ウクライナ政府は20日「一般消費者と産業界の両方に大規模な計画停電を導入する」と発表、New York Timesは「電力消費の制限は確実に武器の生産スピードと価格に影響を及ぼす」と報じ、ウクライナは武器不足、兵士不足、電気不足の3重苦に陥っている。
参考:Faced With a Russian Onslaught, Ukraine Struggles to Keep the Lights On
大規模な計画停電は確実に武器の生産スピードと価格に影響を及ぼす
ロシア軍は自爆型無人機、巡航ミサイル、弾道ミサイル、極超音速ミサイルを使用してウクライナのエネルギーインフラを計5回(3月22日、29日、4月11日、27日、5月8日)攻撃し、大規模な火力発電所と水力発電所の全てが損傷したため、国民に対する節電の呼びかけ、小規模で短時間の計画停電、電力輸入を増やして需要を賄ってきたが、ウクライナ政府は一般消費者と産業界の両方に大規模な計画停電(午後6時~深夜0時までの停電)を導入すると発表した。

出典:Dmitri Tovstonog/CC BY-SA 4.0 トリピル火力発電所
これは13日からの気温低下に伴う暖房機器の使用再開=電力の消費量増が原因で、今のところ大規模な計画停電がどこまで続くのか不明だが、気温が上昇してエアコンの使用が始まると同じ状況に陥る可能性が高く、国内の武器生産や供給を調整する担当者はNew York Timesの取材に「確実に武器の生産スピードが落ちて価格も高くなる」「一般生活にも戦時中の武器生産にも安定的な電力供給は非常に重要だ」と述べ、ウクライナは武器不足、兵士不足、電気不足の3重苦に陥っている。
ウクライナメディアのRBC Ukraineは4月10日「過去2週間の攻撃量(ミサイルを400発以上、無人機を600機以上、誘導爆弾を約3,000発)は昨年の暖房シーズン全体の攻撃量に匹敵し、特に弾道ミサイルで発電所を攻撃しているため深刻な被害をもたらしている」「この攻撃でウクレネルゴの送電施設は約1億ユーロの損害を被り、DTEKも発電量の80%以上を失った」「シュミハリ首相は2週間の攻撃で6GW相当の発電能力を失ったと明かした」「これはザポリージャ原子力発電所の発電量(原発6基分)に等しい」と指摘。

出典:Photo by Jason Cutshaw
さらに「再び攻撃を受けなければ暖房シーズンまでに2GW分の発電量を回復させることができる」「但し、破壊された発電所を完全復旧させるには1年以上かかるため、エアコンを使用する夏場と寒さが厳しくなる11月以降には極端な電力不足に陥るしかない」と付け加えたが、RBC Ukraineの報じた「発電能力の損害」と「将来の見通し」には4月11日、27日、5月8日分の攻撃結果が含まれておらず、追加のパトリオットシステム供給も行き詰まっているため、この分野の明るい話題は今のところ見つからない。
因みにゼレンスキー大統領は17日の演説の中で「国民と企業は責任をもって電力を使用してほしい」と述べており、New York Timesは「非軍事分野でもビジネスに与える大規模な計画停電の影響が心配されている」と報じている。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
モスクワに向かってウクライナ全国民で島津すればワンチャンある
わざわざ亡命しなくても。全国民が現在地でロシア人になればいい。
亡命で捨てがまられましても……
モスクワよりキエフに向かう方が成功率が高いような気が?
2004年はオレンジ革命。2014年はマイダン革命。2024年、3回目の民主主義革命やっちゃう。
反転攻勢の時に、バカ正直に突っ込むのではなく、モスクワ直進と見せかけて敵主力を誘い出すか、大きく迂回して後ろからで回り込んで、渋滞でロシア軍キーウ進行の二の舞いすれば、陽動といいはれたのに。
ここに至るまでに一部地方での毎日二時間前後の計画停電や、全国規模で一時間ずつ交代の計画停電などをしていました。
最も電力消費量が少ない時期でこの状態なので、今回の決定もやむなしでしょう。
タラレバは不毛ですね。、
しかし最大のタラレバは2年前のイスタンブール合意をウクライナが蹴っていなければ数十万人の死傷者や廃墟の都市が大幅に減ったでしょうね。(ハリコフの(老人曰く占領下でも不自由あまり無かったようなので)
仰る通りです。
外交的な支持を背景に、大量の兵器も残っているうえに、ロシアに抑止力を発揮することもできました。
大型発電所などのインフラが、まだまだ残っていたので、復興や産業誘致もできましたからね。
復興支援の建設機材を流用して、要塞建設を行う事もできたでしょう。
今はインフラが破壊されたうえに、人的損害も大きくどうしようもなく厳しいです…
>「電力消費の制限は確実に武器の生産スピードと価格に影響を及ぼす」
ロシアの主目的はこれなのに、民間人を屈服させるために違いないと分析する識者ばかりだった。
当時ここのコメ欄でも、大戦時の英国を事例に都市部への空爆で屈服する事は無いと言う論調でしたが、結果的にその屋台骨は米国による規格外の軍事支援があってこそであり、思い起こせばウクライナでも同様の規模が見込めると自分含めて認知バイアスが掛かっていましたね。
「予定は未定にして決定にあらず」とはよく言ったものです。
仰る通りです。
日本の各種工場、工廠・民間工場が空襲で破壊されたことを、忘れているのでしょうね…。
第二次世界大戦のイギリスにはドイツ海軍を圧倒し得る海軍力、本国艦隊、地中海艦隊、制海権があり、海外にはカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、インドといった植民地があり、またフランスの植民地は中立のところも多く、日本はソ連とは中立維持、イタリア軍は弱い、という具合にナチスドイツの力は、特に海軍力は決定的に優勢、というほどではありませんでした。
今のウクライナには、海外に多数の植民地があるわけでもなく、黒海の制海権があるわけでもなく、アメリカが直接参戦しているわけでもなく、またソ連のような味方がいるわけでもありません。第二次世界大戦時のイギリスはソ連と同盟していたのです。イランに対してはイギリスはソ連と共同作戦を行って占領しました。ドイツのUボートとの戦いでも、イギリス海軍はソ連海軍と共同作戦を行っていました。
ぶっちゃけた話、空爆の効果で屈服はなかったけど1番こたえるのは自分の住処が破壊されるってのもあるんだよなぁ、どちらも戦時で得られた話。
ロシアがやっている事は昔の戦略爆撃の考え方と一緒で、効果があるかどうかは状況によるとしか言えない。
2022年~2023年の第一四半期は町のど真ん中に平気で打ち込んでたから仕方ないですよ
その後はミサイル備蓄のため手び控えるものの、クリミア大橋やモスクワ撃沈の報復でまた町のど真ん中にミサイル打ち込んだし(狙ったかどうかは不明ながらモスクワ撃沈の歓喜ツイートをしたコーヒーショップだかパン屋の目の前にミサイル落ちたなんて話も)
その話は正直疑問があります。
そもそも数十発ミサイルを撃ち込んだ程度で都市規模に対して与えれるダメージは微々たるものです。
確実な情報が無い以上仮説に過ぎませんが丁度この時期は今とは違いハイマースが大戦果を挙げていた時期と一致します。つまりこの時期はまだウクライナ側に電子戦のアドバンテージがあり電子戦で目標を見失ったミサイルが都市に墜落する可能性があるのではないかと考えます。
またウクライナ側の迎撃弾の故障や迎撃時の破片の落下などでも地上に大きなダメージがある筈です。
非軍事的な目標に意図的に撃ち込んだとは思えません。
HIMARSと電子戦は関係ないと思いますが・・
非軍事的な目標に高価なミサイルを大量に撃ちこむ理由が分からないから「民間人の意思を挫くため」と解釈されて理解されてる
鉄道輸送は今のところ大丈夫なのでしょうか?
被害は出ているようですが、まだ深刻という程ではなさそうです。少なくとも国鉄職員の動員猶予を延長出来る程度には稼働率を維持出来ているかと。
去年からウクライナ国民(主に未成年者)が何者かに報酬を提示され、鉄道施設に被害を与えようとする事件を目にする機会が増えていることが少し気掛かりなぐらいでしょうか。
政治的な面では、鉄道のEU統合(のための改革)を大義名分とした利権ゲームが最高議会で続いているため、見ていて楽しい分野のひとつです。
重要な施設や工場は停電対象から外すでしょ?
例えば砲弾工場とか軍事施設とか物資輸送基地とかは変わらず24時間灯りが点きっぱなしだから周りが灯火管制されていると目立つと思います。
4~50kmなら目視と歩兵の偵察ドローンで、さらに遠くても精度が悪い衛星でもバレるのでは?
確かアメリカの戦略爆撃団が灯火管制下の軍事工場は目立ってわかりやすかった。逆に日本軍からも街の灯りがないと敵機が見えず防衛が出来なかった、と報告がありましたね。
末期の大日本帝国やん
最近のウクライナは日本が成しえなかった国民総玉砕の道へ突き進んでいるようにしか見えない。
ウクライナはパリオリンピックに参加するそうです。
以下はゲスの勘繰りですが。
随行員の数が大量になりウクライナ史上最大の選手団の数になるかもしれません。終了後にどの程度の数が帰国するかはまた別の話ですけど。
カタールサッカーはドイツとか政治臭がしたからな。
バリ市長もロシアはng,イスラエルは民主主義だからokってタイプだから、政治オリンピックがlgbtqオリンピックか、楽しみだ。
オーケストラがカルテットになって帰って来る。
ウクライナを含む旧ソ連の例えでありますね。
西側やオーストリア辺りに行くとみんな全く逃げて亡命して4人しか戻らないのをカルテットというらしいです。
ボグダンさんが、キーウ(首都)の停電にも言及していましたが、継戦が非常に厳しくなってきている気がします。
発電所は、旧ソ連製のものが複数あり、早期復旧も部品の関係があるため不可能です。
電力がなければ、軍需・民需どちらの生産もダメになりますからね。
生産ラインは、1度止めると再稼働が大変なものがあり、数か月~1年かかるものもあります。
ウクライナ復興計画、発電所破壊を想定していないため既に崩れていますが、あまりにも被害が大きすぎて予算が足りないでしょうね。
戦後荒廃したまま、復興しない地域がでる可能性も充分にあり得ます。
>旧ソビエト時代の火力発電所3カ所に深刻な被害が出、複数の地域で停電が発生した。
(2024年5月9日 ロシア、ウクライナのエネルギー施設に大規模攻撃 停電発生 ロイター)
電気も無ぇ 未来も無ぇ
オラこんな国イヤだぁ……何処へ行くだ?
なんか北に住んでる絶賛喧嘩中の元カレんとこに結構行ってるらしいっすよ?
戦後復興に5年はかかるな
電力関係だけでも2年はかかるだろう
そうこうしてる間に労働者の国外脱出が増える
暗い未来しか見えません
ウクライナ軍のロシア製油施設攻撃成果ばかり喧伝されてるけど、やっぱりウクライナ側の長距離攻撃被害も酷いんやな
製油施設と発電施設だったら直近に効いてくるのは後者やね、前者は輸出収入には関わってくるかもしれないが直ぐにどうこうは無い
というか、ロシアの財政に影響が出るほどの精油所爆破をやったら世界のエネルギー価格が高騰してヤベーことになると思います。
この攻撃を喜んでいる方々は、
ウクライナが爆破しているのは我々西側の精油所でもあるということを理解しているのでしょうかね?
仰る通りです。
原油相場、原油価格のインフレへの影響を、理解されていない方が多いんだろうなと。
ロシア産の代替が取り合いになれば、日本にも値上がりによる悪い影響がでます。
2022年の調査でさえ、生活にゆとりがあるのは1割未満、7%くらいという調査結果ですが、インフレ加速で今はもっと酷い結果がでるでしょうね…
>厚生労働省のレポート「2022年 国民生活基礎調査の概況」
>「苦しい」の割合は、「高齢者世帯」が48.3%、「児童のいる世帯」が54.7%
>「ややゆとりがある」が5.5%、「大変ゆとりがある」が1.1%
(2024.5.9 日本人の半数以上「生活が苦しい」…「日本人の所得・200万円台が最多」の〈キツい実態〉 THE GOLD ONLINE編集部)
アメリカはバカ止めろと言ってます。
援助の蛇口ひねるのはアメリカですからね。止めるも絞るもあちら側ということをコメディアン一座はわからないのさ。
ロシアが失った石油生産能力の分をアメリカで供給すべきなのでは。
アメリカの石油生産量は現在世界1位のはず。
でも不思議なことにアメリカもロシア産石油に頼っているらしい?
製油所が対応する、質の関係、生成後に重油を確保したい関係でしょうね。
アメリカ製油所のうち、重質油に対応するものがありまして、それはロシア産原油を輸入していました。
ベネズエラに、今は切り替えるという話しがあったと思います。
アメリカ産の原油、シェールオイルは、特に軽質油が多いんですよね。
仰る通りです。
バイデン大統領が、大統領選挙に確実に負ける要因になりかねないですからね。
Its the economy stupid 共和党に、インフレで言い返されるかもしれませんね。
どちらかと言えば武器支援のバーターとして禁止されたたから自粛してたものの、アメリカからの支援が滞って死にそうになってるから(米に)圧力をかけた感じかと
露軍が使う各種燃料の製造に支障がでるから(軍用の燃料を精製していた場合)ボディーブローのように響いてくるはず
軍用ディーゼルには影響ないよ。
ガソリンからサラダ油とかでも動くから。さすがに船舶用のC重油はダメだけどね。
燃費はとにかくその辺り振り切ったのがエイブラムスでアレはC重油でも…
でも量産して前線に配らないといけないから精油の精製能力が大規模に失われるのは痛いかと(相当な量の備蓄があるから直近での影響ほとんどないと思うけど)
石油精製品の輸入、ベネズエラ方式が、まだ残っているんですよね。
仰る通り、どちらにしろ国庫には痛手になります。
継戦能力という点では、精製施設が多少止まったとしても、まだまだ分からないんですよね…。
>これまで両国間では3回の輸送が実施された。1回目は今年の5月、イランから5隻が150万バレルのガソリンを積んでベネズエラに向かった…
(2020/10/14 給油に6日!ガソリン足りない国の深刻な実態ベネズエラ、石油埋蔵量世界一なのになぜ 東洋経済)
>シュミハリ首相は2週間の攻撃で6GW相当の発電能力を失ったと明かした
タイムトラベル5回分か、それだけあれば歴史も大きく変わったろうに
足りない0.01×5GWは落雷で補ったのかな?
そうやって書き換えた世界から斧さんとかは原稿送ってるんじゃないですかね
我々は歴史の変動に取り残されてると
マジレスすると、ギガワットではなくて、ジゴワットなので単位が違います。
今回の戦争ではウクライナが出来た事はロシアも出来るという事が分かりました
おそらく中国も日本に対して出来るでしょう
まだ平時のうちに対策を考えないといけないですね
海自の護衛艦にドローンが接近していた騒ぎがありましたが、このザマだと宣戦布告と同時にインフラ攻撃や高価値目標へのドローン攻撃を受けて即座に敗北となりかねませんね…
日本の場合、沿岸部の製油所や油槽を
先制攻撃で潰してしまえば
ほぼ勝ったも同然ですからね
あとはネットやXで不安を煽る情報流せば
銀行やコンビニATMは取り付け騒ぎ
街では食品ガソリンに便所紙の奪い合いで
日本国内で略奪や暴動が始まります
仰る通りです。
石油の国家備蓄基地、剥き出しで置いてありますからね。
日本が送った発電機が今年は大活躍しそうね。
追加予算を通したほうがよさそう。
日本からガスタービン発電機を計100基以上送るらしいね。
今までの分込みで100基かな。
足らぬ足らぬ工夫が足らぬ
何処かで防衛線を引き直して食い止める必要があるが、汎ゆる面から圧迫され難しい状況か
これはハルキウ方面の局地的な戦いではあるけど早く食い止めなければ後に響く
電力不足も生産力にダメージですが。
それ以上に動員強化法で成人男性が動員を恐れて仕事に出てこない方が大問題になりつつありますね。
なんかゼレンスキーさんが何かするたびに何かが悪くなっていく、悪循環に陥ってますね。
女子学生を軍事工場に動員まで行っていないので、まだまだ。
周囲の国から電力を融通してもらうとして。
その費用を負担するという形の援助もあって良いのでは、と思います。
高圧送電線やハブの問題がありまして。
変換もたしか必要だったような
東側の官僚主義的な汚職体質と西側の新自由主義的な節操の無さが悪魔合体してどうしようもなくなってるな。
まだロシアの由緒正しい伝統的汚職体質のほうがマシに見えるという。