ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「ロシア軍がクルスクのスタラヤ・ソロチナと二コラエフカを占領した」と報告、現地メディアの取材に応じたウクライナ軍関係者も「スジャの南でロシア軍が防衛ラインの突破に成功したのは事実だ」と証言し、クルスク方面の状況は非常に緊迫している。
参考:Новые успехи в Курской области: Освобождение Старой Сорочины и Николаевки
参考:Росіяни прорвалися через український рубіж оборони в районі Суджі
参考:Russia reportedly breaks through in Kursk Oblast; Ukraine hasn’t confirmed
現地で戦うウクライナ軍関係者の話が登場したためDEEP STATEの報告は信憑性が増している
RYBARはクルスク方面について7日「ロシア軍がスタラヤ・ソロチナと二コラエフカを占領した」「ヴィクトロフカを巡る戦いが始まった」「ウクライナ軍はマラヤ・ロクニャに後退した」「一部の情報によれば第95独立空中強襲旅団の比較的貴重な部隊を動員兵と領土防衛隊の寄せ集めに交代させつつある」「マラヤ・ロクニャ川は雪解けの影響で沼地化しているため確保したスタラヤ・ソロチナと二コラエフカからマラヤ・ロクニャに前進するのは困難を極めるだろう」「仮にウクライナ軍の一部がマラヤ・ロクニャから撤退したとしても油断すべきではない」と報告。
視覚的にもロシア軍兵士がスタラヤ・ソロチナ集落内=Ⓐで国旗を掲げる様子、ロシア軍兵士が二コラエフカ集落内=Ⓑで国旗を掲げる様子が登場し、両集落はロシア軍の手に落ちた可能性が非常に高く、38H-449沿いのヴィクトロフカまで落ちればマラヤ・ロクニャの西側面は完全に無防備な状態になってしまう。
DEEP STATEは6日夜「ロシア軍がクリロフカ西の渓谷をスームィ州方向に前進した」「グレーゾーンの先端が38H-609に到達した」と報告していたが、Ukrainska Pravdaの取材に応じたウクライナ軍関係者も「我々の防衛ラインが破られた」「我々の部隊は部分的もしくは完全な包囲を避けるためこの地域で戦っている」「この突破は突然生じたものではなく計画的なものだった」「ロシア軍は昨年末にクリロフカへ侵入して旅団のある部隊が陣地を放棄して撤退した」「敵は集落に戦力を集結させて組織的な突撃作戦を開始し、3月5日~6日に決定的な突破口を開いた」と証言。

出典:Сухопутні війська ЗС України
まだロシア視点=RYBARからの報告や視覚的証拠は登場していないものの、現地で戦うウクライナ軍関係者の話(どこまで突破したのかは言及していない)が登場したためDEEP STATEの報告は信憑性が増しており、現在のクルスク方面は東部戦線よりもダイナミックに動いていることだけは確かだ。
追記:kyivIndependentは7日「Ukrainska Pravdaの報道内容についてクルスク方面のウクライナ軍報道官はコメントを避けた」と報じた。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
このままだと、「精鋭」がまとめて殲滅されかねないのでは。
そ精鋭はトレツクとかに移動させられてて現地には領土防衛隊みたいなのしか残って居なさそう
実際、名の通った有力旅団(第47機械化旅団、第82空中強襲旅団など)がやってくると戦線が安定ないし押し返し、交替するとロシアに押されるという事象がよく見られてますから、ポクロウシク方面の状況の改善も部隊の配置によるものかもしれません
それならば、残った部隊の能力に合わせて作戦方針も変えなければいけないし、部隊を引き抜く前に戦線を縮小しなければならないが、その様に見えない。
何を考えてるのか、分からない。
この速度でロシアの進撃が決まる時は、ウクライナが精鋭を後方に下げて捨て駒の郷土防衛隊遠配置してるパターン特有ですよ。
ということはウクライナは別方面に精鋭を移動させて奇襲を狙っているわけです。
ウクライナは毎度毎度このパターンなんですよ。停戦のムードを出してロシアを油断させて,その間に「世界をあっと驚かせる大作戦」を仕込んでいる。
でまあ、毎度毎度お人好しのプーチンさんがそれに引っかかる、と。
領土防衛隊もここまで露骨な捨て駒扱いされるんなら戦域単位で降伏した方が家に帰れる可能性高そう
今回は、「世界をあっと驚かせる大作戦」がトランプ大統領を怒らせてメディアの前で口論となり、交渉決裂し、支援を一時停止されるというサプライズでしたので、これ以上の驚きは難しそうですね。彼が昔の俳優のままで、自虐芸人の演目なら一流なんですけど、戦争中の外交者としては三流以下。
世界を驚かせたが、プーチンにとっては幸運だっただけだろう
ニュースを作ることを目的とした戦闘は、軍事的合理性に欠けていることが多く、最後には精鋭の力を無駄に消耗させる、軍事的に十分な価値のない戦果だけを交換してきた
プーチンにとっては、殲滅しやすい一般部隊の刈り取りに専念すればいい。逃げた精鋭は放っておいても勝手に消耗していく。少数の精鋭が無傷であっても、一般部隊の協力がなければ戦闘を続けることはできない
軍事的な損得で言えばその通りですが。
問題は。
ウクライナ政府は「そんなレベルの戦争はしていない」。
これなんですね。
ウクライナの目標はたった一つ。
「NATOをこの戦争に巻き込んで世界大戦に昇格させる」
これだけなんです。
なので、自国の軍がどれだけ損耗しようと。
それは彼らにとっては「NATOという本隊を呼び寄せるための捨て石、必要経費、人身御供」なんですよ。
この感覚が無いと、ウクライナの戦略を理解することは出来ません。
今もトランプ政権主導の停戦を受け入れる雰囲気を出していますか。
この隙にクルスクに展開していた精鋭を別の場所に移動し,新しい「世界の注目を浴びるための作戦」を準備しているわけです。
日本は、上手に距離を取り始めたので、英外相・伊大統領が引き戻そうと3月に来日してますね…
ウクライナ・東欧の一部の国々以外からは、直接戦争に巻き込まれるリスクを負うだけのメリットはないわけで。
韓国の政変・北朝鮮問題・尖閣問題・台湾海峡・中比海上紛争・南シナ海問題・中印国境紛争など…
日本目線で考えれば、地理的距離・シーレーン・生産拠点・国外市場の点から、脅威はこちらの方が格段に大きいと感じています。
You are gambling the world war III. ですね。皆様わかっていらっしゃいます。
丘陵と森が多い地形を突破されたことはこの地域の防衛が著しく弱体化していたことを示す。
両翼包囲の形になったことで撤退戦も困難なものとなるだろう。
無理なものは無理なので諦めも肝心、即日人員と犬猫は撤退して少しでも力を残すべき時でもう詰みが近い状況にある。
スジャ南・クリロフカ西は、森林地帯ですから、定着されれば簡単には追い出せないでしょうね(衛星画像が分かりやすいです)。
ヴィクトロフカの位置(51.322254681425996, 35.20902514454129)をGoogleMapで見れば、マラヤロクニャここまで接近されても維持するのかと…
犬ちゃん、早く家に帰って、のんびり過ごせたらいいですね。
追記です。
バフムートの戦いについて、コメント欄の皆様が指摘されていた、部隊や戦場について分かりやすい解説動画がありましたのでご興味があれば。
精鋭部隊の投入・政治介入・クラーケン部隊・ワグネルとロシア軍と共和国軍の混成・ワグネルの戦術・南部攻勢前の消耗・キャンペーンの開始~プリコジンの乱についても触れていて、興味深いものだと感じています。
(2025/02/26 30k Ukrainians vs 80k Russian Troops: The Battle for Bakhmut | Battle Board | Daily Mail Youtube)
兵士は徒歩で脱出可能ですが装備の搬出は困難になるでしょう。
多くは既に破壊されてるでしょうが投入された1000両近くの各種装甲車両を失うかもしれません。
重装備がどうなっているのかは、仰る通り気になります。
外交目線で見れば、停戦交渉するときに戦略予備・余力を残していれば、交渉カードになりえます。
強硬目線で見れば、停戦するのは納得できないとなるのでしょうが、戦力がなくなれば不利な条件を受諾するしかなくなるわけで…
トップリーダーが見定めて、国内批判を覚悟しながら落とし所を探るべきですが、クルスクで失っていれば厳しくなるかもしれませんね。
クルスクでの戦いが所謂「交渉材料を巡る戦い」だとすれば、すでにウクライナの負けでしょう。
仮に停戦交渉が本格的に始まり、その時点でまだウクライナがクルスクの占領地を保持しているとしましょう。
しかし「保持」していても、現在の状況を見るに、それは「辛うじて保持できているだけ」にすぎない。
ロシア軍がウクライナ軍の防衛ラインを突破し、今後クルスク方面での主導権を握った場合、その時点でウクライナは「交渉材料」を失う。
この状況に対し、ウクライナ側がどのような対応を取るのか、注目ですね。
犬猫はロシアに降ったほうが
ウクライナ軍は全滅とは言わないけど半滅以上はしてそうだな
まさか管理人さん、本当に「ウクライナの反撃は猫」、「ロシア優勢は犬」で統一するつもりなのか・・・?
親露派かつ猫派の私としては甚だ遺憾であります。猫派としては犬派の提案には反対である!
猫好きだから逆が良いな
犬・猫共に素晴らしい!可愛い!しかし…フ、フハハハハハ!“両生類・爬虫類(恐竜→鳥含む)派”の私には通じんっ!クラホベ・ダム破壊では大量のイモリやカエルが海まで流され死亡。その犯人陣営は絶対赦しません!
やっぱり、精鋭を徐々に抜いてポクロウシクなどへ回したのですかねぇ
ただ、それが本当ならウクライナ政府・軍はクルスクの損切りを内々では決めているという事になるので、何か方針変更に至る内部的な事態があったのかと勘ぐってしまいます
戦場の霧は常に深く、お猫様にしか見通せぬ
クリロフカ西の渓谷は、そんな不利地形で突破とか眉唾物だと思っていたけど、いやはや。
北のコルマコフ方面からの攻勢は、南部からの攻勢と合わせてロシア軍の包囲殲滅を狙った物だったけど、南部の攻勢は発起早々に阻止されて失敗。戦力差がこういう形でも出るとはね。
これ、青がロシアで渓谷に入ったのがウクライナだったら。
「渓谷の両側の尾根からロシア軍に射ち下ろされるキルゾーンに、特攻するウクライナ軍」
以外のコメントが付かない件。
これぞ戦力差。
実際この形は突出しすぎてロシア軍にとっては良くないように見えますけどね
これを撃退できないという時点でウクライナ側はかなり厳しいと感じます
当然、撃退には動いてると思います
ロシア軍がこのまま定着してしまうのか、しばし様子見ですね
地図を見ると38-H609を遮断するにしてもグエボの攻略が正着だと思います
だからグエボを北側から見下ろすための突破なのかな
おそらくですがユナキフカの北方と同じくスジャの南方でもグレーゾーンが大幅に拡大しているのでは
それが地図にまだ反映されてないので異様に突出してるように見えるだけで
トランプから「あなた達はカードを持っていない」って言われてしまい、カードのつもりだったクルスクもアメリカからは何の交渉材料にもなってなかったんだから現地に攻め込んで死守してる兵も士気だだ下がりでしょう。
クルスクから完全に追い出された後として、スムィやチェルニヒウ、ハルキウ各州の長大な国境地帯はどうやって守るんだろう···
全域は確認できていませんが国境沿いに対戦車壕が築かれている様子も確認できます。しかし陣地を守る兵士は···
しかしゴナル集落で確認された大規模な高温反応(おそらく火災)は何だったんだろうか···
集落全体を覆う規模なんてそうそう見られないです。
ロシアが1トンクラスの滑空爆弾にサーモバリック焼夷剤を詰めて、TOSの数倍の焼夷効果を持つ爆弾を実用化してるそうなので。それが着弾したところにちょうど偵察衛星が撮影に通った、とかでは?
スジャから撤退したら真偽はさておきあれこれ出てくるんだろうなぁ
少なくともスーパーの略奪の動画なんかはウクライナ自ら拡散してたし、他にえげついのが起きてなければいいけど
真偽はさておき既に現地のロシア兵が住民が虐待や虐◯されてた証拠がクルスク侵攻当初があった言っててたんで近い将来に交渉や軍事作戦の更なる過激化に使われそうなんですよね。
犬くん(ちゃん?)可愛いですね
NHKでやってた番組でも
ウクライナの女性志願兵が猫を連れていましたね
クリロフカからの細長い突破口は、北朝鮮の仕事ですね。
派遣されたのは、山岳戦からの潜入工作を主任務とする部隊だそうで。
森林が敵の狙撃・神風ドローンからの絶好の隠蔽物になるとはいえ、車両を使えず高速突破不可能に見える尾根筋。
しかし、車両なんて鉄の棺桶と勘違いしている彼らにとっては、天井付きの高速道路なのでしょう。
返信のつもりで書いたのが普通の投稿になってしまったので2重になりますが悪しからず。
確かに今までの露軍の突破とは異質に見えます。北朝鮮軍の部隊かどうか注目ですね。第二次大戦時代の有名なドイツの軍歌のなかに、「運が尽きて敵弾が貫けば戦車は名誉の墓になる」とあり昔から戦車など車両類は鉄の棺桶だったかと思われます。目立つので火力が集中する。この戦争では小型ドローンにぶら下げたRPGの弾頭で破壊されているようだ。ウクライナ戦争では戦場の決定要素が歩兵であることが今更ながら痛感されています。
北朝鮮兵が精鋭のドローン兵になる悪夢。
1.000位投入すればやれそうですね。
露軍は後ろからドローン部隊がついて行って、609を通る車両を遮断。
ウクライナのウクライナ兵はともかく、ロシア軍はクルスクのウクライナ兵を「テロ部隊」と位置付けているので捕虜になった場合は過酷な扱いを受けそうですね。
ロシア国内では、クルスクでのウクライナ兵の略奪や虐○行為などのニュース報道が盛んに行われているので、
クルスクに投入されているロシア兵は復讐の炎に燃えています。
こうなる前に撤退すべきでしたが、全ては遅すぎましたね。
しかしこれは見事に補給路遮断しましたね。
38kは物理的遮断に至ってないとしてもそこらじゅうドローンとびかっているんだわん
ポクロウシクの攻勢とクルスクの劣勢が関係あるとしたら、場当たり的に戦力を右に左に動かしているだけのような気がする。多少ポクロで押し戻したとしてもクルスクまるっと取返されたら今までの占領して維持していたのはなんだったのか。
結局少ないリソースを有利でもなんでもない場所でロシアと消耗しあっただけのように思えるわん
トランプ氏は資源が欲しい
じゃクルスクより東部に戦力回そう
そんな流れでしょうか
領土防衛隊 お気の毒です
少ない部隊だけが単騎突破したのかと思いきや、それなりの部隊なのかなワン?
それともウクライナ軍の主力がドネツクに行ってるワン?
つかもうクルスクに拘る意味ないとワンね。
確かに今までの露軍の突破とは異質に見えます。北朝鮮軍の部隊かどうか注目ですね。第二次大戦時代の有名なドイツの軍歌のなかに、「運が尽きて敵弾が貫けば戦車は名誉の墓になる」とあり昔から戦車など車両類は鉄の棺桶だったかと思われます。目立つので火力が集中する。この戦争では小型ドローンにぶら下げたRPGの弾頭で破壊されているようだ。ウクライナ戦争では戦場の決定要素が歩兵であることが今更ながら痛感されています。
ロシアの拿捕リストにハイマースやパトリも加わるのかな?
現時点でドネツク正面こそまだ落ち着いてはいるけど、クルスクにいる友軍を助けに行くとまた露軍の猛攻が始まるのはだいたい予想が付くし、このまま見捨てると露軍がドネツク方面で動かずにこのまま後味の悪い形で休戦だろうし、何ともだな。
ワンちゃんかわいい!かわいい!かわいい!(語彙喪失)