ロシア軍は17日夕方から18日未明にかけて273機のShahedを発射し「ウクライナ侵攻後最大の無人機攻撃」と呼ばれているが、Kyiv Independentは「Shahedを使用した攻撃方法の巧妙化」と「これを迎撃するウクライナ軍の取り組み」について興味深い記事を公開している。
参考:How Russia’s Shahed drones are getting more dangerous — and what Ukraine is doing about it
敵が適応努力を怠る無能者でない限り「効果が永続する」ということは起こらない
ウクライナ空軍は18日「ロシア軍が17日夕方から18日未明にかけて273機のShahedを発射し、防空部隊が内88機を撃墜、残りの128機はレーダーから消え、まだ1機の無人機と交戦中だ」と発表、ロシア軍はウクライナ侵攻後最大の無人機単独攻撃を実行した格好(これまでは2月23日の267機が最大)で、今回の攻撃でウクライナ側にどの程度の被害を引き起こしたのかは不明だが、空軍の発表は273機中56機が防空シールドをすり抜けたことを意味している。

出典:Генеральний штаб ЗСУ
Shahedを使用したロシア軍の攻撃方法はどんどん巧妙化しており、Kyiv Independentは17日「ここ数ヶ月間でロシア軍による空爆はより致命的になっている。その原因は弾道ミサイルの攻撃を阻止する手段(弾道弾迎撃に対応したパトリオットやSAMP/T)が限られているためだが、ロシア軍がディープ・ストライクに好んで使用するShahedも今年に入って大きく改良され、余裕のないウクライナ軍の防空能力を圧迫している」と報じているのが興味深い。
“イランから技術移転を受けてロシア国内で生産されているShahedはウクライナに対するディープ・ストライクの主要戦力になっている。キーウ北西方向の空を過去2年間守ってきた機動防空部隊のオレクシー司令官は我々の取材に「ここ数ヶ月間でShahedの群れはますます予測困難になって致命的な被害をもたらしている」と述べ、その原因は動力をジェットエンジン化した新型Shahed(Geran3もしくはShahed-238)の投入と戦術の巧妙化にある”
ウクライナ空軍が報告したShahedの攻撃と迎撃に関するデータ | ||||
発射総数 | 撃墜数 | 行方不明・落下 | 有効数 | |
2024.06 | 454機 | 419機 | – | 35機 |
2024.07 | 578機 | 515機 | – | 63機 |
2024.08 | 868機 | 708機 | 73機 | 87機 |
2024.09 | 1,442機 | 1,187機 | 144機 | 111機 |
2024.10 | 2,013機 | 1,156機 | 680機 | 177機 |
2024.11 | 2,527機 | 1,365機 | 1,020機 | 142機 |
2024.12 | 1,896機 | 1,022機 | 815機 | 59機 |
2025.01 | 2,740機 | 1,657機 | 929機 | 154機 |
2025.02 | 3,992機 | 2,305機 | 1,576機 | 111機 |
2025.03 | 4,147機 | 2,408機 | 1,355機 | 384機 |
2025.04 | 2,745機 | 1,352機 | 969機 | 424機 |
2025.05 | 1,205機 | 538機 | 447機 | 220機 |
“ウクライナ空軍が発表したShahedの飛来数、喪失数、撃墜数に関する数字をまとめると、Shahedの規模は減少傾向にも関わらず「有効性が大きく向上している」と示唆しており、2月に防空シールドをすり抜けたShahedの数は3,922中111機に過ぎなかったが、3月は4,147機中384機、4月は2,745機中424機で、Shahedの発射数は3月から4月にかけて約1/3へ減少しているにも関わらず、有効数=すり抜けた数が増加している。これは動力をジェットエンジン化した新型Shahedの本格投入が影響している”
“オレクシー司令官によれば新型Shahedの飛行速度は平均380km/h~400km/h(旧型の最高速度は200km/hで新型は477km/h)で、破壊力もKh-101のような本格的な巡航ミサイルには及ばないものの、ペイロードも旧型の約30kgから約3倍の90kgへと拡張されている。また新型Shahedは必要に応じて機動防空部隊が使用する機関砲の有効射程圏外=高度を約2,000mまで上げることができ、まだMANPADSで迎撃可能なのものの供給数が限られている”
“但し、新型Shahedに使用されている中国製のジェットエンジンはMD550のコピー品よりも高価で、航続距離も旧型1,350kmから新型650kmへと大幅に縮小し、旧型と同じように飛行中の凍結を防止する仕組みがなくコーティングの改良に留まっている。ジェットエンジン化による飛行高度の拡張もレーダーに見つかりやすくなるため、旧型と同じように水平線の下に隠れる=低空飛行を多用し、従来と同じ戦術=事前にプログラムされた飛行経路を飛ぶだけなら迎撃可能時間が短縮されるだけで、依然として「待ち伏せ攻撃」が容易なのだが、Shahedに追加された可能性が高い2つの機能がウクライナ軍に新たな問題をもたらしている”
“オレクシー司令官は「Shahedの誘導は視覚ガイダンスに依存している。ウクライナに侵入してきたShahedは慣れ親しんだルートに沿って飛行するため破壊は簡単だったが、新型の中には光に反応する=サーチライトをつけると回避行動を行う機体があり、新しい視覚ガイダンスに光を回避する機能が追加されているかもしれない」と述べ、さらに一部のShahedにはStarlinkが搭載され「能動的な動き」をする機体も混在し、これまでの迎撃方法が通用しなくなっている側面があるものの巧妙になったのはウクライナ軍も同じだ”
“ドローン迎撃の主力=機動防空部隊が使用するのはブローニングが搭載されたピックアップトラックで、過去2年間の継続的な投資によって前線全体にサーマルビジョンが行き渡り、サーチライトの光が届かない場合でも効果的にShahedを迎撃できるようになった。さらに防空作戦のネットワーク化も飛躍的に進歩し、侵攻直前に開発されたVisageシステムは空中目標を追跡する能力が大幅に強化され、Deltaシステムにも統合されている”
“サーマルビジョンによる照準と射撃もタブレット端末のアプリケーションを通じて連動し、最近では機動防空部隊の全部隊がこのアプリケーションを通じて迎撃の様子をリアルタイムで共有している。オレクシー司令官は我々にチェルニヒウ州のチームがShahedに発砲する様子を見せてくれた。映像はグレースケールだったものの非常に鮮明で「いい感じだろう?」「まるで映画のようだ」と苦笑していた”
ロシア軍の自爆型無人機による攻撃が巧妙化し、ウクライナ軍の防空能力に問題を引き起こしているということは「ウクライナ軍の自爆型無人機による攻撃も巧妙化している」と、そしてウクライナ軍の防空能力がサーマルビジョンとネットワーク化で強化されているということは「ロシア軍の防空能力も同じように強化されている」と考えるのが妥当だ。
ハドソン研究所のアナリストも「新システムの効果が戦場で最大限発揮されるのは対抗策が登場するまでの2週間程度」と、New York Timesも「兵器システム側の適応力が欠如すると直ぐに効果を失うとエクスカリバー砲弾の経験が示唆している」と指摘しており、兵器システムの効果は固定されたものではなく「交戦相手の適応力に依存する相対的なもの」で、敵が適応努力を怠る無能者でない限り「効果が永続する」ということは起こらない。

出典:SAAB GLSDB
ロシア軍の電子妨害で効果を失ったSwitchblade、GMLRS、GLSDB、エクスカリバー砲弾なども「役立たずの兵器」ではなく、既に改良が実施され効果を回復しているが、敵も適応を続けるため「戦いが終わるまで適応作業を延々と繰り返さなければならない」という意味だ。
因みにウクライナ空軍が発表する「行方不明・落下数」は弾頭を搭載していないShahedの囮機を意味している。
China’s first aerial mothership, Jiutian SS-UAV, is scheduled for its maiden flight in June.
It can cruise at 15,000m high carrying over 100 small drones or 1,000 kg of missiles, with a range of 7,000km.
Don’t worry, China’s military is peace-oriented from the start. We grow… pic.twitter.com/koCXA4uq6g
— Li Zexin (@XH_Lee23) May 18, 2025
追記:米陸軍は戦術弾道ミサイル=PrSM Increment3で徘徊型弾薬や精密誘導兵器を遠距離の戦場に投射することを検討中だが、新華社通信の中国人ジャーナリストは「100機以上の小型ドローンもしくは1,000kgのミサイルを搭載して7,000km飛べる空中空母=Jiutian SS-UAVが6月に初飛行を予定している」と報告しており、飛行能力に劣る小型ドローンを遠距離の戦場に投射するアイデアの実用化は「遠い未来の話」ではなくなってきた。
関連記事:米陸軍、戦術弾道ミサイルで徘徊型弾薬や精密誘導兵器の投射を検討中
関連記事:エクスカリバー砲弾の命中率、2023年8月までに55%から6%に低下
関連記事:戦争は適応力の勝負、現在効果を発揮している兵器も1年後に効果が減少
関連記事:米国防次官、ウクライナに送ったGLSDBは上手く機能しなかったと示唆
関連記事:戦争は適応の芸術、米国製ドローンがウクライナで存在感を失った理由
※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由
故ブローニング氏も、まさか21世紀も四半世紀過ぎて、M2が有力な兵器として生き残っているとは想像しなかっただろうなあ。
自衛隊では用途廃止となってしまいましたがM167 VADSが亜音速で飛行するドローンの迎撃に有効かつコストパフォーマンスに優れているなんて誰も予知していなかったですからね…
一部で異世界転生者扱いされるのも仕方ない程の実績ですよね >ブローニング
M2!M1911ガバメント!ブローニングハイパワー!・・・時代的な側面も合わさってか、小銃が残ってねえ!
ガバはパテント切れたし、マッチモデルで不動の人気だけど、さすがにBHPは・・・とか思ったら2022年に新型出してんのねw。
M2の開発理由が、砲兵用観測気球を歩兵の火器で迎撃出来るようにするから始まってるので現代でも対空兵器として使われて本望でしょう。
シャヘドはベストセラー兵器だね
イラン人喜んでるだろうな
尚本国にはセンチネルのコピー品とか言うオーバーテクノロジーの機体まである模様。
攻め手と守り手のイタチごっこは続くよ永遠に。
戦力喪失させて、恨まれたって構わんと生活インフラ破壊して、首都を占領して、ようやく終戦・・・かもねって感じ。孫子が口酸っぱくして『戦争は最後の手段』と言う訳だわ本当に。
機関砲の届かない距離をやってくるとなるとスティンガーを撃つのが手っ取り早いが、13万ドルのシャヘド相手に12万ドルのスティンガーだから、まあ採算は採れないことはないのか…?西側標準の携行SAMだし更なる量産が待たれる。日本も対中用に91式だけで足りるわけないと思うので、弾薬備蓄として買ってもいいのではなかろうか。
ハイドラ70・レーザー誘導ロケット弾を対空転用した兵器なら遥かにお安く迎撃できるので、現状射程1kmくらいでそこまで使いものにはならないけど、延伸ロケットモーター装備型の開発を期待したい。
飛んでるシャヘドの半分は原価10分の1の囮だそうですから、それを含めたトータルの収支では大きく赤字ですよ。
高価な誘導装置つけずにまっすぐ飛ぶだけ
ペイロードが無いからエンジンも低出力で良いし機体もハリボテで良い
そうなりゃ1万ドルありゃ作れるよなぁ…
>「100機以上の小型ドローンもしくは1,000kgのミサイルを搭載して7,000km飛べる空中空母=Jiutian SS-UAVが6月に初飛行を予定している」
しっかし速いな中国の開発速度は
バブル期の製造現場みたいに安全性確認、ドキュメント作成、規格遵守とか今じゃ当たり前にやってる事全部すっ飛ばしてるから早いんだろうなあ
既に、というと今更かもしれませんが、近年はどの分野の製品もトップラインは日本を上回る技術レベル、品質です。
テスラが製造業にアジャイルを導入して高速開発と改善を行なっていますが、中国も一部企業は当たり前にできているのでしょう。
もう安かろう悪かろうではなく、量も質も備えられる本格的な脅威です。
アメリカがZTEや華為といった情報系企業を確たる証拠ない中でも排除に動きましたが、
実際の製品を見ていると確かにこれ以上成長されたら困るレベルでした(それでもどんどん伸びていて、研究開発費はGAFAM以上)。
日本は通常戦力同士での防衛も困難になってきているので、ほんと外交でのミスが許されない立場になりました。
僕は経済史の絡みで工作機械関連産業の文献を集めてるだけで全ての産業のことを知ってるわけじゃないけど製造業の根本の工作機械でも北京精雕みたいな日本の水準でもかなり高精度な機械を作るメーカーが出てきたから他の分野でも似たようなことは起きてるだろうね確実に
まあまだ中小型マシニングセンタでは世界最高精度と目されてる安田工業ほどではないだろうけど(北京精雕の人が自分で言ってる)10年後にはどうなってるか分からないしなんなら中国企業が安田工業のMCを超えるような機械を作るようになったら日本は完全にお終いだと思うわ
その頃には他の全ての製造業が滅んでると思う
だから今から市場を閉ざす準備をしておかないとやばい
トランプ関税を批判してる場合じゃない
だからこそ米中デカップリングの波は願ったりかなったりだったのにアメリカががああだからね
アメリカは中国になりたいのはわかるんだけど、手法が強引すぎて中国の地位が上がってるというジレンマ
いやぁ、デカップリングを進めるためにアメリカの同盟国が協力して中国を締めだしましょうということなら日本も協力できたと思うんですよ。
問題はトランプ関税が同盟国も対象にしている所であってね。
下でも言及されてますが要するに「無人機積んだ無人爆撃機or輸送機」ですからね。
法と人道と予算が許せば技術的には難しい話ではないでしょう。
いやまあその3つの縛りの差が大きいといえばその通りなんですが…
物がどうってのもあるだろうけどそれだけじゃなくアイデアを思いついてからの行動が速い
他が構想をしてる間にもう作り始めてる感じ
中国ドローンが海を飛び越えてきて
ドローン散布→対艦弾道ミサイルで
色々なものを狙い撃ちかな
空中空母ってコレただの爆撃機じゃないですかヤダー😖
せめて全翼機!
全翼機だけは譲れない
空中空母が初飛行と聞いた時のトキメキを返して😭
おっしゃる通り見た目もそうなんですけど、発進した航空機を回収、整備して何度も出来たら「空中空母」って感じしますが、撒くだけなら「爆撃機」ですよね…。
オーソドックスな直線翼で、なんか1940年代の爆撃機みたいですね。レトロな雰囲気があってこれはこれでいい感じだと思いますよ。
でも飛行性能も良くて昔の爆撃機レベルかと思われますが、こんなので敵地に侵入出来るんですかね??
機体が見るからに鈍重ですし、RCSもめっちゃ大きそうで、最近のトレンドを無視している様に見えますよね。
射出したドローンの回収も出来なさそうですし…。
あと、このデザインだと1tの空中発射ミサイル、どこに積むんでしょうね?
パイロンにミサイルを搭載している画像があるので普通に機外搭載のようですね。
ステルス性皆無の機体に1t分のミサイルを積んで攻撃前に撃墜されたらめっちゃコスパ悪いような気が…
空母なんだから空を飛べて当たり前じゃないですか(彼は狂っていた)
直感的感想ですが、動画のように多数のドローンを側方に向け安定してほぼ同時発進させるのは無理に近いんじゃないですかね。
このプランでできるようにするより、他の発進方法を考案したほうが良さそうに思います。
巡航ドローンのハイローミックスがもう実用化段階ですね。
ウクライナは空軍の人員を歩兵に転用していましたが、機動防空部隊の兵員を歩兵に転用したから迎撃率が下がったのもあり得そうです。
速度が上がれば、それだけ破壊力が増すうえに、迎撃時間が減ることになりますからね。
ウクライナの防空兵器の量は、世界最多クラスですから、それでも擦り抜けると考えれば厄介なものだなと。
中国のドローン空母ですが、エースコンパットのようなゲームで語られていたものが、実用化されるとは驚きました…
高高度発射による位置エネルギー・慣性を生かせるうえに、3次元に高度・方向をばらけさせられるわけですから、迎撃側は凄く苦しくなりますね。
追記です。
ラピッド・ドラゴンみたいなやり方もあるわけですから、輸送機に自爆ドローンのラック載せて発射する方式ならば、似たようなものを早くオンステージできるかもしれませんね。
100機以上の小型ドローンはインパクトあっても、1,000kgのミサイルはハァ?ってなんない?
マクロスのマイクロミサイルでもなければ、何発相当よって、SCM Black Arrowが200lb=90kgか。
しかし、こういうのAIがすぐ教えてくれるの怖いわ。
素のシャヘド136は高度2000mまで上がれないんですか驚
サーチライトで照らされたら回避行動するタイプはちょっと改良すればサーチライトや発砲炎に突っ込むSEAD型にできそう
1機落とせば100機のドローン道連れの空中空母より工作員が事前に日本に持ち込んでるドローンの方がはるかに怖い
「100機以上の小型ドローンもしくは1,000kgのミサイルを搭載して
7,000km飛べる空中空母=Jiutian SS-UAVが6月に初飛行を予定している」
小型ドローンということは、シャヘドのような航続距離は無いのかな。
であれば、搭載する小型ドローンがこちら(日本)に届くようになる前に
撃墜する必要があるのかな?。
必要なSAMを無人(潜水)艦で前進配備をしないといけないのかな。
もし、水平線に隠れる低空を飛んでくれば、普通のレーダーには30km程度までは
かからないのだろうけれど、海洋監視衛星やOTH形式レーダーなら探知できるかな。
航空自衛隊の現用BADGEだけではなく、低空/海上用に早期警戒システムが必要かな。
きっと。
>エクスカリバー砲弾なども「役立たずの兵器」ではなく、既に改良が実施され効果を回復しているが
エクスカリバーって効果回復してたのか
どういう改良したの?
普通に考えれば妨害に対して強くなったってことだろうけど
高い弾がさらに高くなってそうだな
元々INSは積んでるんだから大規模な改修しなくてもソフトウェアいじって「INSベースでアポジ付近でGPSで補正(INSと大幅に乖離してたら無視)」とかにするだけで使えるんじゃないですかね。
それだけでもINS単体よりははるかに精度上がるはずだし。
それよりもスイッチブレードってもともと全く活躍していない役立たず兵器だと思ってたんですけど、改善したんですかね?
Switchblade300/600はウクライナでの教訓が反映され、米軍はレプリケーター計画を通じてSwitchblade600を1,000機以上調達する予定で、既に10億ドル規模の契約がAerovironmentに授与(納品期日は5年以内)されています。
Switchblade300もフランスとリトアニアが発注済み、さらにオーストラリアが2024年に700機以上も発注(約6,000万ドル)しており、ウクライナでの教訓が反映されたSwitchblade300の最新バージョンはBlock20(装甲貫通力、攻撃角度、バッテリー容量、飛行持続時間、無線リンクの範囲を強化)と呼ばれ、米海兵隊も2024年からBlock20の調達を開始(最大2.5億ドル分)しています。
ウクライナ軍やロシア軍を「特定の戦闘での失敗」を理由に延々と馬鹿にするのが間違っているように、この戦いで期待された結果を残せなかった武器システムも改良が続けられているので過小評価や思い込みは危険かと。
ご教示ありがとうございます。
そうなんですね。限定的な戦績に基づいた過小評価や思い込みには気を付けなければなりませんね。
「ここ数ヶ月間でロシア軍による空爆はより致命的になっている」といってもウクライナ側は原則として軍事目標の損害を発表しないためどの位の被害が出ているかは分かりませんね。
>敵が適応努力を怠る無能者でない限り「効果が永続する」ということは起こらない
まさにその通りなのですが、日本のネット上で大本営発表を繰り返して敵を侮るような情報ばかり流す一部界隈にはこういう認識が欠落してますね。
ピックアップトラックに重機関銃を取り付けたものが寄贈されてたのに
音沙汰なくて疑問だったんだけど、ちゃんと活躍してるんだな
赤の女王ですね
「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」
適応スピードが求められる状況で戦闘機やCCAのような一定期間を必要とする装備の開発をどう進めるかは今後の課題ですね。
本来はデジタルツインなどの仕組みとリアル試験のフィードバックを繰り返すことである程度の高速化はできても、ミッションシステムや兵器システムとしての複雑性は残るため、イージスシステムのようなソフトウェアライブラリ化が必須と考えます。
新しい航空優勢のあり方、またはそれを定義する仕組みが構築されないとどのような装備が必要かも定義できないため、難しいところがありますが。
兵器開発には、生成AIをどの程度使っているのだろうか。機体設計なんかには、使いやすそうだけど、使用目的やスペックを考え出すのに使うのは難しそうな気がするが、どうだろうか。相手の戦術研究とか、どうだろうか。