ロシア海軍は2023年9月の攻撃で損傷した改キロ型潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーを修理し、今年6月に第13船舶修理工場があるキレン湾に移動したのが確認されていたが、ウクライナ軍参謀本部は3日「セバストポリ港でロストフ・ナ・ドヌーを攻撃して沈没した」と発表した。
参考:Генеральний штаб ЗСУ
参考:Сили оборони потопили підводний човен ЧФ РФ у Севастополі – Генштаб
黒海艦隊の艦艇が安全に停泊できる拠点がクリミアにないことを再度証明した格好だ
2023年9月にクリミア南部のセバストポリ造船所で爆発が発生、ウクライナ国防省情報総局(GUR)は「セバストポリ造船所(オルジョニキーゼ船舶修理工場)の設備に被害が出ており、大型揚陸艦と潜水艦の破壊が確認された」と、ウクライナ空軍も「パイロット達の素晴らしい活躍に感謝する」と述べていたが、衛星画像やTelegramに投稿された写真で大型揚陸艦のミンスクと改キロ型潜水艦のロストフ・ナ・ドヌーの損傷が確認された。

出典:CIT 損傷したロストフ・ナ・ドヌー
ウクライナ軍は「ロストフ・ナ・ドヌーの損傷は修理不可能」と主張していたものの、ロシア海軍はロストフ・ナ・ドヌーを諦めずセバストポリ造船所で修理を実施、今年6月に船体の修理を終えて第13船舶修理工場があるキレン湾に移動したのが確認されていたが、ウクライナ軍参謀本部は3日「クリミアでS-400のランチャー4基を重大な損傷を与えることに成功した」「さらにセバストポリ港でロストフ・ナ・ドヌーを攻撃することに成功した」「攻撃を受けたロストフ・ナ・ドヌーはその場で沈没した」と発表。
これが事実ならロシア海軍は修理したばかりのロストフ・ナ・ドヌーを失ったことになり、黒海艦隊の艦艇が安全に停泊できる拠点がクリミアにないことを再度証明した格好だ。
関連記事:ウクライナ軍、巡航ミサイルで大型揚陸艦と改キロ型潜水艦の破壊に成功
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※アイキャッチ画像の出典:Mil.ru/CC BY 4.0
水中排水量が数千トンクラスの潜水艦が撃沈されたのは何十年ぶりなのだろう
あらためてガチな戦争中だと実感するなぁ
まあでもオンステージじゃなかった係留中の損失ですからねえ。
ASWで沈んだ船の最後はいつだったんだろう。
フォークランド紛争で沈んだサンタフェでしょうか。
対潜攻撃を受けた後浮上してから放棄されてますけど。
「これが事実なら」の但し書きは付きますがね。今のところウクライナ軍がそう言ってるだけで視覚的証拠はありませんよ。
この記事にも証拠が出てるって書いてあるじゃん。相変わらず必死だねえ
この記事で「損傷が確認された」と言っているのは2023年9月の攻撃についてであって、今回ウクライナ側は証拠になりうる画像等を提示していません。
The War Zoneがブンカーらしき構造物が損傷している様子を捉えた衛星画像を紹介していますが、今のところこれがロストフ・ナ・ドヌー損傷の可能性を示す唯一の画像かと思われます。
うちの国の呉・横須賀にある潜水艦停泊所も心配だ。
呉なんか
「世界でも珍しく、公園から間近で潜水艦を見れます!」
なんて言っているが、馬鹿じゃないかと思う。
いずもドローン事件の様に、有事の際には真っ先に工作員によるドローン攻撃を受けるんじゃないか?
一度いずもでやらかしているのに、いつまで見て見ぬふりをしているんだろうか?
悲しいけど、一度本当に爆発でも起きて、大騒ぎにならない限り、目を瞑り続けるんだろうな。
そうは言っても日本国内で近隣に民間人が存在しない港湾なんて不ほぼ可能ですからね
硫黄島とか南鳥島みたいな離島なら可能でしょうけど不便極まりないですし。
後はUボート・ブンカーみたいなのを作るしかないでしょうけどそんな予算まず認められないでしょうね。
広島県警がしっかり仕事をすれば良い。
地方警察に過大な要求だと思いますけどね。
まあ日本の法制では自衛隊自身にドローン対策は不可能でしょう。
法整備もないまま警察に責任を負わせるのはどうかと…
防衛関連施設への接近禁止と違反者への拘禁・加害を認める法を作ることから始める必要があります
小型無人機等飛行禁止法について(令和6年3月27日 防衛省)から引用。
>自衛隊施設が対象防衛関係施設に指定された場合には、自衛官は本法の規定に違反して当該対象防衛関係施設の敷地又は区域の上空において、小型無人機等の飛行を行う者に対し、機器の退去その他の必要な措置をとることを命ずることができ、一定の場合には、小型無人機等の飛行の妨害、破損その他の必要な措置をとることができます。
また、当該対象防衛関係施設の敷地又は区域の周囲おおむね300メートルの地域の上空についても、警察官等がその場にいない場合に限り、同様の措置をとることができます。
防衛省は3月の「いずもドローン空撮事件」を受け、自衛隊が「飛行の妨害、破損その他の必要な措置」をとれることを明言しています。
今後の課題は侵入ドローンの探知及び飛行の妨害・破損その他必要な措置を実施可能な装備の導入配備なわけですが、東芝が開発済みの「対ドローン セキュリティシステム」のような製品が検討対象になるかもですね。
神戸もなんですよね。
川崎重工に堂々と剥き出しで停泊しており、ハーバーランドから、数十メートルの距離によく停泊してまして…。
川崎重工・三菱重工、どちらもかなり近いですから、あまりリスクヘッジになってないんですよね。
(阪神大震災などのように)神戸のインフラが損傷したり・両工場の稼働が厳しくなった時に、潜水艦の修繕・整備がどの程度可能なのかは検討しとく必要はあるでしょうね。
ヴェルニー公園
呉は道路封鎖が簡単だから実はあんまり心配してない
日本製鉄跡が丸ごと基地になりそうだし完成系が気になる
ドローン以前でも、左派系活動家達が「監視」名目でドック内の艦船を盗撮し放題だった訳で…🙄
国内の意識が変わらない限り、有効な対策は無理じゃないですかねぇ
どこに居てもミサイルの射程に入り、防空網も絶対では無い以上、バラクラヴァの潜水艦シェルターを再稼働させないと駄目ですね。
とは言っても、あそこじゃ今の原潜は大きくて格納出来ないか。
Uボートブンカーみたいなのを建てないと、今の時代艦艇は安心して停泊してられないね。
ロシア軍の損害軽減措置に消極的な姿勢はどうにかならんのかね?最前線はやっとこさ進んできた感じはあるけどクリミア方面はずーっとこんな感じ。
航空機もハンガーに入れろとずっと言われていますが、最近ようやく始まったかどうか…みたいな感じのようですね。これはウクライナも同様の問題を抱えてますが。
航空機の掩体運用は攻撃を受けた際の被害低減に繋がりますが整備班のスキル低下につながるというデメリットがあるという話を見た記憶が
普通の格納庫が並んでる場合は「おや?隣でなんかトラブってるな?しゃーねえ少し手伝ったるか」ってなるんですけど分散配置されてるハンガーだとそれに気付かず「あー終わった終わった」で自分の受け持ち終わったら帰ってしまうとか
マトモな造船所が、クリミア半島にしかないからね。
ちゃうねん
黒海はボスポラス海峡関連の条約がややこしいから黒海内で完結させないと色々不便やねん…
ウクライナ軍お見事であり、外海に面した造船ドッグ、防御力にどうしても問題を抱えていますね。
日本も停泊中・入渠中の防衛を真剣に考えるべきでしょう。
他の方も言われているように、潜水艦はUボートブンカーのような設備内に収容する形にしないと駄目でしょうね。
航空機を掩体壕に避難させるのが今後は基本となるのと同じように。
そもそも潜水艦を運用できている国自体が少ないのだから、その価値の高さを考えればもっと破壊工作対策は行うべき。
出航して作戦行動中の潜水艦は発見自体が困難、沈めるのも困難ですけど、帰港中だけはどうしようもありませんからね。
対中国として考えると、対艦弾道ミサイルだって停泊中の潜水艦になら当ててくるでしょう。なので対策は必須。
水中基地とかロマンなんですが冷戦中のソ連じゃあるまいしw
地上と対照的に水上戦(地上からですが)は順調ですね。しかし艦隊を遠ざけて地上の安全が向上するとはいえ、艦隊への打撃が直接講和へ影響を及ぼしたのは日露戦争が最後でしょうか。
もはやロシア地上軍の撃滅が望めない現状において、西側の利益になりうる数少ない戦果の一つだとは思いますが・・・
ロシアが黒海の制海権を失えば、ウクライナの穀物輸出が捗り、戦費を得られ追加動員できると思ったら、今年初めの時点でキーウ侵攻前の水準に回復してた。
幾つかの報告によれば対象の艦艇は金属製のブンカーに収納されており、空爆はそのブンカーに対してのみ確認され、内部への損傷は伺い知る事が出来ないとのことです。よって戦果判定として艦艇撃沈を主張できるほどではないと考えます。
あのブンカーって周囲の建物やクレーンと比較すれば全長70メートル超の潜水艦を収容するには小さすぎるように見えるんですが、どうなんでしょうね。
グランドスラムでも使ったのかな?
ロストフ・ナ・ドヌーが狙われたのは、クリミアにいたからでしょうね。
他の潜水艦はノヴォロシースクにいるのでしょうが、被害の話は聞きません。
ネプチューンの改良が進めば、今度はノヴォロシースクにも攻撃が及ぶのかな。
いずれにせよ、敵の経空攻撃の及ぶ範囲内はブンカーが必要では。
WW2の在仏ドイツ海軍のブンカーは厚さ5mのコンクリート屋根に守られていた
そうだから、最低でもこのくらいは必要なのでは。
あるいは、中共の海南島の基地にように、完全に地下化して、潜水艦の出入りも
海中トンネルを利用する、とかでしょうか。
クリミアには冷戦中の潜水艦用地下ドックがありますが、もっと小型の沿岸用潜水艦のためのものでキロ級は入港できませんからね・・いい感じの地形ではあるので今後はそういうのが増えるのかもしれません。
ネプチューン?でクリミア大橋周辺の港に停泊していた鉄道フェリーを仕留めている可能性があるから、あと100kmぐらい射程が伸びれば、ノヴォロシースクを狙える。
ロシアと違い、ウクライナは西側の制裁はないので、電子部品とか工作機械は導入できるし、西側がロシア領内攻撃許可を出さないから、ネプチューンなどの長距離兵器の開発は最優先課題の一つだろうから、楽しみ。
1000km飛ぶネプチューンを開発中らしい。
この方面には詳しくないのですか、
今回の攻撃は、
無人偵察機か衛星写真と、GPS誘導ミサイルの組み合わせによる攻撃なんでしょうかね?
キレン湾内で修理中のロストフ・ナ・ドヌーです。
リンク
ウクライナのドローンとかは倉庫の中とかに侵入して自爆してるしブンカー程度で防げるんですかね
昨日(?)、ロストフ飛行場が大規模なドローン・ミサイル攻撃により大炎上という話もあり、固定目標はどんだけ対空を置いてもいつかは抜かれるのでしょうね
これもドローンという新機軸により、今まではとんでもない費用が掛かっていた飽和攻撃が比較的安価にできるようになった事の影響なのだと思いますが、こういった安価な兵器の生産能力の差がますます戦況の差に結びつくようになった事は日本にとって嬉しくない状況なので気分が暗くなります