ウクライナ戦況

ドローン戦争の実態、最終的にはドローン同士が戦う未来に行き着く

第12特務旅団=アゾフ旅団の指揮官はWar Zoneの取材に応じた中で「ドローン戦争」の実態を明かし、前回は「光ファイバー制御のFPVドローンがもたらす有効性と問題点」に言及したが、今回は「戦術の変化、SETH、ドラゴンドローン、無人地上車輌の実態、戦場の無人化が行き着く先」に言及している。

参考:Ukrainian Commander’s Exclusive Insights On Brutal Drone Warfare On The Frontline

アゾフ旅団の一指揮官に過ぎないヤスの言及は「全体の傾向」を網羅しているわけではないものの、それでも一読する価値がある

ウクライナとロシアの戦争において一般的なメディアは「ゲームチェンジャー」という言葉を乱発し、もはやウクライナに提供された西側兵器はゲームチェンジャーだらけだが、ディフェンスメディアや専門家が認める真のゲームチェンジャーはF-16でもなく、巡航ミサイルでもなく、HIMARSでもなく、ATACMSでもなく、エイブラムスでもなく、コストが安価で大量調達による消耗可能な無人機=ドローンだ。

出典:Генеральний штаб ЗСУ

この戦いにおけるドローンの役割は戦争初期と現在では大きく異なり、2022年~2023年中盤までは主に商用ドローン=DJI製Mavicによる戦場認識力の拡張が砲兵部隊の効果を飛躍的に高め、爆発物を運搬して車輌の開口部、塹壕、移動中の歩兵に向けて投下することで攻撃手段としての可能性を切り開いたが、2023年後半になると成形炸薬弾を搭載したFPVドローンが登場、これによって戦車や歩兵戦闘車を直接破壊できるようになった。

さらにFPVドローンの大量生産にも成功して価格が下がり、この兵器の供給量は敵兵士1人を排除するのに使用できるほどで、2024年の戦いは「FPVドローンの運用に有利な地形を確保するか」「如何の通信アンテナを標高の高い地点に設置するか」「電子戦システムでFPVドローンの有効性を如何に妨害するか」に注目が集まったが、ロシア軍は2024年春頃に電子妨害を受け付けない光ファイバー制御のFPVドローンを投入、これを大量に使用することでウクライナ軍をスジャから追い出すのに成功したため、光ファイバー制御のFPVドローンは大きな脚光を浴びている。

出典:Brave1

第12特務旅団=アゾフ旅団の指揮官(コールサインはヤス)はWar Zoneの取材に応じた中で「ドローン戦争の実態」を赤裸々に明かしており、前回は「光ファイバー制御のFPVドローンがもたらす有効性と問題点」「どうしてロシア軍の電子作戦能力が世界最高レベルなのか」「無線制御ドローンの効果的な運用方法」などに言及していたが、今回は「戦術の変化」「ドローンの運用方法」「SETH、ドラゴンドローン、無人地上車輌の実態」「戦場の無人化が行き着く先」に言及しているのが興味深い。

アゾフ旅団の一指揮官に過ぎないヤスの言及は「全体の傾向」を網羅しているわけではないものの、それでも一読する価値があるもので読みやすいよう要約すると以下の通りになる。

ロシア軍の戦術の変化、第12特務旅団のドローン部隊が受け持つ役割、トレツク市内や周辺での課題、ドローンを使用した戦術の巧妙化

ロシア軍の戦術は日々進化しているが毎日ではない。おおよそ1ヶ月毎に敵の戦術が変化している。ロシア軍の代名詞だった「肉挽き機戦術=砲弾の餌」や「機械化部隊による攻撃」は少なくなり、現在では敵を特定し、位置を割り出すことに多くの時間を費やすようになった。さらに少人数編成による浸透戦術を積極的に採用し、我々の陣地や防衛ラインに浸透して脆弱な部分を突いてくる。この戦術が毎回成功するわけではないが、残念ながら敵はこれを成功させることもある。

出典:The 12th Special Forces Brigade Azov

我々の主要任務は歩兵の命を救うこと、歩兵が直接戦闘のリスクに直面するのを防ぐこと、理想的なことを言えば我々が守る陣地と敵陣地の間に1km~2kmの緩衝地帯を作り出すことで、主に敵の通信や物流を攻撃して味方部隊と直接交戦するのを防いでいるが完璧ではない。我々のドローンオペレーターは努力しているものの、まだ全ての土地を監視するだけの偵察ドローンを展開できるわけではない。

我々は戦車と交戦したこともあるし、あらゆる種類の車輌とも交戦してきたが、こういった目標はどんどん戦場で目立たなくなってきている。巧妙なカモフラージュ技術が採用され、ますます前線から離れた場所に配備されているため、これを見つけ出すため我々も多くのリソース投入を余儀なくされている。このイタチごっこは留まることを知らないため効率は低下するばかりだ。

出典:The 12th Special Forces Brigade Azov

我々の部隊が受け持つ作戦範囲の深さは約25kmと比較的浅いため、我々は大規模なドローン攻撃=10機~20機のドローンを同時運用する攻撃作戦には参加していない。この深さでは他のドローン部隊と連絡を密にして1目標あたり1機~3機の攻撃が効果的で、我々のレベルにおいて大規模なドローン攻撃は本当に不要だと考えている。

トレツク市内や周辺における敵の活動レベルは上昇しており、敵は前進して我々の兵站能力も後退を余儀なくされている。さらに直近1ヶ月半の間に多くのドローンが使用されているが、それが我々と同じレベルなのか、我々を上回っているのか何とも言えない。一つだけ言えるのは我々の戦術と同種類のものを敵が採用しているという点で、敵は積極的に我々の後方支援能力を攻撃し、我々に重大な問題を生じさせている。

出典:The 12th Special Forces Brigade Azov

敵がドローンの数で我々を上回っているかどうかも断言できない。ロシアが戦場の前線に展開するドローンは相当なもので、数の力を十分に感じるとることは出来たが、現時点でロシアが展開するドローンの数については確信が持てない。何故ならロシアは無闇にドローンを展開させるのではなく賢い方法で展開させ始めている。つまり価値の高い標的、優先順の高い標的を選別し始めているため、これが敵のドローンの正確な数について話すことが難しい理由だ。

第12特務旅団のドローン部隊が任務を遂行する方法

任務を遂行するプロセスは非常に複雑だ。まずは新品のドローンを受け取り、それを部隊の工作チームに送って調整してもらう必要がある。これは新品のセッティングのままでは作戦効率が悪いからで絶対に欠かせない行程だ。スペシャリストによる調整が完了したドローンはオペレーターによるテストが行える位置まで輸送される。これは輸送中の条件などによってドローンに不具合が生じるからで、調整が完了したドローンは必ず完全に機能するか確認しなければならない。

出典:The 12th Special Forces Brigade Azov

信頼できるドローンを手にいれたオペレーターは許可された部隊の音声チャットを常時監視し、上級指揮官が命令を下す前にドローンの発射準備を終えておく。そしてドローンを野外で起動して問題がないことを指揮官に報告して安全なシェルターに戻る。これはドローンの故障や装着した弾薬の爆発など万が一に備えるための措置だ。チーム全体がシェルターに退避したことが確認されると、ドローンが離陸して与えられた任務が始まる

基本的にはオペレーターがドローンを操縦し、ナビゲーターが任務遂行を支援し、上級指揮官から与えられた任務を実行する。攻撃対象や飛行経路などはナビゲーターが指示するため、オペレーターの責務はドローンを指示通り飛ばすことだが、経験を重ねるうちに任務の全ての面で理解を深めて行くことになる。逆にオペレーターが新米のうちはナビゲーターが任務遂行において重要な役割を果たしている。なぜならナビゲーターは作戦地域の地理や地形に精通しており、長距離飛行任務の場合は特にナビゲーターの知識が重要になる。

ウクライナが新たに運用を始めた無人機=SETHについて

我々はSETHのことを「Lancetの類似品」や「ミニShahed」と呼ぶが、なぜそう呼ぶのは分からない。適切な表現ではないかもしれないが、SETHは偵察用無人機と組み合わせることで強力な複合戦力を形成し、連携して運用することで価値の高い標的との交戦確立を最大100%まで高めることができる。勿論、この数字は机上の空論に過ぎないし、このシステムが実戦投入された事例も知っているが、現時点でSETHの成功について何か発言できる準備が出来ていない。

出典:The 12th Special Forces Brigade Azov

一つだけ言えるのはSETHは非常に高価で、1つのシステムあたりのコスト(約数十万ドル)を考慮すると費用対高価が見合う標的を見つけなければならない。つまり敵の防空システムのことだ。さらに興味深いのは併用される偵察用無人機がSETHを制御する中継機としても使用可能な点で、非常に大きな可能性を秘めている。但し、この技術はまだまだ未成熟なのでさらなる改良が必要だ。

SETH自体に標的を検出する能力はない。全ての指示は遠隔操作による人間によって行われ、標的の方向に飛行するタイミングを指示する。標的の自動検出や自動誘導システムは搭載されていない。GPS信号を受信するアンテナを搭載しているが、これはSETHの現在地を特定するために使用されるだけで誘導目的ではない。最終誘導はコントラストを利用した目標捕捉システムで、画像を確認して捕捉すべき標的を正確に指示すると誘導システムが作動する。

SETHの作動範囲は最大40kmだと思う。それを超えると信頼性に大きな疑問が生じる。但し、カタログの上の最大数値は「必ず飛行できる」と保証したものではなく、実際の運用範囲は気象条件に大きく左右されるため、天候が悪ければ40km以下でも信頼性に大きな疑問が生じこともあるが、公式仕様の運用範囲は40km~50kmとなっている。

SETHは高性能爆薬と破片型弾頭を搭載しており、これを一部の人々はサーモバリック弾頭と呼んでいる。弾頭重量は約3kgで、この種の兵器として正直に言えば威力不足だ。例えばSETHで重装甲の敵車輌を攻撃する場合、その攻撃が成功するかどうかは疑問で、だからこそ破壊が容易な防空システムにむけて使用する必要があるんだ。

FPVドローンを複数搭載して飛行する無人機の母機、金属焼夷剤のテルミットを散布するドラゴンドローンの効果について

FPVドローンの運用範囲を拡張するマザードローンに関する技術は多くの改善が必要だ。さらに現時点でマザードローンの価格は非常に高い。私が聞いたことがある最高価格は1機あたり20万ドルだ。我々にとって1つのシステム、1つの機能、1つの安定した運用可能なものにそこまでのコストを支払えない。

さらにマザードローンの通信中継機能については大きな誤解がある。マザードローンが通信を中継することでFPVドローンの到達範囲を拡張できると注目されているが、我々が中継機を主に使用するのは電波がカバーできない領域、地平線下で電波の強度が弱い地域をカバーするために使用している。これは戦術や技術の進化、より強力で重量のあるものを運搬できるようになったため品質の良い中継機が使用できるようになり、より長い距離をカバーできるようになったが、中継機は万能ではなく依然として幾つかの問題を抱えている。

マザードローンの技術については独自にテストを行っており、我々は未知の能力やシステム、未検証の技術に資金を投じるより、自分たちで開発する方が費用対効果に優れていると考えているからだ。

季節によってドラゴンドローンを使用することもあるが、ドローン自体に特別な機能は無いし効果も疑問視されている。一度にドラゴンドローンを5機使用しても全く効果がないこともある。テルミットの散布で火災が発生すれば物理的な効果を発揮することもあるが、このドローンの主な効果は心理的なものに限定される。

なぜドラゴンドローンの戦闘効率が悪いかと言うと、空中で散布するテルミットの大部分が地表に到達する前に燃え尽きてしまうからで、例えばペイロードが2.5kgの場合、狙った目標にテルミットが到達可能性は50%しかない。

第12特務旅団が担当する戦場で標的を破壊する手段、無人地上車輌について、戦場の無人化が行き着く先

控えめに見積もっても我々はロシア軍よりも多くのドローンを使用している。なぜなら他の火力手段が不足しているためだ。さらにドローンは本当に敵を攻撃する最も安価な方法で、我々が持っている中で最も安価かつ効率的な火力手段だ。例えば砲弾を1発発射すれば3,000ドルの費用がかかるが、我々は主な攻撃手段をドローンに切り替えたため目標の約80%はドローンで攻撃している。

出典:The 12th Special Forces Brigade Azov

我々は無人地上車輌も使用しているが、主な用途は輸送、特に戦死者の遺体を運搬するのに最も活用され、自爆攻撃にも使用してみたが効率は良くない。このシステムは開発段階なので技術は成熟しておらず安定性もよくないため、大半が目標の地点まで辿りつことが出来ない。2024年秋の運用開始から機能面や運用面の問題は減ってきたが、まだまだ多くの改善点が残っている。

特に問題なのが無人地上車輌と安定的に通信を行う方法で、今のところ無線接続以外の安定した通信ソリューションは提供されていない。そのため無人地上車輌を運用するには地上設置型アンテナか、Mavicで通信を中継する必要があり、ドローンは頻繁に再充電を必要とするた無人地上車輌の運用は非常に手間がかかる。

出典:3-тя окрема штурмова бригада

さらに火器を搭載した無人地上車輌は友軍を誤って攻撃する可能性があるため我々の部隊では使用していない。中国からバラバラに取り寄せた部品を組み上げるだけでは信頼性の高いソリューションは完成しないため、国が確実な基準や必須要件を導入するまで無人地上車輌に関して安定した解決策を議論することが出来ない。仮に国が基準や必須要件を策定したとことで、火器を搭載した無人地上車輌が味方に危害を加えないという最終的な保証は得られないだろうと考えている。

我々は最終的にドローン同士が戦う方向へ徐々に向かっていると思う。その未来を私たちが望んでいるというより人的資源が不足しているからだ。1人の兵士、1人の人間の命はどんな高価な装備品よりも重要で、安全なシェルターの中で1人の兵士が複数のドローンを制御する未来に向かっている。もしかしたら我々は戦場の無人化を急ぎすぎ、その過程で避けられたかもしれない多くの損失を被っているのかもしれないが、これは決して間違いではない、なぜなら我々が犯した過ちから後を継ぐ者が多くを学べるからだ。

身近な製品でも「売り文句」とはかけ離れた実用性や効果にがっかりすることがあるが、特にドラゴンドローンは「見た目の派手さ」だけで実用性がないことを浮き彫りにしており、無人地上車輌も「火器を搭載したものが実戦投入された」と喧伝されても運用面で大きな課題が残されているため、まだまだ実用的なシステムとして確立されるには時間がかかるのだろう。

空を飛ぶドローンと無人地上車輌の最大の違いは「見通し通信の距離」と「地上ベースの視界の狭さ」で、これをカバーするため中継機を搭載したMavicを常時上空展開させるのは効率が悪く、地上設置型アンテナのみでは視界の広さが得られない上、容易に破壊される可能性が高く、現段階ではドローンと同じような使い勝手や効率は得られないのかもしれない。

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※アイキャッチ画像の出典:The 12th Special Forces Brigade Azov

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コメント

  • コメント (33)

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    • たむごん
    • 2025年 6月 06日

    世界最強レベルの陸戦(前線の長さ・期間・投入兵力・損害)を繰り広げている両国が、浸透戦術に1つの結論を導いたのは非常に興味深いですね。

    戦車・重装甲車両が目立たなくなった一方で、どういった場面・タイミングで使用されるのかも逆に興味深く感じています。
    レオパルドなど、各国が大量調達に動いていますが、これらを使用する前提のドクトリンが、時代遅れになっていないのかは気になっています。

    前線歩兵が過酷な環境になる一方で不可欠、希少性があるため重要性が増しているわけですから、最前線にいることは英雄だなと感じてしまいますね。

    35
      • nk
      • 2025年 6月 06日

      ロシアウクライナ両国はのドクトリンはドーロンや無人機も取り入れて血を流した上でのものなのでそう簡単には真似できる代物ではないと思いますが、本邦はどういったドクトリンを採用するのが現時点では正解なんでしょうかね。
      専守防衛といっても仮想敵国は中国、ロシア、北朝鮮が現実的だとは思うけども余りに気合いの入った三カ国ではありますが日本の優位点は日本本土まで相手国が兵站を繫げるのが非常に困難であるという所を深化させて行くのが良いのでしょうか、とはいえ日本はシーレーンも死守する必要もあるのが難しい所ではありますね。

      8
        • 朴秀
        • 2025年 6月 06日

        両国の陸軍は現時点で世界最強でしょうね
        しかしながらどちらもドローンの供給は中国頼りなのが不気味です

        我が国は海を堀に見立てた接近拒否が現実的かと

        12
          • たむごん
          • 2025年 6月 06日

          中国の存在感を、本当に感じさせる戦争ですよね。

          海洋国家・島国としての利点を、上手に生かしてやって欲しいですね。

          15
        • たむごん
        • 2025年 6月 06日

        仮想敵国が仰る通り、あまりにも厄介で、本当に難しく悩ましい問題ですよね…

        (25:00~)(少し趣旨が異なりますが)航空自衛隊のスクランブルが減少したが、少数の航空隊への負担・訓練中止による練度低下・要員養成への影響が既にでたためであると、杉山良行氏(元空幕長)が指摘されています。

        河野克俊氏(元統幕長)と杉山良行氏(元空幕長)の考え方が、国家意思の発露・無人機の活用などの面から大きく異なっていまして、元上級将校同士の議論として興味深く見ていました。

        自衛隊も少しずつ変わっていくのかもしれませんが、血を流して進化したものに平時に追いつくのは、仰る通り難しさも感じますね…

        (2025/05/29 【いま尖閣で何が起きているのか?】中国空母“尖閣沖”展開の深刻度 河野克俊×岩田清文×杉山良行 2025/5/29放送<前編> Youtube)

        6
          • たむごん
          • 2025年 6月 06日

          追記です。

          航空自衛隊のスクランブルが減少しないため
          >航空自衛隊のスクランブルが減少したが

          緊急発進実施状況(2025年4月30日現在)
          2024年 704回(中国464回)
          2025年4月 66回(中国43回)

          1
        • 2025年 6月 06日

        寧ろ日本は国内にいる外国人の監視こそ重要だと思う
        折角島国であるアドバンテージが、外国人を入れまくってるせいでまるで意味を成していない
        差別的な言い分なのは自覚した上で、日本が日本として生き残るためには、もっとナショナリズムを高めないとどうしようも無い
        全自衛隊基地を地下基地化でもするんなら話は別だけど

        18
          • たむごん
          • 2025年 6月 06日

          政治家や官僚が、仰る点どこまで関心があるのか、本当さっぱり分からないんですよね。

          国が、資源投入(予算配分)している先を見れば、高齢者への社会保障費が圧倒的ですから将来への優先度は低いんだろうなと。
          65歳以上30%もいるわけですから、少子高齢化・有権者が高齢化した帰結として仕方ないかもしれません。

          〇〇系日本人のように、海外にアイデンティティのある割合が増えていけば、それが政策に影響を与えるというロジックも成り立ちますね…

          6
          • ノーテイスト
          • 2025年 6月 07日

          有事に際し、国内の(敵性)外国人や日本在住の方々を片っ端から監視し疑うよりも、「戦争を起こさない・仕掛けられない・巻き込まれない」が1番穏当で安上がりだと思います。“左翼的”発想なのは承知ですが、「過剰な陰謀論嫌悪」と共に、30年余りの行き過ぎた“サヨク”“媚中”バッシングで日本の選択肢は随分限られた印象です。言葉遊びに聞こえるかも知れませんが、左の翼を失って片翼飛行に陥ったのと「失われた30年」が一致するのは偶然では無いと感じています。幸い“な”さんは差別に対する抵抗感が残っていらっしゃるし、日本人全体が良識と優しい心を麻痺させる前に熟考が必要だと思います。それが麻痺した先はウクライナです。戦前戦中の日本は自分達自身の選択でしたが、ウクライナも日本も台湾・少し前の韓国・フィリピン・ジョージアetc.…今度は外部に誘導されて鉄砲玉や盾、実験場にされる可能性が高いので尚更です。

          13
            • たむごん
            • 2025年 6月 09日

            仰る通りですね。

            問題は、日本が相対的に貧乏になっていっているので、社会が不安定になっていく方向に動いていることでしょうか。

            1
      • とある帝國臣民
      • 2025年 6月 07日

      此れからは火力でなく装甲と速度全振りの車両が正解に成るのかも。後はドローン妨害技術と生産力が物言う時代。

      2
        • たむごん
        • 2025年 6月 07日

        亀戦車を見ていると、砲弾を積んでいないが、防御力を高めたりジャマーを積んでいるのを知ったときに、仰る点は感じました。

        戦車・装甲車両の原点回帰のように感じまして、非常に興味深い流れですね。

        2
    • 名無し
    • 2025年 6月 06日

    ドローン運用の具体的なノウハウが書いてあって興味深いですね

    15
    • p-tra
    • 2025年 6月 06日

    前々から思ってたけどFPVって超すごい狙撃みたいなものかな。
    戦車でも一定の確率で破壊できる狙撃。
    このナビゲーターとオペレーターの関係も狙撃手に近い。
    スポッターとシューターの関係だわ。
    そして強力な援護にはなりうるけどそれ自体では主力になれない点、
    高価値目標を狙わないとコスパ悪い点も同じに見える。
    付け加えると今のFPV中心のウクライナは狙撃手だけいっぱいいる
    軍隊みたいな感じがする。
    結局矢面に立つ歩兵が足りないんじゃジリジリ後退するしかないんだよね。
    いくら狙撃手の援護ごあっても。

    20
    • ネコ歩き
    • 2025年 6月 06日

    今般の米陸軍の革新的戦術転換は、こういった情報を以前から把握し分析していたということなんですかねえ。

    13
      • 2025年 6月 06日

      戦術の根幹たるネットワークを提供してたわけだしね

      2
    • M774A6
    • 2025年 6月 06日

    >安全なシェルターの中で1人の兵士が複数のドローンを制御する未来
    においても、防空能力がなければそのシェルターにバンカーバスターを撃ち込まれてしまうでしょう。
    今次戦争で新分野として注目を集める低空の戦いですが、これが注目される前提もまた確認しておきたいと思っています。

    11
      • レプタリアン
      • 2025年 6月 06日

      本戦争では兵士固めておくと一網打尽にやられる戦訓を積みまくってるから
      シェルターと言っても小型のを大量に分散配置ですかね
      それにバンカーバスター使ってたら納税者にぶっ殺されそう

      10
        • コンビニ
        • 2025年 6月 06日

        一人一人シェルター作ったら敵国より怖くて憎い財務省に首絞められますので蛸壺その場で掘れとなるレイドオントーキョーの空挺団かな

        6
        • M774A6
        • 2025年 6月 06日

        それこそコストの逆鞘だと思います。
        ドローン操縦用シェルターがバンカーバスターより安く建設できるとは思えない。しかもそのシェルター内の貴重なドローン操縦要員も失う。空の接近阻止領域拒否を成立させなければこの逆鞘で押されてドローン戦争に負ける可能性が高いと思います。

        4
          • M774A6
          • 2025年 6月 06日

          自己レスです。
          投射手段の価格が攻撃目標の価格を上回ってしまうというのが逆鞘問題だと認識していますが、この意味では当てはまりませんね。
          シェルターに対してバンカーバスターが高価格ということはないだろうと思いますので逆鞘と言ったのは誤りです。

          シェルターを建設する側としてはバンカーバスターによって撃破されていくなら敵国の財政負担より自国の財政負担が大きく継戦能力へのダメージが大きいというコスト差の問題です。人員の損失も大問題。
          防護能力が低いシェルターにしてコストを抑えてもその分安価な爆弾によって撃破される。あるいは航空機の突入によって撃破されるかもしれないです。
          最低限精密巡航ミサイルによる対シェルター攻撃を強いれば競争できると思いますが、そのためには大型母機の接近を阻止する能力がなければならないでしょう。

          結局、既存航空戦力は敵一人一人を狙い打つには割高でも、車両や拠点を攻撃するには十分な効率があり、これをまず阻止しなければその後のことには繋がらないと思います。
          ウクライナがロシアの斬首作戦を防いだために今のドローン戦争へと進んだように。

          4
          • NHG
          • 2025年 6月 06日

          バンカーバスターを使わないと壊せないシェルターではないと思う
          よっぽど大規模な編隊を組む作戦ならともかく、塹壕・砲撃戦の延長のような一般兵が扱うドローン戦は扉付塹壕みたいなものを根城に使うことになるはず

          11
            • M774A6
            • 2025年 6月 08日

            バンカーバスターに反応する人多くて戸惑っています。
            バンカーバスターを持ち出すまでもない硬さのシェルターしか用意しないなら従前からの中高空を活用される限り小直径爆弾でより高効率に撃破され、より不利な戦いになるでしょう。
            一応、防空体制が貧弱な場合には地上施設を強固にせざるをえないだろうと思ってバンカーバスターと書いたのですが地上施設を強固にできないならより防空を重視せねば。
            小直径爆弾は米軍のものでは飛翔距離数十km、F-35のウェポンベイにも自衛用空対空ミサイル搭載の上で複数搭載可能です。数十km先のF-35によって放たれる小直径爆弾を防ぐにはF-35を狙うより爆弾の撃墜を狙う方が容易かもしれませんが数で押されると迎撃しきれるのか。そんな難敵が敵方にあるとするとかなり厳しい。
            シェルターをあまり堅固にしないなら戦闘車両をドローン指揮車として使って機動可能にした方が生存性上がりそう。

            5
      • paxai
      • 2025年 6月 06日

      中継機かませば後は1000キロ先からでも操作できるし最終的には都市破壊になるんじゃないかなあ。
      この形になると相手の戦闘力だけを破壊する事は困難で相手国を滅ぼすしかなくなる。
      それこそガザの様インフラを破壊し尽くし物品の出入りを極度に制限しないと抵抗力は残り続けてしまう。

      6
    • DEEPBLUE
    • 2025年 6月 06日

    いずれはLAWS同士が戦う戦場になるのでしょうかね?

    1
      • kitty
      • 2025年 6月 06日

      それはまだマシな方の未来で、豊かな国がアンドロ軍団送り込んで貧乏な国が人間だけの部隊で戦うという世界線も。

      15
    • 2025年 6月 06日

    ドローン時代の陸軍はどうやって移動するのかな
    ドローンと充電器や燃料を積んだ車をドローンで狙い撃たれる対策が難しそう

    2
    • イーロンマスク
    • 2025年 6月 06日

    SETHは非常に高価で、1つのシステムあたりのコスト(約数十万ドル)

    なんでこんなに高いんだろうか
    終末誘導は画像認識っぽいが中間誘導は無線?
    でも戦時に突貫で作ればこんなものかもしれない

    2
    • 山田
    • 2025年 6月 07日

    光ファイバードローンってオペレーターの場所が即バレしちゃう気がするんだけど、そのへんどうなんだろ

    2
      • ルイ16世
      • 2025年 6月 07日

      外に中継機をおけば良いのでは?
      そうすれば見つかって攻撃されても破壊されるのは中継機だけで済みます

      2
    • メロン
    • 2025年 6月 07日

    >コールサインはヤス
    おい、ヤス!

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    • 2025年 6月 07日

    エースコンバット上手い人が活躍する時代がやってくる・・・?

    1
    • elmoelmo
    • 2025年 6月 08日

    > FPVドローンの大量生産にも成功して価格が下がり、この兵器の供給量は敵兵士1人を排除するのに使用できるほどで、

    小型ドローンが人的損失リスク無しで敵兵の至近距離まで接近して攻撃できるようになると、自爆や手榴弾の投下よりも効率的に敵兵を殺傷できる手段が発達するかも知れませんね。嫌な想像になりますが。
    たとえばAIを使用した狙撃で、ドローンに搭載できる小口径の銃でも確実に致命傷を与えられるようになるかも…。

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