ロシア国防省は13日「スジャ解放」を発表、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「ロシア軍がスジャ南西の森林地帯で大きく前線した」と報告し、視覚的にもロシア軍がスームィ州バシフカ集落に到達していることが確認され、スジャ方向の占領地を巡る戦いは最終局面を迎えている。
参考:Минобороны России
参考:Курское направление: зачистка Суджи и бои в Сумской области
参考:Мапу оновлено
参考:Хроника специальной военной операции за 12 марта 2025 года
参考:Победа в Курской области, продвижение вдоль Оскола, освобождение Днепроэнергии
クルスク占領地を巡る戦いは最終局面を迎えており、バシフカとオレシュニャを取られるとスジャ方面のウクライナ軍は撤退を強制されるだろう
DEEP STATEとRYBARは12日夜までに「ロシア軍がスジャを占領した」と報告していたが、ロシア国防省も13日「スジャ、ポドル、メロボイを解放した」と発表、RYBARも「ロシア軍がポドルとメロボイを占領した」「ゴンチャロフカ西郊外でロシア軍による掃討が続いてる」と報告。
さらにウクライナ軍がバシフカ集落内=Ⓐでロシア軍を攻撃する様子が登場し、ロシア軍がスジャ方向に残るウクライナ軍の退路=38K-004~H-07に迫っていることが確認されたが、ロシア軍がバシフカ集落内に定着できているかどうかは不明だ。
ハルキウ州オスキル川東岸の戦場はロシア軍がクルフリャフカに到達したことでクピャンスク方向とボロバ方向に分割され、DEEP STATEとRYBARはボロバ方向におけるロシア軍の狙いについて「クピャンスクに次ぐ物流拠点=ボロバ占領を狙っている」と予想しており、主に「クルフリャフカからP-79沿いに南下する動き」と「ヴィシュネヴェ周辺からO-210515沿いを制圧する動き」が確認され、ロシア軍はじわじわとボロバまでの空間を削り取っている。
RYBARはクピャンスク方面オスキル川沿いについて13日「ロシア軍がザフリゾヴェを占領した」「ロシア軍がP-79沿いに前進してボフスラフカ集落内に侵入した」と報告、ロシア軍の前進を裏付ける視覚的証拠は登場しておらず、ウクライナ側情報源からも同様の報告がないため「RYBARの主張」が事実かどうかは不明だ。
現状、この戦場の優先順位は相当低いため「短期間で何かが劇的に変化する」とは考えにくく、米国主導の停戦が年内に実現するなら「ボロバを巡る戦い」は幻に終わるだろうが、停戦交渉が不発に終わって戦争が長引き「リマンを巡る戦い」が勃発するならボロバ方向の戦場も活発化するかもしれない。
DEEP STATEはヴェリカノボシルカ方面について「ロシア軍がスクドネ郊外で支配地域を広げた」「ロシア軍がノヴォチェレトゥヴァテ北西で支配地域を広げた」「ウクライナ軍がノボシルカ方向でロシア軍を押し戻した」と、RYBARは「ロシア軍がドニプロエネルヒヤを占領した」と報告、視覚的にもロシア軍兵士がドニプロエネルヒヤ集落内=Ⓐで軍旗を掲げる様子が登場した。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
あれだけ広大だったクルスクの占領地がほんの1週間で無惨な姿になりましたね…。
かなりの西側兵器の残骸が上がっていますが過去に蓄積されたものか最近のものかは分かり辛いので、ウクライナ軍の損害はこれから分かってくるんでしょうねえ。
1ヶ月前の自分に、3月中旬頃にはロシア軍がスジャ解放していますよと言っても信じないです流石に
ほんと、クルスクは仕掛けなくて良い戦いでしたね
インパール作戦の現代版と言った印象
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
我々はスジャを返還した。
ロシアも占領地を速やかに返還すべし。
「ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国に返還しよう」
バシフカ東西を占領されれば、38K-004~H-07に向けて遮るものが、特にありませんので正念場ですね。
ウクライナ上層部は、現場指揮官をクビにして、クルスク侵攻を収拾させようとしているようですが無理があるのかなと…
責任の擦り付け・保身を繰り返していては、現場指揮官も自分を守るために、無理な死守命令を連発するだけになる(既になっている)のかもしれませんね。
本当に軍部、米国双方の反対を押し切って勝手に始めた作戦の最終責任を何故軍部と米国に押し付けられるのか、もう理解が出来ません。彼奴等には自己批判する能さえないのか?半年前の記憶すらないのか?ウクライナがどんな結末を迎えようとゼレンスキーは必ず断罪されてしかるべきです。
と、エゲレスかな。
アメリカに泣きついてましたね、欧州平和維持軍あんなに勇ましかったのに。
イギリス債務問題、1ヶ月で首相退陣に追い込まれるくらい、すごい脆弱なんですよね。
ウクライナを焚き付けて、イギリス国防費増額も強気に見せて、ビクビクな裏側です…
世界経済のネタ帳ってサイトでイギリスのデータを見ると財政の項目はそこまで悪く無いんですよね
終わってるのは貿易の項目
40年間経常収支が赤字って逆に良く今まで破綻しなかったなと思います
イギリスの脆弱性は、国債保有者に海外非公的部門が多いことですね。
日本の財務省、さすが丁寧に理解してるなと(ポジトークで財政破綻論を言い続けてるわけです)。
>このように、英国は短期的に大きなショックに見舞われたが、対外ポジションを見ると、中長期的にも脆弱性を抱えていると言える。英国債保有別内訳をみると、海外、特に海外非公的部門の保有が多い
>反対に、海外の投資家は、為替リスクから高い金利を要求しやすく、また、流通市場において、活発に取引を行う傾向にある。そのため、民間の海外投資家の保有が高まれば、国債金利の急騰が生じやすいとされる。
(トラス・ショックを踏まえた 経常収支・国債の海外保有・安全資産の関係 大臣官房総合政策課 細江 塔陽/楠原 雅人 財務省)
追記です。
貿易面でも仰る通りで、そんな中で国情を外国人に大量に持たれていて、政策の自由度が低くなっているんですよね…
国防費増加(歳出増加)のリスク、凄まじく高いのに大胆にできるのかな?と注目しています。
国債
>国情
戦略失敗は、戦術で覆せないの典型的な事例のため、なんだかなあと感じてしまいますね。
密室で作戦決めて、政治外交マターに勝手に昇華させてるのに、失敗の責任を現場に押し付けるのは理解できないんですよね。
戦略での失敗ですから変に欲をだした最高司令部とそれを無理だと分かっていても止めれない総司令の責任でしょうね
まさに仰る通りで、総司令以上の責任ですよね。
政治外交マターへの昇華も(勝利計画)、現場の兵士には何一つ責任がないわけで…
ウクライナ兵が初動で汗をかいて成功したのに、勝利計画に昇華されて勝手に引けなくされたわけでして。
将校が左遷・将兵が被害甚大なうえに、結果責任を押し付けられたのを見ると、非常に不憫に感じています。
クルスク奪還するまでロシアは停戦を受けないだろう、と思っていましたが
もしかして停戦してもロシア国内に示しがつくように今頑張っている??
そう考えると国境まで押し返したら今提案されている停戦を飲む…という楽観的思考をしていいのだろうか
そのまま飲む、ではなくとも、「条件付きで応じる」はあり得る可能性でしょうね。結局また、ロシアが提示した停戦条件にゼレンスキー政権の首を縦に振らせられるか(米国が)が焦点になりそう。
むしろ停戦ありきの全力投球の可能性すらある。
停戦中に休養や訓練や失われた装備の補充、手放す可能性がある支配地域から価値ある物(兵器や物資)を移送するとか停戦後にすべき事を策定している最中かもしれない。
クルスク方面は全軍速やかに宇領まで後退して、ユキナフカを中心に内線作戦を展開したほうが良いと思うけどな。契約兵しか国境超えられない&北東西三方面に分散で露軍の数的優位と機動力を奪った方が断然よい。
ゴゴレフカで粘っても徴集兵に包囲されるだけだし、契約兵からなる露軍最主力は機動してバシフカ方面を潰しに来るだろう。
まあここぞの段階で露軍が憲法破る可能性あるけど、憲法破って徴集兵を送り込まれたとしても、勝たせなければ逆に露世論を揺さぶれるし。
ト、トレツクではウクライナ軍が反撃してるから…(震え声)
1日で前線が5km近くも動くとか撤退済みか潰走してるかしか無いのですが、これもうわかんねぇな
一体、クルスクのウクライナ軍はどこにいて何をしてるのか
トレツクでは方面じゃ割と頑張ってるのが猶更分からぬ・・・ あの突出部の維持にロシアは苦しんでるのだろうか?
プーチンが迅速に奪還しろと命令したら瞬く間にクルスク奪還しそうですね、緩衝地帯も作れとのことなのである程度ウクライナ領にこのまま侵攻すると思いますがこのクルスク戦線崩壊はゼレンスキーに政治的ダメージ大きいでしょうね。プーチンが迷彩服着用してたけども色々と思惑有るんでしょうね。
このままウクライナ領まで侵攻するんじゃねえのか?
そりゃもう当然そうなるでしょう
クルスク侵攻前、自由ロシア軍団とかが国境荒らした時に「これ以上やるなら緩衝地帯として北部も切り取るからな(意訳)」と宣言済みですし
完全に遮断せず少し開けるのは兵法通りですね
そして退却支援の援軍が来ない、もしくは効果がないことを考えると戦略予備はないですね。
ロシアがここで戦争やめる理由がない
せめて先月ならなあ
これウクライナ軍ほぼほぼ撤退完了してない?人員がめちゃくちゃ貴重だから装備遺棄して主力は全部引き抜いて、今残ってるのは時間稼ぎ用の寄せ集めしかいないのではないのだろうか。
捕虜が大量に出てるようなら撤退じゃなくて潰走だろうな
これがほんとの反転攻勢だ!
前の記事のコメント欄にも書かれてましたけどウクライナ軍の中でも最精鋭部隊の1つである第95独立空中強襲旅団が壊滅したらしいので殿で投入された精鋭は居たみたいなんですよね。
ただそれ以外の精鋭はとっと撤退したみたいですけど道路の残骸見るにどれほど生き延びられたんだか…
BGM:蛍の光
本来のスコットランド版だと歌詞が超意味深なんですよ……!
スコットランド民謡はイングランドとの歴史と屈託から、喪失感を感じるものが多いですよね。メロディーも物悲しい(故に好きです。昭和アニメのEDっぽい)。ロッホ・ローモンドなんかは日本語だと全然違いますが、原初の歌詞にはイングランドとの戦で○んだ恋人が悲惨な姿で(夢に?)現れる部分まであります。
そういえば昭和のアニメは、ガンダムもドラゴンボールも、切なげなEDが多いですね。あれ何故なんだろう。
まだゴゴレフカ〜オレシュニャで抵抗続けてるし、第95旅団が擦り切れて交代しただけで、まだ殿として露軍の猛攻に耐えてる宇軍精鋭がいるんじゃ…
とりあえずスジャ防衛戦大丈夫か?スジャ方面で崩されて、ドネツクから部隊移動とかロシアの思う壺じゃ?
クルスクがドラマチックすぎて脳破壊された
ドネツク南部の戦況が多少変動するくらいでは、「ああそう、ふーん……」みたいな感じになって来た
後どうでも良いけどMig-29の記念碑がスジャにあったんだな
ドネツクにいる軍神様を酷使する時間が来たようだ
好意的に解釈すれば殿になった部隊が身を挺して時間を稼いでいる、取り残された残存部隊が抵抗を続けているだけともとれる。
一連の攻勢でどれほどのウ軍に損失があったのか見当つかないが、3000人以上の兵力がここで消えたと推測している。
今後”ロシア領を占領している”という事実にウクライナがこだわるのならば、補給線が崩壊しているスジャ方面から撤退してより複雑な地形のグエボ方面の守りを固めるだろう。
織り込み済の撤退と言う人がいるけど精鋭の第95航空強襲旅団が壊滅(帰還出来たのは3割未満)してるしとんでもない激戦なんだよね、そもそも何を織り込みなのか良く分からんが
スジャで市街地戦が全くなかったからそう思えるのでは。
撤退したのと追撃戦でコテンパンにされたのはまた別だからね
いったい何がしたかったのか
最後まで意味不明な作戦でしたね…
まだ最後かどうかわかりません。
総司令官は完全撤退を否定してます。
ウクライナ国内に命からがら撤退した兵士達を追い返すとか、近くでまた越境攻撃させるとか、やりかねません。
ですね
まあおそらく当初も目的を切り替えて占領してしまったんでしょうね
いずれにしても、中途半端だったということでしょうね
クルスクのウクライナ軍潰走壊滅はまあデフォとして、
スームィの国境の守り固めないと、このまま国境越えて
なだれこまれるよ?どうすんだよホント
実際干渉地帯にロシアが言及し始めたので「ああそうですか」
としか言えない大崩壊状態ですね。蛍の光、懐かしい
ポクロウシク方面に部隊が移動している(当時のポクロウシク方面司令はドラパティ将軍?)等、軍しかも上層部の中でもクルスクの重要性が他戦線の崩壊の中で疑問視されていた中で、生じた隙を露軍に突かれたんでしょうね。
宇軍がクルスクで注力していた時期は逆にドネツク方面で酷いミス何度も露軍に突かれて大量の領土を喪失していましたが、逆に言えばウクライナ軍はクルスクにせよ、ドネツクにせよ上層部が本腰入れないと隙だらけになる。根本的な指揮系統の問題を抱えているんじゃないかと。
少し前は南ドネツクも連日重要拠点が落とされる悲惨な状態だったのが陸軍司令が直々に指揮することでかなりマシになった(ただ露軍の兵站が伸び切っただけとも言う)訳で、今やるべきは現地指揮官の解任でなく、上層部直々の火消しだと思うんだがな。
スミィ州北部で粘れば露軍の兵站が尽きて露領に引き下がる可能性もゼロではないが、このままの勢いで精鋭壊滅、その他潰走、重要拠点無血開城となれば、露軍がスミィ州に居座る可能性はかなり高くなる。
逆に考えるんだ! これでもうクルスクとかいう負債について考えずに済むと(白目)
ウクライナ空軍が発表した3月中に発射された自爆ドローンをまとめました。
撃墜数/墜落数/発射数
1,093/540/1,718
この場合の墜落はほぼ電子戦で無力化したものですね。不良品も含まれますが。3月だけでもう1,700機以上のシャヘド等を撃っているんですよね。多数を撃墜できているのは良いのですがそれはつまり対空部隊にそれだけ多くの人員が割かれている訳でもあり···本当にこの自爆ドローンは厄介ですね。
個人的には、プーチン大統領自身がクルスクに乗り込んでまで兵士を激励したということが、「停戦へ向けた期限が生じ、ロシアは応じようとしている」証なのではないかと思える。ロシア側も米国との関係改善を望んでいる、この機会を逃したくはない、しかし、停戦のタイミングによっては自軍の頑張りが水の泡になる。3月の攻勢でクルスク完全奪還までを成せれば、兵站が伸びている東部戦線は一旦停戦になったとて、ロシア側にだけ一方的に不利を被ることにはならないという計算ではないだろうか。現在掌握している箇所まで鉄道や道路を整備する「復興作業=兵站部隊の前進」は、停戦中でも誰はばかることなく出来るのだから。
全く同じことを考えていた
西側メディアは「トランプがロシアへの制裁へ言及した」という報道ばかりするけど
逆にトランプはロシアが取引に応じた場合の制裁解除にもきちんと言及してます
ロシア系のメディアはこの2つの話をどっちも書くのに西側メディアは前者ばかり書き立てるのヤバイっすね
嫌われてるのがロシアなのかトランプなのか両方なのか知らんけど
なんというか去年末の南ドネツクにしても、今年初のクピャンスク、今回のクルスクにしてもウクライナ軍には上層部の注意関心が薄れたら、恐ろしく脆弱になる特性があるのでは?
戦線にどれだけ大砲、ドローンを持ち込めるかは部隊の知名度と上層部の関心次第、だからその他戦線では撃たれ放題になる。でも当地の司令官は自律的に動けない、防衛計画も立てないから、明らかに危険な位置にいる部隊の退却も許さないし、陣地設営も全く無計画、敵への偵察も味方の管理も不十分と言う軍隊とは呼べない代物に成り下がる。
これは旧ソ連式の上意下達教育によるものか、西側式の旅団建制による人手不足か分からんが、教訓として士官は師団建制を支えるだけ十分に、かつ自律的に動けるように教育すべきではないかと。
ロシアは短期的な停戦を望まず、ただ長期的な紛争の終結を望むと
そりゃイロヴァイスクでも、デバルツェボでも、停戦を飲んだ結果どうなったのかをロシアは痛感してますからね
トランプはゼレンスキーにこう言えばいい
「数日遅かったね、しかしその数日で君の軍は大敗を喫した、会談で忠告したように時間は君の国に味方しなかった、数日のうちに状況は全く変わってしまった」
クルスク侵攻を命じた人は将来ウクライナの法廷でウクライナ人によって裁かれるでしょうね。
クリンキ渡河を命令した人も、敗色になってからもマリウポリやバハムートの死守を命じた人もきっと処刑されるでしょう