ウクライナ軍は3日連続でロシア連邦領内への長距離攻撃を実施し、ロシア国防省も3日夜~4日未明にかけて117機の無人機を撃墜したと発表したが、4日未明にレニングラード州キリシ市にあるロシア最大の製油所(年間処理能力は1,000万トン以上)で爆発と火災が発生した。
参考:Сводка на утро 4 октября 2025 года
参考:Минобороны России
参考:Дрони ССО уразили важливі обʼєкти ворожої ППО у Воронезькій області РФ
参考:Ворог атакував 112 повітряними цілями – є влучання та падіння на 25 локаціях
参考:Сили оборони за ніч уразили НПЗ, ракетний корабель та інші цілі
ロシア軍もウクライナのエネルギーインフラに対する攻撃を強化しており、ウクライナの複数地域で停電が発生しているらしい
ウクライナ軍は3日連続でロシア連邦領内への長距離攻撃を実施し、視覚的にも4日未明にレニングラード州キリシ市にあるロシア最大の製油所=Ⓐで自爆型無人機の攻撃が着弾して火災が発生したことが確認され、ロシア国防省も3日夜~4日未明にかけて117機(ブリャンスク州×27機、ヴォルゴグラード州×16機、クルスク州×15機、クリミア半島×15機、ロストフ州×11機、ヴォロネジ州×10機、ベルゴロド州×8機、レニングラード州×6機、カルーガ州×4機、ノヴゴロド州×2機、黒海×2機、スモレンスク州×1機)の無人機を撃墜したと発表。
ロシア人ミルブロガーのДва майора(Two Majors)も「4日未明にレニングラード州キリシ市上空で防空システムが作動した」「既に工業地帯の火災は鎮火された」「この攻撃の標的は何度も攻撃を受けているキリシ市の製油所だった可能性がある」と、RYBARもTwo Majorsの評価に同意しており、キリシ製油所は3日に攻撃を受けたオルスク製油所(年間処理能力660万トン)よりも規模が大きく、ウクライナメディアは「キリシ製油所の年間処理能力は1,000万トン以上(ロシア全体の処理能力に占める割合は6.6%)で、ガソリン、軽油、航空燃料など幅広い石油製品を生産している」と報じている。
今回の攻撃でキリシ製油所が被った損害は不明だが、最も興味深い点はキリシ製油所への攻撃が今回で4回目(2024年3月、2025年3月、9月、10月)という点で、ロシア軍は特性の異なる巡航ミサイル、弾道ミサイル、自爆型無人機を組み合わせた複合攻撃でウクライナ軍の防空シールドを突破しているものの、ウクライナ軍はロシア軍と比較しても規模が小さな自爆型無人機(1回100機程度)のみで目標に到達しているため、低空を飛行する小型目標の検出と迎撃に問題を抱えていると示唆している格好で、特性の異なるフラミンゴミサイルの投入が本格化すると問題はもっと大きくなるかもしれない。
因みにウクライナ特殊作戦軍は3日「10月1日夜にブトゥルリノフカ空軍基地周辺で長距離レーダー=P-14、ガルマシェフカ周辺で航空管制用レーダー=12А6を無人機攻撃で破壊した」と報告し、このような動きはロシア軍が前線ラインの後方で防空システムやレーダーを積極的に攻撃して「複合攻撃の貫通性」を向上させたのと同じもの、つまりロシア連邦領内に対する長距離攻撃の成功率を向上させる狙いだが、ウクライナ特殊作戦軍の報告を裏付ける視覚的証拠は未確認だ。
ロシア軍もウクライナのエネルギーインフラに対する攻撃を強化しており、ウクライナ軍は「3日夜から4日未明の間に無人機109機と弾道ミサイル3発が発射され内73機を撃墜した」「無人機36機と弾道ミサイル3発が21ヶ所に着弾し、4ヶ所に迎撃した無人機の破片が落下した」と報告、ウクライナの複数地域で停電が発生しているらしい。
追記:ウクライナ軍は3日夜から4日未明にかけて実施した長距離攻撃の結果について「レニングラード州のキリシ製油所を攻撃して爆発と火災が確認された」「カレリア共和国のオネガ湖でブーヤンM型コルベットが損傷した」「クルスク州でレーダー施設とイスカンデルの輸送車輌を攻撃した」と報告したが、キリシ製油所以外の報告を裏付ける視覚的証拠は未確認だ。
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※アイキャッチ画像の出典:ЦАПЛІЄНКО_UKRAINE FIGHTS






















ロシア軍が製油所付近に効果的な防空陣地を配備しない限りウクライナ軍の製油所攻撃、ロシアの石油不足は続きそうですね。ロシアがどれだけ早く効果的な防空部隊を配備できるか。ロシアが防空部隊を適切に配備するまでウクライナがどれだけ製油所を攻撃できるかで今後の戦局が変わってきそうです。
命に関わるインフラ関連の貿易については西側も甘いから継戦能力自体に大きな影響はないだろうけど、粗製油分離以外の高度な精製機械はほぼ西側製だからそこが破壊されたら大変でしょうね
ロシア製では全く性能が足りず、中国製すら当のロシアが微妙と言っているので、自分でマトモに精製が出来なくなれば貿易にも大きな影響を及ぼすでしょう
中国製で微妙でも70年代西側から導入した設備以上のクオリティはあるでしょう。まさか中国製が70年代西側より劣るクオリティ発揮するような事は無いと思うし、あとは部品の規格問題ですがソ連製の規格とか特別だった気はするしどこ製でアレ規格を揃えて容易に交換出来るような体制構築でもするしかないでしょう。
それにしても東西冷戦の影響か80年代に設備の老朽化で生産能力が落ちたような危機がまた発生するとか思っていたんだろうか。今回は設備の老朽化プラス外敵による破壊要素まであるのでどこの時点で限界迎えるか、限界迎えた時にロシアがどんな手段に訴えるかのリスクはあるでしょうね。
現在の中国製品の問題は質の幅がまだ大きいことなんですよね。
全体的な技術レベルは上がってて、平均点は昔よりはるかに高いし当たりを引けば普通に使えるけど、外れを引くと相変わらず発火レベルの不具合品がまだまだある。
中国国内のインフラや防衛用途の部品にはより抜き品質の部品が供給されるかもしれませんが今のロシア向けにそうした上澄み部品が安定供給されるとは思えませんので、ロシアから見れば中国製は「微妙」な70年代西側以下の部品、に見えるでしょう。
ロシア側に大量の部品を選別する検品技術はないでしょうし、液体/気体系のインフラは一ヶ所破綻すれば他にも影響しますので「品質のバラついた部品」は「低品質の部品」と大差ない訳です。
まあ、メーカーにも拠るんじゃないかな
日本語で調べられる範囲でも中国の機械メーカーって山ほどあるから安物を買うと痛い目みることはあると思うけど
勿論一級メーカーでも日本企業の品質には届いてないだろうけどそもそも日本企業の品質管理は欧米企業と比べてもハイレベルで比較しても仕方ないところもあるからね
よく軍用に改造されてるトヨタのランクルが不死身車扱いされてるのも部品の品質管理が高度で全ての部品が隘路になることがないからだし
というか、中国企業が日本企業レベルの品質管理ができるようになったら日本の製造業はお終いだよ
今となってはそれがほとんど唯一の優位性だから
ロシアは何もしてないわけじゃないと思うが国土が広すぎるから防衛が難しいのだろうか?
まぁ軍事基地をやられまくってるので、そちらに防空リソースを回してるんでしょうね(軍事基地にリソースを集中しても軍事基地全てを守り切るには足りないと思いますが)
ロシアは燃料タンクを金網で覆ったりしてるらしいので、付け焼き刃的ではありますが、出来る限りの対策は講じているようですね
ウクライナは技術的にも政治的にも戦略爆撃は出来ないというのが戦争を始める上でのロシア側の判断だったんでしょう。
途中まではそれは的確な判断だったと思います。
技術的な面で言うとウクライナには強力な空軍もも巡航ミサイルも無かった。
また戦争初期は「ロシアを怒らせると第三次世界大戦、核戦争へのエスカレーションがある」ということが言われててロシア本土への攻撃は政治的にもダメな雰囲気がありましたよね。核保有国としての抑止がうまく効いてたわけです。
特にバイデン政権はこれにビビっていた印象があります。
でも時間が経つうちにいつの間にかその前提条件が無効になってしまっているのにロシア側は気が付かなかったのではないでしょうか。
まずウクライナは自前で長射程の自爆ドローンや巡航ミサイルを用意するようになった。
また、ロシア領にちびちび自爆ドローンを打ち込んだり逆侵攻を仕掛けたりして「ロシアを怒らせても第三次世界大戦も核戦争も起こらないでしょ?」ということをアピールし続けた。
今じゃこうしてウクライナがロシアのインフラをボコボコにぶっ叩いてもビビる国は皆無ですし、トランプ政権に至っては「よーしトマホーク売っちゃうぞー」とか言い出す始末です。
これはかなり痛い判断ミスになるかもしれません。
石油施設にミサイルを撃ち込まれると分かってたら多分ロシアはこの戦争はやってなかったんじゃないですかね。
石油プラントを守るのは良いけどその防空アセットは何処から引っ張ってくるのだろうか。
国土が広く、重要施設が多い国は大変ですな
既存の防空アセットを移動させたとして、より重要な軍事施設などを弱くするわけにも行かず。極東はさすがに手を抜くことはできるでしょうが…
安価な防空アセットを何とか新規製造するかしかないですね。
基地や空港みたいな軍の管理下に置ける重要防護対象を点で守る対空砲的な装備ならともかく、広範囲に点在する各種インフラ全てを守るためのセンサーとウェポン、そしてその指揮統制システムを安価に整えるのはなかなか厳しいんじゃないですかね。
まあこれは本邦にとっても頭の痛い問題ですが。
ロシアが脅威として認識していた、ウクライナからの長距離攻撃が現実になっているということでしょう。
ロシア西部に、首都機能・人口・主要経済インフラなどが集中していますから、全てを守り切るのは難しいでしょうね。
まあ反撃はいいけど、結局ロシアを追い詰めたときに核の問題をどうするかってのがあるんだけどね
そろそろ停戦してほしいものだ
お互いインフラ攻撃合戦
戦況が変わるどころかロシアの進軍が活発になるだけなんじゃないかな?
いや今までだってロシアはインフラ攻撃してたでしょう。
対してウクライナは同じことが装備的にも政治的にもできなくて、殴って来る手を殴り返すことしかできなかった。
ようやくボディの殴り合いに持ち込めた訳で、「ますます泥試合になる」のは否定できないけど、「ロシアの進軍が活発になる」要素はないでしょう。
まあ住宅や学校みたいな純民間施設に向いてた分の攻撃が電気鉄道生産みたいなインフラに向かえば純軍事的には多少ダメージは大きくなるのかもしれませんが。
ロシアは軍事基地やられまくったからそっちに防空部隊を集めてるんだろうな
それにしてもウクライナは去年は石油タンク(プロレタルスクやフェオドシヤ)、今年は各地の製油所を攻撃してる辺りはロシア攻撃のリソースを効果的に使ってるな
ロシア軍側の空爆も苛烈になっており、特に今まで攻撃対象にしてなかった電力関連施設も攻撃するようになったので、SMOであるという建前や戦後を見据えた手加減をやめた可能性がありますね
泥沼すぎる
少なくともクルスク侵攻やドニエプル川での水遊びよりは遙かに効果的だと思う
……なんでこれを最初にやらなかった?
今ようやくやれるようになったからやってるだけの話。
結局この戦争は陣取りゲームとしては2023年までで、それ以降は
消耗度の高くなったドンバス戦争2.0でしかない。
数メートル前進した!あるいは奪還したとかは何の意味もない。
西側に止められてたからやりたくてもできなかった。その風向きが変わったのがやっぱりクルスク侵攻以降。
西側がロシア領への攻撃容認に変わった時点で即撤退してたら、もろ手を挙げて持ち上げれるんだけど粘ったことによる損失も大きすぎる。
大きいとはいえ湖にコルベット?と思ったら運河につぐ運河で北側の海まで出れるんですね・・・
それにしても、国土の広さは縦深が増して良いことかと思いきや守り難い側面もあるようで。どうせ手が回りきらず被害を受けるんだから、いっそ一部は切り捨て防御を集中するものアリだと思いますが政治的に難しいかな。
内陸の海運もかなり興味深いんですよね。
モスクワ運河から見れば、人造湖・天然湖・川などを通じて、黒海・アゾフ海・バルト海・カスピ海・白海などと繋がってまして、ウクライナ戦争の違った形が見えるなと。
ロシア国民がプーチンを自らの手で裁くしかこの戦争は終わらない。
ウクライナはこの攻撃でロシア国民が目覚めてくれるのを期待してのインフラ攻撃だろう。
製油所の次は発電所、ダムといった国民の生活に直結するような施設の攻撃に移行するだろうが、そうさせないためにもロシア国民には早く目覚めてほしい
国際法に照らしてみれば、
・ダムはNG(水害で民間に被害が出るのが明白)
・水力発電所もダムに影響が出るような攻撃はNG
・原子力発電所も放射線問題など多大な被害が出るのでNG
なので、ロシアがウクライナにやってるように火力発電所や変電網の攻撃が限界でしょうね。
今まで多数の製油施設破壊されてるが製油施設破壊した所で順次再開してるし。
ガソリン価格安定し、ガソリンスタンドの給油制限も順次解除されてるし。
仮に大規模な破壊しても外国で製油や備蓄されたら手出し出来ないし。
西側メディアが大々的に報道するほどの効果あるのか?
再開してもすぐに攻撃されるんですがそれは