ウクライナ軍はクルスク州スジャ方面で新たな攻勢を開始、ロシア国防省は「全ての攻撃を撃退した」と発表したものの、RYBARは「国防省発表と矛盾する情報が登場している」「ウクライナ軍は我々の防衛ラインを突破した」「ロシア軍支配地域がウラノク方向に後退した」と報告した。
参考:Курское направление: атака ВСУ в направлении Уланка
参考:Курское направление: продолжение наступления ВСУ в Суджанском районе что известно по состоянию на 14.30 6 февраля 2025 года
参考:Курское направление: промежуточный итог рывка ВСУ через Черкасскую Конопельку и на Уланок что известно по состоянию на 19.00 6 февраля 2025 года
参考:Хроника специальной военной операции за 6 февраля 2025 года
参考:Курское направление: итоги первого дня контрнаступления ВСУ на Уланок что известно к исходу 6 февраля 2025
RYBARはロシア国防省の発表を完全に否定した
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARはクルスク州スジャ方面について「ウクライナ軍が今年2回目となる攻勢を6日朝に開始した」と報告、ロシア国防省も「全ての攻撃を撃退してチェルカスカヤ・コノペリカとウラノクの支配を維持している」と発表したが、RYBARは最終的にスジャ方面の状況を「国防省発表と矛盾する情報が登場してロシア軍支配地域がウラノク方向に後退した」と評価した。
RYBARによる4回の報告内容をまとめると「ウクライナ軍がチェルカスカヤ・コノペリカを通過して38K-028の合流地点まで到達している」「国防省発表に含まれていないもののファナセエフカ集落でウクライナ軍の存在が確認されている」「現在もチェルカスカヤ・コノペリカとファナセエフカで戦闘が続いている」となる。
- ウクライナ軍の車輌がコルマコフ南東の交差地点=Ⓐで停止
- ロシア軍がコルマコフ南東=Ⓑでウクライナ軍の戦車を攻撃
- Ⓑで攻撃を受けたウクライナ軍の戦車がコルマコフ南東=Ⓒで放棄
- ロシア軍がコルマコフ南東=Ⓓでウクライナ軍のストライカーを攻撃
- ロシア軍がチェルカスカヤ・コノペリカ東の38K-028=Ⓔでウクライナ軍のクーガーを攻撃
- ロシア軍がチェルカスカヤ・コノペリカと38K-028の合流地点=Ⓕで装甲車輌を攻撃
- ロシア軍がウラノク方向に進むウクライナ軍の装甲車を38K-028=Ⓖで攻撃
- ロシア軍がファナセエフカ集落内=Ⓗでウクライナ軍の装甲車を攻撃
スジャ方面では6日の戦闘を裏付ける視覚的証拠が多数登場しており、RYBARは「敵はチェルカスカヤ・コノペリカとファナセエフカに歩兵を送り込むことに成功し、ロシア軍の攻撃から生き残った装備はスジャに戻った」「ウクライナ軍は奇襲攻撃を行うだけの十分な予備戦力を持っており、別の地点で新たな突破を仕掛ける可能性がある」「今回の攻撃に投入された装備から判断すると、少なくとも第80、第82独立空中強襲旅団の各大隊、付属の戦車部隊が作戦に関与している」と述べ、全ての攻撃を撃退したという発表は時期尚早と強く示唆した。
まだDEEP STATEの報告が来ていないので何とも言えないが、ロシア軍はチェルカスカヤ・コノペリカとファナセエフカの支配を失っている可能性があり、この状況=グレーゾーン拡大を維持できればスジャに対する南からの圧力を緩和することが出来るだろう。
追記:RYBARはスジャ方面について5回目(1日に同じ戦場の報告を5回も行うのは異例)の報告を行い、この中で「ウクライナ軍はロシア軍の防衛ラインを突破することが出来た」「ウクライナ軍の前進はウラノクから1.3km離れた森林地帯で停止している」「ウクライナ軍はチェルカスカヤ・コノペリカとファナセエフカを完全に支配出来たわけではなく、敵の兵士は集落内の建物に分散して隠れているだけで、ドローン、大砲、航空機による攻撃で損害を被っている」と言及し、ロシア国防省の発表を完全に否定した格好だ。
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※アイキャッチ画像の出典:82 окрема десантно-штурмова Буковинська бригада
RYBERが、ロシア国防省の発表を否定するのは、先日のシヴェルシク方面に続いて興味深いですね。
ガバナンスの面で、戦時中の国防省(強大な組織)を牽制できるのは良いことで、政治的にもの凄いことです。
ロシアという国、ロシア人の性格なのかは分かりませんが、国家間戦争中の柔軟性を見ると侮れない国だと感じてします。
追記です。
ウクライナ軍の反撃は、スジャまでの距離・縦深を考えれば妥当ですが、クルスク占領を続けたり武器物資を優先するる政治方針は変わらないのでしょうね(攻撃側は消耗が大きくなりやすいからです)。
消耗戦はまだまだ続くわけですから、上層部に正しい情報が上がり、最適な作戦を行うのは極めて重要ですね。
ウクライナ戦争は、戦線が非常に長く、クルスクだけが戦場ではないわけですから…
久々のウクライナの攻勢、盛り上がるところではあるかも知れませんが、今までのことを考えてるとこれからが不安になりますね。
ただでさえ冬の時期に数キロが当たり前の進軍をされているのに、自国領土外に増援を送ってクルスクに攻勢を仕掛けるのは首を絞めるだけなのではと思います。
確かにスジャ近辺の状況改善は必然かと思われますが、出回った動画を見るにそこまで防御陣地を築いている訳でもなく、お得意のドローンで装甲車を破壊して出血させる戦法をロシア側がとっている事を想定するに誘き出されている感(というよりロシア側からすれば攻めてくれば撃破、攻めてこなければ相手が厳しくなるまで膠着状態を維持しているだけかもしれませんが)が否めません。何度もウクライナ側はそういった相手有利な状況に自ら飛び込んでいるギャンブラー気質なのでこれが改善に繋がるのか見守る必要がありますね。
話は少し変わりますが、クルスクに展開している旅団の一つが80%以上(流石に盛りすぎかと思いますが)囚人などで構成されているとの情報が出回っています。ここまでクルスクで押して押されての繰り返しなので当初の精鋭は削られ、なんとか前線を維持しているのでは……と疑ってしまいそうですが、ウクライナがクルスクだけでも有利になれることはあるのでしょうか……。
数日前にこのサイトでロシア軍がクルスクでの攻勢を一時中断したって記事見るに攻勢を察知して後退できる様にしてたんじゃないかって思えるんですよねえ
ここは先月ロシアが押し込んでスジャ郊外に迫っていた所で
ウクライナ側が戦力投入して押し返したのでしょうね
ロシアとしては北のマラヤ・ロクニャとレベデフカ方面を
ゴッソリ奪還しているので、むしろウクライナ側にスジャ防衛の
兵力を投入させる陽動だったのではないかと
確認できるだけで7輌がロシア軍のドローンによって破壊されているので、30~50輌と見られる投入された機甲戦力の1/4~1/7が昨日時点で破壊されている事になります
突破のために必要なのでしょうけど、既にこれだけの損失を出していて攻勢を続けられるのかは個人的には疑問です
ここ半年ぐらいのウクライナ軍の反撃は、いつも後が続かずに結果的に無駄に終わる事ばかりだったので、今回もそうなるのではと思っています
決まり手がドローンだった場合は必然的に映像が残るけど、これ以外にも地雷やATGMで破壊され、映像を残さず消えていく戦力を考えたら、ウクライナが失った機甲戦力は7両じゃ済まないだろう。
斧先生ですら、実際にはドローンで撃破するより、ATGMの方が戦果を挙げていると言ってましたしね。
証拠はドロ-ンばっかりなんですけど。
スジャ周辺の縦深が確保出来なくては補給は勿論、戦力集積と移動もドローンで妨害され放題の為、戦術的には妥当です
クルスク戦線の問題は、撤退すれば再侵攻防止の緩衝地帯確保にロシア軍が国境線越えて追撃してくるのが容易に予想出来る事で逆侵攻を仕掛けた事そのものが藪蛇以外の何物でもなくなる事です
クルスク侵攻の戦力が東部に居ればなどはもう五万と言われてますしそれに加えてスームィ侵攻を招いたとなれば侵攻を主導した大統領府の政治的ダメージは相当な事になるでしょうしそれがクルスクに重戦力を置く最大の動機と思われます
流石にそんなお粗末な理由で精鋭戦力使っているのか疑問に思う。
最近出た資源がらみの話だって西側と協力して行くにしたってウクライナがそこまで得しない様な流れだし、ロシア支配地域の資源価値も想定以上に多い。ロシアには押されっぱなしで全ての国土奪還は無理って公言までしていて、徴兵絡みじゃ開き直ってさえいる。
そんなゼレンスキー政権で今更クルスク撤退したとして大ダメージとか流石に無いでしょ。現状のクルスク侵攻においてウクライナ国民として納得出来る様な状態に無ければとてもじゃないが半年以上も戦闘は維持出来ないと思う。
トランプになればすぐに戦争終結!なんて鼻息荒くしてる人達も多かったわけですが、現実にはまだまだ長引きそうですなぁ
実際の所、そんな論調の人っていました?戦後のために早期停戦が望ましいという方はそれなりに居られたとは思いますが。
親ロシアではクルスクが終わるまでは刈り取りが主な見解でしょうし、親ウクライナは勝利を積み重ねれば何とかなる又は上記の戦後を見据えた意見かと。
親米のさらにトランプ派ですら1day casefireはウクライナとの交渉難航で延長を理解していると思うのですが。
正直、その鼻息を荒くしていた層に思い当たりがありません。何処のポジションから何を求めて鼻息を荒く停戦実現を声高に主張していた人たちなのか教えていただいてもよろしいですか?
兵器提供が止まるから終わりに向かうって感じの人はいたような(各種ミサイルの在庫や財政負担的に一理はある)
「戦後のために早期停戦が望ましい」という発想であってもアウトプットされる段階では「なのに和平を言いださないウクライナが悪い」になっちゃう人も多いし、程度はどうあれ「ウクライナはアメリカに戦わせられてる」と考える人にはアンチ・バイデン路線なトランプが都合がよかったのはあるかと
そうですよね。そのような話であれば理解は出来ます。
場末の匿名記事版とかSNSの端っこの先鋭化している人の中には僅かですが居ましたね
その手の蛸壺の中はどちらの立場でも0か100の思考に染まっていたり、ネットで一部で話題=多数の人が支持しているみたいな認知になっています
なるほど。他所での話を主眼にしているのであれば、一定の理解はできます。
ネット時代では自己バイアスは避けられませんが気をつけなくてはですね。
というか混ざっちゃうからね、自分と異なる意見・見解は。そして疑問の解として。
実際クルスクの扱いが問題になってるんじゃないかな
トランプ大統領はウクライナのNATO加盟はないと明言してるしプーチン大統領が四州全域の制圧を諦めさえすればすぐ終わると思うけど
単純に今占領してるところはそのままだとロシアはクルスクを取られたままになるからね
それは絶対認めないだろうけど
かといって片方だけ撤退させればアメリカ側の見栄えが悪くなりすぎるし
クルスクへの執着には驚くばかりだがこの戦力あれば、クピャンスク北東オスキル川西岸のロシアの橋頭堡潰せていたというか橋頭堡築くことも出来なかったと思うが最優先はクルスク保持であると明確である意味で気持ちが良いが、ロシアに停戦は出来ないという口実を与えることになるよりもクルスク占有地を確保することの方が意義が大きいという判断なのでしょうからどういった顛末迎えるか興味深いですが個人的には一刻も早いクルスク撤退からの戦線を整理し徹底防御方針からの早急に終戦交渉に入るのが最善策だと思うが色々と事情も考えもあるのでしょう。
第80、第82旅団の空挺は常にガチだな。もうクルスクで先陣切って半年か
さすが郷土防衛旅団指揮官から「若くて健康な徴兵はまず最優先で空挺と海兵隊に取られる」と羨まれるだけはある。
いわゆる人気エリート旅団やTikTok旅団以外でもまだこれだけの人員装備があるので、ゼレンスキーは口では和平について述べ始めているが内心はまだホッしてる事だろう。
時は2月
春の目覚め作戦でスジャ
マジで乾坤一擲って感じだ
問題はこの攻撃を何に繋げるかだ
またクルスク。
クピャンスクに密かに送ってたらオスキル川の西側からロシア軍を一気に追い出せてた戦力でしょうに。
追加。
オスキル川西側でロシア軍がさらに制圧範囲を拡大。
クラホヴェ隣のダチネが陥落した模様。
情報ありがとうございます。
自分も、クピャンスク北側・オスキル川西側を掃討できていないのは、かなりまずいというのに同意です。
クピャンスク方面の防衛、崩れるリスクが顕在化してきてますね。
この戦争でウクライナ側が(ロシア側もそうかもしれませんが)、
政治家の視野狭窄を伴う個人的な意思と、カネとモノに直結した軍部の派閥力学のみで動いている事の示唆でしょうね。
ウクライナ軍は限界のあることを繰り返して消耗している。多少突破してもすぐに止められる。たとえモスクワまでたどり着いても戦勝には程遠い。予想通り政治的に引くに引けない進むに進めない泥沼に兵士と機材を投入し続けている。幻の和平交渉に向けたあがき。長引けば長引くほどほど非軍事化に近づき露の思うつぼ。戦場での一時的な勝利の幻で戦略的敗北を一生懸命たどり寄せている。正規戦で敗北する典型的パターン。
クルスク侵攻で戦局逆転!は夢物語もいいとこですがかと言っての戦力があれば東部戦線も…ってのも随分と楽観的な見方でしょ。結局火力と物量でロシア軍が上回ってるんだから防衛の為に兵隊を肉引き機に突っ込んで良いとこ数ヶ月時間稼いでだけってこの戦争で何度も見た光景。
あと1,2ヶ月もすれば泥濘期が始まりお互いに攻略は困難になるだろうか、その前に少しでも支配地域を広げておきたいという感じだろうか
つい先日イギリスのジャーナリストのインタビューでゼレンスキーがはっきりと「クルスクを交渉の材料に使う」と発言してましたからね。
残り少ない戦力をクルスクの占領地保持に投入する腹づもりでしょう。
軍事よりも政治を優先する体質は最後まで同じようです。
ゼレンスキーが交渉出来れば、交渉の材料に使うでしょうね。
アメリカからも選挙要求されていますし、現実的な停戦に向けて、そろそろウクライナの頭を挿げ替えたい思惑が各国にはありそうですね。
徴兵すらまともにできていないウクライナに、戦争中に、まともな選挙が可能だとも思えませんけどねえ。
まず有権者名簿が作れるのか、名簿の住所に有権者が実際に住んでいるのか、あるいは選挙通知を受け取るか(徴兵されるの嫌で居留守使いそう)。
投票所で徴兵とかまでありそう。
まともな選挙なんて別にいらないと思いますね。
そもそもアメリカも積極的に介入するでしょうし、ロシアもするでしょう。
多少グレーでも選挙に選ばれたという事実さえあれば良いかと、重要なのはロシアと交渉できる人物になることだと思います。
現政権のクルスク、特にスジャへの異様な執着は、チェルニーヒウ公国とリトアニア大公国の地図を見ると何となく察せられます。ウクライナの民族主義者と周辺支援国が「ウクライナ勝利後」に如何なるブロックでロシアに対抗しようとしているかも何となく透けて視えます。アゾフやバンデラ崇拝者等の国内の過激思想集団が米英の後押しで現政権に深く入り込んだ弊害かと。こうなると理屈では無く、ナチの「昔トゥーレに王在りき」と同じドグマの世界で、彼等が健在の内は「引くも地獄、進むも地獄」…悲惨です。加えて、実質兄弟国のイスラエルが順調に“大イスラエル”の版図に浸食している事も後に引け無い理由の一つ??
ウラクロからスジャまで10km圏内でこのままでは露軍ドローンに補修を潰され続けるので、宇軍としてはウラクロまでは占領して、何としても停戦交渉が始まるまでシジャを確保しておきちゃんでしょうね。
でも既に突撃部隊に大きな損害が発生している模様で、とてもウラクロまでは届かないでしょう。
ゼレ総統の彼我の戦力差を無視した一方的な命令に従わざるを得ない宇軍哀れ。。。
上記の皆さんのコメントでクルスク方面の攻勢に戦術的な意味があるのは分かりました。
でもザポリージャ州のカミアンスケ南でも攻勢したっぽいのはなんでやねん!!!
少なくともT-80×2輌、BMPシリーズと思われる車両1輌がFPVの攻撃を受けています
えっ、ザポリージャでも攻勢を!?
スジャを確保するにはマラヤ・・・より南方の森林地帯を支配してないといけないので当然だろう。
ドネツク南部を除くコスタンチノフカ方面やシヴェルシク方面、クピャンスク方面、クルスク戦線などの地域ではロシア軍とウクライナ軍は互角かロシア軍がちょっと優勢な感じなんだな…
見てるとウクライナ軍は地雷除去車両も相当数投入した感じですね。道路に沿って一気に前進出来た理由ではありそう。
ただ車両の損害はかなり重いように見える。維持するだけの体力が残ってるかどうか。
結局クルスクでの攻勢が何につながるのか?この疑問が堂々巡りしてます
ゼレンスキー大統領は交渉材料になると発言してますがなんの取引に使えるのか皆目見当がつきません
ウクライナ軍のクルスク逆侵攻は政治目的なのでいつ撤退かでしょう
ロシア軍がドネツク南部制圧してドニプロペトロウシク州侵攻した時
またはロシア軍がチャシブ・ヤール陥落させリマン方面に侵攻した時
ウクライナ軍がクルスクの兵力を投入せざるを得なくなるでしょう
選挙が近いですからね。
ロシアとアメリカで一番最初に合意出来るのが選挙実施とそれに伴う停戦です。
当たり前ですが、暫定大統領のままでは意味のある停戦交渉の責任者になれませんので。
その時に、ゼレンスキー政権の功績として「ロシアに一発かましてやって、有利な取引にもちこめた」という成果が宣伝材料として必要なんですね。
さもないと,ただロシアに喧嘩売って惨敗しただけの大統領になってしまいますから。
なるほど…その観点はありませんでした。
でも実際ウクライナで大統領戦を再来月にするとして、ゼレンスキーに対抗できる対抗馬はいるのですかね。
ザルジニーがいるならともかく、有力な信頼のある候補もない中では、希望のないから自分の選択による責任と絶望回避の現状維持バイアスが発揮されそうですが。
そう考えるとザルジニーの実際の手腕と意志はともかく、ザルジニーが前に出た瞬間に即左遷したのは平時なら驚異的な政治判断力な気はしますね…
いきなりここで反撃?と思いました。
しかし、近い内にワルシャワで安全保障会議が行われる?だったと思います。
それに向けた成果の誇示でしょうね。まだウクライナは戦えると。だから支援をしろと。
意図はよくわかります。
ただ、このクルスクでの作戦については比較的意味があると思います。
スジャを脅かす位置にずっとロシア軍が貼り付いているのはウクライナ軍にとって気持ちのいいものではありませんし、実際この方面から更に圧力をかけられるとスジャから補給を受けている他の戦線も危うくなるので。
そういう意味ではこの作戦は「失敗したとしてもやる価値があった作戦」と言えます。あくまでもクルスクのこの地帯の占領を維持するって視点に立てば。
しかし、ウクライナ軍の進撃が早かったと言うことは、ここにいたロシア軍はあまり数がいなかったってことでもあります。戦果の誇示があまりないのはその為でしょう。
これを受けてロシア側がどう動くかがウクライナ軍にとっての課題の一つになると思います。
ウクライナに予備兵力があまりないのはもう隠せませんので、ここに機甲兵力が集まっているなら他の所には少ない事になる。近い内に、あるいはもう既にロシア側が動いてる可能性があるので、それをどう対応するかって事になるでしょうね。