ウクライナ戦況

ウクライナ軍を取材したBBC、彼らにとってバフムート奪還は名誉の問題

シルスキー陸軍司令官はBBCの取材に「街の防衛で多くの仲間や兵士を失ったためバフムートは取り返さなければならない」と述べたたため、BBCは「ウクライナ人とってバフムート奪還は名誉の問題だ」と指摘している。

参考:Ukraine war: No fast results in offensive, warns Ukraine’s General Syrskyi
参考:Россияне сосредоточили силы на купянском направлении, под Бахмут перебрасывают резерв − Сырский

ウクライナ国民は勝利を待ち望んでいるため、今は小さな勝利でも必要だ

ロシア軍はハルキウ州クピャンスクからドネツク州リマンまでの地域に10万~12万の戦力(空挺部隊、機械化部隊、BARS部隊、DPR/LPR部隊、ストームZ部隊)、戦車900輌以上、大砲555門以上、MLRS370輌以上を集結させ、シルスキー陸軍司令官は17日「敵がクピャンスク方面で攻勢を開始し、この地域の奥深くまで前進することを目標にしている」と言及したが、18日も「東部戦線の状況は厳しいものの状況はコントロールされている。敵は我々の前進を止めるためバフムートに予備戦力を移動させ、ロシア軍の主力はクピャンスク方面に集中している」と明かした。

出典:管理人作成

まだ「東部戦線の厳しい状況」が何を指しているのか不明だが、シルスキー陸軍司令官はBBCの取材に応じ「バフムートを奪還する」とも述べて注目を集めている。

BBCの取材陣は「この街を取り戻すことが目標なのか」と質問、これにシルスキー陸軍司令官は「もちろんだ。我々はバフムートの防衛で多くの仲間や兵士を失ったため、この街を取り返さなければならない」と答えたため、BBCは「彼らにとってバフムート奪還は名誉の問題だ」と指摘しているのが興味深い。

出典:Оркестр Вагнера | Wagner

バフムートで戦う第57自動車化歩兵旅団のバクーリン大佐も「街を占領したワグネルの傭兵達は本当に不快な敵だった」と指摘し、街を守っているロシア軍はワグネルよりも「与し易い」と評価して「もう少し努力すれば街を包囲できるかもしれない」と述べているが、依然として東部戦線では砲兵戦力の火力が劣勢で「敵の歩兵に最大のダメージを与えるクラスター砲弾が必要だ」と訴えている。

バクーリン大佐は「ここでロシア人が死ねば死ぬほぼ国の親族は政府に『何故だ?』と問うことになるだろう。ただクラスター砲弾が戦場の問題を全て解決するとは言えない」と述べたが、もしロシアが先に使用していなければ「恐らく良心がクラスター砲弾の使用を許さなかったはずだ」と付け加えており、シルスキー陸軍司令官もクラスター砲弾について「数日以内に使用できるようになる」と言及した。

出典:93-тя ОМБр Холодний Яр

因みにシルスキー陸軍司令官はバフムートについて「象徴的な価値以上のものがあり、他の重要都市に接続するこの街は戦略的にも非常に重要だ」と、さらに「国民は勝利を待ち望んでいるため、今は小さな勝利でも必要だ」とも述べている。

関連記事:シルスキー陸軍司令官、ロシア軍がクピャンスク方面でも攻勢を開始
関連記事:ウクライナ軍、バフムートを半包囲して敵を殲滅する機会を得ている

 

※アイキャッチ画像の出典:Zelenskiy Official

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コメント

    • 朴秀
    • 2023年 7月 18日

    理屈は分かりますが判断としてはどうなんでしょうか
    ウクライナはバフムトでロシア軍を削りましたが
    その逆になりかねないような気がします

    政治から離れて戦略は立てられないんですね(今更)

    19
      • 餅ネコ
      • 2023年 7月 18日

      ロシア軍を削ってるという事自体怪しいがな、バフムト攻防戦の辺りはウクライナ側の砲火力が悲惨な状況で、前線のウクライナ陣地は常に重砲の砲撃に晒されていた、ひたすら耐えさせられてるのに、損害比10:1とか7:1ってファンタジーじゃん

      まあ、単にロシアの陣地構築が進んでないバフムトぐらいしか進める所が無いからこんな事言ってるだけだと思うけど

      36
      • uralT72
      • 2023年 7月 19日

      どうなんでしょうか、って外国人たる日本人がケチつける筋合いなんか無い。ウクライナ人がそう判断した。それが全てだ。

      32
      • TKT
      • 2023年 7月 19日

      名誉の問題というよりも、シルスキー司令官の面子の問題という方がわかりやすいのかもしれません。

      いかにも戦争というのは、政治、外交の延長であり、だからこそ戦略には文民統制が重要、というのは第一次世界大戦のフランス首相、ジョルジュ・クレマンソーが力説したことです。

      どこで戦うかはウクライナ人が判断することですが、その一方で武器の支援を続けるかどうかを決めるのは現状ではウクライナ人ではなく外国人です。クラスター砲弾もアメリカ以外の国は供与しません。

      9
    • 鼻毛
    • 2023年 7月 18日

    永久にバフムートを取ったり取られたりしてるほうが一般人の巻き添えが減っていいのかも…

    14
    •  
    • 2023年 7月 18日

    >国民は勝利を待ち望んでいるため、今は小さな勝利でも必要だ

    南部攻勢は諦めたんだな

    27
      • nachteule
      • 2023年 7月 19日

       数日前のNYTがウクライナが投入した兵力の2割が2週間で大小さまざまな損害受けてビビって遠距離攻撃主体になったとかあったよな。全体でそれなら小さな部隊だと損害3割で全滅扱いされる部隊がいくつ有るんだろうか。

       それこそこれから先に進むなら遠距離攻撃する為の砲弾とかロケットやミサイルをもっと供給してアウトレンジ環境整えないと攻勢に弾みはつかないんじゃないか。

      3
    • 777
    • 2023年 7月 18日

    進めそうな所がバフムトぐらいだもんな、でもまずは勝たなくちゃ

    6
    • 分析
    • 2023年 7月 18日

    史実にせよファンタジーにせよ、軍事が政治に影響を受けて動く事例は事欠きませんが、
    戦争が外交の一種であるとするならば、そのまま戦争も政治の一種であるとも言えるので、政治の影響を受けない軍隊がそもそもあり得ないのかもしれません。
    戦争に負けたら政治のトップは当然罰せられますからね。

    19
    • gepard
    • 2023年 7月 18日

    南部反抗の行き詰まりの原因の一つに昨年秋から今年春にかけてのバフムトでの消耗戦がある。ウクライナは守りの堅い周辺高地やソレダーを喪失し作戦的包囲に陥った後も市街地防衛にこだわるミスを犯し、貴重な熟練兵を多く失った。対してロシアがこの期間失ったのはワグナーの傭兵と囚人兵が主である。ロシアはいわば捨て駒を犠牲に、バフムトの攻略とウクライナ軍の消耗と南部の陣地化・地雷原埋設の時間を同時に得た。

    バフムトにこだわるのは名誉の問題とはっきりと政治的理由だと軍高官が断言してしまうのはどうかと思うが、南部で戦果があまり期待できない厳しい現実を反映した発言だろう。バフムト周辺は陣地化が薄く突破口が開ければそれなりの戦果が期待できるという軍事的合理性も一応ある。
    しかし最も意味のある前進が期待できたクリシェイフカ方面では、重要な丘を巡ってウクライナ軍が攻撃しロシア軍が反撃する一進一退の状況が一週間以上続いている。バフムト北部ではベルヒフカ貯水湖周辺で進撃があると元の位置に押し戻される展開がもう1月以上は続いている。
    バフムトを包囲するのに必要な「もう少しの努力」が実を結ぶのはかなり先になりそうだ。

    26
    • パセリ
    • 2023年 7月 18日

    既に述べられてるかも知れんけど国民の士気に関わるならバフムトに固執するのも仕方ない
    戦力されたばかりでロシアの戦力を削る地点としては悪くないし
    ただ政治的に固執し過ぎでスターリングラード見たくならなければ良いけどね

    11
      • Easy
      • 2023年 7月 19日

      バフムト防衛戦で熟練度の高い戦闘工兵を多数失ったのが痛いですね。爆発物を専門的に扱うという民間では得難い知識と経験を必要とするので、徴兵では補充が効かず。戦争においてはパイロットに次いで損耗が痛い職種だと思いますね。

      4
    • VIVA
    • 2023年 7月 19日

    ロシアは偉そうにドネツク併合とか言ってる割に、地図見れば半分くらいしか占領してないのね。
    クラスターの威力は知らんけど、まだまだ膠着状態は続きそう。

    14
    • 地球市民
    • 2023年 7月 19日

    >>バクリーン大佐
    ここでウクライナ人が死ねば死ぬほぼ国の親族は政府に『何故だ?』と問うことにならないのかな?バンデラのネオナ千を引き入れ、東部ロシア系を政策的に迫害してまで戦争やるほどだったのかな。
    NATO加入もさせてくれず、参戦もしないアメリカにクラスター砲弾もらったからと戦場の問題を全て解決できるのかな?

    6
    • おわふ
    • 2023年 7月 19日

    お互い牽引砲や自走砲の損耗が目立つから、撃ち合いが続いてるんでしょう。
    クラスター砲弾が有効かは置いておいて、とにかく砲弾は多いに越した事はないな。
    早く送ってやってほしい。

    13
    • ブルーピーコック
    • 2023年 7月 19日

    地図がアップデートされて、どんどん戦況とウクライナの都市名が分かりやすくなっていく。未だにウクライナの地理が分かってないから、ありがたやありがたや。

    24
    • Natto
    • 2023年 7月 19日

    やっぱり、航空戦力の問題で双方がバフムトに執着する戦いになってるとか?
    対空ミサイルの支援の範囲下から双方が出られないんじゃ?

    • たむごん
    • 2023年 7月 19日

    南部戦線は、完全に膠着したので方針転換したのでしょうか?

    クルスク戦のドイツ軍みたいに、ウクライナ軍が南部構成を遅らせすぎて(東部戦線に固執)、ロシアに南部の防衛線を固められた(パックフロント構築)。

    ウクライナ軍は、機甲突破できていないみたいなので、短期の戦線突破は失敗してますね(航空戦力も足りてないですが)

    戦略上、南部回廊の打通・アゾフ海へのアクセスが重要視されてきましたが。
    南部攻勢の衝力が、完全に失われているように情報から感じています。

    10
      • ポンポコ
      • 2023年 7月 19日

      皆さんがおっしゃるように南部の総攻撃が今一つなので、バフムトに増援をかけたのでしょう。

      以前のバフムトの戦いでは、郊外でウクライナ軍は延べで30個旅団くらいを削られてしまいました。そのため南部の総攻撃では新編旅団が主体になっています。

      ウクライナ軍は2、3個旅団で攻勢しロシア軍を退却させますが、その後に砲撃やミサイルで叩かれ、またロシア軍が戻ってくるというのを長期間にわたり繰り返しました。
       
      バフムト市街の戦いは、市街戦なので双方の損害はそれほどまでに大きな差はないと思います。後半の市街でウクライナ軍は歴戦の93旅団と特殊戦軍が粘りました。しかし、粘れた一面には、補充兵の継続的な投入があります。

      ワグネル側にすれば、100人殺したと思ったら翌日には100人の補充兵が出現し、自分達は少しずつ削られていったのです。ワグネルにとっても厳しいギリギリの戦いでした。

      このよ

      5
    • ポンポコ
    • 2023年 7月 19日

    すみません。途中で投稿しました。しかし、長くなりましたので簡潔に。
     
    バフムトの戦いでも、ロシア軍の弱点は兵力の少なさと、兵士の損失に敏感なことです。それを補うワグネルはいません。ウクライナ軍側は航空や特に砲撃の劣勢をどう補うかです。
     
    たとおば、バムムト南方のクリシチュウカを攻めているのは、ウクライナ軍の第3突撃と第5突撃旅団(下がったか?)と第22
    旅団などの、比較的新しい旅団です。ロシア軍をクリシチュウカから退却させるのは可能だと思いますが、その後に維持できるかどうかです。

    まず、ロシア軍の火力の優勢をどう抑えるか、次にロシア軍の弱点の兵力の少なさをついて、クラスター弾などで歩兵を殺してダメージを与えられるか。

    3
    •  
    • 2023年 7月 19日

    戦争終結までのロードマップが描けてないように思う。
    場当たり的な作戦をして資源を浪費してないか?
    兵員も武器支援も無限ではないのに。

    14
      • 2023年 7月 19日

      むしろたとえ短期的に土地を取り戻しても結局は公正な平和(≒戦争終結)に至らないことをウクライナが良く分かっているのでしょう。
      もちろんウクライナ国民の士気を高めるためや西側国民を納得させてさらなる支援を得るために領土奪還の成果も必要なのでしょうが、結局のところロシアの徴収兵を戦場へ誘いだしてモスクワ市民の厭戦感情を高めなければこの戦争は終わらないのです。

      例えどの段階で停戦してもウクライナのNATO加盟がスムーズに進むわけがないですし、ロシアの合意がなければ安全保障が守られないようなミンスク合意のようなものでは将来的に国を守れないことは明確です。

      7
    • NHG
    • 2023年 7月 19日

    >BBCの取材陣は「この街を取り戻すことが目標なのか」と質問、これにシルスキー陸軍司令官は「もちろんだ。我々はバフムートの防衛で多くの仲間や兵士を失ったため、この街を取り返さなければならない」と答えたため、BBCは「彼らにとってバフムート奪還は名誉の問題だ」と指摘しているのが興味深い。

    誘導尋問みたいだし結論も角度がついてると思う
    今のようにバフムトに籠る露軍に対して有利に立ってる状況で聞いたらそりゃ「都市奪還が目的だ」って言うでしょ

    8
      • ak
      • 2023年 7月 19日

      バフムートでウクライナ側が優勢かどうかはともかくとして、まあ確かに誘導尋問的にネタしている雰囲気はあるかもしれませんが。

      しかしながら逆に「名誉の為」だという、軍事的にはまるで意味が無く、政治的にも下策でしかない発言をBBCが敢えて引き出す理由を考えると、「ウクライナ軍司令は愚か者」だとわざわざ思わせる意味は何なのだろう?と考えてしまいます。
      まあ、実際には記者はそんな深い事は何も考えてない(笑)、だけなのかもしれませんがね。

      1
      • Easy
      • 2023年 7月 19日

      いや、そうでもないんですよ。
      この場合の模範回答は「この街はウクライナ全土を取り戻すための通過点に過ぎない。解放を待っている全ての人々と街と国土を取り戻すのが我々の目的である。」です。
      原則的には司令官が作戦目標を明らかにしてはいけないので、これについてはシルスキー司令官が口を滑らせた失言であり、BBCのインタビュアーが上手く司令官の本音を引き出した見事なジャーナリズム魂、と言えますね。
      また、「彼らにとって」の”彼ら”が何を指すのか、も重要な問題です。
      もちろんこれは「ウクライナ軍にとって」であり、必ずしもウクライナ国民にとって、では無いのです。
      すなわち、バフムト攻防戦が国家的戦略では無く組織的メンツの維持が問題となって戦略資源が投下されている状態だということであり。
      意思決定論ではサンクコストの罠と知られている現象であり,歴史的には東部戦線でヒトラー率いるドイツ軍が陥った戦略ミスですね。
      要は、「それを指揮官が喋るようでは、戦争としてはかなりまずい」となります。

      5
        • 2023年 7月 19日

        ウクライナの歴史や旧ソ連圏の国民性を理解しなければ彼らの土地に対する思いや名誉について間違った解釈になるでしょう。
        バフムトでワグナーを消耗させなければどうなっていたのか?は誰にも分からない訳ですし、その決断にウクライナ人が自らの血で責任を持っている以上、外野が「ミス」だの「まずい」だのととやかく言う問題ではありません。米国のミリーが言うようにどのように守りどのように攻めるかを決めるのはウクライナであり、我々西側諸国は出来ることを出来る限り支援するという方針で良いのです。
        ウクライナ人の中にも徴兵逃れをはかるなど戦争を望まない人がいるのは当然ですが、統計的に多数が戦う意思を持っている時点でそれが民主主義的な方針となるのは当然でしょう。(それでも権威主義国家の数人の意思で方針が決まるよりは遥かに”民主主義”なのです。)

        まぁ今現在の状況でウクライナの南部攻勢を失敗と騒ぎ立てたりバフムト防衛戦を失敗と言っているのはウクライナ人の戦意喪失を願い、西側の支援意思を挫くための工作の可能性が高いです。
        ノイジーマイノリティに毒されないようにしなければいけませんね。

        12
          • 名無し
          • 2023年 7月 19日

          金は出せ、口は出すなとは何様?としか思えんわ
          てか、なんか必死にウクライナ批判を封殺しようとしてるコメントが増えてない?

          2
      • ミカ
      • 2023年 7月 19日

      バフムトに固執して損害を積み上げるウクライナに対して西側は軍事的合理性から損切りしろと圧力をかけ続けてきたわけだからな。
      でも死んで行った兵のための弔い合戦という「名誉」とか「聖戦」の領域になると西側も反論することはできなくなってしまうのだ。
      シルスキーは馬鹿ではないから失言したわけでもなく狙った発言だと思うよ。
      そしてBBCもシルスキーの意図をアシストするために「彼らの名誉の問題」だとしたのであって。

      11
        •  
        • 2023年 7月 19日

        ただでさえ優勢な相手に対して軍事的合理性ではなく名誉とか聖戦とかで戦うなら馬鹿でしょ……

        6
        • ミカ
        • 2023年 7月 19日

        キーウにロシア軍が迫る中、西側はゼレンスキーの脱出を説得したが拒否した。
        西側はリビウかポーランドで安全に指揮させたほうが合理的だと考えた。
        だが危険を冒しても国民の士気を鼓舞することが現在の結果に繋がっているという現実がある。
        目先の損得だけでは計算が難しいものがあるのだ。
        バフムトもそれに当てはまるのかどうかは答え合わせを待つしかない。

        5
        • リック
        • 2023年 7月 19日

        >バフムトに固執して損害を積み上げるウクライナに対して西側は軍事的合理性から損切りしろと圧力をかけ続けてきたわけだからな。
        >でも死んで行った兵のための弔い合戦という「名誉」とか「聖戦」の領域になると西側も反論することはできなくなってしまうのだ。

        それらの主張を聞いていると私には馬鹿で失言した方がよっぽどマシに聞こえるんですけども
        既に損害を積み上げている非合理的な戦略を続行する為に意図的に精神論的な大義を持ち出す軍司令官とそれを擁護する外国メディア
        ウクライナ軍とBBCを貶めるために擁護してるように見せかけて侮辱しているんですか?

        6
          • 2023年 7月 19日

          戦術・戦略的な良し悪しは重要ですがそれだけでは人は命を懸けて戦えないという事だと思います。
          結果的にキーウを脱出しなかったゼレンスキーの判断はウクライナの士気を維持するために正解でしたがそれは今だからこそ言えることでしょう。侵攻初期に捉えられて殺されてしまっていたら、退避して指揮を取っていた方がよかったと言えるわけですので。
          同様にバフムト防衛やバフムト奪還についても何が正解かは戦争が終わらなければ分からないでしょう。
          だからこそBBCも「バフムトへの固執は(この戦争における効果は疑問だが)彼らの名誉の問題(なので外野がとやかく言う問題ではない)」と言いたいのでしょう。

          と、理解しましたがいかがでしょうか。
          別にウクライナ軍とBBCを貶める文章には私には見えません。

          4
            • ポンポコ
            • 2023年 7月 19日

            いや、ゼレンスキーは、一番安全な地下防空壕にずっと隠れていたのです。イスラエルを通して、プーチンから生命の安全の保証を受けたら、それから表に出て勇敢な演説を始めたのです。

            ある意味、分かりやすい性格ですが、ゼレンスキーは、朝鮮戦争の李承晩に似ていると思います。

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