欧州関連

ウクライナ軍の海軍歩兵所属する英国人兵士、マリウポリでロシア軍に降伏

英国のTime紙は12日、海軍歩兵所属の英国人兵士が部隊と共にマリウポリでロシア軍に降伏したと報じている。

参考:British fighter ‘captured by Russians in Mariupol’

彼が本当に海軍歩兵所属なら第36独立海軍歩兵旅団が降伏した可能性が高い

英国人兵士のエイデン・アスリン氏はゼレンスキー大統領が創設した外国人義勇兵の所属ではなく、ウクライナ在住で海軍歩兵に所属している正式なウクライナ軍の兵士で「食料と弾薬を使い果たし所属するウクライナ部隊と共にロシア軍に降伏した」と報じられており、アスリン氏本人は「もう降伏する以外に選択肢がない。恐らくロシア人は自分をクソのようなプロパガンダに使うだろう」と述べている。

因みにマリウポリには陸軍の第10山岳強襲旅団と第56機械化歩兵旅団、海軍歩兵の第36独立海軍歩兵旅団、国家親衛隊の第12作戦旅団とアゾフ連隊、領土防衛隊が配備されており、彼が本当に海軍歩兵所属なら「弾薬が不足しているためロシア軍への抵抗は今日が最後になるかもしれない」と述べていた第36旅団がロシア軍に降伏した可能性が高い。

つまり「最後まで持ち場を放棄せずウクライナに忠誠を誓う、この抵抗の代償を忘れずロシアに勝利して欲しい」とメッセージを撮影した後に降伏したのだろう。

出典:Украинская правда

今のところ他のウクライナ軍部隊が降伏したというニュースはないので「マリウポリでの抵抗が終わった」という意味ではないが、恐らく第36旅団と同じように補給が途絶えているので似たような状況(食料も弾薬も尽きかけている)ではないかと思われる。

関連記事:マリウポリで最後の瞬間を待つ第36旅団、抵抗の代償を忘れず勝利してくれ
関連記事:マリウポリを防衛する第36旅団の弾薬が枯渇、今日が最後の戦いになる

 

※アイキャッチ画像の出典:Jake HanrahanのTwitter経由

お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。

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コメント

    • ウツボ
    • 2022年 4月 12日

    願わくば、降伏した兵士がふたたび祖国に戻れますように

    43
    • hiroさん
    • 2022年 4月 12日

    昔は国際赤十字が戦争捕虜の取り扱いをチェックしたりしていたと思うが、現代は機能していないのだろうか?
    投降した兵士達が公正に扱われることを祈るが、ロシア軍を信頼できるかと言えばNOだな。
    何百年経とうが進歩しない国かあることが哀しい。

    35
      • G
      • 2022年 4月 13日

      数週間ほど前に同地域の民間人救出のため赤十字による救出が試みられましたが、ロシア軍により通行を拒否され、救出できませんでした

      15
    • STIH
    • 2022年 4月 12日

    残念だが、絶望的な戦いをよくここまで戦ったなと。先日あたりに細々と補給があるといコメントがあって、多少安心していたけど実際は途絶えたままだったとは。期待はできないが兵士として相応の扱いを望むしかない。
    しかしこのあたりのロシア軍がフリーになって、ドンパス地方のロシア軍が増強されるか、オデッサ攻略を始めるor牽制のため小規模な攻勢を行う、といった選択肢をロシアは得たから、ウクライナは難しい判断を迫られるな。チェチェンの特殊部隊も移動するわけだしね。
    イギリスが提供するという地対艦ミサイルを早々に投入して、黒海艦隊を沈黙させないと。

    14
    • NATTO
    • 2022年 4月 12日

    ここに投入していたロシアの部隊もかなりガタガタになってるからしばらくはマトモに使えないとは思う。
    将棋の駒みたいに考える人達が上にいると駄目だけど。

    6
    • az
    • 2022年 4月 12日

    おそらく降伏した者とそうでない者がいるんだろうな

    6
      • G
      • 2022年 4月 13日

      ウクライナ人以外の外国人義勇兵なら投降しても命が保証される可能性があると考え、降伏した可能性はありそうですね
      ただウクライナ人ですと投降しても絶望的、下手すれば戦死より辛いことになる可能性が高いように思えますから投降するとは考えにくいですが

      7
    • 黒丸
    • 2022年 4月 12日

    マリウポリでのウクライナの市民・軍人の犠牲が、ウクライナの自由と人権と未来のために、
    そしてこれからを生きるすべての人のためになることを祈るのみです。

    全体主義について大学で勉強しました、共産主義やナチズム・国粋主義が最後は破綻に行きつくこと
    理論としては理解してましたが、そこに行きつくまでの過程が、ロシアの最近の歴史と将来予測ではと思います。
    宗教と共鳴し、過去史と自己と宗教を利用して神聖化し、宗教とともに権威主義を拡大、批判排除し
    称賛欲や保有欲を盛り上げ最後には、人間の奥にある獣性を引き出しながら、
    反対者はレッテル張りをして害獣のごとくみなす

    キリスト教の敗北・・・になるのでしょうか

    12
    • ダヴー
    • 2022年 4月 12日

    第10山岳強襲旅団は3月後半の時点でキエフ州にいたと公式Facebookに書いてあったらしいんですが、Time紙にはマリウポリと書いてたったのかな?

    3
    • 市民の声
    • 2022年 4月 13日

    生きて虜囚の辱めを受けず。戦いに行ったのなら潔く散りなさい。

      • たな
      • 2022年 4月 13日

      それを決めるのは極限まで戦っている方々が決めることでしょう。安全なところにいる方にそのようなことを言う資格はない

      41
      • 無無
      • 2022年 4月 13日

      久しぶりに最低な声を聞いたよ、
      目的はなんですか?

      18
      • Rex
      • 2022年 4月 13日

      市民の声の人は、暇なんだから反米デモをしててくださいね。
      日本国内でも邪魔者なのに、ウクライナに口出すなよ。

      17
        • 無無
        • 2022年 4月 13日

        なるほど市民の声は国民の声ではないもんな、察し

        7
      • や、やめろー
      • 2022年 4月 13日

      大日本帝国の頃の人でしょうか?

      3
      • そばーしゅ
      • 2022年 4月 13日

      戦陣訓のことなら意味が違うんだがね、本来は中華戦線で捕虜になった兵士がなぶり殺しにされる例が多かったため「生きて虜囚の辱めを受けず」との訓示になった。”戦いに行ったのなら潔く散りなさい”などとは全くおかしい、いや、おかしいのはあなたの〇か?

      14
    • makumaku
    • 2022年 4月 13日

    ロ軍による包囲網が狭まるにつれ、ウ軍各部隊が合流する動きが出ているようです。
    第36独立海軍歩兵旅団(の一部?)が、アゾフ連隊に合流したという情報が出ています。
    同旅団幹部が”負傷者を含む数百人の海兵隊員が(包囲網を)脱出できた”と言っている
    そうです。
    リンク

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