DEEP STATEは7日夜「ウクライナ軍がクルスク州スジャ方面で支配地域を拡大させた」「ロシア軍がリマン方面、コンスタンチノフカ方面、トレツク市内で前進した」と、RYBARは「ロシア軍がクピャンスク方面ドヴォリチナ方向で前進した」と報告した。
参考:Мапу оновлено
参考:Exclusive: Zelenskiy says ‘Let’s do a deal’, offering Trump mineral partnership, seeking security
参考:Хроника специальной военной операции за 7 февраля 2025 года
ロシア国防省の発表が本当かどうかはセレモニーが公開されるまで何とも言えない
DEEP STATEはクルスク州スジャ方面について7日夜「ウクライナ軍がリカ・コノペリカ川を越えてフィナセエフカまで支配地域を広げた」「ウクライナ軍がコルマコフを占領した」と報告、ゼレンスキー大統領はReutersの取材に「ウクライナ軍が新たな攻勢を6日に開始して2.5km前進したことを確認した」と述べ、RYBARは「ウクライナ軍がウラノク西郊外の森林地帯を占領している」と報告した。
視覚的にも露国営通信=TASSが公開した映像でウクライナ軍(戦車を含む8輌以上の部隊)がウラノク西郊外の森林地帯=Ⓐに入ったのが確認され、マフノフカからウラノクまで続く森林地帯は比較的広大なので、ここに足場を築かれるとロシア軍のスジャに南からアプローチする取り組みは頓挫してしまうだろう。
RYBARはクピャンスク方面ドヴォリチナ方向について「ロシア軍がフィホリフカを占領した」と報告。
DEEP STATEはリマン方面ゼレベツ川沿いについて「ロシア軍がテルニーの東郊外で前進した」と報告。
DEEP STATEはコンスタンチノフカ方面について「ロシア軍がチャシブ・ヤールの南で支配地域を広げた」と報告。
DEEP STATEはトレツク市内について「ロシア軍がザバルカ西地区で支配地域を広げた」と報告、ロシア国防省は7日「トレツク解放」を発表したが、未だにロシア軍がトレツクを占領したことを裏付ける視覚的証拠は登場していない。
ロシア軍がリシチャンシク、ソレダル、バフムート、アウディーイウカ、ノヴォホロディフカ、セリダブ、ヒルニク、ヴフレダル、ヴェリカノボシルカといった重要拠点を占領した際、兵士が国旗を掲げる複数の映像を必ず公開してきたが、今回のトレツク占領に関してはそれがなく、管理人が把握している範囲で言えば1月10日頃にトレツク北西市内のテリコン70mで軍旗を掲げたのが最初で最後だ。

出典:Карта спецоперации СВО 2.0
さらに言えばRYBARの評価は「ウクライナ軍が公開したロシア軍を攻撃する映像」に基づいており、DEEP STATEは「市内の前線位置が何処にあるのかは『誰がケネディを殺したのか』と同じぐらい謎に包まれている」「登場する視覚的証拠は『敵が市内のどこまで到達できるか』を大まかに把握するためだけにしか役に立たない」と述べているため、ロシア国防省の発表が本当かどうかはセレモニーが公開される(もしくはDEEP STATEが認める)まで何とも言えない。
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※アイキャッチ画像の出典:82 окрема десантно-штурмова Буковинська бригада
クピャンスク北側、オスキル川西部の橋頭保が拡大しているのを見ると、やはり追い出しは厳しそうですね。
防衛側に、まとまった予備選力があれば橋頭保つぶしに対応していたでしょうから、余力が足りてない可能性があるなと。
2月中だけでもクピャンスク周辺がどうなるのか、予備選力に余力がない中で、北側に防衛線力を割いていく必要があるため少し注目しています。
追記です。
予備戦力
>予備選力
トレツクに関しては、時間を待った方が良い
今の所誰も本当の事は分からん
そう言えばケネディ暗殺の文書ってもう公開されるんだろうか
クルスクに活路を見出したいウクライナ軍と南部東部で地道に前進するロシア軍という様相だけど、ウクライナはクルスクに大きくベットし過ぎな感じがするけど今更後には引けぬという所か、又は終戦交渉するにしてもロシアは東部2州全域割譲は決して譲らないラインと見て、東部は捨てリソースはクルスクに大きく投入しゼレンスキー案件なのもあるがロシアと互角に戦っている感の演出で西側支援の継続と国内世論への対処というある意味で合理的に動いているのだろうか。
何にせよトランプの終戦仲介を両国無下にはせず一応終戦交渉の席には付くとは思うのでお互いに妥協出来れば良いが、両国主張の隔たり大きく全く纏まるとは思えないので結局は当面は継戦となり最終的にどう落とし所持っていくか政治的手腕が問われますね。
今回のスジャ南東部での反撃に投入された戦力・物量をみる限り、何が何でもクルスクの占領地を維持したいのだろうなとは思えますね
ただ、戦略としてはともかく戦術レベルでは有利でない環境に貴重な戦力を投入して損耗してるので、いい加減にしろと言いたくなります
戦車や装甲車だけでなく、工兵車両まで投入されているそうですからね…
(ロシア側OSINTのWarGonzoが言及)
ここで工兵車両溶かすなら、第二次南部反攻は無いのでしょうね
戦術的には使用するリソースに対して見返りが薄いというか割に合ってはいないでしょうね、戦後何でこれほどクルスク占有に拘ったのか事実が知りたいですね。
そろそろ埋蔵金伝説の出番ですかね…
そんな、、ことがまさか。
日本だとお馴染みの徳川埋蔵金ですが、クルスクのあの辺りだとロマノフの埋蔵金は厳しいそうなのでバイキングとかナチスなんかの埋蔵金ということでしょうか。
チンケなプロパガンダや捏造の報道には飽きてきたので、そろそろガツンと一発大技をかまして欲しい所です。
深夜番組特番で有名シナリオライターに任せれば、信じる人も出てくるかもしれません。
ウクライナ開戦以後毎日このブログで戦況を追ってきたけど、チャシブヤール方面の地図にコンスタンチノフカが登場すると、いよいよここまで来たかと感じる
第2次トランプ政権の誕生と共にアメリカはさらに内向き国家に転向し、ロシアがウクライナでの勢力圏奪還を試みる光景はまさにアメリカ覇権主義体制の崩壊と国渣政治の多極化を象徴するような出来事のように感じる
今後4年間で世界がどのように変化していくかを観察するのが楽しみだ
トランプ政権でのアメリカ内向化も、イスラエルがネックになりそうでどうなりますやら
イスラエルは切らない→中東に拘らざるを得ない→その為には中東情勢のイラン側と繋がる中露への対処で世界各地の第三世界切り崩す必要が…
となれば元の黙阿弥ですし
しかしUSAID解体的見直しとか本当に面白い時代の転換点で、歴史が動く瞬間に立ち会えるのが楽しいのは間違い無いですな
クルスクについては、政治的交渉材料の確保のためにどれだけの戦力をつぎ込んでいるかですよね。
まあ、まずはプーチン政権と交渉しないとかいう、自らの手足を縛るだけのわけわからん法案を変えないとっすね。
なのに片方では交渉材料とかいってるんですから、そういうところっすよ!!
クルスクは半年前(去年8月)はクルスク原発奪取して交渉材料にするだの、一気にモスクワ攻略して戦争終わらすだの勇ましい声が飛び交っていた思い出。去年の暮には北朝鮮の捕虜を取る為とかトーンダウンしていた記憶があるけど。
取り戻せないならクルスクいらね。
交渉次第ではこうなる可能性も…
最近の論調では北朝鮮兵は小銃を2丁持っていて装備的にロシア軍より優秀(どの部隊と比べている?)と言われたいるがザコから優秀に変わった論調に普通の判断ができれば違和感を持つだろう。
日本人の風潮として、ロジックに弱いのが、分かりやすいなと感じます。
日本は教育水準が高いなど、色々言われてきましたが、日本人の最大の弱点は、マスコミに流されやすいことだなと。
クルスク頑張ってるなぁ…でも頑張るところそこじゃないと思うんだよなぁ…とうとうコンスタンチノフカまで見えてきたのが地図からアウディイウカが消えた時くらい戦況が進んでることを実感する
巨然の2月下旬にはアウディーイウカが陥落したけど、今年の同時期にはコンスタンチノフカもしくはポクロフスクが落ちていても驚かない。
クルスクなんて捨てていから東部を守ってくれ。我々が見たいのは「北朝鮮兵を捕虜に!」などという字面だけ派手なニュースではなく、「シヴェリスク方面でロシア軍を撃退。敵は一歩も前進できず」みたいな堅実なニュースなり。後者の類の戦果報告を聞かせてくれ
ちなみにヴェリカノボシルカで話題になった大統領旅団ですが、
第1機械化大隊→24年3月にチャシウヤール近郊で確認されて以降どこにいるか不明
第2機械化大隊→24年7月にハルキウのヴォルチャンスク→24年10月ツクリネ→25年1月トレツクで確認
第3機械化大隊→24年12月にノヴィコマールで確認以降不明
第4機械化大隊→25年2時点でマキイウカ近郊で確認
どの部隊も激戦地送りだぁ···
追記:上記の情報はウクライナコントロールマップにて確認したものです
ベテランをしっかり戦わせるのは間違ってないし、先の戦場でも十分な戦力の撤退に成功したらしいので激戦地に送る戦力として適材適所なのでしょうか。
そういった激戦地用部隊というのはベテラン以外の士気の維持が困難かと思えるので、よほど旅団内の育成が優秀なのか、あるいは昔のミリタリーものよろしく補充は最前線の戦場へ、生き残ったものだけが真の隊員だという世界なのでしょうかね。
ウクライナのクルスクベットで状況がカオスになってきましたね…
ロシアも苦しいはずですけどどうにも限界が見えない
どこかでロシア軍を止めなければ交渉は依然として厳しい…
ここ数日、クルスクでかなりの数のウクライナ戦車装甲車がドローンに撃破されている映像が出てるけど果たしてそれに見合う前進なのか
この戦争で価値が急落、若しくは設計・運用の見直しを迫られている戦車の任務とは、
①敵陣地の制圧(第一次大戦)
②敵戦車及び装甲車両の破壊(第二次大戦~湾岸戦争)
③移動可能なトーチカとして歩兵を支援(21世紀~)
陸自及び日本のミリオタは②を至上としており、この戦争でも少ないながら戦車同士の一騎打ちはありました。
この戦争の特異な特徴として、安価なドローンや対戦車ミサイルによって高価な戦車が大量に破壊されながらも、両陣営が戦車の運用を積極的に行っていることだ。極めて費用対効果は悪くても最終的な敵陣地の制圧には高い火力と正面防御力を備えた戦車が必要という訳である。するとこの戦争で求められる戦車の役割は①となるのだが、安価な対戦車兵器に対して脆弱な戦車を守るため、②と③の能力を犠牲にした運用がロシア軍で行われている(亀戦車、ログハウス戦車)。ログハウス戦車に至っては砲塔すら取り除かれ、敵陣地の奥地に歩兵を送り込む役割に特化している。
この考え方を更に進めると、陣地制圧のための火力は間接射撃や航空支援に任せ、戦車の代わりはイスラエル軍のナメル兵員輸送車みたいなものでも良いのではないのか。
実際ドローン戦場において、これまでの主力となる固定陣地たるバリケードなどは限られて、制圧戦で戦車で突破するバリケードではなく塹壕か戦車砲だけで破壊が困難な建造物が制圧戦の防御陣地になっているので、砲塔含め戦車の価値は明らかに下がってますね。
そうなると戦車設計は根本的に見直しが必要になりそうです。ロシア軍やその他の戦車含む今後の制圧戦用車両の注目ですね。
砲撃の殆どのエネルギーが簡単に地面に掘った穴で対策されていたのが確実に穴の中に飛び込んできますからねえ。
モノによってはドアが開いた途端に飛び込んでくる機能付きのものまで。
ドローン運用戦車とか対ドローン戦車なんかできたりして。
ウクライナ側は突破はできても啓開まで行き着かないケースが多いから様子見ですかね。露側の反攻に楔を打ち込んでるイメージかな
露軍はマラノフカに取り付いた時点で、この方面からスジャ市街制圧に全勢力をつぎ込んでも良かった。
充分に時間はあった。
予備兵力が無いのか頭が悪いのか、分からない。
独ソ戦でドイツに大苦戦してた時も予備戦力を温存する国だから
優位に戦っている今では後方予備は大規模とみるべき。
厳寒期の泥濘が終了すれば再び熊が冬眠から目を覚ますだろう。
クピャンスク方面のロシア軍の橋頭堡についてなのですが、現在この地域で戦車等は確認されていますか?
橋頭堡の拡張を行っているのは徒歩歩兵主体の部隊であると聞いていますが、それにしては前進速度が速い印象です。
もし戦車・装甲車・砲迫の投入状況が分かる視覚的証拠があれば教えていただきたいです。
そウクライナ軍が占領したその森林地帯、何か重要度あるのかしら