ウクライナ軍参謀本部はクルスク方面について「スジャ撤退」を認め、RYBARは「国境に近づくほど抵抗が強くなって前進が鈍化している」と、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も「我が軍は包囲されていない」「徐々に自国領へ撤退している」と報告した。
参考:Генштаб повідомив про вихід ЗСУ з Суджі
参考:Мапу оновлено
参考:Хроника специальной военной операции за 15-16 марта 2025 года
ウクライナ軍は包囲されておらず徐々に自国領内へ撤退している
ウクライナ軍参謀本部は16日に前線の状況を示す戦況マップ(非常に小さい画像)を公開、これをGoogle Mapsと比較したUkrainska Pravdaは「クルスク方面のウクライナ軍がスジャの外にいる=ゴゴレフカ付近まで後退」「参謀本部は公式にスジャからの撤退を発表した」と報じ、RYBARも16日夜「ロシア軍がザオレシェンカとルバンシチナを占領した」と報告したが、この方向の状況について「ロシア軍の攻勢ぺースは国境に近づくほど抵抗が強くなって鈍化している」と付け加えた。
ここまでウクライナ軍占領地が小さくなると側面の長さが短くなりすぎて「クルスク方面のウクライナ軍を物理的に包囲する」というのは不可能に近く、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏もクルスク方面の状況について以下のように述べている。
“クルスク方面のロシア軍は引き続き戦場の主導権を握っている。敵は歩兵、航空機、無人機の優位性を活かして攻勢を続けているが、我が軍は包囲されておらず徐々にウクライナ領へ撤退している。ここ数日の戦闘と撤退中の損失は残念ながら大きいが、敵も正面から攻撃しているため大きな損失を被っている。敵はスジャ方向の占領地側面に回り込むため少人数編成の部隊でスームィ州内に侵入してきたが、これは国境付近で阻止された。今のところロシア軍が大規模な戦力でスームィ州に攻勢を仕掛ける様子はないものの、緩衝地帯を作り出すため国境地帯を制圧しようとするだろう”
さらにクルスク方面での結果についても「起こったことには責任があるはずだ。私は誰が責任者だったのか、どのような要因が影響し、この時間枠で何が考慮されなかったのか、誰がキーウと現地で誤った判断を下したのかについて情報を集めてきた。私はクルスクに関する一般向けの調査報告と、ウクライナ軍向けの非公開な事後分析を準備中だ」と付け加えている。
DEEP STATEも「ユナキフカとスジャを結ぶH-07~38K-004での移動は今年1月から困難を来してきた」「それにも関わらずウクライナ軍は具体的な対策を講じてこなかった」「問題がピークに達したのはスヴェルドリコヴォの喪失だった」と指摘していたため、ウクライナ軍の誤った判断も「急速な前線崩壊」に影響している可能性が高い。
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※アイキャッチ画像の出典:24 ОМБр імені короля Данила
重装備を放棄して下がる羽目になっているのだから、撤退とか後退という表現は不適切(まるで秩序だって整然と下がっているかのような印象を与える)で、潰走とか総崩れって表現した方がしっくりくる。昔ハリコフ電撃戦でT-90の最新型を投げ捨てて逃げ出したロシア軍より酷いまである。
実際にハルコフでは崩壊ではなく秩序ある撤退だった。もちろん、確かに急いでいたので、多くのミスがありました。しかし「戦車を捨てる」こと自体は必ずしもミスではない
戦車のような重い兵器は民間車のように長持ちせず、数百キロ正常に走行するだけで故障が多く、常に手入れや修理が必要で、部品交換に至る
だから長距離の高速機動が必要な場合、装甲車両全体を修理するのに十分な時間や予備部品がなく、一部を放棄せざるを得ないのは正常だ。米軍はイラクの快進撃の際にも大量の装甲車両を路傍に置き去りにし、勝利してから徐々に回収していった
クルスクについては、ウクライナの本土に近く、長距離機動の需要がなく、全く異なる状況だ
38k-004が火力管制下にあるなら戦術学的な包囲が成立してることは否定できない事実だろう
スジャ市街で、倉庫の中にウ軍の戦車や装甲車が4台ほど鹵獲された動画が出回っている。
置き方から見て、ウ軍が故障車を回収して隠した様に見えない。
撤退時に外に出しておけば、露軍ドローンが壊してくれたはずである。
その為にドローンが使用される事で、何人かの命も助かっただろう。
また、西側戦車は防御力も高いので、戦車兵なら徒歩で逃げるよりマシと思わなかったのだろうか。
推測するに、100m動かす燃料すら無かったのではないか。
西側の愚鈍な装甲車両は不整地走行能力が皆無で撃破車両が障害物となっている道路を逃げるのは難しいからね
火力管制下にある道路を絶対狙われる戦車で走るより徒歩で森林に隠れて逃げた方がまだマシだと判断したんだろう
クリロフカ西方の森林地帯は北の部隊に押さえられてましたよ。
支援国が頭抱えてそう
だからロシア領内で使うなって言ったのに
何にせよ、無益でしかなかった作戦はようやく終わった。両ブロガーの評価を合わせ、ウクライナ側と判定されている集落は残り僅か4つ。グエボとゴナルについてはスムィへ続く幹線道路からも離れており、ロシアからすれば敵が再侵入を試みる経路には当たらないので優先度は最も低い。ゴゴレフカとオレシュニャの“退却支援の殿部隊”が去るまで戦いは一応続くだろうが、もう退くことは決まっており、どれだけ助かるかの段階。後は、ロシアと米国の「停戦交渉をどう進めるか」が先の課題にあって、そちら次第でスムィ州まで緩衝地帯を作るのか、今の国境を停戦ラインにするのかが決まる感じか。
重装備類は遺棄しても兵員が無事ならまた西側から重装備類はたかればいいので問題なし。
切り替えていけ。
流石に欧州の埃被ってた装備の再整備も終わってるだろうからまた大々的に装備の供与はあるでしょう。
装備をいくら捨てても欧州からいくらでも供与してもらえるのがウクライナ軍強みだと思う。
自分達で古い装備を再整備してるロシアより装備調達の手間が少ない。
>装備をいくら捨てても欧州からいくらでも供与してもらえるのがウクライナ軍強みだと思う。
トランプじゃなくて欧州首脳ですらブチ切れそうだけどゼレンスキーは本気でこう思ってそう
まぁ…欧州くんはウクライナと共に沈む気でいるから…
国民が反乱でもしない限り、国の寿命縮めてでも
兵器供与してそう。
大切なのは気持ちではなく能力ですね。恋をしているときにそう言われるのは嫌だけど、戦争中はそれが現実
十分な堅実な長期受注がなければ、軍需企業は生産ラインを拡張するために多くのお金を使いたくない。そして実際にあったとしても、生産能力は2、3年で需要に追いつくことはできないだろう
(欧米では、政府交代後の発注キャンセルで軍需企業が大赤字になったり倒産したりすることは過去によくあった。政府の長期的な約束を信じていた資本家は、今ではほぼ絶滅している)
些少でも占領地を残す死守命令もありうると思っていましたが撤収になったんですね。
オレたちはロシアにワンパン入れたんだぜ!って民族の誇りとして100年うまい酒が呑めそうです。
少なくともフランス人やドイツ人は、ナポレオンのロシア遠征とヒトラーのバルバロッサ作戦を民族の誇りとは思えていないのでは? 日本人とて、真珠湾攻撃を「俺たちはアメリカにワンパンいれたんだぜ!」と民族の誇りとは学校で習っていない。軽挙妄動、戦犯、敗北の始まり、二度とやってはならぬこと、と教えられた(GHQの賜物とも言えるが)。太平洋戦争から80年後だが、あの戦争を日本人の誇りとしてうまい酒は吞めていない。代償として失った人命が大きすぎる。
ドイツもフランスも自国を現ウクライナのように「弱い立場の国の必死の抵抗」で過去の戦争を仕掛けたとは考えてないでしょう。同列に扱うのは両国にも撃退したロシアにも失礼かと。
日本に関して言えば、「大国アメリカに世界で唯一正面から立ち向かった」と誇りを持って捉えている方も多いでしょう。
その認識の良し悪しについては議論しませんが。
朝鮮やベトナム、アフガニスタンは戦果的にはそれよりもましだろう……
ロシア軍がクルスクからウクライナ兵を追い出した後、今はウクライナ軍が反撃しているポクロウシク方面がどうなるのか、注目しています。
自国土なんで、殲滅より元気なウクライナ兵が自発的に逃げられるように最後は手心というか、なにかこう配慮があったような気がする。残地して死兵になられてもウザいし。
なおウクライナ国土での戦線では。
そうですね。今までのロシア軍なら時間をかけても包囲しましたが、 追い出すのを優先したみたいです。結果的には成功例したのかもしれませんが、ロシア軍は無理に攻めた感じもします。パイプラインを使った攻撃も損害が大きかったようです。やるべきでなかったと思います。滑空爆弾と補給妨害でウクライナ軍は弱り続けていたのですから。管理人さんもどこかで言われていたのてすが、大勢を制したのは補給問題でしたね。停戦の話かなければ、クルスクは長期的にやった方が良かったと思います。
グェボ方面は3つくらい集落が残っていますが、こちらは地形的にウクライナ軍は守るのにいいようです。
スジャの西方面は、トランプがしきりに「数千人のウクライナ軍が残っているから助けるべき」みたいなことを言っていて、プーチンがそれなら降伏すべきであると言っていましたね。
プーチンの方は降伏期限を3月15日の午前6時までに設定し、もう一度延長し3月17日の午前6時までに2日伸ばした。という情報もあります。ゼレンスキーは降伏命令を出さなかったので、これが本当なら3日の間にウクライナ軍は退却できたのだろうか?
また憶測にすぎませんが、トランプがこだわったのは、米国人も含む外人部隊がいたとか、NATOの関係者がいたとかという憶測もありますね。
トランプ大統領の、クルスクのウクライナ兵を殺さないでくれ、とのお願いに、プーチン大統領が乗っかったのかな?
現地にアメリカと英の特殊部隊、EU各国の傭兵が取り残されているらしい。
殺さないでくれと言っているのは、どうも彼らのことらしい。
戦況は残る2つの村を落とせばクルスク完全奪還完了との事。
包囲を脱したとはいえ、プーチン大統領の「スームィ州に緩衝地帯を作る」って発言が本気なら、ユナキフカごと包囲される可能性もあると思います。
ユナキフカ-スームィを繋ぐ幹線道路は、北側面を20kmぐらいクルスク州方向に晒しています。ロシア国境までの縦深は近い場所で10km程度で、徴集兵や北朝鮮兵を動員すれば物理的遮断も可能です。そこまでやったら法律違反・協定違反ですし、トランプを刺激するので流石にしないでしょうけど。
そもそも、スームィ州北東方向の主要幹線道路は2本しかなく、1本はかなり南のミロピラを通っているので、ユナキフカ以遠でロシア軍の本格攻勢を撃退し続けるのには不安が残ります。
ウクライナ軍の撤退はめでたいとして、DEEP STATEが指摘する通り38K-004の封鎖に手をこまねいていた事実は厳しく指弾されるべきだと思います。
いったいなぜこのようなことになったのでしょう。2カ月も補給が滞ればどんな軍隊もまともに戦えるわけがないと私のような素人にも分かります。ロシア軍の奇襲は些末な問題にすぎません。ウクライナ指導部ではなにが起きているのでしょう?
なにがどうなってこうなったのかを抜本的に解決しない限り、ウクライナの勝利は遠のくばかりと思います…。
一月位からその事を指摘していたのに、ここの『参謀たち』も気にしてませんでしたよ。
マラヤじゃなく、プレホベを確保してなかったのが、この大敗走につながってる。
そもそもこの作戦が最初のうちは、「あそこで長期にわたって補給を維持できるわけがない」ということを意識するべきだった
こんなに長く続けられるのは、かえって悪いことだ。ウクライナがここで代価を惜しまず補給輸送能力を投入しすぎたことを意味しているが、もちろん、これは深刻な損失を伴うに違いない
怪我をしたら治療と休養すべきだったのに、甲子園のために必死で休まずに頑張った結果、優勝できなかっただけでなく、回復できないほどのダメージを蓄積し、プロになる夢は完全に途絶えてしまった……そんな昭和の物語が今日でも起こりそうですね
そもそもこの作戦が最初のうちは、「あそこで長期にわたって補給を維持できるわけがない」ということを意識するべきだった
こんなに長く続けられるのは、かえって悪いことだ。ウクライナがここで代価を惜しまず輸送能力を投入しすぎたことを意味している、もちろん、これは深刻な損失を伴うに違いない
怪我をしたら治療と休養すべきだったのに、甲子園のために必死で休まずに頑張った結果、優勝できなかっただけでなく、回復できないほどのダメージを蓄積し、プロになる夢は完全に途絶えてしまった
そんな昭和の物語が今日でも起こりそうですね
クルスク州のロシア軍は兵站拠点スームイ州ユナキフカ付近まで進出し領土交換を狙うか
ウクライナ戦争は欧米LGBTリベラル派のNATO、EU東欧拡大と露米地勢保守派の戦争
という見方もできる象徴がゼレンスキー,英EUフォンデアライエン,対 プーチン,トランプ
日本のオールドメディアは欧米LGBTリベラルべったりだが、最新の世論調査によれば
トランプの停戦和平案に過半数が支持している
スミィ州逆侵攻まで考えたら、ウクライナ軍がロシア或いはウクライナ領内で孤立、捕捉される可能性はまだ高いと思うけどな。
クルスクの占領地が大幅に縮小したと言う事は、ウクライナ軍もロシア軍も戦力を集中しやすい。殊にロシア軍は動員兵だけで、まだ自国領内にいるウクライナ軍の殿を拘束できる。自由になった契約兵からなる主力部隊はいつ、どこからでもウクライナ領に侵攻できる。仮にウクライナ領内に侵攻したロシア軍に退路を断たれれば、前線は孤立する訳で、ロシア領内に残るのはリスクだ(まだロシアにいる彷徨える友軍を救いたい気持ちは分かるけど)
ブトゥソフ氏のウクライナ軍への非公式の責任追及の分析ってやばいすね。やることが過激ですね。背中に気をつけて欲しいところ。
概ね予想通りの展開になったというか、これを更に包囲して殲滅しようとしなかったのは、かかる言い方をするならば「ロシア軍とプーチンの優しさ」です。
袋叩きの度合いを強めれば強めるほど混乱の度合いが増して、ウクライナ軍の抵抗力が急速に無くなる事くらいはわかっていたでしょうし、トランプ氏からの要請があっても「今は激しい戦闘中なので全ての要求には応えられない」と返しても通ります。
だから、ウクライナ軍が一応「撤退」出来てるのロシア側が見逃しているからと言うだけに過ぎません。つまりまだロシア側はウクライナ側がどう出ようと一応同胞枠の中に入れているという事でしょう。
だからNATO相手ならこんな対応をするかというと果てしなく疑問で、むしろウクライナ軍には手を抜いている分だけフランス軍や英国軍相手には過酷な戦いをしてきそうだとも思います。
「トランプの停戦」に乗る方がやはり「ウクライナ」としてはいいと思います。ただそれが「ゼレンスキーとその仲間達」にとってはどうかはわかりませんので、前途多難でしょうね。
スラブ的優しさを感じますね。
装備捨てて逃げ出して秩序だった撤退が通るなら
なんでもありやな
包囲されていない(包囲されていたところは壊滅済み)
ともかく有害無益な戦線が整理されそうなのは何より