ウクライナ戦況

ロシア軍が前進を止めない東部戦線、カテリ二フカを巡る戦いが始まる

DEEP STATEとRYBARは「ロシア軍がハルキウ州クピャンスク方面、ドネツク州シヴェルシク方面、ヒルニク・クラホヴォ方面、ヴフレダル方面で前進した」と報告、ウクライナ軍参謀本部も「ヒルニク方向で最も多くの衝突が発生している」と発表、1日の衝突回数も100回前後と高い水準を保っている。

参考:Мапу оновлено!
参考:Северское направление: бои на северных подступах к Белогоровке и успехи ВС РФ на южном фланге «северского выступа» обстановка по состоянию на 18:00 4 октября 2024 года 
参考:Хроника специальной военной операции за 4 октября 2024 года
参考:Теракт в Энергодаре, зачистка Острого, начало битвы за Катериновку — сводка за 4 октября

ヴフレダル方面でカテリ二フカを巡る戦いが勃発

DEEP STATEはハルキウ州クピャンスク方面について4日夜「ロシア軍がクルフリャフカ方向に前進した」「ロシア軍がクルフリャフカの東で前進した」「ロシア軍がステルマキフカ集落の中心部を占領した」「ロシア軍がアンドリエウカを占領した」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

オスキル川方向への前進は報告されていないものの、ベレストベやステルマキフカ方向の背後に回り込む動きに加え、1年以上もロシア軍の前進を阻止してきたステルマキフカ~ミャソジャリフカ~アンドリエウカの渓谷ラインがアンドリエウカ方向に突破されており、クピャンスク方面オスキル川東岸地域の状況は悪化し続けている。

RYBARはドネツク州シヴェルシク方面について「ロシア軍が線路沿いに前進してヴィムカを解放した」「ロシア軍がイヴァーノ・ダリウカ周辺で支配地域を広げた」「ロシア軍がスピルネ北郊外で支配地域を広げた」と報告したが、DEEP STATEは同方面について何も言及していない。

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そもそもDEEP STATEとRYBARはスピルネとイヴァーノ・ダリウカの評価が異なり、ここにヴィムカまで加わったためシヴェルシク方面に対する両者のギャップはさらに広がった格好だ。

DEEP STATEはヒルニク・クラホヴォ方面について「ロシア軍がポケット内で支配地域を広げた」「ロシア軍がヘオリフカ南郊外で前進した」と、RYBARは「ロシア軍がホストレ周辺で支配地域を広げた」「ロシア軍がオストリヴシュケ方向に前進した」と報告。

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ヒルニクの東には12km以上の深さをもつ突出部があったものの、ロシア軍が両翼から突出部の根本を遮断しかかっており、RYBARの報告が事実ならロシア軍はクラヒフカ南郊外まで約1.3kmの位置に迫っている。

DEEP STATEはヴフレダル方面について「ロシア軍がヴフレダル北西のC-051134沿いで前進した」と、RYBARは「ロシア軍がコスティアンティ二フカ北郊外で前進した」「ロシア軍がカテリ二フカ集落内に侵入した」「カテリ二フカを巡る戦いが始まった」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

因みにウクライナ軍参謀本部も「ヒルニク方向で最も多くの衝突が発生している」と発表しており、1日の衝突回数も100回前後(過去最高は229回)と高い水準を保っている。

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※アイキャッチ画像の出典:93-тя ОМБр Холодний Яр

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コメント

    • 温泉
    • 2024年 10月 05日

    2023年春の反転攻勢が始まるまでは「耐えて相手が息切れしたところで反撃」というシナリオを考えることができたんですが、今や賞味期限切れになった勝利計画が象徴しているように、どれだけロシア軍の侵攻速度を落とせるかが焦点になっていますよね。
    さらに落としたところで次の展開があるわけでもなし、現場サイドからすると相当に絶望的な状況だと思うのですが、まだゼレンスキー大統領は停戦に向けて動こうとはしないのですね……。
    変な喩えですが、ウクライナの骨が粉々になるまで、できるだけロシアの肉を切れというのが西側支援を受けるための契約内容なんでしょうかね。

    58
      • ななし
      • 2024年 10月 05日

      なんかロシアの国力消耗の為にウクライナ応援とか言ってる人を時々見かけるのですが
      そーゆー人は、中国国力消耗の為に日本(自衛隊)が捨て駒になるのに賛成出来る人なのかと疑念が出てきてしまいます
      昨今の国際情勢、イスラエル・イラン紛争の拡大からのホルムズ海峡封鎖の可能性とか色々と心配になるのですが
      その手の日本にネガティブに成りかねない話題って書き込むと叩かれたりするんですよねぇ・・・
      今の戦況ってウクライナの兵隊さんが可哀想すぎる

      100
        • たむごん
        • 2024年 10月 05日

        ウクライナは、国土は荒廃・人口激減により人口再生産困難・産業壊滅したうえに、内憂外患の中で国家運営になりますからね(全方位の外交関係はそもそも悪いです)。

        西側支援・戦後復興支援も掲げられていますが、これも各国の世論次第で水物です。
        基本は自国第一ですし、必ずしも守られるとは限りません。

        個人的には、ウクライナの国家運営のために早期停戦すべきと常々考えてきましたが、(特に否定するとかではなく)冷酷なリアリズムの考え方として継戦というのも1つの考え方としてあるのでしょうね。
        ウクライナが、徹底的な継戦を望むならば仕方ありませんが、増税・資産拠出・徴兵対象拡大に抵抗している場合ではないでしょう。

        38
        • 阿呆
        • 2024年 10月 05日

        頓挫したイージスアショアの設置場所とか北朝鮮から直線位置に東京も大阪もなくその先にはハワイとグアムがあるとかアメリカは日本を最前線基地位にしか思っていませんね。
        利用されている国民としてはウクライナが
        停戦交渉をしたあとの世論は実状を理解してよくも利用したなって理解する人間が増えそうだがどうだろう?

        11
    • kitty
    • 2024年 10月 05日

    1日の衝突回数も100回前後(過去最高は229回)というのが砲戦の応酬とかドローン攻撃ならそんなもんかと思いますが、歩兵の突撃回数ならおそロシア。

    23
    • J
    • 2024年 10月 05日

    ゼレンスキーは、戦争の終結が見えてきたと自信満々だったけど
    もうドネツクは捨てる腹積もりなのかな

    31
      • kame
      • 2024年 10月 05日

       戦争の集結(西側とウクライナの間だけの話)にならなければいいですが、正直な話、ゼレンスキー大統領の考えはよく分かりませんね。

      28
    • サンガモン
    • 2024年 10月 05日

    前も弾薬庫爆破の件を言ったが
    弾薬庫爆破の影響がない可能性もあるが
    そもそもロシア軍は弾薬がなくても兵士の物量と大型滑空爆弾でごり押しで来るんではないかと
    だから弾薬庫が爆破されても進軍スピードは落ちないし
    ウクライナ軍には絶望的だがロシア軍は兵力と滑空爆弾のごり押しで
    一年中攻勢できるんじゃないかと考えられる

    だからたとえウクライナ軍の弾薬投射量がロシア軍並みでも拮抗状態すらままらなないかもしれん

    11
      • ななし
      • 2024年 10月 05日

      既にロシアの弾薬消費量より生産量の方が多いぐらいなのですから
      普通に考えて多少在庫を失っても戦況そのものに直接の影響なんてないでしょうねぇ
      今回の紛争でロシアの経戦能力のヤバさが判ったのが個人的には勉強になりました

      78
        • サンガモン
        • 2024年 10月 05日

        私は変なコメントをして申し訳ないけどまぁその可能性が高いでしょうね
        それ以前にロシア軍は弾薬を枯渇できないほど生産数は非常に高いし
        なんなら両軍とも弾薬投射量同でも国力差でウクライナは押されてしまいますし
        ロシア軍の経戦能力は米軍以上かもしれませんね

        27
        • FAB
        • 2024年 10月 05日

        そもそもウクライナが主張するロシア軍2か月分相当の弾薬があったのかという疑問がある

        52
          • あったとしても
          • 2024年 10月 05日

          あったとしても、弾薬庫の設計上、全部吹っ飛ぶなんて考えにくいと思う。

          38
      • シャベル
      • 2024年 10月 05日

      弾薬がなくてMPL-50シャベルで戦うのは例外的状況だと思う。

      ロシアの予備役は「シャベル」で戦闘、弾薬不足で「接近戦」か=英国防省報告
      BBC 2023年3月6日

      9
        • kasugi
        • 2024年 10月 05日

        これも実際は順序が逆だったんじゃないですかね
        つまり投射量の差が圧倒的であるからこそ、ロ軍は容易にウ軍陣地を制圧し、白兵戦のレンジに取り付けたんではないですか?

        43
        • 1869年設計
        • 2024年 10月 05日

        ただのシャベルじゃないからな。
        1869年に設計されたシャベルで、その殺傷力はロシアで特にあがめられているレベルだから。

        32
        • .
        • 2024年 10月 05日

        あれって工兵が塹壕掘りしてるところをドローンが見つけて「ロシア兵はもはや弾薬が無いからシャベルで戦わせてる」と小馬鹿にしてたんだろうね。そりゃドローン近づいてきたら持ってるシャベルで落とそうとするやろ

        30
          • 一方
          • 2024年 10月 05日

          日本は B-29 を落とそうと 竹槍 を使った。
          一方、ロシアは シャベル を使った。

          4
      • サンガモン
      • 2024年 10月 05日

      説明不足ですまんが
      砲弾のことを弾薬(銃弾など含む)と言い間違えてしまった申し訳ない
      まぁロシアとウクライナの国力さじゃまず
      ロシア軍は砲弾投射量以前に銃弾と滑空爆弾と自爆ドローンだけで攻勢できてもおかしくないし

      7
      • ポンポコ
      • 2024年 10月 05日

      兵士の数は戦場でばらつきはあるが、戦っている兵士の総数としては、まだウクライナ軍の方が総数は少し多いかもしれない。(当初の頃は兵士の数はウクライナ軍の方が数倍で、その後2、3倍という時期が多かった)

      ただ、その兵士の数についても、今は拮抗してきているよえに思う。

      砲爆撃については、変わらずですね。ロシア軍がウクライナ軍の数倍(場所と時期によっめ2倍から10倍)くらいで、こちらの傾向は変わってないと思います。

      • Hakugen
      • 2024年 10月 05日

      第二次大戦時のバグラチオン作戦で、ソ連軍は、参加部隊の任務遂行のために40万トンの弾薬を準備しました。

      ウクライナ軍の攻撃で、ロシア軍の数千トンの弾薬が失われたとしても、ロシアの軍需生産力に照らせば、大勢に影響のない程度の損害でしょう。

      19
        • レンドリース
        • 2024年 10月 05日

        現物は読んでないが、
        Russia’s Life-Saver: Lend-Lease Aid to the U.S.S.R. in World War II
        という本によると、

        第二次世界大戦でソ連が使った火薬の半分はレンドリースで提供されたものだったらしい。
        原料にいたってはほとんどがレンドリースで提供されたものだったらしい。

        ソ連の火薬工場の多くが占領されたウクライナにあったため火薬不足だったとか。

        ジューコフ曰く、「爆発物や火薬はなかった。ライフルのカートリッジも何もなかった。アメリカ人は本当に火薬と爆発物で私たちを助けてくれた。」

        8
          • kasugi
          • 2024年 10月 05日

          レンドリースがなくともソ連は勝っただろうと歴史学者の見解は一致していますがね

          17
    • たむごん
    • 2024年 10月 05日

    南ドネツクは、カテリニフカ方面から西上・ヴフレダル方面から北上、この2つの流れができそうです。
    ウクライナはヴフレダル陥落しましたが、後方に防衛線を築けたのか・余力を残せたのか、これからこの2つが試されそうですね。

    クピャンスク方面ロシア軍の突出部、ポクロウシク方面オチェレティネ陥落後のように、突出部の横幅を広げていくかのか注目したいと思います。
    河川(オスキル川)は、自然障害として少数で守りやすいため、部隊転用・再編により新たな攻勢に繋がる可能性があるからです。

    13
    • nk
    • 2024年 10月 05日

    この現状位置で稼いでいる時間でポクロウシクとクラホヴェにブフレダールクラスの鉄壁防衛ライン構築出来ないと、東部はもう止める手段無くなると思うけど実際問題構築不可能だと思うので東部はもう時間の問題になってきた様子。クピャンスク方面もオスキル川の東にいる兵員西側に逃さないと、いつもの様に大釜に捕らえられて終わってしまうと思うので西側に総撤退してオスキル川沿いの防衛線で守るのがウクライナの出来る最善策と思うけど、毎度の如く中途半端な感じで守ってさらに不利になる展開になるんだろうなと思う。もうプロパガンダでは戦況の圧倒的不利を隠せないレベルになってきたのは間違い無い。

    40
      • .
      • 2024年 10月 05日

      ウクライナのプロパガンダを舐めてはいけません。ヴフリダルは戦略的価値がない街に変わりましたし、ポクロウシク正面は9月から完全にロシアを食い止めており安定しています。ロシア国内はドローン攻撃によって弾薬と石油は枯渇し空軍基地は焦土と化しており何十回目かのロシア崩壊カウントダウンが始まっています

      37
    • ななし
    • 2024年 10月 05日

    守備側:攻撃側と損害比は1:3であり、ロシアはゴリ押しで
    大損害を被りつつも前進を続ける、と言うのを枕詞にしてる方
    いるけど、ホントにそうなんだろうか?

    第一次世界大戦時のように砲弾照射量が等しく、歩兵突撃が
    主体なら確かにそうだろう。けど砲弾照射量はロシアが圧倒し
    滑空爆弾を好き放題撃ち込まれ、ドローン数でも負けている

    防衛陣地のウクライナ兵士達はロシアの猛爆にひたすら耐える
    ことを強いられ、ローテーションもできず援軍も来ない
    部隊の大半は死傷し士気は崩壊し、バイク部隊の少数ロシア兵に
    制圧されているのが現実ではないのかな

    59
      • 赤狐
      • 2024年 10月 05日

      ロシア側としては戦ってる間はウクライナや西側の戯言をそのまま放置しても良いのです。
      ロシア市民が真に受けすぎたり、兵隊達まで西側の報道とかを信じたりしなければむしろ「ロシア弱い! ウクライナのキルレートは1VS9!」とかそういうのが広まる方がいいんで。
      ロシア兵達は当然ですが自分達がどの程度損害を受けているかわかっています。
      その上で西側の報道とロシア側の報道と、口コミで仲間内で伝わってくる被害状況を照らし合わせてどんなものか判断してるでしょう。
      この場合はウクライナや西側の報道が現実と掛け離れているほどいいのです。その場合は、ロシアの兵隊達は「信用できないウクライナや西側に投降」とかあまりしようとしないでしょう。降伏した兵士には優しいですみたいなアナウンスもいっぱいやってるのがウクライナですが、それらも当然あてにならない事になります。
      つまり、あのバカみたいなウクライナの戦果報告はある意味でロシアにとってはいい事づくめなんです。それでも戦況図は塗り変わっていくなら、感心があって頭を使う西側の住人ほどウクライナと西側政府と報道陣に当然ですが疑念がわいてきますので。
      これもまたロシアの情報戦です。別にアクティブにあれこれ発信するだけが情報戦では無い。
      馬鹿な事を口走ってるならあえてそれに竿をささない事で自戒や自爆を待つのも立派な情報戦です。
      そして見事に効果があるのは見ての通りですが、これもウクライナや西側が「やった」ことです。ロシアは「得に抵抗しない」を選択しただけです。

      68
        • ras
        • 2024年 10月 05日

        この視点も重要かと。
        ロシア軍のローテもその戦略に貢献していて、西側に行ったことがない人でも西側は欺瞞に満ちているというプロパガンダが正であると実感してもらえますね。
        あわよくば、「ロシアも欺瞞に満ちているとしても、西側もそうなら住み慣れた祖国で良い」という世論が形成される。政府にとってはこれ以上に良いものはないでしょう。

        35
          • ras
          • 2024年 10月 05日

          失敬、この視点は でした。

          6
      • Hakugen
      • 2024年 10月 05日

      防御側が要塞・陣地や有利な地形(障害物や遮蔽物として機能するものがある場所)を利用できない場合、一般的に、攻撃側が攻撃を成功させるには防御側の3倍の戦力が必要である。
      防御側が要塞・陣地や有利な地形を利用できる場合には、攻撃側は防御側の3倍よりもさらに優勢な戦力が必要である。

      ・・・という具合です。「攻者3倍の法則」と称される兵学の経験則です。
      1:3の比率が誤解されて伝わっていますね。

      例えば硫黄島の戦いだと、攻撃側は米軍で防御側は日本軍でしたが、米軍の損害は日本軍の損害の3倍ではなかったですし。

      17
      • Hakugen
      • 2024年 10月 05日

      火力投射量の多い方、相手に対して銃弾・砲弾・爆弾・ミサイル等をより多く浴びせている方が、相手に対してより多くの損害を与えます。
      火力投射量の少ない方が、相手に対してより多くの損害を与えることは、現実にはありません。

      すなわちロシア軍の方が、ウクライナ軍に対してより多くの損害を与えています。

      39
    • 2024年 10月 05日

    来年末か再来年くらいでスリャビャンスク・クラマトルスクの戦いが始まると予想。
    バフムトやアウディーイウカを超えるこの戦争始まって以来の大決戦。双方の戦死傷者は10万オーバー。
    ウクライナ軍は完全に息絶えるしロシア軍も攻勢限界を迎えるだろう。
    決戦後の停戦交渉は予測不能だがゼレンスキー政権はロシアが要求せずとも退陣不可避。
    シルスキーはもっと早くポクロウシク陥落後に責任取らされ更迭不可避。

    1
      • サンガモン
      • 2024年 10月 05日

      私もここで変なコメントした身だし
      スリャビャンスク・クラマトルスクの戦がおきてウクライナが息絶えるのは同意するが
      ロシア軍がそこで攻勢限界を迎えるとは思えませんね
      ロシア軍は2023年秋?あたりからずっと攻勢し続けてますし
      圧倒的な弾薬投射量もあるからもっと奥に攻勢できる余裕はあると思いますな
      2023年まで散々馬鹿にされたロシア軍がいまこれほどの経戦能力を示したのですので

      36
        • 2024年 10月 05日

        プーチンが限定戦争のままの姿勢なのでいずれは限界が来ると予想します。
        国力の問題ではなく。
        どこかで部分動員に踏み切れば今の損失ペースでも数年戦えるでしょうが、志願兵だけに頼っていると限界が訪れると思います。22年に動員された30万人も交代させる必要があるでしょう。

        5
          • メカゲラシモフ
          • 2024年 10月 05日

          ウクライナが現状維持でロシアの損失だけが積みあがるならそうでしょう
          ただ、現状の進軍ペースを見るに、ウクライナ側の抵抗力は加速度的に落ちていますから、損失の比率はどんどん傾いていくと思います
          一方的になるにしたがって、士気においても大きな傾きが生まれるのが自然で、現にウクライナの動員が上手くいっていないことは、それを示しているように思います
          発電能力をほぼ奪われた現状で、冬季のインフラ攻撃をウクライナ側が乗り切れるかどうかにも注目したいですね

          19
      • 口腔ケアも万能よん
      • 2024年 10月 05日

      スリャビャンスク・クラマトルスクまで進軍されるような状況の頃にウクライナの残存兵力どのくらいあるだろうか

      25
        • kasugi
        • 2024年 10月 05日

        攻勢限界って行けば行くほど抵抗が強くなるって前提ですからね、ウクライナにその抵抗力があるかどうか

        第二次大戦以降、閾値を超えたら進撃は止まらなくなる印象があります

        14
      •     
      • 2024年 10月 05日

      〉ロシア軍も攻勢限界を迎えるだろう。
      その理屈なら、ソ連軍によるベルリン陥落なんか無理じゃないか。
      ドイツによるスターリングラード攻防戦もクルスク攻防戦も無理。

      15
    • 匿名
    • 2024年 10月 05日

    ツクリネの町を取られたら、そのまま鉄道沿いにクラホヴェの貯水池(北岸)まで一直線されそう。ヒルニクからもさっさと撤退しないとヤバくない?

    21
    • Mr.R
    • 2024年 10月 05日

    未確認情報だけど、チャシウ・ヤール南でウクライナ軍が反攻しロシア軍を数キロ押し戻したとかなんとか。
    事実だったら良いなぁ(白目)

    2
      • Mr.R
      • 2024年 10月 05日

      追記:ポクロウシク方面がボコボコなのは分かるんだけどチャシウ・ヤールの辺り最近あんまり話題にならないですね。やっぱり運河の存在は大きいか。

      その辺考えると稲作がメインな我が国は用水路が張り巡らされ平坦な地形は僅かな田舎と鉄筋コンクリートのビルだらけの都市部という戦争するには悪条件が過ぎる国家ですよね

      7
        • だいたいやね
        • 2024年 10月 05日

        我が国が攻められる場合、地上戦ではなく兵糧攻めだから
        しても仕方がない考察だったりします

        22
          • 兵糧攻め
          • 2024年 10月 06日

          海自と米海軍相手に海上封鎖出来るほどの巨大戦力を持った海軍が存在するならそうなるでしょうね
          太平洋に潜水艦出すにしてもチョークポイント抑えられてるから難しいだろうし
          台湾周辺は抑えられても太平洋ルートの分断は例え中露朝連合だろうと絶対に不可能

          2
    • Mr.R
    • 2024年 10月 05日

    連投ですみませんが速報です。

    未確認情報:ドネツク州内で北朝鮮の観戦武官6人が砲撃に巻き込まれ死亡したとの事。

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    • 2024年 10月 05日

    メリトポリ行くぞ行くぞといって分厚い防御を作られて失敗したウクライナ。チャシフヤール行くぞ行くぞといって南の都市を次々に落としたロシア。
    情報線だったのかもしれませんねえ。春頃は西側メディアはチャシフヤールが狙われてると大きく報じてました。少なくとも日本のBSニュースは連日。

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