DEEP STATEは8日「ロシア軍がハルキウ州クピャンスク方面でステルマキフカを、ドネツク州ヒルニク・クラホヴォ方面でゼランヌ・ペルシェを占領した」と、RYBARは「ロシア軍がポクロウシク・ディミトロフ方面でフロディフカを、ヴフレダル方面でゾロタ・ニヴァを占領した」と報告した。
参考:Мапу оновлено!
参考:Запорожское направление: наступление российских войск в районе Каменского обстановка к исходу 7 октября 2024 года
参考:Хроника специальной военной операции за 7 октября 2024 года
ロシア軍がザポリージャ州カミアンスケ北岸地区に侵入したものの詳しい状況は不明
DEEP STATEはハルキウ州クピャンスク方面について「ロシア軍がステルマキフカを占領した」と報告、ミャソジャリフカもグレーゾーン入りしているため1年以上もロシア軍の前進を阻止してきた渓谷ライン(ステルマキフカ~ミャソジャリフカ~アンドリエウカ)がほぼ崩壊した格好だ。
最も懸念されているクルフリャフカ方向=オスキル川への前進は報告されていないものの、クピャンスク方面は現在非常に活発な動きを見せている。
DEEP STATEはヒルニク・クラホヴォ方面について「ロシア軍がゼランヌ・ペルシェを占領した」「ロシア軍がマクシミルヤニフカ集落内で前進した」と報告、RYBARはポクロウシク・ディミトロフ方面について「ロシア軍がフロディフカを完全に解放した」「ウクライナ軍は近郊の集落に撤退した」と報告したが、今のところRYBARは同方面の戦況マップを公開していない。
さらにRYBARはヴフレダル方面についても「ロシア軍がゾロタ・ニヴァを解放した」と報告、視覚的にも「ロシア軍兵士がゾロタ・ニヴァ集落内で国旗を掲げる様子」が登場しているが、こちらも戦況マップが公開されていないため前線位置は不明だ。
因みにウクライナ軍南部司令部は5日「ザポリージャからウクライナ東部に向う兵站ルートを制圧するため、ロシア軍は数日以内にオリヒウやマラ・トクマチカ付近で新たな攻撃を開始するだろう」と発表し、ロシア軍がカミアンスケ北岸地区のウクライナ軍陣地=Ⓐを襲撃する様子が登場。
この視覚的証拠についてRYBARも「ロシア軍が貯水地の土手を通ってカミアンスケ北岸地区に侵入した」と報告したが「ロシア軍がカミアンスケ北岸地区に足場を確保したと語るのは時期尚早」とも指摘しており、比較的静かだったカミアンスケ方面の戦闘が活発化するのかどうかはまだわからない。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
カミアンスケってどこじゅろなと思い確認しましたが、Kam’yans’keですかね
オレホポから西に20kmちょっとの所にあるドニエプル川沿いの土地のようですが…いままであんまり話題になった事が無い場所なのでさっぱり状況がわかりません
ここから北進してザポリージャ市街地を臨むのは規模的に無理がありますし、オレホポ方面に対する助攻にしては「なんでここ?」という感じがします
「クルスクの逆バージョン」を狙った陽動作戦なんですかね???
RYBARはあまり言及していませんが、別のミリブロガーは先にウクライナの攻勢があり、反撃の結果、こうなったとの報告もあります。混沌としていますが、もともとロシア側は、ウクライナが(冬のエネルギー不足への対策のため)ザポリージャ原発を狙うのではないかと8月からずっと危惧していましたから、冬を前にした威力偵察の面もあるのかもしれません。
カミアンスケ北部で一悶着の末何故かロシアが北部西端市街地にいるのが現実となると、攻勢なのか威力偵察なのかわからないけど遮蔽物の無いであろう土手通って市街地に到達していることからウクライナ軍の反撃能力が大幅に低下しているのは確かな模様、しかし釣り野伏せというウクライナ得意の必殺技の可能性も皆無ではない所か。
ただ成功したウクライナの釣り野伏せ見たことが無く、普通にロシアに突破されて普通に包囲されて普通に壊滅しているのは良く見る所。
尚クピャンスク方面も大きく包囲されいつもの様に包囲殲滅されるか、地獄の撤退戦するかの2択になるんだろうと予測している。
まぁ…ウクライナのする事って大体裏目に出てるから
ただでさえ劣勢と言わざるを得ない状況で、やった所で壊滅は必須な気が。
>ただ成功したウクライナの釣り野伏せ見たことが無く
どっかのコメントには「釣り野伏」を頻繁に見るのですが、あちらの方々はみんな大好物なんですかね?
(それともなにか神秘的な魔法かアイテムのように思っているのでしょうか)
言いたいことは分かるんですが、なんか見る度にすごい微妙な気分になるんですよね。
どっちかというと多用されているのは東部戦線での「捨て奸」の方のようなw
モスクワに向かって撤退しているようなクルスクとか。
実際の捨てがまりは守るべき主君がいたから武勇伝になったけど。
捨ててばっかじゃ死兵ですね。とほほ
ザポリージャ市はドニエプル川を跨いでいます。そして東部戦線に向かう鉄道路線もここを通過しています。この鉄道橋とカミヤンスケの距離は約40kmなので長距離砲の射程内です。とはいえ砲兵を置くならもう少し縦深が必要ですが。しかしLANCETなどの攻撃型ドローンなら鉄道路線への攻撃は可能です。
南部戦線、ザポリージャ方面は助攻なのか気になりますね。
クルスク方面=東部戦線から、距離が遠すぎるため、簡単に部隊を送れないからです。
ロシアの継戦能力、まだどのくらいあるのか見極める必要があると思います。
ウクライナとって、年末〜来年に向けて厳しい年になるかもしれませんね。
とはいえヴフレダール陥落によって南部でのロシア軍の攻勢は比較的始める条件が整ってきているのも事実
正直ウクライナ軍が何しでかすかわからんので、原発からなるべく遠ざけておきたいというのもロシア軍の正直な気持ちだろう
カミヤンスケ方面が動くなんて、反攻作戦以来だな。
干上がったカホフカ湖の湖底をロシア軍の戦車やバイカー部隊が一気に駆け抜けて、北岸のウクライナ軍陣地を強襲し、三色旗が青空に旗めく!!
とはちょっとワクワクしますな。大人気なく厨二病がくすぐられる。とはいえ、本格的にロシアの南部攻勢が始まれば、ウクライナの予備戦力は完全に枯渇するのは間違いない!ハイエース動員ではもう限界だろう。
実際の所、ハイエース動員ってどの程度の人数だったんでしょうね?
動員数の何%だったのやら・・・
どの程度の規模か不明ですが。ダムが干上がってから1年経ちますし。草も生えているはずなので、意外と戦車走るのでは?と妄想していたので、実現して嬉しい。
もともとサボリージャ州併合すると言っていたんだから、今行かないでどうすると言いたい。サボリージャにはガスタービンのメーカーがあったので、人材が取れたら良いんだけど、無理だろうな。
これは陽動作戦なのか、それともウクライナ軍の実力の実験か?
ここを継続的に攻撃することはないのかな
慎重やロシア軍にしては珍しい行動だな
気候的条件で書かせてもらうと、
まず泥濘期はウクライナでは避けて通れませんな
泥濘期、ウクライナ東部は泥の大地になりますが、
南部は泥濘期の原因となるチェルノーゼム(黒土)
の分布が東部に比べると少ない
なので一昨年のウクライナのヘルソン攻勢、昨年の
ウクライナの大攻勢も、10月も南部で行われました
10月東部はほとんど動きが止まっていましたな
気候的条件だけで軍を動かしている訳ではないですが
そういう視点で見ても興味深いですね
クピャンスクのウ軍はオスキル川東岸で孤立する前に諦め撤退するか、最後まで抵抗を続けるのかどちらを選ぶのか気になります。
逃げ遅れて冬の川を泳ぐようなことになれば凍死するんじゃないかな…
クリンキーでずっと水遊びして遊んでいたウクライナ軍を信じろ
気候的条件でロシアの動きを見ると、
泥濘期前に影響の少ない市街地に取りつき、
足場を築こうしていますな。
そうすれば市街地では泥濘期中も前進できるからです
クピャンスク方面だとコリズニキフカ、クルフリャフカ
ヒルニク方面はゼランヌ・ドルーエ、ヒルニク
最も軍を動かしやすいカミアンスケ方面は、両軍情報戦
も交えながら牽制しあっているというところでしょう
ウクライナ軍の新編成の14個旅団の準備は何時ごろできるのかな。
装備が不足しているとか。どのくらい必要なのだろう。
よその記事で、NATO軍は49個戦闘旅団を増設必要という記事がありました。
必要装備は米国式の場合、戦車:1,300輌、IFV:2,300輌、APC:5,000輌、
大口径砲/MLRS:1,200門、だそうです。
仮に、これをウクライナ軍の14個旅団に当てはめると。
戦車:371輌、IFV:656輌、APC:1,425輌、大口径砲/MLRS:342門となります。
どうするつもりかな。NATOは忙しいだろうから、米国製で固めるのかな。
米国には多分、十分なストックがあるだろうし。
ただし、大口径砲/MLRSは不足するだろうから、ひょっとすると、
日本で不要とされるFH-70とM-270にお声がかかるのかな?。
新設旅団に回す前に、消耗した前線の旅団に補充を回さないといけませんので。
前線で押し負けてますから、補充をしなければ戦線が破れてしまいます。
戦線が破れると、後方のより脆弱な陣地で守らねばなりませんので、より多くの兵器を必要とします。
結果、いつまでも新設旅団が装備完了せずに投入できなくなり。
増援が来ないから前線の部隊が疲弊して損害が増し、戦線が破れて以下無限ループ
どこかで流れを変えねばなりません。
クルスク侵攻はそういう必要性に迫られての作戦ではありました。結果は完全に逆効果ですが。
そうですね。
新編旅団向けの装備とは別に、歩兵向けのもっと
泥臭い?装備(歩兵運用火力)の供給が多数必要と想像します。
今よりも容易に防衛ができるようにしないとですね。
あと、ウクライナ軍の編成の問題と思いますが、
地域防衛旅団と正規軍?の装備格差を埋める必要がありそうな。
火力に差があり、同列に評価はできないでしょう。
相互の人員の融通/他にも問題があるようにも見えます。
>泥臭い?装備
それこそスコップでは。
もう前線に送られているのでは?
ウクライナ軍の訓練期間はAFPでは四週間なのでとっくに訓練は終わっているかと
装備が届いていない可能性もありますが最悪歩兵連隊で送るのでは?
【11月21日 AFP】敵の塹壕(ざんごう)に向かって突撃する部隊を支援するため、ほふく前進するウクライナ兵。フランスの森の中にある軍事キャンプで、ロシア軍の侵攻に立ち向かうウクライナ軍の新兵に対する実戦訓練が行われている。
この部隊は、4週間にわたる歩兵戦闘訓練を間もなく終えようとしていた。場所や人数、兵士の身元は伏せられている。平均年齢35~40歳の予備役や新規動員兵、志願兵で、大半が本物の戦場をまだ見たことがない。