ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは27日「ウクライナ軍がボルチャンスク市内とチャシブ・ヤール市内でロシア軍を押し戻した」「ロシア軍がトレツク市内で支配地域を広げた」と、DEEP STATEもチャシブ・ヤール市内について「ノヴィ地区がグレーゾーンに移行した」と報告した。
参考:Высадка в Ильинке, рывок на Времьевском направлении и штурм Курахово — сводка за 22 ноября
RYBARが報告したチャシブ・ヤールの状況は「どちらの側の視点で見るか」によって変わってくる
RYBARはボルチャンスク市内について「ウクライナ軍がヴォブチャ川沿いやボルチャンスク北市内の病院付近でロシア軍を押し戻した」「ウクライナ軍がボルチャンスク北市内東部でロシア軍を押し戻した」と報告、10月8日に「ロシア軍が再び占領した」と報告していた部品工場一帯についても「グレーゾーン」と評価を変更してしている。
今のところDEEP STATEはボルチャンスク市内の状況について何も言及していない。
DEEP STATEはチャシブ・ヤール市内について「チャシブ・ヤール市内ノヴィ地区がグレーゾーンに移行した」と、RYBARは「ウクライナ軍の反撃でチャシブ・ヤールの採石場付近でロシア軍が後退した」と報告、もう運河沿いにウクライナ軍が支配する地域はなくなり、ロシア軍によるチャシブ・ヤール市内への侵入が本格化している格好だ。
RYBARが言及した「ロシア軍の後退=ロシア軍支配地域の縮小→グレーゾーンへの移行」は飽くまで「RYBAR基準」の話で、DEEP STATE基準で見れば当該地域は以前からグレーゾーンだったため、ウクライナ軍の反撃で支配地域を失ったのか、グレーゾーンでの戦闘が発生しただけなのかは「どちらの側の視点で見るか」によって変わってくる。
RYBARはトレツク市内について「ロシア軍が市内中心部のアパート地区を占領した」「ロシア軍が市議会周辺まで前進した」「ロシア軍がトレツク市内のルド二チナ通り沿いに前進した」と報告。
因みにRYBARはトレツク市内の状況について「ロシア軍側の兵力が完全に不足している」とも述べているものの、ロシア軍は市内で前進し続けているため「兵力不足」とは「ウクライナ軍を圧倒するような兵力がない」という意味かもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:24 ОМБр імені короля Данила
チャシブヤールの市街戦、どういった推移にななるのか、興味深いですね。
トレツクが陥落、北上すればコンスタンチノフカに直接向かう事になりますから、影響を与える可能性も気になっています。
ウクライナ側は最早こういう悪あがきをすればするほど、交渉材料どころか、ペナルティとして講和・停戦時にロシア側からの要求がより過酷になるだけの段階なんだよな。
ロシア軍を押し戻した!と、わずかな領地の奪還を大アピールしても数日後にはまたロシアに取り返されて静か~に元のマップに戻るの繰り返しですやん
なんなら最初からウクライナ軍を誘き寄せて大釜キメる為の陽動というオチもざらに
このような例えは悪いですがかつての日本軍が敗戦間近にB29を何機落とした、硫黄島や沖縄でどれだけの戦果を挙げた等の今更どう足掻いても無理という感じがします…
いつものちょっと押し戻したで終わりそうですが、もしかしたらロシア軍が一部地域で息切れしている可能性も無きにしろあらず?
クピャンスクの市街地侵攻も押し戻されたようですし、決してロシア軍も兵力に余裕があるという程ではないのかもしれません
こう書いて数日もせずにまた押し込まれたら笑うしかないですけど
ウクライナ軍の抵抗力も凄まじいものだなクピャンスクといい押し切れないロシア軍の苦悩も感じ取れる。国力からみたら耐え難い程の損害を負ってるのは間違いないはずだが。
正に一進一退の攻防、市街戦は本当に地獄ですね。
しかしウクライナ軍に「援軍」が来ない以上いずれはロシア軍に攻め落とされてしまうでしょう。
ウクライナ側に謎の数万の軍勢が出現!でもするなら「大逆転」が起きるのですが。
本来それに使う筈だった数万人はクルスクで溶かしちゃったから
ウクライナが代わりに南ドネツクやザポリージャで押し込まれているのも多分こっちに戦力引き抜いたから。
戦略的価値があり、敵が最も手薄になっている箇所を狙うのがロシア
敵が手薄になっている箇所を狙うあまり、戦略的価値が他に比べて低い箇所に余計な手を出すのがウクライナ
チャシフヤールの反撃は分かるけど、なぜ今更ボルチャンスク? という疑問符しか出ない。別に防衛強化すべき場所があるだろ。
トレツクの守備隊は国家警備隊と国家警察の部隊がメインで軽歩兵とはいえ志願兵だし領土防衛隊の動員兵のように簡単に逃亡したりしないかもしれない。
民族主義者もといナチ兵多そうだから、ロシア側も遠慮無く皆ゴrもとい非ナチ化にかかりそう(小並感)
ロシアの新聞読んでると
「逃げるヤツはナチ兵だ。逃げないヤツは訓練されたナチ兵だ」
みたいなことを平気で言ってるんですよねえ。
市街戦は本当に地獄だ
野戦が天国に見える
チャシブの反撃は幹線道路にそってもいるしなんとなく意味ありげだけど
ボルチャンスク方面はわからない。川沿いに守った方が守り易そうですし、毎度少し押し戻しても続かないから、結局攻勢にでて被害が大きくなるだけのような気がする。素人目ですがね@w
政治的においそれとは使えない躊躇はあるにせよ、露軍は後方に100万近い兵力のプールがあるしお金はけっこうかかるが概ね月に2万のペースで兵隊を集めている由。損耗は月に千人単位であるのだろうが新総定数に向けて総兵力は毎月増えているだろう。
従って、トレツクやクピャンスクなどの戦地に少なくとも新鮮で元気な部隊がローテーションしてくるだろうし増援も送り込むだろう。戦果を求めつつ損耗を厭うなら戦力比を上げていくのがセオリーであり兵隊はいるのだから。
一方のウ軍は増援は期待できず、疲労が積み重なり、弾薬も消耗し、環境も悪く、希望もなく士気が落ちるばかりなのだから、日々露軍との戦力比が落ちていくばかり。臼の中で日々擂り潰される気分だろう。
そのようなしょっぱい中でウ軍のシルスキー将軍はなんと新たな大攻勢発動を予告した模様。乾坤一擲と言うか「菊水作戦」というか…。露側は”あるとしたらベロゴロド方面か?”と見立てている模様。露側は”必要な膨大な装備/物資と兵力を短期に集められるのかい?”と訝しんでいる由。まあ国内向けプロパガンダ主体で、やれたとしても湿気た手持ち花火くらいのことにしかならないだろう。
まあ、ウ側は縦深を生かして何年でも粘るという気分ではなく”もう自分らの気持ちも国自体も耐えられないから一気に行って自爆/自滅になってもいい”くらいの気持ちに見える。ゼレンスキー自身、少し前に”あと3,4か月で戦争は終わる”と言っていたがこのことの反映なのだろう。
あと3, 4…は、完全降伏するのでなければ、彼の願望でしょうかね。バックが頭をすげ代えて停戦を望んだとて、ある程度盤面が傾くまで相手方は最早止まらないでしょう。
マップの分類上仕方がないことだとはわかりますが、どんどん赤色が物々しくなっていますね。
「どうよ、DEEPSTATEの新マップは?」
「ロシア赤軍の赤はもっと暗い血の色だ。」
ボルチャンスクはウクライナ軍が反撃したのではなく、ロシア軍が自発的に戦線を縮小したのかもしれないですね。ここにいる第69自動車化狙撃師団はクピャンスク北方の第6諸兵科連合軍からハルキウ再侵攻のために抽出された部隊だったのですが、より価値の高い目標(クピャンスク攻略)のために移動する可能性があると思います。
トレツクのロシア軍は第51親衛諸兵科連合軍(旧ドネツク第1軍団)を2つに割った片方の集団で攻略を仕掛けているのですが、より精鋭の部隊(第114自動車化狙撃旅団、第5自動車化狙撃旅団など)はクラホヴェ方面に回されているので、相対的に兵力が不足しているように見えるのではないでしょうか。隷下で使い勝手が良かったであろうピャトナシュカ旅団(ロシア側の国際義勇兵部隊)がクルスクに引き抜かれているのも影響があるかもしれません。
ロシア軍は、後退できる場所を確保するために前進する、ということでしょう。
遅かれ早かれ陥落するとは思いながらも、ここの記事では書かれてないけどチャシブヤールについてはウクライナ軍が運河にかかっていた橋をミサイルで落として、それによって橋をかけなおす時間を作るためにロシア軍が一時的に後退してる感じ。
トレツクに関しては待ち伏せしているウクライナ軍を制圧するにはロシア軍の兵士が足りないけど(攻撃は守備側の3倍の戦力が必要だっていうから)それでもウクライナ軍が隙を見せれば進めるぐらいの戦力はある感じ。
ボウチャンスクは夏場に工場が囲まれてるという話があった時にロシア軍は完全に押し戻されないように北側にある後方に塹壕を掘った防衛ラインを構築してたり、工場の南側に川があるからウクライナ軍がよほど力を入れて奪還に動かない限りは厳しい。
まぁ最近のロシア軍が優先したいのってクラホベやその西側も制圧してウグレダル方面とポクロウシク方面の占領地を繋ぐことに思えるから、チャシブヤールを落としてトレツクへの補給路砲撃範囲を入れてからの攻略はその後になるだろうね。