ウクライナ軍の中にはローテーションを1度も受けられないまま戦い続けている部隊があり、ゼレンスキー大統領が指示した「復員=一定期間服務した兵士の動員解除」も戦況悪化に伴って有耶無耶になってしまった。この問題を訴えるためウクライナ人兵士は「部隊から脱走した事実」を公表して注目を集めている。
参考:A Soldier Chose a Radical Way to Publicize Troop Fatigue: He Deserted
この問題への対処方法が「戦争に勝つまで前線の兵士が我慢する」という以外見つからないのなら、早く戦いを止めた方が良いだろう
ゼレンスキー大統領はロシア軍の侵攻に対応するため厳戒令を発令、この枠組みの中で18歳~60歳までの男性を動員(強制動員は当初27歳から/現在は25歳から)しているものの、現行法は厳戒令中の動員者に関する「服務期間」を定めていないため、特定の条件(任務を遂行できない健康状態など)を満たす場合でないと動員解除が認められておらず、各地で兵士の親族らが「他の人間が戦争に行く時が来た」「勝利の責任(負担)は平等であるべきだ」「軍人にも家族がいる」「1人だけで戦争に勝つことはできない」と訴えた。

出典:hromadske
これを受けてゼレンスキー大統領は復員を指示、動員法改正案には当初「動員から36ヶ月間が経過した兵士を交代させる復員規定」が盛り込まれていたものの、ウメロフ国防相やシルスキー総司令官の要請で削除され「8ヶ月以内に交代と動員を直接関連づけた新しい法律が制定される」と説明していたが、最高議会のステファンチュク議長は6月「私は戦時中に復員を行うような国を知らない。唯一の例は1919年のウクライナ人民共和国だけだ。そして1919年に何が起ったかを説明する必要はないだろう。私にとって中央ラーダの過ちを繰り返さないことが非常に重要だ」と言及。
この発言は「戦時中の動員解除は行われない」と強く示唆しており、交代と動員を直接関連づけた新しい法律制定への動きもなく、ウクライナ人兵士のセルヒー・フネズディロフ氏(24歳)は「戦いに疲れ果てた部隊の兵士を新兵で交換すべきだ」と訴えても変化がないことに業を煮やし、この問題に世間の関心を集めるため自ら部隊を脱走し、この事実を報道機関やSNS上で公表した。

出典:Сергій Гнезділов
New York Timesの取材に応じたフネズディロフ氏は「兵士の交代について協議を強制するにはこうするしかなかった」と語った後、ウクライナ当局に「厳戒令下に兵役から逃れる目的で自発的に部隊を離れた疑い」で拘束されてしまったが、キーウ経済大学の学長は「これは間違いなく大きな議論だ。これまでプライベートな場で議論されてきたデリケートな問題を公の場に持ち込み、多くの人々が衝撃を受けた」と述べており、New York Timesは以下のように報じている。
“フネズディロフ氏の行動はウクライナ軍が直面している問題の核心を突いた。ウクライナ軍の戦力はロシア軍に対して劣勢なため十分な補充兵を動員しない限り、疲れ果てた兵士を交代させる余裕がないのだ。さらに動員解除が明確に定められていないことも軍の動員努力の妨げになっている。多くのウクライナ人は無期限の動員について「戦場への片道切符に等しい」と恐れているため、動員に応じて入隊することに消極的だ”

出典:Чіткі терміни служби
“公式の統計によればウクライナ人兵士の脱走は何万人にも達しており、兵士の家族らは毎週「一定期間服務後の除隊」を求める抗議デモを行っている。さらに都市を徘徊する動員担当者から逃れるため身を隠す者も多いが、最高議会の安全保障委員会は「ドンバスで後退を強いられている中、動員解除を要求するのは適切ではない」と、ウクライナ軍将校らも「このような社会の動きは前線で戦う兵士の士気を低下させる恐れがある」と警告している”
“フネズディロフ氏は3年契約の志願兵として2019年に入隊、2022年3月に除隊予定だったもののウクライナ侵攻に関連して厳戒令が発令されたため、契約満了後も軍から離れることが法的に禁止されてしまう。第56機械化旅団の一員としてドネツク近郊のピスキーやバフムートなど様々な戦場で戦い続け、フネズディロフ氏は「もう戦いに疲れ果てたため民間人としての生活に戻りたい。兵士は永遠に戦い続けることは出来ないし、次の休みがいつ来るのか知るべきだ。そうでなければうつ病や心理的・健康的な問題を経験するようになる」とも述べている”

出典:Генеральний штаб ЗСУ
2023年の反攻作戦が失敗に終わった辺りからウクライナ人ジャーナリストやアナリスト、ウクライナメディア、海外メディアが散々「最前線で戦う部隊は多くがローテーションされてない」と指摘し、前線で戦うウクライナ軍将校や兵士も「砲弾不足」と同じぐらい「人員不足」を訴え続けてきたが、改正動員法が施行されて半年が経過しても状況が改善される兆しはなく、この問題を悪化させた要因の1つは戦線の拡大=クルスク侵攻だ。
本来ならロシア軍の攻勢を阻止するための増援、もしくは疲弊した部隊や兵士を交代させるための予備戦力をクルスクに投入したため、東部戦線の戦力不足や人員不足は悪化している可能性が非常に高く、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も勝利計画を批判する中で以下にように指摘している。
“我々は相当量の戦力や物資を投入してクルスク州の森林地帯や荒野で戦っているものの、その間にロシア軍はドンバスで前進を続け、残念ながら緩衝地帯は急速に拡大している。ロシア軍が国内で前進するのを止めれない状況なのにクルスク侵攻を継続する意味や価値があるのか?それだけの戦力があるのかどうかを大統領は何も説明しなかった。結局のところ我々に必要なのは優先すべき戦場の見直しであり、数的の劣る戦力を何処に集中させるかだが大統領は何も言わなかった”
既にロシアとの戦いは短期戦ではなく長期戦になることが確実視されており、いい加減「前線で戦う兵士」を交代させないと「戦場への片道切符に等しいという理由」で誰も動員に応じなくなり、疲労に耐えられなくなった兵士の脱走が増加し、ウクライナ軍はロシア軍の圧力ではなく内部から崩壊するかもしれない。
この問題への対処方法が「戦争に勝つまで前線の兵士が我慢する」という以外見つからないのなら、早く戦いを止めた方が良いだろう。
因みにフネズディロフ氏は「自分や戦友らは何年戦っても民間人への復帰が叶わないのに、多くの人々が動員から逃げるのは極めて不公平だと考えている。これを我々は制服の呪いと呼んでいる。1度着たら脱ぐことは許されない。だから多くの人々は制服を着たがらないのだ」「人々は兵士の脱走行為に注目するのではなく脱走を決意させた原因に焦点をあてるべきだ」と述べ、New York Timesも「動員努力を改善する積極的な政策や明確な服務期間の設定しなければ脱走兵はますます増えるだろう」と警告している。
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動員の期限の明示や除隊を提示すると士気に響くというが
先が見えずに劣悪な環境で戦い続けさせる方がよほど士気に悪いと思う
1年でも2年でもいいからそこまで戦えば義務を果たしたとして
戦線離れられるようにした方が身が入るのでは
士気に関わる部分は非常にデリケートで、扱い次第ではプラスにもマイナスにも繋がると思います。復員兵は戦場の実態のスピーカーですので、劣勢時に大量の復員を認めることは情報戦の側面で危険性があります。一方で、上手にローテーションを回せれば、国民全体に戦時高揚を巻き起こしたり、危機感を増大させ戦術や戦法などのフィードバックにも貢献する可能性もあります。
要するに、宇政府はローテーションに対するプラス面の評価が低いのでしょう。結果が悪いということは、評価や運用の能力に問題有りと判断せざるを得ませんね。
ウクライナが善戦していた2022年頃は、ロシア兵のローテーション問題が報道されていましたし、負けている側が兵士のローテを組めなくなるのは避ける事が難しい問題な気もしますね(ウクライナが勝ったハリコフ反攻時などは、日本人義勇兵がローテを組んで後方に下がり、ゲームをしている様なツイートも見られました)
負けている時に、経験豊富な兵士が疲れてるから家族の元に返してあげようとやって、交代した新兵が戦線を抜かれるというのは起きうる想定と思われます
とは言え、それを想定した上でもなんとしてもローテを組まなければ、兵士の士気は駄々下がりでしょうね…
実質死ぬまで戦えと変わりないですから
本邦の自衛隊はローテを考慮された部隊編成なのか、心配になってきますね
陸上自衛隊15万のうち、3ローテを組むなら実質正面戦力は5万人ですよね?
それなりの規模の民間企業ですら人手不足で誰かが休んだら終わりでローテーションなんて不可能な所は多いと思います。
民間企業ですらその有様なのですから、自衛隊にローテーションの可能性を考えること自体夢物語かと思われます。
もう戦争できる体力なんてうちの国にはないんですよ(血涙)
一部のブラック企業はともかく普通の製造業、普通の小売業はローテーション前提で人を雇っています。もしくは一部署2人程度は病欠の可能性を考慮した雇用をしています。毛髪と同じで薄いまま放置しては潰れます。潰れた事例をさして民間企業が人手不足と言い張るのは生きている大多数の企業に対する毛髪差別でしょう
平時の訓練中の今ですらまともなローテを組めていない自衛隊が有事の戦闘中にローテなんて組める訳が無い
24時間365日、働かせられて早々に消耗してダメになると思う
今の日本は戦前よりも根幹が腐ってる
私達が日本人なので日本国への嘆き節になってしまうのは致し方ないですが、別に日本だけがダメダメだったわけではなく。
冷戦後の西側の多くの国は、国同士の消耗戦なんてもう起こるわけないこと前提で、高性能(との触れ込みの)兵器に依存した軍の整理に邁進してきましたので。
自衛隊へのリソースを増やしていたならば、あるいは遅ればせながらこれからリソースを増やす場合でも、その分民間社会が割を食うわけです。
国民がリソースの自衛隊への優先割当を呑まなければ、防衛力の迅速強化は為しえないでしょう。
…という政党・政権を支持するかがまさに今問われています。
それでも自衛隊は災害救助隊としてのレーゾンデートルを認められていてG7クラスの国家の中では、まだ定員数を保っていたほうですよ。
陸自だけでイタリア陸海空軍並。
だから陸自の正面装備予算が酷いことになっているのですが。そりゃ戦車も減らされるわ。
韓国はあの陸軍兵員数を維持するのにいくら悪評が多くても徴兵制度やめられませんわ。あの給料で志願兵なんて集まるわけがない。
24時間体制単艦で防空任務についてた巡洋艦モスクワがどうなったか…って話よね
ローテーションができないのは兵士が足りないからで
兵士が増やせないのって資金難だったからだと思うので
ウクライナが西側に求めるべきだったのはF16でも長距離兵器の制限解除でもなく支援金を兵士の給料や恩給に転用する許可でしたね
ロシアが傭兵を高給で募ってるの対して
ウクライナの方はどうなってるんでしょうね?
西側支援金を傭兵の給料にした方が戦力的アップになる気がするが
今の西側は武器商人化してるので武器さえ売れれば良い的な感じになってるのかなぁ・・・
金で動く傭兵といえども、生存しやすい勝ち馬に乗るわけで
傭兵ともなれば戦況は当然知っているはずですし、正規兵
すらロクにローテーションできないなら、自分らは最前線で
捨て石にされる、と考えるのは間違いないですな
となれば、ロシア側で戦う傭兵が圧倒的に多いのでは
もし外国(例えば米国orNATO)のお金で傭兵を雇ってロシアに対して戦争ができるとすると、それはウクライナの国名だけ借りた完全な代理戦争になってしまうと思います。
ロシア国内への遠距離攻撃武器の使用が禁止されているのも同様の理屈で、米国orNATOの武器と資金(で雇用する兵士)でロシアに攻め込むことは、宣戦布告と捉えられてエスカレーションしかねないから控えていると理解しています。
キエフなんかの大都市でコンサートホールやショッピングモールで大規模な人狩りを始めたのは、国際的な批判よりも兵士の不満が爆発しそうだからというのが理由みたいね。
地方の貧しい人ばかりが動員されて都市部の男たちは日常を楽しんでいるというのが、現場の兵士の不公平感に繋がってる訳だから。
ただ都市部で強引な人狩りを本気でやり出すと、都市部の住民は基本声のデカい人達なので反戦反政府運動にもなりかねんから、現場の兵士のガス抜き程度のパフォーマンス程度にとどまるでしょうな。
戦線の拡大
ロジスティクスの崩壊
エネルギー問題
政治上層部が無能
80年前にも似たような帝国が2.3ありましてね
国の主要都市が更地になっても戦おうとしたんですよ
>この問題への対処方法が「戦争に勝つまで前線の兵士が我慢する」という以外見つからないのなら、早く戦いを止めた方が良いだろう
絶対正義の民主主義の守護者ウクライナは絶対悪の独裁国家ロシアに完全勝利するまで戦い続ける責務があると思います
…割とこういう意見まだまだ多いよね
彼らによると負けたらブチャになるらしい(塹壕で兵士がブチャされてることは見ない)
80年ほど前は敗戦すると男は銃殺刑か炭鉱送り、女は慰安婦にされるとか言われてたらしいですね
日本人は8月15日に無条件降伏せず、本土決戦で死ぬまで米軍を削り続けろ。
と、言ってるのと同じなんですが、気付いてるんだろうか。
まぁ、彼らにそんなことを言ってる自覚は無いし
気付く訳もなく…
玉音放送止めようとして、クーデター(宮城事件)やろうとした、訳分からないのがいましたからね…
日本あるあるなのですが、彼らの責任問題も有耶無耶になってたりするので、まあ知らないのでしょう。
「防衛戦争やってる間なのに動員解除とかアホか」っていうウクライナ指導部の言いたいことは分かるし、正しいと思う。侵略に対する防衛戦争ってそういうものだし。
ただ、戦闘→休養&補充→訓練→戦闘のローテを組んだらどうなるか、組まなかったらどうなるかは、今のロシア軍とウクライナ軍とに如実に表れていると思う。
どんなにやる気のある兵士も終わらない戦闘を続けさせられたら嫌になるのは当たり前なんだから、動員解除は無理でもローテーションはするべきだった。
そのローテーションのための貴重な戦力をクルスクに突っ込んで、挙句にそのクルスクは「NATO助けて!」というゼレンスキーの大言壮語のためのものとなるとどう考えても士気は下がると思う。
やっぱり、全ては何をやりたかったのか、できると思ってやったのか分からないクルスク侵攻が現在の苦戦の元凶では……
ゼレンスキー大統領が「北朝鮮軍が参戦した!(だからNATO参戦しろ!)」と騒ぐのは、こういったウクライナ軍の人的資源の問題も背景にあるのでしょうね
若年層を動員しない限りウクライナ軍を構成し続けるだけの人的資源が不足している事への焦りなのでしょうか
それにしてもウクライナ軍脱走兵による公への訴えという事が、ウクライナ世論にどれだけ影響を与えるのかが気になります
北朝鮮はNATOの敵ではないから、北朝鮮にやってるような本格的な制裁をロシアに対して課せいうことじゃないかな
一体化が進んでるぞ、と
これ戦後の火種になりかねないよな……
俺たちが戦場で泥水を啜っている間にお前らは何をしてたんだ、みたいな暴行事件が相次ぎそう。
その上で元兵隊の扱いを雑にしようものなら不満が溜まりどことは言わないけど諜報機関とかがちょっとつつけば……
ボグダンさんが、キエフでの仰る点について、動画に以前取り上げていたのを思い出しました。
徴兵逃れ・徴兵対象外の人達は物凄い気を遣っているだけでなく、帰還兵の雇用を避けたり、シェルショックもあり(旗と同じ色に敏感になるなど)既に関り方に影響が出ているという趣旨でした…
ありがとうございます。勉強になります。シェルショックも大きな問題ですね。
しかもその怒りにかなりの正当性があるってのがまた……
正当性、ほんと仰る通りですよ。
戦争当事国は本当に、得るものが少ないですし、さらに負けるとどうしようもないなと感じてます…。
富裕層や上級知識層には
納税を条件に免罪符を出してますから
貧乏人から赤紙で前線行きは
80年前の日本と同じやね
もっとも、高度人材を戦場で潰してしまうと
国のシステムが回らなくなるので
必要な役割分担という考えも一理ある
高度知識層を保護しつつ、兵員不足を解消する手っ取り早くて、しかしそれをやるとおしまいなのがいわゆる学徒動員なんですよね。
大学の首席エリートとの若者と研究所で現に先進技術を研究している30〜40代となれば、高度知識層は後者になる。
エリートで頭が良いのと、国の技術研究やシステム維持に必要な高度人材は必ずしもイコールではないし。
が、学徒動員すると「これ負け戦やん」って空気になるし、喫緊の高度人材は護れるけど将来の高度人材とか、子供を作れる若者を散らせるということだから、将来的な国力の衰退に繋がる。
こうなる前に戦争は終えるべきなんだけど、若年層動員が議題に上がるほどウクライナは末期戦に足を突っ込もうとしていると見える。
クルスク逆侵攻したり、ロシア内部で破壊工作したりでロシアも拳を振り下ろさないとすまなくしてるし、虐殺が虐殺が〜と(もちろんアウトな行為なのは正しいけど)言ってウクライナも拳を途中で止めれなくなってる。
おそらくこの戦争の着地点を誰よりも見てそうなのはウクライナでなくロシアってのは皮肉なものだなぁと思ってしまう。
学徒動員は確かに、日本が末期戦でも戦争を継続する意思を示した象徴的な行為でした。さらに、日本は市民を含めて軍需生産に動員していたため、アメリカから見れば、日本全体が「戦闘員」とみなされていた節があります。全員が戦争に関与しているという構図は、現代でいえばハマスのような「軍事と市民の境界が曖昧な存在」に似ており、その結果、原爆投下が「戦争を終結させるための正当な手段」として正当化されやすかったと言えます。
学徒出陣は理科系(農業系の一部を除く)は対象外ですよ。
文系でも教員養成系は対象外とされていました。
兵器開発·生産に有用な学生は温存したわけです。
我が国の華族は一応前線指揮や配備に行ってるから…
皇族軍人だけでなく、徳川熙さんなど華族も、仰る通り有名ですね。
追記です。
伏見宮様など、皇族・華族の方々、お元気なエピソードです。
ウクライナも本土決戦なのに、過去の日本と比較してみると、こういうエピソードが全く漏れ聞こえてこない事にあります。
ゼレンスキー大統領の親戚が、奮戦してるみたいな話を聞いたことがありません(奥さんが、欧米雑誌の表紙のために写真撮影とかはありますね)。
(2019.12.27 【太平洋戦争秘史】意外に多かった皇族・華族の戦没者 現代ビジネス)
しれっと招集に応じていた徳川二等兵とかな。
途中で気づいた時、上層部も扱いに困ったやろう。
日本は富裕層や上級知識人でも徴兵ですよ
華族や皇族は軍人になることが求められており、そして軍に入れば皇族はまだしも華族は優遇されない。
そして皇族ですら米軍来る中ウェークへの赴任を拝命などで戦死はざらです。
学徒動員もあれは文系の当時貴重な大学生を戦場に送り込んだケースです。
知識人でも平等に戦場に送られるのです。ベテラン工員や知識人でも公平にです。
動員解除を「甘え」と見なし、総力戦での徴兵逃れを「国賊」と位置づける論は、歴史的にも軍事的観点からもしばしば展開されてきました。例えば、第二次世界大戦中のソ連における「後退は許されない」とする命令(スタリンの「第227号命令」)や、日本における「一億総玉砕」の精神は、いかにして国家総力戦において兵士や市民に絶対的な犠牲を要求するかの典型例です。
このような状況下では、徴兵逃れや部隊からの脱走行為は「国家の裏切り」として厳しく処罰されることが多く、戦況が逼迫すればするほど個人の生命や自由は後回しにされがちです。歴史的にみても、兵士のローテーションが不十分であったり、長期戦に突入する中で部隊が消耗するという問題は度々生じてきました。例えば、第一次世界大戦の西部戦線では塹壕戦によって兵士たちが長期間同じ前線に留め置かれ、精神的・肉体的な疲労が極限に達し、多くの兵士が「戦闘疲労」(シェルショック)を起こしたことが知られています。
ウクライナ軍における現状もまた、こうした歴史的背景と類似している点があります。ロシアとの戦争が短期決戦ではなく、長期戦として泥沼化し、兵士の交代が行われずに疲弊が蓄積することで、脱走や士気の低下が現れています。こうした現象を「甘え」と一蹴するのは、表面的には一部の国防主義者の間で共感を得るかもしれませんが、持続可能な軍事運営や国家防衛を考えた際には、逆に国家の戦力基盤を揺るがす危険性があります。
例えば、戦時中のドイツでは、後半期においても兵士のローテーションが重要視されていました。長期間の前線勤務は士気を低下させ、戦闘力を喪失させるため、可能な限り兵士を休息させ再配置する努力が行われたのです。これに対して、ウクライナの現行法では服務期間が明確に定められておらず、「片道切符」の状況に近づいていることが問題視されています。
また、総力戦における徴兵逃れを「国賊」と非難する声もありますが、これには一定の軍事的限界が伴います。総力戦において国民全員が同様に戦争の重荷を背負うべきだという主張は一理あるものの、兵士や市民の意欲や士気が限界に達すれば、国全体の戦争遂行能力が損なわれるリスクがあります。さらに、戦争が長期化するにつれ、国民全体の心理的・経済的な疲弊が戦争への支持を削ぐため、無理に総力戦体制を続けることはかえって逆効果となりかねません。
結論として、動員解除やローテーションを「甘え」として切り捨てるのではなく、戦争の持続可能性を見据えた柔軟な政策と、明確な服務期間の設定が重要です。歴史的にも、無期限に兵士を戦わせることは国防において必ずしも最適な選択肢ではなく、長期的な視点から、兵士の心理的・身体的健康を維持する取り組みが欠かせません。
結局は戦場で失ってる兵が、動員よりも多いいと
ローテを回すと暗い闇が暴かれそうで怖くて組めないのでは?
もう独裁者だな
独裁者というよりは、黄巾党とか太平天国とかの教祖のイメージ。
“民主主義正義党”のカルト集団のリーダーとしてはそこそこ優秀かもしれんけど、元が戦争するための集団じゃないから、ロシアのような軍事大国とぶつかれば内紛にもなるし、自滅もしていく。
ウクライナ軍前線兵士は、存分に戦ってきたと思います。
現在の前線でも、激しい砲爆撃・寡兵の中で、塹壕や簡易地下陣地で耐え抜いているなと…
政治の責任が、外交交渉は100%なんですよね。
南部反転攻勢・クリンキ上陸作戦・クルスク侵攻など、政治主導の軍事作戦を外交交渉(停戦交渉)よりも優先してきたわけです。
戦争3年目中盤ですから、(少し遅いのですが)4年目以降に向けて総崩れになった場合、どうなるのか検討べき時期でしょうね。
ドニプロ州もポクロウシク超えたらすぐですし、ザポリージャ州もヴフレダル陥落してるわけですから削られる事も目線に入ってきているからです。
ロシアはロシアでしぶとく生き残った元囚人兵の帰還が社会問題になったりしているようですが、それでも還ってこれることの問題の方が還ってこれないことの問題よりは遥かにマシでしょうね。
元囚人といえども人命ではありますし、少なくとも国家が放免を認めたわけですので。
全員に利くわけではなくとも、再犯したらまた壁役は再犯したらまた刑務所よりも抑止効果あるでしょうし。
囚人兵がちゃんと約束通り恩赦で釈放になってる辺りは
良くも悪くも法治国家が機能してる証拠
むしろ西側の方が人治国家化してるのが嘆かわしい
よく動画であがる制圧した建物で旗を振ってる兵隊とか、そういった囚人兵にやらせてそう(偏見)
ウクライナの領土にロシアの旗を立てるとかウクライナ側のヘイト買いそうだし。
ストームZなどよりも、ドネツク人民共和国の兵士がやってるのが一番多いかと思ってます。
【この土地はキエフ政権の主権を否定し、ロシアに属する】と一番主張したいのは、クリミアやドンバスのロシアへの帰属を望む人たちでしょうから。
「戦時中に復員ないわぁ」は分かるとて、「ローテーション無し」は無いわぁと思うし、「動員年齢の引き下げしない」も無いわぁと感じる、で勝つ気も無いわぁってことなのかな
いうて大日本帝國だって戦時中でも復員してたと思うが
確かに、大日本帝國でも一部の復員は行われていました。具体的には、病気や負傷によって戦闘不能となった兵士や、戦争中に軍の必要に応じて特定の専門技術を持つ者が一時的に前線から後方に戻されたケースが挙げられます。たとえば、工場での生産増強や技術指導が急務となった際、エンジニアや技術者が軍から復員されて再び労働力として利用されることがありました。
しかし、これらは極めて限定的な措置であり、広く実施されたわけではありません。戦争末期においては、学徒動員や徴兵年齢の引き下げといった措置により、復員どころか国民全体を戦争に巻き込む方向に進んでいたのが実態です。特に、1945年に入ると戦況の悪化に伴い、兵士が前線に留め置かれ続け、交代やローテーションはほとんど行われなくなりました。
これに照らし合わせると、現代のウクライナにおける「ローテーション無し」の問題や、動員年齢の引き下げ議論も、国家が戦力を維持するために追い詰められた状態を示していると考えられます。
仮に兵器があったとしても、人的資源が先に尽きたら負けな訳で・・・。東部瓦解が早まりそう。
ローテ無しで疲れた状態で冬を迎えたら戦いの前に体調を崩して病気になりそう
既に朝晩は氷点下で地面や塹壕はぬかるんでドロドロ状態
ロシア軍が冬に備えて塹壕にサウナや休憩室を作ってるのに
ウクライナ軍はそれどころじゃない様子
今年の冬、ウクライナ軍は戦わずして冬将軍で消えちゃうんじゃね?
クルスクで突っ張ってた人達は、スジャまで逃げ帰れなかったら…でしょうね。
そこもいずれは叩き出されて、そうしたら国境まで逃げ帰れるかどうか…
こうした不満が吹き上がっているのはキエフ政権側国民における戦争の意味と意義と深い関係があるだろう。
国民にとって意義のある本当の防衛戦争という受け止めが大多数なら、国民は死を厭わずむしろ喜んで戦い苦しみ続々と戦死していくだろう。
現実は、ウクライナ=腐敗堕落した米傀儡国家の南ベトナム共和国に当たり、ロシア語を母語とするウクライナ民が済む旧東部2州他が南ベトナム解放戦線、ロシアがベトナム民主主義人民共和国に当たるという構図だから、後2者は解放戦争なので戦意が高く前者は”なんでこいつらのために死ななきゃならんの?”で戦意が非常に低い。戦争に負けてるから戦意が低いというのは間違いで、7割が動員忌避したドンバス鎮圧戦争以来ずっと低くゼレンスキーの大統領選での公約が”ミンスク合意の履行で平和を取り戻す”で得票率75%だったように最初からキエフ政権民の根底的な戦意は非常に低いままと見るべき。いわゆる戦意の高さは一時的な高揚はあるにせよ、ほぼほぼプロパガンダのフェイクと見るべき。
アフガニスタン民もシリア民もベトナム民もパレスチナ民もイラン民も、動員解除がどうたらとかローテーションがどうたらととか、戦場のへの片道切符が嫌だとかほぼほぼ言わない。キエフ政権民の、この辺は婉曲に反戦、厭戦を政権に訴えていると読み取るべき。
戦争に負けたら今の國體は滅ぶがウクライナ社会は存続する(人口ピラミッド的に厳しいが)。若年動員(事実上の根こそぎ動員)をやれば、國體だけでなくウクライナ社会まで滅ぶ。敗戦は確実で今の國體も滅ぶのは確定なのだから、最悪でもウクライナ社会の存続だけは護らないとしょうがないと外からは思う。もっとも、十年前から主権なき傀儡国家であり、当然国民にも主権はなく、米欧が命じた「最後のウクライナ人まで戦え!」路線で行くところまで行くのだろうね。まあ「ウクライナ(キエフ政権支配地域)」はともかく、ロシア連邦他の国外にウクライナ人は2000万人?近くいるのでここに希望を繋ぐしかないのだろう。
ウクライナの戦意が低いなんて全くの誤解だ。
侵攻を受けているのはウクライナ側であり、ロシアの侵略に対抗するために戦っている国民が多く存在する。
たとえ腐敗や外部の影響があろうと、事実として2年以上も必死に耐え、祖国を守り続けている。
その不屈の精神こそ、戦意の高さを物語っている。
キエフが陥ちるか黒海沿岸を完全に失うかのどちらかまではやり続ける…というよりスポンサーにやらされ続けるんだろうかなと。
ゼレンスキーの亡命も、ここまでやったけどダメでしたに至らなければ認めてもらえないというラインがあるでしょうし。
ロマサガ3というゲームで、某商会の本体か海運を獲るのが勝利条件みたいな感じで。
仮にその条件だとしたら、ロシアは何十年もキエフを落としてくれないと思う。
ボロボロのウクライナを非効率に延命させるためだけの資金と軍需物資を西側国家が吐き出し続けるなら、純粋に国力の無駄遣いになる。ロシアは自国の軍隊の経験値も上がるし、国内改革にも繋がるけど、西側の政権は金と軍備を消耗するだけで国民の不満しかたまらない。
まるでその間ロシアが無傷でいられる前提みたいだな?西側が支援を続ける限り、長距離兵器でロシアのインフラを徹底的に破壊することも可能だし、被害はむしろロシア側にも大きく広がるだろうよ。
ロシアにとって窮地になるようなら核を落してオワリでしょ
なんで何もしないでロシアが負ける前提なのかな?
実際のところウクライナ国民はそこまで戦う気になれていなかったということでしょうか
学徒動員というと我が国の事例が真っ先に思い浮かびますが、英米はもっと早くから文系学部のカリキュラムを短縮して徴兵猶予を削るという事実上の学徒動員に踏み切っています
1944年になると米国は残された徴兵猶予すらバッサリ削って大学生をまとめて戦場にぶち込む「ダメ押し動員」をやりました
負けが込み始めてから慌てて学徒に手を付けるようでは勝てません
80年前に言及してる人が何人かいるけど、米帝サマ()は今でもその当時の工業生産力のままだと思ってる奴多過ぎ問題
月間正規空母を維持されても困るw
週刊護衛空母、週刊空母なんかも言われてましたね。
アメリカ筆頭に欧米諸国は大抵工場とか外国に移しましたからね。
ロシアや北朝鮮と同じ量作るなら時間かかるのもあるけど物凄い高くつくでしょうし。
ウクライナ軍の脱走に関する公式の統計というのは、おそらく脱走に関する法的措置の件数から推測したもののことでしょう。
これが2024年の上半期分で過去二年分の合算に迫る三万件弱というだけで事の深刻さが伺えますが、ウクライナ軍の脱走問題はこれだけで終わるものではありません。
独立系メディアが以前から指摘していたことですが、ウクライナ軍は(脱走兵の多さから)法的措置を開始する前に任務に戻った脱走兵を罪に問わない方針を選び、各部隊も脱走兵の説得役を用意することが常態化していると言われていました。つまり実際には脱走未遂や、猶予期間の脱走兵により、脱走の総数は更に膨れ上がるということです。
これ自体は”十分に有り得る話”止まりでしたが、先日の最高議会で一定期間内に任務に戻った初犯の脱走兵を罪に問わない法案が通りました。軍の対応を追認するような法案が通る程となると、メディアの指摘していた脱走問題はほぼ事実だったと考えていいと思います。
これを機に、2022年後半からNPOの発信する情報が急激に少なくなってしまった行方不明者問題にもメスが入るといいのですが。
学徒動員とローテーションは必須だな、放っとくと正義の行進byプリゴジンみたいなのが始まるやろ
ウクライナってウクライナ人だけではなく、ハンガリー系ルーマニア系ロシア系と様々な人種言語宗教が飛び交う多人種国家だったのが急激にウクライナ化が進められたせいで、純ウクライナ人以外はやる気ほとんどねえんじゃないのかな
日本のようなほぼ単一民族とは色々違うんだろう
日本やドイツはそれこそ根こそぎ動員までやったけど
追記
先月のイスカンダルの発射数は64発。
今月は今日現在で25発と激減している模様。
やっぱり弾薬庫攻撃はやらないよりは絶対やった方が良いな。