ザポリージャ州フリアイポレ方面のロシア軍は夏季攻勢レベルの勢いを維持しており、ロシア軍兵士はフリアイポレ東側面を守る重要拠点=ポルタフカ集落内で国旗を掲げ、DEEP STATEもRYBARも「ロシア軍が(ほぼ)占領した」と報告し、本当にフリアイポレが危なくなってきた。
参考:Мапу оновлено
参考:Освобождение Полтавки
フリアイポレ東側面を守ってきたヤンチャー川沿いの防衛ライン=ウスペニフカ~ポルタフカの一角が崩れた格好
ウクライナ軍参謀本部が発表する両軍の衝突回数は依然として高いレベルを維持しているものの、DEEP STATEとRYBARが報告する戦場の変化はどんどんペースが落ちているが、ザポリージャ州フリアイポレ方面だけは唯一の例外で、DEEP STATEは19日「ロシア軍がオホトニチェを占領した」「ロシア軍がポルタフカ集落の北側を占領した」「ロシア軍がポルタフカ集落をほぼ占領した」「ロシア軍がマリニフカ郊外で前進した」と報告。
視覚的にもロシア軍兵士がポルタフカ集落内の複数地点=ⒶⒷⒸⒹⒺⒻで国旗を掲げる様子が登場、 これを受けてRYBARも「ロシア軍がポルタフカ集落を占領した」「ロシア軍がポルタフカ西郊外に前進した」と報告し、フリアイポレ方面の状況について以下のように述べた。
“第57独立親衛機動歩兵旅団の兵士が複数地点でヤンチャー川を渡河し、ポルタフカとオホトニチェを制圧して集落内で国旗を掲げた。敵は激しい戦闘の末、大きな損失を被って西に撤退し、一部の防衛拠点も放棄した。ロシア軍はポルタフカを確保したことでヤンチャー川を再び渡河することなくウスペニフカ方向に展開できるようになった。同時にフリアイポレ近郊のウクライナ軍陣地に対する脅威も形成されつつあり、これまで持続的に攻撃を受けてきたヴェセレ、ゼレンイ・ハイ、ヴィソケが次の攻撃目標になるかもしれない”

出典:Воин DV
“ロシア軍がヤンチャー川西岸に進出したことでウクライナ軍の陣地を迂回する新たな可能性が開かれ、フリアイポレ近郊のウクライナ軍陣地を脅かしている。フリアイポレ方面の状況はロシア軍有利に展開しており、ヤンチャー川沿いの橋頭堡を安定させた部隊は西に支配地域を広げている”
ポルタフカ集落で国旗を掲げる映像は国旗部隊の映像を多数投稿しているВоин DVだが、今回に関してはDEEP STATEも「ロシア軍がポルタフカ集落をほぼ占領した」と認めており、フリアイポレ東側面を守ってきたヤンチャー川沿いの防衛ライン=ウスペニフカ~ポルタフカの一角が崩れた格好で、ここからフリアイポレまで大きな森林地帯や集落がなく、フリアイポレとウスペニフカを結ぶO-080619の通行が遮断されると状況は更に悪化するだろう。
現在のウクライナ東部戦線=スームィ州、ハルキウ州、ルハンシク州、ドネツク州におけるロシア軍の攻勢は完全に停止したわけではなく、現在も各方面でロシア軍の成功が報告されているものの前進ペースは確実に低下しており、ロシア人ミルブロガーのДва майора(Two Majors)は「ロシア軍が直面している前線での問題」と「ウクライナ軍の長距離攻撃が引き起こしている問題」について以下のように指摘している。
“ポクロウシクでは血なまぐさい戦いが続いている。街は攻撃され、包囲され、残存する物流ルートも遮断されつつあるが、我々の機械化部隊が敗北する悲劇的な映像も登場した。スームィ州でも激しい戦闘が続いているにも関わらず大した変化はない。ハルキウ州ではボルチャンスクで戦闘が続いており、クピャンスクでの前進は街の攻略が近い将来ではないにしても希望をもたらしてくれる。コンスタンチノフカ、リマン、シヴェルシクも状況は同様だ。ドニプロペトロウシク州とザポリージャ州ではロシア軍が西に向けて前進している”
“現在、ロシア軍の前進が敵戦力の消耗に依存しているというのは事実だ。場所によっては戦力密度の低下を利用して敵陣地に浸透することも可能で、敵兵士の士気や訓練の質も低下しているが、大量の敵ドローンを何とかしない限り、敵戦力の消耗という状況を活かすことが出来ない。ロシア軍が戦場で収めている成功とは敵領土を百メートル単位で奪い取っていく戦術レベルの前進でしかない”
“エネルギーインフラへの交互攻撃も激化しており、ロシア軍のミサイルとドローンはウクライナ領の奥深くまで攻撃し、首都キーウで停電が発生したものの完全なブラックアウトには至っていない。逆にウクライナ軍はベルゴロド州の発電所を破壊し、現地当局は冬に備えて発電機を購入し、住民に対しても発電機の購入を呼びかけている。クリミアでも電気インフラに対する継続的な攻撃が続いており、敵が自発的に攻撃を止めることはないだろう”
“ウクライナ軍の長距離攻撃を阻止する取り組みも「様々な問題」が原因で短期間での状況緩和は期待できず、我々に経済的損害を与え、国内の社会的安定を損なわせるため製油所、石油備蓄施設、発電所を破壊し続けるだろう。19日もウクライナ国境から1,000km以上離れたオレンブルクにある世界最大のガス化学コンビナートが攻撃を受けて炎上し、サマラの製油所も攻撃を受けて火災の映像が出回っている。敵のドローンがロシアに侵入した距離を見ると気分の良いものではないし、この事に対する誰かの責任についても聞いたことがない”
この様な評価についてRYBARも同意しており、ウクライナ軍だけでなくロシア軍も様々な問題を抱えていることを示唆しているが、Two Majorsは迎撃ドローンの開発と改良が進んでいることも報告している。
Two Majorsが独自に立ち上げた民間プロジェクトは特別軍事作戦地域で戦うロシア軍支援を目的にしており、最優先事項は軍事向け無人機技術の開発と前線へのドローン供給で、独自の研究ラボと生産拠点で研究開発している迎撃ドローンについて「機動性と空力性能を改良した迎撃ドローンのテストが完了した」「この迎撃ドローンをロシア軍の無人機部隊に引き渡した」と報告している。
Two Majorsのプロジェクトは寄付で運営されており「ロシア軍を支援したい」「ロシア人を助けたい」「ウクライナが憎くて仕方がない」という方はTwo Majorsに寄付してみるのも1つの手だ。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України






















>Two Majorsのプロジェクトは寄付で運営されており「ロシア軍を支援したい」「ロシア人を助けたい」「ウクライナが憎くて仕方がない」という方はTwo Majorsに寄付してみるのも1つの手だ。
この戦争には例え税金という形であれ、金は出したくないな……
両国には税金含め一銭たりとも出したくないですな。
仮に大戦がはじまったとしてもロシアは欧州担当だし、西側全体が消耗してまで援助するメリットが薄すぎる。
日本はどうせなら全額自衛隊に使ってほしい。
日本人の生活がインフレで厳しくなっているからこそ、他国の戦争に『自腹で金を出す』という庶民がどのくらいいるのか、(関心低下した)4年目だからこそ興味深く感じます。
停戦交渉でも、ザポリージャ州について言及があるわけですから、フリアイポレ方面の動向も興味深く感じます。
泥濘の季節でしょうから、冬頃くらいまでどうなるのか、注目したいと思います。
ロシア側は資金調達大変そうですよね。
ウクライナ側は西側諸国からの援助でじゃぶじゃぶお金が入るし、戦後は凍結されたロシア資産も接収出来るし、賠償金も手に入る予定だから、資金面だとずっとロシアより圧倒的に楽でしょうね。
確かウクライナの軍事費は自国の収入分しか割り当てらないという制限が未だにあるみたいですけど、とっととそんな制限外して西側が資金を出してウクライナが戦うという構図で良いんじゃないですかね。
もうウクライナと西側は一心同体なのは誰も疑わない事実ですから、そうすれば税負担から解放されたウクライナ国民の戦意も高揚してより一層祖国防衛に積極的に参加してくれると思います。
なんか凄い楽観的過ぎない?
その潤沢なはずの支援金(で買ったり作ったりした武器)が前線まで届かないから苦労してます。
大学生への仕送りじゃないんだ
無制限に金を貸せたり投資出来るワケ無いだろ
特に金使いの荒い奴に貸すのなら、制限を課すのは当たり前だ
というか、金融を知ってるなら、貸す側はそんなムチャな貸し付けや投資を出来ない
上に怒鳴られるわ
日本も当然、西側諸国の一角な訳ですから、日本は何十兆円、ウクライナに提供しましょうかねえ。10兆円でざっくり、1世帯あたり40万円の拠出です。
資金援助は欧州だけでお願い出来ませんかね
ドイツからまだまだ毟り取れるでしょ
日本が既に色々やっていることは、桁違いに高く評価して貰わないと割に合わないわけですよ。
日本は、ロシアと国境接しているうえに領土問題も抱えてましたので、他のG7諸国みたいに気楽ではないのにリスクとったんですよね。
独仏にいたっては、政財官かなり美味しい思いをしてきたわけで、『政府高官もロシア企業に天下り』して癒着してたわけです。
ドイツさん、天下りの清算ということで、よろしくお願いしますね。
一枚目の写真、国旗掲揚部隊の写真と思ったら、よく見たらウクライナ軍の、ドローン用蚊帳の設置作業なんですね。
日本も、こういうネットでも輸出してあげたらいいでしょう。