ウクライナ戦況

ロシア軍がシヴェルシク市内に足場を確保、同都市最後の補給ルート付近にも進出

DEEP STATEは5日までに「ロシア軍がシヴェルシク東市内の高層地区に足場を築いた」と報告し、さらにシヴェルシク南西に位置するスビアト・ポクロフスケ集落でもロシア軍の存在が確認され、DEEP STATEは「ロシア軍がバフムトカ川の対岸でも活動している」と報告した。

参考:Мапу оновлено
参考:Кацапи розстріляли українського військовополоненого у Свято-Покровському, яке південно-західніше Сіверська
参考:Северск в «клещах»

注目すべきはロシア軍がバフムトカ川の対岸で活動していることで、ここはシヴェルシクに残された最後の主要道路が通過する場所

RYBARはボルチャンスク方面について2日「ロシア軍がボルチャンスクを占領した」「ロシア軍がヴィルチャ集落で足場を広げた」「ロシア軍がライマン集落で足場を広げた」「ロシア軍がライマン東郊外の森林地帯で支配地域を広げた」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

RYBARは「敵は最後までボルチャンスク南東市内にしがみついていたが、ロシア軍は11月末までにボルチャンスク市内からウクライナ軍を一掃した。但し、ウクライナ軍は片道切符の国旗部隊を投入して映像を撮影し、ボルチャンスク解放に異議を唱えてくるのは確実だが、それは自軍の司令部を再び欺くだけでロシア軍にとって有利に働くだろう」と指摘。

DEEP STATEも4日「ロシア軍がボルチャンスク北市内をほぼ占領した」「ロシア軍がティケ集落内に足場を築いて周辺に支配地域を広げた」「ロシア軍がボルチャンスク南市内の住宅地に支配地域を広げた」「ヴィルチャ郊外までグレーゾーンが広がった」と報告し、両者の評価には食い違いがあるものの、ロシア軍がボルチャンスク方面で動きだしているという事実は一致している。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

RYBARはシヴェルシク方面について3日までに「ロシア軍がシヴェルシク東郊外まで前進した」「ロシア軍がシヴェルシク南市内に足場を築いた」「ロシア軍がスビアト・ポクロフスケ集落内に足場を築いた」と、DEEP STATEも5日までに「ロシア軍がシヴェルシク東市内の高層地区に足場を築いた」「ロシア軍がシヴェルシク東郊外で支配地域を広げた」「ロシア軍がイヴァノ・ダリウカ北西郊外で支配地域を広げた」「ロシア軍がヤムピリ西郊外の森林地帯に足場を築いた」「シヴェルシク市内の線路西側にグレーゾーンが伸びた」「スビアト・ポクロフスケ方向にグレーゾーンが伸びた」「グレーゾーンがオゼルネ方向に伸びた」と報告。

視覚的にもウクライナ軍がシヴェルシク東郊外=でロシア軍を攻撃する様子、ロシア軍兵士がスビアト・ポクロフスケ集落=で捕虜にしたウクライナ軍兵士を射殺する様子が登場、DEEP STATEは捕虜の殺害を批判しながらも「注目すべきはロシア軍がバフムトカ川の対岸で活動していることだ」「さらにシヴェルシクの状況を正確に把握することは困難だ」と述べている。

関連記事:DEEP STATE、我々が戦局悪化の防止に必要だということ自体がナンセンス
関連記事:ウクライナメディア、ウクライナ軍が恥ずべき情報操作で嘲笑を浴びた
関連記事:ロシア軍がボルチャンスクを占領、ポクロウシク市内中心部を完全に支配
関連記事:ウクライナ軍がポクロウシク占領否定動画を公開、直ぐに偽動画とバレる
関連記事:DEEP STATE、ウクライナ軍報道官が常識に対する反逆を宣言したと批判
関連記事:DEEP STATE、今月中にフリアイポレが陥落する最悪のケースを回避出来た
関連記事:ロシア軍はフリアイポレ方面で成功の連続、ウクライナ軍の状況は極めて深刻
関連記事:ロシア国防省、ポクロウシク住民がロシア軍兵士を歓迎する様子を公開
関連記事:シヴェルシク東市内が交戦エリアに移行、ロシア軍はフリアイポレ東郊外にも到達
関連記事:ポクロウシク方面は悲劇的、ウクライナ軍部隊が包囲網に捕まった可能性
関連記事:ロシア軍がシヴェルシクを半包囲、全ての補給ルートを遮断した可能性
関連記事:ほぼ全方面でウクライナ軍の後退が止まらない、複数の主要都市が危機的

 

※アイキャッチ画像の出典:115 окрема механізована бригада ЗСУ

DEEP STATE、我々が戦局悪化の防止に必要だということ自体がナンセンス前のページ

ドイツ議会が志願制の兵役法案を可決、人員不足が解消しない場合は義務化次のページ

関連記事

  1. ウクライナ戦況

    Forbesの大げさな報道、ウクライナ軍がロシア軍兵士400人の孤立を否定

    Forbesのデビッド・アックス氏は17日「ウクライナ軍の素早い攻撃で…

  2. ウクライナ戦況

    ロシア軍が東部戦線で複数の集落を占領、南部戦線でも新たな動き

    DEEP STATEは8日「ロシア軍がハルキウ州クピャンスク方面でステ…

  3. ウクライナ戦況

    ウクライナ軍の砲弾発射量は1日2,000発未満、ロシア軍と比較して1/3以下

    ウクライナのウメロフ国防相はEU関係者に宛てた書簡の中で「砲弾不足によ…

  4. ウクライナ戦況

    ドイツ、旧ソ連製の携帯式防空ミサイル×2,700発をウクライナに供与

    ドイツは旧東ドイツから引き継いだ携帯式防空ミサイル「ストレラ2」×2,…

  5. ウクライナ戦況

    ロシア軍に大規模なミサイル攻撃、ウクライナ軍は158発中114発を撃墜

    ロシア軍はウクライナに対する大規模なミサイル攻撃を29日朝に実施、ザル…

コメント

  • コメント (18)

  • トラックバックは利用できません。

    • ヤギ
    • 2025年 12月 05日

    ポクロフスクから早く撤退していればある程度はハルキウの進軍は止められたんじゃないですかね…
    今からウクライナが防衛線を引くとなるとどこまで後退するのが現実的でしょうか。ロシアが併合宣言した4州の境まで下がれば露軍の進軍は一旦止まるかな。
    他国が正式に参戦しないかつ欧米の軍事支援のみで応戦する場合でも、一旦戦況不利なところは捨てて大きく損切りすれば何とかなるという希望的観測をしてみたり…

    11
      • 無名
      • 2025年 12月 06日

      そんな大きな損切りしたら国内外から負けてると見えるから政治的に無理では?
      なんというか2年前とかに土地に固執せずに損切り出来てたらこんな人的資源損耗せずに人が足りないなんて事もなかったでしょうけど…。

      31
      • ras
      • 2025年 12月 06日

      伸びている戦線を削れるならともかく、陣地がないとどこまで引いても大した効果にならないでしょう
      だから前線を確定している間に後方陣地を作らないといけなかったのですが、ゼレンスキーラインの構築に恐らく失敗してしまったのでどうしようもないですね…

      2
    •  
    • 2025年 12月 05日

    ボルチャンスクを見るにハルキウ州は返還されるなんてのも甘い見通しなんだなと

    28
      • たむごん
      • 2025年 12月 06日

      仰る通りです。

      ドネツ川の沿岸を支配できれば、軍事は攻防の拠点・内政は水利を保有できるので、そのまま返還しない可能性があると見ています。

      21
    • D-day
    • 2025年 12月 05日

    コンスタンチノフカでも駅を巡り交戦中と言う話が出てます。このサイトでも他方面のロシア進軍が報じられていますが、全体にロシア側が攻勢に出てる印象です。
    ウクライナ側は補充、補給が間に合わないのか?命令拒否かまあるのか?どこにも有力な援軍がないのかも知れません。
    各地、クリスマスに合わせて占領宣言が出る気がします。ちょうど外交でも凍結資産やら方向も出そうですから本格的にウクライナ戦線崩壊などありそうな気配がします。

    27
    • こr
    • 2025年 12月 06日

    もうスラビャンスク近郊までまともな陣地ないのでは?
    事実上の州都が燃やされるのも時間の問題ですね…

    22
    • ニーモーター
    • 2025年 12月 06日

    トレツクで苦戦したためか最近のロシア軍はとにかく補給線遮断に力を入れてますね
    兵力不足のウクライナ軍も全ての戦線を守る戦力は残ってないようで…
    街に向かうトラック、バギー、無人車両は見つけ次第破壊
    民家に作られたドローン拠点や隠れ家もしらみつぶしに破壊
    頑丈な高層住宅群に籠もったらFABって制圧
    ロシア軍のマニュアルが洗練されていきますね…

    44
      • Whiskey Dick
      • 2025年 12月 06日

      緒戦:装甲車両→2024年頃:ゴルフカート+バイク→現在:市販SUV(冒頭写真)+無人車両
      今のところの最適解は「安価で隠れ易い」軽装甲バギーと「損害を無視できる」無人車両の組み合わせなのかな。従来型の装甲車両に出会してもドローンと対戦車ミサイルで対抗できるようになったし、ミサイルとセンサーの強化によって戦艦が廃れた海軍と同じ流れになりそう。

      0
      • Easy
      • 2025年 12月 06日

      各種ドローンの有効射程が大幅に伸びているのが大きいですね。
      いまやFPVでも数キロ飛ばして戦線の裏にまで届くそうで。
      ウクライナ側のジャマーの周波数帯を回避する能力と電波自体の強化とアンテナの性能向上と、同時並行で急速に進んでいるようです。
      西側汎用品を使っていた頃はウクライナ側も対策が容易だったようです。ドライバを書き換えて周波数設定を変えるくらいで済みますから。
      が、ロシア製(またはロシア設計の中国産半導体)が出て来てから、動作原理や仕様をリバースエンジニアリングする難易度が跳ね上がり。今の苦戦につながっているようです。

      25
        •  
        • 2025年 12月 06日

        民間品の使い回しより、兵器として再設計した方が良い側面もありますね。

        18
        • 朴秀
        • 2025年 12月 06日

        民生品を使えばいいと思っていましたが
        兵器ならばそういったメリットもあるんですね

        しかし陸戦が進化しまくってますね…

        14
          • なんとも
          • 2025年 12月 06日

          ロシアは元々ナポレオン時代に遡る陸戦化け物ですから、、、、

          しかも、早期成長ではなく晩成型です。4年近くも戦わせればとんでも進化するわけで、、、、つくづく思うのはこのロシア=旧ソ連を撤退に追い込んだアフガンって何者なんですかね?アメリカも撤退させましたし、生粋の戦闘民族かなんかとしか思えません。

          16
        • たむごん
        • 2025年 12月 06日

        情報ありがとうございます、勉強になります。
        物凄い進化ですね…

        (分野は違いますが)ロームが、中国の競合に物凄く苦戦してるのを思い出しました。
        中国のキャッチアップどころか、半導体=素材=電子部品など、抜き去る(抜き去りそうな)分野が至る所であるんですよね。

        中国通信市場の通信用半導体から、国外メーカーを除外する話しが昨年ありました。
        (下地として)中国側の育成完了も考えられるわけで、充分に有り得る話と思います。

        4
          • Easy
          • 2025年 12月 06日

          そもそも米中半導体摩擦の原因となったHuawei の5G技術は、性能効率諸々で完全にアメリカを上回ったんですよ。なのでアメリカはバックドアやらなにやらの難癖を付けまくって西側世界にHuawei製品が普及するのを妨害しました。アメリカの技術がキャッチアップするまでの時間を稼ごうとしたんですね。
          が、おりしも発生したウクライナ戦争は、売り先を失っていたHuaweiの通信システムをロシアに売り込むのに渡りに船になり。
          さらに、ロシアはアナログ電波技術については元々とてつもない才能の人材とノウハウが集まっているので、Huaweiのチップに超高効率で電波を送り込むアンテナを開発し、実戦投入と改良が続いているようです。
          この中国の通信半導体+ロシアのアナログアンテナは西側にとっての悪夢のタッグなんですね。半導体やその上を走るプログラムは解析出来ても、その動作のベースにアナログ回路が組み合わさってると訳がわからないことになりますので。

          27
            • なんとも
            • 2025年 12月 06日

            台湾有事って、この技術と戦うってことですよね?しかも、もっと進化してくる可能性すらある。

            セットでウクライナで経験積んだ北朝鮮も確実に絡んでくるわけで、、、、やっぱり、あの台湾の総統をいかに失脚させ黙らせるか。日本が今、注力すべきはここじゃないかなと思います。

            3
            • たむごん
            • 2025年 12月 07日

            日本でも、Huaweiの5G基地局問題、ありましたね…。
            おそらく、ものすごい非対称な状況になってるのかなと推察しました。

            ウクライナ側の通信機器が、今までの汎用品ベースにしてるのであれば、解析しやすい一方で。
            ロシア側の通信機器は、それを解析できるエンジニアからして少なくて、非対称なのかなという点を仰る点から感じています。

            ここにドローンの物量差が乗ってくるのであれば、前線はかなり厳しそうですね…。

            3
    • 追剥強盗武士の手習い
    • 2025年 12月 06日

    状況は、今のところかなりウクライナに不利なので、今までのロシアの言い方だと、ルガンスク、ドネツ州は全土、ザパロージェ、ヘルソンはドニエプル川の東岸、また、クルスク、ベルゴロドなどに関しては、国境から1万メートル、つまり榴弾砲の射程内をウクライナ軍が撤退するまで、というところかな。ハイマースやM1、戦車より強いブラッドレーはどこにいるのやら。どこの後方で起動反撃に備えているのだろうか。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 米国関連

    米海軍の2023年調達コスト、MQ-25Aは1.7億ドル、アーレイ・バーク級は1…
  2. 北米/南米関連

    カナダ海軍は最大12隻の新型潜水艦を調達したい、乗組員はどうするの?
  3. 中東アフリカ関連

    アラブ首長国連邦のEDGE、IDEX2023で無人戦闘機「Jeniah」を披露
  4. 米国関連

    米陸軍の2023年調達コスト、AMPVは1,080万ドル、MPFは1,250万ド…
  5. 軍事的雑学

    4/28更新|西側諸国がウクライナに提供を約束した重装備のリスト
PAGE TOP