DEEP STATEとRYBARは11日夜「ロシア軍がクルスク方面で前進した」と報告、外交政策研究所のロブ・リー氏も「投入されている部隊の規模や質を見ればウクライナがドンバスよりクルスクを優先しているのは明らかだ」「ザポリージャで新たな攻撃が始まればウクライナ軍はさらに引き伸ばされるだろう」と指摘した。
参考:Мапу оновлено!
参考:Курское направление: бои в Суджанском и Кореневском районах обстановка к исходу 11 ноября 2024 года
参考:Russia’s 50,000-Soldier-Strong Push To Kick Ukraine Out Of Kursk Has Begun
ゼレンスキー大統領はクルスクの占領地と何が交換できると考えているのだろうか
DEEP STATEはクルスク方面について7日「ロシア軍が伝統的な方法(目的地にBMPで歩兵を送り込む戦術)による攻勢をポグレブキ、ゼレニ・シュリャク、ダリノ、スジャ方向で再開し、この地域のウクライナ軍にとって困難な1日(7日ことを指しているのかは不明)だった。ポグレブキ、ゼレニ・シュリャク、ダリノ方向の攻勢は止まったが、スジャ方向については状況が解明されつつある。勿論、これだけでロシア軍が止まることはなく、新たに到着した戦力を投入して大規模攻撃を繰り返すだろう」言及。
RYBARも8日「ロシア軍がオルロフカ、ノヴァヤ・ソロチナ、スタラヤ・ソロチナに対して攻勢を開始したという情報がある。敵の情報源は激しい戦闘を報告しているが、今のところ攻勢を確認出来る映像は登場していない」「もし攻勢が確認されればクルグレンコー周辺の敵を大釜に捉える試みと話すことが出来る」と報告し、DEEP STATEも再び「ポグレブキ周辺に対する攻勢は続いている」「敵(の装甲車輌)は隊列を組んで移動している」「状況は解明されつつある」と言及したが、両者は11日夜までに具体的な変化を報告した。
DEEP STATEは「ウクライナ軍支配地域がスナヒスト川東岸まで後退した」「リュビモフカ、トルスティ・ラグ、ポクロフスキーがグレーゾーンから抜けた」と、RYBARも「ロシア軍がクレミヤノエ郊外で支配地域を広げた」「ロシア軍がオルロフカ方向に前進した」と報告。
視覚的にもロシア軍がクレミヤノエ郊外の森林地帯(ウクライナ軍陣地)=Ⓐや放棄された装備を攻撃する様子、ロシア軍の装甲車輌部隊がオルロフカ集落やノヴァヤ・ソロチナ郊外=Ⓑで交戦している様子、ウクライナ軍がノヴォイヴァノフカ南郊外=Ⓒでロシア軍を攻撃する様子、ロシア軍がダリノ集落内=Ⓓでウクライナ軍陣地を掃討する様子が登場。
ウクライナ訪問から戻ったばかりのロブ・リー氏(外交政策研究所の上級研究員)はクルスク方面の状況について「ロシア人は可能限り領土を取り戻そうするだろうが、ここに投入されているウクライナ軍部隊の質を考えると前進はゆっくりしたものになるだろう」「ウクライナの優先順位はクルスクに投入された部隊の規模や質を見れば明らかだ」「この作戦はウクライナ軍を引き伸ばし他戦線でロシア軍の前進を加速させた要因である可能性が高い」「ロシアはクルスクと他戦線の作戦を同時並行で進めるだろう」「もしザポリージャで新たな攻撃が始まればウクライナ軍はさらに引き伸ばされるだろう」と言及。
米ディフェンスメディアのWARZONEも「ゼレンスキーはクルスクの占領地をロシアとの交渉材料と見なしているが、残念ながらゼレンスキーもウクライナ軍も着実に弱体化して領土を失い続けている。それでもゼレンスキーはトランプが大統領に就任して交渉が始まるまでクルスク維持にあらゆる手段を講じるだろう」と指摘しており、ゼレンスキー大統領は「トランプ大統領の誕生→ロシアとの和平交渉開始→クルスクの占領地が生きてくる」と考えているという意味だ。
この戦略の懸念材料はトランプ氏の大統領就任式=来年の1月20日まで「交渉材料として機能する広さの占領地(スジャ維持)を維持できるか」という点で、さらにロシアが「ウクライナ軍をクルスクから追い出すまで交渉に応じない」と出てきた場合の対処で、仮に占領地を維持したままトランプ氏の大統領就任直後に交渉が始まっても「クルスクの占領地と何が交換できるか」という点が謎だ。
もし「ウクライナ軍が保持するクルスクの全占領地」と「ロシア軍が保持するウクライナの全占領地」を交換できるなら東部地域を犠牲にする価値があるように思えるが、そんな不釣り合いな交換にプーチン大統領が応じるとは到底思えないし、何処に着地できるのか本当に予想もつかない。
因みにDEEP STATEは11日「クラホヴェの状況は悪化し続けている」「嘘は全てを滅ぼすという事実に目を向けなければならない」と警告したが、WARZONEもDEEP STATEの警告を取り上げている。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
有志の方が海外OSINTアカウントの報告をまとめてウクライナがクルスクで得ている占領地とその間ロシアがウクライナ国内で占領した領土を比較してくださっていたのですが、博打がここまで見事に裏目に出ているのを見せられると驚きを通り越して笑えてくる、といった様子でしたね。
初日に確保していたかった要地を押さえるべく奇襲効果を失ってから戦力を積み増した挙げ句追い返され、一方東部はヴフレダル以降特に悪化の一途…
数字的には得た領土:失った領土が1:2といったところでどちらも改善の見込みなし。本当に大悪手を通り越して利敵目的かと勘ぐりたくなるほどです。
2022年10月4日にロシアのプーチン大統領との停戦に向けた交渉は「不可能」だと明記した法令にゼレンスキーが自分で署名したはず。自分が交渉に関われないのでは、クルスクを保持する意味などないでしょうに。
BBCでの記事では、「クルスクにロシア軍を引き付けることで、他の領域への侵攻から守った」などと発言しているようですが、クラホヴェ方面の惨状を何も見ていないとしか思えない。そして、肝心のクルスクもじわじわと削られている。
ロシアとの講和交渉で、何らかの対価を得られるほどクルスク占領地維持を続けられて、本当に役立つんでしょうかね?
ウクライナ軍クルスク占領部隊、質の高さを指摘されていますが、南ドネツクが崩壊しているのは彼らがいないからなんですよね…
>トランプが大統領に就任して交渉が始まるまでクルスク維持にあらゆる手段を講じるだろう<
こういう短絡的な思考をロシア側には見透かされるような気もしますね。ただ、ロシア側としても来年1月以降にトランプ次期大統領率いるアメリカがどういった行動をしてくるのかは完全には予測できない部分もあるため、速度重視でクルスク方面を安定させる可能性はあり、北朝鮮軍が消耗ありきの戦闘に運用される可能性は十分あります。
クルスク占領地の価値については、日本や欧米のマスコミが侵攻初期に囃し立てた部分もあるせいで価値が実際よりも肥大化してしまってるでしょうね。まあ、ゼレンスキー大統領としては本来ならウクライナ国土を守るための戦力を割ってでも実行した作戦なので引くに引けないでしょうし、引く気もないでしょう。軍部のトップも今やゼレンスキー大統領の顔色を伺う人物ですし、既にウクライナ一国に抜本的な変化を期待するのは無意味でしょう。
私は北の部隊の展開は保留と見てます。
トランプが電話会談でプーチンにエスカレーションの自制を要請したので、今回は当選祝い的にトランプのメンツを立てるのではないかなと。
後方地区に戦闘準備を整えたまま展開させておくだけでも軍事より政治的な圧力としてメリットが大きい。
参戦による北と韓の緊張は現時点でアメリカにとって最も避けたいシナリオだし。
トランプ新政権は中国とイランに集中したい。
国家間戦争中ですから、あらゆる任務に、人手はいくらでも必要ですからね。
しばらく推移を見守りたいと思います。
どうせやるならウクライナのオフェンスがガンガン前に出ている間に国境地帯をスロヴィキンラインもかくや地雷原すればまだ言い訳もたったでしょうに······
有利な側は、わざわざ講和する必要性がないですから、ウクライナの余力があるうちに講和交渉するしかなかったんですよね…
ハリコフの防衛線建設ひどかったですが、今は国境地帯どうなっているのでしょうかね?
北朝鮮軍の歩兵の能力を過小評価しない方が良いでしょう。朝鮮戦争で釜山に進攻した北軍主力はマッカーサーの仁川上陸で背後を突かれ包囲されたが所謂、鉄の三角地帯に籠り固守した。その後の中国軍の攻勢に呼応して攻勢に出て米軍主体の国連軍を200kmに及ぶ敗走に追い込んだ。旧日本軍の幹部はこのような戦闘ができるのは北軍を除いては旧日本軍のみだと絶賛している。休戦協定後も韓国内での小規模な作戦で驚異的な戦闘能力を示している。特に特殊部隊は最後の1発を自決用に残し、自決用の青酸カリまで所持しているらしい。伝えられるところではそれらの部隊の1部が派遣されていると言われており「消耗ありき」のわけがない。北は軍事的な威信が低下するような事をするわけがなく。もし参戦が事実であればクルスク侵攻のウクライナ軍は更なる惨事に見舞われる可能性が高い。
テレビニュースの報道で恐縮ですが、ロシアに派遣されたのは『暴風部隊』と呼ばれるエリート部隊で、ゲリラ戦を得意とするとの事です。
江陵浸透事件の粘り強さを見ても、北朝鮮軍を侮らない事が、仰る通り重要と思います。
『数は力』ウクライナ戦争の教訓だと感じています。
近年の韓国・北朝鮮の武力による小競り合いでは、だいたい毎回、北朝鮮軍の方が被害が少なく韓国軍は被害が多いのが普通ですしね
単純に歩兵の能力は北の方が韓国よりは上だと思われます
北朝鮮軍は帝國陸軍の精神的後継者とよく言われていましたね。
Forbesの斧先生は、細かい指示が通らないので、乱暴で危険な命令で無駄死にさせられるとか言っていますけど。
仰る話し、自分も見た事があります。
小野田寛郎さんのような精神が、もしも残っているとすれば、侮らない事が肝要かなと感じています。
日本や欧米のマスコミが囃し立てた報道って具体的に教えてください。
内外のニュースを出来るだけ見直しましたが、クルスク侵攻の事実やウクライナ側の発表を報じても囃し立てた印象はありませんし、侵攻目的への疑問やロシアの反撃を危惧する分析が多い印象ですが。
ロシアはクルスク侵攻の件でウクライナとは交渉しないって言ってませんでしたっけ?
アメリカとかとは交渉する気はあるみたいですけど、その場合はウクライナの頭越しでの交渉になりますが。
まあ、東部始め他から戦力やら物資引き抜いた結果、クルスク侵攻当初は結構進んでましたもんね。
ただそれでその精鋭やら戦力をすり減らしてる感じにもなりましたが。
仰る通り、ウクライナ=ロシア部分停戦の外交交渉を行う予定でしたが、クルスク侵攻により破断しましたね。
アメリカ=ロシアに頭ごなしで、仰るように決まるかもしれませんね。
(2024年8月18日 ウクライナ・ロシア、部分停戦の間接交渉が頓挫 米報道 日本経済新聞)
クルスク方面は、今さらウクライナ軍がどこを保持していようが、何の交渉材料にもなりません。
ロシア軍は、反攻開始後まず突出部の西側から押し返し、次は北側からも押し返しています。今後もこのまま押し切って撃退すればいいだけですから。そのような撃退をしない代わりに、勝っている方が損する交渉をするなんて、ロシアの立場ではありえません。
大勢に影響しないという意味では、ドイツ軍の「ラインの守り」作戦や、日本軍のアリューシャン攻略作戦のようなものです。
停戦交渉は、有利な側から提案するか・拮抗しているうちに行う必要がありますから、今となっては仰る通り厳しいでしょうね。
ウクライナは、クルスク侵攻・クルスク占領地維持に賭けているようですが、なかなか厳しいなと自分も感じています…
とは言えクルスクに投入されているロシア軍部隊も155、801海軍歩兵旅団に76親衛空挺師団と精鋭部隊で、ロシア軍も同様に精鋭を引き抜いてるんよな
仰る通りですね。
クルスク戦線の状況・戦線全体の状況、ミクロ~マクロがどのように変化していくのか、推移を見守りたいと思います。
BRICsだかの会合でプーチンが、クルスクでウクライナ兵2000人を包囲しているとは豪語して、完全にプロパガンダだろと言われていたが、クレミヤノエ南の森には相当数のウクライナ兵が残存しているようにも見えるんだよな。2000人は大袈裟だし、完全に包囲されてる訳でもないけど。
そこはロシアもウクライナも戦争ならばよく宣伝する、「完全なプロパガンダ」ではないけれど、一部の事実をかなり盛って誇張するパターンではないかと。
ただ、優勢な側は“少し勇み足だったけど結局は事実に近い形になる”パターンがあり得るのに対し、劣勢な側は“敵に多大な損失を与えたのに後退した”といった例の「嘘の積み重ね」になる危険性があり、誇張も少量ならば薬でも、多量に繰り返すと毒ですね。
森林地帯の奥、道路から遠ざかった場所にいる部隊は、道路が遮断されたら補給が来なくなります。
ロシア軍と「自然環境」の両方によって包囲され孤立した形になります。
土地勘のない森の中を補給切れで歩いて移動し食糧がなくなる前にロシア軍のいない所を通って脱出するのは、大変というか、途中で遭難しても不思議ではないです。泥濘期は薪も湿りがちで利用しにくいでしょうし。
付け加えるならハルキウやクルスク方面では雪も降り始めたとのことで······
頼むから精鋭をこんなことに浪費しないでくれ······
南部反転攻勢にせよ、クルスク侵攻にせよウクライナ大統領が自分の甘い考えをロシア軍に無慈悲に捻り潰されて、癇癪起こしてるだけにしか見えなくなりつつある…
ウクライナ軍のリソースを3としてクルスクに2、トレツクに1、他は現有戦力のみ
それに対してロシア軍は全ての戦線に1か2以上のリソースが同時に投じられており殆どの戦線でウクライナ軍は消耗した現有戦力だけでの戦いを強いられている印象
そりゃ勝てる訳がありません
最早、ロシア軍が前進していない戦線は司令官が無能とされるシヴェルスク方面、ハリコフ方面、ロボチネ陥落後のザポリージャ方面だけでありこれでザポリージャ方面での本格攻勢が事実ならロシア軍のリソースとそれを配分するロディスティク能力はもう無尽蔵と表現して良いかもしれません
戦訓から被害が嵩む事が分かっている機動戦術は今のロシア軍が選択するとは思えないのでド派手で決定的な戦線突破は発生しないだろう事が唯一の救いですが一切休む暇を与えずに消耗戦を押し付けられ続けると全戦線が南ドネツクのような戦線崩壊に陥るのも時間の問題に思えます
シヴェルスク方面の責任追及がようやく始まって、無能な旅団長が解任されるとの話が有りますね。
事実なら喜ばしいことです。
トランプのディールとは、ウクライナのためではなく、もちろんロシアのためでもなく、アメリカが今般の事態の「明らかな敗者」にならないためになされるのが建前でしょう。
本音の部分はもっと独善的かもしれませんが。
「要求の2/3程度は認めるがアメリカのメンツを潰してくれるな」なスタンスになるのではと予想しています。
ロシアといえども、中国のメンツとアメリカの最低限のメンツまでは潰すわけにはいかないでしょう。
ロシアの勝ち過ぎやウクライナ利権の喪失を望まない米中両国の介入によってロシアは、客観的には十分であるものの望む全てまでは得られない結果になると考えています。
中国に対して、「渋々ご機嫌取り」は必要になっている状況でしょうし。
今後についてはおっしゃる通りかと思います。
恐らく、米中が動くでしょうね。落とし所を見つけてなるべく早く終わらせようとするかと。
想定できる形としては、対ロシア制裁は解除。ドネツク、ルガンスク、クリミヤのどこを割譲するかを話し合う。(クルクス撤退は当然)
戦争犯罪の訴えを双方取り下げ。賠償金は請求しない。これであれば、折り合いつきそうですね。
もっとウクライナの面目が立つ形もありますが。
莫大なウクライナの借金は連帯保証人として、バルト三国、ポーランド、北欧が支払う。凍結した資産についての支払いも肩代わり。また、ロシア領+ノルドストリームに与えた損害はウクライナと連帯保証国の資産で全て復旧させること。
その代わり、2022年までの領土回復を認める。ただし、ドネツク、ルガンスクについては独立国とする。その防衛任務は連帯保証国が費用、人員、全てを賄うものとする。仮にウクライナが両国に攻撃をした際は、連帯保証国が防衛の責務を持つ。連帯保証国が違反した場合、NATO・ロシアが制裁するものとする。
これくらいですかね?
トランプが交渉でプーチンから「アメリカへの配慮」として得られる可能性があるとしたら、「パレスチナ・イラン・シリア・レバノン(ヒズボラ)・イエメン(フーシ)等に対する影響力の行使」くらいなのではないでしょうか。
アフガニスタンからの米軍撤兵では、メンツも何もありませんでしたし。
ウクライナには義勇兵や軍事顧問はいるとしても米軍はいないのですから、なおさらメンツどころじゃないのでは。トランプに投票した有権者も、メンツには拘らないでしょう。
中東以外の米軍で、ロシアとの交渉材料やメンツに関連しうるといえば、在韓米軍ですかね。
トランプは北朝鮮とディールをしたことがあり、これから習近平とも経済関連でやり合うでしょうから、プーチンから東アジア方面の“好意的中立”を買い取れるとしたら、アメリカにとって悪い取引にはならないはず。もしそこら辺を絡めるとしたら、クルスクの北朝鮮軍にも何らかの価値や意味が付随してくるやもしれません。
>>パレスチナ・イラン・シリア・レバノン(ヒズボラ)・イエメン(フーシ)等に対する影響力
全くないとは言えないが、ほんの少しだけだ
これらの地域はイランの勢力圏であり、イランに比べてロシアは「お年玉をくれる親戚のおじさん」程度にすぎない
フーシ派のドローンやミサイルは技術から部品までほとんどがイランから提供されており、ハマスやヒズボラの武器、さらには経費の半分以上がイランから送られてきており、生命線を握られているといえる
現在、これらの地域の闘争がイランが重視する戦略計画の一環であり、すでに多くの資源が投入されており、同盟国が要請しても止まることはあり得ない
いやさすがにシリアはロシアの勢力圏ですよ間違いなく
ロシアがシリアを重視してきたのは間違いなくトルコ・イラン・イスラエルへのカードであり、シリア内戦の政府優位での(ほぼ)決着により揺るぎないものになってます。
正にシリアの位置は重要で、レバノンを覆うように三国間の障壁となっており、この地点が第三国に流れれば微妙なパワーバランスが崩壊するので、ソ連時代からの中東外交の最重要カードであり続けました。
まあだからといってアメリカがこの地域から何を得られるかが焦点になりますが。
レバノン出兵で完全に失ったレバノンへの影響力やイスラエル・パレスチナの仲介などはロシアが持っているものでもないですし、妥当なところではシリア内で違法駐留している油田地域の合法的確保などならあり得るかも…いや前トランプ政権で駐留確保を進めてますし今さらすぎますか…
シリアを双方の合弁事業と見なした方が良いと思います
ロシアにはシリアにも130以上の軍事基地があるが、イランとヒズボラはシリアに合計469の軍事基地がある(2022年の情報)
シリア政府軍が内戦で一度崩壊した後、数千人の教官を連れて政府軍を再編したのはイランだった。シリア政府の財政破綻時にも、イランはシリアの軍事費を立て替えてくれた
投入された資源も支配力もイランの方が主導的なんだろうな
ほとんどの国と同じように、中国の建前と本音は違うだろう
表面的には平和を訴える立場を維持しているが、心の中では西側の手先になったウクライナは惨めな最期を遂げたほうがいいだろうと考えている
西側の威信とリソースを損なう一方で、西側の力を借りて中国を敵に回した奴らを怯えさせたいだろう
トランプ氏については、実際の利益を提供できない限り、プーチン氏は米国のメンツを気にしないだろう
フーシ派でさえ本当に米軍空母にミサイルを発射したこの時代、米国のメンツは敵対国にとって犬も食わない
むしろウクライナがクルスクに存在する限り「ロシアは侵略者と戦っているのだから、自分から戦争を止める必要は無い」という継戦の為の大義名分になります。
そうすれば、継戦能力が先細りで今ですら足腰立たなくなってるウクライナを、気が済むまで存分に殴り続けて弱体化させ、その間に領土を必要な所まで比較的楽に得る事が出来ます。
急いでクルスクを掃討するよりは、逃げられないように袋の口を閉じる準備をして自軍の陣地を固め敵の補給路を叩き、せっかくウクライナがご自慢の精鋭部隊をちまちまと小出しに逐次投入してくれているので、それを無理しないように出来るだけじわじわと削っていく。
という策がお得だと思えますね。
そういえば、ちょっと前にロシアメディアで、クルスクでウクライナの『退路』とされる道路に地雷(しかもウクライナ軍から鹵獲したもの)を設置するロシア軍兵士の動画が紹介されていました。
そういう意味では大きく勝ちすぎることのない今の露軍の戦術は理にかなっているといえますね。
全戦線でロシアの同時攻勢始まる気配濃厚な展開になってきた模様、クルスクの罠に自ら嵌まったゼレンスキーはもはや後には引けぬが結論という所か。クルスクでウクライナ軍を誘引し全戦線で同時攻勢となるとトランプ就任前に酷い戦況図になっていそうだがウクライナがやりたかった事をロシア実行している皮肉、ゼレンスキーの采配が冴え渡っているようだ。
緒戦のウクライナは何処に行ってしまったんだ······
いや、あの時はロシア軍による占領地域での無法ぶりが毎日どころか毎時間判明していてこのままじゃ俺たちみんな殺されるって感じで軍に人が殺到したのかもなぁ。
本格侵攻からまもなく1000日。可能性は非常に低いと言わざるを得ないのが口惜しいですが、なんとかロシア軍を食い止める道に進んで欲しいです。
緒戦を戦ったウクライナ兵は、マリウポリ、セベロドネツク、リシチャンスク、バフムート、スロヴィキンライン、アウディーイウカなどの激戦で溶け去り、野戦病院か捕虜収容所かあの世へ旅立ってしまったのではないかと。
クルスクのウクライナ軍もすでに強固な陣地を手に入れているので一気に突き崩すことは出来ませんね
なんで敵地で強固な防衛陣地を作れるのに国内の防衛ラインはガタガタなんだよ······
戦地の陣地は兵隊さんが自らの命を賭けて作るけど国内の陣地は金が目的の業者が作ってるからではないかと
だとすると、兵士と金の使い所を致命的に間違えてますよね。
貴重な兵士を夏装備のまま敵地に送り込んで陣地も作らせて越冬させるのは、精鋭を自分からすり減らしているとしか・・・、クリンキーの水遊びを、クルスクの冬遊びに強化することなかろうに。
禁じられた遊びを弾いているのでしょうかね…
記事にある通りクルスクにリソースを投入しまくってるからでしょうね
いくら重機がドローン観測に脆弱とはいえ、シルカやツングースカ等の対空資源を大量投入し低空を制圧できれば活動は可能です
また、有力旅団が多数参加しているクルスク戦線は他戦線と比べて非接触戦能力にも余裕があり、ウクライナ軍が包囲される形になりながらも粘っているスジャ北北東の一帯は高地なので、ロシア軍の活動を大幅に制限出来ていることが予想できます
もっともこれは裏返せば政治的理由で撤退を封じられた現地部隊が突出部を死守せざるを得なくなっているということでもあります
クルスクではウクライナ側に航空支援や大規模な火力支援は望めません。それに、地形に合わせて土嚢詰んで地下道掘りめぐらした陣地は作れるかもとれませんが、コンクリートで固めた対爆壕が作れるでも無し。
ロシア側の滑空爆弾やドローンで上から攻撃されれば、兵隊が手で作った野戦陣地は余り持たないと思うんですけどねぇ。
あと「ロシア国内」ではスターリンクも使えないので、相互の連絡やドローンの管制は野戦軍であるクルスクのウクライナ部隊には色々と困難が伴いそうですけど。
穴掘っただけの陣地が非常に堅牢だから攻撃三倍と言われるわけです
穴の中にこもってれば爆弾の破片はほとんど届かず、衝撃波が届く範囲にしか被害を与えられませんので殺傷力が著しく低下します
また貴重な地対空兵装をまとめて持っていってる様子ですので、ロシア側の空爆も容易ではありません
その穴掘っただけのタコツボに高精度かつ超安価に擲弾を投げ込めるから、ドローンが猛威を奮っているわけですよ。
今や歩兵の死者の半分がドローン攻撃によるもの,なのは「ドローンが歩兵に対する特効的な兵器だから」です。
その戦場に何故か貴重な精鋭部隊を送り込んで次々と溶かしているのが、ゼレンスキー政権のクルスク謎ムーヴですね。
そんな状態ならロシア軍は撃墜のリスク犯して陣地攻撃に滑空爆弾使ってない
正確な情報は持っていないのですが、敵地(クルスク)で陣地戦ですか?
敵地にあって移動しない(できない)敵軍は補給を絶ってしまえば自然に飢えと弾薬不足に陥りそうですが。
露軍としても、クルスクのウ軍が「動かない」ことはメリットしかないように思えます。
唯一の例外は、待てば援軍が来る場合ですが、今のウ軍の状況では叶わないような気がします。
だから援軍を送っているのですよね。
本当に優先順位がわけがわかりません。
その援軍や補給も細々としたものしかないようでは、、、
お先真っ暗ですね。
和平交渉するにしてもそれぞれメンツや世論があるから大分変則的になるかなぁ
クルスクにいるウクライナ軍の精鋭そのものが米露間の交渉(ウクライナの頭越し)に使われて米が司令部の所在や装備等お漏らしして露が「テロリスト」殲滅の機会を得る代わりに和平交渉のテーブルにつくとか…今のうちに妄想膨らましておこう
北朝鮮兵、油断できる要素が1つもないんですよね
若くて精悍だし、寒さには強いし、文句も言わなさそうだし、なによりしっかり訓練を受けた正規の職業軍人という点が・・・
クルスクの戦線が一気に動きそうです
また考えてみるに、プーチンにとって、就任直後のイケイケ状態のトランプと「妥結」してしまうのは得策に非ずと思い至り。
トランプ一行の政策は、支持者の歓心を得ることはできても、様々な軋轢をもたらしていくことが予想されます。
熱狂もいずれ冷めるであろう中で、トランプが支持の維持回復のために「プーチンを必要とする」まで躱していくのかなと思えてきました。
ウクライナのせいで停戦できないのだと言い続けて。
そうなると、トランプは約4年後には去る(はず)ので、次のアメリカ中間選挙の頃が節目になる?逆に言えばそこまでは終わりえないのかもしれません…
ロシアがクルスク奪還を急ぐのかという点については、そこまで急いでいるようには思えません
あくまで消耗戦の一環としてジリジリと段階的に進めているように見えます
トランプ氏の勝利による政治的な変化はあるでしょうけども、それも2025年1月になるまでは表立って動ける訳では無いので焦るほどの要素では無いでしょう
ウクライナの継戦納涼を奪ってしまえば停戦交渉でも圧倒的優位に立てるのですから、今のロシアが目指すのは領土奪還よりもウクライナ軍の主要な戦力のすり潰しだと考えます
ゼレンスキーは交渉材料とかまだ取り憑かれてたんですね
仮に交換する分を余分に取ってしまえば終わる話で、維持してもほかの箇所がそれ以上に削られているなら何も意味ないし、守るべき国民ほっといて何してるのか、無能すぎて怖い
外国の地図作成者も一様に、ウクライナ軍が押し込まれ始めたクルスクのマップを上げてますね
程度の差はありますが、後が無いゼレンスキーとしてはここに全BETする気かもしれませんし、もうそれしか選択肢が無いかなぁとも思います
ただ、クルスクでウクライナが維持している以上の面積の土地を、ロシア軍が2週間程で刈り取れるようになっていけば、この希望的観測に基づいた賭けは即負債兼借金と化しますが
ロシア軍はかなりのペースで切り取りを始めている(こっちはかなり戦略的)ので、どんな決断をするにせよ、本当に時間が無いと思います
制空権が取れないクルスクで自殺行為かと
日本人傭兵の人もクルスクはみな行きたがらないと言ってましたしかなり厳しいと思われます。
俺はプーチンがトランプが前から言っていた、
「俺が大統領になれば一日で戦いを終わらせる事が出来る!」
に出来れば協力したいのでは無いかと思います。
ロシアに戦いは負担ですから、実際即終わらせる事が出来るならそれはそれに越した事が無い。
じゃあどう終わらせるかですよ。
普通に考えれば「トランプが正式に就任した時にはロシア有利の形で動かしようがなくなって妥協の余地すらウクライナ側に無ければよい」となります。
それがどのような形なのかは当然俺にはわかりません。オデッサまで欲しいんじゃない?って思ってましたし、カマラハリスが大統領ならそこまでいかないとやめないだろうなと普通に思ってました。
ただ、トランプはプーチンにとっては恐らく話しやすい相手です。暗殺未遂事件の時のトランプの動きに感銘を受けたというのは本当でしょう。本当に軽くではあっても感動したのだと思います。ほぼ確実な死亡か廃人かという弾丸が顔をかすめていったのにひ弱い態度を取らなかった彼の姿勢はプーチンから見ても「指導者たるものあああるべき」の一つであったとは思います。プーチンは意外と情で動きますので、そういう男に恥をかかせたいとか、困らせたいはないと思うんですね。
また、トランプに花を持たせるのは中東の問題を処理するのにも必ず役に立ちます。恐らくそういう視点もあるはず。
となると、プーチンはロシアの利益にかなう分だけ、正式就任までにクルスクを取り返し、ウクライナの要地を確保しておくかになると思うのです。そしてこれについてはロシアの兵隊達や指揮官に(大体そんな事だろうな……)って察せられても全く問題が無いのです。
だって、戦争を終わらせるターンだとプーチンが考え始めたって事になるのですから、兵隊達にしてみればもう後はタイムアップまで頑張るだけです。そうしたら家に帰れます。
つまり、ここからロシアの攻勢は更に激しさを増すと考えます。
中東の問題を解決することはロシアの利益にならないだろう
イランがハマスに始めさせた今回の戦争は、ロシアが欧米を牽制するタイミングで便乗したが、イスラエルの危機も同様にロシアが欧米からの圧力を減らすのに役立った
そして、プーチンは感情と現実をうまく区別できる人だと思います
トランプ氏に最高の接待をし、心を込めて贈り物を準備するかもしれないが、国益であまり譲歩することはないだろう
トランプ氏が君主であるか、十数年の大統領になることができれば、彼のメンツと友情には十分な価値があるが、わずか4年では足りない
難しいですねー。
なんというべきかな?
俺とあなたではまずものの見方が全然違うと思います。
例えばハマスやイスラエルについても、です。
プーチンに対する見方も多分違います。
一つ言うとロシアは、国際社会における多数派工作の一環、と言うだけでは説明できないくらいにソ連の時代から火中の栗をよく拾う国でした。アフリカやら中南米やら。
面と向かって頼まれると余程利害が抵触しない限りは断れない変な国でもあるのがロシアなんです。
まさしくロシア文学みたいな国でもあるのです。利害得失だけで動く国では全く無いと思いますよ。
ロシア内部の宣伝では、今回の戦争はチョビ髭の侵攻と並んで、国と民族の存亡を決める神聖な決戦だった
プーチンの計画によると、多くの戦争中に現れた英雄にトップクラスの管理課程を受けさせ、ロシアの次世代エリート階級になってほしいという
ロシア文学に詳しいなら、プーチンがどれだけの決意を持ってこれらの事業を推進しているのか、一度やり始めたら、それを阻止するにはどれだけの力が必要なのか、理解すべきだろう
>そして、プーチンは感情と現実をうまく区別できる人だと思います
こう書いたのはあなたですけどね。
というか、俺はあなたがどう考えていようがかまいませんし、またあなたの言うような「理解」をする事があるか怪しいと思います。
また逆にあなたが俺の考えに同調する必要も全くありません。
大体俺には俺の主観しかありませんので。
それに焦らずともロシアのウクライナ侵攻がどのような形になるかは結局何れ明らかになるのです。
俺はそれを観察したり、またそれについて感想を言っているだけです。
そもそも俺はプーチンではありませんので、彼の決意がいかなるものかわかりませんよ? あくまでも推測するだけです。
クルスクは重機の持ち込みが不可能だからスコップで作りあげた塹壕陣地しかない
冬に入り泥濘、塹壕に籠るだけで体力を消費するようになる
制空権も当然ないから爆撃ドローンで好きなようにやられる
滑空爆弾やトスワンとかで面制圧されていって全滅だろうな
ロシア側の死傷者は北朝鮮軍や傭兵が負担することになるからロシア軍の損耗はさほど出ないだろうし
21世紀版春の目覚め作戦ですね。まあルーマニアはその価値があったかも知れませんがクルスクでは