ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは25日夜「ウクライナ軍によるクピャンスク東市内の掃討が完了した」「ロシア軍がオスキル川を渡河して西岸に足場を築いた」「ロシア軍がクラホヴェ市中心部の一角に足場を築いた」と報告した。
参考:Мапу оновлено
参考:Купянско-Сватовское направление: бои в Купянске и возможная вылазка ВС РФ за Оскол обстановка к исходу 25 ноября 2024 года
アパートが密集する地区が落ちれば市内の抵抗拠点はクラホヴェ火力発電所のみになってしまう
DEEP STATEはクピャンスク方面オスキル川沿いについて「ウクライナ軍によるクピャンスク東市内の掃討が完了した」「ロシア軍がオスキル川を渡河してノヴォムリンスク郊外に足場を築いた」と、RYBARは「クピャンスク東郊外で前進したが正確な前線位置は不明」と報告。
RYBARはドヴォリチナ方向について「ロシア軍がオスキル川を渡河したというニュースがある」「2023年5月も同じような作戦が行われたものの対岸の橋頭堡を維持できなかったため短期間で撤退した」「再び同じ物語が繰り返されているようだ」と言及している。
DEEP STATEはポクロウシク・クラホヴェ方面について「ロシア軍がペトリフカ集落内で支配地域を広げた」「ロシア軍がクラホヴェ東市内を完全に占領した」「ロシア軍がクラホヴェ市中心部の一角に足場(本当に小さな一角)を築いた」「ロシア軍が物理的にO-0510を遮断した」「ロシア軍がコンスティアンティノポルスケ方向に前進した」と報告。
視覚的にもロシア軍兵士がクラホヴェ市中心部にあるアパート=Ⓐを襲撃する様子、ウクライナ軍がダルニジェの北西=Ⓑでロシア軍を攻撃する様子、ロシア軍がエリザベティフカ集落内のウクライナ軍陣地=Ⓒを攻撃する様子が登場、DEEP STATEが更新した戦況マップには「クラホヴェ市中心部の一角まで伸びるグレーゾーン」が設定されており、アパートが密集する地区が落ちれば市内の抵抗拠点はクラホヴェ火力発電所のみになってしまう。
DEEP STATEはヴェリカノボシルカ方面について「ロシア軍がロズドルネ郊外で北に前進した」「ロシア軍がロズドルネ集落の中心部を占領した」と報告。
因みにRYBARの報告は最近「テキストでの言及」が多く、戦況マップの更新内容もDEEP STATEの後追いが多いため取り上げるものが少ない。
関連記事:クラホヴェ方面は壊滅的、ロシア軍はヴェリカノボシルカ東郊外にも到達
関連記事:侵攻1005日目、南ドネツクにの防衛状況は酷いの一言に尽きる
関連記事:ロシア軍がウクライナ軍の防衛ラインを突破、ヴェリカ・ノボシルカに迫る
関連記事:ウクライナメディア、相次ぐ撤退と防衛ラインの崩壊は人員不足が原因
関連記事:侵攻1002日目、今度はヴェリカ・ノボシルカ方面の防衛ラインが崩壊か
関連記事:ウクライナ軍はクルスクで7kmも後退、ロシア軍はクラホヴェで国旗を掲げる
関連記事:侵攻1000日目、南ドネツクにおけるウクライナ軍の防衛状況は最悪
関連記事:侵攻999日目、ロシア軍がチャシブ・ヤール市内とトレツク市内で前進
関連記事:侵攻998日目、ロシア軍がチャシブ・ヤール市内中心部に到達か
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
クピャンスクとクラホヴェはチェックメイトですな
オスキル川をついに渡ったんですね
クリンキ水遊びのウクライナ軍みたいになるのか、前回みたいにさっさと撤退するのか・・・それとも足場を維持するのか注視したい所ですね
今後の両軍の勢いを占うのに判り易い戦場
仰る点、気になりますね。
クリンキは、ドニエプル川は川幅があまりにも広いため、補給の観点から厳しかったと思います。
オスキル川の渡河点は、ドニエプル川と比較すればかなり狭く、ロシア側が砲爆撃の優勢の中で行っています。
両軍の勢い差・戦力差、川幅・渡河点の地形差など総合的な観点から、仰るように非常に興味深い戦場ですね。
11/25撮影のsentinel-1(SAR画像)で確認
トクマクの東側だいたい30キロ地点で走行中の列車あり。昨日一昨日のザポリージャ方面で攻勢の予兆ありという記事のあとだと不気味に見えます。
最近はロイターやCNNといった御用メディアすら、ウクライナ苦戦を流してますからね。もはや、勝ち目はないということでしょう。
足場を築き、徐々に刈り取るようにじわじわと落とす。この戦術だけでしっかり征服範囲を広めるということは、ウクライナ側にそれを止める術がないということを表しています。
2022年のイケイケドンドンで陣地を固める。じっくりと進むという慎重な戦いをして来なかったツケを払ってますね。有利な条件で停戦という順当な筋を無視した結果ですが、今年中にどこまで進むのやらですね。
オスキル川の渡河に関しては昨年と違い現在のウクライナ軍は極めて弱体化が著しいため、果たして押し返すだけの力が残っているのかという点が気になりますね
あとウクライナ軍の高齢化や新規動員兵が中高年ばかりで若年層が温存されているのも、あくまで個人的な勘繰りですがもはやこの段階からはどう足掻いても勝利どころか引き分けに持ち込むことも不可能であるため、敗戦後の状況を僅かでもマシにするために戦争を活用して中高年を磨り潰すことで高齢化問題の緩和や年金に医療費といった社会保障費の削減を目論むなど、完全に開き直ってしまっているのかなと思ったり…
若年層はウクライナに留まってくれますかね…
パスポートを没収なり無効化なりすれば強制的に留めることはできるのでしょうけど。
もちろんその場合も脱北ならぬ脱宇に臨む者もいるでしょう。
島国日本と違って、ヨーロッパでは
重国籍や外国の居留証を取る人が珍しくないので
ウクライナが旅券を止めたところで
教養や経済力のある層は
二冊目のパスポート取得済みかと思います
実際は日本人も、二重国籍は取れるので
これからは増えてくると思いますよ
日本国籍の放棄は、努力義務なので
選挙にでも出ない限り
無視しても罰則はないのが現実
最強はグリーンカードでしょうけど
国籍法では努力義務ではなく、二重国籍となった場合、催告を無視したら自動的に日本国籍を喪失する形なので、努力義務ではないですよ。
バレなければ大丈夫かも?、と言うのはあるでしょうが
実際問題、催告が来ませんから
重国籍の日本人は沢山います
仮に日本国籍を選択しますと宣言しても
外国籍の放棄は自分で相手国に手続きなので
それをやらず放置する手もありますね
日本政府は感知しないし、努力義務
面白いパターンは婚姻なんかで
台湾人になるケース
日本は台湾を国と認めてないので
日本国籍の放棄を宣言しても
無国籍リスクがあり、日本側が認めないので
半合法的に重国籍になります
ウクライナ侵攻以前から出稼ぎという名の若者の国外流出が社会問題になっていたと記憶しています。
そこから更に国土が縮小し産業基盤が荒廃し、安全保障が悪化した国を立て直す気概のある若者がどれほど残っているかは停戦後に明らかになるでしょうね。
個人的には、仮に停戦後に発生するであろう復興事業も労働者不足が必ずついて回り、潜在的紛争リスク大の国でどう人材確保するのかも気になります。
自分も、仰る点には興味があります。
ウクライナは、ドネツ地方の鉱工業を失ったため、外貨獲得手段は小麦などの農産物+αくらいなんですよね。
ウクライナは借金支払いに追われる中で、(失った)鉱工業の製品・復興資材を輸入に依存しながら、発電所などのインフラ整備から始めなければなりません。
新興国労働者の立場から見れば、ウクライナなんかに行くよりも、先進国・中東などに出稼ぎ行った方がマシなので、人材確保が仰る通りできるのか懐疑的に見ています。
少し前にロシア軍が一気にクピャンスク中心部まで進出しましたよね。ウクライナ側はすぐに殲滅したかのように発表していましたが、ロシア側のソースではその後も激しい戦闘が続いているとあり、西岸側から増援を送り込んでいるとありました。これが事実の場合は西岸側が手薄になりますので、その隙を狙うことで対岸への上陸を成功させたのかもしれませんね。
クピャンスクでの市街戦が本格化すれば、P-07が圧迫されて、オスキル東岸のウクライナ軍はコリズニキフカ・クルフリャフカに至る広大な地域からの撤退を余儀なくされるでしょうね。
計画的に整然と後退できれば最良ですが、重装備を放棄して着の身着のまま後退となれば、クピャンスクの防衛にも大いに不安が残ります。
オスキル川西岸は簡単には落ちないと思つてたけど渡河されたからもしかして西クピャンスクも結構ヤバく成るのか?
今日はヴェリカノボシルカ大攻勢の直後だけあって落ち着いているが、週後半からまた怒涛の大攻勢が南ドネツクで展開されるだろうな。
ウクライナ軍に少しでも陣地設営能力があれば、正直な報告を歓迎する風潮があれば、戦略的撤退を認める良識があれば、この僅かな攻勢のブランク期間を行かすことが出来るのに…
rybarが画像データを使わなくなったきたのが気になる。
1 DEEPSTATEが反抗やクルスク侵攻の時にやったように何らかの作戦が行われる情報が入ったから、作戦保全のためにあまり公にしていない
2 ロシア軍が大規模作戦実行前に内部統制強めているから軍内の情報源から何も入ってきていない
3 実は精強ウクライナ軍の大攻勢によりロシア軍は負けているのだ!
3は冗談として、可能性的には2の方が高そうだけど、その場合ロシア軍の大攻勢の主正面はザポリージャ正面じゃないのかな?
ただ、ザポリージャに物資の集積がウクライナから報告されているから、少なくとも攻勢正面にはなるんだろうけど。
クルスクで北朝鮮兵と交代した精兵が何処かに突っ込むのかな?
ザポリージャ大攻勢は本当にやるのかな。まだ南ドネツクにも幾つか拠点が残ってる訳だし、そっちが本命でザポリージャは陽動だと疑ってるんだが。せめてクラホヴェ、ヴェリカノボシルカが陥落しないと、その以西を攻めるのは完全に正面突破になるから負担も大きいだろうし。
オスキル川の渡河成功は、クピャンスク周辺ウクライナ軍が明らかに弱体化しているため、掃討できるのか気になります。
ドボリャンスキー国立公園の南側と思いますが、管理人様1年前の過去記事内の画像を見ると、(渡河点よりも上流かもしれませんが)川幅・地形が分かりやすいと思います。
クラホヴェは、もう市内の中心部で攻防が始まっているのですか。
12月上旬中には、火力発電所まで到達する事も、視野に入る勢いですね。
(2023.12.21 ウクライナメディア、ロシア軍が攻勢に出たため要塞強化に賭けるしかない 航空万能論)
ロシア軍はザポリージャ方面に集結しつつあるらしいけど、それは元々ザポリージャは兵站が貧弱なのが改善されたからに過ぎないと思う。
積極的な動きに転じる予兆とはいえ、要塞線への正面攻撃=クピャンスク、チャシフヤール、トレツク程度の攻勢になるんじゃないかな。
憂慮すべきは南ドネツクで、ここが陥落したらロシア軍はザポリージャ方面にもクラマトルスク方面にも展開出来るから両方面のウクライナ軍は脇腹を抉られかねない。
引き延ばせばそれだけ他要塞戦も逼迫してウクライナにダメージが行くのはもちろんあると思いますが…ロシア軍にそれだけの余力があったのか?と言うのが疑問ですね。
仮にあるとすればクルスクを北朝鮮に任せてザポリージャに余力を回すとかなのですかね。そんな作戦準備は間違いなく察知されますが。