DEEP STATEはドネツク州二ューヨーク方面について16日夜「ロシア軍がノヴゴロド機械工場跡方向に前進した」「ウクライナ軍がニューヨーク市内でロシア軍を押し戻した」と、ポクロウシク方面について「ロシア軍が複数方向で前進した」と報告した。
参考:Мапу оновлено!
参考:Хроника специальной военной операции за 15-16 июля 2024 года
参考:Перевага РФ у використанні артилерії скоротилася: у Генштабі назвали цифри
このままのペースで攻められるとノヴォセリフカ・ペルシャの運命は時間の問題だろう
DEEP STATEはドネツク州二ューヨーク方面について16日夜「ロシア軍がノヴゴロド機械工場跡方向に前進した」「ウクライナ軍がニューヨーク市内でロシア軍を押し戻した」と報告、ロシア軍は東市内のダーチャからノヴゴロド機械工場跡方向に前進して市庁舎がある市中心部に前進したものの、ウクライナ軍が西から反撃を加えて第16中学校、アパート地区の一部、ユリフカからニューヨーク間の荒野の一部を奪還した。
ウクライナ軍がドネツク州の戦場で、侵入を許した比較的大きな都市で「明確にロシア軍を押し戻した」のは久々のことだ。
DEEP STATEはポクロウシク方面(これまでアウディーイウカ方面と呼称していた戦線)について「ロシア軍がロズヴァツケ方向に前進して集落全体を支配した」「ロシア軍がプロレス方向に前進した」「ロシア軍がノヴォセリフカ・ペルシャ集落内で前進した」「ロシア軍がノヴォセリフカ・ペルシャの南郊外で前進した」と、RYBARも「ロシア軍がノヴォレクサンドリヴカの南西郊外で前進した」「ロシア軍がノヴォセリフカ・ペルシャ集落内で前進した」と報告。
DEEP STATEはロズヴァツケについて「ロシア軍が占領した」とは言及していないものの、16日夜に更新された戦況マップでは「集落全体がロシア軍支配地域に収まっている」と示唆しているため、ウクライナ軍はロズヴァツケを失ったと判断して良さそうだ。
プロレス方向のロシア軍は集落まで約800mの位置まで前進し、ノヴォセリフカ・ペルシャ方向のロシア軍も集落北部分に取り付き、南郊外からもじわじわと前線を押し上げられているため、集落を守るウクライナ軍部隊の後方はメジョフ方向にしか開けておらず、このままのペースで攻められるとノヴォセリフカ・ペルシャの運命は時間の問題だろう。

出典:24 ОМБр імені короля Данила
因みにRBC-Ukraineは参謀本部関係者の話として「前線での砲弾格差が是正されている」「以前の発射量はウクライナ軍1万発に対してロシア軍7万発だった」「現在はウクライナ軍1.5万発に対してロシア軍4.5万発だ」と報じているが、この数字は「日発射量なのか月発射量なのか」「この比率は155mm砲弾と152mm砲弾に限定したものなのか」などは言及されておらず、仮にロシア軍が152mm砲弾を日7万発も発射していれば「月210万発も152mm砲弾を消耗している」「これだけの152mm砲弾を仮に300門の榴弾砲で発射するなら1門あたり7,000発も発射しなければならない」という意味になる。
そのため参謀本部関係者が言及した数字は「1日で発射される各種砲弾(大砲、戦車砲、ロケット弾、迫撃砲)の総数」と解釈するほうが現実的だが、さらに興味深いのはFPVドローンの使用量に関する言及だ。

出典:Сухопутні війська ЗС України
RBC-Ukraineは関係筋の話として「ロシア軍は1日あたり約1,300機のFPVドローンを使用している」「ウクライナ軍はロシア軍よりも多くのFPVドローンを使用している」と報じており、ロシア軍のFPVドローンの月発射量を乱暴に計算(1,300機×30日)すれば約4万機となり、砲弾とFPVドローンの破壊力を比較しても意味はないが、攻撃回数という意味で「FPVドローンが戦場の主役になっている」と物語っている。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
ドローンを使用した初めての戦争ではないにせよ、ここまで苛烈にドロ-ンを使用した戦争は初めてでしょうね。
ドローン生産の基盤を確立しないとお話になりませんね。現状では中国依存が強すぎます。
1日に1300機のドローンってすげえな
日本人の志願兵もちょっとでも外に出たらドローンが飛んできて死ぬって言ってたし、MBTやAPCみたな装甲車両はともかく非装甲車両や歩兵の戦い方は今後変わってきそうだ
ウクライナの対ドローンドローンが戦果を上げてるという話かあるが、本当ならめでたいことだ。
しかし、もう2年以上たつのに対ドローン自走対空砲が出てこないのが不思議
ニューヨークでの反撃って市内での反撃なんですね。
これだけ細い突出部だから根元で反撃、切断して包囲するのと思ってました。
それを使用としたらロシア軍に反撃をくらい無理だったみたいです
そのせいでニューヨーク西部のウクライナ軍が包囲されるのでは?と危惧してるみたいです
それが出来るだけの兵力があったら突出部を作られる事もなかったのでは
依然として砲火力で劣勢なので、細かい反撃はできても一気に切り崩すような反撃はロシア軍側がよほどの失敗をしないと難しいのだと思います
ここ数日、オレクサンドビルやゾーリャ方面、T0504を超えた北側にFIRMSの反応
引き続きボルチャンスク北東ロシア領内も断続的に反応あり
先週あたりからは、逆に川の南岸にも反応が出てきている
最近ウクライナの反撃が各所に見られます、
しかしハリコフ方面はウクライナが押し戻されてる情報がでてますね
ボルチャンスクの骨材工場東部がウクライナ軍のドローン攻撃に
変りロシア占領区に、川を越えた南部はロシアのドローン攻撃に
ニューヨークはまた戦況が動いてませんが管理人さんのハリコフ反撃が
正解でしたので、多分この通り動いてるんだと
ウクライナは遂にクリンキを放棄したとの由。
軍事戦略的でないプロモーション展開を止めたのはウクライナにとって良い判断だ。
それはそうとして今夜はクリンキ渡河作戦を褒めそやしていた昨年6月の記事を肴に一杯開ける気でいる。
この作戦を立案した英国陸軍将校にはぜひ責任を取っていただきたい
南部に全力を前提で立ててたんじゃなかったかん。分散するしないで一時期険悪とまで行かないでも溝が出来てた。
来年、米大統領トランプがほぼ確定、副大統領候補「ウクライナどうでもいい」
プーチン政権は3トン滑空誘導爆弾などで今年中にドンバス大部分占領できるか
任期切れゼレンスキー政権はバイデンの兵器供給でどこまで持ちこたえられるか
両軍のドローン使用量もの凄いですね。
ロシア約4万機よりも、記事内を拝見するとウクライナは多い訳ですから、ドローンが飛び交う戦場だなと。
今の日本だと、月数百機使えたらいいくらいの環境でしょうね。
記事内画像、国産ドローン年間出荷数
国産ドローン小型(2kg未満) 100機以上
国産ドローン中型(2kg~25kg未満) 1000機以上
国産ドローン大型(25kg以上) 10機以上
ドローン本体・コンポーネントが、中国製だらけですから、この辺りも政府・自衛隊は力を入れていく必要があるのでしょう。
(2024年5月21日 日本のドローン出荷台数に関する最新データから、ドローン産業の行方を考える DRONE)
疑問なんですけど同じ記事の、「ラジコンを除くと全体の出荷数は50,000機程度で、その内DJIが35,000機程度、DJI以外の海外機は2,000機程度なので、国産機との比率は以下になる。海外機:国産機=37,000:13,000」という部分はなんで無視したんですか?物凄く雑な年間出荷数の表を使うのも良いとは思いますが……
中型ドローン・農薬散布機が、1000機~1万機未満ですから、図表と仰る数字(13000)の整合性の範囲内ですね。
年間出荷数の表は、著者の方が一目で分かるように内訳を作っており、丁寧な仕事と思いますよ。
多い方がいいだろうが、本土防衛で必要になるのは着上陸された後
流石に中国でも同時に何箇所も大規模着上陸するような能力はないし、一気に占領地を広げる補給能力もない
使い捨てドローンの出番は主に膠着した陣地戦
必要ないとは言わないが、優先順位は高くない
同じドローンでも優先すべきは海上を含む索敵や照準用のドローンであり、
着上陸した重火器に乏しい敵に対しては、自爆ドローンでチマチマ削るよりも、普通に榴弾砲の火力で圧倒した方がいい
わざわざ地の利を手放す必要はない
大砲・弾薬が潤沢になるならば、それに越したことはないですね。
それに越したことはない、ではなく、それが大切
金が余っている訳ではない
火砲を基本に、SSMとSAMの数を揃えるのが先決
同時に隊員の待遇改善
日本では大した出番もない民生用ドローンのコンポーネントの生産基盤なんかに構っている余裕はない
トランプの当選はほぼ確実と思われる、もし再度暗殺されて成功しても副大統領もかなりウクライナに厳しいので今の国境線で停戦しないなら支援を打ち切るとかされそう
なのでこれからウクライナ軍とロシア軍は寸土をめぐって激しく攻勢にでて争うのではなかろうか?
このニューヨークでの反撃もそれかな?
本当に反撃されてるならだけど