Ukrainska Pravdaは「ドニエプル川左岸上陸作戦」を総括した記事を18日に公開、これは「作戦に参加もしくは関与した20人の証言」に基づいており、作戦目標、作戦準備、投入戦力の規模、左岸への兵站ルートなどが杜撰で、投入された海兵隊3個旅団(+予備1個旅団)は悲劇的な結末を迎えた。
参考:Що насправді сталося в Кринках. Нерозказана історія висадки морпіхів на лівому березі Дніпра
結局のところ海兵隊はソドルに騙されたのだ
ウクライナメディアのLIGA.netは7月16日「参謀本部の関係者がドネツク州ウロジャインとヘルソン州クリンキーから撤退したと明かした。両拠点とも大規模な破壊によって陣地を維持する意味が無くなった」と、国営放送のSuspilneも「ウクライナ軍がドニエプル川左岸のクリンキーから撤退した」と、Ukrainska Pravdaも16日夜「ウクライナ軍は数週間前にクリンキーから撤退した」と報じ、ホルティツィア作戦軍のヴォロシン報道官は「ウロジャインからの撤退」を認めたものの、タブリア作戦軍のリホワ報道官は「クリンキーからの撤退」を否定。
リホワ報道官は出演したテレソンの番組の中で「一部のメディアやブロガーが主張しているほどクリンキーの状況は危機的ではない」「クリンキー集落の主要陣地は敵の猛烈な砲撃と長期の戦闘で完全に破壊されてしまったのは事実だ」「集落そのものが完全に破棄され防衛を維持することが事実上不可能になっている」「それでも我が軍はクリンキーを含むドニエプル川左岸で戦闘任務を継続している」と述べ、公式的には「ドニエプル川左岸の作戦が続いている」という立場だが、これを信じるウクライナ人は皆無だ。
Ukrainska Pravdaは18日「ウクライナ軍が詳細を明かそうとしない軍事作戦の1つ、つまりドニエプル川左岸への上陸作戦は今年7月に終了した。謎に満ちた本作戦最大の疑問は『リスクが高いドニエプル川左岸への上陸は実行する価値があったのか?』という点で、この答えを見つけるのは簡単ではなかった。何故なら関係者は口を閉ざし、南部司令部はジャーナリストがヘルソン州に入ることを禁止していたからで、ウクライナ軍が左岸から撤退後、ようやく作戦に参加もしくは関与した20人から話を聞くことができた」と述べ、ドニエプル川左岸上陸作戦について以下ように報じている。
“この作戦は英国の関与なしには成立しなかった。英国は早い段階で「ウクライナ南部地域にもっと目を向けるべきだ」「海兵隊のような強力な兵科を本来の目的=水陸両用作戦や欺瞞作戦に使用すべきだ」と訴え、海兵隊関係者ともに「部隊をドネツクからウクライナ南部に移して水陸両用作戦を開始すべきた」と働きかけてきたが、このアイデアにゼレンスキー大統領や当時のザルジニー総司令官は関心を示さなかった”
“そのため英国は代表団を2023年初頭に派遣してザルジニー総司令官と会談し、ウクライナ側は「このアイデアに必要な装備がないため水陸両用作戦を実施することはできない」と説明したが、英国側は「海兵隊数個大隊がドニエプル川を渡る準備をしていると示す必要がある」「作戦準備を行うだけでもロシア側にとって無視できない圧力となるだろう」と主張、海兵隊が海軍から独立することを警戒したネイジパパ海軍司令官は英国の提案に否定的な態度を示すも、ソドル海兵隊司令官は英国の提案を歓迎し、ゼレンスキー大統領も2023年5月「海兵隊を海軍から独立させて戦力規模を拡張する」と発表した”
“新設された第37海兵旅団と第38海兵旅団は英国で約5週間の訓練を受け、英国人教官とオランダ人教官から川の対岸に上陸する方法を学び、この訓練に参加した兵士は「キンバーン砂州、ドニプロ、クリミアの何れかに向かうと理解していた。そして作戦実施の3週間前に計画を知った時『自分が何をやらなければならない』を自覚した。水陸両用作戦では70%~80%の損失を被ると予想されていたが、この作戦を拒否する者は誰もいなかった」と述べ、2023年8月の訓練終了までに900人以上の海兵隊員が本格的な水陸両用作戦について学んだ”
“ドニエプル川左岸上陸作戦は第37、第38海兵旅団の兵士の帰国に合わせて9月までに実施する予定だったが、ノーバ・カホフカの水力発電所が爆破されたことで上陸予定地点が水没したため延期された。同盟国の中には「ドニエプル川左岸の防衛ラインが使いもにならなくなっているのに何故作戦を実施しないのか」と尋ねる国もあったが、同旅団はドネツク方面に投入されたためドニエプル川を渡ることはなった。これは水陸両用作戦の前に「新編旅団を陸でテストしたい」という司令部の意向もあった”
“ソドル海兵隊司令官が指揮した海兵旅団はヴェリカノボシルカ方面で拠点や領土を奪還し「ロボティネ方向の陸軍よりも大きな成功」を収め、彼はドニエプル川左岸上陸作戦を指揮するため新設された作戦・戦術グループ「カトラン」の責任者となった。本上陸作戦の究極的な目標は「クリミアのペレコープ地峡に到達すること」で、海兵隊は1年半以上も敵の占領下にあった地域を80km以上も前進しなければならず、軍事的常識から見ても膨大な距離の前進が要求されていた”
“作戦実施前に設定された第2目標は「ウクライナ南部に第2戦線を開いてザポリージャやドネツクの敵を誘引する」という現実的で理解しやすいものだった。最高司令部がドニエプル川左岸上陸作戦を決定した理由は「ロシア軍が2線級の戦力を残して空挺部隊や海軍歩兵部隊をヘルソンからザポリージャやドネツクに移動させため」で、英国で訓練を受けた最も意欲的な海兵隊員らも「上陸作戦の成功」を心から信じ、ノルマンディー上陸作戦のような第2戦線を開くことで「戦争全体の流れを変えることができる」と叫んでいた”
“ある海兵隊員は「指定された上陸地点に大きな橋頭堡を築き、全ての旅団がドニエプル川左岸に並べばロボティネ方向の敵をヘルソン方向に引き戻し、膠着した戦況に変化をもたらすことができる」「ロシア軍の部隊移動には数週間から数ヶ月間を要し、著しく兵站が混乱して敵をアルムヤンスク方向に押しやることが出来たはずだ」と述べ、大きな期待がかかったドニエプル川左岸上陸作戦は10月上旬に開始されたものの、実際に作戦が始まると海兵隊の態度が一変する”
“ある海兵隊の将校は「ひとまずやってみよう」という雰囲気で作戦を引き受けたが、実際の戦闘任務を引き受ける大部分の動員兵士らは司令部の作戦計画を卑猥な言葉で批判し「ザポリージャ方面の反攻作戦で大きな損失を被ったのに、今更ドニエプル川の対岸で何が出来るのか」と訴えた。司令部は3個海兵旅団に4日間でアントノフスキー鉄道橋からクリンキーまでの30km区間を占領し、M-14まで前進するよう要求、これについても海兵隊の将校は「ドンバスで消耗した部隊で、重装備もない状態で、しかも徒歩で指定された地点に到達しろなんて狂っている」「3個旅団ではなく9個旅団~12個旅団でなら現実的だったかもしれない」と述べた”
“司令部の作戦に従って第36海兵旅団はアントノフスキー鉄道橋、第38海兵旅団はピシュチャニフカとピステプネの間にある太陽発電施設、第35海兵旅団はクリンキーに向かい、当初は奇襲効果と2線級戦力のおかげで全てが上手くいったが、直ぐに作戦計画の杜撰さが露呈し、アントノフスキー鉄道橋から前進してポイマを占領した第36海兵旅団に最初の災難が降り掛かった。彼らは弾薬や食料を左岸に運び入れることが出来ず、避難ルートも確保されないまま放置されたのだ”
“第36海兵旅団の指揮官は「アントノフスキー鉄道橋の一帯は氾濫原でどこにも隠れる場所がなかった。私は司令部に『最低でも何らかの兵站ルートを構築し、左岸に弾薬、食料、医薬品を集積し、10ヶ所~15ヶ所の観測所(OSP)を設け、OSP~OSPに避難できるようにして欲しい』と要求したが何もなかった。私は『この状況下での前進は自殺行為だ』と訴えたものの、司令部は『ポイマに行け』と命じるので別の大隊を向かわせたが、ロシア軍は19日にイスカンデルで鉄道橋の下に隠れていたを大隊を攻撃し、さらに戦車と歩兵を投入して大隊に止めを差した。この攻撃で我々は90人もの死傷者を出した」と述べた”
“この災難にも関わらず第36海兵旅団は任務を遂行し続け、第38海兵旅団と協力してピシュチャニフカとピステプネの一帯と太陽発電施設を占領したが、第36海兵旅団の関係者は「司令部が約束したもは何も届かなかった。我々を支援するためHIMARSを機関銃のように使用するという約束も果たされなかった。結局のところ我々はソドルに騙されたのだ」と述べた。海兵隊は10月末~11月上旬の間に3つの橋頭堡を維持するのは不可能という結論に達し、アントノフスキー鉄道橋と太陽発電施設を放棄して最も成功していたクリンキーに戦力を集中させることになった”
計画した目標が全て達成できても何も起こらない
“ドニエプル川左岸上陸作戦は開始から数週間で2つの橋頭堡を諦めることになり、クリンキーに全ての戦力を集中することになったが、ここもクリンキー到達までのルートが非常に複雑でロシア軍の徹底的な砲撃に晒されていた。右岸からクリンキーに向かうためにはドニエプル川の中洲に上陸し、無人機の監視を避けながら徒歩で移動してコンカ川を渡河する必要(全工程にかかる時間は最大24時間)があり、第35海兵旅団の兵士は「移動中にあらゆる武器で攻撃される」と述べた。
“司令部はドローンの運用範囲を左岸の奥深くまで広げるため「中洲に拠点を設置しろ」と要求したが、砲撃痕や倒木で覆われた湿地を掘っても直ぐに水が染み出してくるため、第35海兵旅団の指揮官は「ただの自殺行為だ」と主張して司令部の命令を拒否した。12月頃までにドニエプル川からコンカ川に繋がる支流の機雷が無力化され、右岸からクリンキーにボートで行くことが出来るようになり、移動時間も40分~50分に短縮されたが、これも第35海兵旅団の救済には繋がらなった”
“この作戦の重大な欠陥は左岸に移動する船やボート、これをドローン攻撃から保護する電子戦装置が大幅に不足していた点だ。作戦に必要な船の一部は海軍が提供したものの、大部分の船やボートは各旅団が自力で調達しており、第36海兵旅団は作戦開始時に自力調達したボート8隻しか持っておらず、第38海兵旅団は現地の領土防衛隊から船を借りる状態だった。この記事の登場人物たちが語った最も悲惨なエピソードは「ボート不足で古タイヤにしがみつき左岸から右岸に戻らなければならなかったこと」「兵站が機能しておらずドニエプル川の水をそのまま口にしたこと」「救出できなかった負傷者が自殺を余儀なくされたこと」だ”
“捕虜の尋問で「クリンキーの南に広がる森林地帯でロシア軍兵士の遺体が散乱している」と確認され、敵を誘引して消耗させるという作戦目的の1つは達成されてるように見えたが、ウクライナ軍側も左岸に対する補給がどんどん苦しくなっていき、これを改善するためセルヒー・プリトゥラ財団に助けを求めている。同財団の代表は「弾薬、食料、水、物資を左岸まで運搬可能な大型ドローンを購入して海兵隊に提供した」と明かし、補給問題は大幅に改善したものの、兵士や負傷者の移動は船やボートに依存したままだった”
“記事中の登場人物の大半は「2023年~2024年の冬の左岸の状況は急速に悪化した。ロシア軍は空挺部隊をクリンキー周辺に投入し、滑空爆弾で集落の建物を全て破壊し、船やボートが減速を余儀なくされる川の曲がり角と接岸場所を攻撃する訓練も十分に行っていた。ウクライナ軍は2024年初頭に左岸からの撤退を少しづつ開始したたものの、ロシア軍は逆に戦力を増強したため5月までにクリンキーの状況は壊滅的なものになり、7月に最後の海兵隊員が左岸を離れたが、春までに船やボートで左岸にたどり着くのは不可能になっていたため兵士らはドニエプル川を泳いで右岸に戻ってきた”
“残念なことにドニエプル川左岸上陸作戦はペレコープ地峡やM-14まで前進することは出来なかった。Ukrainska Pravdaの対談者は本作戦の成果について「敵戦力の誘引や破壊」を挙げ、この作戦期間中のドネツク方面、ハルキウ方面、ザポリージャ方面におけるロシア軍の前進ペースは今よりも遅かったが、これがドニエプル川左岸上陸作戦の成果だとは考えにくい。ウクライナ軍参謀本部は作戦開始から10ヶ月間が経過しても「当該作戦で破壊した敵兵士や装備のデータは機密情報なので公開の対象ではない」と言い続けている”
“政治・軍事指導部も本作戦の成果をアピールするより沈黙を選択する場合が多く、どれだけバフムートについて言及してきたかを思い出せば「ドニエプル川左岸に対する言及の少なさ」を実感できるだろう。作戦に参加した指揮官の1人は「この作戦は実行前から目標が達成できないと分かっていた」「仮に3つの橋頭堡を確保できていても維持するだけの戦力はなかった」「私がソドルの立場だったら本作戦を実行に移すことはなかった」「計画した目標が全て達成できても何も起こらないからだ」「結局のところ本作戦を望んだのはソドルではなく政治指導部だ」と述べている”
Ukrainska Pravdaは「英国の関与なしにドニエプル川左岸上陸作戦は成立しなかったが、この作戦に対する政治的主導権はウクライナ側が握っていた」と指摘しており、英国は「もっとロシア軍の注意をウクライナ南部=ドニエプル川沿いやキンバーン砂州に向けさせるべきだ」と提案したが、ドニエプル川左岸に上陸してクリミアのペレコープ地峡を目指したり、ドニエプル川沿いからM-14まで前進したり、左岸に上陸してロシア軍を直接攻撃することを目標に掲げたのはウクライナ自身だ。
誰の目にも「ドニエプル川左岸に重装備を持ち込めるような安定的な兵站を築くのは無理だ」と映っていたのに、なぜ無謀な作戦を10ヶ月間も続けたのかは「政治的要求」でしか説明がつかず、これが成功したのか失敗したのかも「本作戦への言及回数で判断がつく」と言ったところで、もう「ドニエプル川左岸上陸作戦は軍事的に失敗した」と断言してもいいかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:38 окрема бригада морської піхоти
ブリカスが一枚噛んでたか、、
ブリカスと言われるとクリンキー失敗も謎の説得感がある。相変わらず自分の手は汚さず、机上の空論を押し付け、禍根を残すのは得意ですな。
クルスク侵攻にも関与してると噂で言われてるけど、今回みたいにいずれ詳細が暴露されるのが楽しみだ。
当初からイギリス関与説があったけど、大当たりですね。凄い。噂もバカにならないな。
やっぱりクルスクが気になりますよね。
ウクライナはNATO流とか西側流と言っているけど、実際はイギリス風だったりして。暗黒面に落ちたか?
Youtube(テレビ番組)で、クリンキ上陸作戦の意味不明な解説が流れていましたが、どういった背景なのかが理解できました。
投入戦力を考えれば、「クリミアのペレコープ地峡に到達すること」そもそも不可能な作戦目標なわけですが、マスコミが素晴らしい作戦のように報じていたのが懐かしく感じました…。
クリンキー作戦がいかに素晴らしいか、意気揚々と語るAxe氏の記事が懐かしいですね。まだ見れるはずですから、歴史的資料として比較検討すると感慨深いのでおすすめです。
ロシアは罠にかかった、ウクライナは装備と戦術で優越していてロシアに大打撃を与えている。
西側で甘い希望が膨らんでいる時、現場ではこんな状態だったんですね。
歴史的資料、本当に仰る通りですね。
(少し脱線しますが)兵庫県知事選挙もそうですが、マスコミが内容を世論操作したり・記者が情報封鎖をしたりなど、本当に勘違いしているなと…
ウクライナ戦争でも、日本は仰るように希望一色の報道ばかり流れていたため、真逆の情報をあらためて見るとギャップが大きすぎて震撼してしまいます。
ロシア軍の侵攻圧力を弱める、ここがスタートラインという事でクルスクにも通じるところですね。軍事的にクリアしなくてはならない目標としてイギリスが指摘したのは理解できます。
兵力分散を狙って過疎地域を攻撃しロシア軍を誘引、あわよくばその地域を拠点に敵陣深く侵攻しプレッシャーを与える事を狙った作戦ですが守りにくい地形、少ない物資に兵力と戦力を均衡させるだけの軍事力がそもそも無く壊滅した訳ですね。
この失敗を活かしてクルスク侵攻は投入する物資や兵力を増やしたと見れますが、上手くいっていないのは明白で政治的判断により同じ運命を辿りそうなところもそっくりですね。
英国としては上手くいっている面もあるというか、個人的にはノルドストリームの件に関しても英国がらみだとは思いますが、ヨーロッパにおいてはドイツに一泡吹かせたところでしょうかね?言ってしまえば、ドイツとロシアの蜜月が面白くない国筆頭はどこなのか?を考えれば、出てくるのはどの国なのか?
影響力は示すことができましたよね、悪い意味ですが。
個人的には嫌な予感はしてたけどやはりイギリスが噛んでましたか
イスタンブール停戦交渉を蹴ったのもイギリスの干渉ですし、ほんと碌な事をしないですね
無謀なクルスク侵攻もイギリスが指示した可能性が高そうですね
米国が抜けたら英国軍をウクライナに送るとか言ってるけどイギリスはどこまでやる気なのか・・・
諦めが悪い上に計画がずさんでプロパガンダだけ熱心とか今の西側らしいといえばらしいのかも
英国軍を送ると言ったのはボリスジョンソンという名の一般人のオッチャンであって現政権の関係者ではないのでまだセーフかと。
昨年の反転攻勢(防御陣地に白昼堂々縦列突撃)といい
英軍の作戦能力の高さを全世界に知らしめましたね…
大丈夫なんですかね西側
記事の通り、英国の提案とウクライナの実際したものに乖離があるので、全てが英国のせいとするのは無理があるのでは?
公表されている
・イギリスはヘルソン正面にプレッシャーをかけて露軍を吸引すべきだと言った。プレッシャーかけるためにはそれが可能でないといけないから海兵隊を鍛えた
・ウクライナ政府は上陸作戦を実施し、いわゆる冒険的な目標を海兵隊に与えた
っていう内容と、「まあイギリスならそういうことやりそうだよね」ってのがコメント欄でごっちゃになっている気がしますね。
真相が分かるのは戦後でしょうし、クリンキー一帯から学べるのは
・ドローンによる昼夜瞰制下+優勢な砲、航空戦力を持ってる敵に対する河川上陸作戦は無謀である
・兵站線の確保のためにも航空優勢、火力優勢は必要
・奇襲上陸作戦はその効果が高い内に本格的な戦力を上げれないと敵中孤立になるだけ
ってことだと思うので、本邦は是非水陸機動団とかに(海と川とで状況は違うのはあるけど)教訓として反映してもらいたいですね
問題は,クリンキーの失敗と同じ構造をクルクスで拡大再生産している=失敗が構造化されて固着しており,このままでは何度でも同じ失敗を繰り返す
という未来が待っていることではないでしょうか。
そしてその「構造」の一部に、我々西側諸国民の無責任かつ表面的な応援が含まれており。
いくら日本の水陸両用団が戦訓を学んだところで。
我々は戦争になったら,全く同じムーヴで無責任で表面的な声援を送り。尖閣に上陸した自衛隊を政治的に貼り付けにして、そのまま滑空爆弾のエサにしながらメディアの「我々は尖閣諸島を防衛せり!」の大本営発表に万歳三唱して無駄に兵士を死なせ続けるんじゃないですかね。
>メディアの「我々は尖閣諸島を防衛せり!」の大本営発表に万歳三唱
妙にリアルに想像出来てしまって気持ち悪くなってきました・・・
今の日本ならありえそうで怖い
全てが英国のせいではないでしょう。
ただ、英国が余計な口出しばかりして、戦禍を悪化させるばかりのトラブルメーカーであるのも事実。とにかく、「黙ってろ」と。英国政府が口を開くと世界にろくなことがない。
あまりにも自殺的な作戦で「クリンキーの水遊び」などと揶揄されたクリンキーですが、ブリカスが提案・推し進めたと言われると途端に納得できてしまうのが笑えないですね
本当に他人に無茶苦茶な事を押し付けて責任は取らないブリカス仕草…どうせ本国では「ウクライナ兵の練度が足りなかった」とか報告してるんじゃないですかね(※個人の偏見です)
南部反転攻勢もクルスクも、圧を受けて楽天的な攻勢計画立てる→計画途中で無謀を悟る→でも断行→目標を下方修正しながら無意味に継続→失敗のお決まりのパターンを繰り返してしまうのは組織の性なんですかね。
宇英米政権の雑さも軍部の硬直性もアレですが、一番おかしいのは何故こんな状態で攻勢が出来ると思えるのか?です。ナイナイ尽くしで乾坤一擲の大攻勢するくらいなら、物が揃うまで守勢を徹すべきでしょうよ。1日何キロも前進するより敵の突出部を叩く方が遥かに楽でしょうよ。
海兵隊がクリンキに移動する前に南ドネツクに居たというのが運命めいて聞こえますよ。彼らが南ドネツクに鎮守していれば今の悲劇も先延ばしには出来たろうし、実戦も積めて機会があればいつかヘルソン作戦が出来たかもしれないのに。
>物が揃うまで守勢を徹す
ロシアは出来ているのに、ウクライナは出来てない最大の理由が、“物を揃えること”を他人に全依存した物乞い国家である点だと考えます。ロシアは、“戦略物資を準備するまでの時間・労力・費用”を国防省自らが計算して算出する。自国の兵士の命の全責任がかかっている。対して、ウクライナは他人の支援頼みであり、【守勢に徹すると動きがなくてつまらないからスポンサーに飽きられる】リスクが上がり、コメディアン出身は特にそこに敏感。要するに、“熱しやすく飽きやすい民意(しかも他国の)”に依存した物資調達なので、「動画映えばかりの軍事作戦」をやる羽目に陥っている。かといって、届かない物資に文句を言うと、今のゼレンスキーのように「支援を受けてる分際で上から目線の嫌な奴」に映ります。“他人の物資頼りの戦争”は、構造として最初から矛盾を孕んでいたのでしょう。
ウクライナはやりたいことを行う
ロシアはやらなきゃならないことを行う
端的に言うとこういうことなんですよね
海兵隊を海兵隊らしくと言うのはまだ理解が出来るが、何故クピャンスクやシヴェルスクみたいな主戦場でなく、クリンキでの一発逆転に投入してしまうのか
何、この……何???
もはや悍ましいレベル。こんな計画を立案しそして承認し、あるいは現地部隊の声を一蹴した連中をクルスクに送り込もうぜ(全ギレ)
より悍ましいのは、この連中に忖度した“専門家”がイギリスの戦略研究所などから『西側優勢情報』を流出し、日本メディアなどはそれを権威の如く奉り、「侵略者のロシアは絶対悪」と信じる人間が鵜呑みにしていく負のスパイラル。(人間は好悪に影響されるので、悪いものを叩く記事を信じやすい)
特に日本人は権威が大好きだから、大本営発表の頃からこういうのに騙されやすい。そして最後は子や孫の世代に負債を押し付けてしまう。【好悪と戦争の優劣は別物】ということだけは、常に自戒が必要だと思います。どんなに「鬼畜米英」を流布しても、それで太平洋戦争には勝てなかったように。
ゴムボートで補給している映像、あれを見ていれば、誰が見ても失敗と感じるでしょう…。
海兵旅団を、意味不明な作戦で消耗させずに温存、ドネツク方面に投入していれば今大きく違っていたでしょうね。
敵戦力の分析・どんな戦いを想定して・何の装備を持ち込むのか、さっぱり理解できず意味不明だったのですが、酷い背景が勉強になりました。
悪い方の英国面という事で納得ですね
歴史が証明してますし
歴史が証明は、深い言葉ですね…
そういえば、あいつら戦争に勝ったことあったっけ?
ですがゴムボート使用には一定の理解を示す必要があるかもしれません
BMP-3を用いた輸送はぬかるみに嵌って頓挫しBvSを使って10日間なんとか続けられたとミリタリニーの記事にありました
高速艇やウォータージェット推進装甲車では進めない水域でも喫水の浅いゴムボートは進めるいうことかもしれませんから
「実際に作戦が始まると海兵隊の態度が一変する」この文章の前まではすごいぞ強いぞ海兵隊だったのに
この文章以後は一変して、装備もろくなものがない徒手空拳の海兵隊に成り下がっちゃってるんですけどどういうこと?w
英国内での訓練場では、最新式のNATO装備で訓練でき、非常に自信が高まった。
実際の戦場では、兵站や汚職の問題でろくな装備もなく、気が狂ったような命令を課せられる。
これはこれで、ジェットコースター級の詐欺だと思います。
英国も昔ながらのフォークランド、湾岸戦争以来の知見で今の戦争を見てるのが何となく伝わってくるな。意表を突いて奇襲すれば後はどうにでも…なるわけがない。
イギリスがやった上陸作戦と言うとガリポリとかディエップとか・・・昔の戦争でもひどい結果になってるものが思い浮かびました。
純粋に、陸軍主体の戦争が下手な国だと思います。
マリウポリが陥落して以降、戦場は完全に地上戦(しかも史上初のドローン低空戦と組み合わせの)になっているのに、海軍主体の作戦を立てることそのものがアホとしか。大日本帝国の陸軍と海軍の「連携の悪さ」みたいな稚拙さを感じます。
イギリスは海軍主体と言うより、海兵隊なりコマンドによる戦闘を志向しているように見えます。
ウクライナは河川の多い国なので個人的には水陸両用のコマンドを投入しても良い機会はあると思いますが、それを大攻勢に使うのは狂気の沙汰ではありません。
また現代化された人海戦術で襲ってくるロシア相手にコマンドされた戦力を使っても疲弊するだけなのは否めません。
毎度の事ながら、英国が絡むとろくなことがない。ウクライナ側の最終決定があるにせよ、そもそも聞き流さないと駄目な相手。昔から、大混乱を起こしたり禍根を残し続けているのには訳がある。この戦争そのものにも、英国が深く関わっているのは分かるし、廻りはそれに巻き込まれて、事実上参戦しているような支援を行っている。色々と気付いたほうが良い案件。プロパガンダに関しても、英国は人一倍熱心なのも、何かおかしい。
こうなると、やはりクルスクも怪しいですね。当初から言われていたけど、何か奇抜な事があったら英国をまず疑う。
イギリスですか…
停戦案蹴らせたり、本当に碌でもない連中ですね。
これまで散々ドニエプル川東岸のクリンキーへの攻勢の無意味さと損失は言われてきましたが、苦境や無意味さは生々しい証言等々で状況が更に詳しく判り易くなりましたね。
しかしこの有様ですらウクライナ軍は失敗を認めていないという…。
これ今クルスクで起きてると全く同じなのではないでしょうか?
これまで散々ドニエプル川東岸のクリンキーへの攻勢の無意味さと損失は言われてきましたが、苦境や無意味さは生々しい証言等々で状況が更に詳しく判り易くなりましたね。
しかしこの有様ですらウクライナ軍は失敗を認めていないという…。
これ今クルスクで起きてると全く同じなのではないでしょうか?
この作戦では、誰が、ダムを破壊したのか、検証する枝作戦は、なかったのか?なかなか、ロシアがやったという決定的な証拠が、つくれなかったから、延々、作戦が、長引いたのかとでも、思わないと、理解出来ない。上層部は、バカな事はするが、馬鹿な人は誰もいない。
クリンキーの水遊びと揶揄されていたが本当に水遊びに興じていたわけか、兵員物資を無駄にしロシアのヘイトを買う意味で、焼き直しになるであろうクルスクも今後どうなるのかある程度の推測が付き世紀の大失敗した作戦という評価で終わる結果が見えているが、今さら引けぬという結論の様子なので付ける薬が見当たらない。
渡河作戦損失分同等以上のイギリス軍兵士をウクライナへ国籍変更して戦わせれば案外成功するのかも
>イギリス軍兵士をウクライナへ国籍変更して戦わせれば
そうする。と強く確約するのだが、いざ作戦開始したあとに、100パーセント確率でイギリス人兵士が現れず、重要ピースが欠けたままウクライナ軍兵士が戦って犬死する。
イギリス人は、薄っぺらい言い訳だけして(ex.紅茶を沸かすお湯で兵士がやけどをした等)、絶対に責任を取らない。
というところまでを、たまたまではなく、確信を持って実施するのが、イギリス人の本質なのですよ。
絶対にあいつらは誠意を持って対応しない。
>「ボート不足で古タイヤにしがみつき左岸から右岸に戻らなければならなかったこと」「兵站が機能しておらずドニエプル川の水をそのまま口にしたこと」「救出できなかった負傷者が自殺を余儀なくされたこと」
この上陸作戦を提案・決定したり承認した奴等は絶対に責任なんか取らないんだろうな……
兵士達が本当に浮かばれない……
責任もとらないし、失敗したことすら認めない。
時々川を渡っていやがらせ攻撃をしてるみたいですが、それを、今でも陣地を維持してるってアピールしてる。
結局のところクルスク越境と同じで、軍事的に大した意味がないことはわかっているが、ザポロージェ方面の反攻作戦が頓挫する中で政治的アピールのためにニュースのヘッドラインになるような戦果が必要とされたということだろう
黒海を抑えるためには、
クリミア半島とボスポラス/ダーダネルス海峡を抑えるが必要があるから、
クリミアを取り戻すための予備行動としては意味があったのかな。
英国の考えそうなことと思いますが。
結果は、ザポリージャの反抗の時もそうだったと思いますが、
準備と装備/兵力が足りなかったと想像します。
無理に攻めたのは、別な理由があったのでしょうが。
労働党に選挙で大敗しそうでしたからね、「スウェーデンとフィンランドをNATOに引き込む」のもイギリス主導でしたし、その発端となったウクライナ支援を正当化するためにも大きな成功を欲していたのでしょう。イスタンブール合意を蹴らせたのも保守党政権でしたし。まあ、結果としてこのざまになり、保守党は惨敗、マクロンも惨敗、バイデンも惨敗となり、ドイツのショルツも2月に惨敗しそうです。
政権が失敗を認めずとも、選挙には結果が反映されてます。だから、ゼレンスキーは選挙をしたくないのでしょうが。
度々イギリスは投機的な上陸作戦で大損害だしていますからねぇ(ガリポリ、ゼールブッへ、ディエップ)
今回も目立ってないだけで、クリミアへの度々の上陸作戦もありましたね。
砂浜に上陸して記念写真して、あとは囲まれて皆殺しにされるだけの簡単なお仕事でした。
クリミア上陸作戦やクリミア大橋爆破作戦もイギリス主導の特殊部隊がやって毎度、全滅してるらしいですからね
ロシア側が撃退の発表を何度かしてましたし・・・この記事を読んで納得
クリンキー橋頭保について以前プーチンが「わが方に有利なだから、いつまでも橋頭保を持たせておいた方がいいのではないかと軍に話したが軍では、ソロソロ片付けますと言っているからそうする気だろう。」と話していたが、まあその通りだったのだろうと思う。クルスクも同じ状況だろう。西側では侵攻されたのはプーチンの失態とか言っているが、軍事的には敵を誘致して拘束して磨り潰す巧妙な作戦。それをウクライナ軍が自発的に連続してやっているのだから目もあてられない。ウクライナ戦争の第一段階での露軍の戦線整理と長期戦・消耗戦への転換を大勝利と誤解した西側・ウクライナは愚行をやめられない。
今にして思えばバクムトでのワグナー・プリコジンの強攻は露軍首脳にしてみればあのバカ無駄なことをという感じだったのかもしれない。ゼレンスキーが南部もバクムトも大事だと反応し露軍の損害無視の強攻と刷り込まれた。冷静に観察して助言はするが軍に任せるプーチンと外国に誘導されてPR優先で軍に介入するゼレンスキーとの違いが結果に表れている。
プーチン 「わが方に有利なだから、いつまでも橋頭保を持たせておいた方がいいのではないか」
軍部 「ソロソロ片付けます」
えぇ・・・カッコイイ・・・
そんな会話が有ったとは知りませんでした
ウクライナ側の人は「プーチンの面子を潰す」といった主張を度々されるのですが当のプーチンは全くそれを意に介してないのですよね
内心激おこだとは思うのですがそれを政策に反映させるほど単細胞ではないという
とかく、キーウ政権は派手な成果ばかりもとめすぎだな
SNSなんかでバズってその成功体験が忘れられない…
判らないでもないですね、
なんか、太平洋戦争の時の話を聞いてるような気がしてきますね〜
せめてロボティネ攻略と同時にやっていればまだ陽動になったかもしれんけど、ロボティネが失敗したころにやり始めたのは狂気といえる、予定があり船など調達したから予定通りやることになったとかいう、インパール作戦みたいなことになっていたのかね。
河に氷が浮いてるのにボートでネズミ輸送とか虐待に等しかった、ドローンから手りゅう弾でも落とされたらそれでおしまい。
爆死や溺死や凍死の違いにすぎない。
英国はほんと酷い
ボートを追いかけたり、着岸した停止したタイミングで、ドカンとやられてる動画を見た事があります。
英国の幕僚はマーケット・ガーデン作戦の映画でも再現したかったのでしょうか、w
この方面をやるなら、Oleshky攻略を主眼にしなかったのが理解できなかった。
ここを攻略して初めて左岸に橋頭堡を確保したと言えたのではないか。
英国も30年も戦争をしないとウォーゲームアタマになったのか。
たかが徒歩の3個旅団でペレスコープ地峡に到達するなど、素人でも思いつかない。
北の兵員が使い捨てだと喜んでいる日韓メディアはどうかしてる。
まあ,でも失敗は成功の母と言いますし・・・