ウクライナ戦況

ロシア軍、前進を何年も阻んできたシヴェルシク方面の砕石場をほぼ制圧か

ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「シヴェルシク方面におけるロシア軍の状況」について酷評しているが、ウクライナ人が運営するDEEP STATEは20日「ロシア軍がビロホリウカの白亜砕石場の大部分を制圧した」と報告し、この砕石場の高さを失うとウクライナ軍は苦しくなるだろう。

参考:Мапу оновлено
参考:Наступление на Мирноград, атаки под Купянском и Лиманом, необходимость брать Сумскую область
参考:БУТУСОВ ПЛЮС

白亜砕石場の高さを失うことは何らかの変化に繋がる可能性を秘めている

DEEP STATEはスバトボ・リマン方面ゼレベツ川沿いについて19日「ロシア軍がノーヴェ方向に前進した」と、RYBARは「ロシア軍がノヴォミハイリウカ方向に前進した」「ロシア軍がノーヴェ集落内に足場を築いた」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

RYBARはシヴェルシク方面の状況について非常に辛辣で「ロシア軍にとって最も困難な戦場がシヴェルシク方面で実質的に何ヶ月間も変化がない。ロシア軍は何度も前進を試みているものの、報告される成功は依然として大きな疑問だ。ロシア軍はビロホリウカに足場を築いてフリホリフカ方向に偵察部隊が前進している。ロシア軍は何度もヴェルフノカミャンスケ集落に侵入を試みるが敵を完全に追い払うことが出来ず、双方ともこの集落を完全に支配していない。ヴィムカ~イヴァノ・ダリウカ方向は比較的平穏でロシア軍が前進を試みる様子もない」と指摘。

さらに「ウクライナ軍がスラビャンスクやクラマトルスクに戦力を集結させているためシヴェルシク方面で反撃に出ても不思議ではない。ロシア軍がシヴェルシク方面で失敗した理由は前線の状況を歪めて報告することで、トレツク方面でも同じ状況が観測され、ロシア軍に不必要な領土と人的損失をもたらした。作戦は「どんな犠牲を支払っても結果を出したいという願望」ではなく「実際の状況」に即したものを立案すべきだ。結局のところ偽報告によって引き起こされるミスや誤算は兵士の犠牲を無駄にするだけだ」と述べたが、DEEP STATEはRYBARの評価とは異なる。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

DEEP STATEは20日「ロシア軍がビロホリウカ北の取水施設付近を占領した」「ロシア軍がビロホリウカに隣接する白亜砕石場の大部分を制圧した」と報告、これまでロシア人が何度も白亜砕石場の制圧を主張してきても「事実ではない」と否定してきた、ビロホリウカ方向でロシア軍前進を2022年から阻んできた最重要拠点=白亜砕石場の大部分がロシア軍の支配下に入ったと評価しており、RYBARも白亜砕石場についてグレーゾーンと評価しているものの「ロシア軍が安定的に支配している」とまでは踏み込んでいない。

仮に白亜砕石場を失っても急激にシヴェルシク方面の状況が悪化するとは思えないが、それでも同方面において白亜砕石場の高さを失うことは何らかの変化に繋がる可能性を秘めている。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

DEEP STATEはトレツク方面について19日「ロシア軍がスハ・バルカ西郊外で前進した」「ロシア軍がスハ・バルカ集落の大部分を占領した」「ロシア軍がスハ・バルカ南郊外で支配地域を広げた」と報告。

ロシア軍は2025年1月にニューヨークからスハ・バルカへの突破を試みたものの、低地から高地に対する一方向からの攻撃は直ぐに行き詰まり成功することはなかったが、今回はオレクサンドロピル→パンテレイモニフカ→ヴァレンティニフカと進んで南からの押し上げが加わったため、ウクライナ軍が守るスハ・バルカの地形的条件が「高地」から「低地」に逆転してしまい、側面からの圧力が加わった拠点の脆さは明白でスハ・バルカでも同じことが再現された格好だ。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

DEEP STATEはクラホヴェ方面について18日「ロシア軍がロズリヴ方向に支配地域を広げた」「ロシア軍がコスティアンティノピル集落に足場を築いた」と、20日「ロシア軍がロズリヴ方向に支配地域を広げた」「N-15に到達していたグレーゾーンがロズリヴ方向に縮小した」と、RYBARも「ロシア軍がトロイツケ集落に侵入した」「ロシア軍がロズリヴからパハティル方向に前進した」「ロシア軍支配地域がN-15沿いで縮小した」と報告。

因みにRYBARはプーチン大統領が発表したイースター休戦=4月19日午後6時から4月21日午前0時までの敵対行為停止について「最初に休戦を発表することで和平への意思があることを示し、ロシアは外交ポイントを稼ぐことが出来る」「どうせウクライナは攻撃を止めないため戦場への影響はない」「この休戦にウクライナが応じなかったという図式を作ることが目的」と主張しており、ゼレンスキー大統領も「ロシアは停戦への印象を作り出そうしただけで、19日午後6時から20日午前0時までに砲撃を387回行い、ドローンを290機飛ばし、前線でも19回の衝突があった」と報告した。

この話題が極端な支持者の間で「相手が悪い」というマウントの取り合いになるのは目に見えているが、そもそも1000km以上に及ぶ前線で戦闘が起こっているのに、交戦相手と事前調整もなく「2日間休戦を行う」と唐突に発表したところで現実性に乏しく、どう考えても「ウクライナが4月19日午後6時を過ぎても攻撃を止めなかった演出すること」「ウクライナ非難の材料を情報空間に供給すること」が目的だ。

エネルギーインフラへの攻撃停止も「どっちが先に違反したか」を現時点で立証するのは不可能に近く、どちら側にも「相手が先に違反した」と見せかけることで得られる政治的利益があるため、この話題は極端な支持者を競い合わせるだけで本当に無意味だ。

追記:ロシア国防省はイースター休戦前「クルスクのオレシュニャを解放した」「ポクロウシクのシェフチェンコを解放した(1回目の解放は2024年12月16日)」と発表、RYBARは「オレシュニャの状況は依然して困難」という認識で、ロシア軍がオレシュニャに入ったことを示す視覚的証拠もなく、シェフチェンコについてもRYBARは「戦闘が続いている」と報告、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も「シェフチェンコはスカラ連隊の兵士によって完全に支配されている」「集落にロシア兵は1人もいない」「ロシアはウクライナ軍が休戦を破ったという状況を作り出すためシェフチェンコを攻撃してくる可能性が高い」と指摘。

過去の実績から言っても「何かのタイミングに合わせた発表」は高い確率でプロパガンダの可能性が高く、その代表例はトレツクの完全制圧宣言だ。

追記:ロシア人ミルブロガーはオレシュニャ解放について「時期尚早」「政治的解放宣言」「クリンキー解放の時と同じ質の報告」と言及しており、プロパガンダの可能性が高くなってきた。

関連記事:ロシア軍がポクロウシク方面で大規模攻撃、大きな損害を被って失敗か
関連記事:ウクライナ人はリマン方面の危機を警告、ロシア人はシヴェルシク方面の偽報告を批判
関連記事:ウクライナ人、ロシア軍がトレツク方面で防衛ラインの弱点を見つけた
関連記事:ロシア軍が東部戦線で前進、ウクライナ軍はポクロウシク方面で反撃
関連記事:一方的でなくなった東部戦線、ポクロウシク方面でウクライナ軍の善戦が続く
関連記事:将来の停戦ラインを巡る戦い、DEEP STATEはリマン方面の脆弱性を指摘
関連記事:将来の停戦ラインを巡る戦い、ロシア軍が東部・南部戦線の複数方向で前進

 

※アイキャッチ画像の出典:24 ОМБр імені короля Данила

ロシア軍がポクロウシク方面で大規模攻撃、大きな損害を被って失敗か前のページ

カナダ与党が選挙公約の中で自走砲取得に言及、韓国はK9を提案済み次のページ

関連記事

  1. ウクライナ戦況

    ゼレンスキー大統領、あと10年もロシアと戦争を続けるのは不可能

    ゼレンスキー大統領はBBCとのインタビューの中で「あと10年も戦争を続…

  2. ウクライナ戦況

    ウクライナ軍、第36旅団の司令官はマリウポリから勝手に逃亡した臆病者

    捕虜になっていたウクライナ軍第36旅団の司令官が露メディアに登場して「…

  3. ウクライナ戦況

    ウクライナ軍発表を信じるならロシア軍との交戦は激化、但し戦線に変化なし

    ウクライナ軍発表を信じるなら10月23日頃からロシア軍との交戦が激化(…

  4. ウクライナ戦況

    侵攻847日目、ハルキウ方面リプシとボルチャンスクでロシア軍が後退

    ハルキウ方面についてロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは18日夜…

  5. ウクライナ戦況

    ルハンシク州知事、明日にでもクレミンナやルビージュネから良い知らせが届く

    ルハンシク州のガイダイ知事は10日、ウクライナ軍の反撃に敵は浮足立って…

  6. ウクライナ戦況

    英国防相、ロシア軍の侵攻は主要目標が達成できおらず期待以下の結果

    英国のウォレス国防相は25日、プーチン大統領の侵攻計画は主要目標を何も…

コメント

  • コメント (30)

  • トラックバックは利用できません。

    • nk
    • 2025年 4月 20日

    いつの間にかバハティルに肉薄しているのとビロホリウカ周辺でもついにロシアが高所を奪取した模様ということと、ポクロウシク方面で攻勢失敗するべくして失敗した部隊もあれば地道に小さい成功を積み重ねている部隊もあるということでロシア軍は本日も通常営業という戦況ですね。
    プロパガンダはお互いいつものことなので、様子見が無難なところでしょうけどクルスクはロシアが上手く奪還出来そうな気がしますがシェフチェンコはどうなんだろうとは思ってはいる。

    34
      • たむごん
      • 2025年 4月 20日

      コツコツ攻撃、仰る通り、本当に粘り強いですね…

      ウクライナ軍、本当に長期間に渡って粘り強く防衛していましたが、ここまで防衛が続くとは想定できないでしょうね。

      世界中の国家間戦争を見ても、停戦なし・数年間も同じ場所で攻防・激しい砲爆撃が続く事例は、20世紀後半以降ないかなと。

      23
        • Mr.R
        • 2025年 4月 20日

        確かに、数ヶ月〜年の単位で同一地点に砲爆撃した戦争となると20世紀後半以降ちょっと思い浮かばないですね。
        それだけの戦争が起こらなかったとも言えて悲しいですが…

        14
          • たむごん
          • 2025年 4月 20日

          戦史にお詳しい、軍事ブログ読者の方々から見ても、やはりそうですよね。

          弾薬密度だけでなく、発見~発射~弾着確認~再発射のPDCAも、凄い速さだなと。

          アルメニアようのな小国も停戦、ハマスのような武装組織でさえ一時停戦に辿り着いているわけですから、何とも異質なものを感じてしまいます…

          10
        • nk
        • 2025年 4月 20日

        第一大戦の塹壕戦の現代版のような感じなのでしょうから、両国の兵員が地獄見てるのは間違い無いでしょう当時の新兵器は戦車で現代はドローンが猛威を振るっており、ドローン対策はまだ確立されていないのでどう対策されて行くのか見所ですね。

        15
          • たむごん
          • 2025年 4月 20日

          まさに仰る通りです。
          ウクライナ=ロシア、両軍の前線兵士は強く、使えるものを使う精神を持っているなと。

          旧ソ連の国々は、西側民主主義諸国とは、犠牲への許容度が全然違うなとも感じてしまいまして。

          ドローン対策の仰る点まさしく重要で、『兵士の犠牲を許容できる国』が、逆説的になりますが現状の最適解になっている気がしますね…

          15
          • のー
          • 2025年 4月 21日

          第一次大戦で例えれば、ドローンは当時の機関銃のような存在ですかね。
          ドローンが大量投入されて、敵を簡単に発見できるようになる。
          結果、攻撃側が非常に大きな犠牲を伴うようになる。
          重装甲の戦車でも、敵陣を突破するは危険すぎて、自走砲的な運用をするしかない。
          もう互いに塹壕に籠って粘るしかなくなり、戦線が膠着する。
          現代版の「東部戦線異状なし」が書けそうだ。。。

          12
            • たむごん
            • 2025年 4月 21日

            仰る通りです。
            日露戦争(ウクライナ戦争前)でもありましたが、第一次世界大戦(ウクライナ戦争)やはり大量投入という点で、厳しくなった気がしますね。

            戦線が非常に長大ですから、塹壕に粘るという点で、前線兵力の数が対抗策となれば身も蓋もない原点に帰っていますね。

            正面戦線1kmに何人くらい人必要なのか、自然地形・戦線の形なども考慮する必要がありますが、少し気になっています。

            6
            • イーロンマスク
            • 2025年 4月 21日

            機関銃と塹壕を突破するために戦車が作られましたがドローンと塹壕を突破するものがまだて

            7
              • イーロンマスク
              • 2025年 4月 21日

              まだ出てきませんね
              なんとなくAIがカギのような気はするのですが

              1
              • たむごん
              • 2025年 4月 21日

              仰る通りです。

              『前線歩兵の損害どこまで許容できる国・政治体制か』基本的になりますが、過渡期はこうなっている気がしますね。

              2
              • アンゴラ
              • 2025年 4月 21日

              電子戦を完全に無力化できる兵器なんて、それこそミノフスキー粒子くらいしか思い浮かびませんね・・・

              1
      • hoge
      • 2025年 4月 20日

      リマン方面の動きが割と謎ですね
      このままO-0526にそって南下するのでしょうか
      それとも更に西進するのか
      あるいは北上して前線を平にするのか(地形的にはなさげ)

      明らかなのは現地でかなりの兵力差がないとこういう形にはならないだろうな……ということです
      これはクピャンスクでも同じことが言えますね
      ウクライナ側がテコ入れしてくる(他所が手薄になる)のを誘ってる気がしないでもないです

      12
        • nk
        • 2025年 4月 20日

        リマン方面は西進していく様な気がしますがどうなんでしょうか、そろそろロシアは全戦線で攻勢を本格化させて、どこでも良いのでウクライナ軍の綻びある戦線の突破浸透を狙うという感じなのかなと思っていますがそうなるとウクライナ軍の防衛ラインはあるがリソース薄そうな南部戦線が不味いのではとは思う所です。
        まだロシアは併合4州もクルスクやベルゴロドの緩衝地域もまだまだ占拠出来ていないので、進める所は進むで当面やっていきそうな感じがしますがどうなりますか。

        13
    • たむごん
    • 2025年 4月 20日

    捕虜交換が過去最大規模246人も行われましたから、管理人様の仰る通り管理できなさそうな一時停戦発表よりも、目に見える形の方が現実的ですね。

    要塞・強固な拠点は、年単位で攻勢を防いできたわけですが、アウディーイウカ・ヴフレダルなど陥落した後は防衛線が大きく切り崩されてきました。

    増援を送るために、他戦線を引き抜いていく必要に迫られれば、他戦線にも波及する可能性も十分にありますからどのように変化していくのか注目ですね。

    23
    • 2025年 4月 20日

    イースター休戦の呼びかけはプーチンの支持層である正教会信者とトランプの支持層である福音派に対する宗教色の濃いアピールだよ。
    一般人には茶番にしか見えなくてもゴリゴリの宗教原理主義者には信仰心が強い行為と見える。

    64
      • hoge
      • 2025年 4月 20日

      > トランプの支持層である福音派に対する宗教色の濃いアピール

      これですよね
      こういう事例を見ると本当に米露の大統領間で直接的なやり取りが復活してるんだな〜と思います
      露国内でも困惑の声が少なからずあってトランプへのアピール以外にちょっと解釈のしようがない感じです

      37
      • nachteule
      • 2025年 4月 20日

       休戦提案の背景にどんな理由があろうとも、この戦争で事前の根回しなしに発表だけしてきっちりそれが実現出来れば誰も苦労はしませんよ。
       到底実現不可能なポーズを見て信仰心が強いと思うなら脳内がお花畑として言いようがありません、休戦を実現させるなら相当なペナルティーなり実行に移さざるを得ない大きな動きが事前にあるんですから無い以上は誰だろうが茶番にしか思わないでしょう。

      7
      • nanashin
      • 2025年 4月 20日

      まずはインフラ攻撃やめようぜって話もどっちが守らなかったのか?進まなかったし
      段階的な停戦なんてもう諦めてて国内志向してる感じがします

      6
    • Mr.R
    • 2025年 4月 20日

    管理人殿いつもお疲れ様です。
    休戦云々は管理人殿の言うとおりプロパガンダ合戦になるのが目に見えているので触れない方が良さげですね。

    さてビロホリウカですが、とうとう採石場が落ちましたか…思えば22年の9月に奪還してから2年半以上も持ち堪えてきた拠点な訳で、アウディイウカやブフレダルのように戦前から要塞化してきた場所よりも本来なら耐久性は低いはずなのによくぞここまで持ち堪えたと言うべきですね。

    30
      • 2025年 4月 20日

      要塞化要塞化と当たり前のように言ってますがなぜ要塞化したのかについては驚くほど触れる人が居ませんよね。ここは生地へのコメントですから良いのですがX上でもTV上でも不自然なくらいだれも取り上げない

      20
    • 名無し
    • 2025年 4月 20日

    停戦で前線の兵士に休養やローテーションをさせるのは勿論だけど大規模攻勢の準備も兼ねてるんじゃないかと思ってしまう

    13
    • 無学なソフィスト
    • 2025年 4月 20日

    ブトゥソフ氏が言うようにシェフチェンコにロシア兵が一人もいないって事ウクライナが奪還済みか空白地帯って事になるんだよな
    本当か分からないけど

    4
    • kitty
    • 2025年 4月 20日

    海岸線に阻害施設や地雷地帯を作るのが許されない我が国ですが、有事のドローン戦のためにアンテナ立てまくるのはどうでしょうか。
    というか5G回線ドローンが解禁されたばっかりですが。

    8
      • つくし
      • 2025年 4月 20日

      ちょっとした高地に水上ドローンや偵察に使えるアンテナを立てまくって、ブイにアンテナとソナーつけて浮かべてネットワーク化しておいて、平時はAIとか組み合わせて沿岸警備や災害支援に使ったりすればいいし、離島や山中の集落への物資輸送のボートやドローン飛ばしたりできそう

      8
      • T.T
      • 2025年 4月 20日

      我が国には条約に引っかからない水際地雷が有るから・・・

      5
    • paxai
    • 2025年 4月 20日

    「政治的解放宣言」がチラチラあるのがちょっとなあ。現場がそれを事実とする為に無茶を強いられるのが良くないと散々言われてますので。滑空誘導爆弾が妨害にちょっと強くなったって報告もあったし5月は再度調子よくなるかなあと楽観視してたが露地上軍が思ったより疲弊してそう。

    11
    • 追剥強盗武士の手習い
    • 2025年 4月 20日

    イースター停戦は、唐突だったので、先日のポクロウシク正面での打撃が相当きつかったのか、と思ってしまった。泥濘期でどうせ大規模攻勢も難しいから、宣言したって変わりなし、と思ったか。あるいは、トランプ停戦のあほらしさを猿真似やって皮肉った、くらいにしか思えん。シヴェルシクについては、まだまだわからんというところですね。今まで、何度もわが忠勇なロシア軍兵士の英雄的活躍で敵を追い払った、とぬか喜びをしてきた身としては、素直に信じられない。また、先日のポクロウシクのロシア軍の被害、私の理解では、川を越えて兵員を移動させねばならず、1km程度の正面にあれだけの被害を出せるだけの大規模な戦力の終結をどうやってやったのか不思議。また、あの辺りに、それだけの広い土地に兵士がいるということなのか。攻勢戦術として、どのようにドローンと砲と歩兵と戦闘車両をからめて運用するのか、見えない世界ですね。

    11
    • ななし
    • 2025年 4月 21日

    結局ルハンシク民兵上がりのロシア軍は州境を超えてまで
    ドンバス・ハルキウ州まで進行する意欲に乏しいのです

    シヴェルシクはそれに加えて、北側のセレブリャンスキーの
    森林地帯でウクライナ軍ががんばっており、掃討に苦労している
    掃討できてもドネツ川の渡河作戦必須で、ウクライナ精鋭が残存
    しているシヴェリシクを北から攻めるのは難しい

    かといって南はひらけた田んぼしかなく、ドローンの格好の餌食。
    またそっち方面のロシア軍はチャシブヤール・コンスタンチノフカ
    攻略が最優先なので戦力を割けない

    シヴェルシク・ポクロフスクはロシア軍得意の包囲戦ができず、
    ウクライナ軍に何度も撃退されている状況。現状はまずバハティルと
    コンスタンチノフカを攻略しようということでしょうか

    しかしいずれロシア軍はシヴェルシク・ポクロフスク攻略からの、
    スリャビンスク・クラマトルスクの大都市を解放しなければならず、
    大きな犠牲を払うことになる。政治的にトランプがどこまで交渉に
    応じるか(ウクライナを見捨てるのか)?ロシアは見極めどこですね

    12
    • うくらいだ
    • 2025年 4月 21日

    プーチン大統領の停戦宣言はロシア正教会との関係で宣言しただけで、あまり外交面を考慮してない気がするが。
    あくまで内政でのアクションの1つかなと思う

    8
  1. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
  2. 中国関連

    中国は3つの新型エンジン開発を完了、サプライチェーン問題を解決すれば量産開始
  3. 中東アフリカ関連

    アラブ首長国連邦のEDGE、IDEX2023で無人戦闘機「Jeniah」を披露
  4. 欧州関連

    オーストリア空軍、お荷物状態だったタイフーンへのアップグレードを検討
  5. 米国関連

    米海軍の2023年調達コスト、MQ-25Aは1.7億ドル、アーレイ・バーク級は1…
PAGE TOP