ウクライナ戦況

ロシア軍がヴェリカノボシルカに繋がる主要道路3本の内2本を遮断

DEEP STATEとRYBARは1日夜「ロシア軍が東部戦線の様々な方向で前進した」と、特にDEEP STATEはヴェリカノボシルカ方面について「ロシア軍がT-0518を越えてノヴィ・コマール集落内に取り付いた」と報告、この状況はヴェリカノボシルカを守るウクライナ軍にとって最悪だ。

参考:Мапу оновлено
参考:Сьогодні ворог проводив штурм Нового Комара біля Великої Новосілки
参考:Штурм центра Курахово, рывок к Новому Комару, топтание на фронтах — сводка за 1 декабря

ここまで直線的にO-0509の遮断に出ると、ここまで簡単にT-0518を越えられたことが予想外

DEEP STATEはクピャンスク方面クルフリャフカ方向のオスキル川沿いについて「ロシア軍がベレストベ南西で支配地域を広げた」と、RYBARは「ロシア軍がヴィシュネヴェからゼレ二・ハイ方向に支配地域を広げた」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

この方向のロシア軍は短期的にロゾヴァ、将来的にボロバへの前進を狙っているものの、作戦的にはオスキル川沿いクルフリャフカ方向の優先順位が高いため「じわじわとした前進」だが、それでも確実に支配地域を西に広げている。

RYBARはトレツク市内について「ロシア軍が市議会周辺の行政区画を占領した」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

今度はトレツク市内中心部の評価でDEEP STATEとRYBARのギャップが広がっているが、DEEP STATEはRYBARが報告した方向について「グレーゾーン」と評価しており、ザバルカ地区のときほど両者の評価が乖離しているわけでもない。

DEEP STATEはクラホヴェ・ヴフレダル(南ドネツク)方面について「ロシア軍がクラホヴェ市内で支配地域を広げた」と、RYBARは「ロシア軍がクラホヴェ市内で支配地域を広げた」「ロシア軍がイリンカを占領した」「ロシア軍がトルダベを占領した」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

因みにポクロウシク・ディミトロフ方面についてはDEEP STATEもRYBARも報告がない。

DEEP STATEはヴェリカノボシルカ方面について「ロシア軍がT-0518を越えてノヴィ・コマール集落内に取り付いた」「ノヴィ・コマール集落がグレーゾーンに収まった」と報告し、ロシア軍部隊によるノヴィ・コマール襲撃は1日に発生したらしい。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

DEEP STATEは「1日午前にロシア軍部隊(戦車1輌と装甲兵員輸送車輌4輌)がロズドルネからノヴィ・コマールに移動し集落内に歩兵を降車させた。ウクライナ軍は敵の装甲兵員輸送車輌を2輌破壊し、残りの車輌は集落から撤退したが敵兵士は集落に存在する」と言及。

ロシア軍がノヴィ・コマールに定着できているのかどうかは不明だが、ここまで直線的にO-0509の遮断に出ると、ここまで簡単にT-0518を越えられたことが予想外で、この集落を失うとヴェリカノボシルカへのアクセスルートはO-0510のみになり、ヴェリカノボシルカを守るウクライナ軍にとっては最悪の状況だ。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

ロシア軍は恐らく西からの圧力を強化してウクライナ軍をO-0510方向に押し出していく可能性が高い。

追記:ウメロフ国防相は「軍人登録を行っていない者を含む動員対象者を路上から連れ去る行為を止める」「今後は自発的な動員に移行し、兵士が勤務する旅団や仕事を選べるようにして選択の余地を与える」と約束したという言及を勘違いしている人が多いので補足を追記しました。このあたりの事情はウクライナの兵役、徴兵、動員に関する予備知識がないと理解しにくかったかもしれません。ちょっと迂闊でした。

関連記事:ロシア軍が再びオスキル川を渡河、クピャンスク方面ドヴォリチナ付近に上陸
関連記事:目を覆いたくなる東部戦線の状況、どこまでウクライナ軍は下がるのか
関連記事:侵攻1010日目、ロシア軍がポクロウシク、クラホヴェ、ヴェリカノボシルカで前進
関連記事:侵攻1008日目、久々に南ドネツク方面でのロシア軍前進はなし
関連記事:ウクライナ軍が反撃、ボルチャンスクとチャシブ・ヤールで領土を奪還
関連記事:侵攻1007日目、渡河したロシア軍がオスキル川西岸の足場を広げる
関連記事:ロシア軍がオスキル川西岸に足場を確保、クラホヴェ市中心部にも侵入
関連記事:クラホヴェ方面は壊滅的、ロシア軍はヴェリカノボシルカ東郊外にも到達
関連記事:侵攻1005日目、南ドネツクにの防衛状況は酷いの一言に尽きる

 

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

ウクライナ軍兵士の脱走問題、悲惨な戦場の状況を更に悪化させている前のページ

トレツクを巡る戦い、ロシア軍が市内中心部のテリコンに取り付き始める次のページ

関連記事

  1. ウクライナ戦況

    ウクライナ軍がルハンシク州で拠点を解放、ロシアは核兵器の代わりにルカシェンコを動かす?

    ウクライナ軍はルハンシク州ステルマヒフカの解放に成功したことが確認され…

  2. ウクライナ戦況

    ウクライナ国防省、キーウ全域がロシア軍から解放されたと発表

    ウクライナ国防省は2日夜「イルピン、ブチャ、ホストーメリを含むキーウ全…

  3. ウクライナ戦況

    イタリアのディマイオ外相、ウクライナ支援を妨害する五つ星運動から離党

    イタリアのディマイオ外相は「政府のウクライナ支援を妨害する五つ星運動か…

  4. ウクライナ戦況

    ゼレンスキー大統領が言及した砲弾不足の解消、ウクライナ軍兵士が唖然

    ゼレンスキー大統領は17日の会見の中「この数年の戦争で初めて全旅団から…

  5. ウクライナ戦況

    バフムートの戦い、守勢に転じたウクライナ軍は北側と南側で後退

    シルスキー大将は再三「バフムート方面の敵が防御から積極的な作戦に移行し…

  6. ウクライナ戦況

    花束で迎えられるウクライナ軍兵士、東部戦線でも次々と拠点を解放

    住民に花束で迎えられるウクライナ軍は順調にオスキル川東岸の拠点解放を進…

コメント

    • cosine
    • 2024年 12月 02日

    てっきり北へ追い出すのかと思ってましたが、西へ追い出すんですか…
    確かにそれなら他方面と分断できますね。

    31
      • 田舎者
      • 2024年 12月 03日

      ザポリージャの陣地は完成しているという情報は、守備兵にも共有されているからでは?もちろん露側にも。

      西には安全な陣地があると認知してしまったら、死守の意志は軽くなり、自動的に撤退が早まるかもしれません。そういう追い込み戦術ではないかと予想します。また、宇軍の撤退経路や追撃状況から、陣地に対する攻略に役立つ情報が得られるでしょうし。

      2
    • gepard
    • 2024年 12月 02日

    ダメみたいですね(諦め)

    22
    • マンゴー
    • 2024年 12月 02日

    一気に二本の補給線を遮断するのは、南ドネツク方面では中々見られなかった事象だ
    残された一本だけの道路にもドローンや航空機が襲い掛かるのは分かる

    37
    • たむごん
    • 2024年 12月 02日

    ヴェリカノボシルカ北側、こんな一気にいったのですが…
    装甲兵員輸送車輌4輌投入、2輌の損害でこれは、事実ならば大戦果ですね。

    ヴェリカノボシルカ北側の防衛線は、かなり弱い、もしくは兵員不足ということが言えるでしょう。
    ヴェリカノボシルカの防衛も、北側に対して充分に構築できていない可能性がありますから、北側・東側から一気に市街戦になるかもしれませんね。

    32
      • かぼ
      • 2024年 12月 02日

      重要な補給路2本を守れないぐらい兵士が少ないと言う事は、市街戦が始めってもそこも兵士が足りないって事ですよね
      また、武器・弾薬・負傷兵を残して残った一本の道を使って後退って流れの予感が・・・

      34
        • たむごん
        • 2024年 12月 02日

        まさに仰る通りで、かなり衝撃的でしたね。

        O-0510から撤退するために、O-0510に守備兵力を分散して確保続けるのが必要になる上に。
        西にO-0510を使って撤退するにしても、側撃されながら、被害拡大の可能性もでてくるんですよね。

        北西方向に、無理矢理逃げていくのであれば、一段と武器弾薬・負傷兵が置き去りになっていくかもしれず厳しいなと…。

        25
          • D-day
          • 2024年 12月 02日

          多分その1本の道も残さずに車輌放棄して徒歩での撤退ですね。
          当然負傷者は…以下略

          26
            • たむごん
            • 2024年 12月 02日

            脱走したくなるなと、最前線は悲惨ですね…

            18
          • かぼ
          • 2024年 12月 02日

          最近、場所は失念しましたが、またもハイマースの損失の話がロシア系から流れてましたね
          稼動残存車両が1~2台とか言われてましたから、今回それらを失っていたとしたらダメージ大ですね
          まあ、デコイの可能性も高いですが・・・
          もうATACMSすら撃てない?
          F16は全滅ですし、英国製巡航ミサイルの母機のミグ29も残り僅か

          32
            • 8
            • 2024年 12月 02日

            ハイマースは虎の子の1つですからまだ残ってそうな気がしますね。後ストームシャドウはSu-24からも撃てたんじゃなかったでしたっけ?

            15
              • かぼ
              • 2024年 12月 02日

              母機としてはSu24の方が先だったみたいですね

              13
                • たむごん
                • 2024年 12月 02日

                ATACMSは、マスコミが持ち上げていましたが、高価なうえに弾数が少ないですよね。

                ハイマースも、ウクライナ戦争序盤の大活躍のような話しは、さっぱり聞かなくなったなと…

                24
              • 匿名
              • 2024年 12月 02日

              つい先月末にて、F-16の防空任務として巡航ミサイル7機を撃墜したとゼレンスキーが報告し、その際に損傷したという噂は確認出来ましたが、全滅の文言は確認出来ませんでしたよ。

              8
                • かぼ
                • 2024年 12月 02日

                ウクライナに来たF16が6機
                その内、一機がフレンドリーファイヤーで損失
                残りの機体が地上でロシア軍の極超音速ミサイルで攻撃されて損傷
                稼動機がゼロになっていた時期があったはずです

                27
                  • kasugi
                  • 2024年 12月 02日

                  ウクライナが受領した機数について正確な発表はされていないはずですがね
                  6機というのは8月の第一陣に関して少ない方の予測、かつその後一機たりともおかわりが無いという前提になりますね

                  極超音速ミサイルで5機もの損害を出したという話は見つかりませんが、翻訳ミスか何かでは

                  5
                    • BAKA
                    • 2024年 12月 03日

                    自分はロシア軍の発表でみました、フレンドリーファイア2機で
                    格納庫破壊で5機と戦況図の人が言ってましたが
                    ウクライナ側の発表と一緒であやふやな確認で確実性が
                    無いでしょうが

                    4
            • kasugi
            • 2024年 12月 02日

            F16が全滅…?

            13
              • イーロンマスク
              • 2024年 12月 02日

              そういやF-16の話題聞かないですよね

              20
                • kasugi
                • 2024年 12月 03日

                ロシアが大規模なミサイル攻撃をやるたびに撃墜戦果を報告していますよ

                4
            • ぱあ
            • 2024年 12月 02日

            F-16全滅は知らなすぎる

            14
            • ポレ
            • 2024年 12月 02日

            最近はカウントダウンばかりの
            ボグダン情報なので話半分ですが。

            そもそもATACMSは
            残弾が50発くらいしか無いらしい。
            景気よく使ってたら年内に枯渇しそう。

            25
      • ポンポコ
      • 2024年 12月 02日

      ヴェリカノボシルカは、たむごんさんおっしゃる通りですね。北側に伸びる0-509の補給路は、ノヴイ・コマールが占領されるとウクライナ側は本当に困るのですね。

      この南ドネツクのヴェリカノボシルカに着目するのは、今のウクライナ軍の状況を端的に表すもので、たむごんさんも管理人さんもセンスがいいと思います。

      残るは西側に伸びる0-510なんですね。ここは、ロシア軍が南のロブノポリ(ロシア読み)から、北上して切ろうとしていますね。しかし、ウクライナ軍はこちらの防衛線はあるはずなんですがね。

      この戦争の全体で言うとロシア軍が優勢でウクライナ軍は多くの損害を受けて後退しています。ロシア軍の勝利ですね。

      しかし、意外にウクライナ軍も不利な中で粘り強く、ロシア軍にも損害が出ていますね。もちろん損害の比率からすると一貫してロシア軍な方が少ないのですが、それでもロシア軍にとって簡単でなく、今も一方的な楽勝な状況ではないと思います。

      18
        • Mr.R
        • 2024年 12月 03日

        O-0510についてはウクライナコントロールマップによれば少なくともヴェリカ·ノボシルカの北よりは戦力があるようにも見えますね。
        ロブノポリの北に第122領土防衛旅団および第32機械化旅団
        ノボピルの東に第11作戦旅団
        ノボピルの西に第131偵察大隊
        オルヒフスケの北に第127領土防衛旅団第228大隊

        これまでの例通りにいくなら領土防衛部隊が危なさそうですね······

        8
          • たむごん
          • 2024年 12月 03日

          O-0510周辺の情報ありがとうございます。

          リブノビル周辺は、半月前に前進していますから、半月間でどの程度の索敵・消耗があったのかがポイントになりそうですね。

          わずか半月程度で、南部の要衝ここまで厳しくなるとは、今年の年始には考えられない状況だと思っています…(推測ですが、かなり消耗しているかもしれませんね)。

          (2024.11.12 侵攻933日目、ロシア軍がザポリージャとドネツクの州境で新たな攻勢 航空万能論)

          6
        • たむごん
        • 2024年 12月 03日

        ウクライナ軍、仰る通り、不利な中で粘り強く戦っていますよね。
        ウクライナ軍は、人的損害への態勢・世界中からの武器支援を考えれば、ロシアに次ぐヨーロッパ陸軍2位の実力と思います。

        DeepStateMapを見ると、0-0510(リヴノビル周辺)はグリーンなので、南部反転攻勢などでウクライナ軍が奪還した地域と思います。
        攻防を考える時に、地雷原の密度がどのようになっているのかは少し気になっています。

        南ドネツク方面、クラホヴェ南~ヴフレダルのポケットは戦線整理する事に成功していますから、余力を作ってヴェリカノボシルカ周辺に投入していくのか注目しています。

        11
          • kitty
          • 2024年 12月 03日

          素で理解出来なかったのですが

          「人的損害への態勢」

          ってどういう意味ですか?
          手足の一本くらい失っても、後方任務に任用し続けるとかですか?

          1
            • たむごん
            • 2024年 12月 03日

            変換ミスでした、耐性です。

            耐性
            →態勢

      • Mr.R
      • 2024年 12月 03日

      ヴェリカ·ノボシルカの北側ですが、ウクライナコントロールマップを見る限りロクな戦力がいないんですよね······
      バハティルーオドラドネ間 第33強襲大隊
      フェドリフカ東 第128山岳強襲旅団
      だけなんですよ。この他には市街地を守る構えにも見える
      ヴェリカ·ノボシルカ南 T-0509の辺り 第48強襲大隊
      ブレミフカ 大統領旅団第3機械化大隊
      ネクスチネ 第17旅団
      ブラホダトネ 大統領旅団第20特別目的大隊
      マカリフカ西 第31ドニプロ旅団
      大統領旅団第3機械化大隊についてはもともとT-0509のもっと東にいたんですが下がり続けています。かなりの損害を受けている可能性が否定できませんね······

      6
        • たむごん
        • 2024年 12月 04日

        情報まとめ、ありがとうございます。
        GoogleMapを見ると分かりやすいのですが、南北方向(ヴェリカノヴォシルカ~マカリフカ)は縦深があるのですが、東西方向は地形阻害や集落がなく、ヴフレダル周辺の維持前提に感じるんですよね…

        ノヴィコマール攻防ですが、初期は寡兵のため予備部隊があれが、撃退できたのだろうなと。
        クルスク侵攻に、戦略予備や南ドネツクの部隊を抽出した事で、ドミノ倒しで破綻したように感じています。

        北側のN15は、ザボリージャ~クラホヴェへの最短補給ルートですが、ここの防衛もかなり厳しい気がしますね(ノヴィコマールのロシア軍を撃退する余力がないからです)。

        1
    • 理想はこの翼では届かない
    • 2024年 12月 02日

    クラホヴェ市街地がもう半分呑み込まれて、ヴェリカノボシルカはいつもの包囲状態へ
    これはだめかもわからんね

    37
      • たむごん
      • 2024年 12月 02日

      カホフカ貯水池、西側でダムが破壊された話しでてたんですよね。

      クラホヴェへの補給に支障ないのか?綺麗に撤退できるのか?気になってたのですが、仰る通りダメかもしれませんね…。

      27
    • 無名
    • 2024年 12月 02日

    クピャンスクみたいに、北側に取りついたロシア兵士を掃討できるかどうかで、ヴェリカノヴォシルカの運命は決まりそうですね。

    15
    • .
    • 2024年 12月 02日

    凄まじい包囲のスピードだ
    一瞬で背後を取られたということはこの街は南側にしか防御陣地作ってなかったのか

    28
      • 匿名
      • 2024年 12月 02日

      元から南ドネツクはこのヴェリカ・ノボシルカ〜ウグレダルの防衛線だったのが、そのウグレダルを突破されたから背後を突き放題。

      35
      • 冬戦争
      • 2024年 12月 03日

      ロシア軍は「東部戦線」と「南部戦線」と言う両翼包囲の「鶴翼の陣形」をとっています。そしてロシア軍がウグレダールと言う「扇の要」を制圧したことがやはり大きかったと思います。ウグレダールを制圧したことにより、ロシア軍はウグレダールの西のゾロタ・ニヴァより北上が可能となりました。つまり、東部戦線のみならず南部戦線の内側にもロシア軍は侵入したのです。これにより、ウクライナ軍が準備していた防衛ラインを迂回してヴェリカノヴォシルカを攻撃することが可能となりました。ゾロタ・ニヴァより北上したのはクラホボへの補給路であるN-15を火力管制下に入れてクラホボへの補給を断つためでもあり、ヴェリカノヴォシルカの無防備な側面を攻めるためでもあったんだなと思います。一挙両得の一手でした。ロシア軍は見事であり、ウクライナ軍にとってはウグレダール陥落はあまりにも大きかったと言うことでしょう。

      16
    • paxai
    • 2024年 12月 02日

    やっぱロシア軍は空軍出力がガッツリ落ちてるな。時期から見るに本土長距離攻撃への対応だろうな。そうは言っても十分多いし損害が嵩んでる訳でもないけど。シリアだと経験を活かした効果的な空爆を実施出来てる感じだけど。
    長距離攻撃が解禁されてなきゃもっとロシア軍が押し込めたかもしれない。

    19
      • kasugi
      • 2024年 12月 02日

      Su-34については滑空爆弾の運用が目立ち始めてから損失がかさんでいます
      秋ごろにも数機の撃墜報告がありますので、そろそろ無視できない程度になってきたのではないかと

      以前から自爆ドローンによる長距離攻撃は度々行われ、ロシア空軍も後退していましたので、ATACMSの解禁による直接的な影響は小さいと思います

      19
        • かぼ
        • 2024年 12月 02日

        ロシア空軍の機体損失に関しては、酷かったのは普通に空爆をしていた紛争初期で
        それが滑空爆弾の運用により損失激減
        発進基地もウクライナから遠い場所に既に避難済みでドローンやミサイルによる被害も今ではむしろ減ってた筈
        今、問題になってるのはウクライナ軍による攻撃での損失よりもロシア軍の過剰運用による事故での損失だったと思います

        48
          • kasugi
          • 2024年 12月 02日

          「減ってる」であってゼロではありません
          射程の長い滑空爆弾でもリスクが皆無ではありませんから、運用が活性化すれば損耗も嵩んでいきます

          開戦時点でのSu-34は多い想定でも150機ほど、再生産の容易な機材でもありませんから、少数ずつの損耗でも無視はできません

          当然事故損失も重大な問題ですが

          11
        • ポレ
        • 2024年 12月 02日

        つか、Su34だったら
        損失分くらいは新規で作れるんじゃ無いの
        Su25みたいにロシア国外にしか
        工場がないなら話は別ですが

        28
          • T.T
          • 2024年 12月 02日

          UACから定期的に納入が確認されているので、継続的な生産は出来ています。
          生産数が不明なのは戦時中故仕方ないですが。

          27
            • ポレ
            • 2024年 12月 02日

            ですよね
            やはり原材料も産業基盤も
            国内にある国はしぶとい
            島国には真似できないよ

            19
              • かぼ
              • 2024年 12月 02日

              Su34の年間生産機数は8~14機
              SU57はそれより少ない生産ペースで動画では2ヶ月間で1機ぐらいの生産スピードだとか・・・
              それでも状況を考えたらバケモノ国家ですよね

              20
                • kasugi
                • 2024年 12月 02日

                oryxで確認できる分だけでも喪失8、破損4ですので
                損失に暗数がなく、また戦前の生産ペースが現在も維持できると仮定してトントンです

                ロシアはもともとSu-24の後継とするために2027年までにSu-34を200機揃えるつもりで生産を続けてきました
                ウクライナで落っこちるたびに計画が遅延していきます

                7
                  • かぼ
                  • 2024年 12月 02日

                  今のロシアは、ツポレフ160の生産再開、イリューシン系の大型機各種生産再開(旅客機含む)、ルスラーン系の大型輸送機の生産再開、等々、ちょと頭のオカシイ、レベルで動いてます
                  そりゃ人手が足りなくなるのも当たり前だわって状態ですね

                  24
                    • kasugi
                    • 2024年 12月 02日

                    限りある開発・生産リソースを泣く泣く旧式機に回さざるを得なくなったという悲劇的な話題ですね、全部戦前のそれですが
                    イリューシンの生産再開はウクライナとの共同事業でしたので間違いなくご破算でしょう
                    他の計画もどれほど進んでいることか

                    2023年度のロシアの航空インシデントは前年比2倍、死者が生ずる致命的な事故も多発しており、補修部品の供給に支障を来しているのは明らかです

                    4
                      • kasugi
                      • 2024年 12月 02日

                      イリューシン→ルスラーンです、失礼しました

                      3
                      • かぼ
                      • 2024年 12月 02日

                      現在、上記の機種、2~3機つづぐらい生産再開完成させて、実際に編隊組ませて飛ばして、やったどー!!ってやってましたね
                      ロシアは大型機のエンジンをウクライナの工場に任せていたので計画が遅れてやっと今、飛ばせるようになったそうです

                      17
                      • kasugi
                      • 2024年 12月 03日

                      IL-76の再生産機は2020年に、Tu-160は2022年1月に初飛行していますが
                      両者ともロシア連邦によってエンジン含め生産が行われたことがある機体ですので

                      ルスラーンの生産計画が実際に動き出したという話は私は知りません

                      どうも私の手に入る範囲の情報ですと、あなたのお話とはかみ合いませんね

                      4
        • paxai
        • 2024年 12月 02日

        返信遅れました。
        具体的に言うと11月21日が境目なんです。ここを境目にロシアのFAB量がウクライナ参謀本部発表では半減してる。
        逆にそれまでは過去最高レベルに投下してたので損害蓄積ではないのだろうと。
        19日ウクライナの長距離ミサイル攻撃があった。これを受けてSu-34を下げたのではないかと。

        14
          • kasugi
          • 2024年 12月 03日

          戦略的合理性から見ると、ポクロウシクやクラホヴェまであと一押しというタイミングで空軍の投射量を下げるのが腑に落ちないんですよね、今は無理をしてでも押し込む時だと思いますが

          上級司令部が官僚的動機に基づいて官僚的な速度感で対応した結果だとすると一番納得がいきます

          5
          • 支援要請
          • 2024年 12月 03日

          進軍速度が空軍の出動に対応して落ちている訳でもないので、要塞線突破によって前線からの要請も減り、地上軍(砲兵、徘徊爆弾)だけで十分と判断してるんじゃないでしょうか?
          露空軍とて無意味にリスクを冒したくはないでしょうし。

          16
          •  
          • 2024年 12月 03日

          或いはシリア方面への出動に備えているのかもしれません。

          7
      • toto
      • 2024年 12月 02日

      >長距離攻撃が解禁されてなきゃもっとロシア軍が押し込めたかもしれない。
      解禁されてこの有様だから、この先に夢も希望もありはしない。「~さえ解禁されれば」という言い訳はもう使えなくなった。ウクライナは出せるものを出した上で、盛大に負け続けている。解禁が遅すぎて、ここまで兵力不足に陥ってから今更やっても焼け石に水でしたね。

      45
        • 匿名
        • 2024年 12月 02日

        西側から供与された兵器を新旧見境無く『ゲームチェンジャー』と持て囃していた頃が懐かしいですよ

        43
          • 見える景色
          • 2024年 12月 02日

          開戦当初はキエフの亡霊とかキャッキャしていた記憶が…(遠い目)

          36
            • 2024年 12月 02日

            それの同人誌出した人は利益をちゃんとウクライナに寄付したんですかね?

            14
              • 見える景色
              • 2024年 12月 02日

              何かが引っかかってコメントが反映されませんでした。はっきりとはわからないとだけ申し上げます。
              (管理人さん、お手をわずらわせてすいませんでした)

              4
            • 納屋の戸
            • 2024年 12月 02日

            元はDCSのフェイクで出来上がったプロパガンダのくせに何かに触発されたのか2本も出してるしな
            広く見ればゲームやら映画やらで軍事支援を呼びかけるくせに少しでもロシア要素があったら発禁を呼びかけたりする連中のプロパガンダが娯楽文化を捻じ曲げていくのは本当にきつい

            37
            • どねつくぼうし
            • 2024年 12月 03日

            当時を戦った搭乗員の少なくない数がリアル亡霊になってしまったのでしょうね…

            7
    • NIVEA万能論
    • 2024年 12月 02日

    おお、こんなにも一気に突破されるとは…(n回目)

    ふと気付くとクラホヴェ方面も貯水池の北側から火力発電所の後方に回り込まれる可能性も出てきてますね。

    36
    • toto
    • 2024年 12月 02日

    しかし、本当に驚くほどばっさりと補給線が切られましたね。拠点防衛において、後背に回り込まれることがどれだけヤバいかよく分かる。ウグレダルほど堅牢な要塞でも補給路を遮断されたら無理でしたし、これはもう、少しでも動ける兵士がいるうちに西へ早く逃げるしかないのでは。

    32
    • みー
    • 2024年 12月 02日

    ヴェリカ・ノボシルカはここ数日展開が早かったですが、北側がこんなに一気に行く事も補給路があっさり絶たれるのも、予想していませんでした。ヴェリカ・ノボシルカの東側に接触後も弛まず、包囲をしていく様は見ていて恐ろしいです。

    22
    •  
    • 2024年 12月 02日

    DSにしては早まった評価に見えるけどどうなんだろう
    ヴェルカノボシルカ北の戦力が薄く引き伸ばされて寸断されつつあるのは事実としても、今回の報告はたかだか小隊規模の戦力が村に取り付いたというだけでそこまでに存在する陣地を制圧して後続の進軍路を確保したわけでもない
    まあこの方面のウクライナ軍に既に反撃を行い敵を排除する余力がないとしても、現状ではグレーゾーン扱いが妥当では?という感じがする

    4
    • Mr.R
    • 2024年 12月 02日

    ヴェリカ·ノボシルカについて
    コントロールマップによると同市の北側は残念ながらろくな防衛戦力は無さそうです。その代わりといってはなんですが、西側には比較的まとまった戦力があるようにも見えます。撤退する場合、北西の砲兵や空軍がどれだけ動けるかにもよるかと。空軍か息していない? それもそう。
    ウクライナでのハイエース動員について言われていたのでロシアでの動員についても述べておきますか。先日違法操業していたナイトクラブ3軒にガサ入れが行われ、女性は帰宅させられ、男性にはその場で徴兵通知が手渡されたそうな。やることはどこもそう変わらないですよ。

    8
      • 通りすがりの名無し
      • 2024年 12月 02日

      それはLGBT宣伝禁止の法律に違反して摘発されたクラブの話ではないのですか?
      つい先日報道されていました。 徴兵云々は知りませんが。

      18
        • Mr.R
        • 2024年 12月 03日

        LGBTの話は知りませんでした。情報ありがとうございます。
        LGBT、自分はその辺どうでも良い人間なので違法とはおったまげですね。

        6
          • ポンポコ
          • 2024年 12月 03日

          違法なのはLGBTQの存在そのものに対しではなく、それを宣伝して推進することが違法なのではないでしようか。

          4
            • Mr.R
            • 2024年 12月 03日

            そうかもしれませんね。
            向こうの価値観がよくわからないので、現地での同性愛者がどんな生活を送っているのか見当もつきませんね。

            1
        • ななし
        • 2024年 12月 03日

        そもそも組織犯罪を捜査するFSBとその傘下のロシア内務省
        と、徴兵を担当するロシア連邦軍では管轄が違いますね

        少なくとも組織間での法的な調整が必要なはずで、
        ガサ入れのその場で徴兵通知渡す可能性は低いです

        11
      • Easy
      • 2024年 12月 02日

      とは言え、ロシアの場合は徴兵されても最前線送りは逃れられますから。
      正確には、「徴兵して訓練を1年受ける義務を課せられ、かつ、徴兵終了後に法令違反で何年かの懲役に送られる」というパターンですね。
      で。
      20代の若者にとって、「2年か3年の間、完全に自由を奪われる」ルートとは別に。
      特例として設けられた「特別軍事作戦に志願すれば、わずかな訓練とその後の数ヶ月から1年程度の前線勤務で、懲役も徴兵も免除され、しかも莫大な志願兵契約金も入る」という制度を使うチャンスが与えられるわけですよ。
      こういう巧妙な仕掛けを作るのは、プーチン政権は本当に上手いんですね。街でクダ巻いてるゴロツキを合法的に戦場の砲弾の餌として志願させるわけですから。

      32
        • Mr.R
        • 2024年 12月 03日

        なお生きて帰れればという但し書きがつくというやつですねわかります。志願して貰えるお金も基地周辺で使える額なんてたかが知れる、と。そして運良く生き残れれば英雄扱いで宣伝しつつお金も支払い、戦死すればせいぜい遺族年金あたりか最悪行方不明扱いでそれすら支払われない。どtらもやってそうなのが救いがない······
        確かにその辺り本当に上手いですよね。

        13
          • かぼ
          • 2024年 12月 03日

          囚人部隊ですら任期を終えて8割帰還との話ですから、この辺りのバランス感覚は本当に上手ですね
          経済関連の政府の舵取りも絶妙としか言い様がなく西側というか日本もこの辺りは参考にして欲しいぐらいです

          15
      • Mr.R
      • 2024年 12月 03日

      自己レス
      トクマクにて爆発あり。それなりに大きなキノコ雲の動画があがっています。
      ポクロウシク方面のジョフテの北を走る鉄道の陸橋を第68猟兵旅団が爆破したとのこと。
      また、ヘルソンのノーバカホフカ近くの第205自動車化ライフル旅団で脱走者が相次いでいるとの報告あり。

      9
        • ななし
        • 2024年 12月 03日

        >第205自動車化ライフル旅団で脱走者が相次いでいる
        これ事実ですかね。理由もご存知なら教えていただけると

        ロシア陸軍の第205自動車化ライフル旅団は、地獄のチェチェン
        紛争に従事し名誉称号をもらっている最強クラスの精鋭であり、
        ドンバスの民兵上がりや、経験の浅い志願兵主体の部隊とは
        レベチの歴戦の猛者たちです

        12
          • 帝国
          • 2024年 12月 03日

           不自然な話ですよね。日々の発表を見ると、ヘルソン方面で露軍が圧迫されている様子はうかがえず脱走が相次ぐ理由が見えない。戦闘自体低調な様子ですから、指揮官がどうのこうのもなさそう。兵站の不足も疑わしい。

          何時もの「主語の入れ替え」臭い。
          露側から漂う”情報”では逆にウ軍が部隊単位で降伏/投降しているという話がちらほら出ている模様。まあ、中隊が分隊規模まで融けるような情勢なら、そりゃあ”もう沢山だ”と部隊ごと降伏/投降するところも出るよねと。

          15
          • Mr.R
          • 2024年 12月 03日

          情報元はヘルソンおよびクリミアで活動するパルチザングループの『アテシュ』が11/28に出した報告ですね。
          ロシアの第205自動車化ライフル旅団の部隊がヘルソン方面の拠点を大量に放棄し、指揮官による組織的な虐待のために高い脱走率に苦しんでいる
          とのことです。信じるか信じないかはお任せします。

          3
    • nk
    • 2024年 12月 02日

    嘘でしょうというなかなかパンチの効いた箇所をロシア突破してきましたね、ウクライナ側は複合的な問題が山積し解決の目処立たないのでこんなことになってしまうのでしょうけど、今後はもっと短いスパンでこういったロシアの突破を見る可能性が極めて高いでしょうね。

    18
      • 無名
      • 2024年 12月 02日

      バフムートもアウディーイウカも、ガチガチに防衛設備を整えていた南部方面には気持ち程度の攻撃をしてウクライナ軍を引き付けて、近郊で一気に北上して、町の北部から侵攻して占領しました。
      ロシア軍の戦術自体はあまり変わっていません。ただ今回は見事と言えるくらい早かった(普段ロシアを貶してるチャンネルでも評価してた)。
      市内に侵攻されても粘った前例と同じ轍を踏むか、余力のあるうちに後退するか、背後に来たロシア軍を攻撃して排除しようとするか、目が離せません。

      15
    • kasugi
    • 2024年 12月 03日

    ノヴィコマールは一見突出していますが川に取り囲まれているので、一度とりついてしまえばウクライナ側が取り戻すのは相当に難しいのでしょう

    ウ軍もこうなればさっさと撤退するでしょうね

    とにかく占領地を拡げたいロシアとちょっとでも長引かせたいウクライナの間で奇妙な利害の一致が発生しているようです

    6
  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 中国関連

    中国、量産中の052DL型駆逐艦が進水間近、055型駆逐艦7番艦が初期作戦能力を…
  2. 欧州関連

    トルコのBAYKAR、KızılelmaとAkinciによる編隊飛行を飛行を披露…
  3. 米国関連

    米海軍の2023年調達コスト、MQ-25Aは1.7億ドル、アーレイ・バーク級は1…
  4. 中国関連

    中国は3つの新型エンジン開発を完了、サプライチェーン問題を解決すれば量産開始
  5. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
PAGE TOP