DEEP STATEは25日「ロシア軍がクピャンスク西郊外のソボリフカ郊外に到達した」と報告し、P-79の物理的遮断=クピャンスク包囲にあと4kmの所まで近づいていたが、DEEP STATEは30日「ウクライナ軍がソボリフカ方向に伸びたロシア軍の突出部を切り落とした」と報告した。
2023年後半~2025年前半の間に「ロシア軍の突出部を切り落とす」という事自体が1度もなかったため非常に興味深い変化
DEEP STATEはクピャンスク方面について25日「ロシア軍がクピャンスク西市内の郊外に足場を築いた」「ロシア軍が線路を越えてモスコフカ集落を通過しソボリフカ郊外まで到達した」と報告、視覚的にもウクライナ軍兵士がクピャンスク西市内の住宅地にあるロシア軍陣地=Ⓐを襲撃する様子、ウクライナ軍がクピャンスク西市内の住宅地=Ⓑを砲撃(?)する様子が登場。
DEEP STATEの評価はウクライナ軍が公開した視覚的証拠に基づいている可能性が高く、ロシア軍との接触線は「P-07の物理的遮断まで最短2km」「P-79の物理的遮断まで最短4km」の位置まで前進した格好だったが、ウクライナ軍はクピャンスク西郊外で反撃を実施し状況を大きく改善した。
DEEP STATEは30日「ウクライナ軍がソボリフカ方向に伸びたロシア軍の突出部を切り落とした」「ウクライナ軍がモスコフカ集落の支配をほぼとり戻した」「ウクライナ軍がクピャンスク郊外からロシア軍を押し戻した」と報告し、ソボリフカ郊外の広大な森林地帯に取りつかれるリスク、P-07やP-79の物理的遮断を回避した格好だ。

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ロシア軍は依然としてラドキフカやホルビフカ付近を維持しているため「クピャンスクをオスキル川西岸から包囲する動き」は消滅したわけではない。それでもソボリフカ方向に伸びた突出部を切り落としたことはウクライナ軍にとって重要だ。
なぜなら2023年後半~2025年前半の間に「ロシア軍の突出部を切り落とす」という事自体が1度もなかったため、ポクロウシク方面の反撃と合わせて非常に興味深い変化と言えるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Командування Повітряних Сил ЗСУ





















