DEEP STATEは東部戦線について「ロシア軍がトレツク西郊外のテリコン群を完全に制圧した」と報告、さらにロシア軍はポクロウシク方面でも複数方向で前進し「ポクロウシク南郊外への到達」に成功した格好で、露国営メディアはShahed-136(Geran-2)製造工場を初めて公開した。
ロシア軍がディリイフカ方向からの迂回に成功すればトレツクの前線はダイナミックに動くかもしれない
DEEP STATEはトレツク方面について18日「ロシア軍がオレクサンドロ・カリノヴェ方向に前進した」と、19日「ロシア軍がH-20沿いに支配地域を広げた」「ロシア軍がトレツクのザバルカ地区西郊外で支配地域を広げた」「ロシア軍がトレツク西郊外のテリコン群を完全に制圧した」と報告。
ロシア軍はクレバン・ビクスキー貯水池北の高台に通じるオレクサンドロ・カリノヴェに西と南から迫っている格好で、トレツク市内や周辺の戦いで最も重要なトレツク中心部にあるテリコン群も完全に陥落し、線路沿いにコンスタンチノフカに向かうための重要地域=シュチェルビニフカとペトリフカの攻略条件が整いつつある。
夏季攻勢におけるトレツク方面の戦いはオレクサンドロ・カリノヴェ、クレバン・ビク、カテリニフカ、シュチェルビニフカ、ペトリフカ、トレツク北郊外を巡る戦いで、ここを突破すればクレバン・ビクスキー貯水池北の高台にアクセスできるようになるものの、ロシア軍は低地から高地に攻め上る形なので直ぐに突破できる可能性は低いが、ディリイフカ方向からの迂回に成功すれば前線はダイナミックに動くかもしれない。
DEEP STATEはポクロウシク右翼方面について20日「ロシア軍がフェドリフカ集落に侵入した」と、21日「ロシア軍がポルタフカ方向に前進した」「ロシア軍がミロリュビフカ東郊外で支配地域を広げた」「ロシア軍がシェフチェンコを占領した」「ロシア軍がセリシュチェ・ベリイカを占領した」「ズヴィロヴェがグレーゾーン入りした」と報告。
ポクロウシクの南に位置するピシュチャネ、シェフチェンコ、セリシュチェ・ベリイカが陥落し、ズヴィロヴェ集落全体とペルシェ・トラヴニャ集落の一部がグレーゾーン入りしたため、ロシア軍は「ほぼポクロウシクの南郊外に到達した」と言えるが、ポクロウシクへの本格的な攻勢はロディンスケ方向の前進を待って開始されるはずで、ウクライナ軍としてはズヴィロヴェやペルシェ・トラヴニャでロシア軍の前進を阻止したいところだ。
DEEP STATEはポクロウシク左翼方面について18日「ロシア軍がゼレニ・ハイに到達した」「ロシア軍がヴォスクレセンカ北郊外まで前進した」と、20日「ロシア軍がコトリャリフカ郊外で支配地域を広げた」「ロシア軍がピドゥブネ郊外で前進した」と、21日「ロシア軍がオレクシイウカをほぼ占領した」「ロシア軍がヴィルネ・ポールをほぼ占領した」と報告した。
因みにロシア国営メディア=Звездаは20日、タタルスタン共和国のアラブガ経済特区内にあるShahed-136(Geran-2)製造工場の様子を公開し、どのようにGeran-2が製造されているのかを世界で初めて放送した。この番組に出演した経済特区の最高経営責任者は「ここでGeran-2を数千機生産する計画があったが、現在はその9倍を生産している」「Geran-2の生産は国防省の指示ではなく、タタルスタン共和国の実業家が自ら国防省に売り込んだ」「特にアレクセイ・クリヴォルチコ国防副大臣の先見性には敬意を表すべきだ」「彼はウクライナとの戦いがドローン戦争になると理解していた」と述べている。
RYBARも「映像に登場するアラブガ経済特区の生産は非常に組織化され、このクラスの無人機を製造する世界最大規模の工場だ」「番組の中では地元の専門学生が工場で働いているという興味深い言及も登場した」「彼らは中学卒業後にここに来て働き、20歳までに高い技術をもつ無人機製造の専門家になるだろう」と述べ、この工場の敷地内には最終組立てを待つ膨大な機体やエンジンが並んでおり、Geran-2を1日で300機も生産しているという話は本当かもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
























なんか催促したようで申し訳ないっす。
中卒で就職してドローン製造技術者になれるというのは美談なのか?
“そういう人たち”を軽視した結果が今の西側の惨状かと…
ハッキリ言ってロシアのGDPが〜って馬鹿にしている場合ではないんですよね。
昔のドイツの有名な革命歌にもこういうフレーズがありました、”お話なんかでは暖は取れない”と…
奨学金という借金を背負わせて、大学までいってもまともな就職先がない社会ですからね。
日本はまだマシだけど、元育英会の金貸しは無慈悲だった。
育英会ってキッチリ業績出せば
返済を全額や半額免除もあるし
良心的だったけどね
大学まで遊びに来てる人は有利子だけど
多分ですけどшкола という単語をそのまま日本語訳したのではないでしょうか。
ロシアで暮らしてビックリしたのは同じ建物で昼過ぎまで小中学校、昼過ぎから高校相当の学年になることでした。
大体の日本人もクリスマスは12月25日だけだと思っていますし、お隣の国なのにどんな風に暮らしているのか?って興味すら持たないのは不思議に思います。
多分、школаという単語の誤訳が原因でしょう。
школа-学校という意味なのですが昼まで日本の小中学校相当の学年、午後から高校相当の学年になります。
ロシアの教育制度が米国のものと違いますし、日本も敗戦前は米国と同じ教育制度ではありませんでした。
訳者の認識不足での誤訳はよく起こるものですし、自動翻訳はまだロシア語⇔日本語には対応できていません。
高卒からのOJTで技術者になる、と考えたらそんなおかしな話でもないでしょう。
Geranを飛ばすのに必要な初速を、普通のトラックに乗せて走って解決してるあたりがもう相変わらずのロシア的解決法ですね。
西側だったら、ロケットブースターとかカタパルトとかそんなものを専用に開発するのでしょうけど。
ピックアップトラックにフレームをポン付けして解決するという・・
仰る点、圧巻でしたね。
日本だと、軽トラ+ガラス架台+ラッシングベルトで何とかならないかなあと見ていました。
自衛隊も、多少無駄が出てもいいので、ドンドン真似をして試して欲しいですね。
冷戦期のアメリカでは宇宙でボールペンを使う為に10年の歳月と120億ドルの資金を投じてどんな状況下でも書けるボールペンを開発したがソ連では鉛筆を使った。という話を思い出しますね…ロシア的解決方法はロシア人の国民性からくるものなのかな…?
その話はジョークの類の物だから例で出すのはどうかと思いますね。その後に続く話や解釈次第ではどうとでも取れる物なので。
解決法に国民性も何も無いと思いますね。同じ方向向いた単一民族でも無いし、天才もアホも居る。上がごり押せば道理は引っ込む
のは何処も同じ。
各国のやらかし映像とか見れば、特定の国や人種に傾向がある訳でもなく色々な理由があって実施されている。
穿った見方なのはわかっているけど、トランプが提示した50日、ポクロウシク制圧にかかると踏んだ日数だったりしない?
トランプがそんな緻密なことを考えてるわけが・・・
ポクロウシクという地名も頭に入ってるかどうか・・・
あの爺さんはいつも思いつきで威勢の良いこと言って後日日和る繰り返しなので
ドローン工場を公開するなんてリスクの高いことよくやりますね。
前線で追い詰められてるウクライナの標的になるのでは?
誰しも思うところではありますが、最先端工場というより、「こうば」という感じで大重量の工作機械もあまりないようなのでいつでも移転できるんじゃないですか?そもそも移転先の工場の稼働がせまっていて、旧工場の最後の稼働週に撮影している可能性もあります。
しかし、女性が多いな。
タタリガミ氏がこういった生産拠点への攻撃が難しい理由を投稿していましたね。
·ドローンの生産拠点は国境から1200キロ以上は離れている。
·無人機による攻撃では燃料を多く積まなければならない都合で弾頭は小さくならざるをえない。命中しても軽微な損傷しか与えられない。
·ミサイルでは大きなダメージを見込めるが防空システムに阻止されるため、破壊される前提で相当数のミサイルを発射しなければいけず高コストである。
·『蜘蛛の巣』作戦のような特殊作戦では複数回の成功は見込めない。
こうしてみると距離の暴虐とはよくいったものです。
この観点で言うとウクライナはベラルーシのお陰でかなり助かってるわ。
ロシアからキエフは200キロだけどベラルーシからなら100キロだもの。
首都がロケット砲の射程内に収められなくてよかったなと。
全くその通りですね。今後もベラルーシが領域通過を認めなければの話ですが
当時蜘蛛の巣作戦について疑問に思ったのは、主目標を戦略爆撃能力の排除に設定したことですね。
アラブガ地区が生産工場とは隠してませんでしたし、他にもイスラエルがイランにやったように空軍基地よりも司令部攻撃のほうが戦争で重要な攻撃対象だったと思うのですが。
なんだかんだ、現実的に付近に持ち運べる、かつ炸薬量を考えて破壊できる最高価値のターゲットとして苦肉の策で選んだのかもしれませんが…。
Mr.R氏への返信のつもりでした。
その辺りはFPVドローンで攻撃してダメージを与えられる目標で最も高価値あるいはウクライナにとって脅威なものを狙ったといった感じなのかもしれませんね。
ポクロフスク市内にロシアのDRGが潜入してるらしく市内で移動してるウクライナ軍車輌が待ち伏せ食らった上に識別出来ないのか同士討ちが発生してるみたいですね
未だ不透明で不十分ながらアメリカからの支援が再開しそうなのに、ゼレンスキー大統領が首脳会談による停戦を連呼している理由が良く分かります。少しでも時間稼ぎをしないと、戦場でウクライナが有利になる要素が皆無に近い様に見えます。漸く見え始めたロシア側の息切れ…少なくとも厭戦と、アメリカからの支援の到着を活用する好機を逸し兼ねません。
ロシアの工場動画を拝見しましたが、かなりの量産力があると見るべきですね。
事実ならば、ロシアを侮るのは危険です。
ゲランと思われる製造工程も、品質管理にかなり気を遣っているのが、従業員の服装から感じました。
下記だけでも、製造業としての基盤があるなと。
敷地が極めて広い上に、大量雇用している
工場が綺麗、整理整頓されていて、安全テープも丁寧に貼られている
製造工程で、不識布の服帽子を着用している
ドローンを10機単位で積み上げてロット管理されている
大量の新しい工作機械(?)が並んでいる
基盤を見ると、やはり小型半導体でなくてもよい