全滅報告が起きそうですね(呆れ)…
北朝鮮兵なんて派兵前から全滅報道が数回出てますね
しかも派兵人数を遥かに超えてる人数
デタラメにしても酷すぎる
しかし、クルスクの北朝鮮兵関連の情報がロシア側から全くでないから不気味なんだよな。そのせいでウクライナ側から出る情報のファクトチェックが全くできず自分も困ってるんだけど…。外国人である以上国内からのカンパが期待できず、宣伝チャンネルが無いことが関係してるんですかね
ロシア軍って西側報道が言う様なプロパガンダどころか、そもそも情報を殆ど出さないよね
出す時は、だいたい、西側報道の内容の否定発表・・・ロシア人、無口すぎる
2年前からずっとそう言い続けているのに、ウクライナは領土を失い続けている不思議
ドネツクを喪失済みなのに鉄鋼生産が半減とは、それ以降から更に半減と云う事でしょうか?
ウクライナ側発言に顕著な、主語を曖昧にするのと具体的な数字を挙げない表現のせいで実態が不明瞭に
ロシアは突出した突破が気ついたらウクライナ包囲になってるよな
ウクライナ側が突出部の奪回出来ないから