ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは24日夜「ハルキウ州リプシ方面でロシア軍が2km以上も押し戻された」「ボルチャンスク方面でも4km以上も押し戻された」と示唆する戦況マップを公開、ハルキウ北東部に限ってはウクライナ軍が優勢に戦いを進めている格好だ。
参考: Хроника специальной военной операции за 24 июля 2024 года
DEEP STATE基準で見れば「グレーゾーンからウクライナ軍支配地域に移行した」となる
RYBARはハルキウ州リプシ方面について24日夜「ロシア軍がライボケ集落の支配を回復した」と報告したが、公開した戦況マップの中でリプシ方向に伸びいていたロシア軍支配地域とグレーゾーンを2km以上後退させ、この方向にウクライナ軍の反撃を示す青い矢印をつけているため「ウクライナ軍がリプシから高台陣地方向に領土を奪還した」と示唆。
さらに興味深いのはRYBARのボルチャンスク方面に関する報告だ。
RYBARはボルチャンスク方面について何も言及していないが、公開した戦況マップの中でイズビツケ方向に伸びていた支配地域とグレーゾーンを4km以上も後退させ、こちらもウクライナ軍の反撃を示す青い矢印をつけているため「ウクライナ軍がイズビツケと国境の間に広がる高台を奪還した」と示唆。
さらに戦況マップは「スタリツァの西にある高台を巡って交戦が発生している」「ウクライナ軍がスタリツァに侵入した」「ウクライナ軍の反撃によってボルチャンスク北市内の東郊外を失った」と明示しており、ハルキウ北東部に限ってはウクライナ軍が優勢に戦いを進めている格好だ。
但し、DEEP STATEはRYBARが示唆した「ウクライナ軍の反撃によってロシア軍が失った範囲」を「ロシア軍が支配していた」と認めておらず、どれもグレーゾーン扱いだったため、DEEP STATE基準で見れば「グレーゾーンからウクライナ軍支配地域に移行した」となるものの、この地域に対するロシア軍の活動範囲が狭まっていることに違いはない。
因みに管理人が作成している戦況マップもまとめている情報も自由に転載(出典表記も不要)してもらって結構なのだが、一つだけ注意して欲しいのは「言及していないことまで航空万能論が言っている」と情報を捻じ曲げるのは止めて欲しい。
あと「ウクライナ軍が反撃した」という時だけ戦況マップを転載して紹介するのを見ると「何だかなぁ」という気持ちになる。情報をどのように加工するかは発信者の自由なので批判するつもりはないが、個人的に「ウクライナの戦況を伝えるならウクライナ軍が苦しい状況もセットで伝えるべき」と思っている。何故なら「不利な状況」を見ないようにしても実際の戦況は好転しないし、何れ大きくなったギャップと向き合う時が来るからだ。
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※アイキャッチ画像の出典:47 окрема механізована бригада
ウクライナ軍は明らかにこっちに資源と戦力を集中させているけど
ウクライナが明確に勝っている戦線を作りたいんだろうな
士気的にも、国際宣伝的にも効果がありそう
それかベルゴロド州まで踏み込んでロシアをウクライナ開催の停戦交渉の席につかせようとしてるか(たぶん無い)
ロシア義勇軍()とかいうウクライナ軍モドキがロシア領に侵攻した(音沙汰ないことから今きっと殲滅されたんだろうけど、)けど、ウクライナ正規軍がロシア領入るのは西側的にどうなんだろ
西側供与の高性能装備は携行しない、ウクライナ国産装備メイン、供与された戦車やIFVは使わないとか制限だらけでロシア領に侵攻可能じゃないの?
ただどんな形であれやってまともな結果が得られるとは思わないし、自国領内ではない場所で無駄な消耗が発生するならウクライナを見限っても良いと思うね。ロシア領で好き勝手するという事はある程度周辺の敵を駆逐しない事にはホーム有利になるでしょ。
一応、正規のウクライナ軍による越境は禁止事項(核利用へのエスカレートを望まない西側による制限)
去年ちょくちょく越境してたのはロシア人って建前だからグレー
ロシア義勇軍がベルゴロドで民間人殺しやらかしたからハルキウ北ボコられて今必死になって取り返してるというか取り返さないと義勇軍新たに送ることも出来なくなってるからね
軍隊も官僚組織だから公共事業と同じで一度動き出すと途中で止めることは難しくなるんだよな。
万博やオリンピックが当初の見積もりより膨れ上がっても強引にやってしまう。
政治家や官僚って柔軟に軌道修正できないんだよ。
プーチンがキエフ制圧を失敗してコストに見合わない戦争してるのも。
バイデンが勝てる見込みもなくなったのに支援し続けるのも
ゼレンスキーが志願兵をほぼ喪失したのに国民動員し続けるのも
外国の方の戦況図でも反攻を確認しました
ただ、ウクライナ軍の被害についても言及し
リプシ方面は撤退してる部隊もあるとか
>DEEP STATE基準で見れば「グレーゾーンからウクライナ軍支配地域に移行した」となるものの、この地域に対するロシア軍の活動範囲が狭まっていることに違いはない。
今回の戦況マップの修正は、「RYBARが自分たちの勇み足を認めて訂正した」なのでは? ウクライナ軍の参謀本部が6㎞進んだと発表したわけでもないし。
リプシとボルチャンスクのロシア軍、ウクライナ軍の投入戦力や前線の動きを5月から見ても、ここ1か月半近く双方に大きな変化は見られず取ったり取り返したりの混戦模様。6㎞も急に押し上げるような動きはないし、DEEP STATE側も特に言及していない。
単純に、5月10日から20日頃のロシア軍の集落奪取の勢いに興奮したRYBARが調子に乗って“支配地域”と勇み足発表していた地域を、現実に即した図に直しただけのように感じました。“ロシア軍の活動範囲が狭まった”のは事実だと思いますが、その動きがあったのは6月上旬頃であり、その後は膠着状態なのでここ最近は北東部で特筆すべき動きはないように見えます。
10倍の戦力投じてる割には時間かかった気がする。
トランプ再選の可能性を踏まえれば、アメリカ大統領選までにこっちの戦線は終わらせておきたいところ
しかしこんなところで足踏みするのに、反抗作戦なんんか成功するのだろうか。
ここのサイトでとっくの前に否定された内容をまだ擦りますか……ウクライナ側が大軍を送ったって内容はロシア側の過剰なプロパガンダって触れられていた筈ですが
>>ウクライナ側が大軍を送ったって内容は「ロシア側の過剰なプロパガンダ」
10倍の戦力は盛ってるだろうけど、北部へ他方面の兵力を引き抜いたのは事実でしょ?それにウクライナの兵力配置はロシア以上に情報が出てこないから間違いに対して何でもかんでもロシアのプロパガンダや工作だ!ってのも過剰な気がする。
言っても無駄よ。
このサイトとウクライナに毒された人間は
ロシアのプロパガンダだ何だとしか言わんから。
色々勘違いしてるだけだと思うで
10倍は私も盛り過ぎなだけで攻勢に出るのに全く部隊持ってこないなんてありえないですからね
2024.06.14の「 ハルキウ攻勢の成否を測る尺度は ドネツク、最悪のシナリオは起きなった」
>>ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは先月25日「敵は50個大隊以上(旅団換算で12個以上)の戦力を集結させて間もなく反撃を開始する」と報告したが、これはRYBARの報告であってウクライナ軍、ウクライナメディア、海外メディア、アナリストらが「 ハルキウ北東部に50個大隊以上の戦力を集中させた」と言及した訳ではなく、ロシア陣営のRYBARが「戦力誘引の成果」を大きく見せるため「過剰な数字」を使用していても不思議ではない。
これだと思うけど
そもそも10倍はプロパガンダの可能性(片方からの情報ですし客観的なデータもない)があるという考察であって否定まではしていない(そもそも否定する情報がウクライナ側から漏れてない)かと
このサイトだと大抵ソースが示されたうえで一方的な情報の時はこういう「偽情報かもよ」って話がウクライナ・ロシア両方につくことがありますよ
それを事実だ!嘘だった!と誤認するのは良くないってことで(自戒も込めて)
「このサイトと」?
何言ってんだ?このサイトは双方のプロパガンダに一切毒されていない、中立に物事を見て事実だけを伝えているサイトだが?
それがわからないならここ見るのやめてどこかのまとめサイトでも見ときな
昨日の記事みたあとだと、明らかに各方面の防衛犠牲にしてますからね。
こうやって貴重な防衛戦力を反抗作戦に使用してロシアの巧みな防衛戦で消耗させられているということなんですよねこれ。
押し返せているのが犠牲の上でなのか、局地的な火力優越を取れているのかがわからないので「ロシア軍よりウクライナ軍が消耗しているかどうか」ははっきりしないと思います
むしろ、穴掘り大好きロシア軍とはいえ後退せざるを得ない状況ではそれ相応の損害を出してると思いますよ
結局この辺の話は時間が経たないとわからないと思っています
どうなのでしょう。半分以上、夢物語(笑)で。
ロシア軍の主力がドネツク近辺に居るとして、ドネツク〜モスクワ間は約1,210kmとされます。
同様に、ハルキウ〜モスクワ間は約760kmとされます。500km近く距離が短いですね。
ロシア軍にとって、今、ベルゴロドで戦線を破られれば、モスクワまで、ほぼ、防衛は不可能なのでは?。
ドネツクのロシア軍を拘束されると、あり得る話かな(笑)。
あと、クピャンスク付近でずっと動かないロシア軍は、本来、首都防衛のためにいるのでは?。
ですから、クピャンスクのロシア軍を拘束できる目処が立てば、あり得るかな(笑)。
少なくも、ウクライナ軍はその可能性を突くことで、ロシア軍の配置転換を狙っているのかな?。
ロボティネのような防衛ラインがベルゴロド州にもあるそうだから突破は無理じゃないかなあ
ロシアはNATOが攻めてくる前提で要塞の構築と防衛ラインを引いている
クリミアに海岸線にまで竜の歯や塹壕作ってる、ウクライナだけならそんな必要はないのに
侵攻軍が戦略核撃たれて全滅だわ。
ロシア領内で自衛のために核使っても誰も文句言いえんでしょ。
戦略核×→戦術核〇
ウクライナ戦争からロシアをウォッチしてる人がよく言いがちだけど、ロシア国内には年次動員兵(法律で特別軍事作戦には送れない)とロシア国家親衛隊(対反乱用の国内軍)が待ち構えてるからスカスカってことはありえんよ
どうなのでしょう。
ソ連時代の内務省国境警備軍は、
戦車も火砲も持っていたと覚えています。
国家親衛隊はどうなのでしょう。
内乱鎮圧目的なら、重装備(戦車/火砲/戦闘ヘリetc)
は保有しているのかな。保有していないのでは?。
2023年8月9日(水)のニューズウィークの記事『「国家親衛隊」を戦車や戦闘ヘリで再武装』があるので、『重武装した部隊もいる』のは間違いないと思う。
プリゴジンの乱の2回目に備えて優先配備されてるのか、余剰装備が多少配備されてるだけなのか?
1年後の今現在、重武装化がどのくらい進んでいるかは判らん。
最近ウクライナにとって良くない情報が多いため、これすら何らかの良くない前触れに感じてしまします。
要するに”機は熟した”と
私がもっとも懸念しているのは明日からのオリンピック期間です。
これまで中露のオリンピック期間に”限って”ロシアにとって不快なことが起こってきました
2008年北京 グルジアの南オセチア進行
2014年ソチ ウクライナ騒乱とマイダン革命
2022年北京 今戦争(ロシアが自制したので実際の開戦は終了直後でしたが、期間中から兆候がありました)
ロシアとしては意趣返しにこの”パリ”オリンピック期間に何らかのアクションを起こすのではないかと危惧しています。
そういや侵攻始まったのオリンピックとパラリンピックの間だったな
ロシア軍 最低でも消耗戦、ウクライナ軍を拘束
ウクライナ軍 予備隊を投入・抽出、速やかに相手を撃滅したい
ロシア=ウクライナ、両軍の主な目的は、上記の通りかと思います。
プーチン大統領が、ベルゴロド方面の緩衝地帯に言及していたのがどの程度影響するかですが、投入戦力から見ればハリコフ占領は無理と言われてきました。
ウクライナは、予備隊・東部から部隊抽出しているため、速やかに攻勢を完結する必要があると思います。
ポクロウシク方面・トレツク=ニューヨーク方面に特に動きがあるため、影響をしばらく見守りたいですね。
何故この方面の戦闘は動きが遅いんでしょう?
ロシアは後方に予備戦力が控えているとはいえ前哨地に展開している兵力自体は大した事ないと海外のオシント勢も言ってますよね
対してウクライナ軍は数倍とか一部では10倍近い兵力をぶつけているとも
ウクライナ軍からしたら大兵力で素早く押し戻して各地の押されてる戦線に一刻も早く部隊を戻しロシアの進軍を止めたいだろうに、数の優位を生かすつもりがないのが不思議です
ロシアの滑空爆弾や砲撃力は脅威でしょうが数倍ともなる兵力を空爆だけで吹き飛ばしきるのは不可能なはずだから数にモノいわせて押しきればいいのに
何ができない理由があるのでしょうか?
ウクライナ軍「敵の数が少なすぎてどこにいるかわかんねぇ…」
笑
まあ実際に敵が居なくてもブービートラップ警戒しながらクリアリングしないと、安全な自軍陣地には戻らないので大変ですよね…
かつてのワイヤー起爆は勿論、今ではドローンのカメラ見て起爆とかできるので余計に厄介だとか
(飛ばさないとその分バッテリーが長持ちするので、監視と罠起動にも使えると23夏の反攻作戦で使われていたとか)
>一つだけ注意して欲しいのは「言及していないことまで航空万能論が言っている」と情報を捻じ曲げるのは止めて欲しい。
どんな事書かれてるのか正直気になるけど、そういう輩のPV数稼ぎに関与したくないから見に行きたくない
バフムトの時と同じでしばらく押し合いするんじゃないかな?
ロシア領内から安全に砲撃するところまで引くかもしれん
結局、ウクライナ軍の予備軍主力は何処にいるんでしょうか。
当初はこのハリコフ方面にいると思われてましたが、実はいないという話も出てきていました。
じゃぁ東部戦線にいるのかと言われると、まともな予備がいるようなら現在の状況にはなっていないでしょう。
この期に及んで可能性としては皆無に近いベラルーシ経由の首都直撃を警戒してキエフ周辺にいるのでしょうか。
ロシア軍の攻勢限界を見極めて後手からの一撃をする為に存在を秘匿してるのか、どういう構想を抱いているか見てみたいところです。
流石に軍が求めた動員規模を政府が下方修正するくらいだから、人員はいると信じたい。
ロシア軍は侵攻開始直後から市郊外に防衛陣地の構築を開始している為、陣地構築の時間稼ぎだとすれば既に十分稼いでいるものと思われます。
なのでロシア軍はいつでも市街地を放棄しても良さそうなものですがここまで長引いているのは部品工場の包囲を見捨てられないからでしょうかね?
ウクライナ軍からしても防御陣地に籠もられて数の優勢を削がれるよりも市街地に拘束し続けるのを狙ってわざと部品工場を残し続けているのかもしれません
ロシア軍は市街地を攻略する際には滑空爆弾と砲撃によって全てを消し炭にしながら進軍しますが、
ウクライナ軍にはその火力が有りません。
市街地の攻略が進まないのは、単純にウクライナ軍の火力不足でしょう。
代わりにドンバスはどんどん押し込まれ中。完全にロシア側の陽動に引っ掛かってない?
ウクライナ軍が優勢って言っても折角かき集めた砲兵戦力や動員兵を湯水のように突っ込ませてようやく実現しているとのことで…
遅れていた、deeostateの更新が来ましたね
包囲完了……
MAP見てると包囲されそうな箇所がいくつも散見できていてほぼ全線で崩壊してるんじゃないかと思わざる得ませんね。
この感じは戦争初期のセベロドネツクやその近辺での攻防を思い出す感じが。
>何故なら「不利な状況」を見ないようにしても実際の戦況は好転しないし、何れ大きくなったギャップと向き合う時が来るからだ。
まさしくその通りで今多くの親ウの人たちが向き合ってる瞬間でしょうね。
……向き合ってるかな……?向き合ってくれているだろう多分……
しかしハルキウ方面だけ反撃出来ていても、意味が無いとまでは言わないものの、正直なところ虚しい反撃だなぁと思いますね。
緩衝地帯と戦力誘引としての機能は果たし続けてますので国境の外まで押し返しましたまで行って初めて成功したなと言える部類の反攻。
不利な状況である事は理解している。
ひっくり返すのが非常に困難である事も知っているし、その先あり得る未来として、ウクライナの敗戦が考えられる事も重々承知している。
だがやる事は変わらない。
兵はそれで正しいかもしれませんが、将と政治家は考えませんと
ロシアのニュースサイトでは「ヴォルチャンスクでロシア軍が4キロ押し戻されている」と言う記事は無いです。軍事ブロガーのユーリ・ポドリャク氏も同様のことは言っておりません。ロシアのニュースサイトsvpressa.ruの7月25日ロシアによるウクライナ特別作戦の記事の14:20に「ヴォルチャンスクでは多階建ての建物のエリアで戦闘が迫っている」とあります。まあヴォルチャンスクでは特別戦況に変化は無いかな、と言う感じです。