ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は23日「ポクロウシク方面の状況は危機的だ」「敵は1週間で6kmも前進してディミトロフまで14kmの位置に到達した」「ここはドニプロ州の手前にある最後の防衛拠点でロシア軍の前進スピードは驚異的だ」と報告した。
参考:БУТУСОВ ПЛЮС
敵は「最も脆弱な防衛ライン」を探して突き進むのではなく「最も脆弱な部隊」を探して攻撃するのだ
DEEP STATEはドネツク州ポクロウシク方面について異例とも言える1日2回目の戦況報告を発表し、ロシア軍の攻勢によって「ロズヴァツケ周辺やプロレス周辺の状況が悪化している」と警告を発しているが、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も23日「ポクロウシク方面の状況は危機的だ」「敵はポクロウシク・ディミトロフ地区で1週間の内に6kmも前進した」「参謀本部による体系的でバランスの取れた決定が必要だ」と訴えた。
“敵はディミトロフまで14kmの位置に到達した。僅か14kmしか残されないのだ。既にディミトロフは大砲の砲撃を受けており、ロシア軍の侵入を許せばポクロウシクへの道が開かれる。ポクロウシク・ディミトロフ地区はドネツク州の西端に位置しドニプロペトロウシク州の手前にある最後の防衛拠点でロシア軍の前進スピードは驚異的だ”
“ポクロウシク・ディミトロフ地区を防衛する指揮官や兵士は「危機的な状況に陥った主な原因はウクライナ軍の行動原理と組織化にある」と言う。ロシア軍司令部は「指揮能力と組織化が最も脆弱で統制と結束が欠けている旅団」を優先して攻撃する。つまり敵は「最も脆弱な防衛ライン」を探して突き進むのではなく「最も脆弱な部隊」を探して攻撃するのだ。効果的な指揮が欠けている旅団が攻撃を受ければ担当戦線を維持することすら難しくなり、予備戦力と補充兵は最も損害を被っている部隊や旅団の強化に投入せざるを得ない”

出典:Сухопутні війська ЗС України
“これがウクライナ軍の戦力運用に関する余裕を奪っているのだ。そのためウクライナ軍には部隊に追加訓練を行う余裕、部隊をローテーションさせる余裕、第2防衛ラインや第3防衛ラインを準備する余裕、重要な戦略的予備を創設する余裕がないのだ。準備された防衛陣地が、部隊が配備された信頼できる要塞がないため、どの防衛ラインでも敵を阻止することが出来ていない。そのための敵の攻撃が途切れなく続き、ロシア人らに攻撃しながら掘り進まれている”
“ロシア軍はパターン化された予測可能な方法で前進している。ロシア軍は小規模編成の歩兵集団で正面攻撃を行い、どれだけ死傷者が出ても我々が疲弊するまで歩兵を送り込み続けてくる。更に攻勢ルートも身を隠すのに便利な線路沿いと決まっている。この事は誰もが理解しているのに線路沿いのルートは工学的な手段による対策が講じられてない。致命的な問題は全ての無人機部隊と電子戦部隊を統括する単一の権限をもったリーダーシップの欠如で、適切な調整なしに無人機部隊と電子戦部隊は分散運用されており、電子戦部隊は自軍の無人機を相当量破壊し、無人機部隊も戦術的能力や技術的能力に関係なく任務が割り当てられている”

出典:СИРСЬКИЙ
“シルスキー総司令官を含む将軍らは問題を理解していない訳ではないが、敵の計画は明白で次の動きも予測可能なのに我が軍の対応は常にワンテンポ遅れている。兎に角、旅団司令部の調整能力、部隊運用や弾薬の使用に関する方向性が欠如しているため、この状況下で組織化が不十分な旅団に任務を割り当てることは「実際の戦闘能力を無視している」という意味になり、この問題は部隊内からも激しく批判されている。旅団司令部に調整能力や部隊の運用に関する明確な方針がなければ、どれだけ部隊を投入しても適切な効果は生まれない。この問題を改善するには能力の高い旅団司令部に権限を集中させ他旅団の部隊を管理させるしかない”
“この問題の根本的な原因は陸軍司令部の人材配置にある。2022年~2023年の戦いで名声を得た経験豊富な指揮官が何十人も控えているのに陸軍司令部はこの人材を活用せず、若くて経験の浅い指揮官に前線の指揮を任せている。ここに根本的な問題が潜んでいることは誰の目にも明らかなのに誰も対処しない。これをどの様に説明するのか?我々には仕組み自体の解決策が必要で、早急に前線の指揮系統を強化する必要がある”

出典:Генеральний штаб ЗСУ
ロシア軍司令部は「最も脆弱な防衛ライン」を探して攻撃するのではなく「指揮能力と組織化が最も脆弱で統制と結束が欠けている旅団」を優先して攻撃するという指摘が目新しく、恐らく攻撃を仕掛けても他部隊や砲兵部隊との連携や反応が悪い旅団を集中的に攻撃し、ここに予備戦力や補充兵が投入されても旅団司令部の指揮や調整能力が劣っているため効果に乏しいまま消耗し、最終的に押し切られるという意味なのだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
次に何されるかわかりきってるのに対策できないのはもうリソースの絶対量が足りてないとしかいえない
しかもそれは歩兵の頭数じゃなくてその他の民力の動員が足りないということでは?つまり、建設会社を死地に送り込んで無理やり穴掘りさせるしかない(たとえどれほど殺されよとも)
『何の』リソースが足りないのか?が問題ですな。
尉官が足りてないのか?将官が足りてないのか?
それとも司令部の増強が必要なのか?状況把握の通信能力が不足してるのか?
それでこの問題の根深さと対処方法が変わる。
>>しかもそれは歩兵の頭数じゃなくてその他の民力の動員が足りないということでは?
という事はこの記事には書いてないですね。
民間の土木工事会社の社員とか徴兵に最適な人員なので、もうまともな能力は残ってないんじゃないですかね。
足りてないのは工夫である。
足らぬ足らぬは工夫が足らぬ。
足らぬ足らぬは支援が足らぬ…
変な事をいいなさんな土木するにしたって知識や技術がいるだろうに。それを使い潰した後になんで防衛線の構築が不十分だ何してんのとか言わないよね。
危険な前線で死なせるくらいなら安全な後方で作業して前線下げる方がまだ建設的でしょうよ。人の命使って雑に作ったタコツボなり塹壕がどれ位耐えるか保証出来るのか?
陣地とかなんて時間かけた分だけの働きをするのが通例だがそれは妨害など無くしっかり考えて作った時の話。場当たり的に敵の攻撃を避けながらとか妨害受けながら作るなら実質の作業時間は少なくなる。
まだ後方に下がれるだけの領土はあるんだし、ここに来て可能な限り遠くで止めるって考えが必要かは疑問に思う。
煽情で防衛ライン・拠点単位でなく部隊単位の士気・練度の脆弱性を突かれるなんて、インテリジェンスで完全敗北して部隊通信完全筒抜けでもない限り考えられませんでした。
しかし今のドローンが常に頭上に居る戦場では、前線部隊の動きを観察していれば部隊練度まで明白、これが現代のドローン偵察の途切れない戦場の様相なのでしょう。
そして脆弱な相手を選べるのは攻撃側なので。これまでになかった(正確に言えば諜報で得るしかなかった)攻撃側有利な要素となるのでしょうね。
ウクライナ軍は一時的に優位に立っていましたが、ロシア軍も徐々に適応し、長期化する中でロシア経済も今だに崩壊せずに、むしろ戦争と制裁に適応し、ウクライナに大きな犠牲を強いる戦いになっているのが現状です。
当初の楽観的な見方をしていた親ウ派やウクライナ側の専門家や学者は、情勢の複雑さとロシアの適応の速さを十分に考慮していなかったと言えるでしょう。状況を的確に分析し、冷静に見極める必要があったと思います。
>2022年~2023年の戦いで名声を得た経験豊富な指揮官
ザルジニー派でしょうね
プロレス方面の失態と言いその「ザルジニー派」を左遷し遠ざけているという話を否定できる気がしないのが何とも…
ロシア側が戦略・戦術として優位にあるというにしても、アウディイウカ失陥後の崩れっぷりが正直想像より酷い。
ゼレラインだなんだって話は時間も人も足りねぇだろと思ってましたけど、それにしたって抑え込めるラインが見えてこないのが絶望的ですね
派閥の問題で起用されないのか、本当は居ないのか
前線の兵士からすれば有能で実績のある指揮官は熱望されるでしょうし、この期に及んで派閥争いやってるとは思えないので、そういった指揮官は既に戦死してる恐れがあるのでは
優秀な指揮官とやらも、自軍が元気でロシアが進駐気分だった緒戦のうちはいいけど
今の負け戦には出たくないだろな
勝ち逃げして戦後の政治活動に勤しんだ方がよい
ロシアの攻撃ルートは高台かつ隠蔽できる線路沿いというのははっきりしてるので
今からでも予想進路上に塹壕なり陣地なり作っといた方がいいと思う
わかる。
で、だれがそれやるの?
という話かと。
ただ、陣地を構築すると衛星とドローンから丸見えなので、真っ先にランセットやKABが飛んでくるわけでして。
前線から40キロ以内はもうどこにも安全地帯が無いんですね。
なので今からでも40キロ以遠の場所に強固な要塞を作るかどうか。そんなに逃げ腰の弱腰でどうする,と政治的に批判されて難しいでしょうね。
もはやドニプロ川まで戦略的に引いて
大河を利用して守るくらいしか
ウクライナに取れる手立ては無いんじゃないか
そのラインまでの間に、巨大な面積の領土と、いくつもの大都市があるので、その選択はかなり追い詰められるまではない。旅団単位での殲滅や降伏が何回も出始めて始めて俎上にあがる話。それに、そのラインに一度下がると後日情勢が仮にウクライナ側に好転したとしても反撃することも不可能になる。
名声を得た経験豊富な指揮官が何十人も控えているのに〜、本当に存在するのか前線行きたくないのか政治的理由で駄目なのかわかりかねるが、いるならなんで交替しないんだろう。というか前線指揮官だけの問題でもないと思うが、一番の問題は単純に兵員不足なのではないだろうか、70万人どこに神隠しにあったんだろうか。
確かウクライナ正規軍は100個旅団で約30万、郷土防衛隊が30個旅団で10万前後?でしたか
前線部隊ではない武装警察と水上警察、国境警備隊、事務方に後方支援部隊もいますからね
消えたというよりも単純に前線に送る類いの要員ではないので動かせないってのはあるかと
ロシア軍が時々、思わぬ戦線で攻勢を開始する理由がわかりました
まさに先日英国が指摘しましたが、それよりも先に彼らはウクライナ”軍”を標的にしていたのですね
ニューヨークの違和感ありまくりの爆突進&成功、全部わかってやってたんだなあと。
シルスキー総司令官交代後、幹部交代についての逸話を、ボグダンさんが紹介しています。
パワハラ気質があるようにも見えますが、何か気に入らないため登用されていないのか気になりますね。
わざわざ登用しないのであれば、派閥争いか何かあるのでしょうか…。
>2022年~2023年の戦いで名声を得た経験豊富な指揮官が何十人も控えているのに陸軍司令部はこの人材を活用せず、若くて経験の浅い指揮官に前線の指揮を任せている。
(39:37~)軍中核の幹部がいきなり2名解任されています。
これがね面白くてまずね1つ目の理由っていうのが1人解任された人がえ戦争全面戦争何日かっていうのを言えなかった。
(40:11~)もう1つは、同じような幹部でですね。
髭が気に入らなかった
(2024/05/26 新たな指導者シルスキー総司令官。就任から戦況悪化の現在までを分析しました。 Youtube)
>>派閥争いか何かあるのでしょうか
『ウクライナ動乱』において書かれていましたが、ウクライナは利益誘導型の汚職政治が酷いそうです。あまりにも汚職が一般的なため、「給料が生活できないほど低いが、それに汚職の金が入ることで普通に生活できる」というような感じで汚職が社会の潤滑油になっているとか…ちなみに90年台ロシアもこんな感じだったもののプーチン大統領の努力で無くなったようです。まあ、代わりに西側でもあるような普通の汚職は存在するのですが。
私の憶測ですが、仰る通りこのような派閥政治の論理が幅を利かせていてるのでは。ボグダンさんが語っていた些か不可解な理由での指揮官の解任も、真実のカムフラージュなのかもしれません。
この場合、汚職撲滅を性急に試みることはかえって自らの首を絞める結果に終わるかもしれませんね。前述の通り社会の潤滑油としての汚職という側面があるわけで、それをいきなり無くしてしまうと組織が機能不全になりそうです。以前拉致同然の徴兵が問題になった際、急いで問題のある役人をクビにしたら誰も仕事ができる者がいなくなったという前科もありますし。
>ちなみに90年台ロシアもこんな感じだったもののプーチン大統領の努力で無くなったようです。まあ、代わりに西側でもあるような普通の汚職は存在するのですが。
はて、それでいながら未だに2023年腐敗認識指数で清潔度141位なのはどんなカラクリですかね。(ちなみにウクライナは104位)
普通の汚職が存在するからですね。あと、この種のランキングはあまり信用しすぎない方が良いでしょう。
後判断する基準は欧米ってのもあるんでしょうね。
確かロシアはウクライナより汚職するの難しいけど、汚職出来るならそれなりの能力ある場合が多いみたいですし
仰る通りです。
日本だと、数百万円・数千万円の業界献金が問題になりますが。
アメリカ大統領選挙を見れば、特定業界への利益誘導を堂々と語って、数十億円・数百億円献金を集める背景になっています。
日本の感覚だと、汚職に近いとして、倫理的にアウトと見られるでしょう。
基準は、恣意的に作れますから、ランキングは多少の参考程度に考えるのが無難でしょうね。
なかなか、おめでたい共同幻想を持っとられますなあ。
別にウクライナ戦争に合わせて恣意的に設定されたわけでない、昔からある基準ですぜ。多少物差しが歪んでいたところでロシアの清潔度141位が40位ぐらいにまで繰り上げる理由になりますまい。
まあ、ロシアの汚職は西側と違ってきれいな汚職だ、とでも主張されるつもりなら語るべき言葉は失いますがね。
昔からロシアに関して西側メディアや評価機関が正しい情報を持ってたことなんてないでしょ、程度の違いはあれどバイアスは必ずかかってる
バイアス外したぐらいで、清潔度141位が40位ぐらいにまで繰り上がることはないですよ。
まあ、西側の汚職はロシアと違ってきれいな汚職だ、とでも主張されるつもりなら語るべき言葉は失いますがね。
はて、汚職は汚職だし、きれいな汚職なんてものはありますまい。
むしろ、貴殿やたむごん氏がそう断言し得ないのは不可思議ですなあ。
毎度ガバガバ理論を展開してボコられても羞恥心無さそうである意味羨ましい
理論も何もネットで上位に検索できる事実を指摘しただけですがね。
それだけのことをよっぽど煙たがられる方々が多いようで。
どちらかというと西側が企業や個人が自分の都合のいいようになるよう権力者にお金を渡す汚職なら、ロシアは権力者がぼろもうけする汚職って感じでは
いわゆるオリガルヒ
各国、それぞれやり方がありますから、他国の基準を持ち込むと壊れてしまいますよね。
EU加盟を早急に望んでいるようですが、ウクライナの社会制度破壊からはじめなければならないため、国内対立など仰る通り首を締めるリスクも高そうです。
既得権益(特権)を取り上げようとすれば、政治的な抵抗に繋がるため難しい問題ですね。
日本でも、(汚職ではないですが)ライドシェアが骨抜きにされて、既得権益の強さを改めて感じました。
>この場合、汚職撲滅を性急に試みることはかえって自らの首を絞める結果に終わるかもしれませんね。
EU加盟の為なのか、それとも支援している欧米が支援続けるのに腐敗をどうにかしろと言われて、横領や不正している人間排除したら仕事が滞ったみたいな話ありましたっけ。
まあ、不正している人間に限って能力あったりするし、不正すら出来ない能力の人間を後釜にしたらそういう事もあるんでしょうけど、日本人的には信じられないとこはありますが。
ソ連時代にはノーメンクラトゥーラ、ソ連崩壊後はそれぞれの旧ソ連諸国でオリガルヒとして特権階級として存在してますものね。
ロシアはプーチン大統領が誕生以降は政府に対立するのは抑圧したけど、ウクライナはそういうのやらなかったというか、政府や軍警察への影響力的にやれなかったんでしょうね。
オリガルヒ50人の総資産がウクライナのGDP85%ほどもあったなんて事があったようですし。
>ロシア軍司令部は「指揮能力と組織化が最も脆弱で統制と結束が欠けている旅団」を優先して攻撃する。
スターリングラードのルーマニア軍やんか
スタグラの時の枢軸軍はルーマニアやらイタリアやらで多国籍なのに加え、異国の地でモチベーションも低かったからしょうがない感はあるけど、今回は統一されてるし祖国防衛というのがなんとも…
>2022年~2023年の戦いで名声を得た経験豊富な指揮官が何十人も控えているのに
いつまで過去の栄光にすがってんだろうか
その当時とは状況が全く違うんだけど
インテリジェンスで負けているということはこういうことである。
人的資源で今や劣るウ軍は手薄な地域を残さざるを得ない。そうなるとカバーのためにドローンを多用するのがいつもの展開であるが、悪天候時や電子戦の密度を上げて突撃されると一気に突破されるという事態が出現する。
人的資源の質も量も負けているならば戦線を整理して立て直しを図るのが軍事的妥当性を持つが、未だに大規模撤退の決定を上層部が下せない。
ヘルソンやハリコフから親露派住民を見捨てて容赦なく撤退できたロシア軍とウクライナの違いはそこである。あの時にロシアの弱さではなく強さを見たかがこの戦争最大のターニングポイントだっただろう。彼らはナポレオンの時モスクワを放棄したロシア軍と同じ伝統を継承していたのだ。
戦争とはどう取り繕っても市民を地獄に放り込む仕事であり、戦時においては容赦のない決定を容赦なく実行するのが政治の責任である。ゼレンスキー政権は今になって交渉を本格化させクレバ外相が中国を訪問したと伝えられている。現実的停戦のビジョンすら今までなかったとすればセンスがないと言われても仕方がないだろう。
ぶっちゃけウクライナ軍がロシア軍より優れてる所ってあるのか?
火力、兵力、人材、装備、物量、練度、兵站、士気、陣地、作戦
何もかも劣っているような気がするのだが?
運以外で勝てる要素があるのかいな?
兵力と陣地では有利です
ただその有利が消滅しつつあるのが現在でしょう
ウクライナの兵力の優位性は2023年以内に失われているように見えますね。
反攻作戦前後で死傷者が爆増してますし、あれの後では志願兵が激減したことでしょう。
今月からは囚人兵も前線へ出始めているようですが、人口も囚人も圧倒的な差があるのでロシアと同じ方法を取っていたのでは補充が間に合わないはずです(最低でも1:3以上にしなければ話にならない)。
小型ドローン・通信・施設防護はウクライナが上だと思う。
ただこれらを解決させる資源・知識をロシアは持ち合わせてる。妨げてるのは露軍上層部の無能さだろう。
ボグダンのレポートを見ると、施設防護もロシアがわが上に見えます。
ドローン、通信に関してはその通りでしょうけど。
はい!先生!太いタニマチです!
ちなみに最近は旦那衆も左前の模様。
バイク戦術で進軍速度が上がった?
局所的な電撃戦みたいなものですかね
観測→連絡→砲撃というループに対する解答として短時間の砲撃で機関銃を制圧しているうちにバイクで敵陣地に取り付いているわけですから、言うほど簡単ではありませんよねこれは
思考速度を上げた分だけ高度な部隊間連携が必要なはずですし、即興的な判断を下すために東側の伝統的なトップダウン型の組織では不向きに思われます
そのあたりの編成上の問題をどう解決したのかとても気になります
なるほど、脆弱な部隊を狙って攻撃するのならば、ここ最近の突然突出部ができたり、大きく突破したりする現象の説明がつきますね。
2022年~2023年の戦いで名声を得た経験豊富な指揮官が何十人も控えているのに陸軍司令部はこの人材を活用せず、若くて経験の浅い指揮官に前線の指揮を任せている。
明らかに不合理ってことは、活用できない何か理由があるということでしょうかね
その2022年~2023年の戦いで名声と言うのが、殆んどプロパガンダの嘘っぱちだったという事でしょう。
使ったら最期「英雄」ではいられなくなります。
後方に控えるのは英雄ではなく、英霊である ということか。
切ないな
≫この問題を改善するには能力の高い旅団司令部に権限を集中させ他旅団の部隊を管理させるしかない
要するに師団編成に戻すということですか。
バイク戦術有効なのかな?
肩パットとモヒカンしとかないと
対抗策がなければ有効手段の一つに数えるのが普通では?兵士が足らないウクライナは新たに囚人を三万以上
訓練してるとか、前線で投降してる多くの兵が
士気の低い拉致された人か囚人兵と聴きます
忠誠心がないこの人達が、ロシア軍に兵や兵器の
位置を教えているみたいで、昨日もハリコフ方面で
ある旅団の司令部が滑空爆弾で攻撃されてかなりの被害を被ったみたいです
ウクライナ側のブトゥソフ氏が
「敵はポクロウシク・ディミトロフ地区で1週間の内に6kmも前進した」
と言っていることから、既にポクロウシクは危機に陥りつつあると
ポクロウシクが落ちれば東部〜南部一帯でウクライナは兵站線で
ヤバいことになるもんな。スリャビンスク・クラマトルスクも
危機に陥る。
あと脆弱な部隊を攻撃して〜の下り、部隊の配置・兵站・人員・練度・
装備が全部筒抜けってことだろ。勝てるわけない
>ロシア軍司令部は「最も脆弱な防衛ライン」を探して攻撃するのではなく「指揮能力と組織化が最も脆弱で統制と結束が欠けている旅団」を優先して攻撃する
おお…これは厄介というか何というか
「水はひび割れを見つける」って感じですね
塞ぎたくても容易には塞げない弱点を見付けて突くのがやたらと巧い
工業技術とはまた違う技術ですがロシアはこういう発想どう養成してるんですかね
これまでは情報の解像度が低くてできなかったことが、ドローンやデータリンクやデータ処理技術のデジタル技術の向上によってより詳細に情報を分析できるようになって
今までは粗くラインとしてしか見れなかったものでも一つ一つの細かい点で見れるようになって
戦略目標っていうあいまいなものじゃなくて執拗に”人”を狙い続ければ、結果として戦略目標に風穴を開けられる…って感じなのかな…
砲撃量がものを言い、戦場が第二次世界大戦以前に先祖返り
した、とミリオタニキの中でも主張されてるけど、
実際には技術革新で、戦場で敵の脆弱性を突く戦術の精度が
格段に上がっているのだろうね。