ウクライナ軍は先月「ボルチャンスクでロシア人400人が包囲されているというForbesの記事は事実ではない」と否定したが、ホルティツィア作戦軍は7日「(Forbesが報じた)チャシブ・ヤールにおける敵損失の見積もりは大げさだ」と、RBC-Ukraineも「Forbesのデータは誇張されている」と指摘した。
参考:It Took Russia Three Months And Thousands Of Lives To Capture One Isolated Ukrainian Neighborhood
参考:ロシア軍がチャシウヤールの東端地区を制圧 3カ月で10万人損耗、決定的な打撃困難に
参考:Ukrainian military denies Forbes’ data on Russian losses in battle for Chasiv Yar
RBC-UkraineはForbesに「状況を誤認させるな内容を書くな」と言いたいのだろう
Forbesのデビッド・アックス氏は先月17日「ウクライナ軍の素早い攻撃で400人のロシア軍兵士がボルチャンスク市内の工場で孤立した」「この工場をウクライナ空軍機が爆撃する様子も登場した」「今度はロシア人が滑空爆弾に恐れ、コンクリートに埋もれる番だ」と報じたが、ハリコフ作戦・戦術グループのポフフ報道官は「ボルチャンスク市内の工場付近でロシア軍部隊が包囲されているのは事実だが、この特定地域で包囲されているロシア人の数は数百人ではなく数十人だ」「ロシア軍は数百人規模で行動することはなく、(Forbesが記事で報じた)400人という数字は存在しないため確認するのは不可能だ」と言及。

出典:МУРЧИКИ
要するにアックス氏の記事は「ウクライナ軍が名指しで否定するほど戦場の現実とかけ離れている」という意味だが、ホルティツィア作戦軍のヴォロシン報道官が再びアックス氏の記事を間接的に否定し、RBC-Ukraineも「チャシブ・ヤールでの敵損失に関するForbesのデータは誇張されている」と報じた。
アックス氏は4日付けの記事の中で「ロシア軍は3ヶ月間の戦闘を経てチャシブ・ヤールで最も脆弱なカナル地区を制圧した」「チャシブ・ヤールに対する攻勢が始まって以来、ロシア軍は9万9,000人の兵士を失ったと伝えられている。この全てがチャシブ・ヤールやその周辺で失われた訳では無いものの、かなりの数の兵士が無くなったのは確かだ」と指摘。
チャシブ・ヤールやカナル地区が何処にあるのか、現在の戦闘がハルキウ方面、クピャンスク方面、リマン方面、シヴェルシク方面、バフムート方面、ホルリウカ方面、アウディーイウカ方面、ドネツク西郊外方面、南ドネツク方面、ザポリージャ方面、ドニエプル川方面で行われており、9万9,000人の損失がチャシブ・ヤールやその周辺で発生した訳はない=全戦線で生じた死傷者数だと理解できる人にとっては特に問題はない。
記事のタイトルは「3ヶ月間に及ぶチャシブ・ヤールの戦いでロシア軍は数千人の犠牲者を出した」と書いているため、チャシブ・ヤールやその周辺で失われた兵士の上限は9,999人以下となり、失われた兵士とは戦死者数ではなく死傷者数のことだが、予備知識のない方は「チャシブ・ヤールでロシア軍が数万人規模の損失を出した」と錯覚するだろう。
Chasiv Yar, Donetsk region.
russia turned the city into ruins like everything else it touches.
The russian plague must be stopped. Ukrainian defenders need the world’s support to do it.📷: @Liberov pic.twitter.com/e1vlEdJssD
— Defense of Ukraine (@DefenceU) July 4, 2024
この英字記事のタイトルは日本語版になると「ロシア軍がチャシウヤールの東端地区を制圧 3カ月で10万人損耗、決定的な打撃困難に」となり、タイトルのみで本文を読まない方は「チャシブ・ヤールでロシア軍が10万人損耗した」と受ける可能性が高く、結局のところ「ウクライナを応援したいが為の誇張した表現がウクライナ軍に対する期待値を煽っている」という構図だ。
ヴォロシン報道官は「ホルティツィア作戦軍の担当範囲(ハルキウ方面、イジューム方面、リマン方面、バフムート方面、アウディーイウカ方面、ヴフレダル方面)における過去3ヶ月間の敵損失は計8.2万人だ」「専門家と議論するつもりはないが、チャシブ・ヤールに対する数字(Forbesの数字)は大げさで、積極的にカナル地区が攻撃された期間の敵損失は最大5,000人(チャシブ・ヤールでの敵損失)だ」と述べ、これを伝えたはRBC-UkraineはForbesに「状況を誤認させるな内容を書くな」と言いたいのだろう。
関連記事:Forbesの大げさな報道、ウクライナ軍がロシア軍兵士400人の孤立を否定
関連記事:ウクライナメディアによる2023年の総括、自分達で作り出した罠に嵌った
※アイキャッチ画像の出典:БУТУСОВ ПЛЮС
Forbesのアックス氏に関しては、時折見かけることもありましたが内容どうこう以前に、タイトルで目を引こうとしているのが丸わかりでゴシップ誌のような印象を受けていましたが、内容も現実とはかけ離れたものだと理解できました。
この方が商売として面白おかしく記事を書いているのか、単に取材不足による適当な記事掲載に繋がっているのか、はたまたウクライナ軍の勝利を盲信するあまり現実を直視できないでいるのかは分かりませんが、前方にはロシア軍・後方にはウクライナ軍やウクライナ国民を煽るような記事を書くマスコミがいるという構図は直接的な被害が無いにせよ、ウクライナという国家の逃げ道を無くすことになります。
ロシア側もウクライナ側も、敵と自軍の損害については大本営発表をしていると思います。
しかし、ウクライナ側の大本営発表をはるかに凌駕する報道を、フォーブスが自主的にやっている。ということですね。
応援するにしても、やり過ぎですね。
表現の自由があり、情報統制がされないのは良いことなんですが…問題は金儲けのタメならフェイクやフィクションでも罷り通る実例が特にウクライナ戦争では多いように感じて、辟易します。
資本の力と同調圧力によるポピュリズムが、私たちのリテラシーを破壊している。
民主主義には正しい情報が不可欠ですからね
隠蔽も誇張もデマも民主主義を害します
自動車の運転手に目隠ししては事故が起きて当たり前
主権者に正しい情報が無ければ国が潰れて当たり前
ウクライナ軍自身も今まで荒唐無稽な大本営発表を繰り返してきた訳だけど、今度は逆に外野が誇大な記事書いてウクライナ軍の広報が火消しに回るってもう何やってんだか。
寧ろウクライナ側の発表は意外と正確なのでは?
ウクライナ発表のロシア側損失が50万(負傷含む)に対してこのサイトでも触れられているように戦死は10万越えの可能性がかなり高く、負傷含めれば40万はありそうですし
装備損失に関しても映像的証拠数と人員損失の発表と推計の差で考えると五割方事実は確実、七割くらいは実際にありそうな感じに思えますが……
だから前の記事のコメントにも書いたけどプーチンの月15000人死亡してるウクライナに対して1/3って発表が正しいんじゃないのって
ウクライナ軍広報はAxe先生の記事を否定する一方でしれっと「ホルティツィア作戦軍の担当範囲…における過去3ヶ月間の敵損失は計8.2万人」などと言ってますが、本当に3ヵ月で8万人も損失(むろん戦死ではなく死傷だとしても)したのであれば、「ロシア軍は化け物じみた兵員供給能力でどこからか湧いてくる兵士を前線に供給し続けている」のでない限り、前進はおろか戦線の維持すら出来ないのではないですかね。
このアナウンスに関しては正確どころかゼロが1個多いのではないかと思えますが。
実際ロシア自身がその供給能力があると言ってますし……
志願兵が月2~4万と言ってますし、プーチンの発言が戦死月5000なので負傷含めたら2万損失、三ヶ月で最低6万越えになりますし
近頃はロシア自身が実質ウクライナの発表を肯定しているのでは?
ロシアの志願兵というのは基本的に期限付きの契約軍人で、彼らは契約期間が満了すると退役してしまいます。
なので退役する兵士の穴を埋める必要が常にあるはずで、月2~4万人集め続けても不自然な点があるとは思えません。
まあそもそもどうやって3ヵ月で8万人もの損失を与えられるのかという疑問がまずありますけどね。
そこは正直任期が平均何ヵ月か、あるいは何年か、これまで何人復帰しているのかが分かりませんので何ともですね
というかプーチンとロシアのミルブロガー自身が言ってる内容ですし、それこそウクライナの損害50万100万だって話も一層非現実的ですよね?
ウクライナの参謀本部は
40万人とか50万人殺害したと
主張してたはずです(死傷ではなく死者)
いよいよ応援団すら
大本営には付き合いきれなくなってきたか
ザルニジもゼレンスキーもロシアの戦死者は十数万と主張してましたよ
ウクライナ発表のあの数字が戦死のみ限定って話って何処からのものか教えてくれるとありがたいのですが
ウクライナ軍発表の敵損失50万人というのは戦死か死傷かを明言していませんね。なので戦死50万人と解釈してしまっても間違いとは言えないのですが、それだと負傷者も合わせればロシア軍の総兵力が消し飛んでしまいます…
ウクライナ参謀本部側は
死者だけで50万だと主張してます
彼らは自軍の死者すら把握してないので
出してくる数字は願望ドンブリでしょう
ボグダンさんによると、ゼレンスキーも
「主権と独立が残れば勝利」と言い出してるらしく
いろいろ隠しきれなくなってきたと予想
戦死者はその半分くらいですよ、
負傷者は戦死の3倍なのであわせて20万といったところかと
Forbes的には西側の軍事知識のない層を騙して
PVを稼げればオッケーなんでしょう
YouTubeでロシア大損害動画で稼ぐ人とメンタルは変わりませんね
問題はウクライナ指導部がこれを信じちゃって
判断を誤る可能性があることですが
まさに仰る通りで、ゴシップ紙みたいになってる面があります。
ウクライナ上層部が、嫌な情報を聞かなければいけない時に、威勢のいい話を信じる事になればマズイですね…
ウクライナからの報道官から苦言を呈された結果、
今後の記事内容を方向修正するか否かで、これらの記事のシリーズが、
真実を伝えるジャーナリズムなのか、視聴率を取るエンターテインメントなのか、見分けがつくはずなんですが、
既にこの苦言、2回目ですよね。。。。。
まあ間違いなく3回目以降もやるでしょう
後方からの支援により、前髪は以前に増してふさふさである!
毛髪の量を煽る誇張された報道、たむごんがもちもちさんちのコメント内容を否定
fusa共和国国家「毛根は滅びず」
毛根は死なず、ただ抜け去るのみ。
どうせ、フェイクでしょ。
あぁっとぉ、2枚目がでてしましました…チームForbesのDavid Axe選手、2回目のイエローカードです
だいぶ白熱した状況ですので声援プレイに熱が入るのは仕方ありませんが、誇張しすぎは許されなかったようです
こんなことがあるのがプロパガンダなんですねぇ
ですがまだ本当の戦いはこれからです
さて(解説の)ktzwさん、どうご覧になりますか?
はい、公式が勝手に言ってるだけですからね。
Axe先生の快進撃はまだまだ止まりませんよ。
これからもAxe先生の活躍にご期待下さい。
これをプロパガンダと呼ぶのはプロパガンダに失礼でしょう。
ただのPV稼ぎのフェイク記事です。
そんな……、Yahoo!ニュースで一番人気の斧大先生が名指しで非難されるなんて……!
という冗談はともかく、こういう胡散臭いプロパガンダ記事で作者の署名が機能した例って初めて見ました。
よっぽどの有名人じゃない限り、記事を書いたのが誰なのかなんて気にすることもありませんから。
無責任に言いたい放題言って後はとんずらみたいな記者を何百何千と見てきましたし。
ウクライナ軍の報道官、いい仕事をしていますね。
ウクライナ国内・国外の期待値を高めすぎると、現実離れした継戦に期待感がでたり、今後の外交交渉すらも批判される事になるリスクがあります。
アメリカのアフガニスタン戦争、かなり批判されていますが、米兵の死者だけを見れば2000人台と言われています。
(自軍の損害と継戦能力を脇に置けば)数千人単位の損害が、特定戦域で発生したというだけでも、かなりの損害を与えていることになります。
>結果的にアフガニスタン情勢安定化に向けた米国の努力は難航し、戦費は1兆ドル以上に上ったばかりか、2400人以上の米兵士と、多くは民間人である数万のアフガニスタン人の命が奪われた。
(2021年8月17日 焦点:米国最長の戦争「敗北」で幕、失策を重ねたアフガン20年 ロイター)
Forbesはア◯ウェイを賛美する記事を書いたりするような胡散臭い雑誌ですからね
前回注意したにもかかわらずしょーこりもなく火葬戦記が出稿されておこと
あの人(斧)が火葬戦記書いてたのは初期の初期からだし、それを望む層が一定以上存在するのはわかるけど
一度注意受けたのに再度掲載されてしまったのはなぜなんかいなと
歴史群像とかなろうなら兎も角、一応は一流誌に分類されてるはずのフォーブスでそんなことやってたら
他記事の信ぴょう性にまで疑いが出てしまうでしょうに
まあそういう人は何回でも繰り返すから…
今後も誇張された記事を出し続けると思いますね
今の時代は、信頼性よりも、ウケるか、ウケないかだから問題なし。カワイイは正義を上回るイイねが正義。
当たらない評論家だって何年も稼いでいるし。その人のウケが悪くなければ、他の人に変えるだけ。
ウケて金稼いだ方が勝ちよ。
ここのコメント欄にもそういう都市伝説的な情報を過剰摂取してバグってしまった方がトンデモ論を書き込みに来ることあるね。
記事を見ても、ForbesのDavid Axe氏という時点で、もう内容9割引くらいで読むようになってますからね。あまりにも他とかけ離れた情報過ぎて、読む価値すら失せてきてるかなぁ、と思う今日この頃です。
数千→10万
台湾は誤認で嘘をついた訳では無い、越えられちゃいましたね…
日本が世界に誇っていたのに悲しいです。
しかしyoutubeではロシア崩壊「ゆ○くり解説動画」が何万再生もしているのに対して、
ボグダンさんの様な、ウクライナの真実をきちんと発信するチャンネルは遥か低視聴数というのが現実です。
日本人の本質は何も変わっていないという事です。
人間見たいものを見て、聞きたいことを聞くもんなんで、真実や嘘とかどうでもいいんじゃないですかね。
結局異国のことなとこもあるでしょうし。
Axe先生の記事でこれなら、もしウクライナ軍の報道官が日本のウクライナ応援Youtubeチャンネルの動画見たら何と言うんだろうね。
稼げれば正義なのが資本主義なんで…
一応実名晒して寄稿してるアックス氏と違ってあれらの開戦以来億単位PV回してるyoutubeチャンネルは最終的に炎上しても飛べば済む話で結果なんて大した話じゃありませんよ
稼げるネタを見つけて潜り込んだ分資本主義には優秀とすら言えるかと
戦争も経済競争の一形態とはいえ
守備範囲外のネタに深入りして
変な記事を連発するのはやめた方が良いのでは
老舗経済誌としての格式が怪しくなってくる
宇軍としても流石に自軍応援団とは言え、行き過ぎに苦言を呈するのは、余程見るに見かねてだったんでしょうね。(一度、釘を刺しての直ぐはね。)
因みにボルチャンスクの包囲云々の工場、現在はどんな状況何でしょうか?
敬愛するAxe先生が批判されるなんて!
誤解の無いように説明しておくと。
Axe先生は決して嘘も誇張も書きません。
そこには嘘は無いんですよ。それが先生の巧妙かつプロとしての腕なんですよ。
ただ、淡々といくつかの事実を提示して、結果として読者が「勝手に連想する」。
その腕が卓越しているんですね。さすが一流紙で署名記事を書く優秀な記者ですよ。
自分は比較的ウクライナ支持だけど嘘をついたりしてまでウクライナを応援する気はない。Axe氏やForbesはロシアに親を虐殺されてウクライナに命を救われでもしたのか?メディアをデマ垂れ流してアクセス数稼ぎのために利用するのではなく公平な報道のために使って欲しい。
これはそろそろボーチャンスク1ブロック包囲戦()もロシアに押されて骨材工場の西側の包囲を解かなければならないということ意味するのでしょうね!アックス先生の記事が既成事実化してしまうと「ウクライナ軍は400人をみすみす撮り逃した。大失態だ」となってしまう訳で、早めに記事を否定しておきたかったんでしょう
一応情報自体はそれなりに信用できそうなところから引っ張ってきているんですけどね(正しいとは言ってない)。
色々な情報から都合のいい部分だけを繋ぎ合わせた上煽り文句を加えてしまう、要はまとめサイトとかyoutube動画みたいなことやってるのが良くないんだと思います。