kyiv Independentは13日「ドニプロペトロウシク州南東部とザポリージャ州北東部に跨る戦場でロシア軍の前進が加速している」「広大な領土損失を軽視してきた代償が重くのしかかりつつあり、ザポリージャの前線ラインはまもなく深刻な危機に陥るかもしれない」と報じた。
参考:Analysis: With all eyes on Pokrovsk, Russia drives forward in Zaporizhzhia Oblast
まもなくヴェリカ・ノヴォシルカを確保したロシア軍がフリアイポレ東郊外にやってくる
攻勢に適した夏が終わってロシア軍の前進テンポが鈍化してもドニプロペトロウシク州南東部とザポリージャ州北東部に跨る戦場=フリアイポレ方面だけは例外で、DEEP STATEも毎月の統計を発表する中で「ロシア軍が年間を通じて前進し続けている」「フリアイポレ方面の領土損失量が突出している」と指摘し、10月の衝突回数と失われた領土の相関関係においてフリアイポレ方面で発生した衝突回数は16%に過ぎないものの、全体の領土損失に占める割合は69%にも達している。

出典:Воин DV
フリアイポレ方面の戦いを端的に言うと「侵攻前から準備されていたドネツク州マリンカ方向の防衛ライン、圧倒的な優位性のもとでロシア軍の侵入を寄せ付けなかったドネツク州ヴフレダル方向の防衛ラインが2024年9月末までに破られ、たった1年間でウクライナ軍が南ドネツクからザポリージャ州北東部まで連続した後退を強いられている最前線」で、領土獲得という基準のみで見れば「ロシア軍が最も成功している戦場」と言っても過言ではないものの、これまでクピャンスク方面、リマン方面、シヴェルシク方面、トレツク方面、コンスタンチノフカ方面、ポクロウシク方面といった注目を集める戦場の影に隠れ続けてきた。
kyiv Independentは13日「これまで見過ごされてきたドニプロペトロウシク州南東部とザポリージャ州北東部に跨る戦場でロシア軍の前進が加速している」「驚くべきことに2025年に最も領土損失を記録した戦場の報道は最も少なかった」「この地域の戦いは長いあいだウクライナや世界から無視されてきたものの状況は急速に変わりつつある」「広大な領土損失を軽視してきた代償が重くのしかかりつつあり、ザポリージャの前線ラインはまもなく深刻な危機に陥るかもしれない」と報じている。
“フリアイポレ周辺は侵攻開始以来、ロシア軍の前進を全く許さない最も安定した地域の1つだったが、まもなくヴェリカ・ノヴォシルカを確保したロシア軍がフリアイポレ東郊外にやってくる。さらにロシア軍はドニプロペトロウシク州南東に位置するポクロフスケ(ドネツク州ポクロウシクとは別の都市)に向けても前進を続けており、ここはフリアイポレ方面におけるウクライナ軍の重要な物流拠点で、既にFPVドローンの射程圏に収まっている”
“激しい戦いに晒されているクピャンスク方面、コンスタンチノフカ方面、ポクロウシク方面には精鋭の旅団とドローン部隊が展開して状況を制御しているが、フリアイポレ方面の東方向に対する防衛状況は半永続的に混乱状況で、ウクライナ軍はまともに防衛ラインを安定させることが出来なかった。DEEP STATEによればロシア軍が10月に獲得した領土の69%がフリアイポレ方面に集中し、この過程で発生した両軍の衝突回数は全体の16%に過ぎず、ロシア軍は多くの戦力を投入しなくてもウクライナ軍の防衛の弱さのお陰で「不釣り合いなど多くの領土を獲得している」という意味だ”
“現状のウクライナ軍には戦略的予備戦力が殆どもしくは全くなく、全ての場所を同時に防衛することは不可能だ。そのため非常に困難な妥協を定期的に行わざるを得ず、そのため南ドネツクからザポリージャ州北東部までの広大な農地や荒れ地の防衛に関する優先順位を下げたことも理解できる。この地域は人口がまばらで大きな都市も存在せず、ここでの領土損失が直ぐに決定的な戦略的影響を及ぼす訳でもないからだ。そのため同地域におけるロシア軍の前進は許容できるものだった”
“ロシアにとっても同地域の攻撃は優先事項でなかったものの、領土の拡張や中期的な圧力を高める絶好の機会として活用し、フリアイポレとポクロフスケに近づいているロシア軍の成功はもう無視できないほど深刻になっている。ロシア軍は南からの侵入が困難なフリアイポレに北からアプローチすることで、ザポリージャ州の防衛ラインを側面から包囲できる立場を手に入れ始め、ロシアが併合を宣言した州都ザポリージャ自体にも深刻な圧力がかかるかもしれない”
“勿論、現状からのザポリージャ占領は途方もない困難な任務だが、州都をFPVドローンの射程圏内に収めるだけでもウクライナにとっては壊滅的な打撃になり得る。さらに陥落が差し迫っているポクロウシクのことを考えると、まもなく大統領と参謀本部がポクロフスケ情勢について言及しなければならないことは本当に厄介だ。冬の間にフリアイポレ方面の状況が安定するかどうかは不明で、その多くのキーウの意思決定にかかっている。具体的にはドンバスでロシア軍の前進を阻止している部隊をザポリージャ州に移動させるかどうかだが、これは容易な解決ではなくさらなるトレードオフに過ぎない”
“ロシア軍がアフディーイウカを越えて前進を開始し、ドネツク州での勢いを増してきた2024年春以降の前線は制御と混乱の間にある微妙なバランスに依存してきた。ウクライナ軍が兵士不足の中で前線ラインを概ね維持できたのは奮戦する兵士の英雄的献身とドローン能力の大幅な拡張によるところが大きく、防衛の混乱も特定の孤立した場所や限定的な期間に限られていたが、ドネツク州、ドニプロペトロウシク州、ザポリージャ州の3州が交わる戦場は過去1年間で大きな混乱が続いた地域だっと言え、その事実はロシア軍の成功に反映されている”

出典:Генеральний штаб ЗСУ
“南ドネツクからザポリージャ州北東部に跨る広大な土地はいつの時代も争いが絶えず、何世紀にも渡って繰り広げられてきた血みどろの新しい歴史は、現在のウクライナにとって重大な意味をもつかもしれない”
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ























P-85沿いのダニリウカでもロシア兵が迫ってきたみたいですね。物理的遮断も遠くなさそうです。
フリアイポレも年内に半包囲されてしまうのでしょうか。
ダニリウカで国旗を掲げるロシア兵の映像が既に出ています。
以前馬鹿にされていた旗立て隊ではないでしょうから、グリャイポレの状況は危機的ですね。
ただこの規模の町は陥落する前にウクライナ軍も手を打つはずなので、このまま陥落するとは思いません。陥落するなら、ウクライナ軍の予備兵力もそろそろ不味いということになります。
22歳に徴兵を引き下げる言説もあるようですし。
女や若年層の動員を口にする議員はいるけど実現可能性は微妙。
個人的にはそれがウクライナが自滅する日になると予想。
何故なら数十万人規模で国内に存在する脱走兵は武器を持って逃亡してるから。
自分の妻子を守るためなら彼らは立ち上がる可能性が高い。
毎日2000発以上の砲弾、400回の砲撃がこの方面にあり。
滑空誘導爆弾も、全体月5000発=週1000発以上に増加しているという発表もあります。
要塞や遮蔽物ごと破壊されているとありますから、(政治が徹底抗戦しか言わないのであれば)ウクライナ人の海外逃亡が増えているのも理解できます。
2025.11.11 ウクライナ防衛戦力、南部複数陣地からの後退を発表 ウクラインフォルム
ヴィシュネベとベルボーヴの間に延びているロシア軍占領区域(池っぽいところで止まっている)を衛星画像で確認したのですが、その両脇には障害物プラス対戦車壕っぽい二重のラインが確認できますが、占領された場所には見てわかるレベルのラインが確認できませんでした。
枯れた川のような窪地プラス緑地になっているので防衛ラインを敷設するための重機が入れなかったのでしょうか?
追記:ノヴォスペニフスケはロシア軍第114自動車化歩兵連隊が制圧したとの事。
何故か知りませんが頭に浮かぶんです、514という数字が……
ウクライナ側が取れる手立ては何個も無いと思うけど、恐らくはこのまま同じ事を繰り返して抵抗力無くして人員不足の臨界点を迎え、結局はドニエプル川以東を捨てる事になる未来だろうなと思ってる。
一年後とは思わないけど、あと二年保つとは思えない。
クルスクなんかで予備選力を結構浪費してきましたからね。
逆によく目的も見いだせない作戦につぎ込んだのはなぜなのか知りたいですが。
ザポリージャは結構な大都市ですね
ロシア軍が近づいてきたら経済的な損失や避難民問題、そしてあの規模の都市を守る人員
そろそろ国家総動員法をかけるときですね
あの作戦は仰る通りで、ただただ意味不明でした。
フリアイポレ方面・トレツク方面など、開戦当初から前線部隊の献身に支えられてきただけのものを、(政治指導部が)無限に続くと勘違いしたのでしょうね。
クルスク侵攻は稀に見る世紀の大失態だと思うけどね。
ロシアからすれば、鴨が葱を背負って来るようなもの。
有利な土地、法的に使えなかった国内戦力の有効活用、国民の戦意高揚、特別作戦の正当性増加、様々な利益があった。
あんな利敵行為の作戦を遂行する政治指導部がある限り、ウクライナの破滅は避けられない。
破滅は既にしているんでしょう。ただ底がどこまであるものか…。
まだ若年人口絶滅レベルにはなっていないから、底に達してはいない。