Kyiv Independentの取材に応じた元豪陸軍少将は「戦争は人間同士の戦いで作戦上の決定を下すのも、敵を驚かせるのも人間だ。どれだけ戦場が可視化されても人間の心を覗くことは出来ない。ウクライナはロシアを欺いてクルスクで奇襲を成功させた」と述べた。
参考:General Mick Ryan on Ukraine’s strategic calculus in Kursk Oblast
クルスク侵攻は非常にリスクの高い作戦だが大きなリターンも見込める
Kyiv Independentは15日「ウクライナ軍のクルスク侵攻は2週間目に突入したが、今のところ勢いが衰える気配はない」「侵攻当初にロシア軍を圧倒する要因となった奇襲的要素は消失したものの、ウクライナ軍は着実に前進し続けて1,000平方km以上に及ぶロシア領を支配している」「ロシアは事態に対処するためクルスクに増援を急行させている中、ウクライナの次の動きに疑問が残る。ロシアの脆弱な部分を突いて国全体の士気を高めることに成功したが、次にやるべきことはなんだろうか?」と自問し、この疑問を元豪陸軍のミック・ライアン少将にぶつけている。
Kyiv Independent:ウクライナがクルスク侵攻で上手くやったという点で疑いの余地がないのは作戦上の安全性=奇襲を成功させた点にある。このような作戦を成功させるためには何が必要なのだろうか。このような作戦をウクライナが成功させたことについて驚いたか?
Mick Ryan:驚いていない。私は完全に可視化された戦場という概念を信じたことがない。戦争は人間同士の戦いで作戦上の重要な決定を下すのも人間だ。そして敵を驚かせるのも人間だ。過去の戦争と比較して戦場の可視化は良くなったかもしれないが、それでも人間の心を覗くことは出来ない。結局のところ賢い人間は常に敵を騙して欺く方法を見つけるのだ。それを今回のクルスク侵攻でウクライナがやったのだ。
彼らは軍事上の重要な点、第一にウクライナ軍の攻撃的な作戦能力、第二に攻撃的作戦を実施可能な場所や地理的条件、第三に作戦を実施するタイミングについてロシアを欺くため、何ヶ月も前から非常に巧妙な計画を練り、それを実行してきたのは明らかだ。ウクライナが大規模な攻勢を2024年に実施するとは誰も予想していなかった。
Kyiv Independent:クルスク侵攻の目的について尋ねたい。貴方は軍事的な目標、政治的な目標、士気について頻繁に言及している。これら全ての要素でバランスをとるということはどういう意味なのか? ドンバスの状況を思わしくない状況下でクルスク侵攻にどんな意味があるのか?
Mick Ryan:これは確かに大きな変化だ。クルスク侵攻は非常にリスクの高い作戦だが大きなリターンも見込める。ウクライナが支払うリスクはドンバス方面の重要な街や主要な兵站拠点を含む領土を、より多くの地上部隊を失うことだ。これを賭け金に得られるかもしれないリターンの1つ目はロシアが東部戦線で攻勢のテンポを鈍らせるか停止すること、2つ目はロシア軍に侵攻作戦の再考を促してウクライナ軍の攻撃機会を創出すること、3つ目はウクライナに対する欧米の支援を再活性化させることだ。
まだウクライナ軍には戦う意思や前進する能力があり、ロシアの攻撃からウクライナを守るだけという「終わりのない戦略」にとらわれるのではなく「ロシアを倒す必要がある」「そのためには新たな支援が必要だ」と訴えているのかもしれない。

出典:Генеральний штаб ЗСУ
Kyiv Independent:約1年間ほど防衛主体の戦いばかりで、誰も反撃の可能性について語ることはなかったが、これがどれほど重要な意味を持っているのか? 今後の戦争にとってどの程度の変化があるのだろうか?
Mick Ryan:ウクライナは戦争の構図を変えることに成功した。誰もが膠着状態について語ってきたが実際にはそうではなかった。この戦争は機動戦でロシアは国境を守るため今以上の投資が必要になるものの、それをまだ実行に移していない。これがウクライナ軍の継戦能力にどのような影響を及ぼすかは分からない。
さらにクルスク侵攻はウクライナ人の士気問題にも改善をもたらしている。この攻勢によって兵士達の士気は高まっており「何かを達成した気分」になっている。 Economistの取材に応じた若いウクライナ人兵士は「再び虎になったような気分だ」と述べている。これは本当に素晴らしいことだ。作戦中に負傷したり命を落とす者もいるが、攻め込まれている状況と攻め込んでいる状況では士気に与える影響が全く異なる。

出典:Сухопутні війська ЗС України
Kyiv Independent:塹壕戦が何百kmもの前線で繰り広げられたが、クルスク侵攻の初期段階では機動戦が繰り広げられた。クルスクでの機動戦から塹壕戦への移行をどの様に考えているか?
Mick Ryan:軍事作戦は各段階においてほぼ決まったテンプレートを持っている。ウクライナ軍はロシア軍の防衛ラインを2つ突破し、ロシア軍に阻止されるまで暴れまわっている。時間が経過するにつれてロシア軍の抵抗は強まるだろうし、兵站や疲労の問題でウクライナ軍の消耗も大きくなるだろう。攻勢のピークが数日後に訪れるのか、数週間後に訪れるのかは分からないが、何れにてもウクライナは決断を迫れることになる。
攻勢がピークに達した後、ウクライナには現実的な選択肢が3つある。1つ目はその時点での土地や拠点を維持すること、2つ目は防衛に適した地形まで後退して守りを固めること、3つ目はウクライナ領内まで完全に撤退することで、投入した戦力を温存して他戦線に転用したいなら3つ目の選択肢も賢明なものと言える。各選択に必要な戦力や政治的結果は大きく異なるため、ゼレンスキー大統領を始めとする指導部にとって非常に興味深い判断材料になるだろう。

出典:МИСЯГІН
Kyiv Independent:現地でどの様な意思決定が行われているのだろうか?戦いが長期化する可能性はあると思うか?
Mick Ryan:ロシア領で獲得した領土を維持することは最前線で戦う部隊、防空、電子戦、医療、兵站、通信などに大きな負担がかかるだろう。私の感覚で言えばウクライナには投入した旅団全体を失う余裕はない。特にドンバスの状況が思わしくない状況なら尚更だ。どちらの方向に大統領や側近が進むのか本当に分からないが、クルスクにおける次の行動は様々な要素の組み合わせが考えられる。
Kyiv Independent:ロシアの反応をどう見るのか?東部戦線で戦闘が進む中、裏庭に突然新たな前線が登場したことをどう考えているのだろうか?
Mick Ryan:ロシア人が最初にしたことは罵声を浴びせることだったと思う。何故なら自国領を侵されたことに不快感と驚きを覚えたからで、これはウクライナにとって歓迎すべき状況だろう。ロシアは現在の状況を収拾するための計画を検討しているが、あまり多くのオプションを持っていないように見える。
ロシア軍は当該地域の指揮統制を変更中なので大きな混乱を経験するだろうし、投入可能な予備戦力が何処にあるのか、投入までにどの程度の時間が必要なのか、これを誰が指揮するのか、ウクライナが狙っている標的は何なのかなど対処すべき問題は山程ある。最初の24時間は衝撃と驚きの中で戦い、上記のような問題は対策を練る中で検討され、より多くの戦力が利用できるようになると新たな計画も具体化されるだろう。

出典:43 окрема механізована бригада
Kyiv Independent:我々は塹壕とドローンの戦いに慣れきってしまったが、現在は戦場を見通すことが如何に難しいか、よく調整された機甲戦力による機動戦が如何に効果的かを目の当たりにしている。クルスクの現実はこの種の戦い方が終わっていないことを示唆しているのだろうか?
Mick Ryan:その通りだ。クルスクでの作戦は最終的な結果を待って評価を下すことになると思うが、幾つかの教訓について言及することができる。第一に現代の戦場でも奇襲は可能だという点で、この事を人々は21世紀になっても軽視しているが、我々は常に驚かされているし、これからも予想外のことが起こり続けるだろう。第二に統率力が優れ経験を積んだ戦闘部隊の価値が再確認された点で、2023年夏の反攻作戦は未熟な戦闘部隊が主力を務めたため上手くいかなかった。防空、電子戦、欺瞞に関する教訓もあるが、最も重要なことは戦争は人間的なものだという点だろう。
我々は多くのテクノロジーを戦争に活用しているが、戦争自体は人間が計画し、人間が敵を騙し、人間が作戦を指揮し、究極的には人間が国のため、旅団のため、中隊のため、小隊のためにチームとして戦うのだ。これらの多くは新しい教訓ではないものの、この忘れがちな教訓は定期的に強調されるべきだ。
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※アイキャッチ画像の出典:Командування Десантно-штурмових військ Збройних Сил України






















クルスク州攻撃のために、部隊の引き抜き、もしくはその部隊を活用できる可能性も重要だなと。
例えば、オチェレティネ・プロレスなどに、増援を送れていた可能性が少し気になっています。
3つのリターンについて、ドネツクでの攻勢テンポは攻撃前から加速(管理人様過去記事)、クルスク攻撃後も速度が変わっていません(管理人様過去記事)。
ウクライナに対する欧米の支援が、本当に活性化するのかは見守りたいと思います。
ドイツが、ウクライナ人工作員にノルドストリーム爆破の逮捕状を出した(外交シグナル?)ことを考えれば、支援活性化についてもやや懐疑的に見ています。
今回のクルスク侵攻は、例えるなら冬戦争時のフィンランドがマンネルヘイム線が決壊してソ連軍が雪崩れ込んできているにも関わらず、講和締結までの遅滞戦闘に必要な兵力を史実でも比較的手薄だったラップランド方面からムルマンスクを目標にソ連領逆侵攻へ投入しているようなものですからね
フィンランドが講和して生き残れたのもそのまま継戦しても必敗確定とはいえ、ある程度の戦闘力を残したフィンランド軍が残存していたからであって、今のウクライナはそれすらも轢き潰しかねない有様ですからな
なぜここに常駐しているネット軍師殿は自分の考えで状況を断じてしまうのか?ウクライナは犬死にだとか消滅するとかネガティヴに言い切っていますよね?前提がしっかりしていれば、あーそうかと思うかもしれないけど、前提から考えが偏りすぎてて全く賛同できないのよ。
まぁ、あなたが賛同しないから何?って話ですので
異論を唱えるのは自由ですけど、あんま無駄に喧嘩売るようなことはやめとくべきでは?
>常駐しているネット軍師殿
わかる
良質な管理人さんのコンテンツを楽しんだ後に、付加価値ゼロの一方的な想いを長文で披露する人のコメントが目に入るのでしんどい。
あと喧嘩腰だし
コメント欄って読者が記事の感想を書く場所なんだから、元々そういう場所では?
しんどいならわざわざ読まない方が良いよ。
私にはかなり的を得た例えだと思った。ミリタリー好きなら冬戦争は必ず知っておくべき教材だし、今回の戦争との類似性も高い。
それにもともとこのサイトは最低限は軍事知識がないと情報を追っていけ無いと思うし、必然「ミリタリー好き」が集まるのはしょうがない。
過去の事例を参考として挙げてるのに、それに対して具体的な反論も無いまま賛同できないと言われても…って感じ
あなたが納得できない事は全部偏ってるんですか?
それが成立するにはソ連側が「そこだけは必ず取る/戦術的に変化できなくてもそこまでならゴリ押しで取れる」という戦略性があったから成立した前提が必要なのでは?
今のロシアはその戦略性が皆無
クルスク前にプーチンが公言した和平の前提条件はドンバス全域(ドンバスの残り半分)からのウクライナ撤兵だし、プーチンの子飼い(プーチンの意向を受けた噛ませ犬)との評のメドヴェージェフは「ウクライナは地上から消えるべき」のような発言をし、ロシア正教の宗教的動機もNATOの東方進出という建前からもウクライナ全土の掌握を目標としてると思われても仕方がなく、「取れるところまで取る」のような惰性で続けてると西側(親露派以外から)思われても仕方ない
つまり防戦を熱心にしたところでキルレ10:1でロシア兵を倒せない限りウクライナが地上から消えるのは時間の問題ともいえ、それを回避するためには・・(文章をまとめるのが面倒なので省略!!)
まぁ、とにかくウクライナ側は「ここを守り切ればロシアは足を止める」という展望は持てないし、ロシア側も「これが得られれば十分」というラインを明らかにしてなさすぎるので、ウクライナだけの責を問う発言には賛同しがたいものがある
何が言いたいのかさっぱりわからん
アメリカに知られたら絶対に止められると理解している程度には無謀さを承知の上でクルスク侵攻を決めたのはウクライナ自身だろ
アメリカとウクライナとの方向性の違いというものはたびたっび指摘されてるからね
ロシアのグレーゾーンが白なのか黒なのか確かめるために、(ウクライナの持ってる兵装的に関係ない)ロシア南部の弾道弾検知レーダーを破壊したり、純軍事的な合理性だけでは測れない行動もしないといけない
それと「無謀な侵攻」の賭けは現時点では成功のうちでは。さすがに侵攻から1週間もたち損害も目立ち始めたとはいえ、ロシアのレッドラインが意外と硬かったことから西側では支援レベルが上がる雰囲気だし、経済弱者の契約兵じゃない一般の徴用兵じゃない兵を戦争に巻き込めたから。これは小泉悠さんのいう戦争終結への工程はだいぶ進んだことになる
お互い現実的で明確なラインをいまだ引いていないというのが、関わる全勢力の判断を難しくしてますね。
それで外野の終戦派はイスタンブール合意をスタートラインと唱えますが、ロシア側がそれを否定する発言頻度してますし、実際のところ交渉が進むまでどの形で終わるのかも見えていない。
まあ実際現代の独立戦争以外の紛争は領土獲得事由を第一に唱えるものでないため抽象的な事由になりがちでこんなものですが…。
奇襲が成立する事、機甲戦力による機動力を生かした戦術が(地雷さえ無ければ)成立する事は理解できます
が、3つのメリットはそんなに簡単に成立するかが疑問だからこそ世界の軍関係者が今回の攻勢に対して首をひねっているのだと思います
1つ目はロシアが東部戦線で攻勢のテンポを鈍らせるか停止すること
2つ目はロシア軍に侵攻作戦の再考を促してウクライナ軍の攻撃機会を創出すること
3つ目はウクライナに対する欧米の支援を再活性化させることだ。
いずれも希望的観測にしか思えず、その成否が他責の時点で賭けと言わざるを得ないのです
特に3については、今回の攻勢で戦争当事者になってしまった事は支援の再活性化に対してマイナスになりかねません
1つ目の目標以外はすべて裏目として出る気がします
2:2年前にロシア軍がキーウ市に攻め込んできた時、ウクライナ国民はどういう反応をしたのか?
3:このタイミングでノルドストリームの一件を暴露されたのがどういう意味を持っているのか?
早ければ今月中にも答え合わせができると思います
2の「再考」を日本語的な「断念」等の婉曲表現と捉えたのでしょうか…
ミック少将が述べたのは文字通りの再考、作戦の練り直しを迫るという意味で、そしてそこにウクライナ軍がつけ込む隙が出来ることを期待しているのだと思います。
このインタビューで述べられた3つのメリット
ホント、全部の決定権が他人にあるのが何とも辛いですね
3.はともかく、1.2.はロシア人の思考様式をロシアの常識で考えられているかどうかが問題ですね。
よくまとまっており、おおむね冷静で客観的な内容だと思います。
予測される今後の三つの流れ、維持、後退、撤退は作戦の主目的にも関係するでしょう。記事では触れられていませんが、交渉のための領土獲得が目的ならば維持または後退、緩衝地帯の創出ならば後退、プレゼンスならば撤退が考えられると思います。
ロシア軍の戦力誘因に関しては現状そもそもまとまった戦力がやってきていないのでなんとも…ですが理想的には国境全体に貼りつかせる戦力と即応部隊が必要になり撤退を選んでもまとまった戦力を誘引し続けられる、かもしれません。
事後的にはなりますが、ウクライナ軍の今後しばらくの動きを見ることで作戦の目的を答え合わせしていく形になりそうですね。
冷静で客観的だと思いますが、撤退という「選択肢も賢明」としていることや派遣した旅団全体を失う余裕はないとしていることを見ると、この作戦には懐疑的なのだろうなと思います。あまりダイレクトに書いてしまうと問題になるのでできる限りうすめているとは思いますが。
あと、ウクライナの報道官がはドネツクへの後方連絡線の遮断を作戦目的と表明したりスジャに司令部を置いたとの報道があったこと、占領した土地はウクライナ領から近く河川が多く道が少ない領域なので守りきれるの発言があったこと、シルスキー司令官が支配領域の広さを誇示していることなどからすると、元記事の少将の希望?に反してウクライナ軍の作戦の本命は維持でロシア軍の規模次第では後退だろうなと思います。
撤退ならすでに実行していてもおかしくありませんし。
こんな遠回しにウクライナが本作戦で能動的に軍事的成功を収めることは不可能と言っているに等しい記事を冷静で客観的な内容だと評価するなんてそれでいいのか君は
予想外だったってのはそれをするメリットがまるで見いだせなかったってことでもあるからなぁ
ウクライナがクラスクを攻めてくる「可能性」は確かにゼロではない
だがそれをしてウクライナは利益を得られるのか、そこまで踏まえた「蓋然性」に基づいて戦略は決定されるわけで
蓋然性に背けば奇襲は簡単に成立するが、その代償は非常に大きい
士気とか国内世論とかを除けば、軍事的には国外に出せない徴収兵を使って敵の精鋭部隊を戦略的意味が乏しい国境地帯に拘束しておけるので、ロシアにとってはそれほど悪くない状況ではある。ウクライナはここで予備戦力を消耗させたら来年の反転攻勢に使える戦力が残らないわけだがどういうビジョンがあるのだろうか。
メリット1.2.3の3つとも獲得に失敗しているように見えますね。
そして、現在「失敗と認めたく無いから成果が上がるまで帰ることが出来ない」というフェーズに入ってしまっています。
となると戦力を温存して国境に下がるオプションも失ってますから,あとは精鋭が削られて消えていくのを見守るしか未来がありません。
本当に考えて作戦を練っているのか、疑わしいですね。
また酒でも飲みながらその場のノリで作戦立てたんじゃないでしょうね。
3つのメリット、仰る通り、今のところ成果を感じないんですよね…
ボグダンさんの動画でも、クルスク侵攻前後で勢いが違いますからね、クルスク全面撤退はすぐに絶対にできないと感じます。
長期消耗戦の1つの手法として、作戦を練ったようには感じないですよね。
実際問題、次々に貴重なウクライナ側防空ミサイルの撃破報告が上がって来ており。うち半分はデコイかも知れませんが、これは本物だろうという撃破例も散見され。
防空網の数が減ると特定と絞り込みが容易になるので、加速度的に被害が増えます。そして機能不全になると前線の部隊が滑空爆弾の餌食になります。
これは絶望的な戦いに見えますね。
滑空爆弾の厄介なところはSAMがいても防止できないことにあるのだがら、「そして機能不全になると前線の部隊が滑空爆弾の餌食になります。」はおかしいと思う。いまでも、餌食になっているのだから。
攻勢の野戦防空の為に、クルスク~スームィに、防空ミサイル部隊を集める必要が仰るようにありますから、被害は増えていきますよね。
ウクライナ全土で見ても、北北東(クルスク~スームィ)に極端に偏る事になれば、他方面の防空網を弱めることになるとも感じてしまいます…
攻勢に出れば対空兵器も前に出さざるを得ないし、偵察ドローンに発見されやすくなるので確実に損害は積み上がりますね
「拠点防空のために」という御題目で支援してもらったはずの対空兵器を前線に持ち込んで破壊されるとか、流石にドイツもキレるんじゃないかと思ってしまいます
これでカウンター的にドローン・巡航・弾道ミサイルで攻撃されましたとかなったら目も当てられないですよほんと
最近でも防空についてはNATOから絞るようにかき集めて送ってましたね。
兵器支援について各国の市民で防衛は良いが侵略に反対する層がそこそこ居るでしょうから、野党などに擽られて政権批判に使われるかもしれませんね。
まあきっとウクライナには我々凡人が考えつかないような完璧で最高な作戦が存在するのでしょう
そんなもの…ないよ
精兵を失う前に速やかに撤収しないと、もういよいよ後が無くなって国ごと消え去りますよ。
リアリズム派の権威であるミアシャイマー氏は、「ウクライナのクルスク侵攻は戦略的大失策であり、敗北を加速させるだろう。消耗戦での成功の鍵を握るのは死傷者数であり領土の獲得ではない。クルスク侵攻がいかに愚考であるかを考慮すれば、ロシアが意表を突かれたとしても不思議ではない」と酷評した。
人員不足の軍による逆侵攻に出口戦略などあるはずもないだろう。言うまでもなく補給も占領計画も初めから破綻している。
歴史的に見ても愚行が敵を驚かせる例はいくつもある。日本人に最も馴染みのあるのは特攻隊だろう。戦局に貢献しない「統帥の外道」ではあったが、悲劇かつ自己犠牲ナショナリズムの象徴として日本の歴史に深く刻まれた。
ウクライナも何も残さないままドンバスを奪われて停戦交渉に入るよりは、もっと失うことになっても華々しく散ることを潔しとしたのかもしれない。愚行を犯すことを選択するのも主権だと。
今回の攻勢には疑問しかないが、ロシアの言うレッドラインなんてほとんどないってことが分かったのはまあ、それなりの収穫でしょう。
で、あれば西側はもう何も遠慮する必要がない。長射程の巡航ミサイルをバンバン供与して、ロシアの軍需工場や送電網をバシバシ叩いて敵の戦時生産力を目標にすれば良い
当然ロシアも報復と称して、ウクライナの軍民目標問わず苛烈な空爆を仕掛けてくるだろうから、長距離防空システムの増強も合わせて行う必要がある。
ウクライナは絶対安全な西側の工場で生産された武器を受け取って戦い、ロシアは自国の軍需工業地帯を火の海にされながら消耗戦を強いられることになる。これで長期的には戦局が改善するはずです。
…というかこれぐらいしないとロシアが音を上げる前に、確実にウクライナの人的資源が先に尽きる。正直これぐらいしても怪しいところです
ロシアの寛容さにすがるのは愚の骨頂
戦略核までいかずとも戦術核は使うやろ、ブチ切れたら。
ウクライナ領への核攻撃は西側のレッドラインなので、それを超えたが最後、第三次世界大戦ですよ。やれるものならやってご覧なさい。
まあ、自国領内(クルスク州)のウクライナ軍を叩くためくらいなら使うかもしれませんが。ベルカ式国防術なら、他国への攻撃でもなし。西側も目をつぶるでしょう。
ただ、戦場を分散して機動する野戦軍目掛けて戦術核を打っても、都市攻撃に比べれば効果はたかがしれてます。確かに数個大隊が消し飛ぶのは悲劇ですが、さっさと自国領に撤収すればよろしい。
イカレてる
世界がこういうのばかりなら第三次世界大戦の引き金は軽いでしょう
今回のウクライナの作戦は正直ロシアにとって危機たり得ないのもなのでロシアが戦術核を使用しないのは当たり前です。
なので、今回のことがロシアがモスクワが危ないと判断するような大攻勢(今のウクライナには不可能です)の場合もロシアが核を使用しないことを証明することはないと思います。
ベルカ式とかいうゲームの話じゃなくて、現実的に西側が最初に構想・配備しているんですよ。
核シェアリングはそのための枠組み。
その考え方は些か筋が通っていないように見受けられます
先ほどあなたはロシアのレッドラインなど無いものとして処理しました
なのに西側のレッドラインについてはその発動を疑っていない
確かに核の使用は重大事です
しかしそれによって被害を受けるのは主にウクライナとロシアであり他国はそれほど痛くはない
その条件下でロシアに核を撃つでしょうか?
軍を派遣し自国民に死傷者が出ることを許容するでしょうか?
おそらくどちらも行わないものと思われます
所詮はスラヴ民族の内輪揉めを煽って潰し合わせているだけなのですからこの戦いで欧米が身を削る働きをすると期待するのはおそらくは誤り
「次やったら三日後100倍だかんな!」
と脅しをかけるのが関の山かと思われます
その通りと思います。
普通に考察するとウクライナ如きの為に核を使われたら
実際自分達に被害が及ぶはずもないのに、ロシアと核戦争を
するのか?ウクライナ如き…今現在でもロシアと開戦覚悟で
軍隊の派遣を公にしてる国が何処に?型落ちの兵器を送るのは
世界の世論を味方につけるため
単なるパフォーマンスしか見えませんし
ウクライナに戦術核を使った場合、NATOはロシアの重要設備を空爆する対応をすると思う。
一つしかない戦車工場とか、レーダーサイト、空軍基地、航空爆弾やドローンの工場など。
地上軍は派遣しないと思う。
実際イスラエルに対するイランのミサイル応酬が現実的な決断ラインのよい報復例に思いますね。
ただ、やはり核の使用という45年以来の前例に対する報復は未知数で、ロシアも非西側諸国に対する最もな言い訳となる事件でもなければ決断できないでしょう。
それを踏まえて、クルスク原発狙いの軍事作戦の噂が本当だったとしたら、今回の作戦は本当に危険な橋だったと思います。事前にバイデン政権のアメリカは知っていたら止めていたでしょうね。
何の責任もない素人はそう考えるのでしょね
責任ある政治家も軍人もそのように考えていません
ですから、西側、特にアメリカは一貫してエスカレーションに慎重なのです
万一、核戦争になった場合、失うものが大きいのは西側ですからね
互いの持ち点をゼロにするリセットボタンが押された場合、現在の持ち点が多いほうが損をします
したがって、ロシアが核を使う動機はあっても、西側が使う動機はありません
まだロシアのレッドラインに触れてないというだけでは?
現状ロシアとしては一部地方が占拠されているだけですし、まだまだ通常兵力での奪還も可能だと考えているだけだと思いますよ。
現実的に考えれば、今の段階で核を使うメリットがないって判断してるだけでしょうし…
こんなので使うなら、とっくにやってるのでは?という話になりそうなものですが…
現代戦で奇襲は不可能と言ったザルジニーの立場は?
軍事的に効果が薄く、リスク大な自殺特攻を奇襲と称さないだけの理性がザルジニ氏にあるだけでは?
奇襲は大きく二つに分かれると思う。ひとつは新しい軍事テクノロジーに基づいて従来の戦争のコンセプト自体を変えてしまう奇襲。言わば戦略的な奇襲。もうひとつは敵が予期しない場所と時、兵力によって攻撃を仕掛ける、いわゆる奇襲。戦術的な奇襲。
戦略的奇襲として真珠湾を例に出すなら、空母や航空機と言った個々のテクノロジーは知られていたけど、それを纏めて機動部隊という新たな艦隊を生み出した時、「海戦」と言うコンセプトがそれまでとは全く異なるものになってしまった。真珠湾攻撃の奇襲たるゆえんはそこにあると思う。ドイツの装甲部隊による大戦初期の電撃戦やロシア侵攻以前のナポレオンの戦争もこの範疇に属している。
も一つの方は、例えばエル・アラメイン以前のロンメルによるアフリカ戦。最近ではロンメルが兵站の原則にかなり無頓着で、ドイツにせよイギリスにせよ、兵站に基づいて作戦を立てる正統な軍事教育を受けた将軍たちにはまずついて行けなかったとされている。言ってみれば賭博的な奇襲。常識的に考えるなら切り捨ててはいけないものを切り捨てることによって成立する奇襲。成功すれば切り捨ててはいけないものを切り捨てたデメリットは「なかったこと」にされるけど、失敗すれば破滅的な結果をもたらしかねない奇襲。
昨年の秋、ザルジニーが夏季攻勢の失敗について語った時、確かドローンと偵察衛星によって常時観察されている戦場の状況を打破する、新たな軍事テクノロジーが必要だと言っていたと思う。この時ザルジニーが触れていたのは、まさに真珠湾や電撃戦に比較できるような、戦略的な奇襲モメントじゃあなかったろうか。
これに対して今度のクルスク侵攻戦は戦術的奇襲の方にはいるんだろうなあ。クルスク侵攻に対するロシアの将軍の感想は、ロンメルに対峙したイギリスの将軍、あるいはドイツの参報本部の将軍たちと同じく、無茶しやがって、だったかもしれない。成功すればウクライナの将軍はロンメルと同じように豪胆な軍事的天才と呼ばれるのかもしれないけど。
どうなるかねえ。
ザルジニーの発言を踏まえた2つの奇襲類型による考察、とても参考になりました。ありがとうございます。
なんか、宇宙戦艦ヤマトのような話をしておられる。
特にデスラー総統のようなお考え。
そういう漫画やアニメにいるような大局観を極めた冷血漢でも、この作戦に意義を見い出すことはできなかったと…
というか個人的に気になってることとして、ロシア人の罵声を浴びることを名誉というか快楽と感じてる話を、戦争を真面目に考えてそうな方がインタビューや記者自身が語ってることですかね。
我々日本人、日本軍などは、かつてオーストラリアの領土を奇襲して占領したり、爆撃したり、首都のシドニーまでも潜水艦で砲撃し、シンガポールでは多くのオーストラリア兵が捕虜となり、タイの鉄道工事で命を失いました。第一次ソロモン沖海戦でもオーストラリアの重巡洋艦が奇襲されて撃沈されました。
最もオーストラリアへの奇襲に成功した日本軍は、その後はどんどん一方的に後退、退却する方だったわけで、奇襲に成功したから最終的に戦争に勝てるというわけではありません。
アメリカ領であるアッツ島やキスカ島なども、もともとの警備が薄いために奇襲して占領すること自体は比較的簡単でしたが、結局維持ができずに撤退、あるいは玉砕したわけです。
アメリカ軍の仁川上陸も成功した奇襲でしたが、それで朝鮮戦争が終わったわけではなく、アメリカ軍は逆に鴨緑江で中国人民志願軍の奇襲を受けて、退却することになったのです。奇襲をする方も逆に奇襲をされ得るわけです。最終的には結局どっちも勝てずに休戦状態になりました。
小難しい話は脇に置いて、一方的に国土や国民を蹂躙される側だったウクライナの成功を祈りたいね。
確かに劣勢でジリジリと後退を強いられているジリ貧状態じゃ戦争全然面白くないもんね。
奇襲で敵を打ち倒して破竹の勢いで前進する時のアドレナリンはそれはもうすごそう。
まあしかし西側全力擁護将軍でもクルスク侵攻の戦略的意義は乏しいな。
なんかSNSとかの普及で短期的欲求を満たすことが容易になった反面、短期的欲求を満たせなかった時の副作用が軍全体の士気にも影響出てきない?世論も忙しいから刺激が無いとすぐ忘れる。(戒め)
耐え難きを耐え 忍び難きを忍び、、みたいな価値観はもう無理そう?
攻められ続けることによる士気の低下が
バカにできなかったんでしょうね
ただ、記事を読むと言葉は選んでいますが
攻勢の結果には懐疑的なんだろうなと思います
もはや少将も作戦を褒めるのではなく、要素を分割し戦訓を得る目でしか見てないですよね。
ゼレンスキー大統領が「一定の成果が得られたので次の段階に移行する」と言った後あたりから、ロシア国内のWarzone以外の領地や、クリミアに大規模な攻撃を仕掛け出しているように見えます。
今のところロシア側の被害はそれほどでもないようなのでインパクトが薄いですが、実際はこれも「戦争をロシアに持ち込む」作戦の一つだったのではないでしょうか。
つまり、①防衛の薄いクルスクに奇襲をかけて荒らし回る・②ロシア軍をクルスク方面に引き付ける・③人員装備がクルスクに集まったところで「クルスク以外のロシア重要拠点」を大規模攻撃・④混乱に乗じてウクライナ精鋭部隊撤退・⑤ロシア軍を国境や各地の防衛から離れられなくする・⑥戦力を集中できなくなった東部にウ精鋭部隊が移動・⑦東部戦線を押し戻す・⑧プーチン大統領のメンツが潰れ攻撃にさらされたロシア国民に厭戦気分が……、といったシナリオだったのでは。
このシナリオで最も重要なのは③なので、その時が来るまで情報は絶対に漏らせない。また①で奇襲をかける場所は重要な拠点でなくていい、というかむしろ、もともと防衛されてない重要でない場所のほうがいいです。
問題は、現実世界では②が起こらず、しびれを切らして③に移ったものの大きな損害が出ず、このまま撤退すると無駄に人員装備を擦り減らしただけになってしまい④に移行できなくなっている、というところかと。
今私たちが見ているのは、②が起きなかった世界線の物語だと思えば辻褄が合うのではと思いましたが……まぁ妄想ですね。
BSの番組?だったかで奇襲や秘密作戦とかテロとかを防ぐ諜報機関は情報収集より分析の方がずっと仕事が多いって言ってました
人・モノ・金が当然動くし、特に軍事なんてのは人が多いしモノが多いし大きいこれを完全に隠匿することは出来ないんでしょうね
今回の奇襲もロシアの情報収集には引っかかたけど分析の段階で実現性は低いと判断したのでは?という話でした
こういった場合でも後々に実はCIAやKGBは知ってた!とかそういうネタになるんでしょうけど…
確かに諜報機関で集める情報は杞憂やガセや相手が中止したとかそういうので一杯だろうから
どれが実現性が高くて政府に報告を上げるか?その辺が凄い大変なものなんでしょうね
なんでもかんでも情報をイチイチ政府や首班に上げてたら、お前ら何なんだよって評価になるでしょうし
>情報収集より分析の方がずっと仕事が多いって言ってました
これは第二次大戦中の日本も弱かった分野ですね
日本は偵察機の調達整備といった方面には力こぶを入れていましたが情報を精査するアナリストは全く育っていなかった
政治的観点からの否定も受けやすいジャンルでもありますからこの分野の独立性維持と技量確保はもっと重視されていいと思います
この作戦の目的がよく分からないというのが大きいと思いますね。
いまだにここや専門家から色々な説が出てくるくらいよく分からない。
そういうものを予想して準備するというのは難しい。
ウクライナ戦争が始まる前、ロシアがウクライナ国境に訓練ではあり得ないレベルの兵力を集結させた時もそんな感じでしたね。
純軍事的に見たら侵攻決定でしょという状態ですが、ロシアの事情通とされる人ほど「そんなことやったらロシアは大損する」という理由で否定する人が多かった。
それと似たようなやり取りがロシア内部でもされていたんじゃないかと想像します。
2023年夏の反攻作戦は未熟な戦闘部隊が主力を務めたため上手くいかなかったとあるけど、単にスロビキンラインに航空優勢も火力優勢も無く今からいくぞ!で特攻して地雷原で止まり砲爆撃受け終了した当たり前に大失敗した作戦のことだと思うけど、未熟だから精鋭だからでは無くスロビキンラインに工夫無く攻め込むこと自体が間違いなだけではなかろうか。
逆に今回のクルスクはロシア要塞群は無く田舎町と原野に畑に森に川とキャンプするには絶好のロケーションの様な土地に、奇襲的に侵攻し結構な領域占拠成功したけどもう簡単には撤退することは出来ない感じに見えるからこのクルスク侵攻も大失敗に終わると思う。まだ今なら精鋭部隊をさっさと撤退させれば傷は浅く済むしプロパガンダ的にも良い出来ですねとは思うけど、残念ながら政治的理由により高い確率でウクライナの精鋭部隊がクルスク死守で崩壊するという未来になると思ってる。
自分でも不思議なくらいウクライナの奇襲を喜べない
東部反攻の時には結構喜んだ記憶があるんだけども
下手に戦争の歴史を知ってると無謀な作戦の結末というのを否が応でも知らされるので嫌な予感が支配的なのかもしれない
なのでyoutubeによくあるゆっくり系動画には違和感しかない
やっぱ本すよ本
動画は時間効率が終わってますし、youtubeは再生数稼ぎのコンテンツばかりなので
信頼できる人のチャンネルだけに絞るならともかく、真面目に情報を得る目的で潜るようなものではないですからね
ミック・ライアン氏が言及されている「虎になった気分だ」とウクライナ軍兵士が語っているthe Economistの記事は、クルスク攻勢が始まって2、3日後に公開されたスミー州の病院でのクルスク攻勢の負傷兵のインタビュー記事ですね。
上記の発言だけを聞くと誤解してしまいますが、実際にはクルスクのウクライナ軍の苦境を伝える内容です。
「攻勢が始まって数日しか経ってないにも関わらず、スミー州の病院は負傷者で溢れ返っている」「中隊の内、12人が滑空爆弾で即死した」「インタビューに応じた負傷兵3人は前日まで作戦のことを知らなかった」等、ウクライナ軍にとって痛みを伴う作戦であることを伝えています。
進行した地域に、防衛線や地雷原は少なかったようだけれども。
司令部機能を収容する立派な地下壕はあったようですね。
であれば、防衛線/地雷原は建設途上だったのかな。
ロシア軍の野戦築城については、もっと警戒すべきでは?。
今回のクルスク攻勢作戦はベトナム戦争でのテト攻勢を連想しますね
純軍事的には疑問符がつくが結果的には政治的には大きな成果をあげるというやつですな
それは別としてロシア、というかプーチンに明確なレッドラインは無いと思いますよ
彼が始めたクリミア侵略戦争から始まって今度のウクライナ戦争にいたるまで
プーチンは偉大なるロシア帝国を復活させるために場当たり的に戦争をしているように見えます
NATO軍がロシア領内に侵攻してきたら戦術核を使用すると決めている程度で
NATOが通常弾頭のミサイルでロシア領内を攻撃した場合は通常兵器で報復しますが核兵器を使うか否かについては迷っている状態なのかなと思います
プーチンが常任理事国の首脳に相応しくいろいろ深く考えていたらこんな戦争しませんからねぇ
この手の戦争をしていない常任理事国って、むしろ何処ですかね。中国かな?
「懲罰してやる!」と意気揚々と攻め込んだ中越戦争でボコボコにやられてベトナムの領土を焦土化して逃げて勝ったことにしたけどそのトラウマから回復するのにン十年。
それ以来、正規戦はまったくやっていないですね。
あれは鄧小平が朝鮮戦争での実績でブイブイしていた対立派閥を黙らせるための攻撃で、負けることが前提で、本気でベトナムを倒す気はなかったという話を聞いたことがある。
確かに。さっと思いつきませんでした。
となるとWW2で弱ってた英国が比較して一番マシなのかもしれませんね。
ガンディーのおかげですが。
プーチンが偉大なるロシア帝国復活を妄想する場当たり的な指導者だと思うのなら、国際政治を見るセンスがないから黙ってた方がいいと思うんだ。
年金のために軍事費を削る人間が帝国主義者ねえ。
プーチンロシアの軍事行動は常に受動的なんだよ。
受動的 vs 受動的 で戦争になっている不思議
ロシア領内を攻撃可能という教訓を世界は得たのは大きい
開戦初期から核兵器をちらつかせあまり余裕のない素振りをしていたプーチンだけに今の今まで口だけ番長だという状態
NATOは着実にロシアの皮をはいでいってる感覚でしょう
現状、ライアン氏の言うメリット1、東部からロシアの戦力を誘引するという点では、クルスク侵攻は成功しているとは言えません。
ただ、ウクライナ側がこの時期に大きなリスクを背負ってこれだけの攻勢に出るには、切実な必要性・事情があるはずです。
つまり、恐らくこのままではエネルギー不足で冬を越せない(少なくとも政権維持に支障をきたしかねないレベルで民心が動揺する)。だからこの侵攻で内外に強くアピールすることが必要、ということなのではないでしょうか。
東部戦線の状況を見れば、いま戦力を温存しておいたとしても、結局は戦力の逐次投入→各個撃破で消耗しながら冬を迎え「政権と軍幹部の無能」を際立たせるだけです。そうなれば、国民の不満とエネルギー不安の声に押されて屈辱的な条件で駆け込み講和→現体制崩壊、という道をたどることになりかねません。
一方、クルスク侵攻は国内に「ガス確保などエネルギー解決に向けて最大限の努力をしています」と強くアピールする効果があり、この点ではかなり成功したことが、ボグダンさんの話からも伺えます。
今後、作戦が大失敗に終わったとしても、最悪、ウクライナ北部へのロシア再侵攻で冬を迎える「だけ」ですから、国民の悪感情のホコ先はロシアに向き、政権批判は抑えられます。その時はその時で、また西側に頼れば良い。
この点、メリット3、西側への援助アピールの点では、NATO参戦までは持ち込めなくても、武器使用制限の緩和や援助拡大を引き出すことはでき、破滅を先送りできるでしょう。
まさに「ジリ貧よりドカ貧」の発想ですが、とりあえずの政権維持という点ではこれが最適解かと。それが誰にとって救いになるのかは別問題ですが。
ウクライナは発電所が壊された分をガスで賄うことを考えているらしいので、スジャのガスパイプライン施設を抑えたことで、欧州向けのガスから自国分も抜くというのも、今回の攻勢の狙いの一つなんじゃないかな。
まあ、ロシアがガスを止める可能性はあるから、一番の目的ではないにしても。
今回の攻勢は軍事的にはハルキウ北部への補給を妨害すること、戦力誘因(実際、一日100発の滑空爆弾のうち、クルスク方面に50発をひきつけているらしいし)、政治的にはトランプが当選した場合のディールのための材料としてのクルスク州の確保にあると思う。
お話のようにガスは栓を閉めてしまえば終わりなので、実際にガスを抜けるかどうか微妙なことは、当然ウクライナ側も分かっていたはずです。なので、その点は実利よりアピールが主眼かと。
ウクライナ側がクルスク原発狙いという情報も漏らしたように、エネルギー不安を抱える国民が敏感に反応するポイントを突いた上手いアピールだと思います。
また、対外面でトランプ当選に備えたクルスク確保という点では、確かに確保し続けられればディールに使えるでしょう。ただ、現状、占領地を数ヶ月間キープできると確信できる状況ではなく、その点はウクライナ側も過剰な期待はしていないと見るのが自然でしょう。
したがって、「作戦そのものは成功しようが失敗しようが、確実に見込める効果」が別にあると考えられます。
これについては、①追い込まれたウクライナは放置すると何をするかわからない(レッドラインを踏み抜くかもしれない)」という懸念を欧米に与え、欧米の関与をつなぎとめる、②ロシアを刺激してその態度を硬化させることにより、ロシア側が同意できる停戦条件を、トランプといえども呑めないほどハードルの高いものに引き上げさせる(ウクライナ全土の占領など)などが想定されます。
実際に、①については、アメリカからロシア領攻撃での兵器使用に関して妥協を引き出すことに成功しつつあるのが現状です。
ロシア軍も気づいてたけど見て見ぬ振りしてたってオチでは
もしプーチンに進言してクルスクに戦力割いたけどウクライナ軍来ませんでしたになってみろ
今度は進言した人が最前線送りだぞ