ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは15日夜「ロシア軍がハルキウ州とドネツク州の複数方向で前進した」と報告、特に「南ドネツク方面で現実と一致しない上への報告が問題になっている」「現場指揮官の嘘報告が状況悪化への対応を遅らせた可能性が高い」と指摘した。
参考:Мапу оновлено!
参考:Кадри від пілотів “Khorne Group” сьогоднішнього взяття в полон пі**рів, які вчора прорвалися в Куп’янськ
参考:Ситуація навколо Курахового
現場指揮官の嘘報告が状況悪化への対応を遅らせた可能性が高い
DEEP STATEはハルキウ州北西方面について6月末「ロシア国境沿いのソトニツキー・コザチョクでは部隊のローテーション後に状況が悪化し、ロシア軍との交戦が続いている」「この敵は侵攻目的の部隊ではなく破壊工作の集団だ」と、7月4日「ロシア軍がソトニツキー・コザチョクに進軍した」と、12日「ウクライナ軍がソトニツキー・コザチョクの敵を打ち破って集落を奪還した」と報告していたが、再び「ロシア軍がソトニツキー・コザチョクを占領した」と報告。
ロシア軍がソトニツキー・コザチョク方向に手を出す目的は不明だが、DEEP STATEは「ロシア国境に近いチェルニーヒウ州とスームィ州の州境にあるムラヴィでもロシア軍兵士が侵入して偽の勝利を作り上げた。この集落に繋がる橋は破壊されているため住民は避難済みで、ここに兵士を駐留させるのもリスクが高く、ロシア軍兵士は無人の集落に侵入して旗を掲げただけだが、これはムラヴィが何処に位置するのか地図を見ない人々に混乱を植え付ける」と報告している。
DEEP STATEはクピャンスク方面オスキル川沿いについて「ロシア軍がベレストベを占領した」「ロシア軍がベレストベ周辺で支配地域を広げた」「クピャンスク市内に取り付いたロシア軍兵士の掃討が行われている」と報告、視覚的にも複数のロシア軍兵士のがクピャンスク市内=Ⓐでウクライナ軍に投降する様子が登場。
さらにDEEP STATEは「ロシア軍が15日も同じルートで攻撃を繰り返そうとしたが、ウクライナ軍の各部隊が迎撃体制を整えたため攻撃は起こらなかった」と付け加えており、ロシア軍のクピャンスク襲撃は後続部隊の前進が続かず「市内に取り付いたロシア軍兵士も殲滅されつつある」と解釈するのが妥当なとこだろう。
その一方でクリフリャフカ方面に伸びる突出部の喉元に突き刺さっていたトゲ=ベレストベが陥落しており、もう突出部の根本を左右から切り落とすのは不可能に見える。
DEEP STATEはコンスタンチノフカ方面について「ロシア軍がクレシチェエフカを占領した」「ロシア軍がイワ二フスキーの南で支配地域を広げた」「ロシア軍がアンドリーウカ方向で前進した」「運河の東側にあったウクライナ軍支配地域が消滅した」と報告。
もう運河の東側は全てグレーゾーンで埋め尽くされており、RYBARは「ロシア軍がクレシチェエフカを完全占領した」と報告していないものの、DEEP STATEは「ウクライナ軍がクレシチェエフカを失った」と強く示唆している。
更に興味深いのは「ロシア軍兵士がチャシブ・ヤール中心部に近い建物の地下=Ⓐに取り付く様子(ウクライナ軍がドローンで地下の入口に爆弾を投下)」が登場したことで、このロシア軍兵士の運命がどうなったかは不明だが、周辺にウクライナ軍兵士が周辺にいないことを加味すると「ゾフトネヴィ地区はグレーゾーンに移行した」と解釈するのが妥当かもしれない。
DEEP STATEはポクロウシク・ディミトロフ方面について「ロシア軍がノヴォレクシイウカから西に支配地域を広げた」と報告。
DEEP STATEはクラホヴェ・ヴフレダル(南ドネツク)方面について「ロシア軍がノヴォセリディフカの南で支配地域を広げた」「ロシア軍がノヴァ・イリンカ集落内に侵入した」「ロシア軍がエリザベティフカの南で支配地域を広げた」「ロシア軍がマクシミフカを占領した」と報告し、南ドネツク全体の戦況について以下のように述べている。
“ロシア軍はソンツィフカに足場を築きノヴォセリディフカに迫っているが、クラホヴェの北で最も攻撃が集中しているはノヴァ・イリンカだ。(ウクライナ軍参謀本部の)虚偽の報告に基づく主張や噂が飛び交っているものの、既にイリンカは失われており、ベレストキーでも敵の歩兵部隊を目視で確認することができる。この方向におけるロシア軍の最優先目標はスターリ・テルニーに到達することだ”
“クラホヴェ東郊外ではロシア軍の機械化部隊による襲撃が続いており、敵は市内に足がかりを得るため歩兵を送り込んでくる。ロシア軍の試みの1つが成功して市内の学校に足場を築くことが出来たが、既に学校から敵は排除された。問題はダルニジェとウスペニフカの間の地域(カテリニフカ~ウスペニフカまでの集落群のこと)で、ダルニジェを通過してウスペニフカに向かうロシア軍の試みは成功を収めつつある。ウスペニフカはポケット内に展開するウクライナ軍にとって重要な役割を果たしているにも関わらず、またしても現実と一致しない上への報告が問題になっている”
“現場指揮官の嘘報告が状況悪化への対応を遅らせた可能性が高い。ウスペニフカ周辺の状況は刻々と悪化し続けているため、誰もが突然「ウスペニフカにロシア軍が到達した」と知ることになるかもしれないが、もう状況を何とかするには手遅れだろう。嘘は全てを滅ぼす。イリンカやダルニジェは嘘の代表例で、その代償として命がけで敵を食い止めている兵士の負担が肩にのしかかる”
DEEP STATEはヴェリカノボシルカ方面について「ロシア軍がリヴノピル周辺で支配地域を広げた」と報告した。
因みにRYBARは各方面の戦況をテキストのみで言及することが多くなり、更新された戦況マップの内容も「DEEP STATEの後追い」になっているため、取り上げるべき報告が少なくなっている。
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※アイキャッチ画像の出典:44 окрема артилерійська бригада імені гетьмана Данила Апостола




























クラホヴェ方面以外でも、あちこちでウクライナの陣地に食い込まれていますね。嘘と誇張が飛び交い、どこの攻勢が最も厳しいのかウクライナ参謀本部は把握できていないのでと疑問に思う。また、泥濘が終わり、本格的な冬が近づき、ロシアの侵攻ペースが上がったようにも見えますが、1月20日のトランプ政権指導までに領土確保を進めるつもりなのだろうか。
結局はロシア・ウクライナの2国間のことなのに、トランプが勝手にレフェリーだか仲裁してくれると思っているのは夢見過ぎじゃない?
鋭い御指摘ですね。
トランプ就任で即停戦は、まだふわっとした状況かもしれません。
自分では別に鋭いと思っていませんが、アメリカはウクライナの同盟国でも戦争当事国でも無いのに(援助はしまくっているけど)、何の法的根拠すらも無しにトランプ就任と同時にこの戦争終わるという風潮に困惑していて。
殊更に反トランプでも無ければ、バイデンやハリスなんぞもっと尚更にありえねーわって者ですが。
>トランプ就任と同時にこの戦争終わるという風潮
私は、ロシアの独裁者であるプーチン大統領が「特別軍事作戦」をどのように収束させ、“その後”のロシアの外交、貿易を構想しているかを考えた際に、トランプ政権の誕生が一つの節目になると考えています。(ゼレンスキーには戦後の構想も責任感もないと思われるので、こちらは除外)
ドイツでも連立政権が崩壊し、2月の選挙が決まった結果、ショルツ首相とプーチン大統領の電話会談が行われ、ゼレンスキーが露骨に不快感を表明しました。NATOの盟主であるアメリカ、EUの主導的立ち位置にいたドイツの態度が変わり始めたのは明らかで、ロシアもまた今は“非友好国”となっている国家群だが、常に外交の扉は開かれていると表明している。
『この戦争がどのような終わり方にするにせよ、ロシアと欧米の関係はまた転換点に入っている』というのが私の見方です。そして、その駆け引きにウクライナの領土やNATO加盟などが入ることは疑いなく、ここからが、戦後を見据えた本当の外交交渉の始まりになっていくと。
本来当事者であったウクライナは、もはや脇役に転落したと考えています。
国際法とかの話じゃないですからね
結局は
建前「ウクライナのことはウクライナが決める」
現実「戦うための武器は渡すが決定的なものは渡さない・許さない/かと言ってロシアの暴挙を肯定するつもりはないし信用できないから仲裁者にはならない」
という国際政治のるつぼの中で、ロシアがウクライナに侵攻している現状が維持されてるわけで、その国際政治のバランスを飛び越えるKY力をトランプが持ってるから、今のバイデン路線を続けるよりは戦争終結が早まる公算は非常に高い
アメリカはレフェリーではなくウクライナ崩壊を防ぐ最大のパトロンなので、パトロンが終わりと言えば終わるしかないのですよ。巨額のウ支援予算、衛星画像と情報機関からのターゲティング、非公式に戦場入りしている特殊部隊アセット、スクラントン陸軍弾薬工場からの大量の弾薬、全てアメリカしか提供できない代替不能のものです。
これをテコに”露との交渉に真剣に取り組まないと全て終わらせる”と脅しをかけると見られているのです。
ポンペイオも閣僚から外され代わりに対中強硬派のルビオが国務長官に、対露融和派ギャバードが情報長官になりで”ウクライナ派”は徹底して外されていることがメッセージとして分かります。
そもそもトランプは戦争を終わらせることを公約にしており度々自分の政権下での大規模戦争の無かったことを自慢するので、停戦を進めることは既定路線。
一方でトランプはユダヤ系のクシュナーを排除したり、前の政権時よりもより予測できない戦略的な動きを取り入れていると見られどうなるか読めないのは事実なので、停戦交渉後の動きが重要になるかもしれません。
某有名研究者や祟り神氏によると2025中にロシア軍は物資不足で戦闘を停止らしい。あと少しの辛抱だよ
クピャンスクに関しては地図作成者の間でも意見が割れてますね
単にロシア軍が大通りで進軍を停止し、先走った少数の兵士が投降したという話しもありますし……
チャシブ・ヤールに関しては、セリダブと同じ運命を辿るかと……
南はおぉ、もう……って感じです
あと、ロシア軍がチェルニヒウの国境地帯に侵入したという話もありますし、かなりヤバいですね……
チャシブヤールは数週間前から市街地東部に侵入していたという話も出ており、若干情報が錯綜気味ではありますがウクライナ軍の防衛が綻んでいる事そのものは疑いようがなさそうです
これが記事にある「嘘報告による対応の遅れ」と関係があるのかは現時点では不明
反攻作戦の成果は、ほぼ全て失っちまったな。
半年前の記事でチャシブ・ヤール陥落も時間の問題とか言ってたけど、予言は的中か
ほら、まだイジュームとリマンが残ってるしね?
チャシブヤールでも町の中心地に取り付かれてるのかいな。まあ、クピャンスクの方はまだ早過ぎたようで。
クピャンスクに侵入した後のロシア軍の対応がグダグダなので、攻撃を受けたらすぐ引き返すつもりだったのに攻撃されなくて進みすぎたとか、ロシア側もあそこまで進めるとは予想してなかったのでしょう。
いや、どうもこのDSの記事のほうが誤報だったみたいですよ。
半日経っても似たような情報はなく、がっつり工場地帯で激戦中のようです。
「孤立した部隊を掃討中」って論は耐えられなくなるのでは?
ウクライナ軍の軍服を着たロシア軍が攻めてきた。って情報が、今は侵入された言い訳と思われてますけど、実は寝返ったとか、最前線から逃亡してきた部隊で、ウクライナ軍が同士討ちしてる。とかじゃなければ良いですが。
ウクライナ軍に、嘘の報告が蔓延しているのであれば、撤退が遅れる背景が分かります。
南ドネツク・クラホヴェ南が包囲されようとしているのであれば、素早く撤退するべきですが、今のままでは磨り潰されそうに見えます。
現場が嘘の報告しないとならない組織は遅かれ早かれ滅ぶが、ウクライナ軍の組織的な問題にゼレンスキーの資質とプロパガンダ的に整合性取れない報告は必要無いという、見たくないものは見ないというのでは今後も戦線を膠着させることも難しいだろうなと、前線で命かけて時間稼いでいる人間いること忘れない方がいいし、これからがロシアの本格的な攻勢になるだろうからすでに遅すぎると思うがトランプ就任を口実にして終戦交渉を一気に過酷な内容でも纏めないとロシアの条件が厳しくなること請け合いであるし今後は一方的にウクライナ軍が全戦線で押されていく展開だろうからトランプ就任直後が最後のチャンスではなかろうか。
ボグダン氏の動画でクピャンスク市内に侵入したロシア軍について「ウクライナ兵に偽装していた」などと言ってましたが、これもクピャンスク市内に易々と侵入された失態を誤魔化すための言い訳にしか聞こえないんですよね…
指揮官からすれば、現場の状況悪化?嘘の報告しないと俺の状況が悪化するんだよ!なんでしょうね。
最近ウクライナ軍は敵の1日あたりの損害を1750人などと言っていて戦果報告ばかりがどんどん膨らんでいる状態ですが、これもちゃんと数えていないのはもちろん華々しい戦果を報告しないと上から怒られるとか、そういう事情もあるかも知れませんね…
驚くほど増えていますね。1kから70%も増加させることが出来るとは本当に驚きです。
盛ったにしろ、偽装者の妥当性の感覚が狂った上でチェックの方でもスルーということですから。階段的に増加するにしても以前と同じ感覚では無いのでしょうね。
イスタンブール合意の時点で国民投票でもしたら良かったのにな〜
思考実験としては日本も似た状況になったらどうするのかな 政治決断とはいえ民意を無視できるような政治体制でもないよね
記事を読んで、暗いと不平を言うよりも すすんで灯りをつけましょうという言葉が浮かびました。ウクライナの上級士官はもっと前線に出るべきじゃないでしょうか、そのうちの何人かに死傷者が出るでしょうが士気にかかわりますよね。でも、外野にいわれるまでもなく本人たちも頭ではわかっているのでしょうけど。
ロシア軍は当初から将官などが前線で戦死などして馬鹿にされてましたが、上級指揮官が最前線にいることで兵士の信頼を得たりとかデメリットだけではなくメリットもあるんでしょうね…
クラホヴェとヴフレダルは近いから纏められるけどロシア軍の指揮系統が違うらしいのよね。
ヴフレダルから北上する部隊はかなり優秀らしいわ。実際安定感が段違いよね。
今年の夏くらいに言われてた、ロシア軍の戦車枯渇と砲身不足がそろそろ顕在化して来て進撃は止まるはず。
というか今年始めの話だと2024年は防御に徹して戦力回復を待ち、2025年に再度大反抗と言われてたのにどうしてこうなった。
今まで当たったためしがほとんどないイギリス発の情報が当たれば進撃は止まるでしょうね。
ゼレンスキーをイスタンブール停戦交渉から戦争に焚きつけたイギリスがウソばかり報告してる状態なんだから、その下のゼレンスキーが本当の事を見るわけが無い
イギリスが負けてる現実を自分で言うようになったら少しは状況が変化するかもしれんが
今のイギリスはトランプになって米国が軍事支援を止めたら英国軍を派兵するとかホラをかますぐらい終わってるので停戦もまだまだ遠い道のりだと思っています
台湾沖航空戦を毎回繰り返す軍隊