ウクライナ戦況

ウクライナ人ジャーナリスト、新旅団編成は資金と人材をドブに捨てているだけ

ゼレンスキー大統領は人員不足の原因について「武器不足で予備戦力の編成が遅れている」と主張したが、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は「新旅団編成は資金と人材をドブに捨てているだけ」「前線の問題を解消するどころか新たな問題を生み出しているだけ」と批判した。

参考:Критична обстановка, яка вимагає негайних рішень: Бутусов про бої біля Покровська та Курахового

新旅団の編成は人員不足や前線の問題を解決するどころか「新たな問題」を生み出しているだけ

ゼレンスキー大統領は人員不足の原因について「10個旅団分の装備提供を要請したのに2.5個旅団分しか届いていない」「武器がないので予備戦力の編成が遅れている」と主張しているが、この新旅団編成についてウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は「0から創設された140番台~150番台の旅団は予算浪費の象徴で、ゼレンスキーは戦時における部隊管理のことを何も分かっておらず、何十億もの資金と人材を成果もなくドブに捨てているだけ」と指摘した。

“0から創設された140番台~150番台の旅団には多くの人間が集められたが、この旅団に所属する兵士も前線で戦う兵士も「戦闘可能な既存の旅団に十分な補充兵がいないのに、なぜ最高司令部は新旅団を編成するのか」と疑問に思っている。最高司令部は司令部要員も武器も不足し、恒久的な根拠地もないまま新旅団を編成しており、とにかく計上した予算を消化するためだけに人間を集めている状態で、そして多くの人間が部隊から逃げていく”

“新旅団で勤務する人々も「これはある種の見世物で予算に関連した汚職だ」「旅団に出入りする人間の数が多すぎて適切な支払いを管理できない」「要するに給与が盗まれているのだ」と指摘しており、新旅団編成は最高司令官=ゼレンスキーによる見せかけ上の国防努力、センスのない無能な管理が行われていることを示している。ゼレンスキーは戦時における部隊管理のことを何も分かっておらず、何十億もの資金を成果もなくドブに捨てているだけだ。さらに貴重な人材も無駄になっているのが一番痛い”

出典:151 окрема механізована бригада

“140番台~150番台の旅団は0から急いで編成され、この過程で人々は準備をする時間も人間関係を築く時間も与えられないまま旅団から引き抜かれ、各前線の方々に放り込まれる。これは新兵が「戦闘可能な既存の旅団」ではなく「新しく編成された旅団」に与えられるからで武器の配分も同じだ。このよう方針は戦闘可能な既存の旅団に「補充兵と武器の不足」を、新しく編成された旅団に「組織力、規律、一貫性の欠如」をもたらしている。つまり新旅団の編成は人員不足や前線の問題を解決するどころか「新たな問題」を生み出しているだけのだ”

“この事に(軍上層部の)誰も気づいておらず、誰も理解していない。そのため140番台~150番台の旅団が実戦に投入されると高い確立で悲劇が起こる。これを目撃するのは非常に辛いことだが、私は最高司令部が160番台の旅団を新しく編成しようとしているのを知っているため、この問題について言及した。要するに最高司令部の狂気じみたアプローチは変わらないし、彼らは空想上の戦力に何十億フリヴニャもの資金を注ぎ込み続ける”

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

因みにブトゥソフ氏はアウディーイウカ陥落前の2月6日「アウディーイウカから撤退すべきか」という読者の質問に「アウディーイウカはドンパスにおける戦略的な交通要衝で防衛の拠点だ。ここを敵に明け渡すということは得策ではない。もしアウディーイウカを失えば地形的に不利な戦場で戦うことになり、ポクロウシク、ディミトロフ、クラホヴェが最前線の街になるだろう。つまりアウディーイウカを失うということは戦闘に有利な地形まで後退することを強いられ、その過程で多くの土地を失うという意味だ」と回答していたが、現在の状況は正しく指摘通りの展開だ。

ブトゥソフ氏はクラホヴェを失った後の展開について「ロシア軍はポクロウシクとディミトロフの攻略に集中する」「そしてヴェリカノボシルカも占領する」「その後はドニプロペトロウシク方面とザポリージャ方面に向うだろう」「これが次の最優先目標でドニプロペトロウシク州を経由してザポリージャに到達するためあらゆる手段を講じるはずだ」「つまりポクロウシクとディミトロフを占領したらドブロピリアを攻撃し、メジョヴァまで行くだろう」と予想。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

つまりロシア軍はポクロウシク占領後「コンスタンチノフカやスラビャンスクではなくドニプロに向う」という意味で、もし停戦交渉の条件が整わなければ「ウクライナ軍とロシア軍の戦いは東部戦線から南部戦線に拡大する」ということになり、その時期を大きく左右するのは「ウクライナ軍がポクロウシクでどれだけ粘れるか」だ。

動画でブトゥソフ氏が指摘していること

“ウクライナの政治家は兵士の死、多大な損失、そして毎日のように領土の一部を敵に明け渡しているという事実を語りたがらず、自分たちにとって都合の良い話しかない。ゼレンスキーは「米国が何も与えてくれない」と語るのが気に入っており、もうF-16も、砲弾も、ミサイルも持っているのに「足りない」と言って交渉の話をする。ポピュリストらは皆「現実的な影響」ではなく「誇張された期待」を民衆に売り込もうとする。希望的観測の取引について語る間も攻勢は止まらず、毎日多くのウクライナ人が命を落としているのだ”

“この現実から目を背け、口を閉ざし、事実に触れることを避け、嘘をつき、真実を語らないため「短期間で勝利できる」という終わりのない作り話が横行するのだ。そして来年にはトランプがやって来る。それまでの期間はウクライナ政治における永遠のミームだが、それさえも暫く経てば元に戻るだろう。しかしゼレンスキーは大統領に就任してから6年目で国の何処にも変化が見られなくなった。特に最前線では状況は悪化する一方だ。私が願うのは一人でも多くの人々が「世論や各方面から強い批判や指摘を受けた場合のみ政府は行動を起こす」ということに気がつくことで、現状を変えるにはそれ以外の方法はない”

“そうした間にも人々は戦い続けているが、(軍入隊や戦う動機を)ロシアと同じ金銭によるインセンティブに切り替えるのは不可能だ。なぜなら金銭が命をかける動機づけになっていないからだ。確かに入隊ボーナスの額はシベリア、極東、辺境地なので暮らす人々にとって大金だが重要なのはそこではない。全体主義国家のロシアでは全ての男性が小銃をもって戦えるよう訓練されており、戦場に送り込んだ全員が死亡しても何の問題もない。これが可能なのは金銭を受け取ることと引き換えに「拳による強制力」が生じるからで、ロシア人が命がけ戦う動機は国家権力による強制が機能しているからだ”

“一方でウクライナでは「部隊からの無断離脱」でさえ犯罪ではなくなってしまい強制力がない。さらに我々には憲兵も、軍事捜査も、軍事法廷もなく、罪を犯した軍人は手続きに時間がかかる一般訴訟で処理されるため、刑が確定するまで何年もかかることがある。それでも我々はロシアのやり方を真似すべきではないし、これはウクライナ人にとって到底受け入れられない。我々は人間ではなく装備を消耗して戦うべきだ。そのためには資金が必要なのだが、国は資金がないのに人間だけを大勢集めている”

“大勢集めた人間で新しい旅団を編成し、何十億フリヴニャもの給与を支払っているものの武器もドローンも持っていないため大きな犠牲を出し、戦死者には1,500万フリヴニャ、負傷者には手当と社会給付金を支払っている。こんな馬鹿げた戦い方で十分な兵士を確保するのは不可能だ。何故なら人間の使い方が間違ったアプローチ、恥ずべきアプローチ、犯罪的なアプローチだからだ。前線には小銃を持った兵士よりも多くの車輌やドローンを配備する必要があり、そうして初めて十分な量の兵士を確保できるようになるが、この国の政治家や軍上層部は「誰を何処に送り込むか」しか考えていない”

“第155旅団の状況について全てをお話しよう。西部作戦司令部と陸軍司令部は(政治的ニーズ)を満たすためショーを演じることにした。彼らは路上から数千人を旅団に連れて来て、軍服を着せ、有能の指揮官が旅団の指揮を執ったが、組織を固めるための十分な時間が与えられなかった。そのため路上から旅団に連れてこられた者の中から大量に離脱者が出た。所属部隊からの無断離脱は犯罪ではないという法律が成立してしまったため、第155旅団に連れてこられた1,000人を越える人々は直ぐに帰宅してしまい、旅団長はБусифікація(動員対象年齢の男性を強制的に路上バスに押し込んで連れて行くことを指す新造語)された人々の責任を問われて解任されてしまった”

“本当に馬鹿げている。彼らは問題を隠蔽し、計画を実行し、自分たちは賢かったと自画自賛したが、問題が明るみになると旅団長を解任して「全てが順調だ」と主張する。これは我が国の古典的なリーダーのスタイルで、自身の責任を回避するため「政治的ニーズ」を満たすことを目的に無意味な旅団を編成しているのだ”

ブトゥソフ氏は「ロシア人は金銭ではなく『戦うことを拒否させない権力による強制』が機能しているから命がけ戦う」「ウクライナには強制力がなく『所属部隊からの無断離脱は犯罪ではない』という法律まで出来たため『1,000人を越える人々』が旅団到着後に直ぐ帰宅してしまった」「ロシアのやり方を真似るのではなく武器やドローンで戦うべきだがそれがない」「効果的ではない新旅団は大きな犠牲を出して高い補償を支払っている」「こんな馬鹿げた戦い方で兵士を確保するのは不可能だ」と言っている。

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※アイキャッチ画像の出典:151 окрема механізована бригада

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コメント

    • どねつくぼうし
    • 2024年 12月 16日

    経験ある士官や下士官が足りないのに旅団新編で薄く引き伸ばして大丈夫なのだろうかと思ってましたけどやはり駄目だったのですね…
    補充さえあればまだ戦える筈の旅団へ手当てされるべきリソースで作られた素人旅団
    見た目の数を増やす以外の役には立ちませんよね…

    36
      •    
      • 2024年 12月 16日

      シリアから経験豊富な民主主義者が助けに来てくれるに違いない。

      3
    • 2024年 12月 16日

    予算を消化するためだけと聞くと官僚的だなって思いますけど、人の管理が出来て無くてどんどん逃げて行ったり、汚職で支払われる給与が無くなったりとウクライナらしいなってなりますね。
    見せかけだけでも取り繕うってのも旧東側っぽいですし。

    しかし戦場でのことを考えたら貴重な予算や人的資源、時間の浪費と笑えないですけど。
    ウクライナの財政って税金すべて集めても防衛費足りないから、足りない分を国債とかでなんとかしてる状況ですし。

    28
    • センツァノーメ
    • 2024年 12月 16日

    新設部隊でも特に装備を融通(レオ2が31両)された第155機械化旅団、前線に到着してまもなく1000人ほどが脱走したそうで…

    38
    • 折口
    • 2024年 12月 16日

    大統領府マターの兵力増加のための計画と国防省マターの兵力補充が優先順位付けされないまま並走してリソースを食い合ってどっちも動かなくなってるという感じなんですかね。ソ連由来の硬直しきった官僚主義にセクショナリズムと、若い民主国家にありがちな政治と軍部の緊張した関係が組み合わさった結果なのかもしれませんが、やってる場合じゃないですからね今…(大統領選挙は停止されてますが)。

    26
    • gepard
    • 2024年 12月 16日

    ブトゥソフ氏は具体的にフランスで訓練されていた第155機械化旅団の1000人以上が脱走したと語ったそうで…

    この旅団は書類上、120両のVAB装甲車(3個機械化大隊)、30両のレオ2(1個戦車大隊)、1個歩兵大隊、18両のシーザー(1個砲兵大隊)、18両のAMX-10RC(1個偵察大隊)で構成される4500人の重機械化旅団になるはずでしたが、戦う前から半壊したようです。

    25
      • 航空万能論GF管理人
      • 2024年 12月 16日

      ある日本のネット空間で本記事で取り上げたブトゥソフ氏の動画に基づいて「第155機械化旅団の兵士が1000人以上脱走した」と言っているのを知っていますが、この動画内でブトゥソフ氏は「第155機械化旅団の兵士が1000人以上脱走した」などとは一言も言っていません。

      恐らく「0から創設された140番台~150番台~とにかく計上した予算を消化するためだけに人間を集めている状態で、そして多くの人間が部隊から逃げていく」という言及を面白おかしく書いたか、所謂「ウクライナを叩きたいだけ」の人が意図的にデマを流したかのどちらかでしょう。

      この種の情報の多くはデマなので元情報を確認するか、信頼性が担保されたメディアやアナリストが取り上げるまで様子を見たほうがいいと思いますよ。

      61
        • 暇な人
        • 2024年 12月 16日

        出来れば信頼性が担保されたメディアやアナリストの名前を教えてもらえると助かります。
        現時点では私は陣営が異なると思われる双方で一致しないと信用できないレベルになっているので

        17
          • 航空万能論GF管理人
          • 2024年 12月 16日

          陣営が異なると思われる双方で一致しないと信用できないレベルというお考えで良いと思います。

          管理人はオールドメディアと皮肉られる媒体からも(この戦争について)多くの情報と視点を提供してもらっているので、それほど絶望してませんが「この考え方」を他者に押し付ける気はありませんし、信頼性が担保されたメディアやアナリストについて議論する気はありません。

          もし「信頼性が担保されたメディアやアナリストが取り上げるまで様子を見たほうがいい」という言及が気に障ったのなら謝罪します。

          38
            • 暇な人
            • 2024年 12月 17日

            ありがとうございます
            議論ではなくて興味本位だったのですけどね。
            管理人さんが信頼性があるというのなら興味があったので、比較対象の一つに入れようかと思っていたまでです。
            それで揉めるのも望んでませんし、結構です・。
            お手数でした。

            余裕がありましたら、ミャンマーやシリア情勢もやってくれたら助かります。

            1
        • gepard
        • 2024年 12月 16日

        管理人様いつもお疲れ様です。

        リンク
        一応こちらのクリップが英語字幕つきで「1000人脱走」の主張のものになります。この動画の人物は配信のブトゥソフ氏ではないか編集されたフェイクなのでしょうか?

        リンク
        また、直接のエビデンスではありませんが、military landは155旅団の公式フェイスブックを引用する形で、旅団はドネツク配備直後に指揮官の交代が行われたと報じており、「パフォーマンスへの懸念」が理由であると報じております。

        13
      • 無名
      • 2024年 12月 16日

      その旅団は新兵は皆欧米で数ヶ月訓練を受けた、ウクライナ期待の新旅団なのですが。

      5
      • Easy
      • 2024年 12月 16日

      いくつかの別々の情報が混じっていますね。
      ・155旅団を含む新設旅団の編成が上手くいっていない(ブソトゥフ氏
      ・155旅団が例の陣地を守るはずだった部隊の一つ
      ・例の陣地が無人でロシアに占領された
      ・例の陣地に配属されるはずだった兵士が1000人以上逃げた(未確認情報
      2と3は、割と客観的な単なる事実ですが。
      1はブソトゥフ氏の個人的な感想、4は単なる未確認の噂です。
      ですので、「155旅団の1000人が脱走した」というのは未確認かつ未確定な情報ですが、各種情報を組み合わせると「そういうことがあったかもしれない」と伺わせる状況でもありますね。
      多分、脱走ではなくて単に「命令された所定の位置に到達できなかった」程度が実情なのかなとも思いますね。西側装備の錚々たる車両群ですから、半分が最初からそもそも故障で動けないでしょうし、残り半分も移動中に故障してリタイアでしょう。結果,1000人が脱落で。残り1000人は1両2両で最前線に行っても死ぬだけなので、後方で味方の到着を待つ(という名のサボタージュ)で要塞に行かなかったんじゃないですかね。
      全ては戦後の暴露記事待ちですが。

      32
      • センツァノーメ
      • 2024年 12月 17日

      管理人様、いつもありがとうございます。

      「1000人脱走」は流石に飛ばしかなとも思ったのですが、本国メディアも既に「ブトゥソフ氏の発言」として取り上げているのが気になる次第であります。
      リンク

      3
    • NIVEA万能論
    • 2024年 12月 16日

    既存の部隊に補充兵が足りないのに新旅団を次々と編成
    ⬇️
    「(勝てないのは)武器の支援が遅いのが原因」と主張

    これはもう詐欺に近く、支援国に責任転嫁して恩を仇で返す行為としか言いようがありません。
    そもそも軍事には素人の元芸人が作戦や部隊編成まで口出しして全てをぶち壊すというのも信じがたい話で、こんな国にこれ以上支援を送っても意味があるとは思えません。

    54
      • どねつくぼうし
      • 2024年 12月 16日

      成程…無計画に旅団を新編しているのではなく支援の遅れによる装備不足を主張できるだけの旅団数を計画的に用意しているという訳ですね
      きっと充分な支援がないから負けたと国民に誤解させることを狙った大統領の工作なのでしょうね…

      9
    • 他人事では無い
    • 2024年 12月 16日

    なんか「ラインの守り」をやって、「春の目覚め」に掛かろうとしているとしか思えん。
    もう、駄目かな。

    30
    • たむごん
    • 2024年 12月 16日

    日本の公務員が、新しい補助金・新部局・第3セクターを、作りたがるのと同じ論理なんですよね。
    どの組織もそうですが、新組織に金を配りながら・目が行き届かないものは、汚職や中抜きの温床になります。

    ロシアのドニプロ州進撃の可能性ですが、進撃しやすさ・都市圏は周辺まである事を考えると分かりやすいですね。
    主要都市から、砲撃の射程圏20km~30km程度は確保しとかなければ、ドネツク市~アウディーイウカのように砲撃される事にもなるからです。

    30
      • NIVEA万能論
      • 2024年 12月 16日

      存亡を賭けて戦っている筈の国でこれというのは日本の公務員の比ではないような気がしますが。

      20
        • たむごん
        • 2024年 12月 16日

        ガバナンスの利かない組織の道理でしょうね。

        戦時中・本土決戦であることを考えれば、まさに仰る通りでどうしようもないなと…。

        5
    • クル
    • 2024年 12月 16日

    倫理的にどうかという話さえ脇に除ければ訓練不足の囚人兵や新兵を精鋭部隊の弾避けに使ったロシアのやり方は非常にクレバーですね
    さすが奴さんケンカをやり慣れてる

    37
      • 通りすがり
      • 2024年 12月 16日

      しかも、激戦地の弾避けにされる優先度は囚人兵>新兵だったから、生き残った新兵は3年間の戦いで成長して精鋭部隊の背骨になっていく。

      23
        • 無名
        • 2024年 12月 16日

        その囚人兵すら契約期間を生き残って、恩赦で多数解放されてますからね。ウクライナの発表通りならもっとも死傷リスクの高い囚人兵がそんなに生き残れるはずないんですが。

        44
      • 朴秀
      • 2024年 12月 16日

      ヘルソンやハルキウから重装備捨てて逃げたりとか
      我々がバカにしていたロシアのやり方は
      後になってみると非常に効果的だったことが多いですよね
      仰るとおり戦争慣れしてますよね

      31
        •     
        • 2024年 12月 16日

        逃げたのに全然気が付いていなかったからな。キエフの時も。追撃に失敗している点を軽視して、武器入手して大喜び。
        組織的な逃走からロシアが人的資源重視なのが分かる。指摘している人はいたけど、無視だな。
        正しい意見を言う人は居る。ただ無視されか叩かれるだけ。

        40
          • 琥珀
          • 2024年 12月 16日

          カサンドラですかね?
          まあ、いい気分の時に水を差すようなことを言われたら、気分を害するから無視するってのはあるでしょうけど。

          5
    • 幽霊部隊
    • 2024年 12月 16日

    旅団全体でなく、旅団から態々部隊を引き抜いて投入するやり方について散々疑問視されてきたけど、実際引き抜かれた部隊以外は消滅か或いはほぼ戦力外と化していて、記録の上にしか存在してないんじゃ?そして記録の上で存在している部隊が守備している筈の陣地がロシアに衝かれてあっさり陥落している…

    31
      • たむごん
      • 2024年 12月 16日

      裏金作りと考えれば、分かりやすいと思います。

      帳簿上の辻褄合わせで、兵士がいるとして公金を受取、上層部を中心に着服する汚職です。

      守備してる時にあっさり陥落してるのは、兵士が記録上でしか仰る通り存在しないのもあるでしょうね…

      29
        • 2024年 12月 16日

        実際いないけど記録上いることになってるなら、その分の給料は出ますものね。
        しかし受け取る人間はいないからそのまま着服すると。
        まあ、ただ給料の支払いが滞ってたりの未払いとか起きてる話あったような?

        記録上いるけど、実際いないならそりゃあ守れませんよね。
        人だけじゃなくて要塞や装備、備品とかも記録上存在してるのみたいなのも多そうな気はしますけど。
        横流しとかその費用を汚職とか定番でしょうし。

        28
          • たむごん
          • 2024年 12月 16日

          まさに仰る通りです。
          上層部が汚職してるわけですから、ウクライナ前線歩兵(末端)は本当に報われないですよね…。

          『汚職を有耶無耶にするために』土地に固守して部隊に損害がでたというのも考えれば、『帳簿の辻褄を合わせるため』現場の上層部にとっても都合がいいことになります…。

          ウクライナ軍が、不用意に全滅を繰り返している背景には、部隊の上層部=ウクライナ上層部のお互いに利害の一致があるのかなと少し考えています。

          汚職を続けたり有耶無耶にするために土地に固守(部隊の上層部)=政治的な要請で土地に固守(ウクライナ上層部)

          7
    • 嘘報告万能論
    • 2024年 12月 16日

    それこそ嘘報告の連鎖の成れの果てでは…
    上を怒らすだけなので、正確な兵員の損害を報告しない。既存旅団から兵員の損害の報告はないので、上は新しい旅団を作ろうとする。実は前線は破綻しているのでロシアに突破される。急遽全く準備出来てない新設旅団を実践投入する。当然負ける。
    実際こんな所じゃないかな。

    45
    • 嘘報告万能論
    • 2024年 12月 16日

    一番怖いのは、ウクライナの中で実際の自軍損失を正確に把握してる人間が一人でもいるのか怪しい事。
    ロシア軍は正確な値は把握しつつ、西側に知られまいとしている
    (故に正確な見積りの参考になりそうな訃報の発表も止めた)んだろう。他方ウクライナは正確な値を把握してないから、既存旅団の補充に充てるべき兵士で新旅団作ってしまったんじゃ…

    34
    • nk
    • 2024年 12月 16日

    ポクロウシク後方には防衛線が非常に薄くもう構築も間に合わないとなると、ポクロウシクで決戦せざるを得ないが陥落は規定路線でどれだけ時間を稼いで後方に今から防衛線貼れるかになり終戦交渉する際にどれだけ領土保つことができるが勝負だけども余りに先の無い展望なので現場の兵員の士気が上がる要素が見当たらない。
    今から防衛線といっても現実的に全てのリソース不足中そして汚職も酷いとなると期待は全く出来ないのも切ない所。

    16
    • col
    • 2024年 12月 16日

    ポクロウシク攻略後に西に向かうのはどうなのかな。
    トレツクやチェシブヤールも手こずってる。
    後者を獲って、ポクロウシクから504沿いに東進しコンスタンチノフカ挟撃が先ではないかな。
    それだけでも半年はかかりそう。
    ウ軍はスジャを捨てて、この二都市を守り切るべきではないか。

    5
      • toto
      • 2024年 12月 16日

      >トレツクやチェシブヤールも手こずってる。
      むしろ逆でしょう。ウクライナ側でまだ戦える部隊がいる要塞都市よりも、防衛線も碌になく、戦力も不足しているドニプロ方面のほうが遥かに攻略しやすい。そして、ドニプロ州の道路ハブとなる都市がやられれば、自然と北ドネツクの諸都市は兵站を失って撤退するしかなくなる。敵の強くて頑強な拠点を攻めるのは下策、敵の脆くて兵站に関わる拠点を攻めるのが上策。

      31
        • col
        • 2024年 12月 16日

        コンスタンチノフカ西側に外殻要塞はないと思うが。
        ここは北方から兵站は確保できる。
        西進はウ軍防御ラインも無い替わりに進むロシア軍も隠れるところを確保しにくい。
        ドニプロに近いという事は浴びる火力の種類も増える。
        ノロノロとは進めない。
        電撃戦をする戦力を露軍が持ってるとは思えない。

        2
          • 774
          • 2024年 12月 16日

          この戦争中にロシアは~、プーチンは~で希望的な予測があたったこと無いでしょ

          16
            • col
            • 2024年 12月 16日

            直近では個人的に、ポクロウシクより先にクラホベをやる、で当たりだった。
            ポクロウシク~コンスタンチノフカのどこか(交差点付近)で504を遮断は外れだった。
            答え合わせはポクロウシクが終わってから。

            5
      • cosine
      • 2024年 12月 16日

      あくまでもドネツク州とザポロジエ州の残りを枯らすための、目的よりは手段としてのドニプロ州入り、のつもりかと。

      それでもなおタオルが飛んでこなければ邁進するでしょうが。

      10
    • ゲストさん
    • 2024年 12月 16日

    日本の場合、装備の請求は部隊、予算取得と装備計画の策定は幕僚監部、仕様の起案は補本or補統、契約業務は装備庁と、役割が分かられていて、相互監視機能が働いている(いないときもあるけど)わけだけど、ウクライナの調達機関はどうなってるんだろうね?

    請求と予算管理を同じ部隊が行っている?それとも各機関が口裏を合わせて数字を調整している?

    12
    • 帝国
    • 2024年 12月 16日

     既存旅団から大隊などを引き抜いて別戦線への投入とかはドイツ軍他もママ行っていたんで、特段珍しくもおかしくもないのでは。兵力が乏しいのに戦線が長大かつ複数個所で戦闘が起きているのなら、避けがたいこと。
     また、”旅団新編ではなく既存旅団に補充せよ”もわかるようなわからないような。(1)既存旅団では、”新兵に能力も士気もなくかえって邪魔まである””結局、すぐいなくなってしまう”というドラマ「コンバット」状態が繰り返し報告されてる(2)本来なら消耗した既存旅団を後方に下げて再編したいところだが、そんな時間も場所もないので新編旅団を促成して前線に投入したい(3)そもそも論で、長大な戦線を護り複数カ所で戦闘するには部隊数が足りなすぎるので新編旅団を粗製乱造し埋め合わせざるを得ない、ってとこがあるのではないかな。
     ブトゥゾフ記者の部隊の状況、戦況情報は実相を反映していると思うが、軍上層、政権軍政批判については一面的/表層的で”心の中に分け入ってみよう”が足りなすぎる。”露軍も損耗してる”とかは願望なのか検閲対策なのか?まあ、戦時の現場記者の前線からの報告だし制約もきついはずなので、彼と話せば”そんなのわかってら~”というのでしょうが。

    12
      • toto
      • 2024年 12月 16日

      >既存旅団から大隊などを引き抜いて別戦線への投入
      が問題なのではなく、
      >ゼレンスキーは戦時における部隊管理のことを何も分かっておらず、何十億もの資金と人材を成果もなくドブに捨てているだけ
      なのが問題だと思います。”旅団新編ではなく既存旅団に補充せよ”も、もっと単純な話で、「素人のくせに出来もしないことをやろうとするんじゃねえ」が現場の声なんじゃないかと。既存の旅団への補充も満足にできない無能&素人が、動員困難の状況下で新規旅団を編成して戦力化するなんてそもそも夢物語だと。“無能な働き者(汚職)”ほど、軍組織の有害はいませんので。

      19
        • 帝国
        • 2024年 12月 16日

        ブトゥゾフ記者の軍幹部やゼレンスキーへの軍政批判は現場から感情論に傾いているってことになりますな。
         部隊への補充は、工場で量産された規格品のパーツを埋め込むようにはいかないから辛い。現実に現場は”使い物になんねえ老人兵なんか送ってくんな!かえって邪魔だわ”って言ってるでしょ?末期独軍並みに充足率の低いであろうウ軍部隊においては、単純な頭数の補充ではもう済まず後方に下げて再編し新兵を含む新メンバーと何週間か訓練し直さないと部隊の戦闘力は再興できない。手練れを集めた「侍ジャパン」だって約1か月のキャンプを張って寄せ集めから「ひとつのチーム」に変えたわけでさ。が、ローテと称して前線Aから別の前線Bに動かしているほど、部隊と戦力が逼迫しているのだから前線に穴を開けないために再編に向けて部隊を後方に下げるという選択肢はほぼほぼないわな。だから一応、共に訓練してチームになっていたらいいなの新編旅団を粗製乱造促成し前線に追加投入せざる得ないというのは、戦記、歴史好きで生産スパイラルとか再編成のルールのある戦略級シミュレーションゲームをやったことがあるとわかりやすいよ。再編成ボックスに入れて何ターンか待たないと手駒として戻ってこないのをじりじりしながら待つわけだ。
         また、軍上層が末端部隊の様子がわからないというのも”戦場の霧”含みであるあるだし。WW2陸戦の作戦級シミュレーションゲームでも相手軍どころか、自軍に対しても”戦場の霧”がかかってるのもある。相手のみならず、自軍部隊の位置、戦力や士気が「シュレーディンガーの猫」よろしく蓋を開けないとわからない(実はいなかった、実は弱かった、実は動かせなかった)という非常に面倒だがリアルなのもある。
         今回も高級指揮官がどや顔で?P5フランス仕込みの新鋭機械化旅団を珍しく立派な要塞線に投入したら、異常なのか残当なのか戦意がなくて戦闘拒否&ケツ割りで、露軍に要塞プレゼントだった。こういうことは戦争ではまあありがち。
         ウ軍はボロボロで”弱小”だから、こういうことが顕著に頻繁に起きてるんだろうね。

        23
      • イーロンマスク
      • 2024年 12月 16日

      旅団がまとまって動く方式じゃなくて大隊でバラして運用してたと思うから違和感はないですね
      ただ新設の部隊がどれほど活躍できるかはあまり期待してない
      短期即成の部隊が精強であった例を知らないので

      15
      • 赤狐
      • 2024年 12月 16日

      補充できない理由は客観的に見ると割と分かり易いですけどね。
      補充するという事は損失があるという事です。損失があるという事は死傷者の数や破損廃棄鹵獲された平気や車両の数がハッキリするという事でもある。そして、これについては前線の指揮官達も後方の司令部も勿論ゼレンスキーも恐らく「ハッキリさせたいと思っていない」でしょう。
      損失が分かり易くなるとどうなるかは目に見えています。
      「勝ち目が無いならやめろ!」
      これしかないですし、もっと言うと指揮官達の無能やゼレンスキー達の責任問題に発展します。
      だから、補充はしたくない。部隊をバラバラにして運用する理由の一つも、損失をわかりにくくするためでしょう。
      そしてもっとタチが悪い事に、米国や英国を含むウクライナを応援しているはずのNATOのみなさんも多分こういう事情はよくわかってるだろうという事です。
      これでウクライナには「定数も装備も欠いた戦闘経験が豊富な部隊」と「定数も装備も欠いた新設の部隊」と「ゼレンスキーの事実上の警護にあたるエリート部隊()」しかなくなるわけです。
      そして少しでもマシな部隊はクルスクに突っ込まれているのでしょう。もっと言うとシリアの反政府軍みたいに何かくだらない事を考えている気がしますが、シリアとロシアでは事情が違いますので恐らくやっても失敗します。
      やりたいならやれば良いのですが。ゼレンスキーそういうのお好きでしょうし。西側のメディアも喜ぶでしょう。

      29
    • 溜池
    • 2024年 12月 16日

    そろそろブトゥソフ氏がロシアとの繋がりを疑われて圧力かけられる気がしてきました。
    自浄作用は見込めない

    32
      • cosine
      • 2024年 12月 16日

      氏のお怒りは(官製プロパガンダとの比較の上では)正しいのでしょうが、同時に「ならお前さんが現場行って解決してこいや」案件でもあるわけですからね…

      ただ、お怒りをぶちまけられる人間も絶え果てた社会となった先には何があるか…もまた一つの現実なのでしょうけど。

      12
    • AAA
    • 2024年 12月 16日

    リソース注ぎ込むなら新規編成するより
    既存の消耗した部隊への補充をちゃんとやれってところか
    ばぜそれをやらないのかってところは気になる

    8
      • マンゴー
      • 2024年 12月 16日

      見映えが良いだろう?
      割とマジでそんな動機が根本にはあるのかもしれない
      『まだまだ旅団増やせるだけの余力があるんだぞ!』的な……

      8
        • cosine
        • 2024年 12月 16日

        自分をどう見せるか、悪く言えばどう繕うかの世界で生きてきた「にんき切れ」のトップに率いられて…いや牛耳られている国家の悲哀、ということになるのでしょうか。

        7
          • hiroさん
          • 2024年 12月 16日

          「にんき切れ」
          任期?人気?両方?

          5
    • Mr.R
    • 2024年 12月 16日

    ウクライナコントロールマップより。
    本日投稿された動画で、シェフチェンコ集落南部で第425突撃大隊(スカラ突撃大隊)のM2ブラッドレーが戦闘を行う様子が確認できます。同部隊は13・14日にもシェフチェンコ北部で戦闘を行っている様子が視覚的に確認できるため、ウクライナ軍がシェフチェンコを奪還しようとしていると思料されます。
    また、ハルキウ方面のリプシから北にあるヒルボケ集落にウクライナ軍部隊が取りついたようです。ロシア軍のFPVドローン攻撃を受ける歩兵の様子が14日投稿の動画で確認できました。
    チャシブ・ヤールでは、耐火物工場にロシア軍のドローンが焼夷弾攻撃を行う動画がアップされたことから、同工場はウクライナ軍が保持していると思われます。

    以上、ウクライナ軍の明るい話題でした。他? いつもどおりほぼ全方面で押されています……

    9
    • ニートマン
    • 2024年 12月 16日

    もっと武器贈らないと

    0
      • moi
      • 2024年 12月 16日

      ニートせずにちゃんと働いて税金納めよう。

      5
    • NHG
    • 2024年 12月 16日

    >“140番台~150番台の旅団は0から急いで編成され、この過程で人々は準備をする時間も人間関係を築く時間も与えられないまま旅団から引き抜かれ、各前線の方々に放り込まれる。これは新兵が「戦闘可能な既存の旅団」ではなく「新しく編成された旅団」に与えられるからで武器の配分も同じだ。このよう方針は戦闘可能な既存の旅団に「補充兵と武器の不足」を、新しく編成された旅団に「組織力、規律、一貫性の欠如」をもたらしている。つまり新旅団の編成は人員不足や前線の問題を解決するどころか「新たな問題」を生み出しているだけのだ”

    なんか思ってた”新造旅団”と違うぞ
    思ってたのは「動員の上澄み兵を集めた新造部隊」なのに「よその旅団から引き抜いた部隊を集めた新造旅団」って意味なくね

    3
      • toto
      • 2024年 12月 16日

      >なんか思ってた”新造旅団”と違うぞ
      西側向けの報道で流される“ウクライナ像”と、現実のウクライナにそれだけ差があったということでしょう。3年前からウクライナを応援応援と叫んでいた人達は、“虚像のウクライナ”を見ていて、現実の醜く汚いウクライナ政府は視界に入れようとはしなかった。

      15
        • NHG
        • 2024年 12月 16日

        残念だけどそれは違うよ
        そもそも新旅団に装備や人をとられてという話自体この1年未満の話でしょ

        1
          • 通りすがり
          • 2024年 12月 16日

          そろそろ、間違いを認める勇気も必要。
          でないと、ゼレンスキーのようになる。

          4
            • NHG
            • 2024年 12月 17日

            どうしても自分のフレームワークを通してしか物事を見れないんですね
            まぁ、改めてググるとDavid Axeの記事でしたが

            >ウクライナ軍の戦力組成などの動向を細かく追っているウェブサイト「ミリタリーランド」(MilitaryLand.net)は、ウクライナ陸軍の新編第160独立機械化旅団の新兵らが訓練を受ける様子とされる写真を入手した。同サイトによると、これら160番台の新たな機械化旅団の人員は国外在住のウクライナ人から集め、訓練も外国で訓練を行うことになっている。

            >第160機械化旅団はポーランドで訓練中と伝えられている。

            で、ソースをブラウザ翻訳すると

            >ウクライナ国軍司令部は地上軍内に新たな機械化旅団の編成を開始した。これらの旅団はウクライナの経験豊富な部隊を中心に構築されており、後に西側の軍事施設での訓練のために海外に派遣される予定だ。これらの旅団の人員は海外在住のウクライナ人から採用される予定だ。として 2024年7月9 日に報告した、 ポーランドではウクライナ軍団が結成され、その兵士たちは訓練を終えた後に新設された旅団に加わることになった。

            と前線からの引き抜きが主であることを書いてましたけどね(ポーランド避難民からの志願兵も加わるみたいだけど)
            ミスリードに引っかかりはしてたけど、それで↓の評は侵害

            >3年前からウクライナを応援応援と叫んでいた人達は、“虚像のウクライナ”を見ていて、現実の醜く汚いウクライナ政府は視界に入れようとはしなかった。

            1
      • 帝国
      • 2024年 12月 16日

       新しい旅団を作るには古い旅団から基幹要員を引き抜いて来たり、既存旅団から砲兵部隊など一部の大隊や中隊を引き抜いて加え、そこに新兵を足して訓練して一つのチームとするのが普通だから、ウ軍上層がやってることに違和感ないけど。そうやって既存部隊をいわば”分裂”させ新兵を加えて水増しして部隊を増やすのよ。AM連載の高橋慶史さんの”ラスカン”(個々の独軍部隊を誕生(新設)から終焉(崩壊とか降伏)まで描く。元々は「ドイツ軍最貧戦線」とかいうタイトルだったので基本的に悲惨)とか何年か読んでるとほぼ毎号のようにそういう話が出てくるでしょ。
       だから、違和感を持つ方に違和感があるなあ。

      6
        • col
        • 2024年 12月 17日

        戦争中に新しく部隊を作るには、そうなると思う。
        特に消耗戦では。

        5
        • kitty
        • 2024年 12月 17日

        さすがにAM誌が、Armor Modelingだとわかれというのは厳しい。模型誌まではふつう追ってない。

        1
        • T.T
        • 2024年 12月 17日

         Armor Modelling誌は購読していませんが、高橋氏のラストオブカンプフグルッペは書籍を買ってます。戦記は読んでいて為になりますね。編制関係は正直斜め読みしてました。
         当時同様、後方に下がって補充再編出来るのは極一部の師団、後は新編部隊を続々投入するしか無くて、大隊単位で投入されている旅団は多分○○旅団集成○○大隊の類いなんだろうなと思ったり。

    • うくらいだ
    • 2024年 12月 16日

    最初から100万なんて動員したけど、外面だけで運用できる中身がなかった
    まさに現政権のゼレンスキーにぴったりの軍隊じゃーないか

    8
      • toto
      • 2024年 12月 16日

      ついでに言えば、欧米におねだりすることばかりに夢中になり、動員した兵をまともに運用できるように軍政改革の努力もしなかった。

      6
    • フォーク准将
    • 2024年 12月 16日

    帳簿上の部隊がどんどん膨れ上がる末期ドイツ軍みたいだなぁ、、

    12
    • DEEPBLUE
    • 2024年 12月 16日

    アフガニスタンが崩壊したのと同じ腐敗サイクルに入っていてこれは・・・

    5
    •  
    • 2024年 12月 17日

    単純に腐敗と結びつけてウクライナのやり方を貶すコメントが多いですが、この問題はもっと軍事の本質的なものです

    歴史から語りましょう
    ダグラス・マクレガーという米軍人がいました
    彼は湾岸戦争に第2騎兵大隊の作戦参謀として参加し、かの有名な73イースティングの戦いでは前線に派遣され自ら戦車に乗り込んで指揮を取った勇将です
    戦後、マクレガーは湾岸戦争における経験からBreaking the Phalanxという著書を執筆し、彼の華々しい功績もあってこの本は広く読まれ、その後の米軍の、そしてそれを真似た世界中の軍隊の編成を根本から覆します
    師団・連隊制の廃止と旅団制への移行です
    大きすぎる師団・連隊という編成は国家間の大規模戦争が過去のものとなったポスト冷戦時代には不要であり、その機能を旅団に集約し即応性と戦闘力の向上を図ることを目的としました
    ロシア軍のセルジュコフ改革もこの流れの中で行われたものであることは言うまでもありません
    さて、ここまではそこそこ知られた話ですが、同時に旅団・大隊のモジュール化という概念が導入されたことはあまり知られていません
    これは旅団や大隊を縦割りから解放して編成上の部品と見做し、必要な場所・必要な部隊に適宜付け足すことで合理化を図るものでした
    はい、現在ウクライナ軍でよく見られている現象はこれの適用です

    そして2003年、このような改革を経て初めての正規戦であるイラク戦争が行われます
    結果はご存知の通りですが、それとは別にそこで得られた知見からこの旅団制について様々な論争を巻き起こりました
    初期に問題となったのは旅団司令部の調整機能の飽和、そして後期に問題となったのはその日常的な業務の圧迫による訓練サイクルと規律の崩壊です
    2003年時点ではあれだけ高い戦闘力を誇っていたイラク駐留軍は組織的な問題から次第に弱体化していき、そして2011年に撤退を強いられました
    米軍のような物質的に恵まれた軍隊の低強度紛争ですらこのような有り様なのですから、高強度の正規戦では旅団制の抱えるこの問題はなおさら加速することでしょう
    この戦訓を受けて米軍はモジュール旅団を見直し10個の師団を再編成しており、また時を同じくしてロシアもセルジュコフの失脚とショイグの就任を経て師団を復活させています

    さてここまでの話を知っていれば、NATO式改革を経て旅団制を採用している現在のウクライナ軍の抱える問題が多少は理解できるのではないでしょうか
    つまり前線に投入されている旅団は既に訓練サイクルが崩壊しており、新兵の補充を受け入れられる状態にないのでしょう
    なお悪いことに、志願兵をブートキャンプに放り込んでから配属される米軍とは違い、ウクライナ軍はソ連時代から変わらぬ徴兵制度で人員を充足しており、当然それは師団制度の上で配属先の師団で訓練を受けることが前提で運用されるべき制度です
    ですからウクライナ政府として戦力の補充のために新旅団編成という手段に頼るしかないのも無理からぬことと思います
    また、これを踏まえれば第3強襲旅団や第47機械化旅団のような部隊が攻勢用旅団として別枠で扱われていることにも説明がつきます
    これら精鋭旅団は他の旅団と違って後方で再編成を受けられていますが、それは攻勢作戦を遂行するに足る高い練度を維持するために正規戦という業務から解放して訓練に専念する期間が不可欠ということなのでしょう

    5
    • れんちゃ
    • 2024年 12月 20日

    現状のウクライナとロシアの状況は新たな大規模軍団を新規で作るというよりも既存の部隊に人員を補充したりローテーションさせたり、最小構成の部隊を追加増強させたりするのが急務な流れですよね。
    ここらへんで何か思惑の想定違いか、利権か派閥争いでもあるんですかね。
    まあ、ロシア側でもかなり不正が問題になって次々に将官の首が飛ばされてるので、大規模な話になると特に旧ソ連系諸国ではこういった問題に頭を悩ます事になるんでしょうね。
    ロシア側は元々勢力が大きいので不正や不手際があってもまだなんとかなるけど、ウクライナ側も一緒になって不正や不手際をやってたら話になりませんからね。改善は急務だし、その為の監視団を受け入れるくらいはしないといけないのかも知れない。ただ、多くの人を動かすっていうのは特にこういった長年腐敗が浸透してきた地域では簡単な話ではないので、完全になくすなんてのはまず無理だと思った方が良いと思います。口で言うのは簡単ですが…プーチンレベルに権力があってもまあ無理ですよ延々と出てきますからね。

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