クルスク方面ではウクライナ軍ではなくロシア軍の攻勢が続いており、DEEP STATEは9日「敵は我々の計画を事前に把握し、この状況を利用するためかなりのリソースを集中させてきた」「敵がマラヤ・ロクニャに迫っている」と報告し、攻勢計画を逆手に取られた可能性を強く示唆した。
参考:Танк 17 ОВМБр розбиває позиції ворога у Миколаївці на Курщині
参考:А це кадри відбиття пі**рського штурму на Вікторівку в районі Малої Локні від бійців 47 ОМБр
全てが裏目にでるウクライナ軍、ロシア軍は計画を事前に察知し逆攻勢を仕掛けた可能性が濃厚
ウクライナ軍が攻勢に出たと報じられたクルスク方面は意外な展開を見せており、DEEP STATEは8日夜「ウクライナ軍がマラヤ・ロクニャの西側面で支配地域を失った」「ウクライナ軍が38H-449の南で支配地域を失った」「ウクライナ軍がレオ二ドヴォ、アレクサンドリア、クルグレンコーの支配を失った」と報告、さらにクルスク方面の状況について以下のように指摘した。
“メディアがベルダン近郊で破壊されたロシア軍の様子を取り上げている間にも、敵は我が軍の左翼=マラヤ・ロクニャの西側面を押し込み続けている。残念ながら大げさな宣伝に踊らされ、既に我が軍がクルスク原発を襲撃しているという誤った印象が広まってしまった。敵は北朝鮮兵を含む圧倒的な数的優位を活かし、マラヤ・ロクニャ川(マラヤ・ロクニャの西に流れる川)に接近し続け、川に沿って新たな前線を形成しようとしている。ニジニ・クリンとスヴェルドリコヴォの一帯も状況が不明で、敵はこの方向にも攻撃を仕掛けている”
“ノヴォイヴァノフカとクルグレンコーは失われた可能性が高く、最大の問題はレオニドヴォとアレクサンドリアに我が軍の兵士が残っているかどうかだ。我が軍はポグレブキ方向で敵の攻撃を撃退したが、南からも敵が迫っている。さらに敵はノボソトニツキー方向でも直ぐに陣地を奪還し、我が軍の兵士がベルダンに残っているかどうかも怪しい。敵は我々の計画を事前に把握し、この状況を利用するためかなりのリソースをクルスクに集中させてきた”
つまりウクライナ軍がクルスク攻勢(規模は小さい)を開始したのは事実だが、ロシア軍は計画を事前に察知し、ウクライナ軍の関心が右翼のベルダン方向に集中することを逆手にとって左翼で攻勢を仕掛け、ノヴォイヴァノフカ~クルグレンコー~ポグレブキの防衛ラインを突破してマラヤ・ロクニャに迫っているという意味で、レオニドヴォとアレクサンドリアも失われていれば38H-449の南でもロシア軍の東進を許すことになり、ニジニ・クリンとスヴェルドリコヴォ方向の攻撃が成功していればスジャの西側面=スームィ州とスジャを繋ぐ38K-004が危なくなると危惧しているのだろう。
ウクライナ軍がどの程度の攻勢を予定していたかは不明だが、この攻勢を逆手に取られたという見方が急速に広まっており、DEEP STATEとRYBARが報告する内容もロシア軍の前進だけで、ウクライナ軍の攻勢は想像上の産物に成り下がってしまった。
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※アイキャッチ画像の出典:82 окрема десантно-штурмова Буковинська бригада
上兵伐謀 其次伐交 其次伐兵 其下攻城
偶然なのだろうが、関連記事が「花束で迎えられるウクライナ軍兵士、東部戦線でも次々と拠点を解放」だった。太平洋戦争でマレー電撃戦の頃の日帝軍と、フィリピン戦の頃では同じ軍かと疑うほどの悲惨さ。独ソ戦でバルバロッサ作戦の頃のドイツ軍と、バグラチオン作戦の頃のドイツ軍の格差。そうした、敗北する国の軍の形になってしまってる。劣勢が極まる起点がまたクルスクというのも、歴史の皮肉だが。
クルスクでの展開が早すぎて、もはやトランプの就任式の時点でどんな戦況地図になっているか想像できない。
ウクライナ領内の東部戦線の変化も加速度がついてるように見えるし。
1/20以降、世界の関心がカナダ・グリーンランド・パナマに移ってしまって、パレスチナもウクライナも「まだ戦争やってんの?」と忘れ去られそうな予感。
充足のない師団や旅団を地図の記号だけで指揮して
実際はまともな戦力もなく、圧倒的な数的優位で東部誘引
限界点で逆撃をくらい、後背では攻勢され退却地点もなくなっていく
クルスクという部分で見れば完敗ですね
ウクライナ軍がロシア軍の攻勢を察知して機先を制したのだと思っていましたが、事実はツィタデレ作戦の再現だったようですね
管理人様の言われた通り、この攻勢はロシアの罠だったと思います。それをわかっていてある意味包囲に近い形からロシア軍は前線を押し上げたのでしょう。
今回、ウクライナ当局の発表と攻勢はクラホヴェ陥落を隠すための攻勢発表、実行で、実際には誘き寄せる縦深防御、手薄から締め上げるための釣り上げで、まさか中国古代の戦略戦術が通用するとはの驚きです。
ただロシアの方がウクライナに対して情報能力が上でないと出来ない臨戦能力です。クルスクにおいても逃亡兵士や裏切り者作りをロシアが出来ている証左なのでしょう。
ウクライナ兵はクルスクの肥やしか野生の楽園の生態系に貢献するだけですね。
今回ウクライナ軍が行った攻勢はすぐに終了したので規模は小さかったように一見見えますが、電子戦装置や戦車といった極めて貴重な装備が集結していたことから考えると、ウクライナ軍は相当に規模が大きい攻勢を企図していたと個人的には考えています。しかし、ロシア軍が適切な逆襲と兵站集結地への攻撃を行ったため攻勢そのものが粉砕されたか、早期に打ち切られたのでしょう。ロシア軍の戦術的能力は驚くべき成長を見せています。
また、これほど明確に計画がロシア軍に察知された理由も気になりますね。クルスクでは住民避難が行われたので協力者による通報は考えにくそうです。となると、航空偵察で容易に発見できるほど偽装が杜撰だったか、またはウクライナ軍内部のスパイが情報を流した可能性が考えられそうです。個人的には両方だと思っています。
大規模な攻勢と思っているなら車両の移動含めてその予兆なんて隠し切れるものじゃ無いでしょう。最新の電子線装備の移動が顕著とかは情報として得られそうな感じはするし。
初手のクルスク侵攻で一泡吹かせたんですから柳の下に何時もドジョウは居なかっただけの話だと思いますけどね。
ロシアにだってあらゆる情報獲得手段は有りますし優秀なアナリストだって居るんですから実力を発揮出来たか、たまたま上手くハマったかは神のみぞ知るでしょう。
ウクライナみたいに情報に関して外国の助けがあった可能性もあるし何にしても今後の教訓として粛々と対応するしかない。
やはりポグレブキには強力なウ軍がいたのだろう。
だが、マラヤは東側からも近づきやすい。
ポレチノエ方面からも来られたらポグレブキごと包囲されることになる。
ベルダン侵攻のウ軍が壊滅したのなら、スジャ陥落は見えてきた。
ゼレニ・シュリャク方面からスジャ北西のスヴェルドリコヴォやレべデフカはたどり着くのも大変だし、そこからスジャに行くのも遮蔽物が無い。
南側からと北東方向から迫るのが王道と思うが。
ウ軍はマフノフカ方面を早急に手当てしないといけないが何をやってるのだろう。
> メディアがベルダン近郊で破壊されたロシア軍の様子を取り上げている間にも、敵は我が軍の左翼=マラヤ・ロクニャの西側面を押し込み続けている。
> 残念ながら大げさな宣伝に踊らされ、既に我が軍がクルスク原発を襲撃しているという誤った印象が広まってしまった。
メディアも脚色してるでしょうけど本を正せばウクライナ政府がロシア兵と北朝鮮兵を数万人死傷させたとか、ロシアに恐怖を思い知らせたとか華々しい戦果を発表しているせいじゃないですかね
気味が悪いのはウクライナ軍が「クルスク原発を襲撃している」とかいうただ一人歩きしている仮想戦記
これって要は「今回の攻勢が100%事前の計画通りに上手くいっていたらそうなっていた」っていう恒例の希望的観測で、上手くいかなったのにも関わらずそれがさも上手くいったかのように表に出てきている事
ロシア側に情報が漏れていたって簡単に言うけど、この「クルスク原発を襲撃している」と事実に反する虚偽の情報を流している勢力こそがロシアに情報を漏らしてるんじゃないか??
>気味が悪いのはウクライナ軍が「クルスク原発を襲撃している」とかいうただ一人歩きしている仮想戦記
あのボグダンさんですらそんなサムネの動画上げてましたね
吊り動画レベルの馬鹿馬鹿しさなので中身は見ていませんけど
だから去年の夏と違って、既にロシア側はガチガチに防衛線築いた後なんだから残当でしょ。冬だから森に隠れることも無理だし。ザポリージャのスロビキン線に再度突っ込むのと変わらない。
クルスク原発・クルスク市まで、幹線道路沿の塹壕戦(東西南北)・兵力増強により、どう考えても突破は不可能なわけですが、Youtubeを中心に謎の情報が広がってましたね。
ウクライナ上層部がクルスク占領軍に無謀な攻勢を仕掛けさせれば、クルスク占領地の瘦せ細った部隊は、予備兵力が枯渇するのは分かり切ったことなのに。
ロシア軍の偵察は有線ドローン映像が報じられていましたが、攻勢タイミングは見事であり、ウクライナ軍の前線兵士は本当に不憫に感じます…。
やっぱりですかね、って感じでした。
この作戦自体がロシアの綺麗なカウンターが決まったって事だったんですね。
機甲戦力を多めに出したのは(つまり事前に用意したのは)明らかなウクライナ側の失敗だったと思います。
割とマジで「動かすと壊れる…… 一度壊れると部品が届くまで下手すると動かせない……」だった模様の繊細すぎる西側装甲車両を集めたのはまずかった。
動かして持ってくるからには使わないわけにはいかないじゃないですか。
つまりそれは「何かやる気だな」って事になってしまうので。
しかしそれを見て取った後、短い時間でどうするべきかを決めて対応したのはやはり早いなって思うんですね。
しかしそもそも論として、このベルダン方向への攻撃自体が意味不明なんです。
原発も取れそうもないし、州都は確実に無理。
こんな中途半端な戦力だからこそまた甘く見てくれてちょっとは勝てるかもと思ったのかも知れませんが、ロシアに二度は効かなかった模様です。これも格好悪い。
なんか本当に悪者っぽいムーブになってきているのはどうにかした方がよいと思います。
現実を見ろとかマクロンくんも最近ゼレンスキーくんに言っていたみたいですが、こんな現実になるように執拗に誘導したのにマクロンくんもしっかり参加してた所とかは二人揃ってなろうものの間抜けな悪役みたいですよ。
でも、こんな事をしたいなら「国民の僕部隊」でも作ってやればいいと思います。ゼレンスキー隊長とその仲間達ですよ。それ以外のウクライナ人を巻き込んじゃいけません。
ウクライナ 「何もしていないのに壊れた」
レベルだと思われ。
昨年末の管理人さんが行ってた戦争の行方アンケート結果見るとなんだかんだで今年は継戦9割で今年中に停戦1割という結果だったようですがトランプも半年で終わらせると少し現実的になりましたがもはやロシア側はこのまま継戦しても時間はかかるが勝てるだろうし、ウクライナと西側が敗北認めてロシア案飲むなら終わろうか位にどちらにせよロシア勝利で終わるであろうという戦況になってしまった模様でウクライナ側はもはや再来年は戦えるのだろうかと大きな疑問符が付く所まで来てしまっているように思う。
数日振りに戦況確認したらウクライナが攻勢したで終わってたのに何故かロシアが攻勢していて結構なラインを突破されているとは驚いた。
想像の何倍も酷い状況ですね……いやこれぐらい負けた方が逆にウクライナ政権にさっさとクルスク放棄を考えさせるのでむしろ良かったのでしょうか?
防衛戦争なんだから国土を防衛してくれ頼む……
作戦が事前に察知されてたのは情報漏洩以外にも貴重な西側の装備品の移動が把握されてたのはありそうなんですよねえ。
2年前の反攻作戦でもロシア側は第47機械化旅団みたいな西側装備品の部隊の移動を追跡して本命がどこか把握してたみたいですし…
あの時はまさか1番防御が厚い場所に突っ込まされるとは思いませんでしたけど。
ロシアの軍事偵察衛星は使用できなくなるだの言われてましたよね…
最近は聞かなくなりましたが…
西側戦車が固まってロシア領内闊歩してたら目立って目立ってしゃーないやろうな
DEEP STATEは攻勢が事前に察知されて逆に利用されたって指摘するけどたとえそれが本当だったとしても、ウクライナ.西側のメディアと専門家、大衆にはまだロシアは愚かで人海戦術しか能が無い連中って認識から変わってないから、認められないでしょう。
だからクルスクの一つの村攻撃で400人消えたとか、戦略的見地で敗北確定とかシリア失陥とかのニュースで気持ちを落ち着かせるしかない。
まさに皆求めるニュースを流してる。
ロシア軍のあまりの反応の速さにはやりロシア軍による事前察知の話が出てきましたね。
ウクライナ軍の事前の動きだけではどこに攻撃するのかなどは分からないので、作戦の大部分が情報漏洩によってロシア軍に流れ、それを利用されたとみるのが妥当かと思います。情報漏洩があったことはウクライナは絶対に認めないでしょうけれどね。今は犯人探しの真っ最中でしょう。ウクライナ軍の中でブダノフ少将は暗殺稼業などにかまけてないで防諜をしっかりしろと言われてそうです。
この一件のせいでウクライナ軍は情報漏洩を今まで以上に気にしないといけなくなりましたし作戦行動はさらに難しくなりましたね。ゼレンスキー大統領も周囲をさらに信用できなくなってしまうでしょう。ウクライナ軍の実損害以上にウクライナ政権に与えるダメージは大きそうです。ここで粛清を始めたらいよいよ政権末期ですね。